JP2010059932A - ギヤポンプ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】駆動源(モータ)により駆動される駆動軸10に連係して回転駆動する駆動ギヤ15a、18aと、駆動ギヤ15a、18aに歯合され、従動軸11a、11bに支持された状態で駆動する従動ギヤ15b、18bと、第1ギヤ15、第2ギヤ18の両側面に隣接して設けられ、第1ギヤ15、第2ギヤ18の側面からの作動油の漏れを抑制する一対のサイドシール部材(第1サイドプレート14(第2サイドプレート17)及びシール部材7)とを有し、従動軸11a、11bを一対のサイドシール部材(第1サイドプレート14(第2サイドプレート17)及びシール部材7)の少なくとも一方に固定すると共に、従動ギヤ15b、18bを従動軸11a、11bに対し相対回転可能に支持した。
【選択図】図7
Description
これにより、ギヤポンプの製造コストの削減を図ることができる。
図1は実施例1のギヤポンプの前方斜視図、図2は同後方斜視図、図3は同正面図、図4は図3のA4−A4線における断面図、図5は図3のA5−A5線における断面図、図6は図4におけるポンプ組立体の要部拡大図、図7は図5におけるポンプ組立体の要部拡大図である。
図13、14は実施例1の第1サイドプレートの前方斜視図、図15は同正面図、図16は同背面図、図17は同上面図である。
次に、ハウジング2について説明する。ハウジング2は略矩形状に形成される他、その外面には図示しない切換えバルブやセンサが取り付けられる取付孔2aが複数形成されている。ハウジング2の前面略中央には径の異なる段付きの略円柱状に凹設されたポンプ室4が形成され、ここにポンプ組立体3が収容されている。
次に、ポンプ組立体3について説明する。尚、図外のモータが取り付けられる側を前方とし、軸方向第1ポンプ8側を後方として記載する。図6、7に示すように、ポンプ組立体3は、プラグ部材5と、カバー部材6と、シール部材7と、第1ポンプ8及び第2ポンプ9等を有する。プラグ部材5は、略円盤状に形成され、その中央には六角柱形状に貫通形成された貫通孔5aが形成されている。また、プラグ部材5の後端部には、後述するカバー部材6と当接する後面5dと、この後面5dの外周を取り囲み、後方へ環状に突出した環状突起部5bとが形成されている。さらに、プラグ部材5の外周には雄螺子溝5cが形成されている。この雄螺子溝5cはポンプ室4の内周部に形成された雌螺子溝4aに螺合される。
次に、駆動軸10の周辺部材の寸法関係について説明する。図26は各寸法関係を示す概略図である。図26(a)に示すように、駆動軸10の中心から駆動ピン10a(駆動ピン10c)の先端までの長さをD1、回転シール部材12の半径をD2、第1シールリング13a(第2シールリング13b)の半径をD3とすると、D1<D2<D3の関係が成立するように設定されている。
[ギヤポンプの組み立てについて]
次に、ギヤポンプ1の組み立てについて説明する。上述のように構成されたギヤポンプ1を組み立てる際には、先ず、シールS4が予め装着されたシール部材7のシール収容部7gに回転シール部材12を挿入して仮固定する。
次に、ギヤポンプ1の作動について説明する。図18に示すように、モータの駆動により駆動軸10が図中矢印方向に回転駆動されると、第1ポンプ8において、駆動ギヤ15aを介して従動ギヤ15bが駆動される。この作用によって吸入ポートと連通する第1サイドプレート14のシールブロック14eの貫通孔14cから低圧(負圧)の作動液が導入され、ポンプ室P1に高圧の作動液が出力される。この高圧の作動液は対応する吐出ポートから出力される。
次に、サイドプレート14,17と歯先シール部14g,17gの一体化について説明する。各サイドプレート14,17とそれぞれ対応する歯先シール部14g,17fを一体に形成しているため、部品点数と製造コストの削減、組み付け性の向上を図ることができる。また、各サイドプレート14,17を樹脂製としているため、製造精度を向上でき、シール性を向上できる。
次に、作動液のシール性について説明する。第1ポンプ8において、各ギヤ15a,15bの歯先15c,15dは第1サイドプレート14の歯先シール部14gに液密に当接しながら摺動する。これにより、図18に示すように、吸入ポートと連通した貫通穴14cの通路部14f、駆動ギヤ15a、従動ギヤ15b、シール部材7の一部で囲まれた空間が低圧の第1油室B1となり、ポンプ室P1が第1油圧室B1よりも高圧の第2油室B2となる。
次に、各ギヤ15,18とシール部材7とのシール性について説明する。各ギヤ15a,15bの前後面はそれぞれ対応する第1サイドプレート14のサイドシール部14dとシール部材7のサイドシール部7eによってシールされる。
次に、駆動軸10または従動軸11a,11bの傾倒について説明する。各サイドプレート14,17の貫通穴14a,17aの直径は駆動軸10の直径よりも大きく設定されると共に、貫通穴14b,17bの直径は従動軸11a,11bの直径よりも大きく設定される。
次に、駆動軸10と各ギヤ15,18との相対位置決めについて説明する。実施例1では、駆動軸10が軸方向に移動すると、両駆動ピン10a,10cが駆動軸10と共に移動方向へ移動すると共に、該移動方向後方側にある駆動ピン10a(駆動ピン10c)の移動方向側側面のみが、対応する第1シールリング13a(第2シールリング13b)に当接して、駆動軸10の移動方向への移動を規制する。
次に、回転シール部材12のシール性について説明する。第1シールリング13aはシール収容部7gを閉塞しているため、駆動ピン10aと回転シール部材12との接触による摩耗・損傷を防止して保護できる。
次に、駆動ギヤ15a,18aの小型化について説明する。図25(a)で説明したように、駆動軸10の中心から駆動ピン10a(駆動ピン10c)の先端までの長さD1は、第1シールリング13a(第2シールリング13b)の半径D2よりも小さく設定されている。これにより、駆動ピン10a(駆動ピン10c)の突出長を短くして駆動ギヤ15a(駆動ギヤ18a)の径を小さくでき、ひいては、ギヤポンプ1の小型化を実現できる。
次に、従動軸11a,11bについて説明する。
ここで、従来の発明にあっては、従動軸がシール部材の挿入孔に回転可能に支持される構造を採用しているため、挿入孔の高い加工(製造)精度が要求されてシール部材の製造コストが増大するという問題が生じる。
具体的には、シール機能を確保するための挿入孔と従動軸のクリアランス精度、挿入孔円筒度(従動軸の倒れ精度)、従動軸と従動ギヤとの係合精度等が高く要求される。即ち、挿入孔7b,7cの加工(製造)精度の低下により上記精度が低くなると、従動軸11a,11bにがたつきが生じ、これにより、従動ギヤ15b,18b、ひいては駆動ギヤ15a,18aの回転が不安定になる。
加えて、従動軸11a,11bを適正に設けることができ、駆動ギヤ15a,18a及び従動ギヤ15b,18bの安定した回転が可能となり、製品信頼性を向上できる。
実施例2において、実施例1と同様の構成部材については同じ符号を付してその説明は省略し、相違点のみ詳述する。
実施例3において、実施例1と同様の構成部材については同じ符号を付してその説明は省略し、相違点のみ詳述する。
例えば、各構成部材の詳細な部位の形状、形成数、形成位置、材質等については適宜設定できる。
7 シール部材
7a 貫通孔
7b、7c 挿入孔
8 第1ポンプ
9 第2ポンプ
10 駆動軸
11a、11b 従動軸
14 第1サイドプレート
15 第1ギヤ
15a、18a 駆動ギヤ
15b、18b 従動ギヤ
17 第2サイドプレート
18 第2ギヤ
20、21 凸部
Claims (5)
- 駆動源により駆動される駆動軸に連係して回転駆動する駆動ギヤと、
前記駆動ギヤに歯合され、従動軸に支持された状態で駆動する従動ギヤと、
前記ギヤの一側面に隣接して設けられ、ギヤの側面からの作動油の漏れを抑制する一対のサイドシール部材と、
を有し
前記従動軸を前記サイドシール部材の少なくとも一方に固定すると共に、前記従動ギヤを該従動軸に対し相対回転可能に支持したことを特徴とするギヤポンプ。 - 請求項1記載のギヤポンプにおいて、
前記従動軸をサイドシール部材に形成した穴内に圧入固定したことを特徴とするギヤポンプ。 - 請求項1記載のギヤポンプにおいて、
前記サイドシール部材と従動軸とを一体成形したことを特徴とするギヤポンプ。 - 駆動源により駆動される駆動軸に連係して回転駆動する駆動ギヤと、
前記駆動ギヤに歯合され、従動軸に支持された状態で駆動する従動ギヤと、
前記ギヤの一側面に隣接して設けられ、ギヤの側面からの作動油の漏れを抑制する一対のサイドシール部材と、
を有し
前記サイドシール部材は駆動軸を軸支する軸穴のみを有し、
従動軸は前記サイドシール部材に形成された凸部により形成したことを特徴とするギヤポンプ。 - 駆動源に接続した駆動軸と、
前記駆動軸によって回転駆動され第1ポンプを構成する第1ギヤと、
前記駆動軸によって回転駆動され第2ポンプを構成する第2ギヤと、
前記第1ギヤと前記第2ギヤとに挟まれ該第1及び第2ギヤの一方の側面をシールし、前記駆動軸が貫通する貫通穴を有するシール部材と、
前記第1及び第2ギヤの他方の側面をシールする第1及び第2サイドプレートと、
を有し、
前記第1及び第2ギヤをそれぞれ駆動軸に接続された駆動ギヤと、該駆動ギヤに歯合され、従動軸に支持された状態で駆動する従動ギヤで構成し、
前記各従動軸を前記シール部材にそれぞれ固定すると共に、前記各従動ギヤをそれぞれ対応する従動軸に対し相対回転可能に支持したことを特徴とするギヤポンプ。
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2008
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