JP2010056904A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】不慣れな利用者であっても登録されたジョブプログラムの判断と適正な選択を容易に行うことができるようにする。
【解決手段】ユーザは、画像処理装置の特定の設定を予めジョブプログラムとして登録しておくことができる。登録されているジョブプログラムは、一覧のリストにより表示させることができ、そのなかから特定のジョブプログラムを選択してプレビュー表示キーを操作すると、図示するようなプレビュー確認画面420が表示される。プレビュー確認画面で420では、所定のジョブプログラムを実行した結果、得られる印刷物の仕上がり状態をプレビュー表示にて表示させる。この例では、プレビュー画像421には、画像データ422が表示され、これとともにステープル設定情報423と、パンチ設定情報424とが表示されている。
【選択図】図24
【解決手段】ユーザは、画像処理装置の特定の設定を予めジョブプログラムとして登録しておくことができる。登録されているジョブプログラムは、一覧のリストにより表示させることができ、そのなかから特定のジョブプログラムを選択してプレビュー表示キーを操作すると、図示するようなプレビュー確認画面420が表示される。プレビュー確認画面で420では、所定のジョブプログラムを実行した結果、得られる印刷物の仕上がり状態をプレビュー表示にて表示させる。この例では、プレビュー画像421には、画像データ422が表示され、これとともにステープル設定情報423と、パンチ設定情報424とが表示されている。
【選択図】図24
Description
本発明は、画像処理装置及び画像処理方法に関し、より詳細には、装置の設定を予め登録し、これを適宜呼び出して使用できるようにしたジョブプログラム機能を有する画像処理置及び画像処理方法に関する。
従来から、コピー、プリンタ、スキャナ、ファクシミリ、インターネット通信などの複合的な機能を持つ複合機などの画像処理装置において、印刷や送信等の出力対象となった画像データを処理の実行前にプレビュー表示する機能が備わっているものがある。
また、このような画像処理装置ではジョブプログラム機能が広く用いられている。ジョブプログラムとは、画像処理装置の各種の設定を予め登録しておき、その設定を使いたいときにジョブプログラムを呼び出して使用することができるようにした機能である。この機能を用いて、ユーザよく使用する設定を登録しておくことにより、画像処理装置を使用するたびに複雑な機能設定や手間のかかる設定を行う必要がなく、簡単な操作で所定の設定による動作を実行させることができる。
また、このような画像処理装置ではジョブプログラム機能が広く用いられている。ジョブプログラムとは、画像処理装置の各種の設定を予め登録しておき、その設定を使いたいときにジョブプログラムを呼び出して使用することができるようにした機能である。この機能を用いて、ユーザよく使用する設定を登録しておくことにより、画像処理装置を使用するたびに複雑な機能設定や手間のかかる設定を行う必要がなく、簡単な操作で所定の設定による動作を実行させることができる。
このような設定内容の登録技術に関し、例えば、特許文献1に開示された画像形成装置は、画像情報を得るスキャナ部と、画像情報を一時的に記憶するページメモリと、記憶されている複数の複写の設定情報の組み合わせを読み出して表示し、所望とするものを選択設定するよう制御する基本部と有している。
この画像形成装置は、機能設定する前に予め登録された設定内容を一覧表示させ、装置に設定するようにしている。例えば、特許文献1の図5に示すように、モードメモリのメモリ番号表示画面202から利用者がメモリ1を選択することにより、モードメモリ設定一覧画面203に移行し、メモリ1に記憶された設定アイコンが表示され、利用者によってアイコンが選択されると、メモリから読み出された内容が画像形成装置に設定される。
特開平11−311923号公報
この画像形成装置は、機能設定する前に予め登録された設定内容を一覧表示させ、装置に設定するようにしている。例えば、特許文献1の図5に示すように、モードメモリのメモリ番号表示画面202から利用者がメモリ1を選択することにより、モードメモリ設定一覧画面203に移行し、メモリ1に記憶された設定アイコンが表示され、利用者によってアイコンが選択されると、メモリから読み出された内容が画像形成装置に設定される。
従来、上記のようなジョブプログラムを画像処理装置に登録する際には、ジョブプログラムのプログラム名及び利用者名を文字により登録することが一般的である。しかしながら、ユーザが登録したジョブプログラムを使用する場合に、プログラム名だけを確認しても、そのジョブプログラムにどのような設定内容が登録されているのかを理解することができなかった。
また、上記の特許文献1に記載の技術では、ユーザによって登録された機能アイコンが表示されるだけであって、通常の機能設定と何ら変わりなく、利用者にとっては表示されたアイコンの機能を判別することが困難であった。
また、上記の特許文献1に記載の技術では、ユーザによって登録された機能アイコンが表示されるだけであって、通常の機能設定と何ら変わりなく、利用者にとっては表示されたアイコンの機能を判別することが困難であった。
本発明は上記の問題点を解決するために、登録したジョブプログラムを呼び出す際に、ジョブプログラムの設定内容に基づく処理を施した仕上がり状態を表示させることにより、ユーザが感覚的に仕上がり状態を認識でき、不慣れな利用者であっても登録されたジョブプログラムの判断と適正な選択を容易に行うことができるようにした画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、表示部と、画像データを入力する画像入力部と、画像入力部に入力した画像データの処理内容を設定するための操作入力部と、操作入力部に入力された設定内容を簡易プログラムとして登録する制御部とを有し、登録した簡易プログラムを呼び出すことで、簡易プログラムの設定内容に基づく処理を実行できるようにした画像処理装置であって、制御部は、操作入力部に対する操作入力に従って、登録されている簡易プログラムを呼び出す際に、画像データの出力に対して設定内容に基づく処理を施した仕上がり状態を表示部に表示させることを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、仕上がり状態の表示として、設定内容に基づく処理を施す前の仕上がり状態のプレビュー表示を表示可能としたことを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第2の技術手段において、プレビュー表示は、設定内容を文字及び/またはアイコンで表示することを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第3の技術手段において、制御部は、文字またはアイコンを選択する操作入力が操作入力部に対して行われたときに、選択された文字またはアイコンに対応する機能の設定画面に移行することを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第2〜4のいずれかの技術手段において、仕上がり状態の表示として、仕上がり状態のサムネイル表示を表示可能としたことを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第5の技術手段において、プレビュー表示またはサムネイル表示は、操作入力部に対する操作入力に従って選択可能であることを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第1〜6のいずれかの技術手段において、登録されているジョブプログラムは表示部に表示可能であって、制御部は、ジョブプログラムと利用者の識別情報とを予め関連付けて登録し、ジョブプログラムを表示する際に、入力された利用者の識別情報に基づいて利用者毎にジョブプログラムを表示することを特徴としたものである。
第8の技術手段は、画像処理装置に画像データを入力する画像入力ステップと、画像処理装置に入力した画像データの処理内容を、画像処理装置に対する操作入力に従って設定する設定ステップと、画像処理装置の制御部が、操作ステップで設定されたた設定内容を簡易プログラムとして記憶手段に記憶させて登録する登録ステップと、制御部が、登録した簡易プログラムを呼び出すことで、簡易プログラムの設定内容に基づく処理を実行する画像処理方法であって、制御部は、登録されている簡易プログラムを呼び出す際に、画像データの出力に対して設定内容に基づく処理を施した仕上がり状態を、画像処理装置の表示部に表示させることを特徴としたものである。
本発明によれば、登録したジョブプログラムを呼び出す際に、ジョブプログラムの設定内容に基づく処理を施した仕上がり状態を表示させることにより、ユーザが感覚的に仕上がり状態を認識でき、不慣れな利用者であっても登録されたジョブプログラムの判断と適正な選択を容易に行うことができるようにした画像処理装置及び画像処理方法を提供することができる。
<本発明を適用可能なデジタル複合機の全体構成例の説明>
図1は、本発明の画像処理装置を適用可能な装置の一例を示す図で、インナーフィニッシャーを有するデジタル複合機の構成を示す図である。
図1のデジタル複合機1は、後処理装置300と、2つの給紙装置400,500とが付設されて構成されている。また、図1には示していないが、デジタル複合機1には、CCD(Charge Coupled Device)を利用したスキャナで、原稿を所定の解像度のRGB(R:赤、G:緑、B:青)のビットマップ画像として読み取るための読み取り部を備えた画像データの入力装置が付設されている。
図1は、本発明の画像処理装置を適用可能な装置の一例を示す図で、インナーフィニッシャーを有するデジタル複合機の構成を示す図である。
図1のデジタル複合機1は、後処理装置300と、2つの給紙装置400,500とが付設されて構成されている。また、図1には示していないが、デジタル複合機1には、CCD(Charge Coupled Device)を利用したスキャナで、原稿を所定の解像度のRGB(R:赤、G:緑、B:青)のビットマップ画像として読み取るための読み取り部を備えた画像データの入力装置が付設されている。
デジタル複合機1は、ネットワーク等を介して入力された画像情報に基づいて電子写真方式による多色及び単色の画像形成を選択的に行い、形成した画像を用紙に記録するものである。デジタル複合機1は、画像形成部106、用紙収容部107及び用紙搬送部108を備えている。
画像形成部106は、露光ユニット110、中間転写ベルト111、二次転写ローラ114を備え、中間転写ベルト111と露光ユニット110との間に、画像形成ステーション112A〜112Dを一列に配置して構成されている。
画像形成部106は、露光ユニット110、中間転写ベルト111、二次転写ローラ114を備え、中間転写ベルト111と露光ユニット110との間に、画像形成ステーション112A〜112Dを一列に配置して構成されている。
画像形成ステーション112A〜112Dのそれぞれは、カラー画像を色分解して得られる減法混色の3原色であるシアン、マゼンタ、イエローにブラックを加えた計4色の各色相の画像情報に基づいて画像形成を行う。
ブラックの画像形成ステーション112Aは、感光体ドラム101A、現像ユニット102A、帯電ローラ103、一次転写ローラ104及びクリーニングユニット105等を備えている。
ブラックの画像形成ステーション112Aは、感光体ドラム101A、現像ユニット102A、帯電ローラ103、一次転写ローラ104及びクリーニングユニット105等を備えている。
帯電ローラ103は、感光体ドラム101Aの表面を所定の電位に均一に帯電させる接触方式の帯電器である。帯電ローラ103に代えて、帯電ブラシを用いた接触方式の帯電器、または帯電チャージャを用いた被接触方式の帯電器を用いることもできる。露光ユニット110は、半導体レーザ等の光源、ポリゴンミラー及び反射ミラー等を備えている。感光体ドラム101Aには、露光ユニット110からブラックの画像情報に基づく画像光が照射され、ブラックの色相の画像情報に応じた静電潜像が形成される。
現像ユニット102Aは、静電潜像が形成された感光体ドラム101Aの表面にブラックのトナーを供給し、静電潜像をトナー像に現像する。クリーニングユニット105は、感光体ドラム101Aの表面に残留したトナーを回収する。
中間転写ベルト111は、ループ状の移動経路を形成している。中間転写ベルト111は下側の移動経路において感光体ドラム101Aと一次転写ローラ104との間を通過する。一次転写ローラ104には、トナーの帯電極性と逆極性の一次転写バイアスが定電圧制御によって印加され、感光体ドラム101Aに形成されたトナー像は中間転写ベルト111の外周面に転写される。
中間転写ベルト111は、ループ状の移動経路を形成している。中間転写ベルト111は下側の移動経路において感光体ドラム101Aと一次転写ローラ104との間を通過する。一次転写ローラ104には、トナーの帯電極性と逆極性の一次転写バイアスが定電圧制御によって印加され、感光体ドラム101Aに形成されたトナー像は中間転写ベルト111の外周面に転写される。
シアン、マゼンタ及びイエローの各色相の画像形成ステーション112B,112C,112Dのそれぞれは、画像形成ステーション112Aと同様に構成されている。ただし、画像形成ステーション112B,112C,112Dのそれぞれには、シアン、マゼンタ及びイエローの各色相の画像情報によって変調された画像光が露光ユニット110から照射される。また、現像ユニット102B,102C,102Dのそれぞれは、シアン、マゼンタ及びイエローの各色相のトナーを感光体ドラム101B,101C,101Dに供給する。これによって、感光体ドラム101B,101C,101Dのそれぞれには、シアン、マゼンタ及びイエローの各色相のトナー像が形成される。
イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色相の一部のみの画像情報が入力された場合には、4つの画像形成ステーションのうち、入力された画像情報の色相に対応する一部のみにおいて静電潜像の形成及びトナー像の形成が行われる。例えば、モノクロ画像形成時には、ブラックの画像形成ステーション112Aのみにおいて静電潜像の形成及びトナー像の形成が行われ、中間転写ベルト111の外周面にはブラックの現像剤像のみが転写される。
フルカラー画像形成時には、4つの画像形成ステーション112A,112B,112C,112Dの全てにおいて静電潜像の形成及びトナー像の形成が行われる。中間転写ベルト111の外周面にはイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックのトナー像が順次重ね合わされて転写される。中間転写ベルト111の外周面に転写されたトナー像は、中間転写ベルト111の回転によって、二次転写ローラ114との対向位置に搬送される。二次転写ローラ114は、中間転写ベルト111の外周面に所定のニップ圧で圧接している。中間転写ベルト111と二次転写ローラ114との対向する位置が、用紙(被画像形成媒体)に対する画像形成が行われる画像形成位置130である。
用紙収容部107は、それぞれに単一種類の複数枚の用紙が収納される給紙カセット116A,116B及び手差しトレイ117を備えている。また、デジタル複合機1には、外部の用紙収容部として、給紙装置400,500がオプションで備えられている。
給紙装置400は、デジタル複合機1の下方に配置され、内部に給紙カセット116C,116Dを備えている。給紙装置500は、デジタル複合機1の側面に配置され、単一種類の複数枚の用紙を大量に収納する大容量給紙カセット116Fを備えている。
給紙装置400は、デジタル複合機1の下方に配置され、内部に給紙カセット116C,116Dを備えている。給紙装置500は、デジタル複合機1の側面に配置され、単一種類の複数枚の用紙を大量に収納する大容量給紙カセット116Fを備えている。
用紙搬送部108には、給紙カセット116A,116Bから画像形成位置130を経由してデジタル複合機1の上面に設置された後処理装置300に至る第1用紙搬送路131が形成されている。この第1用紙搬送路131には、ピックアップローラ121A,121B、給紙ローラ122A,122B、レジストローラ132、定着ユニット133、第4搬送ローラ、第1排紙ローラ134等が配置されている。
また、用紙搬送部108には、手差しトレイ117を第1用紙搬送路131の用紙搬送方向におけるレジストローラ132の上流側に連絡する第2用紙搬送路135が形成されている。
また、用紙搬送部108には、手差しトレイ117を第1用紙搬送路131の用紙搬送方向におけるレジストローラ132の上流側に連絡する第2用紙搬送路135が形成されている。
さらに、用紙搬送部108には、第1用紙搬送路131の定着ユニット133と第1排紙ローラとの間を、第1用紙搬送路131の用紙搬送方向におけるレジストローラ132の上流側に連絡する第3用紙搬送路136(両面搬送路)が形成されている。第3用紙搬送路136は、用紙の両面に画像を形成する両面画像形成時に、第1排紙ローラの反転によってスイッチバック搬送される片面画像形成済の用紙が搬送されるものである。
その他、用紙搬送部108には、給紙装置500を第1用紙搬送路131に連絡する第5用紙搬送路137も形成されている。給紙装置400にある給紙カセット116C,116Dは、給紙装置400内部に設けられた第6用紙搬送路138を介して第1用紙搬送路131に連絡される。
その他、用紙搬送部108には、給紙装置500を第1用紙搬送路131に連絡する第5用紙搬送路137も形成されている。給紙装置400にある給紙カセット116C,116Dは、給紙装置400内部に設けられた第6用紙搬送路138を介して第1用紙搬送路131に連絡される。
用紙収容部107及び給紙装置400,500から供給された用紙は、第1用紙搬送路131を搬送され、画像形成位置130を通過する際に、中間転写ベルト111からのトナー像の転写を受ける。また、両面画像形成時は、トナー像が転写された用紙が第1排紙ローラの反転によってスイッチバック搬送され、第3用紙搬送路136を経由して再び第1用紙搬送路131に搬送される。そして、画像形成位置130を通過する際に、もう一方の面に中間転写ベルト111からのトナー像の転写を受ける。第1用紙搬送路131に配置されたレジストローラ132は、用紙収容部107(給紙カセット116A,116B、手差しトレイ117)、給紙装置400、給紙装置500、または第3用紙搬送路136から搬送された用紙の先端が到達した時点では、回転を停止している。
そして、レジストローラ132は、レジストローラ132を通過した用紙の先端が画像形成位置130に到達した時に、中間転写ベルト111に付着しているトナー像の先端が画像形成位置130に到達するタイミングで回転を開始する。これにより、用紙は、レジストローラ132によって先端が画像形成位置130においてトナー像の先端に対向するように第1用紙搬送路131内を搬送される。なお、レジストローラ132は、回転を停止している間に用紙の先端が当接することにより、用紙の斜め送りを矯正する機能も有している。
画像形成位置130においてトナー像が転写された用紙は、定着ユニット133に導かれる。定着ユニット133は、トナー溶融温度まで昇温された加熱ローラ113A、及び加熱ローラ113Aに所定のニップ圧で圧接する加圧ローラ113Bを備えている。用紙は、定着ユニット133を通過する際に加熱及び加圧され、トナー像が表面に定着した状態で後処理装置300に排出される。
画像形成位置130では、中間転写ベルト111の周面に付着したトナー像の全てが用紙に転写されるべきである。しかしながら、一部が中間転写ベルト111に残留する場合がある。また、後述する処理により、中間転写ベルト111の周面に付着したトナー像が用紙に転写されることなく画像形成位置130を通過する場合もある。このような画像形成位置130を通過後の中間転写ベルト111に残留したトナーは、クリーニングユニット113によって回収される。
一方、後処理装置300はデジタル複合機1のオプション受渡口より排出された用紙を装置内に搬入させて、各々の後処理を行って排紙トレイに積載するものである。後処理としては、用紙をステープル留めしたり、複数の排紙トレイのうち指定した排紙トレイに排出したり、排紙トレイにおける排出位置をオフセットさせたり、といったものがある。
<インナーフィニッシャーの動作説明>
図2は、後処理装置300を拡大して示す図である。後処理装置300では、後処理として、用紙をステープル留めするステープル処理、用紙にパンチ穴を空けるパンチ処理が対応可能である。後処理装置300は、入口ローラ171、ステープラ172、パンチピン178、整合処理部173、排紙ローラ174、用紙後端検知センサ176、及び排紙トレイ175等を備えている。デジタル複合機1の第1排紙ローラ134にて排出された用紙は、入口ローラ171に整合処理部173へと搬送され、整合処理部173が、用紙を処理台上に順次積載して整合する。整合処理部173には、整合板や、パドル、掻き込みベルトなどが備えられている。
図2は、後処理装置300を拡大して示す図である。後処理装置300では、後処理として、用紙をステープル留めするステープル処理、用紙にパンチ穴を空けるパンチ処理が対応可能である。後処理装置300は、入口ローラ171、ステープラ172、パンチピン178、整合処理部173、排紙ローラ174、用紙後端検知センサ176、及び排紙トレイ175等を備えている。デジタル複合機1の第1排紙ローラ134にて排出された用紙は、入口ローラ171に整合処理部173へと搬送され、整合処理部173が、用紙を処理台上に順次積載して整合する。整合処理部173には、整合板や、パドル、掻き込みベルトなどが備えられている。
ステープル処理の場合、ステープラ172が、整合された用紙の束に対して、指定されている箇所にステープル留めを行う。ステープル留めされた用紙束は、排紙ローラ174にて排紙トレイ175上に排出される。パンチ処理の場合は、用紙後端検知センサ176が用紙の後端を検知した時点で、用紙の搬送が一旦停止され、パンチピン178が用紙の後端にパンチ穴を空ける。その後、整合処理部173へと搬送されて整合されたのち、排紙ローラ174にて排紙トレイ175上に排出される。
上述のように、第1用紙搬送路131は、デジタル複合機1の内部において、用紙収容部107から画像形成部106の画像形成位置130を経由して後処理装置300に至る間に形成されている。第1用紙搬送路131内には、用紙収容部7及び給紙装置400,500の各給紙カセットから用紙が給紙される。各給紙カセットから用紙が給紙されたか否かは、各給紙カセットに対応して設けられた給紙センサにて検出されるようになっている。
また、第1用紙搬送路131に配置されているレジストローラ132の近傍には、レジストセンサが配置されている。レジストセンサは、用紙の先端が、レジストローラ132の配置位置に到達したか否かを検出するものである。
第1用紙搬送路131に配置されている第1排紙ローラ(第1排出部)134は、正逆駆動可能に構成されている。第1排紙ローラ134は、正転駆動されることで、用紙をオプション受け渡し口を通して後処理装置300へと搬送する。また、第1排紙ローラ134は、用紙の後端をチャックした状態で逆転駆動されることで、用紙をスイッチバック搬送して、第3用紙搬送路136へと搬送する。
第1用紙搬送路131に配置されている第1排紙ローラ(第1排出部)134は、正逆駆動可能に構成されている。第1排紙ローラ134は、正転駆動されることで、用紙をオプション受け渡し口を通して後処理装置300へと搬送する。また、第1排紙ローラ134は、用紙の後端をチャックした状態で逆転駆動されることで、用紙をスイッチバック搬送して、第3用紙搬送路136へと搬送する。
第1排紙ローラ134の近傍には、第1用紙後端検知センサが配置されている。第1用紙後端検知センサは、後処理装置300へ搬送される用紙の後端が、第1排紙ローラ134に到達したか否かを検出するものである。スイッチバック搬送される前と後では、用紙の始端と後端は入れ替わる。
上記第1用紙搬送路131から分岐する第3用紙搬送路136は、第1用紙搬送路131における定着ユニット133と第1排紙ローラ134との間に配された第1搬送ローラ161の定着ユニット133側で分岐している。第1搬送ローラ161も第1排紙ローラ134と同様に、正逆駆動可能に構成されている。第1搬送ローラ161は、正転駆動されることで用紙を第1排紙ローラ134へと搬送する。また、第1搬送ローラ161は、逆転駆動されることでスイッチバック搬送された用紙を第3用紙搬送路136へと搬送する。
第3用紙搬送路136には、さらに第2、第3の搬送ローラ162,163が配置されている。これら第2、第3の搬送ローラ162,163は1方向にのみ回転して、用紙をレジストローラ132へと再度搬送する。
<フィニッシャーの他の実施形態>
図3は、後処理装置の他の例を示す概略図である。本例の後処理装置301は、デジタル複合機1の本体より排出された用紙を入口ローラ311によって装置内部に導き、デジタル複合機1からの指示により、用紙を処理せずに装置内部を素通りさせたり、装置内部で用紙を束ねて針止めするステープル処理を行う。
図3は、後処理装置の他の例を示す概略図である。本例の後処理装置301は、デジタル複合機1の本体より排出された用紙を入口ローラ311によって装置内部に導き、デジタル複合機1からの指示により、用紙を処理せずに装置内部を素通りさせたり、装置内部で用紙を束ねて針止めするステープル処理を行う。
後処理装置301において、デジタル複合機1からの指示によりノンステープルモードが選択された場合は、用紙は、入口ローラ311により装置内に導入され、分岐爪321、322を通過して(通常、分岐爪321,322はノンステープル搬送経路331方向に位置している)、排紙ローラ312によって上下動可能な排紙トレイ341上に排出されて積載される。この時、排紙ガイド板351は閉じた状態にある。
デジタル複合機1の操作部において割り込みトレイ排出モードが選択された場合は、分岐爪321が所定角度回転し、用紙は割り込みトレイ搬送経路332に搬送され、排紙ローラ313によって割り込みトレイ342に排出されて積載される。
デジタル複合機1の操作部においてステープルモードが選択された場合は、分岐爪322が作動して、用紙はステープル搬送経路333に搬入され、さらにステープルトレイ排出ローラ314によってステープルトレイ361に排出されて積載される。
デジタル複合機1の操作部においてステープルモードが選択された場合は、分岐爪322が作動して、用紙はステープル搬送経路333に搬入され、さらにステープルトレイ排出ローラ314によってステープルトレイ361に排出されて積載される。
ステープルトレイ361に排出された用紙は、たたきコロ315によって用紙1枚毎にステープルトレイ361の下方向に落とされ、用紙後端基準フェンス362に押し当てられ、そしてその後端の整合が行なわれる。
整合された用紙は、端面綴じステープラ363によって用紙束後端の所定の位置に1個所、または2個所の綴じ処理が施される。綴じ処理の施された用紙束は放出ベルト(図示しない)と一体になった放出爪(図示しない)によって排紙ローラ312まで持ち上げられる。そして、排紙ガイド板351によって排紙ローラ312に加圧され、この排紙ローラ312によって排紙トレイ341に排出されて積載される。
整合された用紙は、端面綴じステープラ363によって用紙束後端の所定の位置に1個所、または2個所の綴じ処理が施される。綴じ処理の施された用紙束は放出ベルト(図示しない)と一体になった放出爪(図示しない)によって排紙ローラ312まで持ち上げられる。そして、排紙ガイド板351によって排紙ローラ312に加圧され、この排紙ローラ312によって排紙トレイ341に排出されて積載される。
<デジタル複合機を用いた画像処理システムの構成例>
図4は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置の一例としてのデジタル複合機を用いて構築される画像処理システムの構成例を示す模式図である。図4において、1はデジタル複合機、2,3は外部コンピュータ、4はインターネットファクシミリ装置(インターネットFAX装置)、5はファクシミリ装置である。
図4は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置の一例としてのデジタル複合機を用いて構築される画像処理システムの構成例を示す模式図である。図4において、1はデジタル複合機、2,3は外部コンピュータ、4はインターネットファクシミリ装置(インターネットFAX装置)、5はファクシミリ装置である。
デジタル複合機1は、プリント機能、コピー機能の他に、画像データをファックスで送受信する機能(ファクシミリ機能)及び/または画像データをインターネットFAXで送受信する機能(インターネットFAX機能)を有する。このデジタル複合機1には、通信網を介して各種の外部機器が接続されている。例えば、ローカルな通信網として敷設されている通信ネットワークLNには、パーソナルコンピュータ(PC)等の外部コンピュータ2が接続されおり、図に示していないゲートウェイ等を介して接続されているインターネット網INには外部コンピュータ3及びインターネットFAX装置4が接続されている。
また、デジタル複合機1には、公衆電話回線網PNを介して外部のファクシミリ装置5が接続されている。なお、上述したように、本発明に係る画像処理装置をデジタル複合機1に適用した場合についてのみ説明するが、本発明に係る画像処理装置としては、複合機やプリンタなどの画像形成装置に限らず、インターネットFAX装置4やファクシミリ装置5などの画像送信装置にも適用できる。
以下、このデジタル複合機1の構成及び動作について説明する。図5は、図4のデジタル複合機の構成例を示す概略ブロック図で、図6は、図5のデジタル複合機におけるタッチパネル及びキー操作部の一例を示す外観図である。
図5で例示するデジタル複合機1は、タッチパネル10、パネル制御部11、記録部12、読取部13、フォーマット変換部14、画像記憶部15、画像処理部16、符号化/復号部17、メイン制御部18、制御用メモリ19、キー操作部20、LAN(Local Area Network)制御部21、制御用バッファ22、網制御部(NCU:Network Control Unit)23、モデム24、及びUSB(Universal Serial Bus)インターフェース(I/F)25を備えている。また、デジタル複合機1は、穴あけ(パンチ)やステープル処理などを行う上述のごとくの後処理装置を備えてもよく、以下、この後処理装置を備えた形態を挙げて説明する。
メイン制御部18は、CPU(Central Processing Unit)又はDSP(Digital Signal Processor)などで構成される。制御用メモリ19は、ROM(Read Only Memory)やEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等の不揮発性メモリなどで構成される。制御用メモリ19内にはメイン制御部18から読み出し可能なように、プログラム(ファームウェア)と各種設定データとが格納されている。このうち少なくとも各種設定データは書き換え可能なメモリに格納されている。また、これらのプログラムや各種設定データは、後述する画像記憶部15の構成例としてのハードディスクに記憶してもよい。また、制御用バッファ22はRAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリで構成される。
上述のプログラムは、プレビュー画像の生成や表示に係る命令をはじめ、ファクシミリ画像や電子メール等の生成・送信・受信等に係る命令、原稿の読み取りに係る命令、印刷に係る命令、原稿の読み取り及び印刷(つまりコピー)に係る命令などを、メイン制御部18が他の部位に対して行うためのものである。このプログラムは、メイン制御部18により、制御用バッファ22上に展開され、制御用バッファ22を一時保存(作業)用のデータ領域として、各種設定データを適宜参照しながら実行される。
読取部13は、CCD(Charge Coupled Device)を利用したスキャナで、原稿を所定の解像度のRGB(R:赤、G:緑、B:青)のビットマップ画像として読み取り、読み取ったRGBの画像データ(ドットイメージデータ)を画像処理部16に出力する。画像処理部16は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などで構成され、対象となる画像データに対して様々な画像処理を施す。画像処理の例については後述する。上述のASICには符号化/復号部17等の他の部位も組み込んでよい。
画像記憶部15は、ハードディスク等で構成され、読取部13で読み取り画像処理部16を経た画像データや、LAN制御部21やNCU23等を介して外部から受信した画像データなどを記憶する。画像記憶部15に画像データを記憶する際には、符号化/復号部17で符号化したデータを記憶することもできる。また、画像記憶部15は、画像処理部16での画像処理中に発生する中間データの一時的な保存も行ってもよい。
符号化/復号部17は、画像データを符号化により圧縮すると共に、符号化画像データを元の画像データに復号(伸張)する。例えば、符号化/復号部17は、原稿を読み取った画像データの符号化、その符号化データの復号、及び外部から受信した符号化画像データの復号などを行う。符号化/復号部17では、ファイリングで一般的に使用されているJPEG(Joint Photographic Experts Group)や、ファクシミリ通信で一般に使用されているMH(Modified Huffman)、MR(Modified READ)、及びMMR(Modified Modified READ)など、用途に応じた符号化方式を用いることができる。また、符号化方式として、IPファクシミリ通信ではMHを採用することができ、インターネットファクシミリ通信ではMH、MR、MMRの他にJPEGやJBIG(Joint Bi-level Image Experts Group)を採用することができる。
フォーマット変換部14は、読み取られた画像データや外部から受信した画像データを、PDF(Portable Document Format)、GIF(Graphics Interchange Format)、TIFF(Tag Image File Format)等の所定のファイルフォーマットに変換する。
記録部12は、電子写真方式やインクジェット方式などの印刷方式を採用したプリンタ装置を備え、画像記憶部15に記憶された画像データなどを、記録用紙などの被画像形成媒体に記録(つまり印刷)する。
また、USB I/F25は、USBメモリ等のUSB機器に接続するためのI/Fであり、画像記憶部15に記憶された原稿読み取り後の画像データ等をUSB機器に出力したり、USB機器からファイルを読み込んだりする。
また、USB I/F25は、USBメモリ等のUSB機器に接続するためのI/Fであり、画像記憶部15に記憶された原稿読み取り後の画像データ等をUSB機器に出力したり、USB機器からファイルを読み込んだりする。
モデム24は、ファクシミリ通信が可能なファクシミリモデムから構成されており、電話回線と接続され、またNCU23と直接的に接続されている。NCU23は、電話回線と接続され、回線の制御を行う。すなわち、NCU23は、アナログの公衆電話回線網(PSTN)との回線の閉結及び開放の動作を行うハードウェアであり、必要に応じてモデム24を公衆電話回線網と接続する。このような構成により、画像記憶部15に記憶された画像データを外部へファクシミリ送信することや、電話回線からファクシミリ画像データを受信して、画像記憶部15に記憶したり記録部12で直接印刷したりすることが可能となる。
LAN制御部21は、LANと接続され、インターネット経由による電子メールデータの通信及びインターネットFAXの通信を行う。インターネットFAXは、LANインターフェース等を用いてLAN等のコンピュータネットワークを介して、電子メールを送受信するものである。
タッチパネル10又はキー操作部20は、原稿の読み取り処理、画像データ送信、印刷等の処理の中から所望の処理を選択するための操作、その処理を開始するための操作、各処理を実行する際に必要となる設定を行うための操作(選択操作又は入力操作)などを受け付ける。この設定としては、例えば印刷時の印刷枚数の設定、穴あけ(パンチ)やステープルの設定、ファクシミリ画像や電子メールの送信時の相手先情報の設定など、様々挙げられる。タッチパネル10及びキー操作部20は、本発明の操作入力部に該当する。
キー操作部20は、操作するために必要なキー群を備えている。タッチパネル10は、表示部とタッチセンサ等の操作受付部とを有する。タッチパネル10は、パネル制御部11によってその表示制御及び操作受け付けの制御がなされる。つまり、パネル制御部11は、タッチパネル10における表示部の表示制御や操作受付部の操作受付制御を行う。
タッチパネル10の表示部には、現在の動作状態や設定情報(例えば送信先等)などが表示される。この表示は、GUI(Graphical User Interface)画像を表示させるように、パネル制御部11が制御することで実現される。GUIにより、ユーザ操作に応じてその表示及び操作受付位置を変更することができる。各GUI及びその画像は、パネル制御部11の内部メモリまたは制御用メモリ19に、読み出し可能に格納しておけばよい。また、表示部としては、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなど、様々な表示形式の表示装置を採用することができる。
タッチパネル10上で受けたユーザ操作はパネル制御部11で解釈され、操作信号としてメイン制御部18に伝送される。キー操作部20で受けたユーザ操作は、キー操作部20自身で解釈され、操作信号としてメイン制御部18に伝送される。メイン制御部18は、このようにして得た操作信号に応じた命令を他の部位に発することで、ユーザ操作に応じた処理を他の部位に実行させる。なお、表示装置及び操作部が一体となったタッチパネル10を挙げて説明したが、タッチパネル10の代わりに単に表示装置のみを設けてもよく、その場合、キー操作部20のみでユーザ操作を受け付ける。
タッチパネル10及びキー操作部20は、図6で例示するような操作パネル30として構成してもよく、操作パネル30は、各種ハードウェアキーを備えるキー操作部31(キー操作部20に相当する)と、液晶ディスプレイ及びタッチセンサにより構成されるタッチパネル32(タッチパネル10に相当)とにより構成される。以下、図5の構成においてタッチパネル10及びキー操作部20の代わりにタッチパネル32及びキー操作部31を当てはめて、本発明の詳細について説明する。
キー操作部31は、ハードウェアキーとして、数値入力のためのテンキー31a、入力した設定値をクリアするためのクリアキー31b、入力した各種設定を全解除するための全解除(キャンセル)キー31c、コピー開始、送信開始等の指示を受付けるスタートキー31dの他、プリント機能、送信機能、及びコピー機能を切替える機能切替キー31e,31f,31g、並びに、ユーザによる設定を受付けるシステム設定キー31hを備えている。
デジタル複合機1に対する画像データの入力は、読取部13による原稿画像の読み取りにより行われるか、またはファクシミリやインターネットにより送信されるか、あるいはメモリ等の記録媒体から転送されることにより実行される。これらの画像データの入力経路のインターフェース部が、本発明の画像入力部に該当し、各画像入力部から処理対象となる画像データの入力が可能となっている。本発明の一実施形態では、入力部に入力した画像データの処理内容を登録したジョブプログラムの設定内容に基づくプレビュー画像を表示させることができる。このときに、読取部13で読み取った画像データを使用する場合には、読取部13で読み取って出力された画像データを、画像入力部に入力した画像データとして処理を行う。
上述した構成例のデジタル複合機1における動作例について説明する。
<原稿読み取り動作>
原稿読み取り動作は、読み取った原稿の画像データを画像記憶部15に記憶(ファイリング)する場合、読み取った原稿の画像データを外部に送信する場合、読み取った原稿の画像データを印刷する場合(つまりコピーする場合)などに行われる。
<原稿読み取り動作>
原稿読み取り動作は、読み取った原稿の画像データを画像記憶部15に記憶(ファイリング)する場合、読み取った原稿の画像データを外部に送信する場合、読み取った原稿の画像データを印刷する場合(つまりコピーする場合)などに行われる。
原稿読み取りを必要とするような処理を行うユーザ操作が操作パネル30で受け付けられたとき、メイン制御部18は、読取部13、画像記憶部15、画像処理部16、及び符号化/復号部17などに指示を行い、次に説明するような処理を実行させる。
読取部13は、原稿台または自動原稿送り装置に載置された原稿の画像を光学的に読み取り、読み取った結果であるRGB画像データ(RGBのビットマップデータ)を画像処理部16に渡す。画像処理部16は、そのRGB画像データに対して、A/D変換、シェーディング補正、γ補正などの各種画像処理(以下、原稿画像処理という)を実行する。ここで、シェーディング処理は、読取部13の照明系・結像系・撮像系で生じる各種歪みを取り除く処理である。
原稿画像処理としては、A/D変換、シェーディング補正、γ補正に続き、原稿判別処理、領域分離処理を実行するとよい。原稿判別処理は、入力された画像データ(ここではγ補正後の画像データ)から、原稿の種別を判別する処理と原稿がカラー原稿であるのか白黒原稿であるのかを判別する処理とを含む。原稿の種別としては、例えば文字原稿、印刷写真原稿、それらが混在した文字印刷写真原稿などが挙げられる。
画像処理部16は、これらの原稿判別処理及び白黒/カラー原稿判別処理の結果として、判別信号(以下、原稿判定データという)を出力する。領域分離処理とは、入力された画像データ(ここではγ補正後の画像データ)の各画素がどのような種類の領域に属するのかを判定する処理であり、例えば、各画素が黒文字の領域、色文字の領域、網点の領域などのいずれの領域に属する画素であるのかを判定する処理である。画像処理部16は、この判定結果として領域分離データを出力する。なお、この領域分離処理は、上述の原稿判別処理及び白黒/カラー判別処理の結果に基づき実行してもよい。
原稿判定データ及び領域分離データは、対応する画像データ(原稿画像処理後の画像データ)に関連付けられて、画像記憶部15に記憶される。このとき、符号化/復号部17で原稿判定データ及び領域分離データを符号化した後、各符号化データを対応する画像データと関連付けて画像記憶部15に記憶する。なお、画像記憶部15へ記憶する際の符号化は必須ではないが、以下の説明では符号化した状態で画像データが記憶されるものとして説明する。原稿読み取り動作以外の動作についても同様とする。
<印刷動作>
上述した原稿読み取り動作により、読み取った原稿の画像データのファイリングまでは完了する。次に、読み取った原稿の画像データを印刷する場合(つまり原稿をコピーする場合)の印刷動作について説明する。印刷を必要とするような処理を行うユーザ操作が操作パネル30で受け付けられたとき、メイン制御部18は、記録部12、画像記憶部15、画像処理部16、及び符号化/復号部17などに指示を行い、次に説明するような処理を実行させる。なお、メイン制御部18は、例えばコピー操作がなされたときには読取部13への指示(原稿読み取り指示)も行うことになる。
上述した原稿読み取り動作により、読み取った原稿の画像データのファイリングまでは完了する。次に、読み取った原稿の画像データを印刷する場合(つまり原稿をコピーする場合)の印刷動作について説明する。印刷を必要とするような処理を行うユーザ操作が操作パネル30で受け付けられたとき、メイン制御部18は、記録部12、画像記憶部15、画像処理部16、及び符号化/復号部17などに指示を行い、次に説明するような処理を実行させる。なお、メイン制御部18は、例えばコピー操作がなされたときには読取部13への指示(原稿読み取り指示)も行うことになる。
また、デジタル複合機1は、印刷時に、定型スタンプ、日付(又は日時)、ページ番号などの付加情報を画像データに付加することが可能になっており、このような付加の指示があった場合にはメイン制御部18が画像処理部16を制御する。画像データに付加された付加情報は付加画像であると言える。付加情報は制御用メモリ19に記憶され、必要に応じて読み出される。勿論、元々付加情報を付加画像のデータとして格納しておいてもよい。
また、付加情報を複数、制御用メモリ19に格納しておくと共に、付加設定情報を制御用メモリ19に格納しておくとよい。この付加設定情報としては、画像データに対して付加する位置(以下、付加位置という)を示す情報を少なくとも含み、複数の付加情報が格納されている場合にはそのいずれを選ぶかの情報も含むものとする。また、後処理装置でのパンチやステープル処理を実行する指示があった場合には、メイン制御部18はこの後処理装置も制御する。
符号化/復号部17は、画像記憶部15から印刷対象の画像データとそれに対応する原稿判定データ及び領域分離データとを読み出して復号し、画像処理部16に渡す。画像処理部16は、復号後の画像データ(RGB画像データ)に対して各種画像処理(以下、印刷用画像処理という)を実行する。印刷用画像処理としては、以下にその概略を説明するように、画質調整処理、二色化処理、色補正処理、黒生成/下色除去処理、空間フィルタ処理、変倍処理、出力階調補正処理、及び中間調生成処理などが挙げられる。黒生成/下色除去処理、空間フィルタ処理、及び中間調生成処理は、領域分離データが示す各種領域に応じた処理となる。
画質調整処理としては、復号後の画像データから下地の検出を行って下地除去を行う。また、画質調整処理としては、操作パネル30によりユーザ設定された設定情報に基づいて、下地除去後の画像データについてRGBの調整(カラー調整、赤み青みといった全体のカラー調整)、明るさの調整、及び鮮やかさの調整も行う。このとき、原稿判定データが示す原稿種別に応じた調整を行ってもよい。
色補正処理としては、画質調整処理後のRGBデータから、RGBの補色であるCMY(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー)を構成要素とするCMYデータを生成し、色再現性を高める処理を行う。黒生成/下色除去処理としては、色補正後のCMYデータから黒(K)データを生成する黒生成処理と、元のCMYデータから黒生成で得たKデータを差し引いて新たなCMYデータを生成する下色除去処理とを行う。
空間フィルタ処理としては、これら4色のデータであるCMYKデータに対して強調処理や平滑化処理を行う。画像データを二色(例えば赤と黒)で出力する二色カラーモードが選択された場合には、二色化処理が実行される。
二色化処理としては、RGBデータから指定の二色(この場合、赤色と黒色)を表現するCMYデータに変換する処理を行う。二色カラーモードの場合、黒生成/下色除去処理は二色化処理後のCMYデータに対して実行され、空間フィルタ処理も実行されるが、色補正処理は実行されない。
二色化処理としては、RGBデータから指定の二色(この場合、赤色と黒色)を表現するCMYデータに変換する処理を行う。二色カラーモードの場合、黒生成/下色除去処理は二色化処理後のCMYデータに対して実行され、空間フィルタ処理も実行されるが、色補正処理は実行されない。
変倍処理としては、空間フィルタ処理後のCMYKデータに対し、操作パネル30でユーザ操作により設定された印刷倍率に基づいて画像拡大処理又は画像縮小処理を行う。印刷倍率とは、読み取られ記憶された画像データが示す画像に対する印刷後の画像の倍率である。勿論、印刷倍率はユーザ操作により得られた倍率に限らず、印刷倍率に対する操作がなかった場合にはデフォルト設定の倍率となる。出力階調補正処理としては、CMYKデータに対し、記録用紙等の記録媒体に出力するための出力γ補正処理を行う。中間調生成処理としては、出力階調補正処理後のCMYKデータに対して、誤差拡散処理やディザ処理により、画像を出力するための階調再現処理を行う。出力階調補正処理や中間調生成処理では、例えば文字領域とそれ以外で処理内容を異ならせるなど、原稿判定データが示す原稿種別に応じた処理を行ってもよい。
中間調生成処理後のCMYKデータは記録部12に渡される。付加情報を付加する場合について説明する。付加情報についても印刷データの変倍率に応じて変倍処理を施す方法と、付加情報は印刷データの変倍率に関係なく変倍処理を施さない方法とがある。まず、付加情報も変倍処理する場合には、メイン制御部18が付加情報及び付加位置を示す情報を読み出して、メイン制御部18又は画像処理部16が必要に応じて画像データに変換し、変倍処理の前にこの付加情報の画像データを画像処理部16に渡す。なお、この変換は元々付加画像データが格納されている場合には必要ない。続いて、画像処理部16が、付加情報の画像データを、変倍処理前の画像データである付加先の画像データに対し上記付加位置に合成すればよい。
付加情報を変倍処理しない場合には、メイン制御部18が付加情報及び付加位置を示す情報を読み出して、メイン制御部18又は画像処理部16が必要に応じて画像データに変換する。この例では変換によりCMYKデータとなる。なお、この変換は元々付加画像データが格納されている場合には必要ない。続いて、画像処理部16が、付加情報の画像データを、変倍処理後の画像データである付加先の画像データ(出力階調補正処理又は中間調生成処理の対象となる上述のCMYKデータ)に対し上記付加位置に合成すればよい。
いずれの場合にも、画像処理部16が付加情報を付加した状態の中間調生成処理後のCMYKデータを出力することができる。なお、デジタル複合機1では、付加情報やその付加位置は、次に説明するプレビュー表示を行いながら操作パネル30によりユーザ設定可能とする。
記録部12は、このようにして画像処理部16で印刷用画像処理が施された画像データ(この例ではCMYKの画像データ)を受け取り、電子写真方式やインクジェット方式などによりハードコピー(プリントアウト)する。そして、ここで印刷された用紙に対して、後処理装置が必要に応じてパンチやステープル処理を実行する。なお、ここで説明した印刷動作の対象データは、読取部13で読み取られた画像データに限ったものではなく、例えば、USBメモリ等の外部記録媒体やネットワーク接続されたPCなどから事前に転送され画像記憶部15に記憶された画像データ(画像ファイル)についても、同様に適用できる。ファクシミリ受信し画像記憶部15に記憶された画像データの印刷動作については後述する。
<印刷する画像データのプレビュー表示動作>
次に、原稿読み取りの結果として画像記憶部15に記憶された画像データを、印刷前にタッチパネル32でプレビュー表示する動作(プレビュー表示動作)について説明する。デジタル複合機1は、印刷対象となった画像データについてプレビュー表示を可能にする構成を有する。このプレビュー表示動作は、プレビュー表示を必要とするような処理を行うユーザ操作が操作パネル30で受け付けられたときに行われる。例えば、原稿読み取り後の画像データに対して印刷実行前にまずプレビュー表示を行う設定になっているときなどにも、プレビュー表示動作がなされる。例えば、プレビュー表示を行う設定後に、コピー条件を設定してスタートキーを押下した段階で、原稿の読み取りを開始し、読み取った後にプレビュー画像をタッチパネル32に表示させてもよい。
次に、原稿読み取りの結果として画像記憶部15に記憶された画像データを、印刷前にタッチパネル32でプレビュー表示する動作(プレビュー表示動作)について説明する。デジタル複合機1は、印刷対象となった画像データについてプレビュー表示を可能にする構成を有する。このプレビュー表示動作は、プレビュー表示を必要とするような処理を行うユーザ操作が操作パネル30で受け付けられたときに行われる。例えば、原稿読み取り後の画像データに対して印刷実行前にまずプレビュー表示を行う設定になっているときなどにも、プレビュー表示動作がなされる。例えば、プレビュー表示を行う設定後に、コピー条件を設定してスタートキーを押下した段階で、原稿の読み取りを開始し、読み取った後にプレビュー画像をタッチパネル32に表示させてもよい。
メイン制御部18は、画像記憶部15、画像処理部16、符号化/復号部17、及びパネル制御部11などに指示を行い、次に説明するような処理を実行させる。なお、メイン制御部18は、例えば原稿をコピーする操作がなされたときには読取部13への指示(原稿読み取り指示)も行うことになる。
符号化/復号部17は、画像記憶部15からプレビュー対象の画像データとそれに対応する原稿判定データ及び領域分離データとを読み出して復号し、画像処理部16に渡す。画像処理部16は、復号後の画像データ(RGB画像データ)に対して各種画像処理(以下、プレビュー用画像処理という)を実行する。プレビュー用画像処理としては、以下にその概略を説明するように、画質調整処理、二色化処理、色補正処理、空間フィルタ処理、変倍処理、及び出力階調補正処理などが挙げられる。空間フィルタ処理及び出力階調補正処理は、領域分離データが示す各種領域に応じた処理となる。
ここでの画質調整処理は、印刷用画像処理での画質調整処理と同様である。色補正処理としては、タッチパネル32の表示特性に基づいて、画質調整処理後の画像データ(RGBデータ)をR′G′B′データに変換する処理を行う。空間フィルタ処理としては、このR′G′B′データに対して強調処理や平滑化処理を行う。
変倍処理としては、空間フィルタ処理後のR′G′B′データに対し、印刷倍率に応じた画像拡大処理/画像縮小処理を施し、さらにそのR′G′B′データの画素数をタッチパネル32の画素数(表示解像度)に変換する処理を行うと共に、プレビュー表示倍率に基づいて画像拡大処理や画像縮小処理を行う。なお、プレビュー表示倍率とは、例えば2倍、4倍等の倍率であって、プレビュー表示時の画像の倍率である。
画像処理部16に設けたプレビュー画像生成部16aは、主にこのようなプレビュー表示用の変倍処理によりプレビュー表示用の画像(プレビュー画像)を生成する。
ここで、付加情報を付加する場合のプレビュー画像について説明する。上述のように、デジタル複合機1では、出力対象の画像データに付加情報を付加して出力することが可能となっており、プレビュー表示は、パネル制御部11が、付加情報を示す画像を表示させる制御を行うことで実行される。そのため、プレビュー画像生成部16aが、このような付加情報を示す画像を生成し出力対象の画像データから生成したプレビュー画像に合成することで、付加情報付きのプレビュー画像を生成する。これをパネル制御部11がタッチパネル32に表示させる。
付加情報は、印刷倍率に応じて変倍処理を行って印刷対象の画像データと共に出力することができ、また印刷倍率に応じた変倍処理を行った後の印刷対象の画像データに付加して出力することもできる。まず、付加情報も変倍処理して出力する場合には、メイン制御部18が付加情報及びその付加位置を読み出して、変倍処理の前に画像処理部16に渡す。続いて、プレビュー画像生成部16aが、この付加情報を示す画像のR′G′B′データを生成し、変倍処理前の画像データである付加先の画像データに対し上記付加位置に合成する。そして、付加情報の画像が付加された後のR′G′B′データに対し、印刷倍率に応じた画像拡大処理/画像縮小処理を施すとよい。
付加情報を変倍処理しない場合には、メイン制御部18が付加情報及びその付加位置を読み出して画像処理部16に渡す。続いて、プレビュー画像生成部16aがこの付加情報から付加情報を示す画像のR′G′B′データを生成し、それを印刷倍率に応じた画像拡大処理/画像縮小処理後のR′G′B′データに対し上記付加位置に合成し、付加後のR′G′B′データの画素数をタッチパネル32の画素数(表示解像度)に変換する処理を行うと共に、プレビュー表示倍率に基づいて画像拡大処理や画像縮小処理を行う。
また、後処理装置においてパンチやステープル処理を施す場合には、印刷対象となる画像データ(及び付加情報を示す画像のデータ)から生成したプレビュー画像にパンチ穴やステープル等の後処理の画像データを、パンチ位置やステープル位置に合成して出力することができる。もしくは、印刷対象となる画像データ(及び付加情報を示す画像のデータ)から生成したプレビュー画像とは別に、その近隣に、パンチ穴やステープル等の後処理の画像データを合わせて出力してもよい。後者の場合、合成処理が不要となるため、処理速度が速くなる。いずれの方法によっても、画像データのプレビュー表示時に、画像形成する用紙の仕上がり状態を表示させることができる。
出力階調補正処理としては、プレビュー画像のR′G′B′データまたはプレビュー画像及び後処理の画像のR′G′B′データに対し、タッチパネル32で画像データを表示するための出力γ補正処理を行う。出力階調補正処理では、例えば文字領域とそれ以外で処理内容を異ならせるなど、原稿判定データが示す原稿種別に応じた処理を行ってもよい。
二色化処理は、画像データを例えば赤と黒の二色で出力する二色カラーモードが選択された場合のみに実行される。二色化処理としては、画質調整処理後のRGBデータから指定の二色(この場合、赤色と黒色)を表現するCMYデータに変換する処理を行う。生成されたCMYKデータは、後段の色補正処理において、タッチパネル32の表示特性に基づいてR′G′B′データに変換される。
プレビュー画像生成部16aで生成され出力階調補正処理されたR′G′B′データは、タッチパネル32に渡される。パネル制御部11は、このR′G′B′データに対応する画像をGUI画像に組み込んで表示させる制御を、タッチパネル32に対して行い、タッチパネル32でこのGUI画像を表示する。ユーザは、この付加情報を示す画像を含むプレビュー表示された画像を確認して、このまま印刷を実行するか中止するか、或いは付加情報を削除するか、付加位置の変更(または付加情報の変更)などを実行するかなどを判断して、それに応じた操作を行うことができる。
<原稿読み取り・プレビュー表示・印刷についての補足>
プレビュー表示動作について印刷動作と別個に説明したが、まず印刷動作として出力階調補正処理を施した後の画像データ(CMYKデータ)を、タッチパネル32の表示特性に基づいてR′G′B′データに変換し、タッチパネル32の画素数(表示解像度)に合わせた変換処理やプレビュー表示時の変倍処理を行って、GUI画像に組み込んでタッチパネル32に表示してもよい。印刷動作がある程度完了しておりプレビュー表示後の印刷動作が素早く完了できるため、例えばコピー操作がなされたときに事前にプレビュー表示を行うような設定となっている場合などに有用である。
プレビュー表示動作について印刷動作と別個に説明したが、まず印刷動作として出力階調補正処理を施した後の画像データ(CMYKデータ)を、タッチパネル32の表示特性に基づいてR′G′B′データに変換し、タッチパネル32の画素数(表示解像度)に合わせた変換処理やプレビュー表示時の変倍処理を行って、GUI画像に組み込んでタッチパネル32に表示してもよい。印刷動作がある程度完了しておりプレビュー表示後の印刷動作が素早く完了できるため、例えばコピー操作がなされたときに事前にプレビュー表示を行うような設定となっている場合などに有用である。
また、原稿読み取り動作として、符号化した画像データと原稿種別データと領域分離データとを対応付けて画像記憶部15に格納する例を挙げ、この例に基づき印刷動作時やプレビュー表示動作についても説明した。この代替方法として、読取部13で読み込んだ画像データのみを対象として符号化して、一旦、画像記憶部15に格納しておいてもよい。この場合、印刷動作時やプレビュー表示動作時に、画像記憶部15から読み出し符号化/復号部17で復号した画像データに対して、画像処理部16が原稿種別判別処理や領域分離処理を施すように構成すればよい。また、このような代替方法は、後述するファクシミリ送信やインターネットFAX送信等の画像データ送信時にも適用することができる。
<ファイリング動作についての補足>
ファイリング動作(ドキュメントファイリング動作)は、原稿読み取り動作として説明したように、読み取った画像データを(必要に応じて符号化して)、デジタル複合機1の内部に設けられた画像記憶部15に記憶する動作である。ファイリング時でも、記憶対象の画像データに対して付加情報を付加してから記憶(ファイリング)することができる。画像記憶部15にファイリングする画像データのプレビュー表示動作については、基本的に印刷する画像データについて説明した通りである。
ファイリング動作(ドキュメントファイリング動作)は、原稿読み取り動作として説明したように、読み取った画像データを(必要に応じて符号化して)、デジタル複合機1の内部に設けられた画像記憶部15に記憶する動作である。ファイリング時でも、記憶対象の画像データに対して付加情報を付加してから記憶(ファイリング)することができる。画像記憶部15にファイリングする画像データのプレビュー表示動作については、基本的に印刷する画像データについて説明した通りである。
<ファクシミリ受信した画像データの印刷動作>
次に、ファクシミリ通信により受信した画像データの印刷動作について説明する。メイン制御部18は、モデム24でファクシミリ通信要求を検知したときに、記録部12、画像記憶部15、画像処理部16、NCU23、及びモデム24などに指示を行い、次に説明するような処理を実行させる。
次に、ファクシミリ通信により受信した画像データの印刷動作について説明する。メイン制御部18は、モデム24でファクシミリ通信要求を検知したときに、記録部12、画像記憶部15、画像処理部16、NCU23、及びモデム24などに指示を行い、次に説明するような処理を実行させる。
まず、モデム24及びNCU23は、通信手続きを行いながら送信元から送信されてくる画像データ(圧縮画像データ)を順次受信し、受信した圧縮画像データの伸張を行うと共に、必要に応じて回転処理(送信方向を回転させる処理)や解像度変換処理などを実行して、画像処理部16に渡す。
ファクシミリ通信により受信した画像データは白黒2値であるので、画像処理部16では、伸張等の処理を行った画像データ(Kデータ)に対して、特に処理を施さず、そのまま記録部12に渡される。記録部12は、この画像データを受け取り、電子写真方式やインクジェット方式などにより印刷を実行する。また、ファクシミリ通信によって受信した画像データに対しても、上述した付加情報を付加した後に印刷することもできる。
モノクロ画像でのファクシミリ受信について説明したが、カラーのファクシミリ画像(RGBデータ)を受信した際には、画像処理部16がここで説明したファクシミリ受信用画像処理をこのRGBデータに対して実行するなどすればよい。
<ファクシミリ受信した画像データのプレビュー表示動作>
ファクシミリ通信により受信した画像データのプレビュー表示動作について、同画像データの印刷動作に基づき簡単に説明する。このプレビュー表示動作は、受信した画像データを事前に確認してから印刷を実行するような事前設定やユーザ操作があったときなどに行われる。このプレビュー表示動作では、画像処理部16が、伸張等の処理を施した後の画像データに対して、付加情報を付加する場合にはその付加情報の画像データを合成した後に、さらにタッチパネル32の画素数(表示解像度)に合わせた変換処理及びプレビュー表示時の変倍処理を行い、変倍処理後の画像データがGUI画像に組み込まれてタッチパネル32に表示されることになる。
このようにファクシミリ受信した画像データについて印刷を実行する前のプレビュー表示時にはコピーモードとして取り扱ってよい。ユーザは、このプレビュー表示された画像を確認して、印刷を実行するか破棄するかを判断して、印刷または破棄の操作を行うことができる。
ファクシミリ通信により受信した画像データのプレビュー表示動作について、同画像データの印刷動作に基づき簡単に説明する。このプレビュー表示動作は、受信した画像データを事前に確認してから印刷を実行するような事前設定やユーザ操作があったときなどに行われる。このプレビュー表示動作では、画像処理部16が、伸張等の処理を施した後の画像データに対して、付加情報を付加する場合にはその付加情報の画像データを合成した後に、さらにタッチパネル32の画素数(表示解像度)に合わせた変換処理及びプレビュー表示時の変倍処理を行い、変倍処理後の画像データがGUI画像に組み込まれてタッチパネル32に表示されることになる。
このようにファクシミリ受信した画像データについて印刷を実行する前のプレビュー表示時にはコピーモードとして取り扱ってよい。ユーザは、このプレビュー表示された画像を確認して、印刷を実行するか破棄するかを判断して、印刷または破棄の操作を行うことができる。
<ファクシミリ送信動作>
次に、読み取った原稿の画像データをファクシミリ送信する場合の送信動作について説明する。ファクシミリ画像データは、タッチパネル32またはキー操作部31でのユーザ操作により設定された相手先(送信先)情報に対して送信される。相手先情報(この例では電話番号)は制御用メモリ19に記憶され、必要に応じて読み出される。通常、相手先情報は、アドレス帳データとして複数の相手先の情報が閲覧可能に且つ選択可能に格納されているか、或いは送信前に直接入力される。
次に、読み取った原稿の画像データをファクシミリ送信する場合の送信動作について説明する。ファクシミリ画像データは、タッチパネル32またはキー操作部31でのユーザ操作により設定された相手先(送信先)情報に対して送信される。相手先情報(この例では電話番号)は制御用メモリ19に記憶され、必要に応じて読み出される。通常、相手先情報は、アドレス帳データとして複数の相手先の情報が閲覧可能に且つ選択可能に格納されているか、或いは送信前に直接入力される。
ファクシミリ送信を実行するためのユーザ操作が操作パネル30で受け付けられたとき、メイン制御部18は、画像記憶部15、画像処理部16、符号化/復号部17、NCU23、及びモデム24などに指示を行い、次に説明するような処理を実行させる。なお、メイン制御部18は、例えば原稿をファクシミリ送信する操作がなされたときには読取部13への指示(原稿読み取り指示)も行うことになる。なお、画像記憶部15に記憶された画像データについてプレビュー表示を実行しながら、送信対象の画像データを選択し、その画像データについてファクシミリ送信を開始することも可能である。
符号化/復号部17は、印刷対象の画像データとそれに対応する原稿判定データ及び領域分離データとを画像記憶部15から読み出して復号し、画像処理部16に渡す。画像処理部16は、復号後の画像データ(RGB画像データ)に対して各種画像処理(以下、ファクシミリ送信用画像処理という)を実行する。ファクシミリ送信用画像処理としては、以下にその概略を説明するように、画質調整処理、空間フィルタ処理、変倍処理、出力階調補正処理、及び中間調生成処理などが挙げられる。空間フィルタ処理及び中間調生成処理は、領域分離データが示す各種領域に応じた処理とすればよいが、領域分離データを用いなくてもよい。さらに、ファクシミリ送信に伴う原稿読み取り動作では、読み取った画像データに対する領域分離処理やその領域分離データの符号化及び記憶を実行しなくてもよい。
画質調整処理としては、復号後の画像データを、マトリクス係数を用いてKデータに変換する。このとき、原稿判定データが示す原稿種別に応じたマトリクス係数を用いてもよい。空間フィルタ処理としては、このKデータに対して強調処理や平滑化処理を行う。変倍処理としては、空間フィルタ処理後のKデータに対し、操作パネル30で設定された送信解像度又はデフォルト設定の送信解像度に応じて画像拡大処理や画像縮小処理を行う。
出力階調補正処理としては、変倍処理後のKデータに対し、例えば送信先における記録用紙等の記録媒体に出力することを目的とした出力γ補正処理を行う。実際には、送信先の機器を考慮した出力γ補正でなく一般的な機器に対する出力γ補正を行えばよい。中間調生成処理としては、出力階調補正処理後のKデータに対して、例えば誤差拡散処理により二値化を行う。出力階調補正処理や中間調生成処理では、原稿判定データが示す原稿種別に応じた処理を行ってもよい。
モノクロ画像でのファクシミリ送信について説明したが、カラー画像でのファクシミリ送信の際には、画像処理部16が上述のファクシミリ送信用画像処理において、画質調整処理として、復号後の画像データを、マトリクス係数を用いてカラー伝送用のL*a*b*データに変換する処理を行い、その後の処理をこのL*a*b*データについて行うなどすればよい。
中間調生成処理後の画像データは、必要に応じて回転処理が施され、符号化/復号部17でファクシミリ送信時の圧縮形式で圧縮符号化されて、画像記憶部15に一時的に保存される。モデム24は、NCU23を介して設定された送信先との送信手続きを行い、送信先との通信を確立した段階(送信可能な状態にした段階)で、この一時的に保存されている符号化されたKデータを読み出し、圧縮形式の変更などの必要な処理の後に公衆回線網を介して送信先に順次送信する。
そして、デジタル複合機1は、送信対象の画像データにも、付加情報を付加して送信することが可能となっている。この例のように画像データを外部へ送信する際には、付加情報として、スタンプ、日付(日時)、ページ番号の他に、送信元情報(発信元情報)も付加情報を付加することが可能となっている。ここで、画像データ送信時に付加する送信元情報には、送信者の名称の情報、送信元の電話番号の情報、送信元の電子メールアドレスの情報のいずれか1または複数を含むとよい。また、付加情報としては、画像データ送信時には送信先の情報(相手先の情報)なども付加してもよい。
付加情報を付加してファクシミリ送信する場合には、次のような合成処理を行えばよい。メイン制御部18が付加情報及び付加位置を示す情報を読み出して、メイン制御部18または画像処理部16が画像データに変換し、画像処理部16が、変換後の画像データ(付加情報の画像データ)を、変倍処理後の画像データである付加先の画像データに対し上記付加位置に合成すればよい。
デジタル複合機1では、付加情報の画像データを付加する位置は、次に説明するプレビュー表示を行いながら操作パネル30によりユーザ設定可能とする。この合成後の画像データは、上述した出力階調補正処理や回転処理や圧縮処理などが施された後に、送信先に送信されることになる。
デジタル複合機1では、付加情報の画像データを付加する位置は、次に説明するプレビュー表示を行いながら操作パネル30によりユーザ設定可能とする。この合成後の画像データは、上述した出力階調補正処理や回転処理や圧縮処理などが施された後に、送信先に送信されることになる。
<ファクシミリ送信する画像データのプレビュー表示動作>
デジタル複合機1は、ファクシミリ送信等で送信対象となった画像データについてプレビュー表示を可能にする構成を有する。このプレビュー表示動作は、送信前の画像データを事前に確認してから送信を実行するような事前設定やユーザ操作があったときなどに行われる。ファクシミリ送信対象となる画像データのプレビュー表示動作について、同画像データのファクシミリ送信動作に基づき説明する。プレビュー表示動作においてはメイン制御部18はパネル制御部11への指示も行う。
デジタル複合機1は、ファクシミリ送信等で送信対象となった画像データについてプレビュー表示を可能にする構成を有する。このプレビュー表示動作は、送信前の画像データを事前に確認してから送信を実行するような事前設定やユーザ操作があったときなどに行われる。ファクシミリ送信対象となる画像データのプレビュー表示動作について、同画像データのファクシミリ送信動作に基づき説明する。プレビュー表示動作においてはメイン制御部18はパネル制御部11への指示も行う。
このプレビュー表示動作では、画像処理部16が、画質調整処理、及び空間フィルタ処理(及び変倍処理)まではファクシミリ送信時と同じ処理を行い、プレビュー画像生成部16aによるプレビュー画像生成処理を実行し、出力階調補正処理として画像データを表示するための出力γ補正処理を行うとよい。このプレビュー画像生成処理として、プレビュー画像生成部16aは、送信解像度に応じた画像拡大処理/画像縮小処理を施した画像データに対して、タッチパネル32の画素数(表示解像度)に合わせた変換処理と、プレビュー表示時の縮小/拡大率に応じた変倍処理とを行うことでプレビュー画像のデータを生成する。
なお、このプレビュー表示動作では、空間フィルタ処理は実行されなくてもよく、また中間調生成処理は実行されない。ここで、データ送信モードとは、ファクシミリ送信モード、インターネットFAX送信モード、ファイル転送モードなど、外部(外部機器)に画像データを送信するためのモードであり、イメージ送信モードとも言う。
なお、このプレビュー表示動作では、空間フィルタ処理は実行されなくてもよく、また中間調生成処理は実行されない。ここで、データ送信モードとは、ファクシミリ送信モード、インターネットFAX送信モード、ファイル転送モードなど、外部(外部機器)に画像データを送信するためのモードであり、イメージ送信モードとも言う。
プレビュー画像生成部16aで生成され出力階調補正処理されたR′G′B′データは、タッチパネル32に渡される。パネル制御部11は、このR′G′B′データに対応する画像をGUI画像に組み込んで表示させる制御を、タッチパネル32に対して行い、タッチパネル32でこのGUI画像を表示する。
付加情報を付加して送信する場合のプレビュー画像について説明する。付加情報は、送信解像度に応じた変倍処理を行った後の画像データに付加して出力する。より具体的には、メイン制御部18が付加情報及びその付加位置を読み出して画像処理部16に渡す。続いて、プレビュー画像生成部16aがこの付加情報から付加情報を示す画像のR′G′B′データを生成し、送信解像度に応じた画像拡大処理/画像縮小処理後のR′G′B′データに対し上記付加位置に合成すればよい。そして、付加後のR′G′B′データの画素数をタッチパネル32の画素数(表示解像度)に変換する処理を行うと共に、プレビュー表示倍率に基づいて画像拡大処理や画像縮小処理を行う。
このようにして付加情報の画像が合成された画像データは、上述したプレビュー表示時の出力階調補正処理(画像データを表示するための出力γ補正処理)が施された後に、パネル制御部11によりGUI画像に組み込まれてタッチパネル32に表示されることになる。ユーザは、この付加情報の画像を含むプレビュー表示された画像を確認して、このままファクシミリ送信を実行するか中止するか、或いは付加情報を削除するか、付加位置の変更(または付加情報の変更)などを実行するかなどを判断して、それに応じた操作を行うことができる。
<インターネット経由による画像データの送信動作>
次に、読み取った原稿の画像データを、インターネット経由による電子メールまたはインターネットFAXで送信する場合の送信動作について説明する。このようなインターネット経由での送信で対象となる画像データについても、タッチパネル32またはキー操作部31でのユーザ操作により設定されて制御用メモリ19に格納された送信先情報(この例では電子メールアドレス)に対して送信される。
次に、読み取った原稿の画像データを、インターネット経由による電子メールまたはインターネットFAXで送信する場合の送信動作について説明する。このようなインターネット経由での送信で対象となる画像データについても、タッチパネル32またはキー操作部31でのユーザ操作により設定されて制御用メモリ19に格納された送信先情報(この例では電子メールアドレス)に対して送信される。
インターネット経由による送信に係るユーザ操作が操作パネル30で受け付けられたとき、メイン制御部18は、フォーマット変換部14、画像記憶部15、画像処理部16、符号化/復号部17、及びLAN制御部21などに指示を行い、次に説明するようなインターネット経由による送信処理を実行させる。なお、メイン制御部18は、例えば原稿をインターネット経由で送信する操作がなされたときには読取部13への指示(原稿読み取り指示)も行うことになる。
符号化/復号部17は、印刷対象の画像データとそれに対応する原稿判定データ及び領域分離データとを画像記憶部15から読み出して復号し、画像処理部16に渡す。画像処理部16は、復号後の画像データ(RGB画像データ)に対して各種画像処理(以下、インターネット送信用画像処理という)を実行する。インターネット送信用画像処理としては、ファクシミリ送信用画像処理において説明した、画質調整処理、空間フィルタ処理、変倍処理、出力階調補正処理、及び中間調生成処理などが挙げられる。
また、カラー画像での送信の際の画像処理もファクシミリ送信用画像処理と同様であり、画像処理部16がインターネット送信用画像処理において、画質調整処理として、復号後の画像データを、マトリクス係数を用いてカラー伝送用のL*a*b*データに変換する処理を行い、その後の処理をこのL*a*b*データについて行うなどすればよい。
符号化/復号部17は、インターネット送信用画像処理後の画像データを符号化(圧縮)して、圧縮ファイルを得る。この圧縮は、原稿1ページ単位で行われる。次いで、フォーマット変換部14が、これらの圧縮ファイルを1つのファイルに変換し、このファイルを、例えばMIME(Multipurpose Internet Mail Extension)に従ってマルチパートメールに添付する。ここまでの処理により、読み取られた画像データは電子メールのフォーマットに変換される。この電子メールは、LAN制御部21によりLANインターフェースを介してSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)等のメール転送プロトコルを用いて、インターネット経由で送信先に送信される。
ここで、インターネットファクシミリ送信の場合、符号化/復号部17が例えばMHのようなファクシミリ専用の圧縮形式で圧縮し、フォーマット変換部14が得られたページ単位の圧縮ファイルを例えば1つのTIFFファイルに変換すればよい。また、電子メールに添付ファイルとして添付するだけの送信の場合(所謂scan to e-mailによる送信の場合)、符号化/復号部17が例えばJPEGのような圧縮形式で圧縮し、フォーマット変換部14が得られたページ単位の圧縮ファイルを例えば1つのPDFファイルに変換すればよい。
また、デジタル複合機1は、送信対象の画像データがインターネット経由で送信する画像データであっても、ファクシミリ送信画像データの場合と同様に、付加情報を付加して送信することが可能となっている。付加情報の付加処理としては、ファクシミリ送信時について説明した合成処理を実行すればよく、上述した出力階調補正処理、圧縮処理、フォーマット変換処理などが施された後に、電子メールとして送信先のアドレスに送信されることになる。
<インターネット経由で送信する画像データのプレビュー表示動作>
ファクシミリ送信時のプレビュー表示について説明したのと同様に、デジタル複合機1は、インターネット経由で送信する対象となった画像データも、タッチパネル32でプレビュー表示可能に構成することができる。
ファクシミリ送信時のプレビュー表示について説明したのと同様に、デジタル複合機1は、インターネット経由で送信する対象となった画像データも、タッチパネル32でプレビュー表示可能に構成することができる。
このプレビュー表示動作では、ファクシミリ送信時のプレビュー表示について説明したのと同様に、画像処理部16が、画質調整処理、及び空間フィルタ処理(及び変倍処理)まではインターネット送信用画像処理と同じ処理を行い、プレビュー画像生成部16aによるプレビュー画像生成処理を実行し、出力階調補正処理として画像データを表示するための出力γ補正処理を行うとよい。プレビュー画像生成部16aで生成され出力階調補正処理されたR′G′B′データは、タッチパネル32に渡され、パネル制御部11によりGUI画像に組み込まれて、タッチパネル32に表示されることになる。また、付加情報を示す画像を付加したプレビュー表示についても、ファクシミリ送信時のプレビュー表示についての説明が援用できる。
<本発明に係るプレビュー表示の説明>
本発明の実施形態であるデジタル複合機1は、ジョブプラグラム機能を備えている。ジョブプログラム機能は、デジタル複合機1の各種の設定を予め登録しておき、ユーザが使いたいときに所望のジョブプログラムを呼び出して使用することができる機能であって、ジョブプラグラムが本発明の簡易プログラムに該当するものである。
そして、このジョブプログラム機能を用いて、ユーザよく使用する設定を登録しておくことにより、デジタル複合機1を使用するたびに複雑な機能設定や手間のかかる設定を行う必要がなく、簡単な操作で所定の設定による動作を実行させることができる。
本発明の実施形態であるデジタル複合機1は、ジョブプラグラム機能を備えている。ジョブプログラム機能は、デジタル複合機1の各種の設定を予め登録しておき、ユーザが使いたいときに所望のジョブプログラムを呼び出して使用することができる機能であって、ジョブプラグラムが本発明の簡易プログラムに該当するものである。
そして、このジョブプログラム機能を用いて、ユーザよく使用する設定を登録しておくことにより、デジタル複合機1を使用するたびに複雑な機能設定や手間のかかる設定を行う必要がなく、簡単な操作で所定の設定による動作を実行させることができる。
デジタル複合機1では、ジョブプログラムの登録モードにおいて、ユーザが実際にデジタル複合機1に設定した設定内容を一連のジョブプログラムとして登録させておくことができる。そして登録されているジョブプログラムを後から呼び出すことにより、そのジョブプログラムに登録された設定内容を使用して画像データの印刷や送信処理を実行させることができる。このときに、本発明の実施形態では、登録されているジョブプログラムを呼び出す際に、画像データの出力(印刷や送信)に対して設定内容に基づく処理を施した仕上がり状態をタッチパネル32に表示させることができる。この仕上がり状態は、画像データのプレビュー画像として表示することができ、また、サムネイル画像として表示することもでき、これらの表示を適宜切り替えることができる。
プレビュー表示においては、仕上がり状態を示す縮小画像データとともに、設定内容を文字またはアイコンで表示することができる。そして、文字またはアイコンを選択する操作入力が行われたときに、選択された文字またはアイコンに該当する機能の設定画面に移行させることができる。
また、デジタル複合機1に登録されているジョブプログラムを表示する際に、ユーザの識別情報を使用してユーザ毎にジョブプログラムを表示させるようにすることもできる。
また、デジタル複合機1に登録されているジョブプログラムを表示する際に、ユーザの識別情報を使用してユーザ毎にジョブプログラムを表示させるようにすることもできる。
上記のような機能を備えることによりユーザは、登録されたジョブプログラムの設定内容が容易に確認可能となることから利便性が向上し、ジョブプログラムの呼び出し誤りを防止することができる。また、複数のジョブプログラムによる仕上がり状態をサムネイルにより一覧表示させることで、複数のジョブプログラムから利用者の所望するプログラムの選択が容易となる。
さらに、プレビュー表示により最終の仕上がり状態の詳細を確認することが可能となり、ユーザの利便性を向上させることができる。また、仕上がり状態を示す画像データとともに、設定内容を文字またはアイコンで表示することにより、例えば、給紙カセット、濃度、原稿読み込み(両面、片面)、原稿種別(文字、写真、混在)等の縮小画像によるプレビュー表示では表示不可能な情報を表示することができる。
さらに、プレビュー表示により最終の仕上がり状態の詳細を確認することが可能となり、ユーザの利便性を向上させることができる。また、仕上がり状態を示す画像データとともに、設定内容を文字またはアイコンで表示することにより、例えば、給紙カセット、濃度、原稿読み込み(両面、片面)、原稿種別(文字、写真、混在)等の縮小画像によるプレビュー表示では表示不可能な情報を表示することができる。
さらに本実施形態のデジタル複合機1では、呼び出したジョブプログラムから設定の変更が生じた場合であっても、対応する設定画面に移行できることで、設定変更が容易となり利用者の操作が少なくなり誤設定の抑制が可能となる。また、設定変更画面への移行が容易である。また、サムネイル表示では、複数のジョブプログラムから所望のジョブプログラムを選択する場合には選択が容易となり、ユーザの無駄な作業を抑制することができる。
さらに、ユーザが登録したジョブプログラムだけを、呼び出し可能であるので、複数のジョブプログラムから所望のジョブプログラムを選択する際、ユーザの混乱を防止することができる。
以下に本実施形態の特徴であるプレビュー表示をさらに具体的に説明していく。
さらに、ユーザが登録したジョブプログラムだけを、呼び出し可能であるので、複数のジョブプログラムから所望のジョブプログラムを選択する際、ユーザの混乱を防止することができる。
以下に本実施形態の特徴であるプレビュー表示をさらに具体的に説明していく。
<プレビュー表示の具体例>
以下、仕上がり状態のプレビュー表示の流れについて、その具体例を挙げながら説明する。以下の画面表示例は、本発明の一実施形態である上記のデジタル複合機1におけるタッチパネル32の表示例を示している。
以下、仕上がり状態のプレビュー表示の流れについて、その具体例を挙げながら説明する。以下の画面表示例は、本発明の一実施形態である上記のデジタル複合機1におけるタッチパネル32の表示例を示している。
図7は、デジタル複合機の標準画面の例を示す図である。標準画面40は、デジタル複合機1の電源がONになったときやリセットされたときに、デジタル複合機1のタッチパネル32に表示されるものである。この標準画面40では、初期状態として上部のコピーキー41が選択されていて、コピーを行うための各種の条件設定が可能となっている。
また、この標準画面40では、コピー以外に、イメージ送信キー42あるいはドキュメントファイリングキー43を選択することにより、FAXなどのイメージ送信を行うためのイメージ送信モード、あるいはデータの保存や確認を行うためのドキュメントファイリングモードに移行することができる。
また、この標準画面40では、コピー以外に、イメージ送信キー42あるいはドキュメントファイリングキー43を選択することにより、FAXなどのイメージ送信を行うためのイメージ送信モード、あるいはデータの保存や確認を行うためのドキュメントファイリングモードに移行することができる。
コピーモードの標準画面で40は、カラーモードを切り替えるためのモード切替キー50,コピー濃度と画質を変更するためのコピー濃度キー51、コピー倍率を変更するための倍率キー52、原稿サイズを手動で入力するためも原稿キー53、使用する用紙を変更するための用紙キー54が表示されている。
さらに、この標準画面40では、とじしろ,枠消去,1セット2コピーなど特別機能を使用するときのための特別機能キー44,両面コピーを設定するための両面コピーキー45、ソート,グループ,オフセット,ステープルソート,中とじステープル,パンチ等の所定の仕上げ機能を使用するための仕上げキー46、画像データをファイリングするためのファイリングキー47、画像データを自動的に一時保存させるための自動一時保存キー48、各種のコピーの設定を登録し、その登録を呼び出して使用するためのジョブプログラムキー49、及び画像データのプレビュー表示を指示するためのプレビュー確認キー55などが表示されている。
さらに、この標準画面40では、とじしろ,枠消去,1セット2コピーなど特別機能を使用するときのための特別機能キー44,両面コピーを設定するための両面コピーキー45、ソート,グループ,オフセット,ステープルソート,中とじステープル,パンチ等の所定の仕上げ機能を使用するための仕上げキー46、画像データをファイリングするためのファイリングキー47、画像データを自動的に一時保存させるための自動一時保存キー48、各種のコピーの設定を登録し、その登録を呼び出して使用するためのジョブプログラムキー49、及び画像データのプレビュー表示を指示するためのプレビュー確認キー55などが表示されている。
例えば、図7の標準画面において両面コピーキー45を操作(タッチ)すると、図8に示すような両面コピーの設定画面60を開くことができる。ここでユーザは、片面原稿からの自動片面コピーを設定するための「片面→片面」キー61、片面原稿からの自動両面コピーを設定するための「片面→両面」キー62、両面原稿からの自動両面コピーを設定するための「両面→両面」キー63、両面原稿からの片面コピーを設定するための「両面→片面」キー64などを操作することで、所望の両面コピーの設定を行うことができる。
また、図9は、図7の標準画面40において仕上げキー46を操作(タッチ)したときに表示される仕上げの初期画面であるの一例を示す図である。
図9の仕上げの初期画面70において、ユーザは、コピーをソートして出力するためのソートキー71、ソートしたコピー出力にステープルを施す設定を行うためのステープルソートキー72、同一のコピー毎に出力を指示するためのグループキー73、両開きのコピー出力の真ん中にステープルを施した上で中とじを指示するための中とじステープルキー74、パンチ穴をあけるための設定を行うパンチキー75、及び紙折りを設定するための紙折りキー76などを操作することにより、コピー出力に関して所望の仕上げを行うことが可能となっている。
図9の仕上げの初期画面70において、ユーザは、コピーをソートして出力するためのソートキー71、ソートしたコピー出力にステープルを施す設定を行うためのステープルソートキー72、同一のコピー毎に出力を指示するためのグループキー73、両開きのコピー出力の真ん中にステープルを施した上で中とじを指示するための中とじステープルキー74、パンチ穴をあけるための設定を行うパンチキー75、及び紙折りを設定するための紙折りキー76などを操作することにより、コピー出力に関して所望の仕上げを行うことが可能となっている。
図9の仕上げの初期画面70において、例えばステープルソートキー72を選択することによって、図10に示すステープル設定画面70´が表示される。
図10のステープル設定画面70´では、ステープルソートキー72が選択されていることをユーザに確認できるように、ステープルソートキー72自体が反転表示される。そして、コピー原稿の読み込み方向が左側から読み込まれるとした場合に、コピー出力の左上に1か所ステープルを施すための指示を行うキー72A、コピー出力の左側に2か所ステープルを施すための指示を行うキー72B、及びコピー出力の左下に1か所ステープルを施すための指示を行うキー72Cが表示され、ユーザが任意にそれぞれのキー72A,72B,72Cを選択できるようになっている。
図10のステープル設定画面70´では、ステープルソートキー72が選択されていることをユーザに確認できるように、ステープルソートキー72自体が反転表示される。そして、コピー原稿の読み込み方向が左側から読み込まれるとした場合に、コピー出力の左上に1か所ステープルを施すための指示を行うキー72A、コピー出力の左側に2か所ステープルを施すための指示を行うキー72B、及びコピー出力の左下に1か所ステープルを施すための指示を行うキー72Cが表示され、ユーザが任意にそれぞれのキー72A,72B,72Cを選択できるようになっている。
図11は、図7の標準画面でコピー濃度キー51を選択したときの表示画面の一例を示す図である。コピー濃度設定画面80では、印刷画像の濃度設定や、読み取る原稿の種別を設定することができる。
ここでは、コピー濃度を自動設定する自動設定キー81、印刷画像の濃度を手動で設定するための濃度設定キー82、原稿画像の種別を手動で設定するための原稿種別設定キー83が表示される。
ここでは、コピー濃度を自動設定する自動設定キー81、印刷画像の濃度を手動で設定するための濃度設定キー82、原稿画像の種別を手動で設定するための原稿種別設定キー83が表示される。
濃度設定キー82により、印刷画像の濃度を可変設定することができる。例えば、ここでは、濃度が複数段階(例えば9段階)で設定され、ユーザが手動で任意の濃度を選択して設定することができる。また、原稿の種別については、“文字”、“文字/印刷写真”、“文字/印画紙写真”、“印刷写真”、“印画紙写真”、“地図”、“淡い原稿”などが設定され、ユーザが手動で任意の種別を選択して設定することにより、その原稿画像の種別に応じた設定値を使用して印刷が実行される。
図12は、図7の標準画面で用紙キー54を選択したときの表示画面の一例を示す図である。用紙設定画面90では、印刷時に用いる給紙トレイ(給紙カセット)、及び給紙トレイに蓄積しておく用紙サイズや用紙の種別を設定することができる。
ここでは、本体給紙トレイの設定キー91、手差しトレイの設定キー92、及び大容量給紙トレイの設定キー93が表示される。例えば本体給紙トレイの設定キー91により、デジタル複合機に4つ備えられている給紙トレイ(給紙カセット)のそれぞれの用紙の大きさと種類を設定することができる。また、手差しトレイの設定キー92により手差しトレイに置く用紙の種類を設定できる。さらに、大容量給紙トレイについても、用紙の大きさと種類を設定することができる。
ここでは、本体給紙トレイの設定キー91、手差しトレイの設定キー92、及び大容量給紙トレイの設定キー93が表示される。例えば本体給紙トレイの設定キー91により、デジタル複合機に4つ備えられている給紙トレイ(給紙カセット)のそれぞれの用紙の大きさと種類を設定することができる。また、手差しトレイの設定キー92により手差しトレイに置く用紙の種類を設定できる。さらに、大容量給紙トレイについても、用紙の大きさと種類を設定することができる。
図13は、図7の標準画面で倍率キー52を選択したときの表示画面の一例を示す図である。倍率設定画面200では、印刷時の画像データの拡大倍率もしくは縮小倍率を設定することができる。ここでは、1%単位で倍率を設定することができ、また、定型サイズの原稿から定型サイズの記録紙に変倍して印刷を行うための所定変倍のボタンが設定されている。
例えば図13の倍率設定画面200では、A3,A4,B4,B5等の定形サイズの原稿による変倍を設定するための定形サイズ変倍キー201が設けられている。これにより、ユーザは、原稿のサイズと目的の印刷用紙サイズとの関係から、該当する変倍キーを選択するだけで変倍率を設定することができる。またズーム設定キー202によって、任意の大きさの変倍(拡大/縮小)設定を行うことができる。
図14は、図7の標準画面で原稿キー53を選択したときの表示画面の一例を示す図である。原稿設定画面210では、原稿読み取り時の原稿のサイズを設定することができる。ここでは、AB/インチ選択キー212によって、定形原稿サイズのAB系またはインチ系を選択することができ、これに応じて、原稿サイズ選択キー211により所望の原稿サイズを選択することができる。また、サイズ入力キー213により不定形サイズの原稿サイズの設定が可能である。また、登録サイズキー214により、登録されているサイズ一覧を表示させることができる。
図15は、図7の標準画面で特別機能キー44を選択したときの表示画面の一例を示す図である。特別機能設定画面220では、使用頻度が少ない他の機能を設定することができる。この例では、特別機能のメニューを示す画面は2画面からなっていて、例えば、図7の表示画面40で特別機能キー44を選択すると、図15に示すような特別機能設定用第1画面220が表示される。ここでは、特別機能のメニューとして、“とじしろ”、“枠消去”、“中とじ”、“ブック原稿”、“1セット2コピー”・・等、複数の選択可能な特別機能選択キー221が表示される。
また、図16に示すように、第2の特別機能設定画面230にも、“印字メニュー”、“画像編集”,“カラー調整”・・等の、複数の選択可能な特別機能選択キー231が表示される。図15及び図16の画面切換は、画面切換キー222を操作することで適宜実行できる。
図17は、図16の特別機能設定画面において印刷メニューキーを選択したときの表示画面の一例を示す図である。図16の第2の特別機能設定画面230に表示された特別機能選択キー221から、ユーザが“印刷メニュー”キーを選択すると、図17に示すような印字メニュー画面240が表示される。
印字メニュー画面240においては、日付、スタンプ、ページ数や文字などを用紙に印字してコピーを行う設定が可能となっている。ここでは、用紙に日付を印字するための日付キー241、スタンプを印字するためのスタンプキー242、ページ数を印字するためのページ数キー243、及び文字を印字するための文字キー244が表示されている。またこれらの日付やスタンプ等の印字位置を設定するための印字位置設定キー245が表示される。ユーザは、これらを使用して、所望の印字種別とその印字位置を設定できる。
印字メニュー画面240においては、日付、スタンプ、ページ数や文字などを用紙に印字してコピーを行う設定が可能となっている。ここでは、用紙に日付を印字するための日付キー241、スタンプを印字するためのスタンプキー242、ページ数を印字するためのページ数キー243、及び文字を印字するための文字キー244が表示されている。またこれらの日付やスタンプ等の印字位置を設定するための印字位置設定キー245が表示される。ユーザは、これらを使用して、所望の印字種別とその印字位置を設定できる。
図18は、図17の印字メニュー画面においてスタンプを選択したときの表示画面の一例を示す図である。図17の印字メニュー画面240で、スタンプキー242をユーザが選択すると、図18に示すようなスタンプ設定画面250が表示される。
スタンプ設定画面250では、“極秘”、“回覧”、“至急”、“回収”・・等のスタンプとして画像情報に付加する印字情報を選択する印字情報選択キー251と、選択した印字情報の印刷カラーを設定するカラー設定キー252と、選択した印字情報の印字の大きさを設定するサイズ設定キー253と、印字情報を前ページに印刷するかもしくは先頭のみに印刷するかを設定する印字ページ設定キー254が表示される。ユーザは、これらのキーを使用して、所望の印字情報と、そのカラー、大きさ、印字ページ等を設定することができる。
スタンプ設定画面250では、“極秘”、“回覧”、“至急”、“回収”・・等のスタンプとして画像情報に付加する印字情報を選択する印字情報選択キー251と、選択した印字情報の印刷カラーを設定するカラー設定キー252と、選択した印字情報の印字の大きさを設定するサイズ設定キー253と、印字情報を前ページに印刷するかもしくは先頭のみに印刷するかを設定する印字ページ設定キー254が表示される。ユーザは、これらのキーを使用して、所望の印字情報と、そのカラー、大きさ、印字ページ等を設定することができる。
図19は、図17の印字メニュー画面において日付を選択したときの表示画面の一例を示す図である。図17の印字メニュー画面240で、日付キー241をユーザが選択すると、図19に示すような日付設定画面260が表示される。
日付設定画面260では、年月日の表示形式(表示順序)を設定する表示形式設定キー261と、年月日の間の区切りの表示方式を設定する区切り設定キー262と、日付情報の印刷カラーを設定するカラー設定キー263と、日付情報の印字の大きさを設定するサイズ設定キー264と、日付情報を前ページに印刷するかもしくは先頭のみに印刷するかを設定する印字ページ設定キー265が表示される。ユーザは、これらのキーを使用して、所望の形式の日付情報と、そのカラー、大きさ、印字ページ等を設定することができる。
日付設定画面260では、年月日の表示形式(表示順序)を設定する表示形式設定キー261と、年月日の間の区切りの表示方式を設定する区切り設定キー262と、日付情報の印刷カラーを設定するカラー設定キー263と、日付情報の印字の大きさを設定するサイズ設定キー264と、日付情報を前ページに印刷するかもしくは先頭のみに印刷するかを設定する印字ページ設定キー265が表示される。ユーザは、これらのキーを使用して、所望の形式の日付情報と、そのカラー、大きさ、印字ページ等を設定することができる。
図20は、図17の印字メニュー画面においてページ数を選択したときの表示画面の一例を示す図である。図17の印字メニュー画面240で、ページ数キー243をユーザが選択すると、図20に示すようなページ数設定画面270が表示される。
ページ数設定画面270では、ページの表示形式を設定する表示形式設定キー271と、ページ情報の印刷カラーを設定するカラー設定キー272と、設定されているページの総ページ数の設定状況及び開始ページ数を表示する設定表示部273と、印字するページ番号を指定するためのページ番号設定キー274とが表示されている。ここでは、ページ番号“1”から印字されることが示されている。
ページ数設定画面270では、ページの表示形式を設定する表示形式設定キー271と、ページ情報の印刷カラーを設定するカラー設定キー272と、設定されているページの総ページ数の設定状況及び開始ページ数を表示する設定表示部273と、印字するページ番号を指定するためのページ番号設定キー274とが表示されている。ここでは、ページ番号“1”から印字されることが示されている。
上記の例にように、コピー出力の仕上げ状態を設定したユーザは、タッチパネル32を使用し、図7の標準画面40に表示されたプレビュー確認キー55を操作することによって、画像データのプレビューを表示させることができる。
このときにプレビュー表示される画像データは、読取部13によって読み取られ、画像記憶部15に記憶された原稿画像の画像データである。また、この他、ファクシミリやインターネットFAX等により外部機器から受信し、画像記憶部15に記憶した画像データをプレビューの対象とすることもできる。あるいはメモリ等の記録媒体から入力されたものであってもよい。そしてこれらの画像データを記録部12で画像形成したり、HDD等の画像記憶部15にファイリングしたり、あるいはファクシミリやインターネットFAX、もしくはインターネットメール等によって外部機器に送信するときに、その対象となっている画像データのプレビュー表示を行わせることができる。
このときにプレビュー表示される画像データは、読取部13によって読み取られ、画像記憶部15に記憶された原稿画像の画像データである。また、この他、ファクシミリやインターネットFAX等により外部機器から受信し、画像記憶部15に記憶した画像データをプレビューの対象とすることもできる。あるいはメモリ等の記録媒体から入力されたものであってもよい。そしてこれらの画像データを記録部12で画像形成したり、HDD等の画像記憶部15にファイリングしたり、あるいはファクシミリやインターネットFAX、もしくはインターネットメール等によって外部機器に送信するときに、その対象となっている画像データのプレビュー表示を行わせることができる。
このときのプレビュー表示は、登録されたジョブプログラムに基づく処理を施した画像データのプレビュー表示とは異なるものである。ここでのプレビュー表示は、ユーザ設定された設定内容に基づいて処理される画像データをその都度プレビュー表示可能とするものである。
次に、本発明に係る実施形態の特徴であるジョブプログラムの呼び出し時のプレビュー表示について具体例を説明する。
図21は、図7の標準画面においてジョブプログラムキー49を選択したときの表示画面の一例を示す図である。図7の標準画面40で、ジョブプラグラムキー49をユーザが選択すると、図21に示すようなジョブプラグラムメニュー画面280が表示される。
ジョブプラグラム機能は、上述のように、画像処理装置(ここではデジタル複合機1)の各種の設定を予め登録しておき、使いたいときに呼び出して使用することができる機能である。ジョブプログラムメニュー画面280では、ジョブプログラムの登録を行うための登録キー281と、登録されているジョブプログラムを呼び出すための呼び出しキー282と、登録されているジョブプログラムを削除するための削除キー283とが表示されている。
図21は、図7の標準画面においてジョブプログラムキー49を選択したときの表示画面の一例を示す図である。図7の標準画面40で、ジョブプラグラムキー49をユーザが選択すると、図21に示すようなジョブプラグラムメニュー画面280が表示される。
ジョブプラグラム機能は、上述のように、画像処理装置(ここではデジタル複合機1)の各種の設定を予め登録しておき、使いたいときに呼び出して使用することができる機能である。ジョブプログラムメニュー画面280では、ジョブプログラムの登録を行うための登録キー281と、登録されているジョブプログラムを呼び出すための呼び出しキー282と、登録されているジョブプログラムを削除するための削除キー283とが表示されている。
図22は、図21のジョブプログラムメニュー画面において登録キーを選択したときの表示画面の一例を示す図である。図21のジョブプログラムメニュー画面280で、登録キー281をユーザが選択すると、図22に示すようなジョブプラグラム登録画面290が表示される。
ジョブプログラム登録画面290では、ユーザ名設定キー291、ファイル名設定キー292、保存先設定キー293が表示され、ユーザは、これらにより「ユーザ名」、「ファイル名」、「保存先」の設定が可能となっている。ジョブプラグラムを登録する際には、デフォルト値で設定が行われるが、これらのキーを使用することにより、ユーザの要望に応じた名称や保存先等を設定することができる。
ジョブプログラム登録画面290では、ユーザ名設定キー291、ファイル名設定キー292、保存先設定キー293が表示され、ユーザは、これらにより「ユーザ名」、「ファイル名」、「保存先」の設定が可能となっている。ジョブプラグラムを登録する際には、デフォルト値で設定が行われるが、これらのキーを使用することにより、ユーザの要望に応じた名称や保存先等を設定することができる。
また、ジョブプログラムにも親展設定が可能であり、親展設定キー294と、パスワード設定キー295を使用することで、パスワード認証により他の利用者の使用を禁止する親展処理を設定することができる。この場合には、ユーザは、親展設定キー294を選択して親展機能をONにした上で、パスワード設定キー295によりパスワードを入力することで、パスワードを使用しない他の利用者によるジョブプログラムの使用を禁止させることができる。
つまり、親展機能が設定されているジョブプログラムについては、ユーザの識別情報の1つであるパスワードを入力しないと表示されることがなく、これにより登録されているジョブプログラムを一覧のリストにより表示する際に、パスワードを入力したユーザごとにジョブプログラムを表示させることができる。
図22に示すジョブプログラム登録画面290において、ユーザがファイル名等の入力を行った後に、OKキー296を選択することにより、図7の標準画面40に移行し、ジョブプログラムの入力待ちとなる。
具体的には、ユーザがジョブプログラム登録画面290でOKキー296を選択した後から、スタートキー31dまたはキャンセルキー31cが押下されるまでの全ての操作をジョブプログラムとして記憶することで、複雑な設定を行った場合でも、1つのジョブプログラムとして登録することができる。
具体的には、ユーザがジョブプログラム登録画面290でOKキー296を選択した後から、スタートキー31dまたはキャンセルキー31cが押下されるまでの全ての操作をジョブプログラムとして記憶することで、複雑な設定を行った場合でも、1つのジョブプログラムとして登録することができる。
例えば、ジョブプログラム登録画面290で、ユーザがファイル名等を入力してOKキー296を押すと、標準画面40に移行する。そして、この標準画面から、例えば上述したような両面コピー設定や、ソートやステープルなどの仕上げ設定、コピー濃度や倍率、用紙設定などを適宜実行し、スタートキー31dまたはキャンセルキー31cを押すことで、それまでの操作による設定内容がジョブプログラムとして登録される。この登録処理は、メイン制御部18によって制御され、登録すべきジョブプログラムは、画像記憶部15もしくは他の内部メモリに記憶保持される。
図23は、登録されているジョブプログラムをメモリから呼び出して設定を行うためのジョブプログラム呼び出し画面の一例を示す図である。
図21のジョブプログラムメニュー画面280で、呼び出しキー282をユーザが選択すると、図23に示すようなジョブプラグラム呼び出し画面410が表示される。
ジョブプログラム呼び出し画面410では、登録されているジョブプログラムがリストにされて一覧で表示され、それぞれのジョブプログラムについてファイル名411、ユーザ名412、日付(登録日)413が表示される。また、登録されたジョブプログラム数が多い場合には、画面右側にジョブプログラムの画面数414が表示される。ここでは、6ページ分のジョブプログラムが存在し、現在1ページ目の画面が表示されていることが示されている。また、矢印キー415によりページ間の移動が可能となっている。
図21のジョブプログラムメニュー画面280で、呼び出しキー282をユーザが選択すると、図23に示すようなジョブプラグラム呼び出し画面410が表示される。
ジョブプログラム呼び出し画面410では、登録されているジョブプログラムがリストにされて一覧で表示され、それぞれのジョブプログラムについてファイル名411、ユーザ名412、日付(登録日)413が表示される。また、登録されたジョブプログラム数が多い場合には、画面右側にジョブプログラムの画面数414が表示される。ここでは、6ページ分のジョブプログラムが存在し、現在1ページ目の画面が表示されていることが示されている。また、矢印キー415によりページ間の移動が可能となっている。
ユーザが、ジョブプログラムのファイル名や設定内容を明確に把握している場合には、このジョブプログラム呼び出し画面410でジョブプログラムを選択することにより、所望のジョブプログラムを実行することができる。しかしながら、通常ユーザは、予め登録したジョブプログラムのファイル名や設定内容を完全に把握していないのが一般的である。
このように、ユーザがプログラムのファイル名や設定内容を完全に把握していない場合にもジョブプログラムの設定内容を把握できるようにするために、ジョブプログラム呼び出し画面410は、登録された設定内容を仕上がり画像として表示させるためのプレビュー表示キー416と、複数の仕上がり画像を一覧表示させるサムネイル表示キー417とを有している。
このように、ユーザがプログラムのファイル名や設定内容を完全に把握していない場合にもジョブプログラムの設定内容を把握できるようにするために、ジョブプログラム呼び出し画面410は、登録された設定内容を仕上がり画像として表示させるためのプレビュー表示キー416と、複数の仕上がり画像を一覧表示させるサムネイル表示キー417とを有している。
図24は、図23のジョブプログラム呼び出し画面においてプレビュー表示キーを選択したときの表示画面の一例を示す図である。図23のジョブプログラム呼び出し画面410で、プレビュー表示キー416をユーザが選択すると、図24に示すようなプレビュー確認画面420が表示される。
プレビュー確認画面で420では、所定のジョブプログラムを実行した結果、得られる印刷物の仕上がり状態をプレビュー表示にて表示させる。ここではプレビュー画像421には、画像データ422が表示され、これとともに、ステープル設定情報423と、パンチ設定情報424とが表示されている。
このプレビュー画像421により、ユーザは、選択したジョブプログラムを呼び出して実行したときに、頂点位置にステープル処理が施され、2穴のパンチ処理が用紙の横(長辺側)に施されることを認識することができる。
このプレビュー画像421により、ユーザは、選択したジョブプログラムを呼び出して実行したときに、頂点位置にステープル処理が施され、2穴のパンチ処理が用紙の横(長辺側)に施されることを認識することができる。
このプレビュー画像421の画像データ422は、画像の1頁毎に表示され、ユーザは、頁切換キー425を適宜操作することによって、任意の頁のプレビュー画像を表示させることができる。また、現在表示されている画像データの頁は、頁表示426によって総数10頁のうちの1頁目であることが確認できる。
さらにプレビュー確認画面420には、設定確認キー427、拡大/縮小キー428、表示の回転キー429などが表示されていて、ユーザはこれらを適宜操作することによって、プレビュー画像421の設定を確認したり、プレビュー画像421を拡大もしくは縮小、あるいは回転させて確認することができる。
また、このプレビュー確認画面420には、図23に示すジョブプログラムのリスト表示に移行するためのリスト表示キー430と、サムネイル表示を実行させるためのサムネイル表示キー417が表示される。
また、このプレビュー確認画面420には、図23に示すジョブプログラムのリスト表示に移行するためのリスト表示キー430と、サムネイル表示を実行させるためのサムネイル表示キー417が表示される。
図25は、図23のジョブプログラム呼び出し画面においてプレビュー表示キーを選択したときの表示画面の他の例を示す図である。この例では、図23のジョブプログラム呼び出し画面410で、プレビュー表示キー416をユーザが選択したときに、図25に示すようなプレビュー確認画面420が表示されたものとする。
この場合、プレビュー画像421には、画像データ422が表示され、これとともに、パンチ設定情報424が表示されている。ここでは、図24の例と異なり、ユーザは、2穴パンチ処理の位置が用紙の上側(短辺側)となっていることを認識することができる。また画像データ421の表示の仕方から、両面印刷が設定されていることを認識できる。
この場合、プレビュー画像421には、画像データ422が表示され、これとともに、パンチ設定情報424が表示されている。ここでは、図24の例と異なり、ユーザは、2穴パンチ処理の位置が用紙の上側(短辺側)となっていることを認識することができる。また画像データ421の表示の仕方から、両面印刷が設定されていることを認識できる。
このプレビュー画像421により、ユーザは、選択したジョブプログラムを呼び出して実行したときに、両面印刷が実行されるとともに、パンチ処理がプレビューに示される位置に施されることを認識することができる。また、この場合にも、プレビュー確認画面420には、図23に示すジョブプログラムのリスト表示に移行するためのリスト表示キー430と、サムネイル表示を実行させるためのサムネイル表示キー417が表示され、適宜表示の切換が可能となっている。
図26は、図23のジョブプログラム呼び出し画面においてプレビュー表示キーを選択したときの表示画面の更に他の例を示す図である。この例では、図23のジョブプログラム呼び出し画面410で、プレビュー表示キー416をユーザが選択したときに、図26に示すようなプレビュー確認画面420が表示されたものとする。
この場合、プレビュー画像421には、中綴じが施されることを示す中綴じ設定情報431とともに、画像データ422が表示されている。これによりユーザは、選択したジョブプログラムを呼び出して実行したときに、中綴じ処理が施されることを認識することができる。また、この場合にも、リスト表示キー430とサムネイル表示キー417が表示され、適宜切換が可能となっている。
この場合、プレビュー画像421には、中綴じが施されることを示す中綴じ設定情報431とともに、画像データ422が表示されている。これによりユーザは、選択したジョブプログラムを呼び出して実行したときに、中綴じ処理が施されることを認識することができる。また、この場合にも、リスト表示キー430とサムネイル表示キー417が表示され、適宜切換が可能となっている。
しかしながら、例えば、給紙カセット(給紙トレイ)、印刷濃度、原稿読み込み(両面、片面)、原稿種別(文字、写真、混在)等、プレビュー画像421だけでは表示できない情報も存在する。また、中綴じ印刷が設定されているときに、記録紙には必ず両面印刷が行われるなど、仕様面で決定されていて利用者には十分理解することができない条件が存在する。このため、以下の他の実施形態に示すように、ジョブプログラムの設定内容をプレビューする際に、プレビュー画像421に加えて、文字やアイコンにより設定内容を表示するようにしてもよい。
図27は、図23のジョブプログラム呼び出し画面においてプレビュー表示キーを選択したときの表示画面の更に他の例を示す図で、図24のプレビュー表示に対応した設定内容における他の表示例を示すものである。
この例では、プレビュー確認画面420に対して、プレビュー画像421だけでなく、画面の余白部を使用して設定内容を示す文字表示を行っている。
この例では、プレビュー確認画面420に対して、プレビュー画像421だけでなく、画面の余白部を使用して設定内容を示す文字表示を行っている。
図23のジョブプログラム呼び出し画面410で、プレビュー表示キー416をユーザが選択すると、図27に示すようなプレビュー確認画面420が表示される。ここではプレビュー画像421には、画像データ422が表示され、これとともに、ステープル設定情報423と、パンチ設定情報424とが表示されている。
そしてさらに、文字による設定内容情報432として、“カラー”、“片面印刷”、“2穴パンチ”、“頂点ステープル”が表示される。ユーザは、これらの設定内容情報432により種々の設定内容を確実に認識することができるが、この例では、設定内容情報432に示される設定内容は、全てプレビュー画像421によっても確認することができるものである。
そしてさらに、文字による設定内容情報432として、“カラー”、“片面印刷”、“2穴パンチ”、“頂点ステープル”が表示される。ユーザは、これらの設定内容情報432により種々の設定内容を確実に認識することができるが、この例では、設定内容情報432に示される設定内容は、全てプレビュー画像421によっても確認することができるものである。
図28は、図23のジョブプログラム呼び出し画面においてプレビュー表示キーを選択したときの表示画面の更に他の例を示す図で、図25のプレビュー表示に対応した設定値のときの他の表示例を示すものである。
図23のジョブプログラム呼び出し画面410で、プレビュー表示キー416をユーザが選択すると、図28に示すようなプレビュー確認画面420が表示される。ここではプレビュー画像421には、画像データ422が表示され、これとともにパンチ設定情報424が表示されている。ここでは、図24の例と異なり、ユーザは、2穴パンチ処理の位置が用紙の上側(短辺側)となっていることを認識することができる。また画像データ421の表示の仕方から、両面印刷が設定されていることを認識できる。
図23のジョブプログラム呼び出し画面410で、プレビュー表示キー416をユーザが選択すると、図28に示すようなプレビュー確認画面420が表示される。ここではプレビュー画像421には、画像データ422が表示され、これとともにパンチ設定情報424が表示されている。ここでは、図24の例と異なり、ユーザは、2穴パンチ処理の位置が用紙の上側(短辺側)となっていることを認識することができる。また画像データ421の表示の仕方から、両面印刷が設定されていることを認識できる。
そして本例においても、プレビュー確認画面420に対して、プレビュー画像421だけでなく、画面の余白部を使用した設定内容を示す文字表示を行う。ここでは、文字による設定内容情報432として、“片面読み取り”、“文字・写真混在原稿”、“2穴パンチ”が表示される。これらの設定内容情報432により種々の設定内容を確実に認識することができる。この例では、設定内容情報432により、ユーザは、プレビュー画像421のみでは認識できない「片面読み取り」、及び「文字・写真混在原稿」が設定されていることを確実に認識することができる。
図29は、図23のジョブプログラム呼び出し画面においてプレビュー表示キーを選択したときの表示画面の更に他の例を示す図で、図26のプレビュー表示に対応した設定値のときの他の表示例を示すものである。
図23のジョブプログラム呼び出し画面410で、プレビュー表示キー416をユーザが選択すると、図29に示すようなプレビュー確認画面420が表示される。ここではプレビュー画像421には、画像データ422が表示され、これとともに中綴じ設定情報431が表示されている。
図23のジョブプログラム呼び出し画面410で、プレビュー表示キー416をユーザが選択すると、図29に示すようなプレビュー確認画面420が表示される。ここではプレビュー画像421には、画像データ422が表示され、これとともに中綴じ設定情報431が表示されている。
そして本例においても、プレビュー確認画面420に対して、プレビュー画像421だけでなく、画面の余白部を使用した設定内容を示す文字表示を行う。ここでは、文字による設定内容情報432として、“両面読み取り”、“81%縮小”、“中綴じステープル(両面)”が表示される。これらの設定内容情報432により種々の設定内容を確実に認識することができる。この例では、設定内容情報432により、ユーザは、プレビュー画像421のみでは認識できない「両面読み取り」、「81%縮小」、「中綴じステープル」が設定されていることを確実に認識することができる。
更に、「81%縮小」の場合であっても、読み取り原稿と、印刷用紙との組み合わせが複数存在するので、例えば「B4→A4」を表示したり、「中綴じステープル」が「両面印刷」されることを文字により表示することで、ユーザに配慮した利便性の高いユーザインターフェースとすることができる。
更に、「81%縮小」の場合であっても、読み取り原稿と、印刷用紙との組み合わせが複数存在するので、例えば「B4→A4」を表示したり、「中綴じステープル」が「両面印刷」されることを文字により表示することで、ユーザに配慮した利便性の高いユーザインターフェースとすることができる。
上記の例では、設定内容情報432として文字による情報表示を行っているが、文字の他、アイコンを使用して設定内容情報432を表示するようにしてもよい。この場合、画像データやその出力時に施す処理の内容に応じて、予め所定のアイコンを用意し、デジタル複合機1のメモリに保存しておく。そして、ジョブプログラム呼び出し画面410で、プレビュー表示キー416をユーザが選択し、プレビュー確認画面420を表示する際に、プレビュー画像421とともに、ジョブプログラムの設定内容に応じたアイコンを表示させるようにする。またこのときの設定内容情報432としては、文字とアイコンを併用したものであってもよい。
また、このときにプレビュー確認画面420において、文字またはアイコンにより表示される設定内容情報432のなかから、特定の文字またはアイコンを選択するユーザ操作が行われたとときに、選択された文字またはアイコンに対応する機能の設定画面に移行し、ユーザにより設定の変更を可能とすることができる。
例えば、図26のプレビュー確認画面420において、文字による設定内容情報432のなかからユーザが“片面印刷”を選択する操作を行ったものとする。この場合、両面印刷を設定できる例えば図8の両面コピーの設定画面60に移行させるようにする。これにより、ユーザは、設定内容情報432の“片面印刷”を両面印刷に変更する設定を簡単に行うことができるようになる。
例えば、図26のプレビュー確認画面420において、文字による設定内容情報432のなかからユーザが“片面印刷”を選択する操作を行ったものとする。この場合、両面印刷を設定できる例えば図8の両面コピーの設定画面60に移行させるようにする。これにより、ユーザは、設定内容情報432の“片面印刷”を両面印刷に変更する設定を簡単に行うことができるようになる。
図30は、登録されているジョブプログラムをサムネイル表示したときの画面の一例を示す図である。上記各例に示したジョブプログラム呼び出し画面410、またはプレビュー確認画面420において、サムネイル表示キー417をユーザが操作することによって、図30に示すようなサムネイル画面440を表示させることができる。
ここでは、登録されているジョブプログラムに応じたプレビュー画像をサムネイル画像として縮小し、画面内に所定数に表示させている。サムネイル画像によっても、両面印刷、中綴じコピー、パンチ等は確認することができるようになっている。ユーザは、適宜サムネイル画像も利用して、ジョブプログラムの設定内容を確認することができる。
ここでは、登録されているジョブプログラムに応じたプレビュー画像をサムネイル画像として縮小し、画面内に所定数に表示させている。サムネイル画像によっても、両面印刷、中綴じコピー、パンチ等は確認することができるようになっている。ユーザは、適宜サムネイル画像も利用して、ジョブプログラムの設定内容を確認することができる。
また、この例でも、サムネイル画面440にはリスト表示キー430とサムネイル表示キー417が表示され、適宜切換が可能となっている。
このように、ジョブプログラムのリストを表示するジョブプログラム呼び出し画面410、プレビュー確認画面420、サムネイル画面440では、リスト表示、サムネイル表示、プレビュー表示の間で相互に表示を切り替えることができるキーが設けられている。これにより、これらの画面の表示中には、初期画面に戻ることなく、リスト表示、サムネイル表示、及びプレビュー表示の切り替えが適宜可能となっている。
このように、ジョブプログラムのリストを表示するジョブプログラム呼び出し画面410、プレビュー確認画面420、サムネイル画面440では、リスト表示、サムネイル表示、プレビュー表示の間で相互に表示を切り替えることができるキーが設けられている。これにより、これらの画面の表示中には、初期画面に戻ることなく、リスト表示、サムネイル表示、及びプレビュー表示の切り替えが適宜可能となっている。
なお、上記の例はコピーモードにおけるジョブプログラムの表示機能について説明したが、イメージ送信モードによるデータ送信の際、あるいは記憶装置から読み出した画像データを印刷する際等においても同様のジョブプログラムの使用が可能である。
つまり、本発明に係る実施形態のデジタル複合機1では、コピー、プリント、イメージ送信などの動作においてジョブプログラム機能を利用することができ、登録したジョブプログラムを呼び出して利用する際に、画像データの出力(印刷、イメージ送信)に対してジョブプログムの設定内容に基づく処理を施した仕上がり状態を、実際のデータ出力の前に表示させて確認することができる。
つまり、本発明に係る実施形態のデジタル複合機1では、コピー、プリント、イメージ送信などの動作においてジョブプログラム機能を利用することができ、登録したジョブプログラムを呼び出して利用する際に、画像データの出力(印刷、イメージ送信)に対してジョブプログムの設定内容に基づく処理を施した仕上がり状態を、実際のデータ出力の前に表示させて確認することができる。
1…デジタル複合機、2…外部コンピュータ、3…外部コンピュータ、4…インターネットFAX装置、5…ファクシミリ装置、7…用紙収容部、10…タッチパネル、11…パネル制御部、12…記録部、13…読取部、14…フォーマット変換部、15…画像記憶部、16…画像処理部、16a…プレビュー画像生成部、17…復号部、18…メイン制御部、19…制御用メモリ、20…キー操作部、21…LAN制御部、22…制御用バッファ、23…NCU、24…モデム、25…USB I/F、30…操作パネル、31…キー操作部、31a…テンキー、31b…クリアキー、31c…キャンセルキー、31d…スタートキー、31e,31f,31g…機能切替キー、31h…システム設定キー、32…タッチパネル、40…標準画面、41…コピーキー、42…イメージ送信キー、43…ドキュメントファイリングキー、44…特別機能キー、45…両面コピーキー、46…仕上げキー、47…ファイリングキー、48…自動一時保存キー、49…ジョブプラグラムキー、50…モード切替キー、51…コピー濃度キー、52…倍率キー、53…原稿キー、54…用紙キー、55…プレビュー確認キー、61…「片面→片面」キー、62…「片面→両面」キー、63…「両面→両面」キー、64…「両面→片面」キー、71…ソートキー、72…ステープルソートキー、73…グループキー、74…ステープルキー、75…パンチキー、76…紙折りキー、80…コピー濃度設定画面、81…自動設定キー、82…濃度設定キー、83…原稿種別設定キー、90…用紙設定画面、91…本体給紙トレイの設定キー、92…手差しトレイの設定キー、93…大容量給紙トレイの設定キー、101A,101B,101C,101D…感光体ドラム、102A,102B,102C,102D…現像ユニット、103…帯電ローラ、104…一次転写ローラ、105…クリーニングユニット、106…画像形成部、107…用紙収容部、108…用紙搬送部、110…露光ユニット、111…中間転写ベルト、112A,112B,112C,112D…画像形成ステーション、113…クリーニングユニット、113A…加熱ローラ、113B…加圧ローラ、114…二次転写ローラ、116A,116B,116C,116D…給紙カセット、116F…大容量給紙カセット、117…手差しトレイ、121A,121B…ピックアップローラ、122A,122B…給紙ローラ、130…画像形成位置、131…用紙搬送路、132…レジストローラ、133…定着ユニット、134…排紙ローラ、135…用紙搬送路、136…用紙搬送路、137…用紙搬送路、138…用紙搬送路、161,162,163…搬送ローラ、171…入口ローラ、172…ステープラ、173…整合処理部、174…排紙ローラ、175…排紙トレイ、176…用紙後端検知センサ、178…パンチピン、200…倍率設定画面、201…定形サイズ変倍キー、202…ズーム設定キー、203…モードメモリ設定一覧画面、210…原稿設定画面、211…原稿サイズ選択キー、212…インチ選択キー、213…サイズ入力キー、214…登録サイズキー、220…特別機能設定画面、221…特別機能選択キー、222…画面切換キー、230…特別機能設定画面、231…特別機能選択キー、240…印字メニュー画面、241…日付キー、242…スタンプキー、243…ページ数キー、244…文字キー、245…印字位置設定キー、250…スタンプ設定画面、251…印字情報選択キー、252…カラー設定キー、253…サイズ設定キー、254…印字ページ設定キー、260…日付設定画面、261…表示形式設定キー、262…区切り設定キー、263…カラー設定キー、264…サイズ設定キー、265…印字ページ設定キー、270…ページ数設定画面、271…表示形式設定キー、272…カラー設定キー、273…設定表示部、274…ページ番号設定キー、280…ジョブプログラムメニュー画面、281…登録キー、282…呼び出しキー、283…削除キー、290…ジョブプログラム登録画面、291…ユーザ名設定キー、292…ファイル名設定キー、293…保存先設定キー、294…親展設定キー、295…パスワード設定キー、296…OKキー、300…後処理装置、301…後処理装置、311…入口ローラ、312…排紙ローラ、313…排紙ローラ、314…ステープルトレイ排出ローラ、315…コロ、321,322…分岐爪、331…ノンステープル搬送経路、332…トレイ搬送経路、333…ステープル搬送経路、341…排紙トレイ、342…割り込みトレイ、351…排紙ガイド板、361…ステープルトレイ、362…用紙後端基準フェンス、363…ステープラ、400,500…給紙装置、410…ジョブプログラム呼び出し画面、411…ファイル名、412…ユーザ名、414…画面数、415…矢印キー、416…プレビュー表示キー、417…サムネイル表示キー、420…プレビュー確認画面、421…プレビュー画像、422…画像データ、423…ステープル設定情報、424…パンチ設定情報、425…頁切換キー、426…頁表示、427…設定確認キー、428…縮小キー、429…回転キー、430…リスト表示キー、431…中綴じ設定情報、432…設定内容情報、440…サムネイル画面、500…給紙装置。
Claims (8)
- 表示部と、画像データを入力する画像入力部と、該画像入力部に入力した画像データの処理内容を設定するための操作入力部と、該操作入力部に入力された前記設定内容を簡易プログラムとして登録する制御部とを有し、登録した簡易プログラムを呼び出すことで、該簡易プログラムの設定内容に基づく処理を実行できるようにした画像処理装置であって、
前記制御部は、前記操作入力部に対する操作入力に従って、登録されている前記簡易プログラムを呼び出す際に、前記画像データの出力に対して前記設定内容に基づく処理を施した仕上がり状態を前記表示部に表示させることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置において、前記仕上がり状態の表示として、前記設定内容に基づく処理を施す前の前記仕上がり状態のプレビュー表示を表示可能としたことを特徴とする画像処理装置。
- 請求項2に記載の画像処理装置において、前記プレビュー表示は、前記設定内容を文字及び/またはアイコンで表示することを特徴とする画像処理装置。
- 請求項3に記載の画像処理装置において、前記制御部は、前記文字またはアイコンを選択する操作入力が前記操作入力部に対して行われたときに、選択された文字またはアイコンに対応する機能の設定画面に移行することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項2〜4のいずれか1に記載の画像処理装置において、前記仕上がり状態の表示として、前記仕上がり状態のサムネイル表示を表示可能としたことを特徴とする画像処理装置。
- 請求項5に記載の画像処理装置において、前記プレビュー表示またはサムネイル表示は、前記操作入力部に対する操作入力に従って選択可能であることを特徴とする画像処理装置。
- 請求項1〜6のいずれか1に記載の画像処理装置において、登録されている前記ジョブプログラムは前記表示部に表示可能であって、前記制御部は、前記ジョブプログラムと利用者の識別情報とを予め関連付けて登録し、前記ジョブプログラムを表示する際に、入力された利用者の識別情報に基づいて利用者毎に前記ジョブプログラムを表示することを特徴とする画像処理装置。
- 画像処理装置に画像データを入力する画像入力ステップと、
前記画像処理装置に入力した画像データの処理内容を、該画像処理装置に対する操作入力に従って設定する設定ステップと、
前記画像処理装置の制御部が、該操作ステップで設定されたた設定内容を簡易プログラムとして記憶手段に記憶させて登録する登録ステップと、
前記制御部が、前記登録した簡易プログラムを呼び出すことで、該簡易プログラムの設定内容に基づく処理を実行する画像処理方法であって、
前記制御部は、前記登録されている前記簡易プログラムを呼び出す際に、前記画像データの出力に対して前記設定内容に基づく処理を施した仕上がり状態を、前記画像処理装置の表示部に表示させることを特徴とする画像処理方法。
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- 2008-08-28 JP JP2008219878A patent/JP2010056904A/ja active Pending
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