JP2010062243A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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【課題】レーザトリミングを行うことにより抵抗値が調整される薄膜抵抗8を備えた半導体装置において、欠陥が発生することを抑制することができる半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体層3に、薄膜抵抗8の抵抗値をレーザトリミングにより調整する際に、薄膜抵抗8を透過した後、半導体層3に入射されるレーザおよび半導体層3と埋込絶縁膜2との界面または埋込絶縁膜2と支持基板1との界面で反射されるレーザとが集光される部分を含むようにトレンチ11を形成し、トレンチ11に半導体層3よりも消衰係数の低い埋込材料12を埋め込む。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザトリミングを行うことにより抵抗値が調整される薄膜抵抗を備えた半導体装置およびその製造方法に関するものである。
従来より、半導体基板上に絶縁膜等を介してCrSi等の薄膜抵抗材料を堆積すると共に薄膜抵抗材料に対してパターニングを行うことで薄膜抵抗を形成し、レーザを照射して薄膜抵抗の一部を溶断するレーザトリミングを行うことにより抵抗値が調整される薄膜抵抗を備えた半導体装置が知られている。
このような半導体装置では、レーザトリミングにより薄膜抵抗の抵抗値を調整するときに、薄膜抵抗に照射されるレーザが薄膜抵抗を透過した後半導体基板と半導体基板上に配置された絶縁膜との界面で反射されたレーザとの間で干渉を起こす。したがって、半導体基板の厚さ方向にレーザが強め合う部分と弱めあう部分とが交互に構成されることになり、薄膜抵抗に対してレーザトリミングを行うためには薄膜抵抗を配置する位置を詳細に設定しなければならないという問題がある。
そこで、例えば、特許文献1には、薄膜抵抗の抵抗値を調整する方法として、半導体基板の表面にLOCOS酸化膜を形成し、LOCOS酸化膜が覆われるように絶縁膜を配置すると共に絶縁膜の表面に薄膜抵抗材料を配置して、薄膜抵抗材料に対してパターニングを行うことで薄膜抵抗を形成した後レーザトリミングを行う方法が開示されている。
具体的には、このような薄膜抵抗の抵抗値を調整する方法では、LOCOS酸化膜を配置することによりLOCOS酸化膜の端部と半導体基板との界面において、半導体基板の厚さ方向に対して斜めとなる領域、つまりレーザの入射方向に対して垂直とならない領域を形成している。このため、半導体基板とLOCOS酸化膜との界面で反射されたレーザは入射方向と異なる方向に反射されることになる。したがって、薄膜抵抗に照射されるレーザは薄膜抵抗材料を透過した後LOCOS酸化膜と半導体基板との界面で反射されたレーザとの間で干渉を起こすことにより、半導体基板の厚さ方向だけでなく、半導体基板の厚さ方向と垂直な方向にもレーザが強めあう部分と弱めあう部分とを構成する。このため、薄膜抵抗材料を配置する位置を詳細に設定することなく薄膜抵抗材料に対して確実にレーザトリミングを行うことができる。
特開平10−22452号公報
しかしながら、このような薄膜抵抗の抵抗値を調整する方法を、支持基板と、支持基板の表面に配置される埋込絶縁膜と、埋込絶縁膜を挟んで支持基板と反対側に配置される半導体層と、を有して構成されるSOI(Silicon on Insulator)基板に適用した場合には次のような問題がある。
薄膜抵抗をレーザトリミングする際に、薄膜抵抗を透過したレーザのうち一部のレーザはLOCOS酸化膜とSOI基板との界面で反射されることになるが、残りのレーザは半導体層に入射されることになる。このとき、半導体層のうちLOCOS酸化膜の端部との界面では半導体層の厚さ方向に対して斜めとなる領域が形成されており、この領域から入射されるレーザは屈折して半導体層に入射される。また、半導体層のうちLOCOS酸化膜の端部との界面とならない領域、つまり半導体層の厚さ方向に対して垂直となる領域から入射されるレーザはそのままの入射方向で半導体層に入射されることになり、その後、半導体層と埋込絶縁膜との界面で入射方向と反対方向に反射されることになる。このため、半導体層内では、屈折して半導体層に入射されたレーザが集光され、かつそのままの入射方向で入射されたレーザおよび入射方向と反対方向に反射されたレーザが集光されることになり、これらのレーザが集光される部分では発熱により欠陥が発生する可能性があるという問題がある。
本発明は上記点に鑑みて、レーザトリミングを行うことにより抵抗値が調整される薄膜抵抗を備えた半導体装置において、欠陥が発生することを抑制することができる半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、支持基板(1)と、支持基板(1)の表面に配置された埋込絶縁膜(2)と、埋込絶縁膜(2)を挟んで支持基板(1)と反対側に配置された半導体層(3)と、を備えたSOI基板(4)と、半導体層(3)のうち埋込絶縁膜(2)と反対側の表面に半導体層(3)の厚さ方向に対して斜めとなる領域(6)が形成されるように配置されている第1絶縁膜(5)と、半導体層(3)のうち埋込絶縁膜(2)と反対側の表面に第1絶縁膜(5)が覆われるように配置されている第2絶縁膜(7)と、第1、第2絶縁膜(5、7)を挟んでSOI基板(4)と反対側に配置されている薄膜抵抗(8)と、を備えた半導体装置であって、次のような点を特徴としている。
すなわち、半導体層(3)に、薄膜抵抗(8)の抵抗値をレーザトリミングにより調整する際に、薄膜抵抗(8)を透過した後、半導体層(3)に入射されるレーザおよび半導体層(3)と埋込絶縁膜(2)との界面または埋込絶縁膜(2)と支持基板(1)との界面で反射されるレーザとが集光される部分を含むようにトレンチ(11)を形成し、トレンチ(11)に半導体層(3)よりも消衰係数の低い埋込材料(12)を埋め込んでいることを特徴としている。
このような半導体装置では、従来の半導体装置に対して薄膜抵抗(8)の抵抗値をレーザトリミングにより調整する場合と比較して、レーザが集光される部分に半導体層(3)より消衰係数の低い埋込材料(12)が埋め込まれており、レーザが集光される部分でレーザのエネルギーが吸収されることを従来より抑制することができるのでレーザトリミングを行った際に半導体装置に欠陥が発生することを抑制することができる。
例えば、請求項2に記載の発明のように、トレンチ(11)を、半導体層(3)のうち半導体層(3)の厚さ方向に対して斜めとなる領域(6)から入射されるレーザが集光される部分を含むように形成することができる。
また、請求項3に記載の発明では、支持基板(1)と、支持基板(1)の表面に配置された埋込絶縁膜(2)と、埋込絶縁膜(2)を挟んで支持基板(1)と反対側に配置された半導体層(3)と、を備えたSOI基板(4)を用意する工程と、半導体層(3)にトレンチ(11)を形成する工程と、トレンチ(11)の内部に埋込材料(12)を埋め込む工程と、半導体層(3)のうち埋込絶縁膜(2)と反対側の表面に半導体層(3)の厚さ方向に対して斜めとなる領域(6)が形成されるように第1絶縁膜(5)を配置する工程と、半導体層(3)のうち埋込絶縁膜(2)と反対側の表面に第1絶縁膜(5)が覆われるように第2絶縁膜(7)を配置する工程と、第1、第2絶縁膜(5、7)を挟んでSOI基板(4)と反対側に薄膜抵抗材料を配置し、薄膜抵抗材料に対してパターニングを行うことで薄膜抵抗(8)を形成する工程と、薄膜抵抗(8)の抵抗値をレーザトリミングすることにより調整する工程と、を有し、次のような点を特徴としている。
すなわち、トレンチ(11)を形成する工程では、薄膜抵抗(8)を調整する工程において、半導体層(3)に入射されるレーザおよび半導体層(3)と埋込絶縁膜(2)との界面または埋込絶縁膜(2)と支持基板(1)との界面で反射されるレーザとが集光される部分にトレンチ(11)を形成し、埋込材料(12)を埋め込む工程では、半導体層(3)より消衰係数の低い材料を埋め込むことを特徴としている。
例えば、請求項4に記載の発明のように、トレンチ(11)を形成する工程では、薄膜抵抗(8)の抵抗値を調整する工程において、半導体層(3)のうち半導体層(3)の厚さ方向に対して斜めとなる領域(6)から入射されるレーザが集光される部分を含むようにトレンチ(11)を形成することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本実施形態の第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態の半導体装置の断面構成を示す図、図2は図1に示す半導体装置の上面レイアウトを示す図であり、これら図1および図2に基づいて説明する。なお、図1は図2中のA−A断面図に相当している。
図1に示されるように、本実施形態の半導体装置は、支持基板1と、支持基板1の表面に配置された埋込絶縁膜2と、埋込絶縁膜2を挟んで支持基板1と反対側に配置された半導体層3とを有して構成されるSOI基板4を用いて構成されている。
そして、SOI基板4における半導体層3のうち埋込絶縁膜2と反対側の表面には本発明の第1絶縁膜に相当するLOCOS酸化膜5が半導体層3の厚さ方向に対して斜めとなる領域6が形成されるように配置されている。具体的には、半導体層3のうち埋込絶縁膜2と反対側の表面にLOCOS酸化膜5を配置することによりLOCOS酸化膜5の端部と半導体層3との界面が半導体層3の厚さ方向に対して斜めとなる領域6となる。
さらに、SOI基板4における半導体層3のうち埋込絶縁膜2と反対側の表面にはLOCOS酸化膜5を覆うように本発明の第2絶縁膜に相当する層間絶縁膜7が配置されている。そして、層間絶縁膜7を挟んでSOI基板4と反対側には薄膜抵抗8が備えられており、薄膜抵抗8の表面にはさらに層間絶縁膜9が配置され、層間絶縁膜9の表面には保護膜10が配置されている。なお、層間絶縁膜7、9には図示していないが薄膜抵抗8と電気的に接続される配線が備えられている。
また、半導体層3には、半導体層3の表面から埋込絶縁膜2まで達するトレンチ11が形成されており、トレンチ11には半導体層3よりも消衰係数の低い埋込材料12が埋め込まれている。本実施形態では、半導体層3を構成するシリコンの消衰係数が0.000169であるため、埋込材料12として消衰係数が0である酸化膜がトレンチ11に埋め込まれている。また、このトレンチ11は、薄膜抵抗8の抵抗値を調整するレーザトリミングを行う際に、薄膜抵抗8を透過した後、半導体層3に入射されるレーザおよび半導体層3と埋込絶縁膜2との界面または埋込絶縁膜2と支持基板1との界面で反射されるレーザとが集光される部分に形成されている。本実施形態では、埋込材料12として埋込絶縁膜2と同様の材料である酸化膜を用いているので、半導体層3のうち厚さ方向に対して垂直となる部分から入射されたレーザは埋込絶縁膜2と支持基板1との界面で入射方向と反対方向に反射されることになる。
図1では、矢印AおよびBは、LOCOS酸化膜5の端部と半導体層3との界面、つまり半導体層3の厚さ方向に対して斜めとなる領域6から半導体層3に入射されるレーザを示している。そして、矢印CはLOCOS酸化膜5の端部と半導体層3との界面とならない領域、つまり半導体層3の厚さ方向に対して垂直となる領域から半導体層3に入射されるレーザを示し、矢印Dは半導体層3の厚さ方向に対して垂直となる領域から半導体層3に入射された後反射されたレーザを示している。図1に示されるように、本実施形態では、半導体層3の厚さ方向に対して斜めとなる領域6から半導体層3に入射されるレーザが集光され、かつ半導体層3の厚さ方向に対して垂直となる領域から半導体層3に入射されたレーザおよび支持基板1と埋込絶縁膜2との界面で入射方向と反対方向に反射されたレーザが集光される部分を含むように半導体層3にトレンチ11が形成されている。また、図1および図2に示されるように、半導体層3のうち半導体層3の厚さ方向に対して斜めとなる領域6とトレンチ11とはストライプ状になるようにされている。
次に、このような半導体装置の製造方法について説明する。図3は、本実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面構成図である。
まず、図3(a)に示されるように、SOI基板4を用意する。その後、図3(b)に示されるように、SOI基板4の表面に、例えば、400Åの厚さの熱酸化膜13を形成する。そして、熱酸化膜13の表面にトレンチ11を形成する際のマスクとなる酸化膜14をCVD(Chemical Vapor Deposition)法等により、例えば、10000Å形成する。続いて、図3(c)に示されるように、熱酸化膜13および酸化膜14に対してフォトリソグラフィおよびエッチングを行うことにより、熱酸化膜13および酸化膜14のうち半導体層3におけるトレンチ11を形成する部分と対応する部分を開口する。
次に、図3(d)に示されるように、熱酸化膜13および酸化膜14をマスクとして半導体層3をエッチングし、トレンチ11を形成する。なお、このトレンチ11は、薄膜抵抗8の抵抗値を調整するレーザトリミングを行う際に、半導体層3に入射されるレーザと、半導体層3と埋込絶縁膜2との間で反射されるレーザとが集光される部分を含むように形成される。
その後、図3(e)に示されるように、フッ酸洗浄等により熱酸化膜13および酸化膜14を除去する。そして、CVD法等によりトレンチ11の内部に半導体層3より消衰係数の低い酸化膜等の埋込材料12を埋め込んだ後、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法等により半導体層3の表面を平坦化する。次に、図3(f)に示されるように、SOI基板4の表面に熱酸化膜15を形成すると共に熱酸化膜15の表面に窒化膜16を形成する。その後、図3(g)に示されるように、窒化膜16に対してフォトリソグラフィおよびエッチングを行い、LOCOS酸化膜5を形成する際のマスクを構成する。
続いて、図3(h)に示されるように、LOCOS酸化を行う。本実施形態では、半導体層3のうち埋込絶縁膜2と反対側の表面にLOCOS酸化を行うことにより、LOCOS酸化膜5の端部と半導体層3との界面に半導体層3の厚さ方向に対して斜めとなる領域6を形成している。その後、窒化膜16をリン酸等により除去する。
次に、図3(i)に示されるように、SOI基板4の表面にLOCOS酸化膜5が覆われるように層間絶縁膜7を配置する。そして、層間絶縁膜7の表面にCrSi等を有する薄膜抵抗材料を配置し、薄膜抵抗材料をパターニングして薄膜抵抗8を形成する。
その後、図3(j)に示されるように、薄膜抵抗8が覆われるように再び層間絶縁膜9を配置し、層間絶縁膜9の表面に保護膜10を配置することで本実施形態の半導体装置が製造される。
このような半導体装置では、薄膜抵抗8の抵抗値をレーザトリミングにより調整する際に、半導体層3の厚さ方向に対して斜めとなる領域6から半導体層3に入射されるレーザが集光され、かつ半導体層3の厚さ方向に対して垂直となる部分から半導体層3に入射されるレーザおよび入射方向と反対方向に反射されるレーザが集光される部分を含むようにトレンチ11を形成し、このトレンチ11に半導体層3より消衰係数の低い埋込材料12を埋め込んでいる。このため、従来の半導体装置に対して薄膜抵抗8の抵抗値をレーザトリミングにより調整する場合と比較して、レーザが集光される部分に半導体層3より消衰係数の低い埋込材料12が埋め込まれており、レーザが集光される部分でレーザのエネルギーが吸収されることを従来より抑制することができるのでレーザトリミングを行った際に半導体装置に欠陥が発生することを抑制することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態の半導体装置は、第1実施形態に対して半導体層3にLOCOS酸化膜5を配置する代わりに半導体層3をSTI(Shallow trench isolation)構造とすることにより半導体層3の表面に半導体層3の厚さ方向に対して斜めとなる領域6を形成したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるためここでは説明を省略する。
図4は、本実施形態の半導体装置の断面構成を示す図である。図4に示されるように、本実施形態の半導体装置は、半導体層3がSTI構造とされていることにより、半導体層3のうち埋込絶縁膜2と反対側の表面に半導体層3の厚さ方向に対して斜めとなる領域6が形成されている。
具体的には、半導体層3のうち埋込絶縁膜2と反対側の表面には溝17が形成されている。そして、この溝17は底面から半導体層3のうち埋込絶縁膜2と反対側の表面に向かって拡げられたテーパ形状とされている。また、溝17の内部には本発明の第1絶縁膜に相当する酸化膜5が埋め込まれている。
このような半導体装置としても、薄膜抵抗8の抵抗値をレーザトリミングにより調整する際に、レーザが集光される部分に半導体層3より消衰係数の低い埋込材料12が埋め込まれ、レーザが集光される部分でレーザのエネルギーが吸収されることを従来より抑制することができるため、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、かかる半導体装置は、上記図2(f)〜図2(h)の工程において、LOCOS酸化膜5を形成する代わりに、半導体層3をSTI構造とすることで製造される。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、トレンチ11と半導体層3のうち厚さ方向に対して斜めとなる領域6がそれぞれストライプ状になるようにされている例を挙げて説明したが、もちろんトレンチ11と半導体層3のうち厚さ方向に対して斜めとなる領域6とはストライプ状にされていなくてもよい。例えば、トレンチ11を交差させて半導体層3にトレンチ11をメッシュ状に形成してもよい。また、トレンチ11を円筒形状とすることもできるし、角柱形状とすることもできる。この場合、トレンチ11を、半導体層3に均等に形成することができ、また、半導体層3に不規則に形成することができる。つまり、トレンチ11は、半導体層3の厚さ方向に対して斜めとなる領域6から半導体層3に入射されるレーザが集光され、かつ半導体層3の厚さ方向に対して垂直となる部分から入射されたレーザおよび半導体層3と埋込絶縁膜2との界面または埋込絶縁膜2と支持基板1との界面で入射方向と反対方向に反射されたレーザが集光される部分を含むように形成されていればよい。
さらに、図5に示されるように、トレンチ11を半導体層3の厚さ方向に対して斜め方向となるように形成してもよい。図5は他の実施例にかかる半導体装置の断面構成を示す図である。図5に示されるように、トレンチ11を半導体層3の厚さ方向に対して斜め方向に形成した場合には、半導体層3のうち半導体層3の厚さ方向に対して垂直となる領域から入射されたレーザが埋め込み絶縁膜2に到達するまでの間に半導体層3と埋込材料12との間で屈折することになり、レーザのエネルギーを減少させることができるので、さらに半導体装置に欠陥が発生することを防止することができる。
また、上記第2実施形態では、溝17は底面から半導体層3のうち埋込絶縁膜2と反対側の表面に向かって拡げられたテーパ形状とされているが、溝17を半導体層3のうち埋込絶縁膜2と反対側の表面から底面に向かって拡げられたテーパ形状としてもよい。この場合は、半導体層3のうち斜め領域6から入射されるレーザは溝17の底面と埋込絶縁膜2との間の部分で集光されることになるため、トレンチ11が溝17の底面と埋込絶縁膜2との間に形成されている構成とすればよい。
また、上記各実施形態では、トレンチ11が埋込絶縁膜2まで達するように形成されているがもちろんトレンチ11を埋込絶縁膜2まで達しないように形成してもよい。この場合は、半導体層3の厚さ方向に対して垂直となる領域から入射されたレーザは、半導体層3と埋込絶縁膜2との界面で反射されることになるが、上記各実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、上記各実施形態では、トレンチ11に埋込材料12として酸化膜が埋め込まれているが、複数の材料を埋込材料12としてトレンチ11に埋め込むこともできる。例えば、トレンチ11の側壁に埋込材料12として酸化膜を配置すると共にトレンチ11の内部を埋込材料12として窒化膜で埋め込んでもよい。このような半導体装置によれば、トレンチ11に入射されるレーザが酸化膜と窒化膜との間でも屈折することになり、レーザのエネルギーを減少させることができるので、さらに半導体装置に欠陥が発生することを抑制することができる。
本発明の第1実施形態における半導体装置の断面構成を示す図である。 図1に示す半導体装置の上面レイアウトを示す図である。 図1に示す半導体装置の製造工程における断面図である。 本発明の第2実施形態における半導体装置の断面構成を示す図である。 本発明の他の実施例における半導体装置の断面構成を示す図である。
符号の説明
1 支持基板
2 埋込絶縁膜
3 半導体層
4 SOI基板
5 LOCOS酸化膜
6 斜めとなる領域
7 層間絶縁膜
8 薄膜抵抗
9 層間絶縁膜
10 保護膜
11 トレンチ
12 埋込材料

Claims (4)

  1. 支持基板(1)と、前記支持基板(1)の表面に配置された埋込絶縁膜(2)と、前記埋込絶縁膜(2)を挟んで前記支持基板(1)と反対側に配置された半導体層(3)と、を備えたSOI基板(4)と、
    前記半導体層(3)のうち前記埋込絶縁膜(2)と反対側の表面に前記半導体層(3)の厚さ方向に対して斜めとなる領域(6)が形成されるように配置されている第1絶縁膜(5)と、
    前記半導体層(3)のうち前記埋込絶縁膜(2)と反対側の表面に前記第1絶縁膜(5)が覆われるように配置されている第2絶縁膜(7)と、
    前記第1、第2絶縁膜(5、7)を挟んで前記SOI基板(4)と反対側に配置されている薄膜抵抗(8)と、を備えた半導体装置であって、
    前記半導体層(3)には、前記薄膜抵抗(8)の抵抗値をレーザトリミングにより調整する際に、前記薄膜抵抗(8)を透過した後、前記半導体層(3)に入射されるレーザおよび前記半導体層(3)と前記埋込絶縁膜(2)との界面または前記埋込絶縁膜(2)と前記支持基板(1)との界面で反射されるレーザとが集光される部分を含むようにトレンチ(11)が形成されており、前記トレンチ(11)には前記半導体層(3)よりも消衰係数の低い埋込材料(12)が埋め込まれていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記トレンチ(11)は、前記半導体層(3)のうち前記半導体層(3)の厚さ方向に対して前記斜めとなる領域(6)から入射されるレーザが集光される部分を含むように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 支持基板(1)と、前記支持基板(1)の表面に配置された埋込絶縁膜(2)と、前記埋込絶縁膜(2)を挟んで前記支持基板(1)と反対側に配置された半導体層(3)と、を備えたSOI基板(4)を用意する工程と、
    前記半導体層(3)にトレンチ(11)を形成する工程と、
    前記トレンチ(11)の内部に埋込材料(12)を埋め込む工程と、
    前記半導体層(3)のうち前記埋込絶縁膜(2)と反対側の表面に前記半導体層(3)の厚さ方向に対して斜めとなる領域(6)が形成されるように第1絶縁膜(5)を配置する工程と、
    前記半導体層(3)のうち前記埋込絶縁膜(2)と反対側の表面に前記第1絶縁膜(5)が覆われるように第2絶縁膜(7)を配置する工程と、
    前記第1、第2絶縁膜(5、7)を挟んで前記SOI基板(4)と反対側に薄膜抵抗材料を配置し、前記薄膜抵抗材料に対してパターニングを行うことで薄膜抵抗(8)を形成する工程と、
    前記薄膜抵抗(8)の抵抗値をレーザトリミングすることにより調整する工程と、を有し、
    前記トレンチ(11)を形成する工程では、前記薄膜抵抗(8)の抵抗値を調整する工程において、前記半導体層(3)に入射されるレーザおよび前記半導体層(3)と前記埋込絶縁膜(2)との界面または前記埋込絶縁膜(2)と前記支持基板(1)との界面で反射されるレーザとが集光される部分を含むように前記トレンチ(11)を形成し、
    前記埋込材料(12)を埋め込む工程では、前記半導体層(3)より消衰係数の低い材料を埋め込むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 前記トレンチ(11)を形成する工程では、前記薄膜抵抗(8)の抵抗値を調整する工程において、前記半導体層(3)のうち前記半導体層(3)の厚さ方向に対して前記斜めとなる領域(6)から入射されるレーザが集光される部分を含むように前記トレンチ(11)を形成することを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
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JP2000208635A (ja) * 1999-01-19 2000-07-28 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置
JP2008186846A (ja) * 2007-01-26 2008-08-14 Elpida Memory Inc 半導体装置及びヒューズ素子の切断方法

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