JP2010060088A - 密封装置 - Google Patents
密封装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010060088A JP2010060088A JP2008228152A JP2008228152A JP2010060088A JP 2010060088 A JP2010060088 A JP 2010060088A JP 2008228152 A JP2008228152 A JP 2008228152A JP 2008228152 A JP2008228152 A JP 2008228152A JP 2010060088 A JP2010060088 A JP 2010060088A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal
- packing material
- housing
- sealing device
- metal ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B1/00—Multi-cylinder machines or pumps characterised by number or arrangement of cylinders
- F04B1/04—Multi-cylinder machines or pumps characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders in star- or fan-arrangement
- F04B1/0404—Details or component parts
- F04B1/0448—Sealing means, e.g. for shafts or housings
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B39/00—Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
- F04B39/04—Measures to avoid lubricant contaminating the pumped fluid
- F04B39/041—Measures to avoid lubricant contaminating the pumped fluid sealing for a reciprocating rod
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D29/00—Details, component parts, or accessories
- F04D29/08—Sealings
- F04D29/10—Shaft sealings
- F04D29/106—Shaft sealings especially adapted for liquid pumps
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/002—Sealings comprising at least two sealings in succession
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/16—Sealings between relatively-moving surfaces
- F16J15/32—Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings
- F16J15/3204—Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings with at least one lip
- F16J15/3232—Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings with at least one lip having two or more lips
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/16—Sealings between relatively-moving surfaces
- F16J15/32—Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings
- F16J15/3268—Mounting of sealing rings
- F16J15/3276—Mounting of sealing rings with additional static sealing between the sealing, or its casing or support, and the surface on which it is mounted
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
- Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
Abstract
【課題】ハウジングの軸孔内周に装着されて軸との間をシールする密封装置において、ハウジング内周に抜け止めの段差がなくても圧力による抜けを抑制し、しかも優れた外周シール性を発揮する密封装置を提供する。
【解決手段】第一シールリップを備える第一パッキン材および第一パッキン材を保持する第一金属環の組み合わせよりなる第一シールと、第二シールリップを備える第二パッキン材および第二パッキン材を保持する第二金属環の組み合わせよりなり第一シールの機外側に配置される第二シールとを有する。第一シールは第一金属環に、ハウジングに金属嵌合される筒状の金属嵌合部と、第二シールを嵌合してハウジングに押し付ける段差状のシール支持部とが一体に設けられている。第二シールは、第二金属環の筒状先端部を第二パッキン材で被覆した部位が段差状のシール支持部に嵌合されるとともにハウジングに押し付けられ、この部位では第二パッキン材がハウジングに密接する構造が設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】第一シールリップを備える第一パッキン材および第一パッキン材を保持する第一金属環の組み合わせよりなる第一シールと、第二シールリップを備える第二パッキン材および第二パッキン材を保持する第二金属環の組み合わせよりなり第一シールの機外側に配置される第二シールとを有する。第一シールは第一金属環に、ハウジングに金属嵌合される筒状の金属嵌合部と、第二シールを嵌合してハウジングに押し付ける段差状のシール支持部とが一体に設けられている。第二シールは、第二金属環の筒状先端部を第二パッキン材で被覆した部位が段差状のシール支持部に嵌合されるとともにハウジングに押し付けられ、この部位では第二パッキン材がハウジングに密接する構造が設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、密封技術に係る密封装置に関し、更に詳しくは、ウォーターポンプの軸封部に用いられるのに適した密封装置に関するものである。本発明の密封装置は例えば自動車エンジン冷却用ウォーターポンプに用いられ、またはその他の冷却用ウォーターポンプなどに用いられる(但し、用途は限定しない)。
従来から、ウォーターポンプに用いられる密封装置として、図2に示す密封装置101が知られており、この密封装置101は、ゴム製シールリップ102および樹脂製シールリップ103を軸104の周面に摺動自在に密接させることにより軸104との間をシールするとともに、ゴム製シールリップ102と一体の外周シール部105をハウジング106またはハウジング106に固定した部品107(以下、単にハウジング106と称する)に嵌合することによりハウジング106との間をシールする構成とされている(特許文献1参照)。
しかしながらこの従来技術によると、以下の問題が指摘される。
すなわち上記密封装置101は、ハウジング106の軸孔内周に装着されて軸104との間をシールし、機内側の密封流体(LLC)が機外側へ漏洩しないようこれをシールするものであるところ、当該密封装置101には機内側から圧力が作用し、ウォーターポンプの場合には0.2MPa程度の圧力が作用する。したがってこの圧力により密封装置101が装着個所から抜けてしまうことがあり、このような抜けを有効に防止することが要望されている。
尚、上記従来技術では、ハウジング106の内周面に抜け止め用の段差108,109を設け、この段差108,109に外周シール部105を係合させることによって抜け対策としているが、ハウジング106の内周面に段差108,109を設けることができない場合には、この対策は利用できない。
本発明は以上の点に鑑みて、ハウジングの軸孔内周に装着されて軸との間をシールする密封装置において、ハウジング内周に抜け止めの段差がなくても圧力による抜けを抑制することができ、しかも優れた外周シール性(密封装置およびハウジング間のシール性)を発揮することができる密封装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1による密封装置は、ハウジングの軸孔内周に装着されて軸との間をシールする密封装置であって、前記軸の周面に摺動自在に密接する第一シールリップを備える第一パッキン材および前記第一パッキン材を保持する第一金属環の組み合わせよりなる第一シールと、前記軸の周面に摺動自在に密接する第二シールリップを備える第二パッキン材および前記第二パッキン材を保持する第二金属環の組み合わせよりなり前記第一シールの機外側に配置される第二シールとを有し、前記第一シールは、前記第一金属環に、ハウジングに金属嵌合される筒状の金属嵌合部と、前記第二シールを嵌合してハウジングに押し付ける段差状のシール支持部とが一体に設けられ、前記第二シールには、前記第二金属環の筒状先端部を前記第二パッキン材で被覆した部位が前記段差状のシール支持部に嵌合されるとともにハウジングに押し付けられ、この部位では前記第二パッキン材がハウジングに密接する構造が設けられていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2による密封装置は、上記した請求項1記載の密封装置において、第一シールおよび第二シールのうちの何れか一方または双方は、パッキン材と金属環とを接着剤を用いることなく組み立てた接着レス構造とされていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3による密封装置は、上記した請求項1記載の密封装置において、第一シールおよび第二シールのうちの何れか一方または双方は、パッキン材と金属環とを接着剤を用いて組み立てた接着構造とされていることを特徴とする。
更にまた、本発明の請求項4による密封装置は、上記した請求項1、2または3記載の密封装置において、当該密封装置は、ウォーターポンプの軸封部に装着されてLLCをシールするウォーターポンプ用密封装置として用いられることを特徴とする。
上記構成を有する本発明の密封装置は、第一シールと、第一シールの機外側に配置される第二シールとを有する。第一シールは、第一パッキン材と、第一パッキン材を保持する第一金属環の組み合わせよりなる。第一パッキン材は、軸の周面に摺動自在に密接する第一シールリップを有する。第二シールは、第二パッキン材と、第二パッキン材を保持する第二金属環の組み合わせよりなる。第二パッキン材は、軸の周面に摺動自在に密接する第二シーリップを有する。第一シールにおいて第一金属環には、ハウジングに金属嵌合される筒状の金属嵌合部と、第二シールを嵌合してハウジングに押し付ける段差状のシール支持部とが一体に設けられている。第二シールには、第二金属環の筒状先端部を第二パッキン材で被覆した部位が第一シールにおける段差状のシール支持部に嵌合されるとともにハウジングに押し付けられ、この部位では第二パッキン材がハウジングに密接する構造が設けられている。したがって以下の作用が発揮される。
すなわち第一シールにおいて、第一金属環に、ハウジングに金属嵌合される筒状の金属嵌合部が設けられ、密封装置はこの金属嵌合部をもってハウジングに金属嵌合される。金属嵌合はゴム嵌合と比較して嵌合荷重を大きく設定することが可能である。したがって嵌合後、密封装置に圧力(ウォーターポンプでは0.2MPa程度の圧力)が作用しても、密封装置に抜けが発生することがない。
また、第二シールにおいては、金属嵌合ではなく、第二パッキン材がハウジングに密接する構造とされているため、これにより外周シール性が確保される。しかも本発明では、第一シールにおいて、第一金属環に、第二シールを嵌合してハウジングに押し付ける段差状のシール支持部が設けられ、これに対応して第二シールには、第二金属環の筒状先端部を第二パッキン材で被覆した部位が段差状のシール支持部に嵌合されるとともにハウジングに押し付けられ、この部位では第二パッキン材がハウジングに密接する構造とされている。したがって第二シールの第二パッキン材が第一シールの段差状シール支持部によってハウジングに押し付けられることから、第二パッキン材がハウジングに対して常に強く密接し、よって外周シール性が一層高められる。
以上により本発明によれば、圧力による抜けが抑制され、しかも優れた外周シール性が発揮される。
尚、本発明において、第一シールおよび第二シールのパッキン材および金属環は、接着剤を用いることなく組み立てられる接着レス構造であっても良く、あるいは接着剤を用いて組み立てられる接着構造であっても良く、何れの場合も本発明の上記構成を適用することができる。
また、上記したように本発明は密封装置の用途を限定しないが、当該密封装置はウォーターポンプの軸封部に装着されてLLCをシールするウォーターポンプ用密封装置として用いるのが好適である。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明によれば上記したように、第一シールにおいて、第一金属環に、ハウジングに金属嵌合される筒状の金属嵌合部が設けられ、密封装置はこの金属嵌合部をもってハウジングに嵌合される。金属嵌合はゴム嵌合と比較して嵌合荷重を大きく設定することができるものである。したがって嵌合後、密封装置に圧力(ウォーターポンプでは0.2MPa程度の圧力)が作用しても、密封装置に抜けが発生するのを抑制することができる。
また、第二シールにおいては、金属嵌合ではなく、第二パッキン材がハウジングに密接する構造とされているため、これにより外周シール性を確保することができる。しかも本発明では、第一シールにおいて、第一金属環に、第二シールを嵌合してハウジングに押し付ける段差状のシール支持部が設けられ、これに対応して第二シールには、第二金属環の筒状先端部を第二パッキン材で被覆した部位が段差状のシール支持部に嵌合されるとともにハウジングに押し付けられ、この部位では第二パッキン材がハウジングに密接する構造とされている。したがって第二シールの第二パッキン材が第一シールの段差状シール支持部によってハウジングに押し付けられることから、密接力が大きく設定される。したがって外周シール性を一層高めることができる。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の実施例に係る密封装置(オイルシール)1の要部断面を示している。当該実施例に係る密封装置1は、密封流体(液体)であるLLC(ロングライフクーラント)がポンプの機内側(密封流体側)Aから機外側(大気側)Bへ漏洩しないよう自動車エンジン冷却用ウォーターポンプの軸封部に装着されるものであって、以下のように構成されている。
すなわち当該密封装置1は、ハウジング71の軸孔72内周に装着されて軸(回転軸)73との間をシールするものであって、軸73の周面に摺動自在に密接する第一シールリップ24を備えるゴム状弾性体製の第一パッキン材21およびこの第一パッキン材21を保持する第一金属環31の組み合わせよりなる第一シール11と、同じく軸73の周面に摺動自在に密接する第二シールリップ54を備えるゴム状弾性体製の第二パッキン材51およびこの第二パッキン材51を保持する第二金属環61の組み合わせよりなり第一シール11の機外側Bに配置される第二シール41とを有し、互いに嵌合されるシール2個使いの構成とされている。
機内側Aの第一シール11において、第一金属環31には、ハウジング71の軸孔72内周面に金属嵌合される筒状の金属嵌合部32と、第二シール41を嵌合してハウジング71の軸孔72内周面に押し付けるための段差状のシール支持部33とが一体に設けられている。一方、機外側Bの第二シール41には、第二金属環61の筒状先端部62を第二パッキン材51で被覆した部位(第二シール先端部位)42が段差状のシール支持部33に嵌合されるとともにハウジング71の軸孔72内周面に押し付けられ、この第二シール先端部位42では金属ではなく第二パッキン材51がハウジング71の軸孔72内周面に密接する構造が設けられている。
また、機内側Aの第一シール11において、第一パッキン材21は、環状の取付部22を有し、この取付部22の内周部から機外側Bへ向けて連結部23が一体成形され、連結部23の先端部から径方向内方へ向けて第一シールリップ24が一体成形されている。第一シールリップ24は軸73の周面に摺動自在に密接して機内側AのLLCをシールするものであって、このため機内側Aへ傾斜して受圧面24aを機内側Aへ向けている。第一パッキン材21のゴム材質としては、耐LLC性に優れる水素化NBR、EPDM、NBRなどが適している。
第一金属環31は、第一パッキン材21の取付部22の機内側Aに配置される一方の軸方向端面部(カシメ部)34と、この一方の軸方向端面部34の外周端部から機外側Bへ向けて一体成形された外周筒部(大径筒部)35と、外周筒部35の機外側端部から径方向内方へ向けて一体成形された他方の軸方向端面部(段差立ち上がり部)36と、他方の軸方向端面部36の内周端部から機外側Bへ向けて一体成形された小径筒部(内周筒部)37と、小径筒部37の機外側端部から径方向内方へ向けて一体成形された斜め内向きフランジ状の第一リップ支持部38とを一体に有し、このうちの外周筒部35によって金属嵌合部32が形成されるとともに、他方の軸方向端面部36および小径筒部37によって段差状のシール支持部33が形成されている。第一リップ支持部38は第一シールリップ24を機外側Bから支持(バックアップ)してその過度の変形を抑制するものである。また一方の軸方向端面部34、外周筒部35および他方の軸方向端面部36は、これら3つで第一パッキン材21の取付部22をその外周側から抱持する断面コ字形のパッキン保持部を形成しており、このパッキン保持部が取付部22を非接着で抱持することによって、接着剤を用いることなく組み立てられる接着レス構造が実現されている。
一方、機外側Bの第二シール41において、第二パッキン材51は、環状の取付部52を有し、この取付部52の機外側端部から径方向内方へ向けて第二シールリップ54が一体成形されている。第二シールリップ54は第一シールリップ24と同様、軸73の周面に摺動自在に密接して機内側AのLLCをシールするものであって、このため機内側Aへ傾斜して受圧面54aを機内側Aへ向けている。第二パッキン材のゴム材質としては、機外側(大気側)Bはドライ条件になりやすいので、耐摩耗性のあるFKMなどが適している。
第二金属環61は、第二パッキン材51の取付部52の肉厚内に埋設された筒状部63と、この筒状部63の機外側端部から径方向内方へ向けて一体成形された斜め内向きフランジ状の第二リップ支持部64とを一体に有し、このうちの筒状部63の先端部(機内側先端部)によって筒状先端部62が形成され、この筒状部63の先端部とこれを被覆した第二パッキン材51とによって第二シール先端部位(第二金属環の筒状先端部を第二パッキン材で被覆した部位)42が形成されている。第二リップ支持部64は第一リップ支持部38と同様、第二シールリップ54を機外側Bから支持(バックアップ)してその過度の変形を抑制するものである。
尚、上記説明では、第二パッキン材51の取付部52の肉厚内に第二金属環61の筒状部63が埋設されているとしたが、これを換言すると、第二金属環61の筒状部63を一部の第二パッキン材51が被覆していると云うことができる。この被覆する部位は、筒状部63の内周面を被覆する部位(内周面被覆部位)55と、筒状部63の先端面を被覆する部位(先端面被覆部位)56と、筒状部63の外周面を被覆する部位(外周面被覆部位)57とよりなり、これらが一体に成形されている。また外周面被覆部位57のうち、その機内側の部位(機内側部位)57aは所定の軸方向幅wに亙って機外側の部位(機外側部位)57bよりも厚く成形されて自由状態における外径寸法が少々大きく設定されており、この比較的大径の機内側部位57aによって、これがハウジング71の軸孔72内周面に密接する外周シール部58が形成されている。
また、第二パッキン材51と第二金属環61は、接着剤を用いることなく金型により一体成形(インサート成形)され、接着剤を用いることなく組み立てられる接着レス構造とされている。また第二金属環61の筒状部63には貫通穴65が所要数形成されてここに一部の第二パッキン材51が充填されており、これにより第二パッキン材51と第二金属環61との結合力が高められている。
ハウジング71の軸孔72内周面には、抜け止め用の段差の類は設けられていない。
上記構成の密封装置1は、上記したようにハウジング71の軸孔72内周に装着され、軸73の周面に摺動自在に密接することにより密封流体(LLC)をシールするものであって、上記構成により以下の作用効果を発揮する点に特徴を有している。
すなわち、機内側Aの第一シール11において、第一金属環31には、ハウジング71の軸孔72内周面に金属嵌合される筒状の金属嵌合部32が設けられており、当該密封装置1はこの金属嵌合部32をもってハウジング71の軸孔72内周面に金属嵌合されるものとされている。金属嵌合はゴム嵌合と比較して嵌合荷重(離脱加重)を大きく設定することができるものである。したがって嵌合後、密封装置1に圧力(ウォーターポンプの場合には0.2MPa程度の圧力)が作用しても、密封装置1に抜けが発生するのを抑制することができる。
また、第二シール41においては、金属嵌合ではなく、ゴム状弾性体製の第二パッキン材51がハウジング71の軸孔72内周面に密接する構造とされているため、これにより当該密封装置1およびハウジング71間の外周シール性を確保することができる。しかも当該密封装置1では、第一シール11において、第一金属環31に、第二シール41を嵌合してハウジング71の軸孔72内周面に押し付ける段差状のシール支持部33が設けられ、これに対応して第二シール41には、第二シール先端部位(第二金属環の筒状先端部を第二パッキン材で被覆した部位)42が段差状のシール支持部33に嵌合されるとともにハウジング71の軸孔72内周面に押し付けられ、この部位42では金属ではなくゴム状弾性体製の第二パッキン材51がハウジング71の軸孔72内周面に密接する構造とされている。したがって第二シール41の第二パッキン材51が第一シール11の段差状シール支持部33によってハウジング71の軸孔72内周面に押し付けられることから、密接力が大きく設定される。したがって当該密封装置1およびハウジング71間の外周シール性を一層高めることができる。
また、第一シール11において、第一パッキン材21のシールリップ24は第一金属環31のリップ支持部38により機外側Bから支持され、第二シール41において、第二パッキン材51のシールリップ54は第二金属環61のリップ支持部64により機外側Bから支持される。したがってこれらのシールリップ24,54に対して機内側Aから圧力が作用しても、シールリップ24,54はそれぞれリップ支持部38,64により支持されるので、軸73の周面にベタ当たりすることがない。したがってベタ当たりによるシールリップ24,54の摺動摩耗を抑制することができる。
また、当該密封装置1はシールを2個使いとする構成とされ、すなわち第一および第二シール11,41を組み合わせる構成とされているために、両シール11,41間の空間にグリース等の潤滑剤を封入することによりシールリップ24,54の潤滑性を確保することが可能とされている。したがってシールリップ24,54が水ではなく専用の潤滑剤で潤滑されるため、潤滑性が高く、よって潤滑不足によるシールリップ24,54の摺動摩耗を抑制することができる。
また、第一シール11において、第一パッキン材21および第一金属環31は互いに接着レスの組み立て構造とされ、第二シール41においても、第二パッキン材51および第二金属環61は互いに接着レスの組み立て構造とされている。また第一シール11および第二シール41の関係においても両者は接着レスの組み立て構造とされている。したがって当該密封装置1は部品の組み立てにおいて接着剤をまったく使用しないため、密封対象がLLCであっても部品間の接着剥がれが生じることがない。したがって部品の耐久性を高めることができ、延いては長期間に亙るシール性を確保することができる。
1 密封装置
11 第一シール
21 第一パッキン材
22,52 取付部
23 連結部
24,54 シールリップ
24a,54a 受圧面
31 第一金属環
32 金属嵌合部
33 シール支持部
34,36 軸方向端面部
35 外周筒部
37 小径筒部
38,64 リップ支持部
41 第二シール
42 第二シール先端部位
51 第二パッキン材
55 内周面被覆部位
56 先端面被覆部位
57 外周面被覆部位
57a 機内側部位
57b 機外側部位
58 外周シール部
61 第二金属環
62 筒状先端部
63 筒状部
65 貫通穴
71 ハウジング
72 軸孔
73 軸
A 機内側
B 機外側
11 第一シール
21 第一パッキン材
22,52 取付部
23 連結部
24,54 シールリップ
24a,54a 受圧面
31 第一金属環
32 金属嵌合部
33 シール支持部
34,36 軸方向端面部
35 外周筒部
37 小径筒部
38,64 リップ支持部
41 第二シール
42 第二シール先端部位
51 第二パッキン材
55 内周面被覆部位
56 先端面被覆部位
57 外周面被覆部位
57a 機内側部位
57b 機外側部位
58 外周シール部
61 第二金属環
62 筒状先端部
63 筒状部
65 貫通穴
71 ハウジング
72 軸孔
73 軸
A 機内側
B 機外側
Claims (4)
- ハウジングの軸孔内周に装着されて軸との間をシールする密封装置であって、
前記軸の周面に摺動自在に密接する第一シールリップを備える第一パッキン材および前記第一パッキン材を保持する第一金属環の組み合わせよりなる第一シールと、前記軸の周面に摺動自在に密接する第二シールリップを備える第二パッキン材および前記第二パッキン材を保持する第二金属環の組み合わせよりなり前記第一シールの機外側に配置される第二シールとを有し、
前記第一シールは、前記第一金属環に、ハウジングに金属嵌合される筒状の金属嵌合部と、前記第二シールを嵌合してハウジングに押し付ける段差状のシール支持部とが一体に設けられ、
前記第二シールには、前記第二金属環の筒状先端部を前記第二パッキン材で被覆した部位が前記段差状のシール支持部に嵌合されるとともにハウジングに押し付けられ、この部位では前記第二パッキン材がハウジングに密接する構造が設けられていることを特徴とする密封装置。 - 請求項1記載の密封装置において、
第一シールおよび第二シールのうちの何れか一方または双方は、パッキン材と金属環とを接着剤を用いることなく組み立てた接着レス構造とされていることを特徴とする密封装置。 - 請求項1記載の密封装置において、
第一シールおよび第二シールのうちの何れか一方または双方は、パッキン材と金属環とを接着剤を用いて組み立てた接着構造とされていることを特徴とする密封装置。 - 請求項1、2または3記載の密封装置において、
当該密封装置は、ウォーターポンプの軸封部に装着されてLLCをシールするウォーターポンプ用密封装置として用いられることを特徴とする密封装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008228152A JP2010060088A (ja) | 2008-09-05 | 2008-09-05 | 密封装置 |
PCT/JP2009/058966 WO2010026803A1 (ja) | 2008-09-05 | 2009-05-14 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008228152A JP2010060088A (ja) | 2008-09-05 | 2008-09-05 | 密封装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010060088A true JP2010060088A (ja) | 2010-03-18 |
Family
ID=41796977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008228152A Withdrawn JP2010060088A (ja) | 2008-09-05 | 2008-09-05 | 密封装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010060088A (ja) |
WO (1) | WO2010026803A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013121670A (ja) * | 2011-12-09 | 2013-06-20 | Nichias Corp | 複合材料、内燃機関及び自動車 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH061935A (ja) * | 1992-06-17 | 1994-01-11 | Kansai Paint Co Ltd | 臭気が改善された塗料組成物 |
JPH10220593A (ja) * | 1997-02-03 | 1998-08-21 | Koyo Seiko Co Ltd | ウォ−タポンプの密封装置 |
JP2001099330A (ja) * | 1999-09-27 | 2001-04-10 | Koyo Sealing Techno Co Ltd | 密封装置 |
JP4020237B2 (ja) * | 2000-09-22 | 2007-12-12 | 株式会社ジェイテクト | 真空機器用密封装置 |
JP2002323140A (ja) * | 2001-04-24 | 2002-11-08 | Nok Corp | 密封装置 |
JP3960041B2 (ja) * | 2001-12-27 | 2007-08-15 | Nok株式会社 | 密封装置 |
JP4952913B2 (ja) * | 2007-02-13 | 2012-06-13 | Nok株式会社 | ウォーターポンプ用密封装置 |
-
2008
- 2008-09-05 JP JP2008228152A patent/JP2010060088A/ja not_active Withdrawn
-
2009
- 2009-05-14 WO PCT/JP2009/058966 patent/WO2010026803A1/ja active Application Filing
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013121670A (ja) * | 2011-12-09 | 2013-06-20 | Nichias Corp | 複合材料、内燃機関及び自動車 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2010026803A1 (ja) | 2010-03-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3137481U (ja) | リップタイプシールの装着構造 | |
JP5216084B2 (ja) | リップタイプシール | |
WO2014021179A1 (ja) | 密封装置 | |
CA2628984A1 (en) | Radial shaft seal with large radial offset accommodation | |
JPWO2014030742A1 (ja) | 密封装置 | |
JP2021535980A (ja) | ラジアルシャフトシール | |
JP2012067854A (ja) | オイルシール | |
JP5892312B2 (ja) | 密封装置 | |
WO2013077010A1 (ja) | 密封装置 | |
US20130193649A1 (en) | Shaft Seal, Especially Radial Shaft Seal | |
JP2004263738A (ja) | 密封装置 | |
JP2010060088A (ja) | 密封装置 | |
JP4883302B2 (ja) | ウォーターポンプ用密封装置 | |
JP5212670B2 (ja) | ウォーターポンプ用密封装置 | |
WO2020080408A1 (ja) | 密封装置 | |
JP2009097607A (ja) | オイルシール | |
JP5069773B2 (ja) | リップタイプシールの装着構造 | |
JP2007182957A (ja) | 密封装置 | |
JP3751701B2 (ja) | ウォータポンプの密封装置 | |
JP2005273693A (ja) | 密封装置 | |
JP2008169933A (ja) | 密封装置 | |
JP2009156451A (ja) | クラッチレリーズ軸受およびこれを備えるクラッチレリーズ軸受装置 | |
JP3984432B2 (ja) | ウォ−タポンプ用シ−ル装置 | |
JP4853651B2 (ja) | ウォーターポンプ用密封装置 | |
JP2020045928A (ja) | 密封装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110809 |
|
A072 | Dismissal of procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073 Effective date: 20121219 |
|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20130108 |