JP2010064465A - 画像形成装置及びデータ転送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のヘッドを並べて配列したヘッドモジュールを記録ヘッドを用いる場合にハーネスの本数が多くなる。
【解決手段】液滴を吐出するノズル201を有する複数のヘッド101が並べて配列されたヘッドモジュール51と、ヘッドモジュール51に対して各ヘッド101の印刷データをシリアルデータで転送する制御部500と、ヘッドモジュール51側に設けられ、制御部500から転送される印刷データを各ヘッド101に分配するデータ分配器111とを備え、ヘッドモジュール51に対する印刷データの転送周波数は、データ分配器111から各ヘッド101に対する印刷データの転送周波数に、ヘッド101の個数と1ノズル当たりの階調ビット数を乗算した値に設定されている。
【選択図】図8
【解決手段】液滴を吐出するノズル201を有する複数のヘッド101が並べて配列されたヘッドモジュール51と、ヘッドモジュール51に対して各ヘッド101の印刷データをシリアルデータで転送する制御部500と、ヘッドモジュール51側に設けられ、制御部500から転送される印刷データを各ヘッド101に分配するデータ分配器111とを備え、ヘッドモジュール51に対する印刷データの転送周波数は、データ分配器111から各ヘッド101に対する印刷データの転送周波数に、ヘッド101の個数と1ノズル当たりの階調ビット数を乗算した値に設定されている。
【選択図】図8
Description
本発明は画像形成装置及びデータ転送装置に関し、特に液滴を吐出する記録ヘッドを備える画像形成装置及び同画像形成装置におけるデータ転送装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。この液体吐出記録方式の画像形成装置は、記録ヘッドからインク滴を、搬送される用紙(紙に限定するものではなく、OHPなどを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体あるいは記録媒体、記録紙、記録用紙などとも称される。)に対して吐出して、画像形成(記録、印字、印写、印刷も同義語で使用する。)を行なうものであり、記録ヘッドが主走査方向に移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型画像形成装置と、記録ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置がある。
なお、本願において、液体吐出方式の「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。また、「インク」とは、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用い、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料なども含まれる。
ところで、搬送される用紙の全幅に相当するノズル列を配置したライン型ヘッドを備えるライン型画像形成装置においては、ライン型記録ヘッドとして、例えば、液滴を吐出するノズルを並べたノズル列を有する短尺のヘッドを複数個、ノズル配列方向に沿って配置したヘッド列を配置したもの(これを「ヘッドモジュール」と称する。マルチアレイヘッド、マルチヘッドユニットなどとも称される。)が用いられている。
このようなヘッドモジュールを記録ヘッドとして用いる場合、記録ヘッド(ヘッドモジュール)を構成する複数のヘッドに対して印刷データを転送することになる。
従来のデータ転送装置として、データを所定のタイミングで取り出して時分割多重データとして転送路に送出するとともに、タイミング信号を転送路に送出する送信手段と、前記転送路を介して送られてきたタイミング信号からデータラッチタイミング信号を得てこのデータラッチタイミング信号で転送路からの時分割多重データをラッチする受信手段とを備えたものが知られている。
また、特許文献1に記載されているように、送信側と受信側の環境条件が異なっていても、受信側における時分割多重データからパラレルデータへの変化タイミングの調整を不要にする目的で、送信側のタイミング信号を反転させた転送ラインを設け、受信側ではその信号を使用して時分割多重データを所定のタイミングでラッチすることにより、パラレルデータへ変換するものが知られている。
上述したように複数のヘッドを並べて配置したヘッドモジュールを記録ヘッドとして用いた場合、例えば1色を5個のヘッドを並べて構成し、階調記録を行うためにノズルから4種類の大きさの液滴を吐出させる(吐出無しも1階調とする)と、1ノズルに対するデータ量は2ビット分必要になる。ここで、制御部からヘッドモジュールの各ヘッドに対して印刷データを転送するとき、シリアルデータでの転送を行うとしても、各ヘッドに2ビット分のデータライン(ハーネス)が必要になり、1ヘッドモジュール当たり、5ヘッド×2ビットの10本のハーネスを制御部からヘッドモジュールに対して這い回すことになり、カラー印刷を行うために4つのヘッドモジュールを備えると40本のハーネスが必要になる。したがってまた、ヘッドを千鳥配列して画素密度を上げると、80本のハーネスが印刷データの転送のために必要になる。
しかしながら、このようにヘッドモジュールに対して多くの本数のハーネスを接続しなければならないと、ハーネスの這い回しが難しく、またヘッドモジュールの装置本体に対する組付け効率が悪くなるという課題がある。特に複数のヘッドモジュールを並べてカラー印刷を行うような場合、この課題はより顕著になる。
ここで、上述した従来のデータ転送装置は、シリアルデータをパラレルデータに変換するものであり、送信回路で時分割多重化されたシリアルデータを受信回路でパラレルデータに変換するために、データラインの他に同期信号ラインを使用していることから、新たに同期信号用ハーネスが必要になるという問題があり、ハーネス本数の低減を図ることができない。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、ヘッドモジュールを使用する場合のデータ転送用ハーネスの本数低減を図ることを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出するノズルを有する複数のヘッドが並べて配列されたヘッドモジュールと、
前記ヘッドモジュールに対して各ヘッドの印刷データをシリアルデータで転送する手段と、
前記ヘッドモジュール側に設けられ、前記制御部から転送される印刷データを各ヘッドに分配するデータ分配手段と、を備え、
前記ヘッドモジュールに対する印刷データの転送周波数は、前記データ分配手段から各ヘッドに対する印刷データの転送周波数に、前記ヘッドの個数と1ノズル当たりの階調ビット数を乗算した値である
構成とした。
液滴を吐出するノズルを有する複数のヘッドが並べて配列されたヘッドモジュールと、
前記ヘッドモジュールに対して各ヘッドの印刷データをシリアルデータで転送する手段と、
前記ヘッドモジュール側に設けられ、前記制御部から転送される印刷データを各ヘッドに分配するデータ分配手段と、を備え、
前記ヘッドモジュールに対する印刷データの転送周波数は、前記データ分配手段から各ヘッドに対する印刷データの転送周波数に、前記ヘッドの個数と1ノズル当たりの階調ビット数を乗算した値である
構成とした。
ここで、前記ヘッドモジュールに対する各ヘッドの印刷データを、時分割多重データの先頭にスタートビットを付加し、最後にストップビットを付加して転送し、前記データ分配手段は前記時分割多重データに対し内部クロックを使用して同期をとる構成とできる。
本発明に係るデータ転送装置は、
液滴を吐出するノズルを有する複数のヘッドが並べて配列されたヘッドモジュールに対して各ヘッドの印刷データをシリアルデータで転送する手段と、
前記ヘッドモジュールに設けられ、前記転送される印刷データを各ヘッドに分配するデータ分配手段と、を備え、
前記ヘッドモジュールに対する印刷データの転送周波数は、前記データ分配手段から各ヘッドに対する印刷データの転送周波数に、前記ヘッドの個数と1ノズル当たりの階調ビット数を乗算した値である
構成とした。
液滴を吐出するノズルを有する複数のヘッドが並べて配列されたヘッドモジュールに対して各ヘッドの印刷データをシリアルデータで転送する手段と、
前記ヘッドモジュールに設けられ、前記転送される印刷データを各ヘッドに分配するデータ分配手段と、を備え、
前記ヘッドモジュールに対する印刷データの転送周波数は、前記データ分配手段から各ヘッドに対する印刷データの転送周波数に、前記ヘッドの個数と1ノズル当たりの階調ビット数を乗算した値である
構成とした。
本発明に係る画像形成装置及びデータ転送装置によれば、ヘッドモジュールに対する印刷データの転送周波数は、データ分配手段から各ヘッドに対する印刷データの転送周波数に、ヘッドの個数と1ノズル当たりの階調ビット数を乗算した値である構成としたので、記録ヘッドとしてヘッドモジュールを使用する場合のデータ転送用ハーネスの本数低減を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明を適用する画像形成装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を説明する概略構成図、図2は同装置の模式的平面説明図である。
この画像形成装置はライン型画像形成装置であり、装置本体1と、用紙Pを積載し給紙する給紙トレイ2と、印刷された用紙Pを排紙積載する排紙トレイ3と、用紙Pを給紙トレイ2から排紙トレイ3まで搬送する搬送ユニット4と、搬送ユニット4によって搬送される用紙Pに液滴を吐出し印字するヘッドモジュール51を含む画像形成ユニット5と、印刷終了後又は所要のタイミングで画像形成ユニット5の各記録ヘッドの維持回復を行う維持回復機構であるクリーニング装置6と、クリーニング装置6を開閉する搬送ガイド部7と、画像形成ユニット5のヘッドモジュール51にインクを供給するインクタンクユニット8と、インクタンクユニット8にインクを供給するメインタンクユニット9とを備えている。
装置本体1は、図示しない前後側板及びステーなどで構成されており、給紙トレイ2上に積載されている用紙Pは、分離ローラ21及び給紙ローラ22によって1枚ずつ搬送ユニット4に給紙される。
搬送ユニット4は、搬送駆動ローラ41aと搬送従動ローラ41bと、これらのローラ41a、41b間に掛け回された無端状の搬送ベルト43とを備えている。この搬送ベルト43の表面には複数の図示しない穴が形成されており、搬送ベルト43の下部には用紙Pを吸引する吸引ファン44が配置されている。また、搬送駆動ローラ41a、搬送従動ローラ41b上部には、それぞれ搬送ガイドローラ42a、42bが図示しないガイドに保持されて、自重にてベルト43に当接している。
搬送ベルト43は、搬送駆動ローラ41aが図示しないモータにより回転されることで周回移動し、用紙Pは搬送ベルト43上に吸引ファン44により吸い付けられ、搬送ベルト43の周回移動によって搬送される。なお、搬送従動ローラ41b、搬送ガイドローラ42a、42bは搬送ベルト43に従動して回転する。
搬送ユニット4の上部には用紙Pに印字する液滴を吐出する複数のヘッドモジュール51で構成される画像形成ユニット5が矢示A方向(及び逆方向)に移動可能に配置されている。この画像形成ユニット5は、維持回復動作時(クリーニング時)にはクリーニング装置6上方まで移動され、画像形成時には図1の位置に戻される。
画像形成ユニット5は、液滴を吐出する複数のノズルを配列したノズル列の二列有する複数のヘッドを一列に配列したヘッドモジュール51a、51b、51c、51dが、用紙搬送方向に沿って並べてラインベース部材52上に配置されている。ここでは、ヘッドモジュール51a、51bの2つのノズル列の一方でイエロー(Y)の液滴を、他方でマゼンタ(M)の液滴を吐出し、また、ヘッドモジュール51c、51dの2つのノズル列の一方でシアン(C)の液滴を、他方でブラック(K)の液滴を吐出する。
つまり、この画像形成ユニット5は、同じ色の液滴を吐出する2つのヘッドモジュール51が用紙搬送方向に並べて配置され、2つのヘッドモジュール51で用紙幅相当の1列分のノズル列が構成されている構成としている。
ここで、1つのヘッドモジュール51は、図3及び図4に示すように、液滴を吐出する複数(ここでは3個の例で示している。)のヘッド101を一列にL字形状のベース部材102上に並べて配置したものである。なお、ヘッド101は、図5に示すように、液滴を吐出する複数のノズル201を配列したノズル列201A、201Bを有するノズル面204を有している。なお、ヘッドモジュール51として並べるヘッド101の数及びヘッド101の構成はこれに限るものではなく、例えば4個以上のヘッド101を並べることもできるし、またヘッド101として3列以上のノズル列を有するヘッドを用いることもできる。
また、ベース部材102には複数のヘッド101上にはヘッド配列方向に沿って複数のヘッド101にインクを分配して供給する共通流路105を形成する分岐部材(共通流路部材)104が配置されている。さらに、ベース部材102の上部には電気信号をヘッド101に伝達する電気接続基板(中継基板)106を取付け、この中継基板106とヘッド101との間は、中継基板106に設けたコネクタ107から分岐部材104の上方を通ってその側面を這い回わされてヘッド101に至るフレキシブルプリント基板(配線基板)108で接続されている。
そして、このように構成されるヘッドモジュール51を用紙搬送方向に並べてラインヘッドベース部材52に配置している。
図1に戻って、画像形成ユニット5の上流側にはインクタンクユニット8のインクタンク81(図示の都合上1つのインクタンクのみ符号を付している。)が配置され、供給チューブ82を介して各ヘッドモジュールユニット51に供給され、インクタンク81とヘッドモジュール51との水頭差によりヘッドモジュール51の各ヘッドに対する負圧が形成される。このインクタンクユニット8は画像形成ユニット5とともに矢示A方向に移動可能に配置されている。なお、インクタンク81からヘッドモジュール51に対する供給チューブ82は分かり易くするためヘッドモジュール51の上方から接続して状態で図示しているが、ヘッドモジュール51の長手方向(用紙搬送方向と直交する方向)の端部に接続される。
さらに、インクタンク81の上流側にはメインタンクユニット9が配置され、メインタンク91から供給チューブ92を介してインクがインクタンク81に供給される。
搬送ユニット4の下流側には用紙Pを排紙トレイ3に排紙する搬送ガイド部7が設けられている。搬送ガイド部7にて案内されて搬送される用紙Pは排紙トレイ3に排紙される。排紙トレイ3は、用紙Pの幅方向を規制する対のサイドフェンス31と用紙Pの先端を規制するエンドフェンス32を備えている。
維持回復機構(クリーニング装置)6は、画像形成ユニット5の各ヘッドモジュール51に対応して、4列分のクリーニング手段61a〜61dが配置され、1つのクリーニング手段61はヘッドモジュール51の各ヘッドに対応するキャップ部材62及び図示しないがワイパ部材などで構成されている。なお、各クリーニング手段61のキャップ部材62は各列毎に独立して上下動させることができる構成としている。さらに、クリーニング手段61の下方には、キャップ部材62でヘッドモジュール51のノズル面をキャッピングした状態でノズルからインクを吸引するための吸引ポンプ63a〜63dが配置されている。
また、この画像形成装置においては、印刷終了後、液滴を吐出するヘッドモジュール51の各ヘッドのノズル面をクリーニング手段61でキャッピングした状態でノズルからインクを吸引する場合、あるいは、ヘッドモジュール51の各ヘッドのノズル面に付着したインクをワイピング部材で清掃する場合は、図1にも示すように、印刷停止後、搬送ユニット4全体が搬送従動ローラ41bを支点に矢印B方向に回動し、画像形成ユニット5との間の空間を画像形成時よりも大きくすることで、画像形成ユニット5の移動スペースを確保するようにしている。このとき、クリーニング装置6上部に配置されている搬送ガイド部7も支点71にて矢印C方向上方に回動され、クリーニング装置6の上方が開放される。
そして、搬送ユニット4と搬送ガイド部7がそれぞれ解放(解除)された後に、画像形成ユニット5が用紙通紙方向(矢示A方向)に移動し、クリーニング装置6上方で停止され、クリーニング手段61が上昇して各ヘッドモジュール51のクリーニング動作(維持回復動作)に移行する。
次に、このような画像形成装置における本発明の実施形態について図6ないし図8を参照して説明する。
まず、この実施形態では、図6に示すように、1つのヘッドモジュール51は5個のヘッド101a〜101eを並べた構成したものを用いている。また、ヘッドモジュールアレイ50として、図7に示すように、ヘッドモジュール51a〜51hの8個(本)並べて構成しているものとする。
まず、この実施形態では、図6に示すように、1つのヘッドモジュール51は5個のヘッド101a〜101eを並べた構成したものを用いている。また、ヘッドモジュールアレイ50として、図7に示すように、ヘッドモジュール51a〜51hの8個(本)並べて構成しているものとする。
そして、図8にも示すように、この装置全体の制御を司る制御部500で作成された画像データ(印刷データ)は、ハーネス110を介してヘッドモジュール51に転送される。この画像データの転送方式は、後述するように、ヘッド101aから101eまでの全てのノズル201に対応するデータ(これを「ノズルデータ」という。)が時分割多重データとして転送され、この画像データはヘッドモジュール51の中継基板106に配置されたデータ分配手段としてのデータ分配器111により10個のシリアルデータブロックに分割され、それぞれシリアルデータシフト用クロックとともに各ヘッド101a〜101eに対応する制御回路112a〜112eに出力される。
制御回路112a〜112eは、シリアルデータをパラレルデータに変換し、またヘッドの圧力発生手段を駆動する駆動波形を生成出力し、画像データに応じて対応するノズルの圧力発生手段が駆動されることにより、ノズル201から液滴が吐出される。
次に、制御部500からヘッドモジュール51に転送する画像データ(印刷データ)について図9及び図10を参照して説明する。
図9において、ヘッドデータHD1〜HD5はヘッド101a〜101eに対して転送するデータであり、HD1−d0はヘッド101aのデータd0、HD1−d1はヘッド101aのデータd1をそれぞれ表している。
図9において、ヘッドデータHD1〜HD5はヘッド101a〜101eに対して転送するデータであり、HD1−d0はヘッド101aのデータd0、HD1−d1はヘッド101aのデータd1をそれぞれ表している。
また、ビットb1〜bnは1つのヘッド101のn個のノズル201に対応するデータ(ノズルデータ)であり、各ノズル201から吐出される液滴の大きさは4種類でデータd0、d1の2ビットで表される。なお、d1、d0は、図9に示すように、「0、0」が吐出無し、「0、1」が小滴、「1、0」が中滴、「1、1」が大滴を表す。つまり、”0”は吐出無し、”1”は小滴、”2”は中滴、”3”は大滴を表す
例えば、ヘッド101aのノズル201すべてに大滴を吐出させ、ヘッド101bのノズルすべてに小滴を吐出させるときは、<HD1−d1>b1−bn→”1”、<HD1−d0> b1−bn→”1”、<HD2−d1>b1−bn→”0”、<HD2−d0> b1−bn→”1”とする。
ここで、印刷を行う場合、例えば、用紙P上のある位置に画像データ(印刷データ)をN行印刷する場合、制御部500が印刷指示を受けて用紙搬送を開始し、用紙が印刷位置まで搬送されたことを示す用紙検出信号を受け取ると、予めメモリ内に保存されている画像データを時分割多重してヘッドモジュール51に転送する。そのときの転送データの内容が図8の1行目であり、ST(”1”)、HD1−d0(b1−bn)、 HD1−d1(b1−bn)〜HD5−d0(b1−bn)、HD5−d1(b1−bn)、SP(”0”)の順にヘッドモジュール51に転送される。
ヘッドモジュール51に転送された時分割多重データは、データ分配器111により10個(1ヘッド当たり2ノズル列)のシリアルデータブロックに分割されて、制御回路112(ヘッド駆動回路)に出力され、指定された大きさの液滴が5個のヘッド101a〜101eから吐出される。
用紙が次の印刷位置まで搬送されると、2行目のデータが10個のシリアルデータブロックに分割されて制御回路112(ヘッド駆動回路)に出力される。以上の動作を画像形成ユニット5の8本のヘッドモジュール51に対してN行目まで繰り返すことにより、目的の画像を印刷する。
次に、データ分配器111について図11に示す回路図及び図12に示すタイムチャートを参照して説明する。
ここでは、同期信号ラインを設けずに、時分割多重データを複数のシリアルデータブロックに分割するために、1ラインデータ毎にSTビット(スタートビット)とSPビット(ストップビット)を付加し(STビットは論理レベル”1”、SPビットは”0”とする)、STビットが入力されたらSTカウンタ(ST−CT)302の動作を開始し、STビット長のカウントを終了後に複数のシリアルデータブロックの検出を開始する。
ここでは、同期信号ラインを設けずに、時分割多重データを複数のシリアルデータブロックに分割するために、1ラインデータ毎にSTビット(スタートビット)とSPビット(ストップビット)を付加し(STビットは論理レベル”1”、SPビットは”0”とする)、STビットが入力されたらSTカウンタ(ST−CT)302の動作を開始し、STビット長のカウントを終了後に複数のシリアルデータブロックの検出を開始する。
複数のシリアルデータブロック長は1ブロック当りのビット数と、転送速度[bit/s]により求められるので、内部カウンタがシリアルデータブロック長に達する度に時分割多重データの出力ゲートを切り換えることによって、複数のシリアルデータブロックをブロック毎に分割することができる。また、分割された複数のシリアルデータブロックを別ヘッドに転送するときに必要となるシフトクロックについては、各ビットの1/2ビット毎に出力される信号を、分割された複数のシリアルデータと共に出力されるようにする。
図12をも参照して、転送ライン301が”0”から”1”に変化すると、STカウンタ302がカウントを開始し、予め設定されている転送速度と内部クロック303の周波数から求められる1ビット当りのカウント値に達すると、STデコーダ304の出力により、[FF1]305と[GT1−FF]306がセットされる。[FF1]5がセットされると、LINEカウンタ307とBITカウンタ309がカウントを開始する。LINEカウンタ307は、1ラインデータ長のカウントをすると共に、1ラインデータ内の複数のシリアルデータブロックを出力するためのゲート用FF[GT1−FF〜GT10−FF]を制御し、[GT1−FF]306がシリアルデータブロック1の長さだけONした後、OFFと同時に[GT2−FF]がONし、これを複数のシリアルデータブロック数だけ繰り返して1ラインデータの分割を終了する。
1ラインデータの後にはSPビットが付加されており、次のブロックの先頭にはSTビットが付加されるので、1ラインデータが転送される度に上記の動作を繰り返す。
次に、[GT1−FF]306がONの間出力されるシリアルデータブロック1<HD1-d0>とシリアルデータシフト用クロック<HD1−SCK0>について説明する。
[GT1−FF]306がONすると、BITカウンタ309がカウントを開始し、1/2ビットカウントする度にBITデコーダ310よりクロックが出力され、1ビットカウントする毎にリセットされる。[FF2]311の出力QはBITデコーダ310の出力に応じて変化する。この結果、[GT1−FF]306がONの間、シリアルデータブロック1<HD1-d0>及びシリアルデータシフト用クロック<HD1−SCK0>が出力される。
[GT1−FF]306がONすると、BITカウンタ309がカウントを開始し、1/2ビットカウントする度にBITデコーダ310よりクロックが出力され、1ビットカウントする毎にリセットされる。[FF2]311の出力QはBITデコーダ310の出力に応じて変化する。この結果、[GT1−FF]306がONの間、シリアルデータブロック1<HD1-d0>及びシリアルデータシフト用クロック<HD1−SCK0>が出力される。
シリアルデータブロック1のカウントを終了すると、<GT1−RESET>の出力により、[GT1−FF]306がリセットされ、[GT2−FF]がセットされる。[GT2−FF]がセットされると、シリアルデータブロックとシリアルデータシフト用クロックは、それぞれ<HD1-d1>、<HD1−SCK1>に出力される。
このようにして、1ラインデータが複数のシリアルデータブロックに分割されてシリアルデータシフト用クロックと共に出力される。これを複数ラインデータ分だけ繰り返すことによって、2本の転送ラインを使用した時分割多重データを複数のヘッド101に分割して出力することが可能となる。
つまり、ヘッドモジュール51に接続されたハーネス110の時分割多重データラインはデータ分配器111に接続されている。データ分配器111に入力される1行目の画像データのSTビット(スタートビット)は”1”なので、クロックCLK303がSTカウンタ302に入力され、転送速度とCLK周波数によって決まる1ビット分のカウントを終了するとSTデコーダの出力により、[FF1]305と[GT1−FF]306がセットされる。[FF1]305がセットされると、LINEカウンタ307にCLK1が入力され、<GT1−RESET>〜<GT10−RESET>により[GT1−FF]306〜[GT10−FF]がシリアルデータブロックごとに順番にセットされ、それぞれシリアルデータシフト用クロックと共にヘッド101a〜101eに出力される。
図13はデータ分配器111からヘッド101の制御回路112に出力される画像データを示している。
制御部500からヘッドモジュール51に転送された時分割多重データが、データ分配器111によって10個のシリアルデータブロックに分割されて各ヘッド101に出力される。各ヘッド101に出力された10個のシリアルデータブロックは、それぞれのシリアルデータシフト用クロックにより各ヘッド101の駆動回路に取り込まれた後、図10で示された種類の液滴が各ノズル201より吐出される。したがって、インク滴吐出周期Tiと1つのシリアルデータブロックの転送時間Tdとの関係は、次のようになる。
制御部500からヘッドモジュール51に転送された時分割多重データが、データ分配器111によって10個のシリアルデータブロックに分割されて各ヘッド101に出力される。各ヘッド101に出力された10個のシリアルデータブロックは、それぞれのシリアルデータシフト用クロックにより各ヘッド101の駆動回路に取り込まれた後、図10で示された種類の液滴が各ノズル201より吐出される。したがって、インク滴吐出周期Tiと1つのシリアルデータブロックの転送時間Tdとの関係は、次のようになる。
Td≦Ti/(1ヘッドモジュール当りのヘッド個数・1ノズル当りの諧調ビット数)
この例では1ヘッドモジュール当りのヘッド個数は5、1ノズル当りの諧調ビット数は2であるので、Td≦Ti/10となる。
このように、ヘッドモジュールに対する印刷データの転送周波数は、データ分配手段から各ヘッドに対する印刷データの転送周波数に、ヘッドの個数と1ノズル当たりの階調ビット数を乗算した値である構成とすることで、記録ヘッドとしてヘッドモジュールを使用する場合のデータ転送用ハーネスの本数低減を図ることができる。
例えば、前述したように、1色を10個のヘッドを千鳥状に並べて構成し、4種類の大きさの液滴を吐出させる(吐出無しも1階調とする)と、1ノズルに対するデータ量は2ビット分必要になるので、各ヘッドに2ビット分のデータライン(ハーネス)が必要になり、1ヘッドモジュール当たり、5ヘッド×2ビットの10本、1色分当たり20本のハーネスを制御部からヘッドモジュールに対して這い回すことになる。
これに対し、制御部500から転送される各ヘッドモジュール51へのノズルデータを時分割多重して2本とし、ヘッドモジュール51に転送された時分割多重データを各ヘッド101に分配することにより、1ヘッドモジュール当り8本のハーネスを削減できる。2個のヘッドモジュール51を千鳥配列することで1色分とすると、4色の場合、8個のヘッドモジュール51が必要になるので、64本のハーネスを削減できることになる。
1…装置本体
4…搬送ユニット(搬送部)
5…画像形成ユニット
6…ヘッドクリーニング装置(維持回復機構)
7…搬送ガイド部
8…インクタンクユニット
9…メインタンクユニット
50…ヘッドモジュールアレイ(記録ヘッドユニット)
51…ヘッドモジュール
101…ヘッド
111…データ分配器
500…制御部
4…搬送ユニット(搬送部)
5…画像形成ユニット
6…ヘッドクリーニング装置(維持回復機構)
7…搬送ガイド部
8…インクタンクユニット
9…メインタンクユニット
50…ヘッドモジュールアレイ(記録ヘッドユニット)
51…ヘッドモジュール
101…ヘッド
111…データ分配器
500…制御部
Claims (3)
- 液滴を吐出するノズルを有する複数のヘッドが並べて配列されたヘッドモジュールと、
前記ヘッドモジュールに対して各ヘッドの印刷データをシリアルデータで転送する手段と、
前記ヘッドモジュール側に設けられ、前記制御部から転送される印刷データを各ヘッドに分配するデータ分配手段と、を備え、
前記ヘッドモジュールに対する印刷データの転送周波数は、前記データ分配手段から各ヘッドに対する印刷データの転送周波数に、前記ヘッドの個数と1ノズル当たりの階調ビット数を乗算した値である
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、前記ヘッドモジュールに対する各ヘッドの印刷データを、時分割多重データの先頭にスタートビットを付加し、最後にストップビットを付加して転送し、前記データ分配手段は前記時分割多重データに対し内部クロックを使用して同期をとることを特徴とする画像形成装置。
- 液滴を吐出するノズルを有する複数のヘッドが並べて配列されたヘッドモジュールに対して各ヘッドの印刷データをシリアルデータで転送する手段と、
前記ヘッドモジュールに設けられ、前記転送される印刷データを各ヘッドに分配するデータ分配手段と、を備え、
前記ヘッドモジュールに対する印刷データの転送周波数は、前記データ分配手段から各ヘッドに対する印刷データの転送周波数に、前記ヘッドの個数と1ノズル当たりの階調ビット数を乗算した値である
ことを特徴とするデータ転送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008235777A JP2010064465A (ja) | 2008-09-13 | 2008-09-13 | 画像形成装置及びデータ転送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008235777A JP2010064465A (ja) | 2008-09-13 | 2008-09-13 | 画像形成装置及びデータ転送装置 |
Publications (1)
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JP2010064465A true JP2010064465A (ja) | 2010-03-25 |
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Family Applications (1)
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2008
- 2008-09-13 JP JP2008235777A patent/JP2010064465A/ja active Pending
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