JP2010058439A - 温水式床暖房用温水マットに用いられる温水管 - Google Patents
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Abstract
【技術課題】温水マットの温水管において、酸素が温水中に混入して発生する酸化による腐食並びに効率の低下を招いたり、エアー抜き等が必要となるのを防ぐ。
【解決手段】温水管4において、第一層6に架橋ポリエチレン層を、第二層7に接着剤としてのアドマー層を形成し、更に第三層8として前記接着剤を用いて酸素バリア層としてのEVOH層を形成し、更に前記EVOH層の外に第四層9としてアドマーをコンパウンドした架橋ポリエチレン層を形成して四種四層構造とする。
【選択図】図2
【解決手段】温水管4において、第一層6に架橋ポリエチレン層を、第二層7に接着剤としてのアドマー層を形成し、更に第三層8として前記接着剤を用いて酸素バリア層としてのEVOH層を形成し、更に前記EVOH層の外に第四層9としてアドマーをコンパウンドした架橋ポリエチレン層を形成して四種四層構造とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、温水式床暖房用温水マットにおいて、温水を循環させて放熱を行うところの温水管に関するものである。
従来の温水式床暖房用温水マットの温水管は、架橋ポリエチレンを押し出し成形した単層構造であるため、酸素透過性がある。
このため、温水ヘッダーから出た約60℃の温水がマット内を一巡して温水ヘッダーに戻るまでの間に、透過した酸素が温水中に混入し、この酸素が混入した温水が熱源機を含めてシステム内を循環することから、酸化による腐食並びに温水温度の低下量が増大するという問題がある。
また、温水中に酸素が混入すると、伝熱効率が低下したり、循環ポンプの運転に悪い影響が出ることから、所謂エアー抜きという作業が必要になる。
また、従来、三種五層の温水管が提案されているが、この温水管の場合には、ねじれ性能、曲げ性能に劣ることから、温水マット製作時の配管に自由度がないという欠点がある。
本発明は、以上の如き点に鑑みて提供されるものであって、その目的は、外径を7.2mmに抑えながら柔軟性と耐久性を高めて酸素透過率を低減することができる床暖房用温水マットに用いられる温水管を提供することである。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明においては、温水式床暖房用温水マットに用いられる温水管において、第一層に架橋ポリエチレン層を、第二層に接着剤としてのアドマー層を、第三層として前記接着剤を用いて酵素バリア層としてのEVOH層を形成し、更に前記EVOH層の外に第四層としてアドマーをコンパウンドした架橋ポリエチレン層を形成した四層構造としたことを特徴とするものである。
本願発明は以上のとおり、温水管の第三層に酸素バリア層を形成した四種四層構造としたことにより、次の効果を奏する。
1.温水管は密閉配管用として鉄製放熱器との併用が可能である。また、温水マットに循環する循環水の自然落下防止を図ることができる。
2.四種四層の温水管は既存の三種五層に比較して、接着層が少ないので、ねじれ性能・曲げ性能に優れていることから、温水マット製造上重要なポイントである温水管の敷設経路設計に自由度が増す。
3.また、製造時の作業性ならびに製品の信頼性向上に大きく寄与することができる。
4.四種四層の温水管は、柔軟性に優れていることから、温水マット母材の配管用溝から離脱しにくいので、配管時の作業性が一層向上する。
5.四種四層温水管は、曲げ性能に優れることから、敷設ピッチを細かくすることが可能である。また、ピッチを細かくできることから、配管密度を上げて単位面積当たりの放熱量を増加させることが可能である。その結果、通常より低い温度の温水でも同一性能が得られ、省エネ及びCO2削減に寄与できる。
6.成形工程(五層→四層)の簡素化により、コストダウン効果を図ることができる。
図1及び図2に基づいて請求項1、2に記載された本発明の実施例を詳細に説明する。図1は床暖房用温水マットの平面図、図2は温水管の断面図である。図1において、1は温水マット本体、2はこの温水マット本体1に対して等間隔で平行に挿入されていると共に中間部に渡り部3が形成された小根太であって、この小根太2は、施工された時にフローリング床材の支持と固定を行うものである。
4は前記小根太2間を渡り部3を経由して蛇行配管された温水管であって、この温水管4内には、熱源機(図示せず)から送給されて来た約60℃の温水が循環する。符号の5は温水ヘッダーである。
上記温水管4は、図2に示す断面構造で全体が構成されている。図2において、温水管4の最内層(第一層)6は架橋ポリエチレン管で、その厚さは0.62mmである。第二層7は、アドマー(接着層)であって、この厚さは0.05mmである。第三層8は、EVOH層であって、この厚さは0.13mmである。外層である第四層9は、アドマーをコンパウンドした架橋ポリエチレン層であって、この厚さは0.30mmである。
上記構成の温水管4の内径R1は5.0mm、外径Rは7.2mmである。
上記実施例の温水管4の材質と厚さは、一般に利用されている住宅等の床暖房用温水マット用のものであるが、当然のこととしてその他の材質と厚さを選択することができる。例えば、耐熱ポリエチレン管(PE−RT)の採用もその一例である。
また、温水管4のサイズも内径7.0mm、外径10.0mm等、様々なサイズのものに適用することができる。
本発明は以上のとおり、第三層に酸素バリア層を形成したことにより、このバリア層で酸素の透過が遮断されて温水管4内の温水中に酸素が混入することは極めて少ない。
1 温水マット本体
2 小根太
3 渡り部
4 温水管
5 温水ヘッダー
6 第一層
7 第二層
8 第三層
9 第四層
2 小根太
3 渡り部
4 温水管
5 温水ヘッダー
6 第一層
7 第二層
8 第三層
9 第四層
Claims (1)
- 温水管において、最内層となる第一層に架橋ポリエチレン層を、第二層に接着剤としてのアドマー層を形成し、更に第三層として前記接着剤を用いて酸素バリア層としてのEVOH層を形成し、更に前記EVOH層の外に第四層としてアドマーをコンパウンドした架橋ポリエチレン層を形成した四種四層構造から成る温水式床暖房用温水マットに用いられる温水管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008228451A JP2010058439A (ja) | 2008-09-05 | 2008-09-05 | 温水式床暖房用温水マットに用いられる温水管 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008228451A JP2010058439A (ja) | 2008-09-05 | 2008-09-05 | 温水式床暖房用温水マットに用いられる温水管 |
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JP2010058439A true JP2010058439A (ja) | 2010-03-18 |
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ID=42185796
Family Applications (1)
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JP2008228451A Pending JP2010058439A (ja) | 2008-09-05 | 2008-09-05 | 温水式床暖房用温水マットに用いられる温水管 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010058439A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104390098A (zh) * | 2014-11-13 | 2015-03-04 | 代占文 | 一种阻氧型PE-Xb管材及其制备方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08224836A (ja) * | 1995-02-21 | 1996-09-03 | Kuraray Co Ltd | 多層パイプおよびその用途 |
JP2001330179A (ja) * | 2000-05-23 | 2001-11-30 | Nkk Corp | 樹脂管及びその製造方法 |
-
2008
- 2008-09-05 JP JP2008228451A patent/JP2010058439A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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