JP2010053464A - 経編機におけるガイドバー駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】糸ガイドの移動範囲を大きくでき、大きくカーブあるいは蛇行した編成、大きい柄の編成が可能で、かつ全体構造を簡略化でき、軽量化及び省スペース化にも寄与できるガイドバー駆動装置を提供する。
【解決手段】編機幅方向に間隔をおいて配置された複数の固定保持部材3と、各固定保持部に対し編機幅方向に架渡された前後で対をなすベースレール4a,4bと、前後のベースレールに対し編機幅方向にスライド移動可能に係合する複数の移動ガイド7a,7bと、前後の移動ガイド4a,4bの少なくとも一つに連結された前後別の変位駆動手段10a,10bと、前後の移動ガイド4a,4bに連結されて編機幅方向に移動可能に支持された前後一対のガイドバー8a,8bと、前後のガイドバーに、それぞれ編機幅方向に間隔をおいて導糸穴が一列に並ぶように取着された糸ガイド9a,9bとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、経編機におけるガイドバー駆動装置、すなわち編糸を編針へ導糸して所望の縁部補強や柄編成を実施するための導糸用のガイドを備えるガイドバーの駆動装置に関するものである。
従来、経編機におけるガイドバー駆動装置としては、例えば柄糸ガイドを取着してなるガイドバー(筬)に対し、チェーンドラム、パターンホイールやサミング構造のSU機構などを柄出し用の駆動装置から伝達される変位量を付与することによって、編機幅方向にショグ運動を行わせるものが多く採用されていた。
編成する衣料等の編製品における柄の多様化や複雑化あるいは大柄化等のために、柄糸を導糸する糸ガイドを備える所謂柄用のガイドバーの枚数を多数枚にすることが行われており、ガイドバーの占有面積がかなり大きなものとなっていた。このため、かかる経編機の設置スペースが大きくなる上、作業性も悪く編機の回転数の増大による編成効率の向上に対するネックとなっていた。
前記の問題を解決するものとして、本出願人は、下記の特許文献1のガイドバーの駆動装置を提案している。この提案のガイドバー駆動装置は、1組のガイドバーユニットが、機枠に固定してなる複数の支持部材により支持された取着部材としての板状のベースバーと、前記支持部材に直接もしくは前記ベースバーを介して取り付けられるモータ等の変位生起手段と、前記ベースバーの前後両側面においてそれぞれ前記変位生起手段と連接されて編機幅方向に変位可能に設けられたガイドバーとからなり、該ガイドバーが編針列による編成部より上方において、前記編針列に対して遠近方向に複数段に並列して設けられている。
しかし、前記提案の装置では、1組のガイドバーユニットとして、前記板状のベースバーの両側面にそれぞれガイドバーが複数段に設けられており、これらの各ガイドバーに付設されている糸ガイド同士が編機幅方向の移動の際に互いに干渉するのを避ける必要があるために、該ガイドの編機幅方向の移動可能な範囲がかなり制限されることになり、該糸ガイドの移動可能範囲は、最大でもせいぜい170mmである。そのため、それほど大きい柄を編成することができず、また大きくカーブしたり蛇行する編成もできないものであり、例えば、無縫製衣料の首回りや袖口等を同一糸で連続して編成することができず、縁部補強の点では充分に満足できるものではない。また、前記のようにガイドバーのショグ運動の移動範囲が制限されるために、ガイドバーの枚数を少なくすることもできないものである。
さらに、前記提案の装置は、ベースバーの側面にガイドバーを複数段に並列して設けることで、スライド移動を可能にするための機構や、変位を生起するための駆動手段との連結構造等がかなり複雑化し、組み立て、調整に手間がかかり、コスト高になると言った問題もある。
特開平10−245754号公報
本発明は、上記に鑑みてなしたものであり、ガイドバーに付設されている糸ガイドの移動範囲を大きくでき、大きいカーブや大きく蛇行した編成が可能で、衣料等の編製品等において従来よりも大きい柄を編成できるガイドバー駆動装置を提供するものであり、さらには、駆動装置の全体構造を簡略化できて、部品点数を削減でき、軽量化及び省スペース化でき、該駆動装置の取り付け、調整等の作業性もよく、低コスト化を図ることができる経編機におけるガイドバー駆動装置を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するためになしたものであり、複数列のガイドバーユニットを備える経編機におけるガイドバー駆動装置であって、少なくとも1組のガイドバーユニットは、編機幅方向に間隔をおいて配置され、機枠に取付られた支持部材に連結固定されて支持される複数の固定保持部材と、前記各固定保持部に対し編機幅方向に平行をなして架渡された前後で対をなすベースレールと、前記前後のベースレールに対し、それぞれ隣合う二つの固定保持部材間において編機幅方向にスライド移動可能に係合する前後各複数の移動ガイドと、前記前後それぞれの移動ガイドの少なくとも一つに連結されて該移動ガイドに編機幅方向の移動を生起させる前後別の変位駆動手段と、前記前後それぞれの移動ガイドに連結されて該移動ガイドとともに編機幅方向に移動可能に支持された前後一対のガイドバーと、前記前後のガイドバーに、それぞれ編機幅方向に間隔をおいて導糸穴が一列に並ぶように取着された糸ガイドとを備えてなることを特徴とする。
このガイドバー駆動装置によれば、前後両側で対をなす各1枚のガイドバーが設けられてなるので、ガイドバーを複数段に設けた従来のガイドバー駆動装置に比して、編機幅方向の移動範囲を大きく取ることができ、以てかなり大きい柄を編成することができ、大きくカーブしたり蛇行する編成も可能になる。
前記のガイドバー駆動装置において、前記前後別の変位駆動手段が、それぞれ隣合う二つの固定保持部材間において、前後のガイドバー間の上方位置で前記ベースレールと平行に支持されたボールネジと、該ボールネジを適宜回転駆動する駆動手段と、前記ボールネジの回転により編機幅方向に移動する移動体とよりなり、前記移動体に前記移動ガイドの一つが連結されてなるものが好ましい。これにより、大きいスペースを取らずに前後両側のガイドバーを編機幅方向に移動させることができる。
また、前記のガイドバー駆動装置において、編機幅方向両端部の固定保持部材とその内方に隣合う固定保持部材との間に、前記ボールネジが架渡されて回転可能に支持され、前記両端部の固定保持部材より外方に前記駆動手段としてのモータが配置されてなるものとすることができる。さらに全体構造を簡略化し、軽量化、小スペース化できる。
さらに、前記のガイドバー駆動装置において、前後のベースレールが、それぞれ、前記各固定保持部材に対しその下部において編機幅方向に平行をなして掛架された第1のレールシャフトと、該第1のレールシャフトの上方に配されて少なくとも隣合う二つの固定保持部材間に掛架された第2のレールシャフトとからなるものとすることができる。
上記のように、本発明の経編機におけるガイドバー駆動装置によれば、ガイドバーに付設されているガイドの移動範囲を大きくでき、大きいカーブや大きく蛇行した編成が可能で、衣料等の編製品等において従来よりも大きい柄を編成できる。しかも、構造を簡略化でき、部品点数を削減でき、軽量化、省スペース化に寄与でき、かつ取り付け、調整等の作業性もよく、低コスト化を図ることができる。
次ぎに本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1は本発明のガイドバー駆動装置の実施例を示す該装置を採用した1組のガイドバーユニットの斜視図、図2はそのガイドバーユニットの正面図、図3〜図5はそれぞれ図2のIII−III線、IV−IV線およびV−V線の拡大断面図、図6は本発明のガイドバー駆動装置を採用したガイドバーユニットを含む複数列のガイドバーユニットを備える経編機の編成要部の概略側面図である。
図において、Aは本発明のガイドバー駆動装置を採用する1組のガイドバーユニットであり、通常、図6のように、該ガイドバーユニットAの1組もしくは複数が通常のガイドバーユニットBの複数と組み合わされて、編針列Nに対して扇形配列されて使用される。前記ガイドバーユニットAだけの複数組を前記同様の扇形配列にして使用する場合もある(図示せず)。
図6における1Aは複数の前記ガイドバーユニットAを支持する支持部材、1Bは複数の前記ガイドバーユニットBを支持する支持部材である。これらの支持部材1A,1Bは、経編機の左右両側部の機枠(図示せず)に架設されたトラバースと称する機枠2に吊設されてなるもので、通常、ハンガーと称されており、編機幅方向に間隔をおいて複数設けられている。図6の場合、前記支持部材1Bが前記機枠2にボルト等のネジ締結手段により固定され、該支持部材1Bに前記支持部材1Aが連結固定されている。これらの支持部材1A,1Bは、前記機枠2に固定される場合のほか、ハンガー軸(図示せず)に取り付けられて前後方向にスイング可能に設けられる場合もある。
前記ガイドバーユニットAは、本発明のガイドバー駆動装置を採用するために、次のような構成を備えている。
図1及び図2に示されるように、編機幅方向に所要の間隔をおいて配置され、前記支持部材1Aに、例えばボルト等のネジ締結手段により連結固定されて支持される複数の固定保持部材3と、前記各固定保持部材3に対しその下部において編機幅方向に平行をなして架渡された前後で対をなすベースレール4a,4bとを備えている。図の場合、前記ベースレール4a,4bのやや上方で各固定保持部材3を連結する棒体よりなる連結ベース部材5が設けられている。前記固定保持部材3、前記ベースレール4a,4b、並びに前記連結ベース部材5等が、本発明装置の基本となる骨格を構成し一体化している。
前記固定保持材3は、編機幅方向の両端部とその内方の複数個所(例えば図のように2個所)との少なくとも4個所に略等間隔で配置されている。前記各固定保持部材3は、前記支持部材1Aに固定された固定部材6に対し前記連結ベース部材5及び両端部の連結部材5a,5bを介して連結されるか、あるいは前記固定部材6に対し直に連結固定されて、前記間隔を保持するように支持されている。
前記連結ベース部材5は、前後で対をなす2本の棒体よりなり、編機幅方向の中央部の二つの固定保持部材3,3間の部分では前記2本の棒体が平行に掛架されるとともに、編機幅方向の一端部の固定保持部材3とその内方に隣合う固定保持部材3の間の部分では前記2本の棒体のうちの一方のみが、また編機幅方向の他端部の固定保持部材3とその内方に隣合う固定保持部材3の間の部分では前記2本の棒体のうちの他方のみが、それぞれ中央部から連続して掛架されている。
前後で対をなす前記ベースレール4a,4bは、前記各固定保持部材3の下部において編機幅方向に平行をなすように配された第1のレールシャフト4a−1,4b−1と、該第1のレールシャフト4a−1,4b−1の上方に配された補助の第2のレールシャフト4a−2,4b−2とからなり、それぞれ前後で対をなしている。前記第1のレールシャフト4a−1,4b−1は、それぞれ前記固定保持部材3の全てを連結するように貫通掛架され、また、前記第2のレールシャフト4a−2,4b−2は、少なくとも編機幅方向中央部の二つの固定保持部材3,3に貫通掛架されている。図の場合、前記第2のレールシャフト4a−2,4b−2の一方は、編機幅方向中央部の二つと一端部との三つの固定保持部材3に貫通掛架され、他方は、編機幅方向中央部の二つと他端部との三つの固定保持部材3に貫通掛架されている。この前後の第2のレールシャフト4a−2,4b−2の掛架状態、特に編機幅方向両端部の固定保持部材3とその内方に隣合う固定保持部材3との間での掛架状態は、前記連結ベース部材5の前後2本の棒体の掛架状態と対応しており、図3及び図5のように、前後の一方がそれぞれ省略された状態になっている。
7a,7bは前記前後のベースレール4a,4bに対し、それぞれ二つの固定保持部材3,3間において編機幅方向にスライド移動可能に係合する移動ガイドである。図の場合、4個所の各固定保持部材3,3間の個所に各1個の移動ガイド7a,7bが設けられ、それぞれ各固定保持部材3,3間の間隔の範囲内で移動できるようになっている。
前記前後それぞれ三つの移動ガイド7a又は7bの少なくとも1つ、例えば端部の編機幅方向端部位置の固定保持部材3とその内方の固定保持部材3との間の移動ガイド7a,7bに、前記ベースレール4a,4bの下方において編機幅方向に延在する前後各1枚のガイドバー8a,8bが連結されて、該ガイドバー8a,8bが前記移動ガイド7a,7bと共に移動するように設けられている。
前記前後の両ガイドバー8a,8bには、先端に導糸穴91a,91bを有する導糸用の糸ガイド(ガイドニードルともいう)9a,9bが、それぞれ編機幅方向に所要の間隔、好ましくは前記の固定保持部材3,3間の前記移動ガイド7a,7bの最大移動範囲と同間隔もしくは前記最大移動範囲より小さい間隔をおいて前記導糸穴が1列に並ぶように取着されており、ガイドバー8a,8bと共に編機幅方向に移動するように設けられている。通常、前記糸ガイド9a,9bは、図のように1本又は複数本のガイドニードルを一組としてガイドバー8a,8bに対しネジ部材等の螺着結合手段92a,92bにより脱着可能に取り付けられており、柄幅に適合するものに取り換えることができるようになっている。
前記移動ガイド7a,7bにより前記ガイドバー8a,8bを編機幅方向に変位移動させるための構造として、前記移動ガイド7a,7bのうちの少なくとも一つの移動ガイド7a,7bには、それぞれ前後別の変位駆動手段10a,10bが連結されており、該変位駆動手段10a,10bの作動により、該ガイドバー8a,8bを編機幅方向にスライド移動させることができるように設けられている。
前記変位駆動手段10a,10bは、図のように、それぞれ隣合う二つの固定保持部材3,3間において、前後のガイドバー8a,8b間の上方で両固定保持部材3,3に架渡されて前記ベースレール4a,4bと平行に支持されたボールネジ11a,11bと、該ボールネジ11a,11bを適宜回転駆動する駆動手段としてのモータ12a,12bと、前記ボールネジ11a,11bの回転により編機幅方向に移動するように該ボールネジ11a,11bに対し螺合する移動体13a,13bとからなり、該移動体13a,13bに前記移動ガイド7a,7bの一つが連結されており、該移動体13a,13bの移動に同伴して前記ガイドバー8a,8bが編機幅方向に移動できるように構成されている。71a,71bは前記移動ガイド7a,7bを移動体13a,13bに取り付けるためのネジ部材等の螺着結合手段である。
前記移動体13a,13bは、前記ボールネジ11a,11bに螺合するとともに、該ボールネジ11a,11bの上方に平行に配されたガイドレール14a,14bに摺動可能に係合して、一定の姿勢を保持した状態で移動できるように設けられている。
前記ボールネジ11a,11bは、編機幅方向の両端部の固定保持部材3とその内方に隣合う固定保持部材3と間に架渡されて回転可能に支持されるとともに、該ボールネジ11a,11bに対して、前記両端部の固定保持部材3より外方に配された駆動手段としてのモータ12a.12b、例えばサーボモータが連結され、該モータ12a.12bにより前記ボールネジ11a,11bを適宜回転駆動できるように設けられている。前記駆動手段としてのモータ12a.12bは、両端部の固定保持部材3と固定部材6との間の連結部材5a,5bにより支持されている。図の場合、前記連結部材5a,5bのうちの上段の連結部材は、それぞれ前記ガイドレール14a,14bと同軸で構成されており、また下段の2本の連結部材のうちの1本は前記連結ベース部材5と同軸で構成されている。
前記変位駆動手段10a,10bにおける駆動手段としてのモータ12a.12bは、編成動作や編成しようとする柄等に応じて駆動が適宜制御される。
前記の実施例において、各固定保持部材の配置間隔については、図示するように編機幅方向に4個所に設ける場合のほか、それ以上の個所に設けることも可能であるが、その場合、各二つの固定保持部材間の間隔内で移動する移動ガイドの移動範囲が狭くなるので、実施上は、前記のように4個所にして各固定保持部材間に各1個の移動ガイドを設けて実施するのが好ましい。
上記の実施例のガイドバー駆動装置を採用したガイドバーユニットAは、例えば図6のように、複数組を通常のガイドバーユニットBの複数と組み合わせて、編針列Nに対して扇形に配列して、支持部材1Aにより支持して使用する。
この使用において、前記ガイドバーユニットAにおいて採用する本発明のガイドバー駆動装置は、前後両側で対をなす各1枚のガイドバー8a,8bが設けられているもので、ガイドバーを複数段に設けた従来のガイドバー駆動装置に比して、編機幅方向の移動範囲を大きく取ることができる。
すなわち、前後の各ガイドバー8a,8bの編機幅方向の移動範囲は、該ガイドバー8a,8bが連結されている前後の各移動ガイド7a,7bの移動可能範囲によって決まり、該移動ガイド7a,7bの隣合う二つの固定保持部材3,3間の移動可能範囲L1が400mmの場合、該移動ガイド7a,7bに連結されているガイドバー8a,8b、つまりは該ガイドバー8a,8bに取着されている糸ガイド9a,9bの最大の移動可能範囲L2は400mmになる。
そのため、本発明のガイドバー駆動装置を利用することにより、各ガイドバー8a,8bのショグ運動の移動範囲を従来よりも大きくでき、従来装置に比してかなり大きい柄を編成することができ、大きくカーブしたり蛇行する編成も可能になり、ひいては、例えば無縫製衣料の首回りや袖口等を同一糸で連続して編成することができ、縁部補強の編成が容易に可能になる。また、前記のようにガイドバーのショグ運動の移動範囲を大きく取れることで、大きい柄を形成するためのガイドバーの枚数を少なくすることが可能になり、無駄な糸を配することなく編成でき、低コストで美しい編地の生産が可能になる。
特に、本発明のガイドバー駆動装置を採用したことにより、一組のガイドバーユニットAの全体構造を、編機幅方向に間隔をおいて配した固定保持部材3と、各固定保持部材3を連結する前後のベースレール4a,4bや連結ベース部材5等の骨格を主体として構成でき、しかも前後両側のガイドバー8a,8bが各1枚でよく、これを移動させる駆動手段も前後各一つでよいため、従来の板状体を主体としかつガイドバーを複数段に設けて構成される従来のガイドバー駆動装置に比して、構造を簡略化でき、かつ軽量化でき、組み立てや調整等の作業性もよく、取り扱いも容易になる。
また、一組のガイドバーユニットAとして、前後両側にそれぞれ1枚のガイドバー8a,8bが配置されているだけであるため、1ユニットの前後方向の厚みを小さくでき、編機に装備する場合の扇形配列のスペースも従来より小さくできる。
本発明は、経編機において、編糸を編針へ導糸して所望の縁部補強や柄編成を実施するための導糸用の糸ガイドを備えるガイドバーの駆動装置として、シングルラッシェル機、ダブルラッシェル機のいずれにおいも好適に利用することができる。
本発明のガイドバー駆動装置の実施例を示す該装置を採用した1組のガイドバーユニットの斜視図である。 そのガイドバーユニットの正面図である。 図2の前図のIII−III線の拡大断面図である。 図2のIV−IV線の拡大断面図である。 図2のV−V線の拡大断面図である。 本発明のガイドバー駆動装置を採用したガイドバーユニットを含む複数列のガイドバーユニットを備える経編機の編成要部の概略側面図である。
符号の説明
A,B…ガイドバーユニット、1A,1B…支持部材、2…機枠、3…固定保持部材、4a,4b…ベースレール、4a−1,4b−1…第1のレールシャフト、4a−2,4b−2…第2のレールシャフト、5…連結ベース部材、6…固定部材、7a,7b…移動ガイド、8a,8b…ガイドバー、9a,9b…糸ガイド、10a,10b…変位駆動手段、11a,11b…ボールネジ、12a,12b…モータ、13a,13b…移動体、14a,14b…ガイドレール。

Claims (4)

  1. 複数列のガイドバーユニットを備える経編機におけるガイドバー駆動装置であって、少なくとも1組のガイドバーユニットは、
    編機幅方向に間隔をおいて配置され、機枠に取付られた支持部材に連結固定されて支持される複数の固定保持部材と、
    前記各固定保持部材に対し編機幅方向に平行をなして架渡された前後で対をなすベースレールと、
    前記前後のベースレールに対し、それぞれ隣合う二つの固定保持部材間において編機幅方向にスライド移動可能に係合する前後各複数の移動ガイドと、
    前記前後それぞれの移動ガイドの少なくとも一つに連結されて該移動ガイドに編機幅方向の移動を生起させる前後別の変位駆動手段と、
    前記前後それぞれの移動ガイドに連結されて該移動ガイドとともに編機幅方向に移動可能に支持された前後一対のガイドバーと、
    前記前後のガイドバーに、それぞれ編機幅方向に間隔をおいて導糸穴が一列に並ぶように取着された糸ガイドと
    を備えてなることを特徴とする経編機におけるガイドバー駆動装置。
  2. 前記前後別の変位駆動手段が、それぞれ隣合う二つの固定保持部材間において、前後のガイドバー間の上方で前記ベースレールと平行に支持されたボールネジと、該ボールネジを適宜回転駆動する駆動手段と、前記ボールネジの回転により編機幅方向に移動する移動体とよりなり、前記移動体に前記移動ガイドの一つが連結されてなる請求項1に記載の経編機におけるガイドバー駆動装置。
  3. 編機幅方向両端部の固定保持部材とその内方に隣合う固定保持部材との間に、前記ボールネジが架渡されて回転可能に支持され、前記両端部の固定保持部材より外方に前記駆動手段としてのモータが配置されてなる請求項2に記載の経編機におけるガイドバー駆動装置。
  4. 前後のベースレールが、それぞれ、前記各固定保持部材に対しその下部において編機幅方向に平行をなして掛架された第1のレールシャフトと、該第1のレールシャフトの上方に配されて少なくとも隣合う二つの固定保持部材間に掛架された第2のレールシャフトとからなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の経編機におけるガイドバー駆動装置。
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