JP2006070555A - 二重床、支持脚構造体の構築方法および支持脚ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】 機器設置領域と通路領域とを備える二重床であって、その構築作業を効率よく行うことが可能な二重床を提供することを課題とし、さらには、二重床に使用される支持脚構造体を簡単に構築することができる支持脚構造体の構築方法を提供することを課題とし、加えて、支持脚構造体を簡単かつ迅速に構築することができる支持脚ユニットを提供することを課題とする。
【解決手段】 床スラブS上に並設された複数列の支持脚構造体L,Lを利用して形成された機器設置領域と、当該機器設置領域に隣接して形成された通路領域とを有する二重床であって、各支持脚構造体Lは、梁材20と、この梁材20と床スラブSとの間に介設される少なくとも三つの束材10とを備えている。
【選択図】 図2
【解決手段】 床スラブS上に並設された複数列の支持脚構造体L,Lを利用して形成された機器設置領域と、当該機器設置領域に隣接して形成された通路領域とを有する二重床であって、各支持脚構造体Lは、梁材20と、この梁材20と床スラブSとの間に介設される少なくとも三つの束材10とを備えている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、床スラブ上に構築される二重床に関し、また、二重床に使用される支持脚構造体を構築する方法および支持脚構造体を構成するための支持脚ユニットに関する。
従来、通信機器や電算機などの重量機器類が設置される機器設置領域と、当該機器設置領域に隣接して形成される通路領域とを有する二重床が知られている(例えば、特許文献1参照)。なお、このような二重床は、膨大な数の通信機器や電算機などが収容されるデータセンターに構築されることが多い。
機器設置領域は、図11に示すように、間隔をあけて配置された複数のテーブル状の架台D1,D1,…と、隣り合う架台D1,D1間に架設された二本の梁材D2,D2を備える骨組構造体(架台列)Dで構成されている。また、通路領域は、隣り合う骨組構造体D,D間に敷設された複数の床パネルP,P,…で構成されている。
ところで、二重床の床面は、水平面とするのが一般的であるため、二重床を構築する際には、骨組構造体Dの上面を水平にする必要がある。すなわち、床スラブ上に配置される複数の架台D1,D1,…のそれぞれの上面を水平に保ちつつ、隣り合う架台D1,D1の上面の高さを揃える必要がある。
ところが、この架台D1は、四つの脚部が一体になっていることから、いずれか一つの脚部の高さを調節すると、架台D1の上面全体が傾いてしまう。つまり、架台D1の上面を水平にするためには、四つの脚部の高さを慎重に調節しなければならないが、このような高さ調節を多数の架台D1に対して行うことは、非常に効率が悪い。
そこで、本発明は、機器設置領域と通路領域とを備える二重床であって、その構築作業を効率よく行うことが可能な二重床を提供することを課題とし、さらには、二重床に使用される支持脚構造体を簡単に構築することができる支持脚構造体の構築方法を提供することを課題とし、加えて、支持脚構造体を簡単かつ迅速に構築することができる支持脚ユニットを提供することを課題とする。
このような課題を解決するために創案された本発明の二重床は、床スラブ上に並設された複数列の支持脚構造体を利用して形成された機器設置領域と、当該機器設置領域に隣接して形成された通路領域とを有する二重床であって、前記各支持脚構造体は、梁材と、当該梁材と前記床スラブとの間に介設される少なくとも三つの束材とを備えていることを特徴とする。
この二重床は、梁材と三つ以上の束材とで形成した支持脚構造体を複数列並設することにより機器設置領域を構築したものである。そして、本発明によると、支持脚構造体を床スラブ上に構築する際に、三つ以上の束材のうち、いずれか二つの束材について高さ調節を行うだけで、この支持脚構造体の上面(すなわち、梁材の上面)を水平にすることができるので、結果として効率よく二重床を構築することが可能となる。つまり、各支持脚構造体の上面を水平にするには、束材の本数の多少にかかわらず、いずれか二つの束材について高さを調節すればよく、残りの束材については、前記の二つの束材に倣って(すなわち、水平にした梁材を基準にして)高さを調節するだけでよいので、その設置作業を簡易迅速に行うことが可能となる。また、梁材は、三箇所以上で支持される連続梁構造となるので、二点支持の単純梁構造の場合とくらべて、その強度が高い。
また、本発明に係る二重床においては、前記各支持脚構造体は、長手方向に連設された複数の支持脚ユニットを含んで構成されており、当該各支持脚ユニットには、前記梁材の一部となる梁構成材と、当該梁構成材の一端に取り付けられた前記束材と、前記梁構成材の中間部分に取り付けられた少なくとも一つの前記束材とが含まれており、前記梁構成材の他端が隣接する他の前記支持脚ユニットの前記束材に支持されているものであってもよい。
この二重床においては、長手方向に連設した複数の支持脚ユニットで支持脚構造体が構成されている。このようにすると、支持脚構造体が長大であっても、これを分割して運搬することができ、さらには、施工現場での取り扱いも容易になる。また、床スラブ上に設置した既設の支持脚ユニットの上面(梁構成材の上面)を水平にしたうえで、これに隣接する支持脚ユニットを設置すると、この支持脚ユニットの上面を簡易迅速に水平にすることが可能となる。つまり、この二重床は、各支持脚ユニットの梁構成材の他端が隣接する他の支持脚ユニットの一端側の束材に支持される構成である故、他の支持脚ユニットの上面を水平にしておけば、この隣りに設置する支持脚ユニットについては、複数の束材のいずれか一つについてその高さを調節するだけで、その梁構成材の上面を水平にすることができ、残りの束材については、水平にした梁構成材を基準にして高さを調節することができる。
なお、本発明に係る二重床においては、前記各支持脚構造体が前記梁材の長手方向に隣り合う二つの前記束材同士を連結するブレース材を備えていてもよい。
このようにすると、各支持脚構造体の剛性が向上するので、地震等に起因する揺れに対して強い抵抗力を発揮する二重床を提供することが可能となる。
また、本発明に係る二重床は、隣り合う二つの前記支持脚構造体同士が互いに連結されているものであってもよい。
このようにすると、隣り合う二つの支持脚構造体が一体になるので、地震等に起因する揺れに対して強い抵抗力を発揮する二重床を提供することが可能となる。
また、前記の課題を解決するために創案された本発明の支持脚構造体の構築方法は、梁材と当該梁材と床スラブとの間に介設される複数の束材とを備える二重床用の支持脚構造体を構築する方法であって、前記梁材の一部となる梁構成材と当該梁構成材の一端に取り付けられた境界用の束材と 前記梁構成材の中間部分に取り付けられた少なくとも一つの中間用の束材とを備えている支持脚ユニットを、前記梁構成材の他端を隣接する他の支持脚ユニットの境界用の束材上に載置しつつ前記床スラブ上に設置する工程と、前記境界用の束材および前記中間用の束材のいずれか一つの高さを調節して前記梁構成材の上面を水平にする工程と、前記梁構成材の上面を水平に保ちつつ残りの前記束材の高さを調節する工程と、を備えていることを特徴とする。
この支持脚構造体の構築方法によると、支持脚構造体を簡易迅速に構築することが可能となり、ひいては、効率よく二重床を構築することが可能となる。つまり、長手方向に連設された複数の支持脚ユニットで支持脚構造体が構成されている場合に、一の支持脚ユニットについてその上面を水平にしておけば、当該一の支持脚ユニットを基準にして他の支持脚ユニットを設置することができる。
また、前記の課題を解決するために創案された本発明の支持脚ユニットは、梁材と当該梁材と床スラブとの間に介設される複数の束材とを備える二重床用の支持脚構造体を構成するための支持脚ユニットであって、前記梁材の一部となる梁構成材と、当該梁構成材の一端に取り付けられた境界用の束材と、前記梁構成材の中間部分に取り付けられた少なくとも一つの中間用の束材とを備えていることを特徴とする。
この支持脚ユニットによると、支持脚構造体を簡易迅速に構築することが可能となり、ひいては、効率よく二重床を構築することが可能となる。つまり、複数の支持脚ユニットを連設して支持脚構造体を構成する場合には、そのうちの一つの支持脚ユニットについてその上面を水平にしておけば、これを基準にして残りの支持脚ユニットの上面を水平にすることができる。しかも、この支持脚ユニットは、梁構成材の他端が隣接する他の支持脚ユニットの境界用の束材に載置可能な構成である故、他の支持脚ユニットの上面を水平にしておけば、当該他の支持脚ユニットの境界用の束材に梁構成材の他端を載置しつつ境界用の束材および中間用の束材のいずれか一つについてその高さを調節するだけで、梁構成材の上面を水平にすることができ、残りの束材については、水平にした梁構成材を基準にして高さを調節することができる。
本発明に係る二重床によると、その構築作業を効率よく行うことが可能となる。また、本発明に係る二重床の構築方法によると、簡単かつ迅速に二重床を構築することができる。さらに、本発明に係る支持脚ユニットを利用すれば、二重床を構成する支持脚構造体を簡易迅速に構築することが可能となり、ひいては、二重床の構築作業を効率よく行うことが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、添付した図面を参照しつつ詳細に説明する。
実施形態に係る二重床は、図1に示すように、例えば、膨大な数の通信機器や電算機などが収容されるデータセンターに構築されるものであり、主として通信機器や電算機が設置される複数列の通信機器設置領域K1,K1,…と、主として空調機が設置される空調機設置領域K2と、隣り合う通信機器設置領域K1,K1間に設けられた一般通路領域T1と、空調機器設置領域K2に沿って設けられた主幹通路領域T2とを有している。複数列の通信機器設置領域K1,K1,…は、互いに所定の間隔をあけて、かつ、平行に配置されており、一方、空調機器設置領域K2は、各通信機器設置領域K1の端部から所定の間隔をあけて、かつ、通信機器設置領域K1に対して直交する方向に配置されている。なお、本実施形態では、通信機器設置領域K1と空調機設置領域K2とが「機器設置領域」に相当し、一般通路領域T1と主幹通路領域T2とが「通路領域」に相当する。
そして、空調機設置領域K2に備え付けられた図示せぬ空調機から床下空間に向けて冷却空気が吹き出され、この冷却空気を利用して各通信機器設置領域K1に設置された通信機器K等が除熱されるようになっている。
本実施形態に係る二重床においては、通信機器設置領域K1および空調機設置領域K2は、それぞれ床スラブS上に並設された二列の支持脚構造体L,Lを利用して形成されている。また、一般通路領域T1は、隣り合う通信機器設置領域K1,K1間に敷設された複数の床パネルP,P,…を利用して形成されており、主幹通路領域T2は、複数の通信機器設置領域K1,K1,…と空調機設置領域K2との間に敷設された複数の床パネルP,P,…を利用して形成されている。なお、本実施形態に係る二重床においては、各通信機器設置領域K1および空調機設置領域K2のそれぞれにおいて、隣り合う支持脚構造体L,L同士が複数の連結体J,J,…により互いに連結されている。
(支持脚構造体)
支持脚構造体Lは、図2に示すように、床スラブSの上方に配置される梁材20と、この梁材20と床スラブSとの間に介設される少なくとも三つの束材10,10,…とを備えており、本実施形態では、さらに、梁材20の長手方向に隣り合う二個一組の束材10,10を互いに連結する一対のブレース材30,30を複数組備えている。
支持脚構造体Lは、図2に示すように、床スラブSの上方に配置される梁材20と、この梁材20と床スラブSとの間に介設される少なくとも三つの束材10,10,…とを備えており、本実施形態では、さらに、梁材20の長手方向に隣り合う二個一組の束材10,10を互いに連結する一対のブレース材30,30を複数組備えている。
束材10は、図3に示すように、床スラブSに固定されるベース部11と、梁材20が載置される梁載置部12と、ベース部11と梁載置部12との間に介設される柱部13と、ブレース材30が接続される下側接続部14および上側接続部15と、を備えている。
ベース部11は、図4に示すように、床スラブSの上面に固定される下板111と、この下板111の上面の中央部に立設された下ネジ棒112とを備えている。下板111は、矩形形状を呈しており、その四隅に挿通孔111a,111a,…が穿設されている。なお、ベース部11は、各挿通孔111aと対応する位置において床スラブSに打ち込まれたアンカーボルトAnおよびナットNaを利用して固定される。
梁載置部12は、梁材20(図3参照)の下面に固定される上板121と、この上板121の下面の中央部に垂設された上ネジ棒122とを備えている。上板121は、矩形形状を呈しており、その四隅に挿通孔121a,121a,…が穿設されている。
柱部13は、柱本体131と、この柱本体131の上下に配置された緩止め用のナット132,132とを備えている。柱本体131の下端面には、ベース部11の下ネジ棒112が螺入されるネジ孔131aが穿設されており、柱本体131の上端面には、梁載置部12の上ネジ棒122が螺入されるネジ孔131bが穿設されている。なお、柱部13は、所謂ターンバックル構造になっていて、柱本体131を適宜な方向へ回転させてネジ孔131aへの下ネジ棒112の挿入量とネジ孔131bへの上ネジ棒122の挿入量とを適宜調節すると、束材10全体の高さ寸法が調節される。
下側接続部14は、ブラケット141と、このブラケット141の上下に配置されたナット142,142と、ブラケット141とナット142,142との間に配置されたワッシャ143,143とを備えている。ブラケット141は、ベース部11の下ネジ棒112に環装される矩形形状の基片141aと、この基片141aの一辺から斜め上方に立ち上がる第一接続片141bと、基片141aの前記一辺とは直交する他の辺から斜め上方に立ち上がる第二接続片141cとを備えている。なお、第一接続片141bの先端部分および第二接続片141cの先端部分には、それぞれ挿通孔141d,141eが形成されている。また、ナット142,142は、ブラケット141の位置を保持する位置決め部材としての役割を担っており、ブラケット141を挟んだ状態でベース部11の下ネジ棒112に螺合される。
上側接続部15は、ブラケット151と、このブラケット151の下側に配置されたナット152と、ブラケット151とナット152との間に配置されたワッシャ153とを備えている。ブラケット151は、梁載置部12の上ネジ棒122に環装される矩形形状の基片151aと、この基片151aの一辺から斜め下方に延びる第一接続片151bと、基片151aの前記一辺とは直交する他の辺から斜め下方に延びる第二接続片151cとを備えている。なお、第一接続片151bの先端部分および第二接続片151cの先端部分には、それぞれ挿通孔151d,151eが形成されている。また、ナット152は、ブラケット151の位置を保持する位置決め部材としての役割を担っており、ブラケット151の下側から上ネジ棒122に螺合される。
なお、束材10を床スラブS上に設置するには、ベース部11の下板111を床スラブS上に載置したうえで、その四隅に形成した挿通孔111aから床スラブSにアンカーボルトAnを打ち込み、アンカーボルトAnの下板111から突出した部分にナットNaを螺合すればよい。なお、束材10を構成する部材を予め一体にした状態でベース部11を床スラブS上に固定してもよく、あるいは、ベース部11を他の部位と分離した状態で床スラブS上に固定し、その後にベース部11に他の部材を取り付けてもよい。
梁材20は、図2に示すように、長手方向に連設された複数の梁構成材20’,20’,…からなる。
梁構成材20’は、三つの束材10,10,10の上面に固定されるものであり、図5の(a)に示すように、梁本体部21と、この梁本体部21に取り付けられた機器固定部22とを備えており、本実施形態では、さらに、梁本体部21に取り付けられた第一パッキン23および第二パッキン24を備えている。
梁本体部21は、アルミニウム合金製の押出形材からなり、下層部211と、この下層部211の上側に形成された上層部212とを備えている。梁本体部21をアルミニウム合金製の押出形材とすると、強度の割に軽量で、腐食しにくいというアルミニウム合金のメリットに加えて、二重床の組立や改造等が容易になるというメリットも期待できる。しかも、押出形材を所定の長さで切断するだけで長さの異なる梁本体部21を製作することができるので、製作コストを削減することができる。
下層部211は、図5の(b)に示すように、内部が斜めに仕切られた中空部211aと、中空部211aの下端部分の両側に形成された一対の第一ボルト収容部211b,211bと、一方の第一ボルト収容部211bの上側(中空部211aの上部側面)に形成された第二ボルト収容部211cと、他方の第一ボルト収容部211bの上側に形成された第三ボルト収容部211dと、この第三ボルト収容部211dの直上に形成された第一パッキン溝211eとを備えている。なお、下層部211は、上層部212よりも幅寸法が大きくなっており、上層部212よりも側方に突出した部分に床パネルPの端部を載置できるようになっている(図5の(a)参照)。
第一ボルト収容部211bには、梁本体部21を束材10に固定する際に使用されるボルトB1(図5の(a)参照;以下同様)の頭部およびフレーム材J2(図5の(a)参照)を梁本体部21に固定するために使用される図示せぬボルトの頭部が収容される。第一ボルト収容部211bは、梁構成材20’の長手方向(梁本体部21の押出方向;図5の(b)において紙面垂直方向)に連続しており、その下面が開口している。このようにすると、ボルトB1の頭部を第一ボルト収容部211bの内部に収容したままで、このボルトB1を梁構成材20’の長手方向に移動させることが可能になるので、束材10の設置位置に誤差が生じている場合であっても、容易に対応することができ、さらには、二重床の供用後において新たな束材10を増設する場合にも、新たな挿通孔等を形成する必要がないので、容易に対応することができる。なお、第一ボルト収容部211bの内面には、ボルトB1の頭部に当接してその回動を規制する突条が形成されている。また、第一ボルト収容部211bの内幅は、ボルトB1の軸部に環装される長方形の板ワッシャW1(図5の(a)参照;以下同様)の短辺幅と等しくなっている。なお、図示は省略するが、板ワッシャW1の下面には、第一ボルト収容部211bの長手方向と直交する方向に刃部が形成されており、ボルトB1を締め付けると、この刃部が第一ボルト収容部211bの内面に食い込み、ボルトB1の移動が阻止されるようになっている。また、図示は省略するが、第一ボルト収容部211bの下面の開口部は、適宜な箇所において拡幅されており、この拡幅部からボルトB1の頭部や板ワッシャW1を挿入できるようになっている。なお、ボルトB1の頭部や板ワッシャW1は、第一ボルト収容部211bの端部からその内部に挿入しておくこともできる。
第二ボルト収容部211cには、機器固定部22を梁本体部21に固定する際に使用されるボルトB2(図5の(a)参照;以下同様)の頭部が収容される。第二ボルト収容部211cは、梁構成材20’の長手方向に連続しており、その側面が開口している。このようにすると、ボルトB2の頭部を第二ボルト収容部211cの内部に収容したままで、このボルトB2を梁構成材20’の長手方向に移動させることが可能になる。なお、第二ボルト収容部211cの内面には、ボルトB2の頭部に当接してその回動を規制する突条が形成されている。また、第二ボルト収容部211cの内幅は、ボルトB2の軸部に環装される長方形の板ワッシャW2(図5の(a)参照;以下同様)の短辺幅と等しくなっている。また、図示は省略するが、第二ボルト収容部211cの側面の開口部は、適宜な箇所において拡幅されており、この拡幅部からボルトB2の頭部や板ワッシャW2を挿入できるようになっている。
第三ボルト収容部211dは、第二ボルト収容部211cと同様の構成であるのでその詳細な説明を省略する。
第一パッキン溝211eは、梁構成材20’の長手方向に連続しており、その上面が開口している。この第一パッキン溝211eには、第一パッキン23の下面に形成された凸部が嵌め入れられる。
上層部212は、中空部212aと、この中空部212aの側部であって下層部211の第二ボルト収容部211cの直上に形成された突設された突片212b,212cと、中空部212aの上端部分であって突片212b,212cとは反対側に形成された第二パッキン溝212dとを備えている。
突片212b,212cは、互いに対向した状態で梁構成材20’の長手方向に連続しており、後記する機器固定部22の係合部223(図5の(a)参照)のガイド溝として機能する。なお、上側の突片212bは、その先端部分が下側に折れ曲がっており、後記する機器固定部22の係合部223に係合する。
第二パッキン溝212dは、梁構成材20’の長手方向に連続しており、その側面が開口している。この第二パッキン溝212dには、第二パッキン24の側面に形成された凸部が嵌め入れられる。
機器固定部22は、図6に示すように、梁本体部21の側面に当接する板状の取付部221と、この取付部221の上端部から側方に向かって張り出す張出部222と、取付部221の梁本体部21側の側面に突設された係合部223とを備えており、全体として略逆L字状を呈している。
取付部221の長手方向の端部には、梁本体部21の第二ボルト収容部211cの開口に合わせて横U字状の切欠き221a,221aが形成されている。この切欠き221aは、ボルトB2の軸部が丁度嵌り込む大きさに形成されている。
張出部222は、その上面が梁本体部21の上面と面一になっており(図5の(a)参照)、その中央部にボルト挿通孔222aが穿設されている。このボルト挿通孔222aには、通信機器等を固定するためのボルトBkが挿通される。
係合部223は、横T字形状を呈しており、図5の(a)に示すように、その先端部分が梁本体部21の突片212b,212cの間(すなわち、ガイド溝)に摺動自在に係合する。また、係合部223の先端部分と取付部221との間に形成された隙間(溝)には、上側の突片212bが嵌り込む。
なお、機器固定部22を梁本体部21の側面に固定するには、機器固定部22の係合部223の先端部分を梁本体部21の突片212b,212c間に嵌め込むとともに、予め第二ボルト収容部211cに頭部を収容しておいたボルトB2の軸部を取付部221の切欠き221a(図6参照)に嵌め入れ、取付部221から突出した部分にナットN2を螺合すればよい。また、ボルトB2およびナットN2を緩めれば、任意の位置に機器固定部22を移動させることができる。つまり、機器固定部22は、梁本体部21に対して移動可能に構成されており、その取付位置を通信機器設置領域K1(図1参照)に設置される通信機器の寸法規格に合わせて自由に移動させることができる。したがって、二重床の供用開始後に寸法規格の異なる通信機器を入れ替える場合であっても、この機器固定部22を移動させるだけで対応することが可能となる。なお、図示は省略するが、第二ボルト収容部211cにナットN2を収容しておき、取付部211側からボルトB2を螺合してもよい。
第一パッキン23は、図5の(a)に示すように、床パネルPの下面と梁本体部21の下層部211の上面との間に介設されるものであり、その裏面に形成された凸部を梁本体部21の第一パッキン溝211e(図5の(b)参照)に嵌め込むことで梁本体部21に固定される。そして、この第一パッキン23により、床パネルPの下面と梁本体部21との間の隙間が封止され、その結果、空調機設置領域K2(図1参照)に設置された図示せぬ空調機から送風された冷却空気が効率よく通信機器設置領域K1(図1参照)に導入されるようになり、さらには、床パネルPの下面と梁本体部21との直接的な接触が防止されるので、軋み音の発生が抑制されることになる。
第二パッキン24は、床パネルPの側端面と梁本体部21の上層部212の側面との間に介設されるものであり、その裏面に形成された凸部を梁本体部21の第二パッキン溝212d(図5の(b)参照)に嵌め込むことで梁本体部21に固定される。そして、この第二パッキン24により、床パネルPの側端面と梁本体部21との間の隙間が封止され、その結果、図示せぬ空調機から送風された冷却空気が効率よく通信機器設置領域K1(図1参照)に導入されるようになり、さらには、床パネルPの側端面と梁本体部21との直接的な接触が防止され、軋み音の発生が抑制されることになる。
なお、梁構成材20’を束材10の上面に固定するには、各第一ボルト収容部211bにボルトB1の頭部を収容した状態で束材10の梁載置部12上に梁本体部21を載置し、ボルトB1の軸部を梁載置部12の上板121に形成された挿通孔121a(図4参照)に挿通したうえで、上板121の下側に突出したボルトB1の軸部をナットN1で締結すればよい。なお、梁構成材20’の端部は、束材10の上板121の前半分あるいは後半分に載置され(図3参照)、左右一つずつ合計二つのボルトB1で上板121に固定される。一方、梁構成材20’の中間部分は、束材10の上板121の全面に載置され、左右二つずつ合計四つのボルトB1で上板121に固定される。
ブレース材30は、図7に示すように、梁材20の長手方向に隣り合う束材10,10同士を連結するものであり、一方の束材10の下側接続部14に接続される第一棒材31と、他方の束材10の上側接続部15に接続される第二棒材32と、第一棒材31と第二棒材32とを連結するジョイント材33とを備えている。
第一棒材31は、図8に示すように、その一端に板状の接続端部311が形成されており、その他端にネジ山が形成されている。また、接続端部311には、その中央部に挿通孔311aが形成されている。
第二棒材32は、その一端に板状の接続端部321が形成されており、その他端にネジ山が形成されている。また、接続端部321には、その中央部に挿通孔321aが形成されている。
ジョイント材33は、棒状本体331と、この棒状本体331の両端に配置された緩止め用のナット332,332とを備えている。棒状本体331の両端面には、第一棒材31の端部および第二棒材32の端部が螺入されるネジ孔331a,331bが穿設されている。なお、ジョイント材33は、所謂ターンバックル構造になっていて、ネジ孔331aへの第一棒材31の挿入量とネジ孔331bへの第二棒材32の挿入量とを適宜調節することにより、ブレース材30全体の長さ寸法を調節することができる。
なお、ブレース材30で束材10,10を連結するには、図7に示すように、第一棒材31の接続端部311を一方の束材10の下側接続部14に接続するとともに、第二棒材32の接続端部321を他方の束材10の上側接続部15に接続すればよい。より詳細には、図8に示すように、第一棒材31の接続端部311を下側接続部14のブラケット141の第一接続片141bに重ね合わせ、接続端部311の挿通孔311aと第一接続片141bの挿通孔141dの位置を合わせたうえで、これらにボルトB3を挿通し、その軸部にナットN3を螺合すればよい。第二棒材32も同様である。
このように、各支持脚構造体Lにおいて梁構成材20’の長手方向に隣り合う束材10,10同士を一対のブレース材30,30で互いに連結すると、各支持脚構造体Lの剛性が向上するので、地震等に起因する揺れに対して強い抵抗力を発揮する二重床を提供することが可能となる。
(連結体)
図2に示すように、隣り合う支持脚構造体L,L同士を連結する連結体Jには、束材10,10同士を互いに連結するブレース材J1と梁材20,20同士を互いに連結するフレーム材J2とがある。
図2に示すように、隣り合う支持脚構造体L,L同士を連結する連結体Jには、束材10,10同士を互いに連結するブレース材J1と梁材20,20同士を互いに連結するフレーム材J2とがある。
ここで、ブレース材J1の構成は、前記したブレース材30と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
フレーム材J2は、図7に示すように、断面L字形を呈するアルミニウム合金製の押出形材からなり、第一ボルト収容部211b(図5の(b)参照)に頭部が収容されたボルトおよびナットにより梁材20の下面に固定されている。
このように、通信機器設置領域K1および空調機設置領域K2(図1参照)のそれぞれにおいて、隣り合う支持脚構造体L,L同士を連結体Jで一体にすると(図2参照)、地震等に起因する揺れに対して強い抵抗力を発揮する二重床を提供することが可能となる。
(床パネル)
床パネルPの構成は特に限定されるものではないが、例えば、図9に示す床パネルPのように、アルミニウム合金製の押出形材を適宜な長さで切断することで形成される板状のパネル本体P1と、このパネル本体P1の両端に設けられる小口部材P2,P2とを備えるものを使用することができる。なお、床パネルPの構成、材質等は、特に限定されるものではなく、適宜変更しても差し支えない。
床パネルPの構成は特に限定されるものではないが、例えば、図9に示す床パネルPのように、アルミニウム合金製の押出形材を適宜な長さで切断することで形成される板状のパネル本体P1と、このパネル本体P1の両端に設けられる小口部材P2,P2とを備えるものを使用することができる。なお、床パネルPの構成、材質等は、特に限定されるものではなく、適宜変更しても差し支えない。
(二重床の構築方法)
次に、二重床の構築方法を説明する。
二重床を構築するには、図1に示すように、通信機器設置領域K1および空調機設置領域K2の配置に合わせて複数の支持脚構造体L,L,…を床スラブS上に立設し、通信機器設置領域K1および空調機設置領域K2のそれぞれにおいて隣り合う支持脚構造体L,L同士を連結体Jで互いに連結したうえで、一の通信機器設置領域K1の支持脚構造体Lとこれと隣り合う他の通信機器設置領域K1の支持脚構造体Lとの間に複数の床パネルP,P,…を敷設するとともに、複数の通信機器設置領域K1,K1,…と空調機設置領域K2との間に複数の床パネルP,P,…を敷設すればよい。
次に、二重床の構築方法を説明する。
二重床を構築するには、図1に示すように、通信機器設置領域K1および空調機設置領域K2の配置に合わせて複数の支持脚構造体L,L,…を床スラブS上に立設し、通信機器設置領域K1および空調機設置領域K2のそれぞれにおいて隣り合う支持脚構造体L,L同士を連結体Jで互いに連結したうえで、一の通信機器設置領域K1の支持脚構造体Lとこれと隣り合う他の通信機器設置領域K1の支持脚構造体Lとの間に複数の床パネルP,P,…を敷設するとともに、複数の通信機器設置領域K1,K1,…と空調機設置領域K2との間に複数の床パネルP,P,…を敷設すればよい。
また、通信機器設置領域K1等に通信機器K等を設置するには、図2に示すように、梁構成材20’(梁材20)の梁本体部21の側面に取り付けられた複数の機器固定部22,22,…を通信機器K(図1参照)等の寸法規格に合わせて移動させたうえで、図5の(a)に示すように、これら機器固定部22,22,…上に通信機器Kを載置し、ボルトBkおよびナットNkで固定すればよい。
ここで、支持脚構造体Lの構築方法を、図10を参照してより詳細に説明する。
支持脚構造体Lを構築するには、例えば、支持脚ユニットUを利用するとよい。この支持脚ユニットUは、図10の(a)に示すように、梁材20の一部となる梁構成材20’と、この梁構成材20’の一端(図10の(a)において右端)に取り付けられた境界用の束材10Aと、梁構成材20’の中間部分に取り付けられた中間用の束材10Bとを備えており、梁構成材20’の他端が隣接する他の支持脚ユニットUの境界用の束材10Aに載置可能な構成になっている。なお、境界用の束材10Aと中間用の束材10Bの構成が図3等に示す束材10と同一の構成であることはいうまでもない。また、本実施形態では、一つの支持脚ユニットUについて、一本の中間用の束材10Bが備えられているが、二本以上の中間用の束材10Bが備えられているものであっても勿論よい。
支持脚構造体Lを構築するには、例えば、支持脚ユニットUを利用するとよい。この支持脚ユニットUは、図10の(a)に示すように、梁材20の一部となる梁構成材20’と、この梁構成材20’の一端(図10の(a)において右端)に取り付けられた境界用の束材10Aと、梁構成材20’の中間部分に取り付けられた中間用の束材10Bとを備えており、梁構成材20’の他端が隣接する他の支持脚ユニットUの境界用の束材10Aに載置可能な構成になっている。なお、境界用の束材10Aと中間用の束材10Bの構成が図3等に示す束材10と同一の構成であることはいうまでもない。また、本実施形態では、一つの支持脚ユニットUについて、一本の中間用の束材10Bが備えられているが、二本以上の中間用の束材10Bが備えられているものであっても勿論よい。
そして、この支持脚ユニットUを利用して支持脚構造体Lを構築するには、複数の支持脚ユニットU,U,…を長手方向に順次連設すればよい。つまり、床スラブS上に設置してある前段の支持脚ユニットUの境界用の束材10A上に、後段の支持脚ユニットUの梁構成材20’の他端を載置しつつ、この後段の支持脚ユニットUの境界用の束材10Aおよび中間用の束材10Bを床スラブSに立設すればよい。
より詳細には、まず、図10の(a)および(b)に示すように、前段の支持脚ユニットUの上面(すなわち、梁構成材20’の上面)を水平にしたうえで、後段の支持脚ユニットUの梁構成材20’の他端を前段の支持脚ユニットUの境界用の束材10A上に載置し、次いで、後段の支持脚ユニットUにおいて、境界用の束材10Aを床スラブS上に固定するとともに、この境界用の束材10Aの高さを調節して梁構成材20’の上面を水平にし、その後、梁構成材20’の上面を水平に保ちつつ中間用の束材10Bの高さを調節すると、図10の(c)に示すように、後段の支持脚ユニットUを前段の支持脚ユニットUと同じ高さに、かつ、水平に設置することができる。
ここで、図10の(b)に示すように、支持脚ユニットUを床スラブS上に設置する前は、その中間用の束材10Bの長さ(高さ)を境界用の束材10Aのよりも短くしておくと、境界用の束材10Aの高さを調節する際に、中間用の束材10Bが邪魔になることがない。
なお、本実施形態においては、後段の支持脚ユニットUにおいて梁構成材20’の上面を水平にする際に、境界用の束材10Aの高さを調節する場合を例示したが、これに限定されることはなく、中間用の束材10Bの高さを調節して梁構成材20’の上面を水平にし、その後、梁構成材20’の上面を水平に保ちつつ境界用の束材10Aの高さを調節してもよい。また、支持脚ユニットUが三つ以上の束材10を備えている場合には、そのうちの一つの束材10の高さを調節して梁構成材20’の上面を水平にし、その後、梁構成材20’の上面を水平に保ちつつ残りの束材10の高さを調節すればよい。
また、ブレース材30は、支持脚ユニットUに予め一体に取り付けておいてもよいし、支持脚ユニットUを床スラブS上に設置した後に取り付けてもよい。
このように、支持脚ユニットUを利用すると、支持脚構造体Lを簡易迅速に構築することが可能となり、ひいては、効率よく二重床を構築することが可能となる。つまり、複数の支持脚ユニットU,U,…のうちの一つについてその上面を水平にしておけば、これを基準にして残りの支持脚ユニットU,U,…の上面を順次水平にすることができる。しかも、高さ調節の完了した前段の支持脚ユニットUの境界用の束材10Aに、後段の支持脚ユニットUの梁構成材20’の他端を載置する場合には、後段の支持脚ユニットUにおいては、複数の束材10(境界用の束材10Aおよび中間用の束材10B)のいずれか一つについてその高さを調節するだけで、梁構成材20’の上面を水平にすることができ、残りの束材10については、水平にした梁構成材20’を基準にして高さを調節することができる。
なお、図示は省略するが、支持脚ユニットUを利用しないで支持脚構造体Lを構築してもよい。図2を参照して説明すると、床スラブS上の適所において複数の束材10,10,…を所定の間隔をあけて一直線上に立設固定したうえで、これらの上面に複数の梁構成材20’,20’,…を固定して支持脚構造体Lを構築してもよい。このとき、隣り合う梁構成材20’,20’の境界部に束材10を位置させるとよい。また、一の梁構成材20’を三つ以上の束材10に亘って設置する場合には、いずれか二つの束材10の上面に梁構成材20’を固定し、この二つの束材10の高さを調節して梁構成材20の上面を水平にしたうえで、残りの束材10の高さを調節すると、この残りの束材10については、水平になった梁構成材20’を基準にすることができるので、都合がよい。
なお、本実施形態では、通信機器設置領域K1および空調機設置領域K2が、それぞれ床スラブS上に並設された二列の支持脚構造体L,Lを利用して形成されている場合(図1参照)を例示したが、この他、図示は省略するが、三列以上の支持脚構造体L,L,…を利用して形成されているものであっても勿論よい。
L 支持脚構造体
10 束材
20 梁材
20’ 梁構成材
30 ブレース材
P 床パネル
J 連結体
S 床スラブ
10 束材
20 梁材
20’ 梁構成材
30 ブレース材
P 床パネル
J 連結体
S 床スラブ
Claims (6)
- 床スラブ上に並設された複数列の支持脚構造体を利用して形成された機器設置領域と、当該機器設置領域に隣接して形成された通路領域とを有する二重床であって、
前記各支持脚構造体は、梁材と、当該梁材と前記床スラブとの間に介設される少なくとも三つの束材とを備えていることを特徴とする二重床。 - 前記各支持脚構造体は、長手方向に連設された複数の支持脚ユニットを含んで構成されており、
当該各支持脚ユニットには、前記梁材の一部となる梁構成材と、当該梁構成材の一端に取り付けられた前記束材と、前記梁構成材の中間部分に取り付けられた少なくとも一つの前記束材とが含まれており、前記梁構成材の他端が隣接する他の前記支持脚ユニットの前記束材に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の二重床。 - 前記各支持脚構造体は、前記梁材の長手方向に隣り合う二つの前記束材同士を連結するブレース材を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の二重床。
- 隣り合う二つの前記支持脚構造体同士が互いに連結されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の二重床。
- 梁材と当該梁材と床スラブとの間に介設される複数の束材とを備える二重床用の支持脚構造体を構築する方法であって、
前記梁材の一部となる梁構成材と当該梁構成材の一端に取り付けられた境界用の束材と 前記梁構成材の中間部分に取り付けられた少なくとも一つの中間用の束材とを備えている支持脚ユニットを、前記梁構成材の他端を隣接する他の支持脚ユニットの境界用の束材上に載置しつつ前記床スラブ上に設置する工程と、
前記境界用の束材および前記中間用の束材のいずれか一つの高さを調節して前記梁構成材の上面を水平にする工程と、
前記梁構成材の上面を水平に保ちつつ残りの前記束材の高さを調節する工程と、を備えていることを特徴とする支持脚構造体の構築方法。 - 梁材と当該梁材と床スラブとの間に介設される複数の束材とを備える二重床用の支持脚構造体を構成するための支持脚ユニットであって、
前記梁材の一部となる梁構成材と、
当該梁構成材の一端に取り付けられた境界用の束材と、
前記梁構成材の中間部分に取り付けられた少なくとも一つの中間用の束材とを備えていることを特徴とする支持脚ユニット。
Priority Applications (1)
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JP2004254922A JP2006070555A (ja) | 2004-09-01 | 2004-09-01 | 二重床、支持脚構造体の構築方法および支持脚ユニット |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008214916A (ja) * | 2007-03-01 | 2008-09-18 | Sanyo Industries Ltd | 室内競技場耐震床構造 |
KR102443963B1 (ko) * | 2021-06-11 | 2022-09-15 | 아주대학교산학협력단 | 이중마루 조립체 |
-
2004
- 2004-09-01 JP JP2004254922A patent/JP2006070555A/ja active Pending
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