JP2010059520A - 気相成長装置及び気相成長方法 - Google Patents

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俊範 岡田
Hidekazu Sakagami
英和 坂上
Kazuhiro Uneyama
和弘 釆山
Toshiki Tsuboi
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Abstract

【課題】シャワーヘッドのガス吐出孔の塞がりを防止することにより、供給される反応ガス流のばらつきの発生を抑制し、被処理基板上での膜均一性及び膜の再現性を確保し得る気相成長装置及び気相成長方法を提供する。
【解決手段】MOCVD装置10は、複数のガス吐出孔H3・H5を配設したシャワーヘッド20と、シャワープレート30に対向して設けられ、かつ複数のプレート孔31を配設したシャワープレート30とを備え、シャワーヘッド20からガス吐出孔H3・H5及びシャワープレート30のプレート孔31を通して反応室1内にガスを供給して被処理基板3に成膜する。シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5と、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5に対向するシャワープレート30のプレート孔31におけるヘッド側表面孔31aとのいずれか一方が他方よりも大きい。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば縦型シャワーヘッド型MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition) 等の気相成長装置及び気相成長方法に関するものである。
従来、化合物半導体材料を用いる発光ダイオード、半導体レーザ、宇宙用ソーラーパワーデバイス、及び高速デバイスの製造においては、トリメチルガリウム(TMG)又はトリメチルアルミニウム(TMA)等の有機金属ガスと、アンモニア(NH)、ホスフィン(PH)又はアルシン(AsH)等の水素化合物ガスとを成膜に寄与する原料ガスとして成長室に導入して化合物半導体結晶を成長させるMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition) 法が用いられている。
MOCVD法は、上記の原料ガスをキャリアガスと共に成長室内に導入して加熱し、所定の基板上で気相反応させることにより、その基板上に化合物半導体結晶を成長させる方法である。MOCVD法を用いた化合物半導体結晶の製造においては、成長する化合物半導体結晶の品質を向上させながら、コストを抑えて、歩留まりと生産能力とをどのように最大限確保するかということが常に高く要求されている。
図14に、MOCVD法に用いられる従来の縦型シャワーヘッド型MOCVD装置の一例の模式的な構成を示す。
このMOCVD装置においては、ガス供給源102から反応炉101の内部の成長室111に反応ガス及び不活性ガスを導入するためのガス配管103が接続されており、反応炉101における内部の成長室111の上部には該成長室111に反応ガス及び不活性ガスを導入するための複数のガス吐出孔を有するシャワープレート110がガス導入部として設置されている。
また、反応炉101の成長室111の下部中央には図示しないアクチュエータによって回転自在の回転軸112が設置され、この回転軸112の先端にはシャワープレート110と対向するようにしてサセプタ108が取り付けられている。上記サセプタ108の下部には該サセプタ108を加熱するためのヒータ109が取り付けられている。
さらに、反応炉101の下部には、該反応炉101における内部の成長室111内のガスを外部に排気するためのガス排気部104が設置されている。このガス排気部104は、パージライン105を介して、排気されたガスを無害化するための排ガス処理装置106に接続されている。
上記構成の縦型シャワーヘッド型MOCVD装置において、化合物半導体結晶を成長させる場合には、まず、サセプタ108に基板107を設置し、回転軸112の回転によりサセプタ108を回転させ、ヒータ109の加熱によりサセプタ108を介して基板107を所定の温度に加熱する。その後、シャワープレート110に形成されている複数のガス吐出孔から反応炉101の内部の成長室111に反応ガス及び不活性ガスを導入する。
複数の反応ガスを供給して基板107上で反応せしめ薄膜を形成する方法として、従来は、シャワーヘッドの中で複数のガスを混合し、シャワープレート110に多数設けられているガス吐出口から基板107に反応ガスを噴出させる方法が採られていた。
しかし、この方法では、基板107及びサセプタ108からの熱の影響により、シャワープレート110の表面が加熱されてしまうため、シャワープレート110の表面で一部の化学反応が進行する。これにより、シャワープレート110の表面で生成物が形成されてしまい、シャワープレート110のガス吐出孔が生成物により詰まりを起こしてしまうという問題や、シャワープレート110の表面への付着物が基板107上に落下し、不良が発生する問題が生じる。
この問題を解決するため、例えば、特許文献1に開示された反応容器200では、図15に示すように、複数の反応ガスを個別のシャワーヘッド導管201・202によって分離した状態にて成長室203へ供給すると共に、それぞれのシャワーヘッド導管201・202を冷却する冷却チャンバー204が成長室203側に設けられた方法が示されている。この反応容器200では、複数の反応ガスを別々に導入するため、シャワー表面付近ではガスの混合が少なく、またシャワー表面を冷却することが可能となり、シャワー表面近傍での気相成長が起こり難くなるため、シャワー表面への生成物付着を抑止することができるようになっている。
ところで、基板上に均一な膜厚分布及び組成比分布の薄膜を、生産性及び再現性よく成長させるには、基板上において反応ガスを均等な温度分布で気相反応させることが必要である。
また、原料ガス同士が基板到達前に反応して付加化合物が発生するのを防ぎ、薄膜へ不純物が混入するのを防止して、稼働率を向上させることが必要である。
この点、上記特許文献1に開示された図15に示す反応容器200では、シャワー表面での生成物付着を抑止しているものの、原料ガスの拡散によって混合されて気相反応が生ずるため、シャワー表面へ生成物は少なからず付着してしまい、定期的に洗浄しなければ目詰まりを起こしてしまう。また、付着した生成物が被処理基板上へ落下し、薄膜への不純物混入を発生させる。さらに、洗浄する場合にも、シャワーヘッド205自体を取り外して洗浄を行うため、交換時には成長室203を大気開放しなくてはならず、稼働率の低下を招く。
そこで、特許文献2に開示されたプラズマCVD成膜装置では、図16に示すように、シャワーヘッドに対応した細孔を有するシャワープレート301を用い、シャワープレートをねじ留め302・302して固定し、シャワー表面を覆う方法が示されている。シャワープレート301の存在により付着物はカバー上に成膜されることになり、定期的にシャワープレート301を交換することによって、付着物の基板上への落下といった不良の発生を防いでいる。
このように、特許文献2に開示されたプラズマCVD成膜装置では、シャワー表面に対してシャワープレート301を取り付けることにより、付着物が生成してもシャワープレート301を交換するだけで容易に対応でき、シャワーヘッド自体を洗浄する場合に比べて稼働率の低下も小さくなっている。
特開平8−91989号公報(1996年4月9日公開) 特開平11−131239号公報(1999年5月18日公開)
しかしながら、上記従来の特許文献2に開示された図16に示すプラズマCVD成膜装置では、シャワーヘッドに設けられた複数のガス吐出孔303と、シャワープレート301に設けられた細孔304との位置あわせに関しては、なんら考慮されていないという問題を有している。
すなわち、現実においては、それぞれの製作寸法精度(誤差)が存在するので、全てのガス吐出孔303と細孔304との完全な位置合わせは不可能である。このため、一部のガス吐出孔303が塞がる可能性があり、その結果、供給される反応ガス流にばらつきが発生し、基板上での膜均一性が悪化する。また、シャワープレート301の固定の際にも、作業者による固定精度のばらつきや、シャワープレート301の個体差によって、塞がるガス吐出孔303が変化し、基板上での膜の再現性が悪化する。さらに、シャワーヘッドとシャワープレート301とのそれぞれの材質が異なる場合、熱膨張係数の違いによって、ガス吐出孔303と細孔304との位置ズレが発生する。特に、基板上に化合物半導体結晶を成長させる際、異なる温度で多層膜を成長させる場合に、その位置ズレが顕著となる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、シャワーヘッドのガス吐出孔の塞がりを防止することにより、供給される反応ガス流のばらつきの発生を抑制し、被処理基板上での膜均一性及び膜の再現性を確保し得る気相成長装置及び気相成長方法を提供することにある。
本発明の気相成長装置は、上記課題を解決するために、複数のガス吐出孔を配設したシャワーヘッドと、上記シャワーヘッドに対向して設けられ、かつ複数のプレート孔を配設したシャワープレートとを備え、上記シャワーヘッドから、該シャワーヘッドのガス吐出孔及びシャワープレートのプレート孔を通して被処理基板を収容する成長室内にガスを供給して被処理基板に成膜する気相成長装置において、上記シャワーヘッドのガス吐出孔と該シャワーヘッドのガス吐出孔に対向するシャワープレートのプレート孔におけるヘッド側表面孔とのいずれか一方が他方よりも大きいことを特徴としている。
本発明の気相成長方法は、上記課題を解決するために、複数のガス吐出孔を配設したシャワーヘッドと、上記シャワーヘッドに対向して設けられ、かつ複数のプレート孔を配設したシャワープレートとを備え、上記シャワーヘッドから、該シャワーヘッドのガス吐出孔及びシャワープレートのプレート孔を通して被処理基板を収容する成長室内にガスを供給して被処理基板に成膜する気相成長方法であって、上記シャワーヘッドのガス吐出孔と該シャワーヘッドのガス吐出孔に対向するシャワープレートのプレート孔におけるヘッド側表面孔とのいずれか一方を他方よりも大きくし、当該ガス吐出孔及びプレート孔を通してガスを供給して成膜することを特徴としている。
上記の発明によれば、シャワーヘッドのガス吐出孔と該シャワーヘッドのガス吐出孔に対向するシャワープレートのプレート孔におけるヘッド側表面孔とのいずれか一方が他方よりも大きい。
このため、シャワーヘッドのガス吐出孔、及びシャワープレートのプレート孔におけるヘッド側表面孔のそれぞれの製作寸法精度(誤差)のため、それぞれの中心軸がずれた箇所が発生した場合においても、シャワーヘッドのガス吐出孔が塞がることが無く、供給される反応ガス流にばらつきは発生せず、被処理基板上での膜均一性を保つことができる。
また、シャワープレートの取り付け精度のマージンも広がり、位置合わせ精度が緩和される。このため、シャワープレートのシャワーヘッドへの固定の際にも、作業者による固定精度のばらつきが吸収され、一部のガス吐出孔が塞がることが無くなり、供給される反応ガス流にばらつきが発生しない。この結果、被処理基板上での膜均一性及び膜の再現性も確保される。
さらに、シャワーヘッドとシャワープレートとのそれぞれの材質が異なる場合、熱膨張係数の違いによって、シャワーヘッドのガス吐出孔、及びシャワープレートのプレート孔におけるヘッド側表面孔のそれぞれの中心軸がずれた箇所が発生した場合においても、シャワーヘッドのガス吐出孔が塞がることが無く、供給される反応ガス流にばらつきは発生せず、被処理基板上での膜均一性を保つことができる。特に、基板上に化合物半導体結晶を成長させる際、異なる温度で多層膜を成長させる場合に、顕著となる位置ズレが緩和される。
また、シャワーヘッドのガス吐出孔よりもシャワープレートのプレート孔におけるヘッド側表面孔を小さく、つまり、シャワーヘッドのガス吐出孔を大きく構成した場合には、シャワープレートのプレート孔における孔出口における流速を大きくして被処理基板へ噴出すことができる。このため、被処理基板の表面反応の制御性を確保することができる。
また、シャワーヘッドのガス吐出孔を小さく形成する加工よりも、シャワープレートのプレート孔を小さく形成する加工の方が容易であり、安価な装置とすることができる。
したがって、シャワーヘッドのガス吐出孔の塞がりを防止することにより、供給される反応ガス流のばらつきの発生を抑制し、被処理基板上での膜均一性及び膜の再現性を確保し得る気相成長装置及び気相成長方法を提供することができる。
本発明の気相成長装置では、前記シャワーヘッドのガス吐出孔に対向するシャワープレートのプレート孔におけるヘッド側表面孔の表面孔径は、上記シャワーヘッドのガス吐出孔のガス吐出孔径よりも大きいことが好ましい。
すなわち、シャワーヘッドのガス吐出孔よりもシャワープレートのプレート孔におけるヘッド側表面孔の表面孔径を小さく、つまり、シャワーヘッドのガス吐出孔を大きく構成した場合には、ガス吐出孔のピッチは変わらないが、シャワープレートのプレート孔が小さいため、反応ガスが噴出する領域は小さくなる。この結果、被処理基板上での膜均一性が悪化することが考えられる。
しかし、本発明では、シャワーヘッドのガス吐出孔に対向するシャワープレートのプレート孔におけるヘッド側表面孔の表面孔径は、シャワーヘッドのガス吐出孔のガス吐出孔径よりも大きいため、反応ガスが噴出す領域も大きくなる。したがって、被処理基板上での膜均一性を確保することができる。
本発明の気相成長装置では、前記シャワープレートのプレート孔は、前記シャワーヘッド側のヘッド側表面孔から被処理基板側に向けて孔径が狭まるテーパー形状を有していることが好ましい。
これにより、シャワープレートのプレート孔における断面積変化が緩やかとなり、プレート孔を通過するガスの流路抵抗を低減させると共に、ガス流の剥離や渦発生を低減することが可能となる。したがって、供給される反応ガス流にばらつきが発生せず、被処理基板上での膜均一性を保つことができる。
本発明の気相成長装置では、前記テーパー形状のテーパー角度は、プレート孔の孔中心軸とのなす角度が45°以下であることが好ましい。
これにより、シャワーヘッドのガス吐出孔からのガス流がプレート孔のテーパー面に衝突するときの抵抗が小さくなる。この結果、プレート孔でのガス流の剥離や渦発生をより低減させることが可能となるため、供給される反応ガス流にばらつきが発生せず、被処理基板上での膜均一性を保つことができる。
本発明の気相成長装置では、前記シャワープレートのプレート孔は、第1プレート孔と第2プレート孔とが積層された2種類の孔径を有して形成されていると共に、前記シャワーヘッドのガス吐出孔に対向するシャワープレートの第1プレート孔におけるヘッド側表面孔のヘッド側表面孔径は、上記シャワーヘッドのガス吐出孔のガス吐出孔径よりも大きいと共に、前記被処理基板に対向するシャワープレートの第2プレート孔における基板側表面孔の基板側表面孔径は、上記シャワーヘッドのガス吐出孔のガス吐出孔径と等しいことが好ましい。
すなわち、被処理基板へ供給される原料ガス流速が低下すると、被処理基板へ原料ガスが到達する前に反応し、被処理基板の表面反応の制御が困難となり、成長膜の品質低下を招く場合があるという問題が生じる。
しかし、本発明では、被処理基板に対向するシャワープレートの第2プレート孔における基板側表面孔の基板側表面孔径は、上記シャワーヘッドのガス吐出孔のガス吐出孔径と等しいので、シャワーヘッドのガス吐出孔におけるガス流速と、第2プレート孔における基板側表面孔におけるガス流速とを等しくすることができる。この結果、シャワーヘッドのガス吐出孔におけるガス流速を低下させること無く、被処理基板へ噴出すことができるので、被処理基板の表面反応の制御性を確保することができる。
本発明の気相成長装置では、前記シャワープレートの第2プレート孔は、シャワーヘッド側から被処理基板側に向けて孔径が狭まるテーパー形状を有していることが好ましい。
これにより、シャワープレートの第2プレート孔における断面積変化が緩やかとなり、プレート孔を通過するガスの流路抵抗を低減させると共に、ガス流の剥離や渦発生を低減することが可能となる。したがって、供給される反応ガス流にばらつきが発生せず、被処理基板上での膜均一性を保つことができる。
本発明の気相成長装置では、前記シャワープレートの第1プレート孔は、前記ヘッド側表面孔径から被処理基板側に向けて孔径が狭まるテーパー形状を有していることが好ましい。
これにより、シャワープレートの第1プレート孔における断面積変化が緩やかとなり、プレート孔を通過するガスの流路抵抗を低減させると共に、ガス流の剥離や渦発生をさらに低減することが可能となる。したがって、供給される反応ガス流にばらつきが発生せず、被処理基板上での膜均一性を保つことができる。
本発明の気相成長装置では、前記テーパー形状のテーパー角度は、第1プレート孔又は第2プレート孔の孔中心軸とのなす角度が45°以下であることが好ましい。
これにより、シャワーヘッドのガス吐出孔からのガス流が第1プレート孔又は第2プレート孔のテーパー面に衝突するときの抵抗が小さくなる。この結果、第1プレート孔又は第2プレート孔でのガス流の剥離や渦発生をより低減させることが可能となるため、供給される反応ガス流にばらつきが発生せず、被処理基板上での膜均一性を保つことができる。
本発明の気相成長装置では、前記シャワーヘッドのガス吐出孔と該シャワーヘッドのガス吐出孔に対向するシャワープレートのプレート孔におけるヘッド側表面孔とのいずれか一方が他方よりも大きいと共に、上記シャワーヘッドのガス吐出孔とシャワープレートのプレート孔におけるヘッド側表面孔とのいずれか一方が他方よりも大きい孔は、シャワーヘッドの中心よりも外側へ設置されている孔ほど大きく形成されていることが好ましい。
すなわち、シャワーヘッドのガス吐出孔及びシャワープレートのプレート孔の製作においては、通常、シャワーヘッドの中心を基準として製作される。このため、シャワーヘッドの中心を基準として、外側になるほど各孔の寸法精度は累積公差によって位置ずれが大きくなり、またその数も多くなる。この結果、シャワーヘッドのガス吐出孔は、外側の方がより塞がれてしまう。
この点、本発明では、シャワーヘッドの中心よりも外側へ設置されている孔ほど大きく形成されている。したがって、累積公差による位置ずれを吸収することができ、一部のガス吐出孔が塞がることが無くなり、供給される反応ガス流にばらつきが発生せず、被処理基板上での膜均一性が保たれる。
また、シャワーヘッドとシャワープレートとのそれぞれの材質が異なる場合、熱膨張係数の違いによって、シャワーヘッドの中心よりも外側へ設置されている孔ほど位置ズレが大きくなる。この点、本発明では、シャワーヘッドの中心よりも外側へ設置されている孔ほど大きく形成されており、シャワーヘッドのガス吐出孔が塞がることが無く、供給される反応ガス流にばらつきは発生せず、被処理基板上での膜均一性を保つことができる。特に、基板上に化合物半導体結晶を成長させる際、異なる温度で多層膜を成長させる場合に、顕著となる位置ズレが緩和される。
本発明の気相成長装置では、前記シャワーヘッドのガス吐出孔に対向するシャワープレートの表面は鏡面に加工されている一方、前記被処理基板に対向するシャワープレートの表面は、上記鏡面よりも粗面に加工されていることが好ましい。
これにより、シャワーヘッドの表面とシャワープレートの表面との密着性が向上し、被処理基板側から流入する熱をシャワーヘッド側へ逃がすことができる。この結果、被処理基板と対向するシャワープレートの表面の温度をより低下することができる。
この結果、シャワープレートの表面近傍での気相成長が起こり難くなるため、シャワープレート表面への生成物付着を抑止し、プレート孔の目詰まりを低減することができる。したがって、供給される反応ガス流にばらつきが発生せず、被処理基板上での膜均一性が保たれる。
また、シャワープレートの表面での生成物付着を抑止しているものの、原料ガスの拡散によって、原料ガスが混合され気相反応がおきるため、シャワープレートの表面へ生成物は少なからず付着してしまう。シャワープレートへ生成物が付着する以上、付着した生成物の被処理基板への落下も懸念される。そのため、被処理基板と対向するシャワープレートの表面は、表面を荒らすことによって、生成物とシャワープレートの表面との密着性(くいつき)を増すことができる。したがって、付着した生成物の被処理基板への落下を抑止することができる。
本発明の気相成長装置では、前記シャワープレートは、赤外光透過材料にて構成されていることが好ましい。
これにより、被処理基板からの輻射熱をシャワープレートでは透過させることができ、被処理基板側から流入する熱をシャワーヘッド側へ逃がすことができる。このため、被処理基板と対向するシャワープレートの表面の温度をより低下することができる。したがって、シャワープレートの表面近傍での気相成長が起こり難くなるため、シャワープレートの表面への生成物付着を抑止し、プレート孔の目詰まりを低減することができる。したがって、供給される反応ガス流にばらつきが発生せず、被処理基板上での膜均一性が保たれる。
本発明の気相成長装置では、前記赤外光透過材料は、石英であることが好ましい。
このように、赤外光透過材料を石英とすることによって、シャワープレートの熱膨張率は小さくなり、シャワーヘッドに固定した場合でも、熱膨張による破損を防ぐことができる。また、石英は優れた耐食性を有しているため、付着した生成物に対応した酸によるウェット洗浄、塩酸(HCl)、塩素(Cl)、三塩化ホウ素(BCl)等によるドライ洗浄を行うことができ、シャワープレートを繰り返し使用することができる。
本発明の気相成長装置は、以上のように、シャワーヘッドのガス吐出孔と該シャワーヘッドのガス吐出孔に対向するシャワープレートのプレート孔におけるヘッド側表面孔とのいずれか一方が他方よりも大きいものである。
また、本発明の気相成長方法は、以上のように、シャワーヘッドのガス吐出孔と該シャワーヘッドのガス吐出孔に対向するシャワープレートのプレート孔におけるヘッド側表面孔とのいずれか一方を他方よりも大きくし、当該ガス吐出孔及びプレート孔を通してガスを供給して成膜する方法である。
それゆえ、シャワーヘッドのガス吐出孔の塞がりを防止することにより、供給される反応ガス流のばらつきの発生を抑制し、被処理基板上での膜均一性及び膜の再現性を確保し得る気相成長装置及び気相成長方法を提供することができるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1ないし図4に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本発明の図面において、同一の参照符号は、同一部分又は相当部分を表わすものとする。
図2に、本発明の気相成長装置としてのMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition :有機金属気相堆積)装置の一例である縦型シャワーヘッド型のMOCVD装置10の模式的な構成の一例を示す。
本実施の形態のMOCVD装置10は、図1に示すように、内部を大気側と隔離し、気密状態を保持する成長室としての反応室1を有する反応炉2と、上記反応室1の内部に設けられて被処理基板3を載置する基板保持部材4と、上記基板保持部材4と対向し、かつ底面にシャワープレート30を有するシャワーヘッド20とを備えている。
上記基板保持部材4は、回転伝達部材5の一端に備え付けられており、回転伝達部材5は、図示しない回転機構によって、自転可能となっている。また、基板保持部材4の下側には、基板加熱ヒータ6が設けられている。
上記MOCVD装置10にて被処理基板3の主表面に薄膜を形成するときは、原料ガス(以下単にガスと称する)を、シャワーヘッド20からガス吐出孔H3・H5を通し、シャワーヘッド20の下側に設けられたシャワープレート30のプレート孔31を通して、反応室1へ導入する。このとき、基板加熱ヒータ6にて、基板保持部材4を介して被処理基板3が加熱され、この被処理基板3上での成膜化学反応が促進されることにより、被処理基板3上に薄膜が形成される。被処理基板3上を通過したガスは、ガス排出口1aから排出される。
次に、本実施の形態の特徴的な構造であるシャワーヘッド20及びシャワープレート30の詳細構造について説明する。
上記シャワーヘッド20は、第一ガスを充満させる第一ガス分配空間23と、上記第一ガスとは異なる第二ガスを充満させる第二ガス分配空間24と、上記第一ガス及び第二ガスを冷却する冷媒を充満させる冷媒空間22とを有しており、これら各空間は、被処理基板3側から、冷媒空間22、第一ガス分配空間23、及び第二ガス分配空間24の順に積層されている。そして、シャワーヘッド20の下側つまり被処理基板3側にシャワープレート30が設けられている。
上記第二ガス分配空間24には第二ガスが第二ガス導入口24aから導入されると共に、第二ガス分配空間24に導入された第二ガスは、第一ガス分配空間23及び冷媒空間22を貫通し、かつシャワープレート30のプレート孔31に連通するガス吐出孔H5を有する複数の第二ガス供給管24bを通して、反応室1に吐出されるようになっている。
また、第一ガス分配空間23には第一ガスが第一ガス導入口23aから導入されると共に、第一ガス分配空間23に導入された第一ガスは、冷媒空間22を貫通し、かつシャワープレート30のプレート孔31に連通するガス吐出孔H3を有する複数の第一ガス供給管23bを通して、反応室1に吐出されるようになっている。
したがって、第一ガス及び第二ガスは、シャワーヘッド20では混合されることなく、独立して反応室1に吐出されるようになっている。
上記シャワーヘッド20は、図1に示すように、Oリング7aによって、反応炉2と気密状態を保持するよう封止されており、シャワーヘッド20と反応炉2とは取外し可能に構成されている。また、第一ガス分配空間23と第二ガス分配空間24との間には、Oリング7bが設けられ、第二ガス分配空間24とその天板との間にもOリング7cが設けられることによって、各空間が分離可能になっていると共に、各空間の気密状態が保持されている。
一方、シャワープレート30は、シャワーヘッド20のシャワーヘッド下部壁面20aにて図示しないネジ等によって密着して固定、設置されている。上記シャワープレート30には、プレート孔31が設けられており、本実施の形態においては、ガス吐出孔H3・H5とプレート孔31とは、必ず連通するようになっている。
すなわち、本実施の形態では、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5と、このガス吐出孔H3・H5に対向するシャワープレート30のプレート孔31とのいずれか一方が他方よりも大きくなるように形成されている。
この構成について、図2に基づいて説明する。図2は、図1中のA部を示す拡大図である。
図2に示すように、シャワーヘッド20に設置された第一ガス供給管23bのガス吐出孔H3の直径、及び第二ガス供給管24bのガス吐出孔H5の直径はそれぞれd1、d2であり、直径d1=直径d2となっている。
ここで、ガス吐出孔H3・H5の中心軸を、それぞれ、ガス吐出孔中心軸H3・H5とすると、この第一ガス供給管23bと及び第二ガス供給管24bとの中心間距離、つまりガス吐出孔中心軸H3とガス吐出孔中心軸H5との中心軸間距離は、p1となっている。
一方、シャワープレート30には、プレート孔31が設けられており、本実施の形態では、プレート孔31の中心軸間距離はp1と等しくなっていると共に、プレート孔31の直径をd3とすると、直径d1=直径d2<直径d3となっている。すなわち、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5は、このガス吐出孔H3・H5に対向するシャワープレート30のプレート孔31のヘッド側表面孔31aよりも小さくなるように形成されている。
上記構成によれば、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5及びプレート孔31のそれぞれの製作寸法精度(誤差)のため、それぞれのガス吐出孔中心軸H3・H5にずれた箇所が発生した場合においても、ガス吐出孔H3・H5が塞がることが無く、供給される反応ガス流にばらつきは発生せず、被処理基板3上での膜均一性を保つことができる。また、シャワープレート30の取り付け精度のマージンも広がり、位置合わせ精度が緩和されると共に、一部のガス吐出孔H3・H5が塞がることが無くなり、供給される反応ガス流にばらつきが発生せず、被処理基板3上での膜均一性が保たれる。さらに、複数のシャワープレート30による運用がなされる場合は、シャワープレート30の個体差も吸収され、被処理基板3上での膜の再現性も確保される。また、シャワープレート30をシャワーヘッド20に固定する際にも、作業者による固定精度のばらつきも吸収され、被処理基板3上での膜の再現性も確保される。
さらに、シャワーヘッド20とシャワープレート30とのそれぞれの材質が異なる場合、熱膨張係数の違いによって、ガス吐出孔H3・H5のガス吐出孔中心軸H3・H5及びプレート孔31の中心軸にずれた箇所が発生した場合においても、ガス吐出孔H3・H5が塞がることが無く、供給される反応ガス流にばらつきは発生せず、被処理基板3上での膜均一性を保つことができる。特に、被処理基板3上に化合物半導体結晶を成長させる際、異なる温度で多層膜を成長させる場合に、顕著となる位置ズレが緩和される。
ここで、上記の説明では、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5は、このガス吐出孔H3・H5に対向するシャワープレート30のプレート孔31よりも小さくなるように形成されていたが、必ずしもこれに限らず、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5は、このガス吐出孔H3・H5に対向するシャワープレート30のプレート孔31のヘッド側表面孔31aよりも大きくなるように形成されているとすることができる。
具体的には、図3に示すように、シャワーヘッド20に設置された第一ガス供給管23bのガス吐出孔H3の直径、及び第二ガス供給管24bのガス吐出孔H5の直径はそれぞれd1、d2であり、直径d1=直径d2となっている。
ここで、ガス吐出孔H3・H5の中心軸を、それぞれ、ガス吐出孔中心軸H3・H5とすると、この第一ガス供給管23bと及び第二ガス供給管24bとの中心間距離、つまりガス吐出孔中心軸H3とガス吐出孔中心軸H5との中心軸間距離は、p1となっている。
一方、シャワープレート30には、プレート孔31が設けられており、図3では、プレート孔31の中心軸間距離はp1と等しくなっていると共に、プレート孔31の直径をd3とすると、直径d1=直径d2>直径d3となっている。すなわち、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5は、このガス吐出孔H3・H5に対向するシャワープレート30のプレート孔31のヘッド側表面孔31aよりも大きくなるように形成されている。
上記構成によると、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5よりもプレート孔31を小さく、つまり、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5を大きく構成しているので、シャワープレート孔出口における流速を大きくし、被処理基板3へ噴出すことができるため、被処理基板3の表面反応の制御性を確保することができる。また、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5を小さく形成する加工よりもプレート孔31を小さく形成する加工の方が容易であり、安価な装置とすることができる。
なお、本実施の形態においては、シャワープレート30のプレート孔31は、円柱形状となっているが、必ずしもこれに限定されず、例えば、テーパー形状を有することも可能である。
例えば、図4に示すように、シャワープレート30のプレート孔32は、シャワーヘッド20側のヘッド側表面孔32aから前記被処理基板3側に向けて孔径が狭まるテーパー形状を有している。
具体的には、図4に示すように、シャワープレート30のガス吐出孔H3・H5に対向するプレート孔32におけるシャワーヘッド20側のヘッド側表面孔32aの直径d3はガス吐出孔H3・H5の直径d1・d2(直径d1=直径d2)よりも大きく、被処理基板3と対向する基板側表面孔32bの直径d4は、ガス吐出孔H3・H5の直径d1・d2(直径d1=直径d2)と等しい。したがって、プレート孔32はテーパー形状を有するため、ヘッド側表面孔32aから基板側表面孔32bへの流路断面積変化が緩やかとなり、プレート孔32を通過するガスの流路抵抗を低減させると共に、ガス流の剥離や渦発生を低減することが可能となる。この結果、ガスの乱れる領域を低減し、供給される反応ガス流にばらつきが発生せず、被処理基板3上での膜均一性を保つことができる。
また、上記テーパーの角度αは、45°以下にすることによって、ガス流の剥離や渦発生を低減することが可能となる。
このように、本実施の形態のMOCVD装置10及び気相成長方法では、複数のガス吐出孔H3・H5を下面に配設したシャワーヘッド20と、このシャワーヘッド20の下面に対向して設けられ、かつ複数のプレート孔31を配設したシャワープレート30とを備え、シャワーヘッド20から、このシャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5及びシャワープレート30のプレート孔31を通して被処理基板3を収容する反応室1内にガスを供給して被処理基板3に成膜する。
そして、本実施の形態では、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5と、このシャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5に対向するシャワープレート30のプレート孔31におけるヘッド側表面孔31aとのいずれか一方が他方よりも大きい。尚、ガス吐出孔H3・H5及びプレート孔31のヘッド側表面孔31aは、必ずしも断面が円形でなくてもよく、多角形、楕円等、その他の不定形であってもよい。
これにより、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5、及びシャワープレート30のプレート孔31におけるヘッド側表面孔31aのそれぞれの製作寸法精度(誤差)のため、それぞれの中心軸がずれた箇所が発生した場合においても、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5が塞がることが無く、供給される反応ガス流にばらつきは発生せず、被処理基板3上での膜均一性を保つことができる。
また、シャワープレート30の取り付け精度のマージンも広がり、位置合わせ精度が緩和される。このため、シャワープレート30のシャワーヘッド20への固定の際にも、作業者による固定精度のばらつきが吸収され、一部のガス吐出孔H3・H5が塞がることが無くなり、供給される反応ガス流にばらつきが発生しない。この結果、被処理基板3上での膜均一性及び膜の再現性も確保される。
特に、例えば、複数のシャワープレート30による運用がなされる場合は、シャワープレート30の個体差も吸収され、被処理基板3上での膜の再現性も確保される。
また、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5よりもシャワープレート30のプレート孔31におけるヘッド側表面孔31aを小さく、つまり、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5を大きく構成した場合には、シャワープレート30のプレート孔31における孔出口における流速を大きくして被処理基板3へ噴出すことができる。このため、被処理基板3の表面反応の制御性を確保することができる。
また、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5を小さく形成する加工よりも、シャワープレート30のプレート孔31を小さく形成する加工の方が容易であり、安価な装置とすることができる。
したがって、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5の塞がりを防止することにより、供給される反応ガス流のばらつきの発生を抑制し、被処理基板3上での膜均一性及び膜の再現性を確保し得るMOCVD装置10を提供することができる。
また、シャワープレート30を交換するためには反応室1を大気開放することが必要になり、交換後には、反応室1の真空到達度を回復させなくてはならないので、立ち上げに時間がかかり、稼働率が低下するが、プレート孔31の詰まりが抑制されるので、本実施の形態ではそのようなことはない。
そして、シャワープレートの表面の付着物に起因する目詰まり、反応室1への不純物混入等の問題を抑制し、被処理基板3上に均一な膜厚・組成比分布の薄膜を再現性よく成長させ得るMOCVD装置10を提供することができる。
ところで、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5よりもシャワープレート30のプレート孔31におけるヘッド側表面孔31aの表面孔径を小さく、つまり、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5を大きく構成した場合には、ガス吐出孔H3・H5のピッチは変わらないが、シャワープレート30のプレート孔31が小さいため、反応ガスが噴出する領域は小さくなる。この結果、被処理基板3上での膜均一性が悪化することが考えられる。
しかし、本実施の形態では、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5に対向するシャワープレート30のプレート孔31におけるヘッド側表面孔31aの表面孔径は、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5のガス吐出孔径よりも大きいため、反応ガスが噴出す領域も大きくなる。したがって、被処理基板3上での膜均一性を確保することができる。
また、本実施の形態のMOCVD装置10では、シャワープレート30のプレート孔32は、シャワーヘッド20側のヘッド側表面孔32aから被処理基板3側に向けて孔径が狭まるテーパー形状を有している。
これにより、シャワープレート30のプレート孔32における断面積変化が緩やかとなり、プレート孔32を通過するガスの流路抵抗を低減させると共に、ガス流の剥離や渦発生を低減することが可能となる。したがって、供給される反応ガス流にばらつきが発生せず、被処理基板3上での膜均一性を保つことができる。
また、本実施の形態のMOCVD装置10では、テーパー形状のテーパー角度αは、プレート孔32の孔中心軸とのなす角度が45°以下である。
これにより、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5からのガス流がプレート孔32のテーパー面に衝突するときの抵抗が小さくなる。この結果、プレート孔32でのガス流の剥離や渦発生をより低減させることが可能となるため、供給される反応ガス流にばらつきが発生せず、被処理基板3上での膜均一性を保つことができる。
尚、本実施の形態においては、シャワープレート30はシャワーヘッド20に密着している状態で、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3又はガス吐出孔H5とシャワープレート30のプレート孔31とが一対一にて密着して対向していることにより、ガス流れ方向が同一方向となっている。しかし、必ずしもこれに限らず、例えば、シャワープレート30とシャワーヘッド20とは密着せず、シャワープレート30とシャワーヘッド20との間に、例えばバッファ層(共通空間)があり、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3又はガス吐出孔H5とシャワープレート30のプレート孔31とが一対一にてバッファ層(共通空間)を介して近接して対向(中心一致)していることにより、ガス流れ方向が略同一方向となっている。ものであってもよい。
さらに、シャワーヘッド20のシャワープレート側表面に溝が形成されており、シャワープレート30のプレート孔31に直上対向する部分以外がシャワープレート30の上面と密着することにより、上記溝が水平方向に走るガス流路になっているものにおいて、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3又はガス吐出孔H5とシャワープレート30のプレート孔31とが一対一にて溝空間を介して近接して対向(中心一致)しているものであってもよい。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図5ないし図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態のMOCVD装置10は、図5に示すように、シャワープレート30のプレート孔31の形状が、前記実施の形態1の形状とは異なっている。
すなわち、本実施の形態のシャワープレート30のプレート孔40は、図5に示すように、第1プレート孔41と第2プレート孔42とが積層された2種類の孔径を有して形成されている。そして、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5に対向するシャワープレート30の第1プレート孔41におけるヘッド側表面孔41aのヘッド側表面孔径は、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5のガス吐出孔径よりも大きい。また、前記被処理基板3に対向するシャワープレート30の第2プレート孔42における基板側表面孔42bの基板側表面孔径は、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5のガス吐出孔径と等しい。
本実施の形態におけるシャワープレート30のプレート孔40の構成を、図5に基づいて詳細に説明する。図5は、前記図1のA部拡大図において、シャワーヘッド下部壁面20aとシャワープレート30とを離した状態のA部拡大図である。
本実施の形態では、図5に示すように、シャワープレート30のガス吐出孔H3・H5に対向するヘッド側表面孔41aの直径d3が、ガス吐出孔H3・H5の直径d1・d2(直径d1=直径d2)よりも大きく、直径d1=直径d2<直径d3となっており、前記被処理基板3と対向する基板側表面孔42bの直径d4が、ガス吐出孔H3・H5の直径d1・d2(直径d1=直径d2)と等しく、直径d1=直径d2=直径d4となっている。
直径d1=直径d2<直径d4という関係であった場合、被処理基板3へ供給される原料ガス流速が低下し、被処理基板3へ原料ガスが到達する前に反応し、被処理基板3表面反応の制御が困難となり、成長膜の品質低下を招く場合があるという問題が生じる。しかし、上記構成によれば、ガス吐出孔H3・H5におけるガス流速V1と、被処理基板3と対向する基板側表面孔42bにおけるガス流速V2とを等しくすることができる。この結果、ガス吐出孔H3・H5におけるガス流速V1を低下させること無く、被処理基板3へ噴出すことができるため、被処理基板3表面反応の制御性を確保することができる。
ところで、図5においては、ガス吐出孔H3・H5に対向するヘッド側表面孔41aの形状は、円筒形状となっており、被処理基板3と対向する基板側表面孔42bの形状も円筒形状となっている。このため、これら円筒形状の組合せによると、第1プレート孔41の周辺や角部において、ガスの乱れる領域が存在する。
そこで、例えば、図6(a)(b)に示すように、被処理基板3と対向する第2プレート孔42にテーパーを設けることができる。これにより、第1プレート孔41の周辺や角部におけるガスの乱れる領域を少なくすることができる。
しかし、図6(a)(b)においても、同図(a)(b)においてドットで示すようなガスの乱れる領域が存在する。
そこで、例えば、図7(a)(b)(c)に示すように、シャワーヘッド20に対向する第1プレート孔41にテーパーを設けることができる。
すなわち、図7(a)(b)(c)に示す構成によれば、前記被処理基板3と対向する第2プレート孔42の基板側表面孔42bの直径d4は、ガス吐出孔H3・H5の直径d1・d2(直径d1=直径d2)と等しく、直径d1=直径d2=直径d4となっていおり、図5に示すものと同じである。しかし、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5に対向する第1プレート孔41のヘッド側表面孔41aの直径d3が、ガス吐出孔H3・H5の直径d1・d2(直径d1=直径d2)よりも大きく、直径d1=直径d2<直径d3となっていると共に、第1プレート孔41にはテーパー形状を形成することにより、第2プレート孔42に接続している。
したがって、第1プレート孔41における、ヘッド側表面孔32aから第2プレート孔42への流路断面積変化が緩やかとなり、図6(a)(b)に示す場合よりもプレート孔40を通過するガスの流路抵抗を低減させると共に、ガス流の剥離や渦発生を低減することが可能となる。この結果、ガスの乱れる領域を低減し、供給される反応ガス流にばらつきが発生せず、被処理基板3上での膜均一性を保つことができる。
また、本実施の形態においても、テーパーの角度αを45°以下にすることによって、ガス流の剥離や渦発生を低減することが可能となる。
この構成により、従来では、図8(b)に示すように、ガス吐出孔H3・H5とプレート孔との位置ずれによって、ガス吐出孔H3・H5の一部が塞がれることになっていたが、本実施の形態では、図8(a)に示すように、ガス吐出孔H3・H5がプレート孔40によって塞がれることはなくなる。
このように、本実施の形態のMOCVD装置10では、シャワープレート30のプレート孔40は、第1プレート孔41と第2プレート孔42とが積層された2種類の孔径を有して形成されていると共に、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5に対向するシャワープレート30の第1プレート孔41におけるヘッド側表面孔41aのヘッド側表面孔径は、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5のガス吐出孔径よりも大きいと共に、被処理基板3に対向するシャワープレート30の第2プレート孔42における基板側表面孔42bの基板側表面孔径は、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5のガス吐出孔径と等しい。
すなわち、被処理基板3へ供給される原料ガス流速が低下すると、被処理基板3へ原料ガスが到達する前に反応し、被処理基板3の表面反応の制御が困難となり、成長膜の品質低下を招く場合があるという問題が生じる。
しかし、本実施の形態では、被処理基板3に対向するシャワープレート30の第2プレート孔42における基板側表面孔42bの基板側表面孔径は、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5のガス吐出孔径と等しいので、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5におけるガス流速と、第2プレート孔42における基板側表面孔42bにおけるガス流速とを等しくすることができる。この結果、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5におけるガス流速を低下させること無く、被処理基板3へ噴出すことができるので、被処理基板3の表面反応の制御性を確保することができる。
また、本実施の形態のMOCVD装置10では、シャワープレート30の第2プレート孔42は、シャワーヘッド20側から被処理基板3側に向けて孔径が狭まるテーパー形状を有しているとすることが可能である。
これにより、シャワープレート30の第2プレート孔42における断面積変化が緩やかとなり、プレート孔40を通過するガスの流路抵抗を低減させると共に、ガス流の剥離や渦発生を低減することが可能となる。したがって、供給される反応ガス流にばらつきが発生せず、被処理基板3上での膜均一性を保つことができる。
また、本実施の形態のMOCVD装置10では、シャワープレート30の第1プレート孔41は、ヘッド側表面孔41aから被処理基板3側に向けて孔径が狭まるテーパー形状を有しているとすることが可能である。
これにより、シャワープレート30の第1プレート孔41における断面積変化が緩やかとなり、プレート孔40を通過するガスの流路抵抗を低減させると共に、ガス流の剥離や渦発生をさらに低減することが可能となる。したがって、供給される反応ガス流にばらつきが発生せず、被処理基板3上での膜均一性を保つことができる。
また、本実施の形態のMOCVD装置10では、テーパー形状のテーパー角度αは、第1プレート孔41又は第2プレート孔42の孔中心軸とのなす角度が45°以下である。
これにより、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5からのガス流が第1プレート孔41又は第2プレート孔42のテーパー面に衝突するときの抵抗が小さくなる。この結果、第1プレート孔41又は第2プレート孔42でのガス流の剥離や渦発生をより低減させることが可能となるため、供給される反応ガス流にばらつきが発生せず、被処理基板3上での膜均一性を保つことができる。
〔実施の形態3〕
本発明の他の実施の形態について図9ないし図11に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1及び実施の形態2と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1及び実施の形態2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態のMOCVD装置10は、図10及び図11に示すように、シャワーヘッド20の中心よりも外側へ設置されているプレート孔50ほど大きく形成されていることを特徴としている。
通常、例えば前記図5に示すシャワーヘッド20におけるガス吐出孔H3・H5は反応ガス流速を上げるため、その直径d1・d2は極力小さく構成される。この理由は、反応ガス流速が低いと、被処理基板3へ反応ガスが到達する前に、気相反応が起こり、反応ガスが消費され被処理基板3上へ成膜されなくなるためである。また、ガス吐出孔H3・H5が大きく、反応ガス流速が低い場合は、反応ガスの供給量を増加したり又は反応炉内圧力を下げたりする手法によって、反応ガス流速を上げることが可能であるが、被処理基板3の表面反応の制御性を確保することができず、膜質の低下を招く恐れがあるためである。
その結果、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5の直径d1・d2は、0.5mm〜1mmといった小径に形成される。
また、ガス吐出孔中心軸H3とガス吐出孔中心軸H5との中心軸間距離p1は、極力小さい方が、被処理基板3上へ均一に反応ガスを供給することが可能となる。しかし、製作上の限界(冷媒空間22の確保、並びに第一ガス供給管23b及び第二ガス供給管24bの肉厚の確保)から、例えば、直径d1=直径d2=0.5mm、肉厚0.5mm、冷媒流路幅1mmとすると、最小でも2.5mm程度である。
したがって、例えば、図9に示すように、ガス吐出孔H3・H5が、φ100mmの範囲に格子状設置されるとすると、1241個の孔が設置され、横方向には、片側最大20個の孔数となる。ピッチ2.5mmの寸法公差を±0.025mmで実現できたとして、φ100mmの中心から最外周の孔の位置は、累積公差±0.025×20=0.5mmとなり、50±0.5mm位置となる。つまり最大で±0.5mmずれる可能性が出てくる。ピッチが0.5mmずれた場合、φ0.5mmの孔は全く重ならず、ガス吐出孔H3・H5は完全に塞がれてしまう。φ100mmの範囲でこのような状況であり、さらに大型化を実施する場合、この累積公差が大きく影響する。
そこで、本実施の形態のMOCVD装置10では、前述したように、シャワーヘッド20の中心よりも外側へ設置されているプレート孔50ほど大きく形成している。
上記構成のMOCVD装置10について、図10及び図11に基づいて説明する。図10は、本実施の形態のMOCVD装置10を示す構成図であり、図11はシャワーヘッド下部壁面20aとシャワープレート30とを離した状態の図10におけるB部拡大図である。
図10及び図11に示すように、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5に対向するシャワープレート30のプレート孔50の直径d31・d32・・・・・・d3nが、ガス吐出孔H3・H5の直径d1・d2(直径d1=直径d2)よりも大きく、直径d1=直径d2<直径d3となっていると共に、シャワーヘッド中心軸21から外側へ設置された孔ほど直径が大きく、直径d31≦直径d32≦直径d33・・・≦直径d3nとなっている。また、被処理基板3と対向するプレート孔50の第2プレート孔42の直径d4が、ガス吐出孔H3・H5の直径d1・d2(直径d1=直径d2)と等しく、直径d1=直径d2=直径d4となっている。
シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5、及びシャワープレート30のプレート孔50の製作においては、通常、シャワーヘッド中心軸21を基準として製作される。シャワーヘッド中心軸21を基準として、外側になるほど、各孔の寸法精度は前述の累積公差によって、位置ずれが大きくなり、またその数も多くなる。したがって、ガス吐出孔H3・H5は、外側の方がより塞がれてしまう可能性が高くなる。
しかし、本実施の形態の構成によれば、プレート孔50の直径が、シャワーヘッド中心軸21から外側へ設置されたプレート孔50ほど、ガス吐出孔H3・H5の直径d1・d2よりも大きく形成されるため、累積公差による位置ずれを吸収することができ、一部のガス供給孔が塞がることが無くなり、供給される反応ガス流にばらつきが発生せず、被処理基板3上での膜均一性が保たれる。特に、複数の被処理基板3を設置する大型炉においては、この累積公差が大きく影響するため、本実施形態の効果が大きくなる。
尚、例えば、前記図3に示すように、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5をプレート孔31よりも大きくしている場合には、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5の直径を、シャワーヘッド中心軸21から外側へ設置された孔ほど大きくすることも可能である。しかし、この場合、図4、図6(a)(b)及び図7(a)(b)(c)に示すようなテーパー形状や拡大部形状を構成することは、ガス吐出孔H3・5Hがストレート孔となっているので、逆に、ガス流路中に余分な拡大部を構成することとなるため、形成することは好ましくない。
このように、本実施の形態のMOCVD装置10では、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5と、このシャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5に対向するシャワープレート30のプレート孔50におけるヘッド側表面孔41aとのいずれか一方が他方よりも大きいと共に、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5とシャワープレート30のプレート孔50におけるヘッド側表面孔41aとのいずれか一方が他方よりも大きい孔は、シャワーヘッド20の中心よりも外側へ設置されている孔ほど大きく形成されている。
すなわち、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5及びシャワープレート30のプレート孔50の製作においては、通常、シャワーヘッド20の中心を基準として製作される。このため、シャワーヘッド20の中心を基準として外側になるほど、各孔の寸法精度は累積公差によって位置ずれが大きくなり、またその数も多くなる。この結果、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5は、外側の方がより塞がれてしまう。
この点、本実施の形態では、シャワーヘッド20の中心よりも外側へ設置されている孔ほど大きく形成されている。したがって、累積公差による位置ずれを吸収することができ、一部のガス吐出孔H3・H5が塞がることが無くなり、供給される反応ガス流にばらつきが発生せず、被処理基板3上での膜均一性が保たれる。
また、シャワーヘッド20とシャワープレート30とのそれぞれの材質が異なる場合、熱膨張係数の違いによって、シャワーヘッド20の中心よりも外側へ設置されている孔ほど位置ズレが大きくなる。この点、本発明では、シャワーヘッド20の中心よりも外側へ設置されている孔ほど大きく形成されており、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5が塞がることが無く、供給される反応ガス流にばらつきは発生せず、被処理基板3上での膜均一性を保つことができる。特に、被処理基板3上に化合物半導体結晶を成長させる際、異なる温度で多層膜を成長させる場合に、顕著となる位置ズレが緩和される。
〔実施の形態4〕
本発明の他の実施の形態について図12及び図13に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1〜実施の形態3と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1〜実施の形態3の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態のMOCVD装置10は、図12に示すように、シャワープレート30の表面粗さについて特徴を有している。図12は、シャワープレート30を示す断面図である。
本実施の形態のMOCVD装置10におけるシャワープレート30は、図12に示すように、前記シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5に対向する側の表面の表面粗さRa_1は、仕上げ記号「▽▽▽▽」で示すように、鏡面加工されている。また、被処理基板3と対向する側の表面粗さRa_2は、仕上げ記号「▽」で示すように、表面が荒らされている。すなわち、表面粗さRa_1<表面粗さRa_2となっている。
上記構成によれば、シャワーヘッド下部壁面20aとシャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5に対向するシャワープレート30のシャワーヘッド20側の表面との密着性が向上し、被処理基板3側から流入する熱をシャワーヘッド下部壁面20aへ逃がすことができる。このため、被処理基板3と対向する側のシャワープレート30の表面温度をより低下することができる。よって、シャワープレート30における被処理基板3側の表面近傍での気相成長が起こり難くなるため、シャワープレート30の表面への生成物付着を抑止し、プレート孔50の目詰まりを低減し、供給される反応ガス流にばらつきが発生せず、被処理基板3上での膜均一性が保たれる。
また、シャワープレート30の被処理基板3側の表面での生成物付着を抑止しているものの、原料ガスの拡散によって、混合され気相反応がおきるため、シャワープレート30の被処理基板3側の表面への生成物は少なからず付着してしまう。シャワープレート30の被処理基板3側の表面へ生成物が付着する以上、付着した生成物の被処理基板3への落下も懸念される。そのため、被処理基板3と対向するシャワープレート面は、表面を荒らすことによって、生成物とシャワープレート表面の密着性(くいつき)を増すことができるので、付着した生成物の被処理基板3への落下を抑止することができる。
また、本実施の形態では、シャワープレート30は、赤外光を透過材料で構成され、赤外光透過材料は石英であるとすることができる。
上記構成によれば、被処理基板3及び基板保持部材4からの輻射熱をシャワープレート30にて透過させることができ、被処理基板3側から流入する熱をシャワーヘッド下部壁面20a側へ逃がすことができる。この結果、シャワープレート30における被処理基板3と対向する表面の温度をより低下することができる。したがって、シャワープレート30における被処理基板3と対向する表面近傍での気相成長が起こり難くなるため、シャワープレート30における被処理基板3と対向する表面への生成物付着を抑止し、プレート孔50の目詰まりを低減し、供給される反応ガス流にばらつきが発生せず、被処理基板3上での膜均一性が保たれる。
また、赤外光透過材料を石英とすることによって、シャワープレート30の熱膨張率は小さくなり、シャワーヘッド20へ固定した場合でも、熱膨張による破損を防ぐことができる。また、優れた耐食性を有しているため、付着した生成物に対応した酸によるウェット洗浄、塩酸(HCl)によるドライ洗浄を行うことができ、シャワープレート30を繰り返し使用することができる。
尚、他にも、赤外光透過材料としては、サファイアガラスも適用できる。しかし、非常に高価であるため、コストパフォーマンスとしては、石英の方が優れている。
このように、本実施の形態のMOCVD装置10では、シャワーヘッド20のガス吐出孔H3・H5に対向するシャワープレート30の表面は鏡面に加工されている一方、被処理基板3に対向するシャワープレート30の表面は、上記鏡面よりも粗面に加工されている。
これにより、シャワーヘッド20の表面とシャワープレート30の表面との密着性が向上し、被処理基板3側から流入する熱をシャワーヘッド20側へ逃がすことができる。この結果、被処理基板3と対向するシャワープレート30の表面の温度をより低下することができる。
この結果、シャワープレート30の表面近傍での気相成長が起こり難くなるため、シャワープレート30の表面への生成物付着を抑止し、プレート孔50の目詰まりを低減することができる。したがって、供給される反応ガス流にばらつきが発生せず、被処理基板3上での膜均一性が保たれる。
また、シャワープレート30の表面での生成物付着を抑止しているものの、原料ガスの拡散によって、原料ガスが混合され気相反応がおきるため、シャワープレート30の表面へ生成物は少なからず付着してしまう。シャワープレート30へ生成物が付着する以上、付着した生成物の被処理基板3への落下も懸念される。そのため、被処理基板3と対向するシャワープレート30の表面は、表面を荒らすことによって、生成物とシャワープレート30の表面との密着性(くいつき)を増すことができる。したがって、付着した生成物の被処理基板3への落下を抑止することができる。
また、本実施の形態のMOCVD装置10では、シャワープレート30は、赤外光透過材料にて構成されている。
これにより、被処理基板3からの輻射熱をシャワープレート30では透過させることができ、被処理基板3側から流入する熱をシャワーヘッド20側へ逃がすことができる。このため、被処理基板3と対向するシャワープレート30の表面の温度をより低下することができる。したがって、シャワープレート30の表面近傍での気相成長が起こり難くなるため、シャワープレート30の表面への生成物付着を抑止し、プレート孔50の目詰まりを低減することができる。したがって、供給される反応ガス流にばらつきが発生せず、被処理基板3上での膜均一性が保たれる。
また、本実施の形態のMOCVD装置10では、赤外光透過材料は、石英であるとすることができる。このように、赤外光透過材料を石英とすることによって、シャワープレート30の熱膨張率は小さくなり、シャワーヘッド20に固定した場合でも、熱膨張による破損を防ぐことができる。また、石英は優れた耐食性を有しているため、付着した生成物に対応した酸によるウェット洗浄、塩酸(HCl)、塩素(Cl)、三塩化ホウ素(BCl)等によるドライ洗浄を行うことができ、シャワープレート30を繰り返し使用することができる。
尚、本発明においては、MOCVD装置を構成する反応炉、シャワープレート及びその他の部材の形状が図1に示す形状に限定されないことは言うまでもない。
また、本発明においては、図13に示すように、内部を大気側と隔離し、気密状態を保持する成長室としての反応室1を有する反応炉2と、上記反応室1の内部に設けられて被処理基板3を載置する基板保持部材4と、上記基板保持部材4と対向し、かつ上面にシャワープレート30を有するシャワーヘッド20とを備えており、被処理基板3に対して、下方から反応ガスを供給するフェイスダウン型の気相成長装置としてのMOCVD装置60にも適用することができる。
さらに、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、シャワープレート上部の空間に周辺部よりガスを導入し、シャワープレートの複数のガス吐出孔から基板表面に反応ガスを供給するシャワープレートを用いた縦型のMOCVD装置等の気相成長装置及び気相成長方法に利用することができる。
本発明における気相成長装置の実施の一形態を示すものであって、気相成長装置の全体構成を示す概略図である。 上記気相成長装置におけるシャワーヘッドのガス吐出孔とシャワープレートのプレート孔との関係を示すものであって、図1のA部分を拡大して示す要部拡大図である。 上記気相成長装置におけるシャワーヘッドのガス吐出孔とシャワープレートのプレート孔との他の関係を示すものであって、図1のA部分を拡大して示す他の要部拡大図である。 上記気相成長装置におけるシャワーヘッドのガス吐出孔とシャワープレートのプレート孔とのさらに他の関係を示すものであって、図1のA部分におけるシャワーヘッドとシャワープレートとを分離して示すさらに他の要部拡大図である。 本発明における気相成長装置の他の実施の形態を示すものであって、上記気相成長装置におけるシャワーヘッドのガス吐出孔とシャワープレートのプレート孔とのさらに他の関係を示すものであって、図1のA部分におけるシャワーヘッドとシャワープレートとを分離して示す要部拡大図である。 (a),(b)は、上記シャワープレートのプレート孔の変形例を示すものであり、シャワープレートを示す要部拡大図である。 (a),(b),(c)は、上記シャワープレートのプレート孔における他の変形例を示すものであり、シャワープレートを示す要部拡大図である。 (a)は本実施の形態のガス吐出孔とプレート孔との位置ずれ有無による関係を示す断面図であり、(b)は、比較例としての従来のガス吐出孔とプレート孔との位置ずれ有無による関係を示す断面図である。 本発明における気相成長装置のさらに他の実施の形態を示すものであって、シャワーヘッドを示す底面図である。 上記気相成長装置の全体構成を示す概略図である。 上記気相成長装置におけるシャワーヘッドのガス吐出孔とシャワープレートのプレート孔との関係を示すものであって、図10のB部分を拡大して示す要部拡大図である。 本発明における気相成長装置のさらに他の実施の形態を示すものであって、シャワープレートを示す断面図である。 本発明における気相成長装置のさらに他の実施の形態を示すものであって、気相成長装置の全体構成を示す概略図である。 従来の縦型シャワーヘッド型の気相成長装置の構成を示す断面図である。 従来の他の縦型シャワーヘッド型の気相成長装置の構成を示す断面図である。 従来のさらに他の気相成長装置の構成を示す断面図である。
符号の説明
1 反応室(成長室)
1a ガス排出口
2 反応炉
3 被処理基板
4 基板保持部材
5 回転伝達部材
6 基板加熱ヒータ
10 MOCVD装置(気相成長装置)
20 シャワーヘッド
20a シャワーヘッド下部壁面
21 シャワーヘッド中心軸
22 冷媒空間
23 第一ガス分配空間
23a 第一ガス導入口
23b 第一ガス供給管
24 第二ガス分配空間
24a 第二ガス導入口
24b 第二ガス供給管
30 シャワープレート
31 プレート孔
31a ヘッド側表面孔
32 プレート孔
32a ヘッド側表面孔
32b 基板側表面孔
40 プレート孔
41 第1プレート孔
41a ヘッド側表面孔
42 第2プレート孔
42b 基板側表面孔
50 プレート孔
60 MOCVD装置(気相成長装置)
d1 直径
d2 直径
d3 直径
d4 直径
d3n 直径
H3 ガス吐出孔
H3 ガス吐出孔中心軸
H5 ガス吐出孔
H5 ガス吐出孔中心軸
p1 中心軸間距離
Ra_1 表面粗さ
Ra_2 表面粗さ
α テーパー角度

Claims (13)

  1. 複数のガス吐出孔を配設したシャワーヘッドと、上記シャワーヘッドに対向して設けられ、かつ複数のプレート孔を配設したシャワープレートとを備え、上記シャワーヘッドから、該シャワーヘッドのガス吐出孔及びシャワープレートのプレート孔を通して被処理基板を収容する成長室内にガスを供給して被処理基板に成膜する気相成長装置において、
    上記シャワーヘッドのガス吐出孔と該シャワーヘッドのガス吐出孔に対向するシャワープレートのプレート孔におけるヘッド側表面孔とのいずれか一方が他方よりも大きいことを特徴とする気相成長装置。
  2. 前記シャワーヘッドのガス吐出孔に対向するシャワープレートのプレート孔におけるヘッド側表面孔の表面孔径は、上記シャワーヘッドのガス吐出孔のガス吐出孔径よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の気相成長装置。
  3. 前記シャワープレートのプレート孔は、前記シャワーヘッド側のヘッド側表面孔から被処理基板側に向けて孔径が狭まるテーパー形状を有していることを特徴とする請求項2記載の気相成長装置。
  4. 前記テーパー形状のテーパー角度は、プレート孔の孔中心軸とのなす角度が45°以下であることを特徴とする請求項3記載の気相成長装置。
  5. 前記シャワープレートのプレート孔は、第1プレート孔と第2プレート孔とが積層された2種類の孔径を有して形成されていると共に、
    前記シャワーヘッドのガス吐出孔に対向するシャワープレートの第1プレート孔におけるヘッド側表面孔のヘッド側表面孔径は、上記シャワーヘッドのガス吐出孔のガス吐出孔径よりも大きいと共に、
    前記被処理基板に対向するシャワープレートの第2プレート孔における基板側表面孔の基板側表面孔径は、上記シャワーヘッドのガス吐出孔のガス吐出孔径と等しいことを特徴とする請求項1記載の気相成長装置。
  6. 前記シャワープレートの第2プレート孔は、シャワーヘッド側から被処理基板側に向けて孔径が狭まるテーパー形状を有していることを特徴とする請求項5記載の気相成長装置。
  7. 前記シャワープレートの第1プレート孔は、前記ヘッド側表面孔径から被処理基板側に向けて孔径が狭まるテーパー形状を有していることを特徴とする請求項5記載の気相成長装置。
  8. 前記テーパー形状のテーパー角度は、第1プレート孔又は第2プレート孔の孔中心軸とのなす角度が45°以下であることを特徴とする請求項6又は7記載の気相成長装置。
  9. 前記シャワーヘッドのガス吐出孔と該シャワーヘッドのガス吐出孔に対向するシャワープレートのプレート孔におけるヘッド側表面孔とのいずれか一方が他方よりも大きいと共に、
    上記シャワーヘッドのガス吐出孔とシャワープレートのプレート孔におけるヘッド側表面孔とのいずれか一方が他方よりも大きい孔は、シャワーヘッドの中心よりも外側へ設置されている孔ほど大きく形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の気相成長装置。
  10. 前記シャワーヘッドのガス吐出孔に対向するシャワープレートの表面は鏡面に加工されている一方、
    前記被処理基板に対向するシャワープレートの表面は、上記鏡面よりも粗面に加工されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の気相成長装置。
  11. 前記シャワープレートは、赤外光透過材料にて構成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の気相成長装置。
  12. 前記赤外光透過材料は、石英であることを特徴とする請求項11記載の気相成長装置。
  13. 複数のガス吐出孔を配設したシャワーヘッドと、上記シャワーヘッドに対向して設けられ、かつ複数のプレート孔を配設したシャワープレートとを備え、上記シャワーヘッドから、該シャワーヘッドのガス吐出孔及びシャワープレートのプレート孔を通して被処理基板を収容する成長室内にガスを供給して被処理基板に成膜する気相成長方法であって、
    上記シャワーヘッドのガス吐出孔と該シャワーヘッドのガス吐出孔に対向するシャワープレートのプレート孔におけるヘッド側表面孔とのいずれか一方を他方よりも大きくし、当該ガス吐出孔及びプレート孔を通してガスを供給して成膜することを特徴とする気相成長方法。
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