JP2010059892A - ローラリフタ、ローラリフタの製造方法、および液体用ポンプ - Google Patents

ローラリフタ、ローラリフタの製造方法、および液体用ポンプ Download PDF

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Abstract

【課題】ローラを保持する部分等の所定形状部分を一体の素材からプレス加工等の板金加工により成形することができ、製造工程およびコストを大幅に削減することができるとともに、コンパクトかつ軽量な構造を容易に実現することができるローラリフタを提供する。
【解決手段】回転可能に支持されるローラ21と、ローラ21を支持する本体30とを備えるローラリフタ20であって、本体30は、平板状の基部31と、基部31に対して一方の板面側に折曲げ形成される一対の対向する板状部分であり、これらの板状部分の間にローラ21を保持するローラ保持部32と、基部31に対して他方の板面側に折曲げ形成されるとともに、基部31の板面に対して垂直な方向を筒軸方向とする円筒面形状に沿うように湾曲形成される板状部分であり、円筒面形状に沿う形状のガイド面34を形成するガイド部33とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば自動車エンジンの燃料供給系を構成する高圧燃料ポンプ等の液体用ポンプにおいて、液体を圧送するための部材を往復運動させるカムにローラを介して接触するローラリフタに関する。
従来、例えば自動車エンジンの燃料供給系を構成する高圧燃料ポンプ等の液体用ポンプに備えられるリフタ(タペット等とも称される)として、液体を圧送するための部材を往復運動させるカムにローラを介して接触するローラリフタ(ローラタペット)がある。具体的には、前記のような液体用ポンプは、液体を圧送するための部材であるプランジャと、回転することでプランジャを往復運動させるカムとを備える。プランジャは、コイルスプリング等の弾性部材によって、往復運動の方向のうちカムに向かう側の方向に付勢される。すなわち、ローラリフタを備える液体用ポンプは、所定の回転軸を中心に回転するカム側に向けて付勢されるプランジャをカムの回転によって往復運動させることで液体を圧送するプランジャ駆動式のポンプとして構成される。かかる構成において、プランジャとカムとの間に、ローラリフタが介在する。
ローラリフタは、プランジャの一端側を支持するとともに、プランジャを付勢するための弾性部材によってカム側に向かう方向に付勢された状態でカムに接触する。つまり、プランジャは、ローラリフタを介することで、カム側に向かう方向に付勢されるとともにカムの回転を受ける。したがって、ローラリフタは、カムの回転にともなってプランジャとともに往復運動する。そして、ローラリフタは、カムに対する接触に際し、回転体としてのローラを介する。
ローラは、ローラリフタにおいて、回転軸の方向がカムと同じ(平行)となるように支持された状態で、カムに対して互いの外周面同士が接触した状態となる。かかる状態において、カムの回転にともない、ローラリフタを介するプランジャの往復運動、すなわちプランジャの弾性部材による付勢力に抗する方向の移動と、その反対方向(弾性部材により付勢される方向)の移動とが行われる。ここで、カムに接触した状態のローラは、カムの回転を受けて摩擦力等によって回転する。
こうしたローラリフタは、カムに接触するローラを保持する部分と、プランジャを内装する部材等により形成される所定の摺動面に接触してローラリフタの往復運動をガイドするガイド面を形成する部分とを有する。このようなローラリフタによれば、ローラリフタとカムとの接触部において、カムの回転にともなう摩擦力がローラの回転によって吸収され、接触部における摩耗の低減が図られる。
ローラリフタに関する技術として、例えば特許文献1に開示されているものがある。特許文献1には、プレスされた板金材料でできた中空のボディと、このボディの中に収容され、ローラを収容する円筒形のベアリング面を有するブロックとを含む構成が開示されている。かかる構成においては、ボディによりガイド面を形成する部分が構成され、ブロックによりローラを保持する部分が構成される。
特許文献1では、ローラリフタにおいて、ガイド面を形成する部分とローラを保持する部分とが別部材により構成されている。つまり、特許文献1のローラリフタは、ボディとブロックとを含む複数の部材が組み立てられる構造である。このため、構成部品の点数が多く、製造工程が多くなり、コストが高くなる。
また、従来の一般的なローラリフタとして、冷間鍛造によって製造されるものがある。具体的には、棒状(円柱状)の素材が、冷間鍛造によって成形された後、機械加工によって所定の形状に形成される。つまり、冷間鍛造によって成形された素材に対して、機械加工が施されることで、ローラリフタにおいてローラを保持する部分やガイド面を形成する部分やプランジャを支持する部分等の所定形状部分が形成される。
このように、冷間鍛造によって製造されるローラリフタによれば、前述した特許文献1の構成との比較において構成部品の点数は少なくなるものの、冷間鍛造後に多くの機械加工が必要となる。すなわち、冷間鍛造では、その成形形状に限界があるため、ローラを保持する部分等の所定形状部分の形成を冷間鍛造のみで行うことは困難である。したがって、冷間鍛造では、最終的な目標形状(製品形状)から遠い形状までしか成形することができず、冷間鍛造後に多くの機械加工が必要となる。このため、製造工程が多くなり、コストが高くなる。
また、冷間鍛造によって製造されるローラリフタにおいては、軽量化と低コスト化の両立が難しい。すなわち、前記のとおり冷間鍛造では成形形状に限界があることから、成形後の素材において余分な部分(余肉)が比較的多く存在し、その余肉は製品の軽量化を妨げる要因となる。この点、機械加工を増やすことで余肉を除くことが可能となるが、加工工数が増加することはコストアップの原因となる。
一方、ローラリフタにおいては、ローラリフタの往復運動の方向を回転軸方向とするローラリフタの回転を防止するための形状部分が、回り止めとして設けられる場合がある。つまり、回り止めは、往復運動するローラリフタが内装される部材に対する、ローラリフタの相対的な回転を防止するための形状部分である。回り止めは、ローラのカムに対する接触姿勢を保持し、ローラとカムとの接触部における偏摩耗を防止する等の観点から設けられる。
このような回り止めは、前記のように成形形状に限界がある冷間鍛造では成形することが難しい。そこで、ローラリフタにおいて回り止めを設けるために、冷間鍛造により成形される素材に対して別部材が必要となる場合がある。かかる場合、別部材の製作や、成形後の素材において別部材に対応する形状部分(穴部等)を形成する機械加工等のため、製造工程およびコストが増加する。
特開平9−125915号公報
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、ローラを保持する部分等の所定形状部分を一体の素材からプレス加工等の板金加工により成形することができ、製造工程およびコストを大幅に削減することができるとともに、コンパクトかつ軽量な構造を容易に実現することができるローラリフタおよびローラリフタの製造方法を提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、回転可能に支持されるローラと、該ローラを支持する本体とを備えるローラリフタであって、前記本体は、平板状の基部と、該基部に対して一方の板面側に折曲げ形成される一対の対向する板状部分であり、これらの板状部分の間に前記ローラを保持するローラ保持部と、前記基部に対して他方の板面側に折曲げ形成されるとともに、前記基部の板面に対して垂直な方向を筒軸方向とする円筒面形状に沿うように湾曲形成される板状部分であり、前記円筒面形状に沿う形状のガイド面を形成するガイド部と、を有するものである。
請求項2においては、請求項1に記載のローラリフタにおいて、前記本体は、前記ガイド面に対する接触面を有するガイド部材に移動可能に内装され、前記本体に、前記円筒面形状の径方向外側に向けて突出する板状部分であり、前記ガイド部材に係合することで、前記筒軸方向を回転軸方向とする前記本体の前記ガイド部材に対する相対的な回転を防止する回り止め部が設けられるものである。
請求項3においては、請求項2に記載のローラリフタにおいて、前記回り止め部が、前記ガイド部を構成する板状部分における、前記一方の板面側方向および前記他方の板面側方向の少なくともいずれかの方向の端部にて折曲げ形成される部分として設けられるものである。
請求項4においては、請求項2に記載のローラリフタにおいて、前記回り止め部が、前記基部に対する延出部分として設けられるものである。
請求項5においては、請求項1〜4のいずれか一項に記載のローラリフタにおいて、前記ガイド部を構成する板状部分は、前記円筒面形状についての円周方向の端部同士が接触しているものである。
請求項6においては、請求項1〜5のいずれか一項に記載のローラリフタにおいて、前記ガイド部は、該ガイド部を構成する板状部分から前記一方の板面側方向に延設される部分であるとともに、前記ガイド面を前記一方の板面側方向に延長させる延出部を有するものである。
請求項7においては、回転可能に支持されるローラを備えるローラリフタの製造方法であって、平板状の基部を構成する第一の部分、該第一の部分から互いに反対方向に突出する一対の部分であり、対向した状態で互いの間に前記ローラを保持するローラ保持部を構成する第二の部分、および前記第一の部分から前記第二の部分の突出方向に対して交差する方向の少なくとも一方に突出する部分であり、前記基部の板面に対して垂直な方向を筒軸方向とする円筒面形状に沿う形状のガイド面を形成するガイド部を構成する第三の部分を有する平板状の素材を準備する工程と、前記第二の部分を、前記第一の部分に対して前記素材の一方の板面側に折曲げ形成することで、前記ローラ保持部を形成する工程と、前記第三の部分を、前記第一の部分に対して前記素材の他方の板面側に折曲げ形成するとともに、前記円筒面形状に沿うように湾曲形成することで、前記ガイド部を形成する工程と、を含むものである。
請求項8においては、請求項1〜6のいずれか一項に記載のローラリフタ、または請求項7に記載のローラリフタの製造方法により製造されたローラリフタを備える液体用ポンプであって、往復運動することで液体を圧送するプランジャと、回転することで前記プランジャを往復運動させるカムと、前記プランジャを前記往復運動の方向のうち前記カム側に向かう方向に付勢するための弾性部材と、を備え、前記ローラリフタが、前記基部により前記プランジャを支持するとともに、前記弾性部材により前記カム側に向かう方向に付勢された状態で、前記ローラを介して前記カムに接触するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
すなわち、本発明によれば、回転可能に支持されるローラを備えるローラリフタについて、ローラを保持する部分等の所定形状部分を一体の素材からプレス加工等の板金加工により成形することができ、製造工程およびコストを大幅に削減することができるとともに、コンパクトかつ軽量な構造を容易に実現することができる。
本発明は、プレス加工が可能な平板状の素材について、板形状を工夫することにより、ローラリフタにおいて、ローラを支持する部分等の所定形状部分を有する本体を、プレス加工等の板金加工により成形しようとするものである。以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下に説明する実施の形態では、本発明に係るローラリフタが、自動車エンジンの燃料供給系を構成する高圧燃料ポンプに適用される場合について説明する。
まず、本実施形態に係る高圧燃料ポンプ1について、図1を用いて説明する。高圧燃料ポンプ1は、自動車エンジンの燃料供給系において、燃料タンク2内の燃料を、デリバリパイプ(蓄圧容器)3に接続されるインジェクタ4から噴射される燃料として高圧で圧送するためのものである。したがって、高圧燃料ポンプ1は、燃料の吸入側が低圧燃料通路5を介して燃料タンク2に接続されており、燃料の吐出側が高圧燃料通路6を介してデリバリパイプ3に接続されている。
燃料タンク2内の燃料は、フィードポンプ7によって吸上げられるとともに低圧燃料通路5に向けて吐出される。フィードポンプ7は、燃料タンク2の内部において低圧燃料通路5に接続された状態で設けられる。高圧燃料通路6には、高圧燃料ポンプ1から吐出された燃料の逆流を防止するためのチェック弁8が設けられる。高圧燃料ポンプ1から高圧燃料通路6を介してデリバリパイプ3に圧送された燃料は、インジェクタ4の駆動制御をともなって噴射され、エンジンの各気筒の燃焼室に対して所定量ずつ供給される。
デリバリパイプ3には、リリーフ弁9を介してリリーフ通路10が接続される。リリーフ通路10は、燃料タンク2に連通する。リリーフ弁9は、燃料の圧力が設定された圧力以上になると燃料の一部を逃がすことで圧力を制御する圧力制御弁である。したがって、デリバリパイプ3内の燃料の圧力が設定された圧力以上になると、リリーフ弁9が開弁され、デリバリパイプ3内の燃料の一部がリリーフ通路10を通じて燃料タンク2内に戻される。このように、高圧燃料ポンプ1を含む構成により、自動車エンジンにおける燃料供給装置が構成される。
高圧燃料ポンプ1は、プランジャ11と、カム12と、コイルスプリング13と、ローラリフタ20とを備える。プランジャ11は、往復運動することで液体である燃料を圧送する。プランジャ11は、高圧燃料ポンプ1が有するシリンダ14に対して、往復運動可能に挿入された状態で設けられる。シリンダ14は、高圧燃料ポンプ1の本体部を構成するボディ15において孔部として形成される部分である。
ボディ15の内部には、加圧室16が形成されている。加圧室16は、シリンダ14と連通する空間部分を形成するボディ15の内壁面、およびプランジャ11の一端側の端面等により形成される。加圧室16は、ボディ15に形成される吸入ポート15aを介して低圧燃料通路5と連通するとともに、同じくボディ15に形成される吐出ポート15bを介して高圧燃料通路6に連通する。
吸入ポート15aには、電磁スピル弁17が設けられる。すなわち、電磁スピル弁17の開弁時には、低圧燃料通路5と加圧室16とが連通し、低圧燃料通路5を通過した燃料は、電磁スピル弁17を介して加圧室16内に導入される。一方、電磁スピル弁17の閉弁時には、低圧燃料通路5と加圧室16との連通が遮断され、加圧室16内への燃料の導入が停止される。
電磁スピル弁17は、ソレノイドコイル17aと、弁体17bと、コイルスプリング17cとを有し、ソレノイドコイル17aへの通電の有無に基づいて開弁状態と閉弁状態とが切り換わる。具体的には、ソレノイドコイル17aの非通電時には、弁体17bがコイルスプリング17cの付勢力により吸入ポート15a(の開口部に形成されるシート部)から離間した状態、つまり電磁スピル弁17の開弁状態となる。一方、ソレノイドコイル17aへの通電が行われると、弁体17bがコイルスプリング17cの付勢力に抗して吸入ポート15aを閉じる状態(前記シート部に着座した状態)、つまり電磁スピル弁17の閉弁状態となる。
そして、往復運動するプランジャ11が加圧室16側(図1において上側)に移動するタイミングに合わせて、電磁スピル弁17が閉弁状態となることにより、加圧室16内の燃料の圧力が高くなり、加圧室16内の燃料が吐出ポート15bを介して高圧燃料通路6に向けて圧送される。また、往復運動するプランジャ11がボディから押し出される側(図1において下側)に移動するタイミングに合わせて、電磁スピル弁17が開弁状態となることにより、加圧室16内の燃料の圧力が低くなり、低圧燃料通路5から吸入ポート15aを介して加圧室16内に燃料が吸入される。このような電磁スピル弁17の開閉制御は、例えばエンジンの電気的な制御を総合的に行うECU等の電子制御装置により行われる。
カム12は、回転することでプランジャ11を往復運動させる。カム12は、所定の位置に回転可能に支持されるカム軸12aに形成される。したがって、カム12は、カム軸12aの回転にともなって、カム軸12aと一体的に回転軸心の位置を共通として回転する。カム12は、カム軸12aの回転軸心回りに180°の角度間隔を隔てて二つのカム山(カムノーズ)12bを有する。カム軸12aの回転にともなうカム12の回転により(矢印A1参照)、プランジャ11が往復運動する(矢印A2参照)。
コイルスプリング13は、プランジャ11を往復運動の方向のうちカム12側に向かう方向(以下「カム側方向」という。)に付勢するための弾性部材として機能する。コイルスプリング13は、その中心軸がプランジャ11の軸心と一致するように設けられる。コイルスプリング13の一端側は、スプリングシート13aを介してボディ15に支持される。
ローラリフタ20は、プランジャ11とカム12との間に介在する。ローラリフタ20は、プランジャ11の一端側を支持するとともに、プランジャ11を付勢するためのコイルスプリング13によってカム側方向に付勢された状態でカム12に接触する。このため、前記のとおり一端側がボディ15に支持されるコイルスプリング13の他端側は、ローラリフタ20に対して直接あるいはシート部材等の他の部材を介することで、ローラリフタ20に支持される。
つまり、プランジャ11は、ローラリフタ20を介することで、カム側方向に付勢されるとともにカム12の回転を受ける。したがって、ローラリフタ20は、カム12の回転にともなってプランジャ11とともに往復運動する。そして、ローラリフタ20は、カム12に対する接触に際し、回転体としてのローラ21を介する。このため、ローラリフタ20は、回転可能に支持されるローラ21と、ローラ21を支持する本体30とを備える。
ローラ21は、ローラリフタ20において、回転軸の方向がカム12と同じ(平行)となるように支持された状態で、カム12に対して互いの外周面同士が接触した状態となる。かかる状態において、カム12の回転にともない、ローラリフタ20を介するプランジャ11の往復運動、すなわちプランジャ11のコイルスプリング13による付勢力に抗する方向(図1における上方向)の移動と、その反対方向(カム側方向、図1における下方向)の移動とが行われる。ここで、カム12に接触した状態のローラ21は、カム12の回転を受けて摩擦力等によって回転する。
ローラリフタ20の移動(往復運動)は、リフタガイド18によりガイドされる。リフタガイド18は、ローラリフタ20を内装する円筒状の部材であり、その一端側が、ボディ15に固定された状態で支持される。したがって、ローラリフタ20は、本体30を介してリフタガイド18の内周面18aに接触した状態で、リフタガイド18内を往復運動する。
以上のように、本実施形態に係る高圧燃料ポンプ1においては、プランジャ11とカム12との間に、ローラ21と本体30とを備えるローラリフタ20が存在する。以下では、ローラリフタ20の構成等について、詳細に説明する。
まず、本実施形態のローラリフタ20を、ローラリフタ20の第一実施形態として説明する。前記のとおりローラリフタ20は、ローラ21と、本体30とを備える。本体30は、一体の平板状の素材が折曲げ形成されること等により構成される部材である。図2〜図5に示すように、本体30は、基部31と、ローラ保持部32と、ガイド部33とを有する。
基部31は、平板状の部分である。基部31は、ローラリフタ20がプランジャ11とカム12との間に介装された状態で、プランジャ11の一端側が接触する部分となる。具体的には、基部31においては、一方(図4における上方)の板面が、プランジャ11が接触する側の面(以下「プランジャ接触面31a」とする。)となる。本実施形態では、基部31は、図5等に示されるように、略矩形板状の部分である。なお、以下の説明では、ローラリフタ20において、ローラリフタ20がプランジャ11とカム12との間に介装された状態で、プランジャ11側(プランジャ接触面31a側)の向きを「上」とし、カム12側(プランジャ接触面31aの反対の板面側)を「下」とする。
ローラ保持部32は、基部31に対して一方の板面側(プランジャ接触面31aの反対の板面側)に折曲げ形成される一対の対向する板状部分である。したがって、ローラ保持部32は、一対の対向する板状部分として、一対の支持板32aを有する。支持板32aは、前記のとおり略矩形板状の基部31において、対向する一対の辺部から、基部31の板面に対して略垂直方向に下方に向けて延設される部分である。つまり、一対の支持板32aは、略平行な状態で対向する。本実施形態では、支持板32aは、先端側(下側)における角部が面取りされた略矩形状を有する。
ローラ保持部32は、一対の支持板32aの間にローラ21を保持する。すなわち、ローラ保持部32は、対向する二つの支持板32aによりローラ21を挟み込んだ状態で、ローラ21を回転可能に支持する。したがって、ローラ保持部32においては、支持板32aの対向方向(図5における上下方向)が、円筒状の外形を有するローラ21の筒軸方向となる。言い換えると、ローラ保持部32において、ローラ21は、その回転軸の方向が支持板32aの対向方向となる姿勢で支持される。支持板32aには、ローラ21を支持するための支持孔32bが形成されている。
ローラ21は、前記のとおり円筒状の外形を有し、その外周面が、カム12に接触する面(以下「カム接触面21a」とする。)となる。ローラ21は、ローラ21の回転軸を有する部分である軸支部22と、ローラ21の外周部分を構成しカム接触面21aを形成する部分である外周部23とを有する。つまり、ローラ21は、ローラ保持部32において軸支部22が支持板32a間に支持された状態で保持される。ここで、軸支部22の支持には、支持板32aが有する支持孔32bが用いられる。
ローラ21においては、軸支部22と外周部23とにより、適宜ころがり軸受が構成される。すなわち、軸支部22と外周部23とによりころがり軸受が構成される場合、図示では省略するが、軸支部22と外周部23との間に、複数の転動体が転動自在に内装される。具体的には、転動体として複数の球体が内装される場合、ころがり軸受としてボールベアリングが構成され、転動体として複数の針状体が内装される場合、ころがり軸受としてニードルベアリングが構成される。ただし、ローラ21の構成は、特に限定されない。ローラ21の構成としては、例えば、ローラ保持部32において一体の部材が回転可能に軸支される構成(軸支部22と外周部23とが一体的に回転する構成)等であってもよい。
ガイド部33は、基部31に対して他方の板面側(前記一方の板面側と反対の板面側、プランジャ接触面31a側)に折曲げ形成されるとともに、基部31の板面に対して垂直な方向を筒軸方向とする円筒面形状に沿うように湾曲形成される板状部分である。ガイド部33は、湾曲形成される板状部分として、湾曲部33aを有する。湾曲部33aは、基部31との間に連結部33bを介して上方に向けて延設される部分である。つまり、連結部33bは、湾曲部33aを基部31に対して連結する部分であり、ガイド部33における基部31に対する折曲げ形状部分となる。
本実施形態では、ガイド部33は、対向する一対の湾曲部33aを有する。これら一対の湾曲部33aは、ローラ保持部32を構成する支持板32aが対向する方向と直交する方向に対向する。つまり、一対の湾曲部33aは、略矩形板状の基部31において、支持板32aが延設される、対向する一対の辺部以外の他の対向する一対の辺部から、連結部33bを介して上方に向けて延設される。
ガイド部33を構成する湾曲部33aが湾曲形成される際に沿う円筒面形状は、基部31の板面に対して垂直な方向、つまり上下方向を筒軸方向とする。また、湾曲部33aが沿う円筒面形状については、筒軸(中心軸)の位置が、基部31の略中心位置となる。すなわち、湾曲部33aが沿う円筒面形状は、図5に示すローラリフタ20の上面視(平面視)において、基部31の略中心に位置する点C1を中心点とする、二点鎖線で示す円形状C2で表される。したがって、湾曲部33aは、上面視で円弧状に湾曲した板状部分となる。
本実施形態では、対向する一対の湾曲部33aは、図3に示すローラ21の回転軸方向視や、図5に示す上面視で、互いに線対称な形状を有するように形成されている。具体的には、各湾曲部33aは、基部31の辺部から上方に向けて延設される連結部33bの先端側が、共通の円筒面形状(円形状C2参照、以下同じ)に沿って両側方向に略同じ長さで延設されることにより形成される。そして、対向する湾曲部33a間においては、円筒面形状についての円周方向の端部同士の間に隙間C3が存在する(図5参照)。この湾曲部33a間の隙間C3は、一対の支持板32aの対向方向(ローラ21の回転軸方向)に対向する位置に存在する。
ガイド部33は、円筒面形状に沿う形状のガイド面34を形成する。ガイド面34は、ガイド部33を構成する湾曲部33aの外周面により形成される。すなわち、前記のとおり円筒面形状に沿う板状部分である湾曲部33aの外周面は、円筒面の一部形状を有する。そこで、湾曲部33aの外周面が、ガイド部33によって形成されるガイド面34となる。
ガイド面34は、図5に示す上面視で、ローラリフタ20において最も外側の面となる。言い換えると、図5に示す上面視で、ガイド部33により形成されるガイド面34が沿う円形状の内側に、本体30におけるガイド部33を含む他の部分、およびローラ21が含まれる。
ガイド面34は、ローラリフタ20がリフタガイド18(図1参照)に内装された状態で、リフタガイド18の内周面18aに接触する。つまり、リフタガイド18の内周面18aは、ローラリフタ20が有するガイド面34に対する接触面(ローラリフタ20の摺動面)となる。したがって、ガイド面34が沿う円筒面形状の大きさは、リフタガイド18の内周面18aが有する円筒面形状の大きさに対応する。
以上のような構成を備えるローラリフタ20が、プランジャ11とカム12との間において、プランジャ接触面31aを有する基部31によりプランジャ11を一端側から支持するとともに、コイルスプリング13によりカム側方向に付勢された状態で、カム接触面21aを有するローラ21を介してカム12に接触する。そして、ローラリフタ20は、カム12の回転にともない、ガイド面34をリフタガイド18の内周面18aに接触させた状態でリフタガイド18内を往復運動(摺動)する。これにともない、プランジャ11が往復運動する。
また、本実施形態のローラリフタ20に対しては、回り止めが設けられる。回り止めは、ローラリフタ20の往復運動の方向(上下方向)を回転軸方向とするローラリフタ20のリフタガイド18に対する相対的な回転(以下「相対回転」という。)を防止するための構成である。本実施形態では、回り止めとして、例えば次のような構成が採用される。
図5に示すように、ローラリフタ20の回り止めとして、回り止めバー24が用いられる。回り止めバー24は、棒状の部材であり、ローラリフタ20を内装するリフタガイド18に打ち込まれた状態で設けられ、ローラリフタ20の相対回転を規制する。
具体的には、回り止めバー24は、図5に示す上面視で、ローラリフタ20のガイド部33についての円筒面形状(円形状)に対して略接線方向となるように設けられる。ここで、回り止めバー24は、前記のとおりガイド部33を構成する一対の湾曲部33aの端部同士の間に形成される隙間C3の部分に対して、両方の湾曲部33aの端部に形成される外側(円筒面形状の外側)の角部が接触するような位置に打ち込まれる。
このため、回り止めバー24は、図5に示す上面視で、前記のとおり一対の支持板32aの対向方向(ローラ21の回転軸方向)と同じ方向となる二箇所の隙間C3の対向方向に対して略垂直方向となるように設けられる。また、回り止めバー24は、二箇所の隙間C3のうち、一方(図5において下方)の隙間C3に対して設けられる。
回り止めバー24は、リフタガイド18に形成される挿入孔18bに挿入された状態で設けられる。挿入孔18bは、リフタガイド18に内装された状態のローラリフタ20に対する回り止めバー24の方向に対応して形成される。したがって、挿入孔18bは、図5に示す上面視で、リフタガイド18の内周面18aに対して略接線方向に形成される。挿入孔18bに対して、回り止めバー24が打ち込まれる(圧入される)ことにより、回り止めバー24がリフタガイド18に対して固定された状態で設けられる。
このように、リフタガイド18に対して設けられる回り止めバー24により、ローラリフタ20の相対回転が規制される。具体的には、一対の湾曲部33aの端部同士の間に存在する隙間C3の部分において、両方の湾曲部33aの端部に形成される外側(円筒面形状の外側)の角部が当接することで、ローラリフタ20の相対回転が規制される。
続いて、ローラリフタ20の製造方法について説明する。本実施形態に係る製造方法は、回転可能に支持されるローラ21を備えるローラリフタ20の製造方法であって、平板状の素材を準備する工程(以下「素材準備工程」という。)と、ローラ保持部32を形成する工程(以下「第一の形成工程」という。)と、ガイド部33を形成する工程(以下「第二の形成工程」という。)とを含む。
素材準備工程では、図6に示すように、平板状の素材として、プレス加工等の板金加工が可能な板状素材40が準備される。板状素材40は、板金が打ち抜かれること等により製造される。板状素材40がプレス加工等によって折曲げ形成されること等により、ローラリフタ20の本体30の部分が構成される。したがって、板状素材40は、ローラリフタ20の本体30における基部31を構成する部分である第一の部分41と、同じく本体30におけるローラ保持部32を構成する部分である第二の部分42と、同じく本体30におけるガイド部33を構成する部分である第三の部分43とを有する。
第一の部分41は、平板状の基部31を構成する。したがって、第一の部分41は、板状素材40において、中央部分を形成する部分であり、略矩形状となる基部31に対応する範囲の部分である。第一の部分41における一側(図6において表側)の板面が、基部31が有するプランジャ接触面31aとなる。以下では、板状素材40において、プランジャ接触面31aが形成される面側を「表側」とし、その反対の面側を「裏側」とする。
第二の部分42は、第一の部分41から互いに反対方向に突出する一対の部分である。具体的には、図6に示すように、板状素材40は、第二の部分42として、一対の突出片部42aを有する。一方の突出片部42aは、第一の部分41から一側(図6において左右一側)に向けて突出し、他方の突出片部42aは、同じく第一の部分41から他側(図6において左右他側)に向けて突出する。つまり、第二の部分42である一対の突出片部42aは、互いに反対方向となる両側(図6において左右両側)の方向に突出する。
突出片部42aは、ローラリフタ20の本体30においてローラ保持部32を構成する支持板32aに対応する部分である。したがって、突出片部42aは、第一の部分41からの突出方向の先端側における角部が面取りされた略矩形状を有する。なお、各突出片部42aには、ローラ21を支持するために用いられる支持孔32bに対応する貫通孔42bが形成される。
第二の部分42である一対の突出片部42aは、対向した状態で互いの間にローラ21を保持するローラ保持部32を構成する。すなわち、一対の突出片部42aは、第一の部分41に対して裏側に折り曲げられることで、互いに対向した状態となる。そして、対向した状態の突出片部42a間において、ローラ21が回転可能に支持される。
第三の部分43は、第一の部分41から第二の部分42の突出方向に対して交差する方向に突出する部分である。具体的には、図6に示すように、第三の部分43は、第一の部分41からの第二の部分42の突出方向(図6における左右方向)を長手方向とする帯状部43aを有する。帯状部43aは、第一の部分41との間に接続部43bを介して第一の部分41から突出する部分である。本実施形態では、帯状部43aは、その長手方向の略中央位置が、接続部43bによって第一の部分41に対して接続される。したがって、帯状部43aおよび接続部43bからなる部分は、略T字状の部分となる。
本実施形態では、板状素材40は、第三の部分43を、第一の部分41から第二の部分42の突出方向に対して交差する方向の両側方向に(互いに反対方向に)突出する部分として有する。すなわち、第一の部分41からの第二の部分42の突出方向は、図6における左右方向となる。かかる第二の部分42の突出方向に対して交差する方向は、図6において上下方向となる。そして、板状素材40は、第三の部分43として、第一の部分41から図6において上下方向に(上下両側に)突出する一対の部分を有する。これら一対の各部分は、前記のとおり帯状部43aおよび接続部43bからなる略T字状の部分である。
帯状部43aは、ローラリフタ20の本体30においてガイド部33を構成する湾曲部33aに対応する部分であり、接続部43bは、同じくガイド部33を構成する連結部33bに対応する部分である。したがって、帯状部43aは、第一の部分41から突出する接続部43bの先端側が、接続部43bの突出方向に対して垂直方向(図6における左右方向)に略同じ長さで延出したような形状を有する。
第三の部分43は、基部31の板面に対して垂直な方向を筒軸方向とする円筒面形状に沿う形状のガイド面34を形成するガイド部33を構成する。すなわち、帯状部43aおよび接続部43bからなる一対の略T字状の部分が、第一の部分41に対して第二の部分42である突出片部42aと反対側(表側)に折り曲げられることで、接続部43bにより、折曲げ形状部分である連結部33bが形成される。また、帯状部43aが、円弧状に湾曲形成されることで、湾曲部33aが形成される。そして、湾曲部33aの外周面、つまり帯状部43aにおける裏側の面により、ガイド面34が形成される。
第一の形成工程では、第二の部分42が、第一の部分41に対して板状素材40の一方の板面側(裏側)に折曲げ形成されることで、ローラ保持部32が形成される。すなわち、本工程では、第二の部分42である一対の突出片部42aが、第一の部分41に対して裏側に折り曲げられる。ここで、一対の突出片部42aは、ローラ保持部32の支持板32aを形成する部分であるため、略平行な状態で対向する姿勢となるまで折り曲げられる。
そして、突出片部42aが有する貫通孔42bが、ローラ21を支持するための支持孔32bとして用いられ、対向した状態の突出片部42aの間に、ローラ21が保持される。このように、第二の部分42である突出片部42aが折曲げ形成されることで、ローラ保持部32が形成される。このようなローラ保持部32を形成するための第二の部分42についての折曲げ形成は、プレス加工等の板金加工により行われる。
第二の形成工程では、第三の部分43が、第一の部分41に対して板状素材40の他方の板面側(第二の部分42が折り曲げられる側と反対側(表側))に折曲げ形成されるとともに、円筒面形状に沿うように湾曲形成されることで、ガイド部33が形成される。すなわち、本工程では、帯状部43aおよび接続部43bからなる第三の部分43が、接続部43bの部分から、第一の部分41に対して表側に折り曲げられる。また、本工程では、第三の部分43の帯状部43aが、円弧状となるように湾曲させられる。ここで、一対の帯状部43aは、ガイド部33の湾曲部33aを形成する部分であるため、共通の円筒面形状に沿うように湾曲させられる。
このように、第三の部分43が、接続部43bの部分から折曲げ形成されるとともに、帯状部43aについて湾曲形成されることで、ガイド面34を形成するガイド部33が形成される。このようなガイド部33を形成するための第三の部分43についての折曲げ形成および湾曲形成は、プレス加工等の板金加工により行われる。
以上のように、素材準備工程と第一の形成工程と第二の形成工程とを含む製造方法により、本実施形態のローラリフタ20が製造される。なお、第一の形成工程と第二の形成工程とが行われる時間的な順序は、特に限定されない。つまり、第一の形成工程と第二の形成工程とは、いずれが先に行われてもよく、また、同時期に行われてもよい。
また、本実施形態では、板状素材40において、第三の部分43としての帯状部43aおよび接続部43bからなる部分は、第一の部分41から両側方向(図6において上下両側方向)に突出しているが、一方(図6において上下いずれかの方向)のみに突出する部分であってもよい。第三の部分43が第一の部分41から一方のみに突出する部分である場合、素材準備工程において準備される板状素材40は、例えば図7に示すような態様となる。
すなわち、図7(a)、(b)に示すように、第三の部分43が第一の部分41から一方(図7において上方)のみに突出する部分である場合、第三の部分43の帯状部43aが、長手方向(図7における左右方向)に延長された部分である延長部43cを有する。そして、この延長部43cを有する帯状部43aにより、本体30におけるガイド部33の湾曲部33aが形成される。つまりこの場合、一つの帯状部43aが湾曲形成されることで、湾曲部33aが形成される。このため、延長部43cを含む一つの帯状部43aの長手方向の長さについて、湾曲部33aの形成に必要な長さが確保される。
図7(a)は、帯状部43aが、長手方向における一側(図7において右側)の方向に延長される場合、つまり長手方向における一側に延長部43cを有する場合を示している。また、図7(b)では、帯状部43aは、長手方向における両側(図7において左右両側)の方向に延長される場合、つまり長手方向における両側に延長部43cを有する場合を示している。このように、板状素材40における第三の部分43は、第一の部分41から第二の部分42の突出方向に対して交差する方向の少なくとも一方に突出する部分であればよい。
以上のようなローラリフタ20およびローラリフタ20の製造方法によれば、回転可能に支持されるローラ21を備えるローラリフタ20について、ローラ保持部32等の所定形状部分を一体の素材である板状素材40からプレス加工等の板金加工により成形することができ、製造工程およびコストを大幅に削減することができるとともに、コンパクトかつ軽量な構造を容易に実現することができる。
すなわち、本実施形態のローラリフタ20においては、ローラ21を支持する本体30の部分について、一体の板状素材40がプレス加工等の板金加工によって成形されることにより、ローラ保持部32やガイド部33等の所定形状部分が形成される。つまり、本体30については、プレス加工等の板金加工のみによって、ほぼ最終的な目標形状(製品形状)が形成される。このため、機械加工の工数を大幅に減らすことができ、これにともないコストも大幅に減らすことができる。
また、本体30が一体の板状素材40から板金加工によって成形されることから、本体30について、余肉が付きにくく、コンパクトな構造となり、軽量化を図ることができる。このため、ローラリフタ20についてコンパクト化および軽量化を図ることが容易となる。
本実施形態のローラリフタ20等による効果について、従来技術との比較において説明する。図29に、従来のローラリフタの一例であるローラリフタ120を示す。本例に係るローラリフタ120においては、その本体130の部分が、冷間鍛造によって製造される。つまり、本体130は、棒状(円柱状)の素材が、冷間鍛造によって成形された後、機械加工によって所定の形状に形成される。
具体的には、図29に示すように、本体130は、支持孔132bによってローラ121を保持するローラ保持部132や、プランジャ111が接触するプランジャ接触面131aを形成するプランジャ接触部131や、ローラリフタ120の往復運動をガイドするガイド面134等の所定形状部分を有する。これらの各所定形状部分は、冷間鍛造によって成形された素材に対して、切削加工や穴開け加工等の機械加工が施されることによって形成される。
このため、ローラリフタ120の製造においては、本体130において必要とされるローラ保持部132等の所定形状部分を形成するために、多くの機械加工が必要となる。すなわち、冷間鍛造では、その成形形状に限界があるため、最終的な目標形状(製品形状)から遠い形状までしか成形することができず、冷間鍛造後に多くの機械加工が必要となる。
また、本例に係るローラリフタ120においては、回り止めとして、本体130を構成する部材とは別部材の回り止めピン125が用いられる。回り止めピン125は、本体130のガイド面134に対して圧入されることで、ガイド面134において突起部を形成する。この回り止めピン125による突起部が、ローラリフタ120が内装される部材(前記リフタガイド18参照)の内周面に形成される溝部等に嵌合する。つまり、ローラリフタ120は、回り止めピン125による突起部によって、ローラリフタ120が内装される部材に対して内周側から係合することにより、回り止めの作用を受ける。
このような回り止めによれば、本体130を構成する部材とは別部材としての回り止めピン125の製作や、本体130において回り止めピン125に対応する形状部分(圧入穴等)の形成のための機械加工等が必要となる。
このように、本例に係るローラリフタ120のような従来技術では、多くの機械加工が必要となることから、製造工程が多くなり、コストが高くなる。この点、本実施形態のローラリフタ20によれば、本体30におけるローラ保持部32等の所定形状部分がプレス加工等の板金加工によって形成されることや、回り止めを構成するための本体30に対する加工(穴開け加工等)が不要であること等から、板金加工後の機械加工が必要ない。このため、製造工程およびコストを大幅に削減することができる。
以下では、ローラリフタ20の他の実施形態について説明する。なお、以下に説明する各実施形態では、便宜上、上述の第一実施形態と共通する部分については、同一の符号を用いる等して説明を省略する。
ローラリフタ20の第二実施形態について説明する。図8〜図11に示すように、本実施形態のローラリフタ20においては、本体30に、回り止め部35が設けられる。回り止め部35は、ガイド部33についての円筒面形状の径方向外側(以下単に「径方向外側」という。)に向けて突出する板状部分である。本実施形態のローラリフタ20は、回り止め部35として、ガイド部33を構成する湾曲部33aの上端部において突出する上側突出片部36を有する。
すなわち、図11に示すように、回り止め部35としての上側突出片部36は、径方向外側(図11において左側)に向けて突出し、ガイド面34よりも径方向外側に突出した部分となる。つまり、回り止め部35は、ローラリフタ20においてガイド面34よりも径方向外側に突出する突起部分である。上側突出片部36は、湾曲部33aの上側に形成される突起部分が、径方向外側に向けて折曲げ形成された部分である。
また、回り止め部35は、リフタガイド18に係合することで、ガイド部33についての筒軸方向(基部31の板面に対して垂直な方向(上下方向))を回転軸方向とする本体30のリフタガイド18に対する相対的な回転(前記相対回転)を防止する。ここで、リフタガイド18は、ガイド面34に対する接触面である内周面18aを有するガイド部材として機能する。つまり、本体30は、リフタガイド18に移動可能に内装される。
具体的には、図11に示すように、リフタガイド18の内周面18aには、ローラリフタ20(本体30)がリフタガイド18に内装された状態で、上側突出片部36が嵌った状態となる溝部18cが形成される。溝部18cは、リフタガイド18の内周面18aにおいて、リフタガイド18の筒軸方向(図1において上下方向)に形成される。溝部18cは、少なくともローラリフタ20の往復運動を許容する長さ(上下方向の長さ)を有する。溝部18cは、幅方向に、回り止め部35との関係において若干の隙間を有する。つまり、溝部18cに嵌った状態となる上側突出片部36は、溝部18cに対して幅方向に若干の隙間を有する。溝部18cは、例えば、エンドミルによる切削加工等によって、上側突出片部36の形状や大きさに合わせて、所定の精度で形成される。
本実施形態のローラリフタ20においては、回り止め部35が、ガイド部33を構成する板状部分における、他方の板面側方向(上方向)の端部にて折曲げ形成される部分として設けられる。すなわち、回り止め部35としての上側突出片部36は、ガイド部33を構成する板状部分である湾曲部33aの上端である上辺部において突出形成される部分として設けられる。なお、本実施形態では、回り止め部35が本体30において一箇所に設けられるが、複数箇所に設けられてもよい。回り止め部35が複数設けられる場合、例えば、回り止め部35が、本体30の周方向に所定の間隔を隔てて複数設けられる。
本実施形態では、ローラリフタ20の製造方法に関し、素材準備工程において準備される板状素材40は、回り止め部35を形成する部分を有する。具体的には、図12に示すように、本実施形態における板状素材40は、回り止め部35を形成する部分として、突出片部46を有する。つまり、前記のとおり板金が打ち抜かれること等により製造される板状素材40において、突出片部46に対応する形状部分が形成される。
突出片部46は、一方の(図12において上側の)第三の部分43の帯状部43aに設けられる。突出片部46は、帯状部43aおいて、その長手方向(図12における左右方向)の所定の位置にて、第三の部分43の第一の部分41からの突出方向(図12における上方向)に突出する略矩形状の部分として形成される。
そして、前述したように第二の形成工程においてガイド部33の湾曲部33aを形成する帯状部43aが湾曲形成されるとともに、突出片部46が径方向外側に折曲げ形成されることで、本体30において回り止め部35としての上側突出片部36が形成される。このような回り止め部35を形成するための突出片部46についての折曲げ形成は、第二の形成工程においてガイド部33を形成するためのプレス加工等の板金加工にともなって行われる。つまり、回り止め部35を形成する工程は、第二の形成工程に含まれる。ただし、回り止め部35を形成する工程は、板状素材40に対する加工工程である第一の形成工程および第二の形成工程とは別工程であってもよい。
本実施形態のローラリフタ20およびローラリフタ20の製造方法によれば、製造工程およびコストのさらなる削減を図ることができる。すなわち、本実施形態のローラリフタ20では、プレス加工等の板金加工によって一体的に回り止めを形成することができることから、第一実施形態の場合との比較において、回り止めを構成するための回り止めバー24(図5参照)等の別部材が不要となり、製造工程およびコストを低減することができる。また、ローラリフタ20側に回り止めが設けられることから、リフタガイド18側に回り止めバー等による回り止めを設ける必要がなくなるため、リフタガイド18側のコストも低減することができる。
さらに、第一実施形態の場合との比較において、回り止めを構成するための加工について精度が出しやすい。つまり、本実施形態において、上側突出片部36に対する溝部18cを形成するための加工は、第一実施形態の場合において回り止めバー24のための挿入孔18bを形成するための加工よりも比較的精度が出しやすい。
ローラリフタ20の第三実施形態について説明する。図13〜図15に示すように、本実施形態のローラリフタ20においては、本体30が有する回り止め部35が、ガイド部33を構成する板状部分における、一方の板面側方向(下方向)の端部にて折曲げ形成される部分として設けられる。つまり、本実施形態のローラリフタ20は、回り止め部35として、ガイド部33を構成する板状部分である湾曲部33aの下端部において突出する下側突出片部37を有する。
下側突出片部37は、本体30において、基部31からガイド部33の連結部33bを介して湾曲部33aまでの部分(ガイド部33の基部31に対する付根部分)の一部が切り出されるとともに径方向外側に向けて折り曲げられることにより形成される。つまり、回り止め部35としての下側突出片部37は、ガイド部33の基部31に対する付根部分において切り出されるとともに径方向外側に突出形成される部分として設けられる。したがって、基部31から連結部33bを介して湾曲部33aまでの部分においては、下側突出片部37が切り出された部分として、欠切部37aが存在する。
下側突出片部37は、基部側(径方向外側に突出する先端側と反対側)が、本体30における湾曲部33aの部分に繋がった部分として形成される。本実施形態では、下側突出片部37は、図示のように先端側が幅広な形状を有する。ただし、下側突出片部37の形状は、下側突出片部37が形成された状態(欠切部37aが存在する状態)の基部31およびガイド部33において、ローラリフタ20における本体30の強度が確保される程度の形状であれば特に限定されない。このようにして形成される下側突出片部37が、回り止め部35として、リフタガイド18の溝部18c(図11参照)に嵌った状態となる。
図16に示すように、本実施形態における板状素材40は、回り止め部35を形成する部分として、打抜き片部47を有する。打抜き片部47は、第一の部分41から第三の部分43における接続部43bを介して帯状部43aまでの部分において、打抜き部47aによって形成される片部である。打抜き片部47は、板状素材40における帯状部43aの部分に繋がった部分として形成される。このような打抜き片部47がプレス加工等の板金加工によって径方向外側に折曲げ形成されることで、下側突出片部37が形成される。
本実施形態のローラリフタ20によれば、第二実施形態との比較において、本体30の上下方向の長さが長くなることなく、回り止め部35を設けることができる。つまり、本実施形態の回り止め部35は、本体30において、上下方向の中間部(本体30の上端部(ガイド部33の上端部)と本体30の下端部(ローラ支持部32の下端部)との間の部分)に位置することから、本体30の上下方向の長さに影響しない。言い換えると、第二実施形態のように本体30の上端側に上側突出片部36が存在しない分、本体30の上下方向の長さを短くすることができる。
本体30の上下方向の長さを短くすることができることから、ローラリフタ20全体としての小型化が図れる。これにより、高圧燃料ポンプ1の体格を小さくすることができ、エンジンにおける高圧燃料ポンプ1としての搭載高さを低くすることができる。また、回り止め部35が本体30の上下方向の長さに影響しないことから、逆に、本体30においてガイド部33により形成されるガイド面34の上下方向の長さを長くすることが容易となる。ガイド面34の上下方向の長さが長くなることで、ガイド面34によるローラリフタ20のガイド性が向上する。
なお、回り止め部35としては、下側突出片部37に加え、第二実施形態における上側突出片部36が設けられてもよい。つまり、前記のとおり回り止め部35が複数設けられる場合として、ガイド部33の湾曲部33aの上端側に上側突出片部36が設けられるとともに、同じく湾曲部33aの下端側に下側突出片部37が設けられてもよい。つまり、回り止め部35は、ガイド部33を構成する板状部分(湾曲部33a)における、一方の板面側方向(下方向)および他方の板面側方向(上方向)の少なくともいずれかの方向の端部にて折曲げ形成される部分として設けられる。
ローラリフタ20の第四実施形態について説明する。図17〜図19に示すように、本実施形態のローラリフタ20においては、本体30が有する回り止め部35について、径方向外側に突出する上下方向の位置は、第三実施形態の回り止め部35(下側突出片部37)と共通する。本実施形態の回り止め部35の第三実施形態と異なる点は、回り止め部35が、基部31に対する延出部分として設けられる。つまり、本実施形態のローラリフタ20は、回り止め部35として、基部31から径方向外側に突出する延出片部38を有する。
延出片部38は、本体30において、ガイド部33の湾曲部33aおよび連結部33bの一部が切り出された部分として形成される。つまり、回り止め部35としての延出片部38は、湾曲部33aおよび連結部33bの部分において切り出されるとともに径方向外側に突出形成される部分として設けられる。したがって、湾曲部33aおよび連結部33bの部分においては、延出片部38が切り出された部分として、欠切部38aが存在する。
延出片部38は、基部側(径方向外側に突出する先端側と反対側)が、本体30における基部31の部分に繋がった部分として形成される。本実施形態では、延出片部38は、図示のように先端側が幅広な形状を有する。ただし、延出片部38の形状は、延出片部38が形成された状態(欠切部38aが存在する状態)のガイド部33において、ローラリフタ20における本体30の強度が確保される程度の形状であれば特に限定されない。このようにして形成される延出片部38が、回り止め部35として、リフタガイド18の溝部18c(図11参照)に嵌った状態となる。
図20に示すように、本実施形態における板状素材40は、回り止め部35を形成する部分として、打抜き片部48を有する。打抜き片部48は、第三の部分43において帯状部43aおよび接続部43bの部分において、打抜き部48aによって形成される片部である。打抜き片部48は、板状素材40における第一の部分41の部分に繋がった部分として形成される。このような打抜き片部48が存在する板状素材40について、ガイド部33を構成する第三の部分43が折曲げ形成されるに際し、打抜き片部48が第一の部分41からの延出部分として残ることで(折り曲げられないことで)、この打抜き片部48によって延出片部38が形成される。
本実施形態のローラリフタ20によれば、第三実施形態と同様の効果が得られる。なお、本実施形態では、回り止め部35が、ガイド部33を構成する第三の部分43の一部分が切り出されることで、基部31からの延出部分である延出片部38として設けられるが、これに限定されない。つまり、回り止め部35は、ローラ保持部32を構成する第二の部分42の一部が切り出されることで設けられてもよい。
ローラリフタ20の第五実施形態について説明する。図21〜図23に示すように、本実施形態のローラリフタ20においては、ガイド部33を構成する板状部分は、円筒面形状についての円周方向の端部同士が接触している。つまり、ガイド部33を構成する板状部分である湾曲部33aが円周方向に延長されることで、対向する一対の湾曲部33aについての端部同士が接触した状態となる接触部33cが設けられる。
したがって、本実施形態のローラリフタ20においては、例えば第一実施形態のローラリフタ20との対比において、対向する湾曲部33a間において円筒面形状についての円周方向の端部同士の間の隙間C3(図5参照)の部分が、湾曲部33aの円周方向の端部によって閉じられている。具体的には、図示のように、接触部33cでは、一対の湾曲部33aの端部間において、湾曲部33aの内周面側が接触した状態となっている。つまり、接触部33cにおいては、互いに接触する湾曲部33aの端面により、図23に示す上面視で略V字が形成されている。ただし、接触部33cにおいては、湾曲部33aの端部同士が全面的に接触してもよい。
また、対向する湾曲部33a間の接触部33cは、各湾曲部33aが円周方向両側にそれぞれ略同じ長さずつ延長されることで設けられ、一対の支持板32aの対向方向(ローラ21の回転軸方向)に対向する位置に存在する(図23参照)。このように、湾曲部33aの端部同士が接触させられることで、ガイド部33における湾曲部33aの部分が略円筒形状の部分となる。これにともない、ガイド部33によって形成されるガイド面34も略円筒面となる。なお、本実施形態における本体30は、回り止め部35として、第四実施形態と同様の延出片部38を有する。
図24に示すように、本実施形態の板状素材40は、接触部33cを形成するための部分として、延長部43cを有する。延長部43cは、第三の部分43の帯状部43aにおける長手方向(図24における左右方向)の両端部を形成する部分である。つまり、延長部43cは、帯状部43aの長手方向について、例えば第一実施形態の板状素材40の場合の長さ(二点鎖線参照)から、帯状部43aが長手方向の両側に延設されることにより形成される部分である。このように延長部43cを有する帯状部43aが、前述した第二の形成工程において湾曲形成されることで、円周方向の端部同士が互いに接触した状態の湾曲部33a、つまり接触部33cが形成される。
なお、本実施形態では、延長部43cは、一対の帯状部43aそれぞれにおいて、帯状部43aの長手方向の両側に設けられているが、これに限定されない。つまり、延長部43cは、帯状部43aにおける長手方向の片側のみ、あるいは一対の帯状部43aのうち一方の帯状部43aのみに設けられてもよい。
また、本実施形態では、接触部33cにおいて、湾曲部33aの端部同士が上下方向の全体にわたって接触している(板状素材40において帯状部43aが幅方向(図24における上下方向)で全体的に延長されることで延長部43cが設けられている)が、これに限定されない。つまり、接触部33cにおける湾曲部33aの端部同士の接触箇所が上下方向の一部であってもよい。この場合、板状素材40においては、帯状部43aが幅方向で部分的に延長されることで延長部43cが設けられる。
本実施形態のローラリフタ20によれば、ガイド部33を構成する一対の湾曲部33a同士が、接触部33cを介して互いに支え合うため、ガイド部33の剛性が高くなる。ガイド部33の剛性が高くなることにより、本体30に対する加工性(例えばガイド面34に対する仕上げ加工として行われる研削加工の研削性)が向上する。また、ガイド部33の剛性が高くなることにより、本体30における耐荷重性が改善される。具体的には、例えば、本体30がカム12の回転にともなってローラ21を介して受ける、ガイド面34がリフタガイド18の内周面18aに押え付けられるような荷重についての耐荷重性が改善される。
ローラリフタ20の第六実施形態について説明する。図25および図26に示すように、本実施形態のローラリフタ20においては、ガイド部33が、ガイド面34を延長させる延出部39を有する。延出部39は、ガイド部33を構成する板状部分から一方の板面側方向(下方向)に延設される部分であるとともに、ガイド面34を同じく下方向に延長させる。
延出部39は、ガイド部33を構成する板状部分である湾曲部33aから、下方に向けて突出形成される板状部分である。延出部39の外側の面は、ガイド面34の一部を形成する面となる。つまり、延出部39は、ガイド面34を形成する湾曲部33aの外周面と連続する面部を形成し、ガイド面34を下方向に延長させる。延出部39は、一対の湾曲部33aそれぞれにおける円周方向の両端部に設けられる。したがって、延出部39は、湾曲部33aとともに前述した隙間C3(図5参照)を形成する部分となる。
延出部39は、湾曲部33aから下方に向けて突出することで、ローラ保持部32やローラ21に干渉しない位置に設けられる。延出部39は、本実施形態では、例えば図示のように、湾曲部33aの幅(上下方向の長さ)と略同じ長さを有する。つまり、本実施形態の延出部39は、湾曲部33aの幅を部分的に下方に向けて略二倍程度に延長することで、ガイド面34の幅(上下方向の長さ)を部分的に下方に向けて略二倍程度に延長する。
図27に示すように、本実施形態の板状素材40は、延出部39を形成する部分として、端部突出片部49を有する。端部突出片部49は、第三の部分43の帯状部43aに設けられる。端部突出片部49は、帯状部43aにおいて、その長手方向(図27における左右方向)の両端部にて、対向する第三の部分43側(図27において、上側の帯状部43aに設けられる端部突出片部49は下側、下側の帯状部43aに設けられる端部突出片部49は上側)に向けて突出する略矩形状の部分として形成される。このように端部突出片部49を含む帯状部43aが、前述した第二の形成工程において湾曲形成されることで、延出部39が形成される。
なお、本実施形態では、本体30において延出部39を形成する端部突出片部49が、一対の帯状部43aそれぞれにおいて、帯状部43aの長手方向の両側に設けられているが、これに限定されない。つまり、延出部39は、各湾曲部33aにおける円周方向の一端側のみ、あるいは一対の湾曲部33aのうちの一方の湾曲部33aのみに設けられてもよい。この場合、板状素材40においては、端部突出片部49が、帯状部43aにおける長手方向の片側のみ、あるいは一対の帯状部43aのうち一方の帯状部43aのみに設けられる。
本実施形態のローラリフタ20によれば、本体30の上下方向の長さを長くすることなく、ガイド面34を上下方向に長くすることができる。これにより、ガイド面34によるローラリフタ20のガイド長(リフタガイド18の内周面18aに対するガイド面34の接触面)が長くなるため、リフタガイド18内を往復運動するローラリフタ20について、クリアランスの範囲で姿勢が傾くこと(いわゆるコッキング)が抑制され、姿勢が安定する。
すなわち、図26に示すように、ローラリフタ20においては、本体30の直径Dの長さに対して、ガイド面34の上下方向の長さ(ガイド長)が長いほど、前記のようなリフタガイド18内におけるローラリフタ20のコッキングの抑制効果が高くなる。この点、本実施形態のローラリフタ20のように、本体30が延出部39を有する場合、ガイド長L1の直径Dに対する比(L1/D)の値が、本体30が延出部39を有しない場合のそれ(L2/Dの値)との比較において略二倍程度となる。つまり、本体30に延出部39が設けられることで、リフタガイド18内におけるローラリフタ20の姿勢の安定性の向上が図られる。
以上説明した各実施形態のローラリフタ20において設けられる各部は、一つのローラリフタ20において適宜組み合わせることができる。かかる組合せの一例を、ローラリフタ20の第七実施形態として説明する。図28に示すように、本実施形態のローラリフタ20においては、回り止め部35、接触部33c、および延出部39が設けられている。
すなわち、本実施形態のローラリフタ20は、回り止め部35として、第四実施形態と同様の延出片部38を有する。また、本実施形態のローラリフタ20は、第六実施形態にて説明した延出部39を有する。そして、本実施形態のローラリフタ20においては、第五実施形態と同様に、対向する一対の湾曲部33aについての端部同士が接触した状態となる接触部33cが設けられる。ここで、本実施形態のローラリフタ20では、湾曲部33aの端部として、延出部39を含む部分同士が接触することで、接触部33cが設けられる。
したがって、図示は省略するが、本実施形態の板状素材40は、打抜き片部48(図20参照)に対応する部分と、延長部43c(図24参照)に対応する部分と、端部突出片部49(図27参照)に対応する部分とを有する。そして、これら板状素材40における各部が前述したような形成工程によって形成されることで、本体30において回り止め部35、接触部33c、および延出部39が形成される。このように、回り止め部35、接触部33c、および延出部39を有する本実施形態のローラリフタ20によれば、それぞれの部分が設けられることによる効果が得られる。
以上説明した本発明の実施の形態においては、ローラリフタ20を備える液体用ポンプとして、自動車エンジンの燃料供給系を構成する高圧燃料ポンプ1(図1参照)を用いて説明したが、これに限定されず、他の液体用ポンプであってもよい。つまり、本発明に係るローラリフタは、自動車エンジン用の高圧燃料ポンプのほか、往復運動することで液体を圧送するプランジャと、回転することでプランジャを往復運動させるカムと、プランジャを往復運動の方向のうちカム側に向かう方向に付勢するための弾性部材とを備える種々の液体用ポンプに適用可能である。
本発明の一実施形態に係る高圧燃料ポンプを備える自動車エンジンの燃料供給系の構成を示す図。 本発明の第一実施形態に係るローラリフタの斜視図。 同じく側面図。 同じく側面断面図。 同じく回り止めの構成を示す平面一部断面図。 本発明の第一実施形態に係る板状素材を示す図。 板状素材の形状例を示す図。 本発明の第二実施形態に係るローラリフタの斜視図。 同じく側面図。 同じく側面断面図。 同じく回り止めの構成を示す平面一部断面図。 本発明の第二実施形態に係る板状素材を示す図。 本発明の第三実施形態に係るローラリフタの斜視図。 同じく側面図。 同じく側面断面図。 本発明の第三実施形態に係る板状素材を示す図。 本発明の第四実施形態に係るローラリフタの斜視図。 同じく側面図。 同じく側面断面図。 本発明の第四実施形態に係る板状素材を示す図。 本発明の第五実施形態に係るローラリフタの斜視図。 同じく側面図。 同じく平面図。 本発明の第五実施形態に係る板状素材を示す図。 本発明の第六実施形態に係るローラリフタの斜視図。 同じく側面図。 本発明の第六実施形態に係る板状素材を示す図。 本発明の第七実施形態に係るローラリフタの斜視図。 従来のローラリフタの構成の一例を示す図。
符号の説明
1 高圧燃料ポンプ(液体用ポンプ)
11 プランジャ
12 カム
13 コイルスプリング(弾性部材)
18 リフタガイド(ガイド部材)
20 ローラリフタ
21 ローラ
30 本体
31 基部
32 ローラ保持部
32a 支持板
33 ガイド部
33a 湾曲部
33b 連結部
33c 接触部
34 ガイド面
35 回り止め部
36 上側突出片部
37 下側突出片部
38 延出片部
39 延出部
40 板状素材

Claims (8)

  1. 回転可能に支持されるローラと、該ローラを支持する本体とを備えるローラリフタであって、
    前記本体は、
    平板状の基部と、
    該基部に対して一方の板面側に折曲げ形成される一対の対向する板状部分であり、これらの板状部分の間に前記ローラを保持するローラ保持部と、
    前記基部に対して他方の板面側に折曲げ形成されるとともに、前記基部の板面に対して垂直な方向を筒軸方向とする円筒面形状に沿うように湾曲形成される板状部分であり、前記円筒面形状に沿う形状のガイド面を形成するガイド部と、
    を有することを特徴とするローラリフタ。
  2. 前記本体は、
    前記ガイド面に対する接触面を有するガイド部材に移動可能に内装され、
    前記本体に、
    前記円筒面形状の径方向外側に向けて突出する板状部分であり、前記ガイド部材に係合することで、前記筒軸方向を回転軸方向とする前記本体の前記ガイド部材に対する相対的な回転を防止する回り止め部が設けられることを特徴とする請求項1に記載のローラリフタ。
  3. 前記回り止め部が、前記ガイド部を構成する板状部分における、前記一方の板面側方向および前記他方の板面側方向の少なくともいずれかの方向の端部にて折曲げ形成される部分として設けられることを特徴とする請求項2に記載のローラリフタ。
  4. 前記回り止め部が、前記基部に対する延出部分として設けられることを特徴とする請求項2に記載のローラリフタ。
  5. 前記ガイド部を構成する板状部分は、前記円筒面形状についての円周方向の端部同士が接触していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のローラリフタ。
  6. 前記ガイド部は、
    該ガイド部を構成する板状部分から前記一方の板面側方向に延設される部分であるとともに、前記ガイド面を前記一方の板面側方向に延長させる延出部を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のローラリフタ。
  7. 回転可能に支持されるローラを備えるローラリフタの製造方法であって、
    平板状の基部を構成する第一の部分、該第一の部分から互いに反対方向に突出する一対の部分であり、対向した状態で互いの間に前記ローラを保持するローラ保持部を構成する第二の部分、および前記第一の部分から前記第二の部分の突出方向に対して交差する方向の少なくとも一方に突出する部分であり、前記基部の板面に対して垂直な方向を筒軸方向とする円筒面形状に沿う形状のガイド面を形成するガイド部を構成する第三の部分を有する平板状の素材を準備する工程と、
    前記第二の部分を、前記第一の部分に対して前記素材の一方の板面側に折曲げ形成することで、前記ローラ保持部を形成する工程と、
    前記第三の部分を、前記第一の部分に対して前記素材の他方の板面側に折曲げ形成するとともに、前記円筒面形状に沿うように湾曲形成することで、前記ガイド部を形成する工程と、
    を含むことを特徴とするローラリフタの製造方法。
  8. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のローラリフタ、または請求項7に記載のローラリフタの製造方法により製造されたローラリフタを備える液体用ポンプであって、
    往復運動することで液体を圧送するプランジャと、
    回転することで前記プランジャを往復運動させるカムと、
    前記プランジャを前記往復運動の方向のうち前記カム側に向かう方向に付勢するための弾性部材と、を備え、
    前記ローラリフタが、
    前記基部により前記プランジャを支持するとともに、前記弾性部材により前記カム側に向かう方向に付勢された状態で、前記ローラを介して前記カムに接触することを特徴とする液体用ポンプ。
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