JP2010059732A - 建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】建物本体の上階部の内部に設けられた部屋の採光性を向上させることが可能な建物を提供することを目的とする。
【解決手段】下屋部20の上部に設けられる勾配屋根30は、棟部31aの両側に屋根面31b,31cを有する招き屋根部31と、一方の屋根31bから離間して配置される片流れ部32と、これら招き屋根部31の一方の屋根31bと片流れ部32との間に形成される開放部33とを備え、この開放部33の下方にルーフバルコニー22aが設けられており、このルーフバルコニー22aと建物本体10との間の壁23に第1開口部23aが形成され、この第1開口部23aは、側面視において、この第1開口部23aの上部が前記招き屋根部31の一方の屋根31bの延長線Lよりも上方に位置する高さに配置されている。これにより、第1開口部から建物本体の内部へと日差しを取り込むことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物本体と、この建物本体の側面に隣接配置されるとともに、上部に勾配屋根が設けられる下屋部とからなる建物に関する。
従来、例えば建物本体の側面に、いわゆる下屋である玄関部が隣接するように配置された建物が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の玄関部の上部には、建物本体の屋根の棟部と同方向に棟部が配置された切妻式の屋根が設けられており、この屋根の下方には、建物本体の上階部の内部に設けられた部屋と行き来可能な小屋裏収納室が設けられている。
特開2007−092349号公報
ところが、特許文献1に記載のような建物では、建物本体の側面に玄関部(以下、下屋部)が隣接して配置されているので、建物本体の側面に窓を設置するスペースを確保しにくく、確保できたとしても小さな窓しか設置できないため、建物本体の上階部の内部に設けられた部屋の採光が十分でない場合がある。
本発明の課題は、建物本体の上階部の内部に設けられた部屋の採光性を向上させることが可能な建物を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、建物本体10と、この建物本体10の側面に隣接配置されるとともに、上部に勾配屋根30が設けられる下屋部20とからなる建物1において、
前記勾配屋根30は、前記建物本体10の側面に直交する方向に配置される棟部31aの両側に屋根面31b,31cを有する招き屋根部31と、この招き屋根部31を構成する屋根31b,31cのうち、棟部から下端部までの長さが他方の屋根31cよりも短い一方の屋根31bの延長線L上に、この一方の屋根31bから離間して配置される片流れ部32と、これら招き屋根部31の一方の屋根31bと片流れ部32との間に形成される開放部33とを備えており、
この開放部33の下方には、前記下屋部20の下階部21の上方に配置されるルーフバルコニー22aが設けられており、このルーフバルコニー22aと前記建物本体10との間の壁23には、これらルーフバルコニー22aと建物本体10の内部とを連通する第1開口部23aが形成されており、
この第1開口部23aは、側面視において、この第1開口部23aの上部が前記招き屋根部31の一方の屋根31bの延長線Lよりも上方に位置する高さに配置されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記ルーフバルコニー22aと建物本体10との間の壁23には、これらルーフバルコニー22aと建物本体10の内部とを連通する第1開口部23aが形成されているので、この第1開口部23aから前記建物本体10の内部へと日差しを取り込むことができ、前記建物本体10の上階部の内部に設けられた部屋11の採光性を向上させることが可能となる。
すなわち、前記勾配屋根30は、前記開放部33の下方に、前記下屋部20の下階部21の上方に配置されるルーフバルコニー22aが設けられているので、このルーフバルコニー22aが設けられている分、前記建物本体10の側面が屋外に対して広く露出することとなる。これによって、これらルーフバルコニー22aと建物本体10との間の壁23に、前記第1開口部23aを形成するためのスペースを確保しやすくなるとともに、この第1開口部23aの大きさを、例えば前記ルーフバルコニー22aがない場合に比して大きくすることができるので、前記建物本体10の上階部の内部に設けられた部屋11の採光性を向上させることができる。
さらに、このように大きく形成できる前記第1開口部23aは、側面視において、この第1開口部23aの上部が前記招き屋根部31の一方の屋根31bの延長線Lよりも上方に位置する高さに配置されているので、例えば日の出や日の入り時に太陽が低い位置にあることで、前記下屋部20に向かう日差しが前記延長線Lよりも上方に注がれる際に、この日差しを、前記第1開口部23aの上部から前記建物本体10の内部へと取り込むことができる。これによって、前記建物本体10の上階部の内部に設けられた部屋11の採光性を、より向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1および図2に示すように、請求項1に記載の建物1において、
前記招き屋根部31は、前記棟部31aから一方の屋根31bの下端部までの長さが、前記棟部31aから他方の屋根31cの下端部までの長さよりも所定の長さ分短くなるように設定されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記招き屋根部31は、前記棟部31aから一方の屋根31bの下端部までの長さが、前記棟部31aから他方の屋根31cの下端部までの長さよりも所定の長さ分短くなるように設定されているので、例えば、この所定の長さを、前記片流れ部32と開放部33とを配設する分の長さとすることで、前記一方の屋根31bの下端部よりも下方に、前記片流れ部32と開放部33とを配設するスペースを確保することができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、請求項1または2に記載の建物1において、
前記招き屋根部31の一方の屋根31bの下端部は、この一方の屋根31bの延長線Lに沿って前記ルーフバルコニー22a側に突出していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記招き屋根部31の一方の屋根31bの下端部は、この一方の屋根31bの延長線Lに沿って前記ルーフバルコニー22a側に突出しているので、この一方の屋根31bの下端部を、前記ルーフバルコニー22a側に張り出す軒先部として利用することができる。すなわち、単に、前記一方の屋根31bの下端部を前記ルーフバルコニー22aに突出するように形成するだけで、前記ルーフバルコニー22aに軒先部を形成することができるので、前記壁24の上部に軒を形成する手間を省くことができるだけでなく、前記ルーフバルコニー22aにおける雨仕舞を向上させることができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物1において、
前記片流れ部32の上端部は、前記一方の屋根31bの延長線Lに沿って前記ルーフバルコニー22a側に突出していることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記片流れ部32の上端部は、前記一方の屋根31bの延長線Lに沿って前記ルーフバルコニー22a側に突出しているので、この片流れ部32の上端部を、前記ルーフバルコニー22a側に張り出す手摺りとして利用したり、例えば、前記片流れ部32の下方に収納庫を設けた場合などにおいて、前記片流れ部32の上端部を、前記ルーフバルコニー22a側に張り出す軒先部として利用することができる。すなわち、単に、前記片流れ部32の上端部を前記ルーフバルコニー22aに突出するように形成するだけで、前記ルーフバルコニー22aに手摺りや軒先部を形成することができるので、前記壁24の上部に手摺りや軒を形成する手間を省くことができるだけでなく、前記ルーフバルコニー22aにおける雨仕舞を向上させることができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図1に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物1において、
前記下屋部20の妻壁25の上端部の前記ルーフバルコニー22aに面する一部が、側面視において、凹状に切欠形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記下屋部20の妻壁25の上端部の前記ルーフバルコニー22aに面する一部が、側面視において、凹状に切欠形成されているので、前記下屋部20を外部から見た際に、前記妻壁25の凹状の切欠部分(凹状切欠部25a)から前記第1開口部23aを視認することができる。
また、前記下屋部20に向かう日差しが、前記妻壁25によって遮蔽されずに、前記第1開口部23aへと照射されることとなるので、前記下屋部20に向かう日差しを、前記第1開口部23aから前記建物本体10の内部へと効率良く取り込むことができる。これによって、前記建物本体10の上階部の内部に設けられた部屋11の採光性を、さらに向上させることができる。
請求項6に記載の発明は、例えば図2および図4に示すように、請求項1〜5のいずれか一項に記載の建物1において、
前記下屋部20の上階部22には、前記ルーフバルコニー22aに隣接する小屋裏部屋22bが設けられており、これらルーフバルコニー22aと小屋裏部屋22bとの間の壁24には、これらルーフバルコニー22aと小屋裏部屋22bとを連通する第2開口部24aが形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、前記ルーフバルコニー22aと小屋裏部屋22bとの間の壁24に、これらルーフバルコニー22aと小屋裏部屋22bとを連通する第2開口部24aが形成されているので、この第2開口部24aから前記小屋裏部屋22bへと日差しを取り込むことができ、この小屋裏部屋22bの採光性を向上させることができる。これによって、前記建物本体10の上階部および前記下屋部20の上階部22の採光性を向上させることができるので、建物1全体の採光性を向上させることができ、快適な居住環境を形成できることとなる。
請求項7に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、請求項6に記載の建物1において、
前記招き屋根部31の他方の屋根31cには天窓34が設けられていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、前記招き屋根部31の他方の屋根31cには天窓34が設けられているので、この天窓34から差し込む日差しを、前記小屋裏部屋22bへと取り込むことができ、この小屋裏部屋22bの採光性を、より向上させることができる。
本発明によれば、勾配屋根の開放部の下方に設けられるルーフバルコニーと建物本体との間の壁には、これらルーフバルコニーと建物本体の内部とを連通する第1開口部が形成されているので、この第1開口部から建物本体の内部へと日差しを取り込むことができ、建物本体の上階部の内部に設けられた部屋の採光性を向上させることが可能となる。
すなわち、勾配屋根は、開放部の下方に、下屋部の下階部の上方に配置されるルーフバルコニーが設けられているので、このルーフバルコニーが設けられている分、建物本体の側面が屋外に対して広く露出することとなる。これによって、これらルーフバルコニーと建物本体との間の壁に、第1開口部を形成するためのスペースを確保しやすくなるとともに、この第1開口部の大きさを、例えばルーフバルコニーがない場合に比して大きくすることができるので、建物本体の上階部の内部に設けられた部屋の採光性を向上させることができる。
さらに、このように大きく形成できる第1開口部は、側面視において、この第1開口部の上部が招き屋根部の一方の屋根の延長線よりも上方に位置する高さに配置されているので、例えば日の出や日の入り時に太陽が低い位置にあることで、下屋部に向かう日差しが延長線よりも上方に注がれる際に、この日差しを、第1開口部の上部から建物本体の内部へと取り込むことができる。これによって、建物本体の上階部の内部に設けられた部屋の採光性を、より向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態の建物1は、壁や床、屋根といった建物1の構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てて構築するパネル工法で構築されるが、従来の軸組工法や壁式工法の木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等の建物にも適用することができる。
また、このパネルとは、図示はしないが、縦横の框材が矩形状に組み立てられるとともに、矩形枠の内部に補助棧材が縦横に組み付けられて枠体が構成され、この枠体の両面もしくは片面に、面材が貼設されたものであり、内部中空な構造となっている。さらに、その内部中空な部分には、通常、グラスウールやロックウール等の断熱材が装填されるものである。
本実施の形態の建物は、図1〜図4に示すように、建物本体10と、この建物本体10の側面に隣接配置されるとともに、上部に勾配屋根30が設けられる下屋部20とからなるものであり、
前記勾配屋根30は、前記建物本体10の側面に直交する方向に配置される棟部31aの両側に屋根面31b,31cを有する招き屋根部31と、この招き屋根部31を構成する屋根31b,31cのうち、棟部から下端部までの長さが他方の屋根31cよりも短い一方の屋根31bの延長線L上に、この一方の屋根31bから離間して配置される片流れ部32と、これら招き屋根部31の一方の屋根31bと片流れ部32との間に形成される開放部33とを備えており、
この開放部33の下方には、前記下屋部20の下階部21の上方に配置されるルーフバルコニー22aが設けられており、このルーフバルコニー22aと前記建物本体10との間の壁23には、これらルーフバルコニー22aと建物本体10の内部とを連通する第1開口部23aが形成されており、
この第1開口部23aは、側面視において、この第1開口部23aの上部が前記招き屋根部31の一方の屋根31bの延長線Lよりも上方に位置する高さに配置されている。
ここで、前記勾配屋根30は、前記招き屋根部31の棟部31aを中心として、この招き屋根部31の一方および他方の屋根31b,31cと、前記片流れ部32と、前記開放部33とによって左右にバランスよく屋根面が形成された切妻形式の屋根が採用されている。
すなわち、前記招き屋根部31は、前記棟部31aから一方の屋根31bの下端部までの長さが、前記棟部31aから他方の屋根31cの下端部までの長さよりも所定の長さ分短くなるように設定されており、本実施の形態において、この所定の長さは、前記片流れ部32と開放部33とを配設する分の長さに設定されている。これによって、前記一方の屋根31bの下端部よりも下方に、前記片流れ部32と開放部33とを配設するスペースを確保でき、前記招き屋根部31の棟部31aを中心として左右にバランスよく屋根面が形成された切妻形式の屋根を形成できるようになっている。
ここで、本発明の招き屋根部31とは、招き屋根の形式の屋根である。招き屋根とは、片流れ屋根の上部を折り曲げて反対の方向へ流したもの、あるいは折り曲げた部分が長い場合は切妻屋根の変形とも考えられているものである。
すなわち、招き屋根とは、棟部を有しており、この棟部の両側に流れる屋根面のうち、一方の屋根面は棟部から下端部までの長さが短く設定され、他方の屋根面は棟部から下端部までの長さが長く設定された屋根である。また、一方の屋根面の長さは、他方の屋根面の長さに対して相当な程度、短くなるように設定されているものである。
また、前記開放部33は、図1〜図3に示すように、前記招き屋根部31の一方の屋根31bと片流れ部32とを完全に絶縁・分断して、これら招き屋根部31と片流れ部32とを離間させるものである。つまり、これら招き屋根部31と片流れ部32とは、この開放部33を介すことによって前記勾配屋根30を構成するものとなる。
そして、この開放部33の下方に前記ルーフバルコニ22aを設けることによって、このルーフバルコニー22aを、前記下屋部20の上階部に配置しながら露天の状態とすることができる。
また、前記招き屋根部31の一方の屋根31bの下端部は、この一方の屋根31bの延長線Lに沿って前記ルーフバルコニー22a側に突出している。
これによって、この一方の屋根31bの下端部を、前記ルーフバルコニー22a側に張り出す軒先部として利用することができる。すなわち、単に、前記一方の屋根31bの下端部を前記ルーフバルコニー22aに突出するように形成するだけで、前記ルーフバルコニー22aに軒先部を形成することができるので、前記壁24の上部に軒を形成する手間を省くことができるだけでなく、前記ルーフバルコニー22aにおける雨仕舞を向上させることができる。
なお、この一方の屋根31bの下端部には、この一方の屋根31bの上面を流れる雨水を受け止めるための軒樋が設けられている。
さらに、前記片流れ部32の上端部は、前記一方の屋根31bの延長線Lに沿って前記ルーフバルコニー22a側に突出している。
これによって、この片流れ部32の上端部を、前記ルーフバルコニー22a側に張り出す手摺りとして利用したり、例えば、前記片流れ部32の下方に収納庫を設けた場合などにおいて、前記片流れ部32の上端部を、前記ルーフバルコニー22a側に張り出す軒先部として利用することができる。すなわち、単に、前記片流れ部32の上端部を前記ルーフバルコニー22aに突出するように形成するだけで、前記ルーフバルコニー22aに手摺りや軒先部を形成することができるので、前記壁24の上部に手摺りや軒を形成する手間を省くことができるだけでなく、前記ルーフバルコニー22aにおける雨仕舞を向上させることができる。
一方、前記建物本体10は、図1〜図4に示すように、下階部と上階部とからなり、この建物本体10内にスキップフロアが設けられて、前記下屋部20よりも高くなるように形成されており、この建物本体10の上階部には、この建物本体10の側面付近に配置される部屋11が設けられている。
また、この建物本体10の上部には屋根12が設けられており、この屋根12は、前記勾配屋根30の招き屋根部31の棟部31aと同じ方向に配置される棟部12aの両側に屋根面を有する切妻屋根となっている。したがって、前記下屋部20は、この建物本体の10の妻側の側面に隣接している。
なお、本実施の形態においては、前記建物本体10の屋根12も、前記下屋部20の屋根30も切妻屋根であるとしたが、これに限られるものではなく、例えば、建物1の屋根の一端部から他端部が通しの棟ではなく、異なる複数の棟を採用し、屋根の流れを共有しながら棟位置をかえた形式の棟違い屋根等でもよい。
一方、前記下屋部20は、図2および図4に示すように、下階部21と上階部22とからなり、本実施の形態の建物1の玄関を備えた下屋として利用されている。したがって、前記下階部21は、玄関ポーチ21aと、この玄関ポーチ21aに連なる玄関室21bと、この玄関室21bに連なるとともに、下階部21から上階部22に吹き抜ける下階収納室21cとを備えている。
また、前記上階部22は、前記玄関室21bの上方に配置される前記ルーフバルコニー22aと、このルーフバルコニー22aに隣接する小屋裏部屋22bとを備えている。なお、前記ルーフバルコニ22aは、上述のように前記開放部33の下方に設けられており、前記小屋裏部屋22bは、前記招き屋根部31の下方に設けられている。
また、これらルーフバルコニー22aと小屋裏部屋22bとの間の壁24には、これらルーフバルコニー22aと小屋裏部屋22bとを連通する第2開口部24aが形成されている。これによって、この第2開口部24aから前記小屋裏部屋22bへと日差しを取り込むことができ、この小屋裏部屋22bの採光性を向上させることができる。
さらに、前記招き屋根部31の他方の屋根31cには天窓34が設けられており、この天窓34から差し込む日差しを、前記小屋裏部屋22bへと取り込むことができ、この小屋裏部屋22bの採光性を、より向上できるようになっている。
一方、前記ルーフバルコニー22aは、図2および図4に示すバルコニー床27と、複数の壁とで囲まれる位置を指している。
そして、これら複数の壁とは、前記建物本体10との間の壁23と、前記小屋裏部屋22bとの間の壁24と、図1に示す前記下屋部20の妻壁25と、図2に示す前記片流れ部32を支持する壁26とを指している。
前記壁23には、上述のように第1開口部23aが形成されている。また、この第1開口部23aは、本実施の形態においては、図2に示すように、ガラス等の透光性部材が嵌め込まれるとともに、人の腰よりも上方に設けられるような窓が採用されているが、これに限られるものではなく、人が屈まずに出入できるような戸を採用してもよいものとする。なお、このような戸を採用した場合であっても、この戸にはガラス等の透光性部材が嵌め込まれ、採光できるような構成となっている。
また、この壁23は、前記建物本体10を構成する外壁でもあるため、前記ルーフバルコニー22aを囲むようにして該ルーフバルコニー22aを構成するとともに、このルーフバルコニー22aよりも上方または左右に格段に広くなるように形成されている。
したがって、この壁23は、屋外に対して広く露出することとなる。しかも、前記建物本体10に隣接する下屋部20にルーフバルコニー22aを設けるか否かによって、前記壁23が屋外に対して広く露出する面積が異なるものとなる。これによって、これらルーフバルコニー22aと建物本体10との間の壁23に、前記第1開口部23aを形成するためのスペースを確保しやすくなるとともに、この第1開口部23aの大きさを、例えば前記ルーフバルコニー22aがない場合に比して大きくすることができるようになっている。
さらに、前記壁24には、上述のように第2開口部24aが形成されている。また、この第2開口部24aは、本実施の形態においては、図2に示すように、ガラス等の透光性部材が嵌め込まれるとともに、人が屈まずに出入できるような戸が採用されているが、これに限られるものではなく、人の腰よりも上方に設けられるような窓を採用してもよいものとする。
この時、前記第1開口部23aと第2開口部24aとのうち、いずれか一方は人の出入がしやすい戸の形態を採用することが望ましい。これにより、前記ルーフバルコニー22aと建物1内部との行き来が容易となる。
また、前記妻壁25は、図1に示すように、この妻壁25の上端部の前記ルーフバルコニー22aに面する一部が、側面視において、凹状に切欠形成されている。これによって、前記下屋部20を外部から見た際に、この妻壁25の凹状の切欠部分から前記第1開口部23aを視認することができる。
また、前記下屋部20に向かう日差しが、前記妻壁25によって遮蔽されずに、前記第1開口部23aへと照射されることとなるので、前記下屋部20に向かう日差しを、前記第1開口部23aから前記建物本体10の内部へと効率良く取り込むことができる。
なお、この凹状に切欠形成された部分を凹状切欠部25aと称する。
この凹状切欠部25aは、略水平な底辺部25bと、この底辺部25bの一端部から前記片流れ部32に向かって垂直な一側辺部25cと、前記底辺部25bの他端部から前記招き屋根部31の一方の屋根31bに向かって垂直な他側辺部25dとを有するように形成されており、前記底辺部25bを前記ルーフバルコニー22aにおける手摺りとして利用できるようになっている。
また、前記壁26は、前記片流れ部32を支持したり、前記ルーフバルコニー22aの周壁として設けられたりするだけでなく、例えば、前記片流れ部32の下方に収納庫を設ける場合などにおいて、この収納庫への物品の出し入れを行うための取出口が設けられるようになっている。
以上のようにして、前記ルーフバルコニー22aは、図1〜図4に示すように、これら複数の壁23,24,25,26とバルコニー床27とに囲まれるとともに、前記開放部33および凹状切欠部25aを通じて屋外に向かって開放されるように構成されている。
本実施の形態によれば、前記ルーフバルコニー22aと建物本体10との間の壁23には、これらルーフバルコニー22aと建物本体10の内部とを連通する第1開口部23aが形成されているので、この第1開口部23aから前記建物本体10の内部へと日差しを取り込むことができ、前記建物本体10の上階部の内部に設けられた部屋11の採光性を向上させることが可能となる。
すなわち、前記勾配屋根30は、前記開放部33の下方に、前記下屋部20の下階部21の上方に配置されるルーフバルコニー22aが設けられているので、このルーフバルコニー22aが設けられている分、前記建物本体10の側面が屋外に対して広く露出することとなる。これによって、これらルーフバルコニー22aと建物本体10との間の壁23に、前記第1開口部23aを形成するためのスペースを確保しやすくなるとともに、この第1開口部23aの大きさを、例えば前記ルーフバルコニー22aがない場合に比して大きくすることができるので、前記建物本体10の上階部の内部に設けられた部屋11の採光性を向上させることができる。
さらに、このように大きく形成できる前記第1開口部23aは、側面視において、この第1開口部23aの上部が前記招き屋根部31の一方の屋根31bの延長線Lよりも上方に位置する高さに配置されているので、例えば日の出や日の入り時に太陽が低い位置にあることで、前記下屋部20に向かう日差しが前記延長線Lよりも上方に注がれる際に、この日差しを、前記第1開口部23aの上部から前記建物本体10の内部へと取り込むことができる。これによって、前記建物本体10の上階部の内部に設けられた部屋11の採光性を、より向上させることができる。
本発明の建物を示す側面図である。 図1に示す建物を示す側断面図である。 図1に示す建物の建物本体の上階部の一部と、下屋部の勾配屋根を示す平断面図である。 スキップフロア構造により、図3に示す建物本体の上階部の一部よりも下方に位置する建物本体の上階部の一部と、下屋部の上階部を示す平断面図である。
符号の説明
1 建物
10 建物本体
11 部屋
20 下屋部
22a ルーフバルコニー
23 壁
23a 第1開口部
30 勾配屋根
31 招き屋根部
31a 棟部
31b 一方の屋根(屋根面)
31c 他方の屋根(屋根面)
32 片流れ部
33 開放部
L 延長線

Claims (7)

  1. 建物本体と、この建物本体の側面に隣接配置されるとともに、上部に勾配屋根が設けられる下屋部とからなる建物において、
    前記勾配屋根は、前記建物本体の側面に直交する方向に配置される棟部の両側に屋根面を有する招き屋根部と、この招き屋根部を構成する屋根のうち、棟部から下端部までの長さが他方の屋根よりも短い一方の屋根の延長線上に、この一方の屋根から離間して配置される片流れ部と、これら招き屋根部の一方の屋根と片流れ部との間に形成される開放部とを備えており、
    この開放部の下方には、前記下屋部の下階部の上方に配置されるルーフバルコニーが設けられており、このルーフバルコニーと前記建物本体との間の壁には、これらルーフバルコニーと建物本体の内部とを連通する第1開口部が形成されており、
    この第1開口部は、側面視において、この第1開口部の上部が前記招き屋根部の一方の屋根の延長線よりも上方に位置する高さに配置されていることを特徴とする建物。
  2. 請求項1に記載の建物において、
    前記招き屋根部は、前記棟部から一方の屋根の下端部までの長さが、前記棟部から他方の屋根の下端部までの長さよりも所定の長さ分短くなるように設定されていることを特徴とする建物。
  3. 請求項1または2に記載の建物において、
    前記招き屋根部の一方の屋根の下端部は、この一方の屋根の延長線に沿って前記ルーフバルコニー側に突出していることを特徴とする建物。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物において、
    前記片流れ部の上端部は、前記一方の屋根の延長線に沿って前記ルーフバルコニー側に突出していることを特徴とする建物。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の建物において、
    前記下屋部の妻壁の上端部の前記ルーフバルコニーに面する一部が、側面視において、凹状に切欠形成されていることを特徴とする建物。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の建物において、
    前記下屋部の上階部には、前記ルーフバルコニーに隣接する小屋裏部屋が設けられており、これらルーフバルコニーと小屋裏部屋との間の壁には、これらルーフバルコニーと小屋裏部屋とを連通する第2開口部が形成されていることを特徴とする建物。
  7. 請求項6に記載の建物において、
    前記招き屋根部の他方の屋根には天窓が設けられていることを特徴とする建物。
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