JP5516347B2 - 燃料供給ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、燃料を加圧して吐出する燃料供給ポンプに関する。
従来から、燃料供給ポンプでは、特許文献1、2に開示されているように、シリンダ内にプランジャを軸方向に摺動自在に支持して収容するとともに燃料の加圧室を形成する高圧ポンプと、カムの回転に応じて直線的に往復動することで、プランジャを軸方向に往復動させるタペット機構とを備えるものが公知となっており、例えば、100MPaを超える高圧の燃料を、コモンレールを介して内燃機関に供給する蓄圧式の燃料噴射装置に適用されている。
この燃料供給ポンプでは、タペット機構に関して次のような2つのタイプが存在する。
1つ目のタイプのタペット機構100Aは、図13に示すように、円筒状に設けられ、プランジャ101の軸方向に往復動可能となるように所定の支持孔102に収容されて支持されるタペットボディ103と、円柱状に設けられ、タペットボディ103内に回転自在に収容され、カムの外周に当接してカムの回転により回転しながらプランジャ101の軸方向に往復動するローラ104と、タペットボディ103内に固定されてプランジャ101の軸方向に往復動するとともに、ローラ104を外周側から軸受するシュー105とを有する。
そして、ローラ104は、回転軸心がプランジャ101の軸方向と直角をなすようにタペットボディ103内に収容され、回転軸心の方向の両端においてタペットボディ103の内周に回転摺接して支持されている(特許文献1参照)。
2つ目のタイプのタペット機構100Bは、図14に示すように、ローラ104を回転軸心の方向に貫通するようにタペットボディ103内に固定されてローラ104の回転軸部をなすピン106を有し、ピン106は、プランジャ101の軸方向に往復動するとともにローラ104を内周側から軸受する(特許文献2参照:以下の説明では、シュー105によりローラ104を軸受する方式を直接摺動方式と呼び、ピン106でローラ104を軸受けする方式をピン方式と呼ぶ。)。
ところで、タペット機構100A、100Bには、タペット機構100A、100B自身の軸心を中心とする回転を抑制するべく、回り止め107を設ける必要がある。そして、タペット機構100A、100Bでは、それぞれ、タペット機構100A、100Bを周方向に位置決めするための同様の位置決め部材108がタペットボディ103の外周に圧入固定され、位置決め部材108が支持孔102の壁面に設けられたスライド溝109に嵌まり込んで回り止め107が形成されている。
しかし、燃料噴射装置では噴射圧の更なる高圧化が進展しており、燃料供給ポンプに対する吐出圧の高圧化および高速化等の能力向上の要請は高い。そして、燃料供給ポンプのタペット機構100A、100Bを現状のままで能力を向上しようとすると、回り止め107において、位置決め部材108のスライド溝109の壁面に対するすべり速度が増加して負荷が増えるため油膜切れによる焼付の虞が高くなる。
特開2010−037997号公報 特開2009−236033号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、燃料供給ポンプにおいて更なる能力向上を達成するべく、タペット機構の回り止めにおける油膜切れによる焼付の虞を低減することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載の燃料供給ポンプは、シリンダ内にプランジャを軸方向に摺動自在に支持して収容するとともに燃料の加圧室を形成する高圧ポンプと、カムの回転に応じて直線的に往復動することで、プランジャを軸方向に往復動させるタペット機構とを備え、プランジャの往復動に応じて、加圧室に燃料を吸入したり加圧室から燃料を吐出したりすることで、内燃機関に燃料を供給する。
また、タペット機構は、円筒状に設けられ、プランジャの軸方向に往復動可能となるように所定の円筒状の支持孔に収容されて支持されるタペットボディと、円柱状に設けられ、カムの外周に当接してカムの回転により回転しながらプランジャの軸方向に往復動し、回転軸心がプランジャの軸方向と直角をなすようにタペットボディ内に収容されるローラと、タペットボディ内に固定されてプランジャの軸方向に往復動するとともに、ローラを外周側から軸受するシューとを有する。
また、ローラの回転軸心の一端には、タペットボディの外側に突出するように球体が転がり自在に保持され、支持孔の一部は、プランジャの軸方向と平行な溝を形成するように外周側に窪んでいる。
そして、球体は、タペットボディの外側に突出する部分が溝に収容された状態を保ちながら、タペット機構とともにプランジャの軸方向に往復動する。
これにより、直接摺動方式のタペット機構において、回り止めは、球体が溝に収容されて形成され、球体は、溝の壁面に対して転がるようになる。すなわち、従来の回り止めは、位置決め部材が溝の壁面をすべりながら移動するすべり構造であるのに対し、請求項1の手段の回り止めは、位置決め部材としての球体が溝の壁面を転がりながら移動する転がり構造である。このため、タペット機構の回り止めにおいて油膜切れが発生しにくくなるので、燃料供給ポンプにおいて更に能力を向上しても、タペット機構の回り止めにおいて油膜切れによる焼付の虞が高まるのを抑制することができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載の燃料供給ポンプによれば、ローラは回転軸心と同軸の中空を有し、中空は少なくとも回転軸心の一端で開口しており、中空の開口縁に球体が保持されている。
これにより、回り止めにおいて油膜切れが発生しにくくなったタペット機構の軽量化を達成することができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載の燃料供給ポンプによれば、中空には、球体を回転軸心の一端側に付勢する付勢手段が収容されている。
これにより、球体のがたつきを抑制することができる。
〔請求項4の手段〕
請求項4に記載の燃料供給ポンプによれば、タペット機構は、円筒状に設けられ、プランジャの軸方向に往復動可能となるように所定の円筒状の支持孔に収容されて支持されるタペットボディと、円筒状に設けられ、カムの外周に当接してカムの回転により回転しながらプランジャの軸方向に往復動し、回転軸心がプランジャの軸方向と直角をなすようにタペットボディ内に収容されるローラと、ローラを回転軸心の方向に貫通するようにタペットボディ内に固定されてローラの回転軸部をなし、プランジャの軸方向に往復動するとともにローラを内周側から軸受するピンとを有する。
また、ピンの軸方向の一端には、タペットボディの外側に突出するように球体が転がり自在に保持され、支持孔の一部は、プランジャの軸方向と平行な溝を形成するように外周側に窪んでいる。
そして、球体は、タペットボディの外側に突出する部分が溝に収容された状態を保ちながら、タペット機構とともにプランジャの軸方向に往復動する。
この手段は、タペット機構がピン方式であるものに関する。そして、この手段によれば、ピン方式のタペット機構を備える燃料供給ポンプにおいても、請求項1の手段と同様の作用効果を得ることができる。
〔請求項5の手段〕
請求項5に記載の燃料供給ポンプによれば、ピンは回転軸心と同軸の中空を有し、中空は少なくとも回転軸心の一端で開口しており、中空の開口縁に球体が保持されている。
これにより、ピン方式のタペット機構を備える燃料供給ポンプにおいても、請求項2の手段と同様の作用効果を得ることができる。
〔請求項6の手段〕
請求項6に記載の燃料供給ポンプによれば、中空には、球体を回転軸心の一端側に付勢する付勢手段が収容されている。
これにより、ピン方式のタペット機構を備える燃料供給ポンプにおいても、請求項3の手段と同様の作用効果を得ることができる。
直接摺動方式のタペット機構を備える燃料供給ポンプの全体構成図である(実施例1)。 (a)は燃料供給ポンプの回り止めを示す要部構成図であり、(b)は(a)のA−A断面図である(実施例1)。 燃料供給ポンプの回り止めを示す要部構成図である(実施例2)。 燃料供給ポンプの回り止めを示す要部構成図である(実施例3)。 ピン方式のタペット機構の構成図である(実施例4)。 燃料供給ポンプの回り止めを示す要部構成図である(実施例4)。 燃料供給ポンプの回り止めを示す要部構成図である(実施例5)。 燃料供給ポンプの回り止めを示す要部構成図である(変形例)。 燃料供給ポンプの回り止めを示す要部構成図である(変形例)。 燃料供給ポンプの回り止めを示す要部構成図である(変形例)。 燃料供給ポンプの回り止めを示す要部構成図である(変形例)。 燃料供給ポンプの回り止めを示す要部構成図である(変形例)。 直接摺動方式のタペット機構の構成図である(従来例)。 ピン方式のタペット機構の構成図である(従来例)。
実施形態1の燃料供給ポンプは、シリンダ内にプランジャを軸方向に摺動自在に支持して収容するとともに燃料の加圧室を形成する高圧ポンプと、カムの回転に応じて直線的に往復動することで、プランジャを軸方向に往復動させるタペット機構とを備え、プランジャの往復動に応じて、加圧室に燃料を吸入したり加圧室から燃料を吐出したりすることで、内燃機関に燃料を供給する。
また、タペット機構は、円筒状に設けられ、プランジャの軸方向に往復動可能となるように所定の円筒状の支持孔に収容されて支持されるタペットボディと、円柱状に設けられ、カムの外周に当接してカムの回転により回転しながらプランジャの軸方向に往復動し、回転軸心がプランジャの軸方向と直角をなすようにタペットボディ内に収容されるローラと、タペットボディ内に固定されてプランジャの軸方向に往復動するとともに、ローラを外周側から軸受するシューとを有する。
また、ローラの回転軸心の一端には、タペットボディの外側に突出するように球体が転がり自在に保持され、支持孔の一部は、プランジャの軸方向と平行な溝を形成するように外周側に窪んでいる。
そして、球体は、タペットボディの外側に突出する部分が溝に収容された状態を保ちながら、タペット機構とともにプランジャの軸方向に往復動する。
実施形態2の燃料供給ポンプによれば、ローラは回転軸心と同軸の中空を有し、中空は少なくとも回転軸心の一端で開口しており、中空の開口縁に球体が保持されている。
実施形態3の燃料供給ポンプによれば、中空には、球体を回転軸心の一端側に付勢する付勢手段が収容されている。
実施形態4の燃料供給ポンプによれば、タペット機構は、円筒状に設けられ、プランジャの軸方向に往復動可能となるように所定の円筒状の支持孔に収容されて支持されるタペットボディと、円筒状に設けられ、カムの外周に当接してカムの回転により回転しながらプランジャの軸方向に往復動し、回転軸心がプランジャの軸方向と直角をなすようにタペットボディ内に収容されるローラと、ローラを回転軸心の方向に貫通するようにタペットボディ内に固定されてローラの回転軸部をなし、プランジャの軸方向に往復動するとともにローラを内周側から軸受するピンとを有する。
また、ピンの軸方向の一端には、タペットボディの外側に突出するように球体が転がり自在に保持され、支持孔の一部は、プランジャの軸方向と平行な溝を形成するように外周側に窪んでいる。
そして、球体は、タペットボディの外側に突出する部分が溝に収容された状態を保ちながら、タペット機構とともにプランジャの軸方向に往復動する。
実施形態5の燃料供給ポンプによれば、ピンは回転軸心と同軸の中空を有し、中空は少なくとも回転軸心の一端で開口しており、中空の開口縁に球体が保持されている。
〔実施例1の構成〕
実施例1の燃料供給ポンプ1の構成を、図面に基づいて説明する。
燃料供給ポンプ1は、例えば、車両の内燃機関(図示せず)に噴射供給すべき燃料を加圧して吐出するものである。そして、燃料供給ポンプ1は、例えば、所定の蓄圧容器で高圧状態に蓄圧された燃料をエンジンに噴射供給する蓄圧式の燃料噴射装置の一部を構成し、燃料タンクから汲み上げられた燃料を加圧して吐出することで蓄圧容器(図示せず)に供給する。なお、燃料噴射装置は、各機器の動作を制御する電子制御装置(図示せず:以下、ECUと呼ぶ)を備えており、燃料供給ポンプ1の動作もECUにより制御される。
燃料供給ポンプ1は、図1に示すように、シリンダ2内にプランジャ3を軸方向に摺動自在に支持して収容するとともに燃料の加圧室4を形成する高圧ポンプ5と、カム6の回転に応じて直線的に往復動することで、プランジャ3を軸方向に往復動させるタペット機構7とを備え、プランジャ3の往復動に応じて、加圧室4に燃料を吸入したり加圧室4から燃料を吐出したりすることで、内燃機関に燃料を供給するものである(以下の説明では、軸方向という場合、特に断らない限りプランジャ3の軸方向を意味するものとする。)。
また、燃料供給ポンプ1は、加圧室4への燃料の流出入を断続する電磁弁9を備え、ECUは、電磁弁9のソレノイドコイル10への通電を制御することで燃料供給ポンプ1の動作を制御する。なお、電磁弁9は、高圧ポンプ5に形成される燃料流路11〜17の内、加圧室4よりも上流側(つまり、燃料タンク側)の燃料流路11、12、14、16、17と加圧室4との間を開閉するように、高圧ポンプ5に組み付けられている。
高圧ポンプ5は、タペット機構7により軸方向の一方側に駆動されるプランジャ3と、シリンダ2を具備してプランジャ3を軸方向に摺動自在に支持するシリンダボディ19と、プランジャ3を軸方向の他方側に付勢するスプリング20と、燃料供給ポンプ1の吐出側(内燃機関側)の流路と加圧室4との間を開閉する吐出弁21とを有する。
プランジャ3は、他端部がシリンダ2から突出するように、かつ、一端部がシリンダ2内で往復動するように支持される。そして、加圧室4は、シリンダ2の一端側領域がプランジャ3により液密的に区画されて形成されており、プランジャ3の往復動に応じて圧縮または膨張する。
シリンダボディ19は、軸方向の一端側が凹状に設けられており、この凹状部分は他方側に向かって段階的に小径化するように設けられ、最も他端側の底面にシリンダ2の一端(つまり、加圧室4の一端)が開口している。そして、加圧室4の一端側開口を封鎖するように、流路形成部材23が凹状部分の他端側底部に配置されている。なお、流路形成部材23は、電磁弁9の弁室24と加圧室4との間を連通する連通路25を有するものである。また、流路形成部材23は、電磁弁9の弁部26が離着座する座部として機能するとともに、弁部26の他方側への移動を規制するストッパとしても機能する。
また、流路形成部材23の一端側には、電磁弁9の弁ボディ27が流路形成部材23に当接するように収容されており、シリンダボディ19と弁ボディ27との間には環状の燃料流路11が形成されている。なお、シリンダボディ19において、燃料流路11を形成する部分よりも一端側の内周には、電磁弁9の雄ネジと螺合する雌ネジが設けられており、電磁弁9はシリンダボディ19にネジ締結されている。
さらに、シリンダボディ19には、環状の燃料流路11に接続する燃料流路12、吐出弁21と加圧室4とを接続する燃料流路13が設けられている。また、燃料流路12の上流側は、シリンダボディ19と後記するポンプハウジング29とにより形成される環状の燃料流路14に接続している。そして、ポンプハウジング29には、燃料タンクから汲み上げられた燃料を燃料流路14に導くことができるように燃料導入管30が装着されている。
スプリング20は、他端がロアシート31を介して後記するタペットボディ32に支持され、一端がアッパシート33に支持されて一方側への伸長が規制されている。そして、スプリング20は、プランジャ3の他端(以下、プランジャヘッド34と呼ぶ。)がロアシート31を介して、常時、タペットボディ32に当接するようにプランジャ3を他方側に付勢する。同時に、スプリング20は、ロアシート31を介してタペットボディ32を他方側に付勢することで、タペット機構7の全体を他方側に付勢している。
吐出弁21は、シリンダボディ19に螺合して締結されるバルブホルダ36内に収容されている。バルブホルダ36には、燃料流路13の下流端に接続する燃料流路15が設けられており、燃料流路15に吐出弁21が収容されている。ここで、吐出弁21は、燃料流路15を開閉する弁体37と、燃料流路15を閉鎖する方向に弁体37を付勢するスプリング38とを有し、加圧室4の燃料圧が所定の開弁圧を超えると開弁するものである。
タペット機構7は、円筒状の支持孔40に収容されて支持され、軸方向に往復動するタペットボディ32と、円柱状に設けられてタペットボディ32内に収容され、カム6の外周に当接してカム6の回転により回転しながら軸方向に往復動するローラ41と、タペットボディ32内に固定されて軸方向に往復動するとともに、ローラ41を外周側から軸受するシュー42とを有するものであり、いわゆる直接摺動方式である。
ここで、タペットボディ32の内周には、軸方向に厚みを有してプランジャヘッド34の当接を受ける区画部43が設けられ、タペットボディ32の内周領域は、区画部43によって一端側と他端側とに区画されている。そして、区画部43の一端面に、プランジャヘッド34の当接部、およびロアシート31を介するスプリング20の支持座が設けられている。また、区画部43の他端側にローラ41およびシュー42が収容されており、ローラ41は、回転軸心が軸方向と直角をなすように収容されている。
また、支持孔40は、高圧ポンプ5が取り付けられるポンプハウジング29に設けられている。そして、高圧ポンプ5は、支持孔40と同軸をなすようにポンプハウジング29に装着されて支持孔40の一端側を封鎖している。また、支持孔40の他端はカム6を収容するカム室44に開口しており、支持孔40の他端側で、ローラ41の外周面とカム6の周縁とが当接してローラ41がカム6により回転駆動される。なお、カム6は駆動軸45の周囲に120°間隔で頂部を形成するように設けられており、駆動軸45は内燃機関により駆動される。
ここで、潤滑油は、潤滑油吸入口から支持孔40の孔壁とタペットボディ32の外周面との間の摺動クリアランスに供給され、支持孔40の孔壁とタペットボディ32との間、ローラ41とシュー42との間、およびローラ41とカム6との間等を潤滑してカム室44に溜まる。そして、カム室44に溜まった潤滑油は潤滑油吸出口から吸出される。
電磁弁9は、ECUにより通電制御されるソレノイドコイル10、ソレノイドコイル10への通電により磁束を通すステータ47、ステータ47との間で磁束を受け渡すとともに一方側に磁気吸引されるアーマチャ48、アーマチャ48を他方側に付勢するスプリング49、アーマチャ48と一体化されて軸方向に移動するとともに上流側の燃料流路16、17と加圧室4との間を開閉する弁体50、弁体50の軸部51を軸方向に摺動自在に支持するとともに弁体50の弁部26を収容する弁室24を形成する弁ボディ27を有する。
ここで、弁ボディ27には、軸部51を摺動自在に収容する摺動孔52が弁ボディ27を軸方向に貫通するように設けられ、摺動孔52の他端に弁室24が形成されている。
また、弁体50では、摺動孔52から突出する軸部51の一端にアーマチャ48が固定され、軸部51の他端側の部分は軸部51よりも縮径して摺動孔52の壁面との間に環状の燃料流路16を形成している。そして、弁ボディ27には、燃料流路11、16を接続するように燃料流路17が設けられている。
また、弁室24の一端側のテーパ状の壁面は、ソレノイドコイル10への通電に伴いアーマチャ48および弁体50が一方側に移動したときに弁部26が着座する座面53をなす。そして、弁部26が座面53に着座することで弁室24と燃料流路16との間が閉鎖される。また、ソレノイドコイル10への通電停止に伴いアーマチャ48および弁体50がスプリング49に付勢されて他方側に移動すると、弁部26が座面53から離座して弁室24と燃料流路16との間が開放される。この際、弁体50は、弁部26が流路形成部材23に当接することにより他方側への移動を規制される。
以上の構成により、燃料供給ポンプ1は、例えば、プランジャ3が加圧室4を圧縮するように一方側に移動しているときに電磁弁9を動作させることで、加圧室4からの燃料の吐出量を調量する吐出量調量型ポンプとして動作する。
すなわち、プランジャ3が加圧室4を圧縮するように一方側に移動しているときに、電磁弁9において、ECUからの指令に応じてソレノイドコイル10に通電が行われると、弁部26により弁室24と燃料流路16との間が閉鎖され、加圧室4と上流側の燃料流路16、17との間が閉鎖される。これにより、加圧室4の燃料圧が増加して吐出弁21の開弁圧よりも大きくなり、吐出弁21が開弁して燃料供給ポンプ1から蓄圧容器への燃料の供給が始まる。
そして、ECUからの指令に応じてソレノイドコイル10への通電が停止されると、弁部26により弁室24と燃料流路16との間が開放され、加圧室4と上流側の燃料流路16、17との間が開放される。これにより、加圧室4の燃料圧が減少して吐出弁21の開弁圧よりも小さくなり、吐出弁21が閉弁して燃料供給ポンプ1から蓄圧容器への燃料の供給が終わる。
また、タペット機構7には、図2に示すように、タペット機構7自身の軸心を中心とする回転を抑制するべく、回り止め55が設けられている(なお、タペット機構7の軸心は軸方向に平行である。)。回り止め55は、ローラ41の回転軸心の両端に球体56を転がり自在に保持させるとともに支持孔40の壁面に軸方向と平行に溝57を設け、溝57に球体56を嵌め込むことにより形成されている。
すなわち、ローラ41の回転軸心の両端には、球体56を保持するための保持穴58が設けられ、保持穴58に保持された球体56は、タペットボディ32の外側に突出して溝57に嵌り込んでいる。また、溝57は軸方向と平行であって外周側に円弧状に窪むように設けられている。
以上により、球体56は、タペットボディ32の外側に突出し、溝57内および保持穴58内において自在に転がることができるように保持されている。
そして、球体56は、プランジャ3の往復動に応じて、溝57内を転がりながらタペット機構7とともに往復動する。また、保持穴58の形成面と球体56の表面との間、および溝57の形成面と球体56の表面との間には潤滑油が供給されて潤滑される。
〔実施例1の効果〕
実施例1の燃料供給ポンプ1によれば、タペット機構7は直接摺動方式であり、ローラ41の回転軸心の両端にタペットボディ32の外側に突出するように球体56が転がり自在に保持され、支持孔40の一部は、軸方向と平行な溝57を形成するように外周側に窪んでいる。そして、球体56は、タペットボディ32の外側に突出する部分が溝57に収容された状態を保ちながら、タペット機構7とともに軸方向に往復動する。
これにより、直接摺動方式のタペット機構7において、回り止め55は、球体56を溝57に収容することで形成され、球体56は、溝57の形成面に対して転がるようになる。このため、タペット機構7の回り止め55において油膜切れが発生しにくくなるので、燃料供給ポンプ1において更に能力を向上しても、タペット機構7の回り止め55において油膜切れによる焼付の虞が高まるのを抑制することができる。
〔実施例2〕
実施例2の燃料供給ポンプ1によれば、図3に示すように、ローラ41は回転軸心と同軸の円筒状の中空60を有し、中空60は回転軸心の両端で開口している。そして、中空60の開口縁に球体56を保持するための保持座61が設けられている。
これにより、回り止め55において油膜切れによる焼付の虞を抑制することができる直接摺動方式のタペット機構7に関し、ローラ41の軽量化を達成することができる。
〔実施例3〕
実施例3の燃料供給ポンプ1によれば、図4に示すように、中空60にはローラ41の回転軸心と同軸をなすようにスプリング63が収容され、スプリング63は、回転軸心の一端にある球体56を一方側に付勢するとともに、他端にある球体56を他方側に付勢する。
これにより、油膜切れによる焼付の虞を抑制することができる直接摺動方式のタペット機構7の回り止め55において、球体56のがたつきを抑制することができる。
〔実施例4〕
実施例4の燃料供給ポンプ1によれば、図5および図6に示すように、タペット機構7は、いわゆるピン方式であり、円筒状に設けられたローラ41の回転軸部をなすピン65を有する。そして、ピン65は、ローラ41を回転軸心の方向に貫通するようにタペットボディ32内に固定され、タペットボディ32とともに軸方向に往復動する。
ここで、タペットボディ32では区画部43の他端側にローラ41およびピン65が収容されており、ローラ41は回転軸心が軸方向と直角をなすように収容されている。
ピン65は、円柱状に設けられてローラ41を内周側から軸受しており、回転軸心の両端部がタペットボディ32において区画部43よりも他端側の円筒部に嵌まり込んで固定されている。また、ピン65には、自身が回転軸心の方向に直線的に移動するのを規制するピン固定部材66が装着されている(図6参照)。
すなわち、ピン固定部材66は、C字状に設けられており、ピン65の外周面およびタペットボディ32の円筒部の嵌合内周面の両方に設けられた溝に嵌まり込むことでピン65の直線的な移動を規制する。なお、区画部43には、潤滑油が通過する潤滑油路67が設けられており、ピン65とローラ41との間への潤滑油の供給が促進されている。
また、ピン65の軸方向(つまり、回転軸心の方向)の両端には、回り止め55を形成するための球体56が転がり自在に保持されている(図6参照)。すなわち、ピン65の軸方向の両端には球体56を保持するための保持穴58が設けられ、保持穴58に保持された球体56は、タペットボディ32の外側に突出して溝57に嵌り込んでいる。
そして、球体56は、プランジャ3の往復動に応じて、溝57内を転がりながらタペット機構7とともに往復動する。また、保持穴58の形成面と球体56の表面との間、および溝57の形成面と球体56の表面との間には潤滑油が供給されて潤滑される。
以上により、ピン方式のタペット機構7を備える燃料供給ポンプ1においても、タペット機構7の回り止め55において油膜切れによる焼付の虞を抑制することができる。
〔実施例5〕
実施例5の燃料供給ポンプ1によれば、図7に示すように、ピン65は回転軸心と同軸の中空60を有し、中空60は回転軸心の両端で開口している。そして、中空60の開口縁に球体56を保持するための保持座61が設けられている。
これにより、回り止め55において油膜切れによる焼付の虞を抑制することができるピン方式のタペット機構7に関し、ピン65の軽量化を達成することができる。
〔変形例〕
燃料供給ポンプ1の態様は、実施例1〜5に限定されず、種々の態様を考えることができる。
例えば、実施例1〜5の燃料供給ポンプ1によれば、球体56は、回転軸心に関してローラ41の両端またはピン65の両端に保持されていたが、図8〜図12に示すように、ローラ41の一端またはピン65の一端にのみ球体56を保持させてもよい。また、実施例5の燃料供給ポンプ1において、中空60にスプリング63を収容して球体56のがたつきを抑制するようにしてもよい。
さらに、実施例1〜5の燃料供給ポンプ1は吐出量調量型ポンプであったが、例えば、電磁弁9に替えて、加圧室4への燃料の吸入量を調量する電磁式の吸入調量弁を燃料供給ポンプ1に装着して燃料供給ポンプ1を吸入量調量型ポンプとしてもよい。
1 燃料供給ポンプ
2 シリンダ
3 プランジャ
4 加圧室
5 高圧ポンプ
6 カム
7 タペット機構
32 タペットボディ
40 支持孔
41 ローラ
42 シュー
56 球体
57 溝
60 中空
63 スプリング(付勢手段)
65 ピン

Claims (6)

  1. シリンダ内にプランジャを軸方向に摺動自在に支持して収容するとともに燃料の加圧室を形成する高圧ポンプと、
    カムの回転に応じて直線的に往復動することで、前記プランジャを軸方向に往復動させるタペット機構とを備え、
    前記プランジャの往復動に応じて、前記加圧室に燃料を吸入したり前記加圧室から燃料を吐出したりすることで、内燃機関に燃料を供給する燃料供給ポンプにおいて、
    前記タペット機構は、
    円筒状に設けられ、前記プランジャの軸方向に往復動可能となるように所定の円筒状の支持孔に収容されて支持されるタペットボディと、
    円柱状に設けられ、前記カムの外周に当接して前記カムの回転により回転しながら前記プランジャの軸方向に往復動し、回転軸心が前記プランジャの軸方向と直角をなすように前記タペットボディ内に収容されるローラと、
    前記タペットボディ内に固定されて前記プランジャの軸方向に往復動するとともに、前記ローラを外周側から軸受するシューとを有し、
    前記ローラの回転軸心の一端には、前記タペットボディの外側に突出するように球体が転がり自在に保持され、
    前記支持孔の一部は、前記プランジャの軸方向と平行な溝を形成するように外周側に窪んでおり、
    前記球体は、前記タペットボディの外側に突出する部分が前記溝に収容された状態を保ちながら、前記タペット機構とともに前記プランジャの軸方向に往復動することを特徴とする燃料供給ポンプ。
  2. 請求項1に記載の燃料供給ポンプにおいて、
    前記ローラは回転軸心と同軸の中空を有し、この中空は少なくとも回転軸心の一端で開口しており、前記中空の開口縁に前記球体が保持されていることを特徴とする燃料供給ポンプ。
  3. 請求項2に記載の燃料供給ポンプにおいて、
    前記中空には、前記球体を前記回転軸心の一端側に付勢する付勢手段が収容されていることを特徴とする燃料供給ポンプ。
  4. シリンダ内にプランジャを軸方向に摺動自在に支持して収容するとともに燃料の加圧室を形成する高圧ポンプと、
    カムの回転に応じて直線的に往復動することで、前記プランジャを軸方向に往復動させるタペット機構とを備え、
    前記プランジャの往復動に応じて、前記加圧室に燃料を吸入したり前記加圧室から燃料を吐出したりすることで、内燃機関に燃料を供給する燃料供給ポンプにおいて、
    前記タペット機構は、
    円筒状に設けられ、前記プランジャの軸方向に往復動可能となるように所定の円筒状の支持孔に収容されて支持されるタペットボディと、
    円筒状に設けられ、前記カムの外周に当接して前記カムの回転により回転しながら前記プランジャの軸方向に往復動し、回転軸心が前記プランジャの軸方向と直角をなすように前記タペットボディ内に収容されるローラと、
    このローラを回転軸心の方向に貫通するように前記タペットボディ内に固定されて前記ローラの回転軸部をなし、前記プランジャの軸方向に往復動するとともに、前記ローラを内周側から軸受するピンとを有し、
    前記ピンの軸方向の一端には、前記タペットボディの外側に突出するように球体が転がり自在に保持され、
    前記支持孔の一部は、前記プランジャの軸方向と平行な溝を形成するように外周側に窪んでおり、
    前記球体は、前記タペットボディの外側に突出する部分が前記溝に収容された状態を保ちながら、前記タペット機構とともに前記プランジャの軸方向に往復動することを特徴とする燃料供給ポンプ。
  5. 請求項4に記載の燃料供給ポンプにおいて、
    前記ピンは回転軸心と同軸の中空を有し、この中空は少なくとも回転軸心の一端で開口しており、前記中空の開口縁に前記球体が保持されていることを特徴とする燃料供給ポンプ。
  6. 請求項5に記載の燃料供給ポンプにおいて、
    前記中空には、前記球体を回転軸心の一端側に付勢する付勢手段が収容されていることを特徴とする燃料供給ポンプ。
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