JPH07208120A - 内燃機関用ローラタペット - Google Patents

内燃機関用ローラタペット

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JPH07208120A
JPH07208120A JP35507493A JP35507493A JPH07208120A JP H07208120 A JPH07208120 A JP H07208120A JP 35507493 A JP35507493 A JP 35507493A JP 35507493 A JP35507493 A JP 35507493A JP H07208120 A JPH07208120 A JP H07208120A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
outer cylinder
shaft
tappet
axial direction
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP35507493A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikikazu Kobayashi
幹和 小林
Toru Sakurada
徹 桜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
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Publication of JPH07208120A publication Critical patent/JPH07208120A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 軽量で耐摩耗性が優れ、しかも安価な内燃機
関用ローラタペットを安価に提供する。 【構成】 ローラタペット10を、エンジンのタペット
ガイドに摺接するアルミニウム合金製の外筒14と、同
外筒の中空孔16の下方部分外側に形成された保持部2
0に嵌装される鋼材又は鉄系焼結金属製のローラ支持部
材22とによって形成する。ローラ支持部材の上面に
は、プッシュロッド18下端を受容する凹曲面からなる
受け面を形成し、下方に延在した一対の軸支持部と上記
外筒の保持部に両端部を支持されたシャフト32の中央
部分に、ローラ30を回転自在に支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の動弁機構に
介装されるローラタペットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関、殊にトラック等車両用エンジ
ンのローラタペットは、エンジンの最高回転数の増大、
エンジン性能の向上に伴ない重量の軽減が要請されてい
る。従来、ローラタペットの軽量化を図ると共に、動弁
カムに当接するローラの耐摩耗性を確保するために、同
ローラ又はローラ外周面を軽量のセラミックスにより形
成し、タペット本体を鋼材又は鋳鉄により構成したもの
が、例えば特許出願公開平1−170704号公報に開
示されている。
【0003】上記既提案のローラタペットは、その大部
分の容積を占めるタペット本体が鋼板又は鋳鉄によって
形成されているため、重量の軽減が不十分である。さら
に、セラミックス製のローラ、或いはローラ外周面のセ
ラミックスコーティングそれ自体のコストが高く、さら
にローラ外周面のセラミックス表面をダイヤモンド研磨
により鏡面加工する必要があるため、多大の機械加工コ
ストを要し、結局製造コストが著しく高くなる欠点があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
ローラタペットと較べ、著しく軽量でしかも著しく安価
であり、耐摩耗性も優れたローラタペットを提供するこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために創案されたもので、内部の軸線方向に貫通
するように形成された中空孔と同中空孔の一方の端部に
設けられた保持部とを有するアルミニウム合金製の外
筒、同外筒の上記保持部内に嵌挿され上記軸線方向の内
側の端面に形成されたプッシュロッドの当接面となる受
け部と 上記軸線方向の外側に延在する軸支持部とを有
する鋼又は焼結金属製のローラ支持部材、両端を上記外
筒の保持部及びローラ支持部材の軸支持部に支持され上
記外筒の軸線に対し横方向に配設されたシャフト、及び
同シャフトの略中央部分に回転自在に支持されその外周
面に動弁カムが当接するローラを具備してなることを特
徴とする内燃機関用ローラタペットを提供することを目
的とするものである。
【0006】
【作用】本発明によれば、ローラタペットの容積の大部
分を占める外筒がアルミニウム合金(好ましくは、シリ
コンを10%以上含むJIS ADC12ダイカスト用
アルミニウム合金、シリコンを16%以上含む米国アル
ミニウム協会規格A390合金等耐摩耗性が優れたアル
ミニウム合金等)によって作られ、耐摩耗性が必要なプ
ッシュロッドの当接面となる受け部を具え、かつローラ
支持用のシャフトを支持するローラ支持部材が鋼又は焼
結金属(好ましくは、鉄、クロム、タングステンを含む
高硬度鉄系焼結合金等)によって作られるので、ローラ
タペット全体の重量が軽減され、かつ必要な耐摩耗性を
確保することができる。
【0007】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面について具体
的に説明する。図中符号10は総括的に車両用内燃機関
の動弁機構内に介装されるタペットを示し、同タペット
10はクランクケースのタペットガイド部(図示せず)
に嵌装されて摺動する円筒状外周面12を有する外筒1
4を具えている。外筒14は適宜のアルミニウム合金、
好ましくは耐摩耗性が優れた高シリコンダイカスト用ア
ルミニウム合金、例えばJIS ADC12、高シリコ
ン鋳造用アルミニウム合金例えば米国アルミニウム協会
規格A390合金を用い、ダイカスト又は加圧鋳造法に
よって形成される。
【0008】上記外筒14は、その内部に軸線方向に貫
通した中空孔16を具え、同中空孔16の上方部分に
は、図中に一点鎖線で示したプッシュロッド18の下端
部分が収容され、また同中空孔16の下方部分を囲んで
形成された保持部20には、ローラ支持部材22が嵌挿
されている。同ローラ支持部材22は、耐摩耗性が優れ
た鋼材或いは鉄系焼結合金、例えば高炭素軸受鋼JIS
SUJ2、或いはクロム、タングステン等を含む鉄系
焼結合金等により、鍛造、成形後焼成等何れも常法によ
って作られる。
【0009】上記ローラ支持部材22は、図における上
方面に、プッシュロッド18の下端ボール部を受容する
凹曲面からなる受け部24を形成した円板状の基部26
と、同基部26から下方に延びた一対の脚部又は軸支持
部28とを具えている。
【0010】上記ローラ支持部材22の一対の軸支持部
28相互間の空所内にローラ30が配設され、同ローラ
30は、外筒14の軸線に対し直角方向に延在するシャ
フト32の略中央部分にニードルベアリング34又はメ
タルプッシュを介して回転自在に支持される。同シャフ
ト32は、その両端部分を外筒14の保持部20及びロ
ーラ支持部材22の軸支持部28に同時に支持され、上
記保持部20のシャフト貫通孔の周辺部分を軽くかしめ
ることによって抜け止めし、かつ回転しないように固定
される。
【0011】また、上記ローラ30及びシャフト32
は、耐摩耗性が優れた上記軸受鋼(例えばJIS SU
J2)等によって作ることができ、また摩耗低減の観点
からローラ30の外径は十分大きく形成されることが好
ましい。さらに、上記外筒14の保持部20における中
空孔16に対するローラ支持部材22のはめあいは、好
ましくはローラ支持部材22を軽く圧入する程度とし、
シャフト32を挿通することによって、上記保持部20
とローラ支持部材22とを結合し、換言すれば、シャフ
ト32をローラ30の支持軸として機能させるだけでな
く、保持部20とローラ支持部材22との連結部材とし
て機能させることが、組立作業上有利であり、組立コス
トを効果的に低減することができる。
【0012】上記構成によれば、ローラタペット10の
容積の大半を占める外筒14をアルミニウム合金製と
し、耐摩耗性が必要なローラ支持部材22を鋼材又は鉄
系焼結合金製とすることによって、前記既提案のローラ
タペットに較べ、大巾に重量を低減することができる。
また、プッシュロッド18の当接面となる受け部24を
具え、かつローラ30を回転自在に支持するシャフト3
2を取付けるローラ支持部材22、及び動弁カムに摺接
するローラ30を夫々鋼材又は鉄系焼結金属製とするこ
とによって、十分な耐摩耗性、耐久性を確保することが
できる。
【0013】さらに、外筒14は、勿論アルミニウム合
金展延材によって製造することも可能ではあるが、或る
程度の耐摩耗性が必要であるため、高シリコンのダイカ
スト用アルミニウム合金又は前記A390アルミニウム
合金等を用いるのが特に有利であり、かつダイカスト又
は加圧鋳造法により製造することによって、寸法精度が
優れ、外周面12及びシャフト貫通孔の穿設等の機械加
工が容易な製品を安価に得ることができる。なおまた、
外筒14に組付けられるローラ支持部材22を加工が容
易な鋼材又は鉄系焼結金属製とし、さらに外筒14とロ
ーラ支持部材22とを、ローラ支持用のシャフト32に
より連結する構造とすることによって、既に説明したよ
うに組立コストを効果的に低減することができ、以上の
総合結果として、ローラタペット10全体の製造コスト
を十分に低減することができる。なお上記実施例は、外
筒14とローラ支持部材22とを別個に作り、外筒14
の中空孔16の下半部分にローラ支持部材22を圧入し
てシャフト32により両者を固定したものであるが、本
発明の他の実施例として、外筒14をダイカストにより
鋳造する場合は、ダイカスト金型内にローラ支持部材2
2を据えつけて鋳ぐるみ固定することができ、また外筒
14を重力鋳造法又は加圧鋳造法により鋳造する場合
も、同様に鋳型内にローラ支持部材22を据えつけて一
体的に鋳ぐることができる。
【0014】
【発明の効果】叙上のように、本発明に係る内燃機関用
ローラタペットは、内部の軸線方向に貫通するように形
成された中空孔と同中空孔の一方の端部に設けられた保
持部とを有するアルミニウム合金製の外筒、同外筒の上
記保持部内に嵌挿され上記軸線方向の内側の端面に形成
されたプッシュロッドの当接面となる受け部と 上記軸
線方向の外側に延在する軸支持部とを有する鋼又は焼結
金属製のローラ支持部材、両端を上記外筒の保持部及び
ローラ支持部材の軸支持部に支持され上記外筒の軸線に
対し横方向に配設されたシャフト、及び同シャフトの略
中央部分に回転自在に支持されその外周面に動弁カムが
当接するローラを具備してなることを特徴とし、軽量で
耐摩耗性が優れたこの種ローラタペットを安価に提供し
得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】図1のII−II線に沿い矢印方向に視た側断
面図である。
【図3】図1及び図2におけるローラ支持部材22の斜
視図である。
【符号の説明】
10…ローラタペット、14…外筒、16…中空孔、1
8…プッシュロッド、20…保持部、22…ローラ支持
部材、24…受け部、28…軸支持部、30…ローラ、
32…シャフト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部の軸線方向に貫通するように形成さ
    れた中空孔と同中空孔の一方の端部に設けられた保持部
    とを有するアルミニウム合金製の外筒、同外筒の上記保
    持部内に嵌挿され上記軸線方向の内側の端面に形成され
    たプッシュロッドの当接面となる受け部と 上記軸線方
    向の外側に延在する軸支持部とを有する鋼又は焼結金属
    製のローラ支持部材、両端を上記外筒の保持部及びロー
    ラ支持部材の軸支持部に支持され上記外筒の軸線に対し
    横方向に配設されたシャフト、及び同シャフトの略中央
    部分に回転自在に支持されその外周面に動弁カムが当接
    するローラを具備してなることを特徴とする内燃機関用
    ローラタペット。
JP35507493A 1993-12-29 1993-12-29 内燃機関用ローラタペット Withdrawn JPH07208120A (ja)

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Effective date: 20010306