JP2010064507A - エアバッグドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグの展開膨張作用で格納部を開放するエアバッグドアを、格納部がどのような外形形状であっても、また、エアバッグがエアバッグドアに対しどのような飛び出し挙動を呈しても、確実かつ円滑にフルオープンすることが可能なエアバッグドア構造を提供する。
【解決手段】エアバッグの格納部1に、破断予定ラインXで取り囲んで形成され、破断予定ラインがエアバッグの展開膨張作用で破断されて、格納部を開放するエアバッグドア5と、エアバッグドアの一端縁5aと格納部を連結するヒンジ6と、エアバッグドアに、ヒンジと連結された当該エアバッグドアの一端縁と交差する向きでエアバッグドアを横断して形成され、破断されてエアバッグドアを複数のドアピース7に分断する分断予定ラインYと、ドアピース同士を連結する連結部材8とを備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、エアバッグの展開膨張作用で格納部を開放するエアバッグドアを、格納部がどのような外形形状であっても、また、エアバッグがエアバッグドアに対しどのような飛び出し挙動を呈しても、確実かつ円滑にフルオープンすることが可能なエアバッグドア構造に関する。
展開膨張するエアバッグを、格納部から車室内へ向かって飛び出させるエアバッグドア構造として、特許文献1が知られている。特許文献1は、近接展開時の力を容易に抑制するという課題を解決する。特許文献1では、助手席乗員用のエアバッグ装置について、カバー体のテアラインの第1のテアラインを略H字状に形成し、さらに、両端部を中心側に延設して延設テアラインを形成する。第1のテアラインの中央部に、破断抑制部を形成する。カバー体の中央部が押さえられた状態でエアバッグ装置が作動する近接展開時には、破断は第1のテアラインの両側部から延設テアラインに進み、カバー体の扉予定部の両側の端部が逆反りするように変形して、両側端に突出口が形成される。これら突出口からエアバッグの一部が両側方に突出する。この後、破断が第1のテアラインの中央部でつながって、ヒンジ部を支点としてカバー体の扉予定部がそれぞれ前後に開いて突出口が形成される。
特開2005−324705号公報
特許文献1では、近接展開時、扉予定部の両側端部が逆反りして、両側端に部分的に突出口が形成され、その後扉予定部が前後に開いていく。しかし、逆反りに伴って、開こうとする扉予定部が周辺部位と干渉してしまって、円滑かつ十分に開かないおそれがある。特許文献1では、近接展開時にそのような状況になるとしている。しかしながら、テアラインの形態が、H字状の第1のテアラインの両端部を中心側に延設して延設テアラインを形成するものであるため、通常展開時であっても、扉予定部は逆反りして開く可能性が常にあり、その開放性に問題があった。
この種の問題は、次のような場合にも考慮する必要がある。エアバッグの格納部となるインストルメントパネルは、車室内居住性などを考慮して、種々の外形形態で設計される。図12および図13には、その一例が示されている。図12(a)はエアバッグの格納部の平面図、図12(b)は図12(a)中、G−G線矢視断面図、図12(c)はエアバッグドアの開放状態を示す斜視図、図13(a)はエアバッグの格納部の他の例を示す側断面図、図13(b)はエアバッグドアの正常な開放状態を示す斜視図、図13(c)はエアバッグドアの異常な開放状態を示す斜視図である。
図12(a)および図12(b)に示す例は、エアバッグハウジングaを内側に取り付けたインストルメントパネルbに、角度cを付けた部分が形成され、この角度cを付けた部分を跨ぐように平坦部dから傾斜部eに向かってエアバッグドアfを設定しなければならない場合(図示例では、2枚1組のエアバッグドア)である。この場合、エアバッグドアfは、開く際、図12(c)に示すように、エアバッグドアfの傾斜部側がインストルメントパネルbの傾斜部eと干渉してしまい、十分に開くことができない。
他方、図13(a)に示すように、インストルメントパネルbの平坦部にエアバッグドアfが形成されていて、図13(b)に示すように正常な開放作動が予定される場合でも、エアバッグgの飛び出し挙動が、エアバッグドアfを折り曲げるように包み込んだり、エアバッグドアfに対し偏っていたりすると、図13(c)に示すように、エアバッグgの展開膨張力でエアバッグドアfがくの字状等に変形するなどのおそれがある。これにより、想定外に変形したエアバッグドアfがインストルメントパネルbと干渉してしまって、十分に開くことができないことも考えられる。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、エアバッグの展開膨張作用で格納部を開放するエアバッグドアを、格納部がどのような外形形状であっても、また、エアバッグがエアバッグドアに対しどのような飛び出し挙動を呈しても、確実かつ円滑にフルオープンすることが可能なエアバッグドア構造を提供することを目的とする。
本発明にかかるエアバッグドア構造は、エアバッグの格納部に、破断予定ラインで取り囲んで形成され、該破断予定ラインが該エアバッグの展開膨張作用で破断されて、該格納部を開放する少なくとも1つのエアバッグドアと、該エアバッグドアの一端縁と該格納部を連結するヒンジと、該エアバッグドアに、該ヒンジと連結された当該エアバッグドアの一端縁と交差する向きで該エアバッグドアを横断して形成され、破断されて該エアバッグドアを複数のドアピースに分断する分断予定ラインと、該ドアピース同士を連結する連結部材とを備えたことを特徴とする。
該連結部材は、展延性素材で形成されることが望ましい。
該連結部材には、該分断予定ラインに位置させて、伸展部が形成されることが好ましい。
該伸展部は、該連結部材の厚さを薄くして形成されることが望ましい。
該ヒンジと該連結部材が一体的に形成されることが好ましい。
該エアバッグドアは、複数の該ヒンジで該格納部と連結され、該分断予定ラインが該ヒンジの間に配設されることが望ましい。
本発明にかかるエアバッグドア構造にあっては、エアバッグの展開膨張作用で格納部を開放するエアバッグドアを、格納部がどのような外形形状であっても、また、エアバッグがエアバッグドアに対しどのような飛び出し挙動を呈しても、確実かつ円滑にフルオープンすることができる。
以下に、本発明にかかるエアバッグドア構造の好適な実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1から図4には、第1実施形態にかかるエアバッグドア構造が示されている。図1(a)はエアバッグの格納部の平面図、図1(b)はその側面図、図1(c)はその正面図、図2(a)は第1実施形態のエアバッグドア構造を格納部側から見た平面図、図2(b)は図2(a)中、A−A線矢視断面図、図2(c)は図2(a)中、B−B線矢視断面図、図3は図2(b)中、C部拡大図、図4はエアバッグドアの開放過程を示す斜視図である。
エアバッグの格納部1は図1に示すように、インストルメントパネル2とエアバッグハウジング3とから構成される。インストルメントパネル2の他、エアバッグが車室に向かって飛び出す部位であれば、ホーンボタンやダッシュボード、シート周辺部位など、一般周知のどのような部位であってもよい。本実施形態は、インストルメントパネル2を例示して説明する。
図1および図2に示すように、エアバッグハウジング3は、中空直方体状に形成される。エアバッグハウジング3のいずれか1つの面には、開口部4が形成される。エアバッグハウジング3内には、インフレータガスで展開膨張して開口部4から外方へ飛び出すエアバッグ(図示せず)が収納される。エアバッグハウジング3は、その開口部4がインストルメントパネル2の裏面に面するようにして、インストルメントパネル2に取り付けられる。例えば、インストルメントパネル2は、ポリプロピレンなどの合成樹脂材で形成され、エアバッグハウジング3は、熱可塑性樹脂材等の展延性素材で形成される。インストルメントパネル2とエアバッグハウジング3とは、異種の合成樹脂材の振動溶着によって、互いに接合される。
エアバッグの格納部1を構成するインストルメントパネル2には、パネル状のエアバッグドア5が形成される。図1および図2に示すように、インストルメントパネル2の、破断予定ラインX(図1中では二点鎖線で、図2(a)中では実線で示す)で取り囲んだ領域が、エアバッグドア5となる。図示例ではエアバッグドア5は、外形輪郭が四角形状の破断予定ラインと当該四角形状の中央を左右に横切る破断予定ラインとで取り囲むことにより、上下2枚1組で形成される。
これら破断予定ラインXは、インストルメントパネル2の裏面に、エアバッグハウジング3との接合箇所を避けて形成される。破断予定ラインXは例えば、当該インストルメントパネル2の肉厚を薄くするV字状の溝で形成される。溝は、樹脂成形によってもよいし、レーザ加工やNC加工、熱刃で切削するなど、一般周知のどのような方法で形成してもよい。破断予定ラインXは、エアバッグの展開膨張作用で破断される強度で形成される。
エアバッグドア5は、破断予定ラインXが破断されることにより、当該破断予定ラインXを境界として、格納部1を構成しているインストルメントパネル2を部分的に開放する。インストルメントパネル2が開放されると、エアバッグハウジング3は、その開口部4を介して車室内と連通される。
エアバッグハウジング3と各エアバッグドア5の間には、これらを互いに連結するヒンジ6がそれぞれ設けられる。ヒンジ6は、エアバッグハウジング3の開口部4上縁位置および下縁位置に、エアバッグハウジング3と一体成形して設けられる。図示例にあっては、ヒンジ6は各エアバッグドア5に対し、1つずつ設けられている。ヒンジ6は、エアバッグドア5の左右長さ方向に沿って断面Ω形状に形成され、エアバッグハウジング3と一体化された一端とは反対側の他端6aが、エアバッグドア5の一端縁5aに取り付けられる。ヒンジ6とエアバッグドア5も、振動溶着によって、互いに接合される。
展延性素材のエアバッグハウジング3と一体成形されたヒンジ6は、断面Ω形状のアーチ部分が塑性変形して自在に伸展する。これにより、各エアバッグドア5は、エアバッグハウジング3の開口部4上縁および下縁に沿う一端縁5aで、ヒンジラインQ回りに当該開口部4外方へ向かって回動可能となっている(図2参照)。
各エアバッグドア5には、それぞれを複数のドアピース7に分断する分断予定ラインYが形成される。分断予定ラインYは、ヒンジ6と連結されたエアバッグドア5の一端縁5aに対応するヒンジラインQと交差する向きに形成される。また、分断予定ラインYは、各エアバッグドア5を横切って横断するように形成される。
分断予定ラインYの向きは、ヒンジラインQと直角に設定しても、任意の角度に設定してもよい。分断予定ラインYは、直線状であっても、曲線状であってもよい。分断予定ラインYは、エアバッグドア5のヒンジ6側の一端縁5aを始端として、終端がエアバッグドア5の上下幅方向の他端縁に達するように設定しても、左右長さ方向の端縁に達するように設定してもよい。また、分断予定ラインYの数は問わない。すなわち、エアバッグドア5をいくつのドアピース7に分断するかは問わない。
図示例にあっては、分断予定ラインYは、各エアバッグドア5に1つずつ形成されている。従って、ドアピース7は各エアバッグドア5に2つずつ形成されている。分断予定ラインYは、破断予定ラインXと同様に、インストルメントパネル2の裏面に、エアバッグハウジング3の接合箇所と干渉しないように形成される。分断予定ラインYは例えば、当該インストルメントパネル2の肉厚を薄くするV字状の溝で形成される。溝は、樹脂成形によってもよいし、レーザ加工やNC加工、熱刃で切削するなど、一般周知のどのような方法で形成してもよい。
分断予定ラインYは、所定の荷重が加わることで破断される強度に設定される。例えば、エアバッグの展開膨張作用で破断されるようにしてもよいし、エアバッグに包み込まれることによる折り曲げ力、あるいはインストルメントパネル2に衝突した際の衝撃力で破断されるようにしてもよい。エアバッグドア5は、分断予定ラインYが破断されることにより、当該分断予定ラインYを境界として、複数のドアピース7に分断される。
分断予定ラインYを介して隣接するドアピース7同士は、板状の連結部材8で連結される。本実施形態にあっては、連結部材8は、ヒンジ6の他端6aに、当該ヒンジ6の延設部分として一体的に形成されている。従って連結部材8は、エアバッグハウジング3と一体的に形成されている。連結部材8は、別部品として、エアバッグハウジング3に設けてもよい。連結部材8は、インストルメントパネル2に設けてもよい。
連結部材8は、熱可塑性樹脂などの展延性素材で形成される。連結部材8とドアピース7、すなわちエアバッグドア5も、振動溶着によって、互いに接合される。連結部材8は、隣接するドアピース7同士を連結する限り、いくつのドアピース7を連結してもよい。例えば、各エアバッグドア5それぞれにおいて、全てのドアピース7を一連に連結してもよい。従って、連結部材8の個数は、1つでも複数でもよい。
連結部材8には、図3に示すように、エアバッグドア5の分断予定ラインYに位置させて、伸展部9が形成される。連結部材8とドアピース7との接合箇所は、伸展部9を避けて設定される。伸展部9は、伸展作用があればよく、例えば、展延性を有する連結部材8の厚さを薄くして形成すればよい。伸展部9についても、樹脂成形によってもよいし、レーザ加工やNC加工、熱刃で切削するなど、一般周知のどのような方法で形成してもよい。図示例にあっては、伸展部9は、破断しやすいようにV字状の溝で形成される破断予定ラインXや分断予定ラインYとは異なり、曲率によって延び易いアーチ状の溝で形成される。
次に、第1実施形態にかかるエアバッグドア構造の作用について説明する。エアバッグは、インフレータガスにより、エアバッグハウジング3内で展開膨張を開始する。エアバッグハウジング3内で展開膨張するエアバッグの圧力は、エアバッグハウジング3の開口部4を介して、インストルメントパネル2裏面のエアバッグドア5に作用する。エアバッグドア5に作用するエアバッグの圧力により、破断予定ラインXで破断が生じる。破断予定ラインXの破断により、上下2枚1組のエアバッグドア5は、それぞれインストルメントパネル2の上方および下方へ向かって回動可能となる。
これとほぼ同時に、エアバッグドア5に作用するエアバッグの圧力によって、あるいはエアバッグに包み込まれて折り曲げられるなどの外力によって、分断予定ラインYでも破断が生じ得る。
分断予定ラインYの破断により、各エアバッグドア5は、個別のドアピース7に分断される。破断予定ラインXおよび分断予定ラインYが破断すると、図4に示すように、各エアバッグドア5は、自在に伸展するヒンジ6によりヒンジラインQ周りに開口部4外方へ回動し、各ドアピース7は、展延性素材の連結部材8で連結された状態で、伸展部9の伸展作用により、展開膨張するエアバッグの押圧作用に応じて個別な移動をする。
これにより、インストルメントパネル2が部分的に開放され、エアバッグは、インストルメントパネル2から車室内方へ向かって展開膨張する。エアバッグの展開膨張により乗員を保護することができる。
以上説明した第1実施形態にかかるエアバッグドア構造では、分断予定ラインYにより、エアバッグドア5を、それよりも小さな複数のドアピース7に分断できるので、エアバッグドア5が中央部で分断開放するなど、エアバッグドア5の理想的な開放作用を高いフレキシビリティで確保することができる。従って、たとえエアバッグの飛び出し挙動が、エアバッグドア5を折り曲げるように包み込んだり、エアバッグドア5に対し偏っていたりしても、それに対応して、エアバッグドア5の開放形態を自在に変化させることができる。このように開放形態が自在に変化するエアバッグドア5なので、周辺のインストルメントパネル2に衝突しても、ドアピース7は衝撃が弱まるように移動して、当該インストルメントパネル2との干渉が生じることもない。従って、エアバッグドア5は、確実かつ円滑にフルオープンすることができる。
エアバッグハウジング3に設けた連結部材8がドアピース7同士を連結するので、ドアピース7をエアバッグハウジング3に保持でき、個別に飛散するのを防止できる。連結部材8が展延性素材であるので、ドアピース7の個々の移動を許容でき、エアバッグドア5の開放自在性を向上することができる。連結部材8に、分断予定ラインYに位置させて、伸展部9を形成したので、図4に矢印tで示すように、ドアピース7の個々の移動性をさらに向上することができる。
伸展部9は、連結部材8の厚さを薄くして形成するので、簡単な構成で容易に伸展性を確保することができる。ヒンジ6と連結部材8を一体的に形成したので、組立作業性を向上できる。本実施形態では、連結部材8が一体的に形成されるヒンジ6も展延性素材なので、図4に矢印uで示すように、ヒンジラインQ回りのエアバッグドア5の回動についても、高い自在性を確保できる。
図5および図6には、第2実施形態にかかるエアバッグドア構造が示されている。図5(a)はエアバッグの格納部の側面図、図5(b)はその正面図、図5(c)は図5(b)中、D−D線矢視断面図、図6(a)はエアバッグドアの開放過程を示す側面図、図6(b)はその正面図である。
第2実施形態は、インストルメントパネル2に角度Rを付けた部分が備えられている場合である。エアバッグドア5は、角度Rを付けた部分を跨ぐように、平坦部2aから傾斜部2bに向かって設定されている。従って、エアバッグドア5、ヒンジ6、並びに連結部材8も、左右の長さ方向に沿って平坦部2aから傾斜部2bにわたり、角度Rを付けて一連に形成されている。エアバッグハウジング3、破断予定ラインX、分断予定ラインYは、上記第1実施形態と同様である。ドアピース7は、エアバッグドア5に、平坦部から傾斜部に亘って適宜に形成されている。
このような第2実施形態にあっても、その作用は第1実施形態と同様である。すなわち、エアバッグドア5に作用するエアバッグの圧力により、破断予定ラインXで破断が生じる。破断予定ラインXの破断により、上下2枚1組のエアバッグドア5は、それぞれインストルメントパネル2の上方および下方へ向かって回動可能となる。
これとほぼ同時に、エアバッグドア5に作用するエアバッグの圧力によって、あるいは角度Rが付いているインストルメントパネル2に衝突するなどの外力によって、分断予定ラインYでも破断が生じ得る。分断予定ラインYの破断により、各エアバッグドア5は、個別のドアピース7に分断される。
破断予定ラインXおよび分断予定ラインYが破断すると、図6に示すように、各エアバッグドア5は、ヒンジ6を介してヒンジラインQ周りに開口部4外方へ回動し、各ドアピース7は、展延性素材の連結部材8で連結された状態で、伸展部9の伸展作用により、展開膨張するエアバッグの押圧作用に応じて個別な移動をする。これにより、インストルメントパネル2が部分的に開放され、エアバッグは、インストルメントパネル2から車室内方へ向かって展開膨張する。
第2実施形態のように、インストルメントパネル2の角度Rが付いている部分を跨ぐようにエアバッグドア5が設定されても、分断予定ラインYにより、エアバッグドア5を小さな複数のドアピース7に分断できるので、高いフレキシビリティでエアバッグドア5を開放できる。従って、角度Rが付いている周辺のインストルメントパネル2に衝突しても、ドアピース7は衝撃が弱まるように移動して、当該インストルメントパネル2との干渉が生じることもない。従って、エアバッグドア5は、確実かつ円滑にフルオープンすることができる。
従ってまた、インストルメントパネル2等のエアバッグ格納部の外形形態を自由に設計することができる。第2実施形態にあっても、このような作用効果の他、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
図7〜図11には、各種の変形例が示されている。図7の第1変形例は、上記第1および第2実施形態と比較して、各エアバッグドア5に形成される分断予定ラインYを、2つずつにしてドアピース7を3つにした場合である。図示例にあっては、各分断予定ラインYは、2つのエアバッグドア5に一連に形成されている。この変形例によれば、ドアピース7の数を増やしているので、エアバッグドア5の開放自在性をさらに向上できる。
図8の第2変形例は、上記第1および第2実施形態と比較して、各エアバッグドア5には、ドアピース7それぞれに対応させて、ヒンジ6を2つずつ設けている。複数のヒンジ6を設けた場合には、分断予定ラインYは、これらヒンジ6の間に位置させて形成される。このような形態の場合には、連結部材8は、各ヒンジ6に対して個別に設けてもよいし、図示したようにこれらヒンジ6を連結するように設けてもよい。後者の場合、伸展部9も、ヒンジ6の間に位置させて配設される。この変形例によれば、各ドアピース7に対してヒンジ6を設けているので、ヒンジ6が1つの場合に比べて拘束作用が小さくなり、エアバッグドア5の開放自在性をさらに向上できる。
図9の第3変形例は、第1変形例と第2変形例を組み合わせた構造で、各エアバッグドア5に形成される分断予定ラインYを、2つずつにしてドアピース7を3つにし、かつドアピース7それぞれに対応させて、ヒンジ6を3つずつ設けている。この変形例によれば、上記第1実施形態および第2実施形態と比較して、ドアピース7の数を増やし、かつ各ドアピース7に対してヒンジ6を設けているので、エアバッグドア5の開放自在性をさらに向上できる。
図10の第4変形例は、上記第1実施形態および第2実施形態、並びに第1〜第3変形例と比較して、2枚1組のエアバッグドア5で、それらに形成する分断予定ラインYの位置を異ならせた場合である。図示例では、上方のエアバッグドア5には2つ、下方のエアバッグドア5には1つ、分断予定ラインYが形成されている。このようにすることで、エアバッグドア5回りの外形形態に対応させたり、エアバッグの展開膨張形態に適合させた開放性のよいエアバッグドア構造を構成することができる。
図11の第5変形例は、上記第1実施形態および第2実施形態、並びに第1〜第4変形例と比較して、格納部1であるインストルメントパネル2とエアバッグハウジング3とを一体成形した場合である。図11(a)は第5変形例のエアバッグドア構造を格納部側から見た平面図、図11(b)は図11(a)中、E−E線矢視断面図、図11(c)は図11(a)中、F−F線矢視断面図である。
この場合、ヒンジ作用は、インストルメントパネル2とエアバッグハウジング3との結合箇所によって確保される。連結部材8は、エアバッグハウジング3とは別体で形成され、各エアバッグドア5に、ドアピース7同士を連結して設けられる。また、インストルメントパネル2とエアバッグハウジング3および連結部材8は、同じ熱可塑性樹脂材等の展延性素材で形成される。連結部材8のエアバッグドア5への接合は、振動溶着等でよい。このように構成すれば、格納部1が一体であるため、連結部材8を取り付けるだけでよく、生産性を向上することができる。
以上いずれの変形例にあっても、上記第1実施形態および第2実施形態と同様の作用効果を奏することはもちろんである。また、上記実施形態および変形例にあっては、2枚1組のエアバッグドア5を例示して説明したが、エアバッグドア5が1枚の場合であっても適用できることはもちろんである。
以上に述べたエアバッグドア構造は、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施形態例も、各種の方法で実施または遂行できる。特に、本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさおよび構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
本発明にかかるエアバッグドア構造の第1実施形態が適用されるエアバッグの格納部の説明図である。 図1のエアバッグの格納部に適用した第1実施形態のエアバッグドア構造を示す説明図である。 図2(b)中、C部拡大図である。 図2に示した第1実施形態にかかるエアバッグドア構造の開放過程の斜視図である。 本発明にかかるエアバッグドア構造の第2実施形態を説明する説明図である。 図5に示した第2実施形態にかかるエアバッグドア構造の開放過程の説明図である。 本発明にかかるエアバッグドア構造の第1変形例を示す、インストルメントパネル裏面側から見た平面図である。 本発明にかかるエアバッグドア構造の第2変形例を示す、インストルメントパネル裏面側から見た平面図である。 本発明にかかるエアバッグドア構造の第3変形例を示す、インストルメントパネル裏面側から見た平面図である。 本発明にかかるエアバッグドア構造の第4変形例を示す、インストルメントパネル表面側から見た平面図である。 本発明にかかるエアバッグドア構造の第5変形例を説明する説明図である。 従来技術の課題を説明する説明図である。 従来技術の他の課題を説明する説明図である。
符号の説明
1 エアバッグの格納部
2 インストルメントパネル
3 エアバッグハウジング
5 エアバッグドア
5a エアバッグドアの一端縁
6 ヒンジ
7 ドアピース
8 連結部材
9 伸展部
X 破断予定ライン
Y 分断予定ライン

Claims (6)

  1. エアバッグの格納部に、破断予定ラインで取り囲んで形成され、該破断予定ラインが該エアバッグの展開膨張作用で破断されて、該格納部を開放する少なくとも1つのエアバッグドアと、
    該エアバッグドアの一端縁と該格納部を連結するヒンジと、
    該エアバッグドアに、該ヒンジと連結された当該エアバッグドアの一端縁と交差する向きで該エアバッグドアを横断して形成され、破断されて該エアバッグドアを複数のドアピースに分断する分断予定ラインと、
    該ドアピース同士を連結する連結部材とを備えたことを特徴とするエアバッグドア構造。
  2. 該連結部材は、展延性素材で形成されることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグドア構造。
  3. 該連結部材には、該分断予定ラインに位置させて、伸展部が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載のエアバッグドア構造。
  4. 該伸展部は、該連結部材の厚さを薄くして形成されることを特徴とする請求項3に記載のエアバッグドア構造。
  5. 該ヒンジと該連結部材が一体的に形成されることを特徴とする請求項1〜4いずれかの項に記載のエアバッグドア構造。
  6. 該エアバッグドアは、複数の該ヒンジで該格納部と連結され、該分断予定ラインが該ヒンジの間に配設されることを特徴とする請求項1〜5いずれかの項に記載のエアバッグドア構造。
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