JP2010058002A - ペースト塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ペースト塗布時のノズルの破損防止を図りつつ、ゼロセットを適切に行うことが可能なペースト塗布装置を提供する。
【解決手段】固定力制御機構200は、ゼロセット時には、圧力調整弁206で調整された圧力の気体で、エアシリンダ202内のピストン204を下降させ、更には、ノズルクランプ158も下降させて、つば部144をノズルホルダ156とノズルクランプ158とで挟み込んで、ノズル142の上下方向の位置を固定する。一方、固定力制御機構200は、ペースト塗布時には、圧力調整弁208で調整された圧力(圧力調整弁206による調整圧力よりも小さい圧力)の気体で、エアシリンダ202内のピストン204を押し下げ、ノズルクランプ158とノズルホルダ156との間でつば部142を挟持する。
【選択図】図3

Description

本発明は、基板にペーストを塗布するペースト塗布装置に関する。
従来から液晶表示パネルの製造に際して、ガラス基板に液晶封止用のペーストを塗布するペースト塗布装置が用いられている。このようなペースト塗布装置では、ステージにガラス基板を搭載し、シリンジに充填されたペーストをノズルから吐出させることにより、当該ペーストをガラス基板に塗布する。
例えば、特許文献1に記載のペースト塗布装置は、ノズルを一体で設けたシリンジをヘッドの保持機構に対して着脱可能な構成とし、シリンジ内のペーストが空になった場合には、ロボット機構がヘッドに対するシリンジの交換作業を行うことにより、ペースト塗布作業の効率化と作業者の負担軽減を図っている。このように、シリンジが交換された場合には、ノズルの寸法公差等に起因してノズル先端の高さの方向の位置に交換の前後で差が生じることがある。そこで、交換後のノズルを基準ステージ等の上面に接触させてノズル先端の高さ方向の位置情報を校正する、いわゆるゼロセットが行われる。この場合、ノズルと一体的にヘッドに取り付けられた変位計(レーザセンサ)によって測定される、ノズルが基準ステージと接触しているときの当該変位計から基準ステージまでの距離がノズル先端の高さ方向の位置情報(基準値)として用いられる。その後のペーストの塗布時には、その時の変位計の測定値と基準値との差を、ノズルの先端とガラス基板の上面との距離として用いることができ、当該距離がペーストの塗布に際して適切な値となるように、ノズルの位置制御が行われる。
特開2003−311198号公報
上述した従来のペースト塗布装置においては、何らかの不具合によってペースト塗布時にノズルの先端が基板の上面に接触することが起こり得る。このような場合、ノズルを固定する力が大きいと、当該ノズルが破損することがある。このため、ノズルの固定力を小さくし、ノズルの先端がガラス基板と接触して下方から大きな力が加わった場合には、当該ノズルを上方に逃がすような機構が採用される場合がある。
一方で、上述したようにゼロセットにおいては、ノズルをステージと接触させる際に、当該ノズルが上方に逃げると、ノズルが変位計に対して相対移動してしまい、ノズルがステージに接触しているときの変位計の測定値である基準値を正確に得ることができなくなってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ペースト塗布時のノズルの破損防止を図りつつ、ゼロセットを適切に行うことが可能なペースト塗布装置を提供するものである。
本発明に係る、基板にペーストを塗布するペースト塗布装置は、前記ペーストを前記基板に向けて吐出するノズルと、前記ノズルをヘッド本体に固定する固定部材と、ゼロセット時において、前記ノズルの先端を所定の基準面に接触させるときには、前記固定部材による前記ノズルの固定力を前記ノズルの前記ヘッド本体に対する移動を阻止可能な大きさとし、前記ペーストを塗布するときには、前記固定部材による前記ノズルの固定力を前記ゼロセット時の固定力よりも小さくする固定力制御手段とを有する。
この構成によれば、ゼロセット時において、ノズルの先端を所定の基準面に接触させるときには、ノズルの固定力を、ヘッド本体に対するノズルの移動を阻止可能な大きさとし、ノズルの先端が基準面に接触したときに、当該ノズルがヘッド本体に対して移動することを防止し、ゼロセットを適切に行うことを可能とするとともに、ペーストを塗布するときには、固定部材によるノズルの固定力をゼロセット時の固定力よりも小さくすることによって、ノズルが基板に接触したときに、当該ノズルをヘッド本体に対して移動可能として、ノズルの破損を防止することができる。
また、本発明に係るペースト塗布装置は、前記ノズルが、つば部を有し、前記固定部材が、前記つば部の下面に接触し、該つば部を支持する支持部材と、前記つば部を上方から前記支持部材との間で挟持する挟持部材とを有し、前記固定力制御手段が、前記ゼロセット時には、前記挟持部材による前記つば部の固定力を前記ノズルの前記ヘッド本体に対する移動を阻止可能な大きさとし、前記ペーストを塗布するときには、前記挟持部材による前記つば部の固定力を前記ゼロセット時の固定力よりも小さくする。
この構成によれば、ゼロセット時には、つば部が挟持部材と支持部材との間でヘッド本体に対するノズルの移動を阻止可能な大きさの固定力で挟まれて固定され、ノズルが移動不能となり、ペーストを塗布するときには、つば部の固定力をゼロセット時の固定力よりも小さくさせて、ノズルが上方に移動可能となる。
また、本発明に係るペースト塗布装置は、前記固定力制御手段が、前記挟持部材を昇降動させるエアシリンダを備え、前記エアシリンダに供給する気体の圧力を制御することによって、前記ゼロセット時における前記挟持部材による前記つば部の固定力と、前記ペーストを塗布するときの前記挟持部材による前記つば部の固定力とを制御する。
この構成によれば、ゼロセット時には、エアシリンダ内に供給する気体の圧力をヘッド本体に対するノズルの移動を阻止可能な固定力が得られる大きさに制御することで、つば部が挟持部材と支持部材とに挟まれて固定され、ヘッド本体に対するノズルの移動が防止され、ペーストを塗布するときには、エアシリンダ内に供給する気体の圧力を、ゼロセット時の圧力よりも小さくすることで、つば部の固定力を弱めて、ノズルが上方に移動可能とさせる。
本発明によれば、ゼロセット時において、ノズルの先端を所定の基準面に接触させるときには、ノズルがヘッド本体に対して移動することが防止され、ペーストを塗布するときには、ノズルがヘッド本体に対して移動可能となって、ノズルの破損を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態に係るペースト塗布装置を適用したペースト塗布システムの平面図である。図1に示すペースト塗布システム10は、液晶表示パネルの製造に際して、ガラス基板50に液晶封止用のペーストを、例えば矩形の環状に塗布するものである。ペースト塗布システム10は、本発明の実施の形態に係るペースト塗布装置を構成する塗布ユニット20−1、20−2、20−3及び20−4と、基板受け渡し機構30と、搬送ロボット40とにより構成される。
ペースト塗布の対象となるガラス基板50は、基板受け渡し機構30における上流端32に配置される。搬送ロボット40は、基板受け渡し機構30の延在方向(図1における方向A)に移動可能であり、図1における方向Bに回転可能である。この搬送ロボット40は、基板受け渡し機構30における上流端32に配置されたガラス基板50を搬送し、塗布ユニット20−1、20−2、20−3及び20−4に随時配置する。
塗布ユニット20−1、20−2、20−3及び20−4は、配置されたガラス基板50の表面にペーストを塗布する。ペースト塗布は、搬送ロボット40によるガラス基板50の搬送等と比較して時間を要するため、これら塗布ユニット20−1、20−2、20−3及び20−4が並列的に稼動することにより、時間短縮を図り、生産性を向上させることができる。
ガラス基板50にペーストが塗布された後、搬送ロボット40は、塗布ユニット20−1、20−2、20−3及び20−4からペースト塗布後のガラス基板50を随時取り出して搬送し、基板受け渡し機構30における下流端34に配置する。このような一連の動作によって、ガラス基板50の表面にペーストが塗布される。
図2(a)は、塗布ユニット20−1、20−2、20−3及び20−4(以下、これら塗布ユニット20−1、20−2、20−3及び20−4をまとめて、適宜「塗布ユニット20」と称する)の外観斜視図である。また、図2(b)は塗布ユニット20内の各部の移動方向を説明するための座標空間である。
図2(a)に示す塗布ユニット20は、筐体111、塗布ノズル部112−1及び112−2、レーザセンサ113−1及び113−2、カメラ114−1及び114−2、コラム115、基板ステージ116及びXYθ移動装置118により構成される。
筐体111には、コラム115が取り付けられている。塗布ノズル部112−1、レーザセンサ113−1及びカメラ114−1は、一体となってヘッド110−1を構成しており、コラム115に対して図2(b)に示すX方向に移動可能に取り付けられている。同様に、塗布ノズル部112−2、レーザセンサ113−2及びカメラ114−2は、一体となってヘッド110−2を構成しており、コラム115に対して図2(b)に示すX方向に移動可能に取り付けられている。このように複数のヘッド110−1及び110−2を設けることにより、ガラス基板50を複数の子基板に分けて、それぞれの子基板に対してペーストを塗布する際に、ヘッド110−1及び110−2(以下、ヘッド110−1及び110−2をまとめて、適宜「ヘッド110」と称する)を同時並行的に稼動させることで、時間短縮を図り、生産性を向上させることができる。
基板ステージ116は、下面がXYθ移動装置118の上面に取り付けられており、XYθ移動装置118の駆動によって、図2(b)のX方向及びY方向に移動可能であって、且つ、θ方向に微小回転可能とされている。この基板ステージ116の上面には図示しない吸着穴が形成されている。図1に示す搬送ロボット40によって搬送されてきたガラス基板50は、基板ステージ116の上面に真空吸着される。
XYθ移動装置118は、上面が基板ステージ116の下面と接続されている。このXYθ移動装置118は、ペースト塗布時において、図2(b)のX方向及びY方向に、基板ステージ116を適宜移動させるとともに、θ方向に適宜微小回転させる。これにより、基板ステージ116に吸着されたガラス基板50を塗布すべきペーストの塗布パターンに合わせて移動させることができる。
カメラ114−1及び114−2は、ペーストの塗布に先立って、それぞれガラス基板50の表面を撮影し、当該表面に形成された位置決めのためのマーク(アライメントマーク)を検出する。カメラ114−1及び114−2の撮影によってアライメントマークが検出されると、ガラス基板50の表面においてペーストを塗布すべき位置が、当該アライメントマークからの相対位置によって特定される。その後、ヘッド110−1及び110−2は、それぞれガラス基板50における子基板の配列ピッチに応じて、図2(b)に示すX方向にそれぞれ独立して適宜移動する。
塗布ノズル部112−1及び112−2は、直下に配置されたガラス基板50の表面に向けてノズル142の先端からペーストを吐出する。
図3は、塗布ノズル部112−1の取り付け部位の構成を示す側面図と、塗布ノズル部112−1内のノズルの固定力制御機構の構成を示す図である。また、図4は、塗布ノズル部112−1の取り付け部位の正面図、図5は、図3のA−A線断面図、図6は、図4のB−B線断面図である。以下においては、塗布ノズル部112−1及びレーザセンサ113−1について説明するが、塗布ノズル112−2及びレーザセンサ113−2についても同様である。
塗布ノズル部112−1は、シリンジ140、ノズル142及びつば部144により構成される。シリンジ140は、ペーストを充填する容器である。ペースト塗布時において、シリンジ140内に充填されたペーストは、供給配管140aを介して圧力気体が供給されて、当該シリンジ140内の気圧が増加すると、ノズル142へ押し出される。ノズル142は、シリンジ140の下端に取り付けられており、ペーストの塗布時には、先端の吐出口143が基板ステージ116上のガラス基板50の上面との間に所定の間隔を隔てて対向するように配置され、シリンジ140から押し出されるペーストを先端の吐出口143からガラス基板50に向けて吐出する。つば部144は、ノズル142の中間部分に、当該ノズル142を囲むように一体形成されている。
塗布ノズル部112−1は、シリンジ140がシリンジホルダ150によって支持される。このシリンジホルダ150は、Zテーブル(ヘッド本体)152に取り付けられており、シリンジ140の外形寸法よりも若干大きい内径寸法の貫通孔150aを上下方向に設けている。シリンジ140は、この貫通孔150aに挿通されることで、上下方向にガイドされつつ水平位置が規制される。また、塗布ノズル部112−1は、ノズル142を支持部材としてのノズルホルダ156の貫通孔156a(シリンジホルダ150の貫通孔150aと同軸に形成されている。)に貫通させている。ノズル142に取り付けられたつば部144の下面が、ノズルホルダ156の上面に当接して、ノズル142は高さ方向の位置が定められる。
また、ノズルホルダ156の上方には、ノズルホルダ156と協働してつば部144を支持する挟持部材としてのノズルクランプ158が配置されている。このノズルクランプ158は、つば部144を挟持するための一端部がU字形の部材159となっており、当該U字形部材159によって、ノズル142を三方から取り囲む。また、ノズルクランプ158は、Zテーブルに形成された窓部155を貫通し、他端が、後述する固定力制御機構200のエアシリンダ202の作動軸の上端に取り付けられている。なお、ノズルクランプ158のU字形部材159は、つば部144を図6に示す状態(初期状態)から90°回転させた場合には、ノズル142を引き上げてもつば部142がU字形部材159に接触することがなく、抜き出すことが可能な形状に形成される。
また、Zテーブル152における、塗布ノズル部112−1が取り付けられた面とは反対側の面には、台座153が取り付けられている。この台座153には、前述のエアシリンダ202が取り付けられている。
Zテーブル152は、Z軸移動機構154に取り付けられている。Z軸移動機構154は、図2(b)のZ方向(上下方向)に移動するものである。Z軸移動機構154の移動に伴って、Zテーブル152、シリンジホルダ150、ノズルホルダ156、ノズルクランプ156、エアシリンダ202、塗布ノズル部112−1、レーザセンサ113−1が一体となって上下動を行う。
固定力制御機構200は、塗布ユニット20内に構成されるものであり、エアシリンダ202、圧力調整弁206、208、電磁開閉弁210、212、電磁切換弁214、流量調整弁216及び218を有して構成される。これらのうち、圧力調整弁206、208、電磁開閉弁210、212、電磁切換弁214、流量調整弁216及び218は、送排出機構に対応し、これらの開閉は、塗布ユニット20内に構成されるシステムコントローラ300によって制御される。
エアシリンダ202は、台座153に取り付けられており、内蔵されたピストン204によってその内部が上側の空間と下側の空間とに仕切られており、上側及び下側の空間にそれぞれ気体が供給及び排出されるようになっている。
圧力調整弁206は、システムコントローラ300の制御によって供給元からの気体の圧力を調整した上で後段の電磁開閉弁210へ送り出す。同様に、圧力調整弁208は、システムコントローラ300の制御によって供給元からの気体の圧力を調整した上で後段の電磁開閉弁212へ送り出す。ここで、圧力調整弁208による気体の調整圧力は、圧力調整弁206による調整圧力よりも小さい値に調整される。
電磁開閉弁210は、システムコントローラ300の制御によって開閉し、開放時には圧力調整弁206からの気体を取り込み、後段の電磁切換弁214へ送り出し、閉鎖時には、圧力調整弁206からの気体の供給を遮断する。同様に、電磁開閉弁212は、システムコントローラ300の制御によって、開放時には圧力調整弁206からの気体を取り込み、後段の電磁切換弁214へ送り出し、閉鎖時には、圧力調整弁208からの気体の供給を遮断する。
電磁切換弁214は、システムコントローラ300の制御によって流路の切り換えを行う。この電磁切換弁214は、エアシリンダ202の上側の空間に気体を供給する時には、電磁開閉弁210及び電磁開閉弁212からの気体を、流量調整弁216へ供給するように切り換えられる。一方、電磁切換弁214は、エアシリンダ202の下側の空間に気体を供給する時には、電磁開閉弁210及び電磁開閉弁212からの気体を、流量調整弁218へ供給するように切り換えられる。電磁切換弁214がエアシリンダ202の上側の空間に気体を供給する状態に切り換えられているときには、流量調整弁216は、システムコントローラ300の制御によって調整された絞り量で電磁切換弁214を介して送られる気体の流量を調整した上でエアシリンダ202へ送り出す。このとき、エアシリンダ202の下側の空間から排出された気体は、流量調整弁218及び電磁切換弁214を介して大気に排出される。
また、電磁切換弁214がエアシリンダ202の下側の空間に気体を供給する状態に切り換えられているときには、流量調整弁218は、システムコントローラ300の制御によって調整された絞り量で電磁切換弁214を介して送られる気体の流量を調整した上でエアシリンダ202へ送り出す。このとき、エアシリンダ202の上側の空間から排出された気体は、流量調整弁216及び電磁切換弁214を介して大気に排出される。
ノズル142(シリンジ140)の交換が行われた後などに、ノズル142の先端を基準ステージ(ゼロセットステージ:図示せず)の上面(基準面)に接触させて、当該ノズル142の先端(下端)の高さ方向の位置情報を校正する、いわゆるゼロセット時においては、ノズル142を基準ステージの直上に移動させ、そこからノズル142を含むヘッド110−1を図2(b)のZ方向の下方に移動させ、ノズル142の先端である吐出口143を基準ステージに接触させる。このゼロセット時においては、つば部144は、システムコントローラ300による制御によって、ノズルホルダ156とノズルクランプ158の間に挟持される。すなわち、システムコントローラ300は、電磁開閉弁210を開放するとともに、電磁切換弁214をエアシリンダ202の上側の空間に気体を供給する状態に切り換え、エアシリンダ202の上側の空間に圧力調整弁206で調整された圧力で気体を供給する。
エアシリンダ202の上側の空間に気体が供給されると、ピストン204が下降し、当該ピストン204に作動軸を介して取り付けられたノズルクランプ158も下降する。ノズルクランプ158が下降すると、図3に示すように、当該ノズルクランプ158の一端であるU字形部材159の下面が、つば部144の上面に当接する。これにより、つば部144は、下部のノズルホルダ156と上部のノズルクランプ158に挟まれた状態となり、図2(b)のZ方向(上下方向)の位置が固定されることになる。これにより、つば部144と一体のノズル142の上下方向の位置も固定されることになる。なお、このとき、エアシリンダ202の下側の空間の気体は、流路調整弁218及び電磁切換弁214を介して排出される。また、電磁開閉弁212は閉鎖されている。ここで、基準ステージは、例えば、弾性的に上方向に付勢されており、ノズル142の先端の接触による衝撃を緩衝するように構成されている。そこで、圧力調整弁206は、基準ステージの上方向の付勢によってノズルホルダ156上からつば部144が浮き上がることのない十分な挟持力が得られるような圧力の気体がエアシリンダ202の上側の空間に供給されるように調整される。
このゼロセット時にノズル142の先端が基準ステージと接触した状態において、レーザセンサ113−1によって基準ステージまでの距離が測定され、その値がノズル142の先端の高さ方向の位置情報(基準値)とされる。
一方、ペースト塗布時においては、システムコントローラ300による制御によって、エアシリンダ202の上側の空間に供給される気体の圧力の切り換えが行われる。すなわち、システムコントローラ300は、電磁開閉弁210を閉鎖するとともに電磁開閉弁212を開放する。これにより、圧力調整弁208によって調整された圧力の気体がエアシリンダ202の上側の空間に供給されることになる。
圧力調整弁208による気体の調整圧力は、圧力調整弁206による調整圧力よりも小さい値、例えば、ノズル142が押し上げられたときに、つば部144が容易に持ち上がる程度の挟持力をノズルクランプ158に作用させることができる値に設定される。これにより、何らかの不具合によってペースト塗布時にノズル142の先端がガラス基板50の上面に接触することがあったとしても、ノズル142と共につば部144は容易に上方に移動可能となる。
このペースト塗布時においては、レーザセンサ113−1は、ガラス基板50の上面までの距離を測定する。この測定値と、ゼロセット時に算出した基準値との差は、ノズル142の吐出口143とガラス基板50の上面との距離として用いることができ、当該距離がペーストの塗布に際して適切な値となるように、ノズル142の位置制御が行われることになる。
なおここで、ノズルクランプ158によるつば部144の挟持を解除するときには、電磁開閉弁210又は電磁開閉弁212からの気体をエアシリンダ202の下側の空間に供給するように電磁切換弁214を切り換える。これにより、流量調整弁218を介してエアシリンダ202の下側の空間に気体が供給される一方で、エアシリンダ202の上側の空間の気体が流量調整弁218、電磁切換弁214を介して大気に排出されるので、エアシリンダ202のピストン204が上昇し、ノズルクランプ158が上昇して、つば部144の挟持が解除される。
このように、本実施形態では、ゼロセット時には、圧力調整弁206で調整された圧力の気体で、エアシリンダ202内のピストン204を下降させ、更には、ノズルクランプ158も下降させて、つば部144をノズルホルダ156とノズルクランプ158とで挟み込んで、ノズル142の上下方向の位置を固定する。これにより、ノズル142とノズルホルダ156の相対位置も固定されるため、ノズル142と、レーザセンサ113−1との相対位置が十分な挟持力で固定されることになる。従って、ノズル142がゼロセットステージと接触した際に、当該ノズル142が上方に逃げ、ノズル142がレーザセンサ113−1に対して相対移動してしまうことがなく、ノズル142の先端の高さ方向の位置情報(基準値)を、レーザセンサ113−1を用いて正確に得ることができる。
一方、本実施形態では、ペースト塗布時には、圧力調整弁208で調整された圧力(圧力調整弁206による調整圧力よりも小さい圧力)の気体で、エアシリンダ202内のピストン204を押し下げ、ノズルクランプ158とノズルホルダ156との間でつば部142を挟持する。これにより、ノズル142が押し上げられたときに、つば部144が容易に持ち上がることが可能となり、ノズル142の吐出口143がガラス基板50に接触したときに、当該ノズル142を上方に逃がして破損を防止することができる。
なお、上述した実施形態では、気圧を増減させることで、ノズルクランプ158を上下動させたが、油圧等の液体の圧力制御によって、ノズルクランプ158を上下動させてもよい。
また、エアシリンダ202及びピストン204を含む固定力制御機構200を用いずに、他の機構によって、ゼロセット時にはノズルクランプ158を下方に移動させ、ペースト塗布時にはノズルクランプ158を上方に移動させるようにしてもよい。更には、ペースト塗布時には、図7に示すように、ノズルクランプ158を上昇させ、ノズル142を含むシリンジ140の自重によって、つば部144をノズルホルダ156の上面に当接させるようにしてもよい。この場合にも、ノズル142が押し上げられたときに、つば部144が容易に持ち上がることが可能となり、当該ノズル142を上方に逃がして破損を防止することができる。また、ゼロセットステージは、ガラス基板50の余白や基板ステージ116で代用してもよい。
また、ノズル142のつば部144をノズルホルダ156とノズルクランプ158との間で挟持することで、ノズル142をヘッド本体(Z軸テーブル152)に対して固定したが、ノズル142の固定はこれに限られるものではなく、例えば、シリンジ140の固定によるものでもよい。この場合、シリンジホルダ150に、エアシリンダ202の作動によって開閉し、シリンジ140を径方向から挟持可能な挟持爪を備えた挟持手段を固定部材として設け、挟持爪による挟持力をエアシリンダ202に供給する圧力の調整によって切り換えるようにしてもよい。
本発明に係るペースト塗布装置は、ペースト塗布時のノズルの破損防止を図りつつ、ゼロセットを適切に行うことが可能であり、ペースト塗布装置として有用である。
本発明の実施形態に係るペースト塗布装置を適用したペースト塗布システムの平面図である。 塗布ユニットの外観斜視図、及び、塗布ユニット内の各部の移動方向を説明するための座標空間を示す図である。 塗布ノズル部の取り付け部位の構成を示す側面図と、塗布ノズル部内のノズルの固定力制御機構の構成を示す図である。 塗布ノズル部の取り付け部位の正面図である。 図3のA−A線断面図である。 図4のB−B線断面図である。 本発明の変形例を示す側面図である。
符号の説明
10 ペースト塗布システム
20−1、20−2、20−3、20−4 塗布ユニット(ペースト塗布装置)
30 基板受け渡し機構
32 上流端
34 下流端
40 搬送ロボット
50 ガラス基板
60 ペースト
110−1、110−2 ヘッド
111 筐体
112−1、112−2 塗布ノズル部
113−1、113−2 レーザセンサ
114−1、114−2 カメラ
115 コラム
116 基板ステージ
118 XYθ移動装置
140 シリンジ
140a 供給配管
142 ノズル
143 吐出口
144 つば部
150 シリンジホルダ
150a、156a 貫通孔
152 Zテーブル
153 台座
154 Z軸移動機構
155 窓部
156 ノズルホルダ
158 ノズルクランプ
159 U字形部材
200 固定力制御機構
202 エアシリンダ
204 ピストン
206、208 圧力調整弁
210、212 電磁開閉弁
214 電磁切換弁
216、218 流量調整弁
300 システムコントローラ

Claims (3)

  1. 基板にペーストを塗布するペースト塗布装置であって、
    前記ペーストを前記基板に向けて吐出するノズルと、
    前記ノズルをヘッド本体に固定する固定部材と、
    ゼロセット時において、前記ノズルの先端を所定の基準面に接触させるときには、前記固定部材による前記ノズルの固定力を前記ノズルの前記ヘッド本体に対する移動を阻止可能な大きさとし、前記ペーストを塗布するときには、前記固定部材による前記ノズルの固定力を前記ゼロセット時の固定力よりも小さくする固定力制御手段とを有するペースト塗布装置。
  2. 前記ノズルは、つば部を有し、
    前記固定部材は、前記つば部の下面に接触し、該つば部を支持する支持部材と、前記つば部を上方から前記支持部材との間で挟持する挟持部材とを有し、
    前記固定力制御手段は、前記ゼロセット時には、前記挟持部材による前記つば部の固定力を前記ノズルの前記ヘッド本体に対する移動を阻止可能な大きさとし、前記ペーストを塗布するときには、前記挟持部材による前記つば部の固定力を前記ゼロセット時の固定力よりも小さくする請求項1に記載のペースト塗布装置。
  3. 前記固定力制御手段は、
    前記挟持部材を昇降動させるエアシリンダを備え、
    前記エアシリンダに供給する気体の圧力を制御することによって、前記ゼロセット時における前記挟持部材による前記つば部の固定力と、前記ペーストを塗布するときの前記挟持部材による前記つば部の固定力とを制御する請求項2に記載のペースト塗布装置。
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