JPS5825778B2 - ２枚針床式の経編機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一緒に旋回可能な複数の線流バーを有し、少
なくとも１つの線流バーが両方の針床に編目を形成し、
少なくとも２つり線流バーが個々に又は群を成してアン
ダラツピングを行なうようになっており、線流バーの導
糸針が線流バーの旋回平面に対して平行に延びる偏平な
端部区分を有しており、各針床に沿って配置された編針
のフックが導糸針端部区分の厚さよりも僅かに大きな間
隔を有している２枚の針床を備えている２枚針床式の経
編機に関する。

このような形式の公知の経編機（西ドイツ国特許第１２
０８０３０号明細書）によれば、両方の針床の舌針とし
て構成された編針は互いに略平行に移動させられる。

線流バーは偏心体によって、編針の１サイクルが線流バ
ーの旋回運動の３サイクルに相当するように駆動される
。

このような機械に於ては両方の針床の間の間隔が大きい
か小さいかは問題にならない。

何故ならば導糸針のアンダラツピングは、一方〇針床の
編針が編目脱出位置にあるときにその都度行なわれるか
らである。

しかしながら縮流バーの駆動装置が縮流バーの１往復旋
回運動が編針床の１作業サイクルに相当するように構成
されている別の公知の２枚針床式の経編機（西ドイツ国
特許出願公開第 ２１３４２７９号明細書）に於ては事情が違っている。

このような経編機は前述の経編機に較べて高速で運転さ
れるという利点を有しているが、立毛の短い編地を製造
することができない。

何故ならば同様に互いに平行に運動する編針の間にアン
ダラツピング用導糸針が編針の間でアンダラッピングを
行なえる間隔が与えられていなげればならないからであ
る。

この結果、不可避的である振動、例えば旋回運動の中断
に際しても衝突のないラッピングを許し、ラッピングの
間に生じる縮流バーの旋回運動をも考慮に入れた所定の
遊びを導糸針の端部区分の幅の両側に加えた最小間隔が
必要になる。

この場合には２つ以上の導糸針を同時にラッピング運動
させた場合にはこれらの導糸針すべての端区分の幅とそ
の間隔も考慮しなげればならない。

アンダラッピング用導糸針を９００傾けることによって
針床の横方向に測った導糸針端部区分の幅は減少させら
れるが、これは、各針床に於て編針の間に十分に大きな
間隙をあげておくことを必要とする。

従って編針は２本おきにしか配置できなくなる。

この場合には比較的に長い立毛を有する比較的に目の粗
い編地しか得られない。

米国特許第３２２１５２０号明細書に記載されている２
枚針床式の経編機に於ては針床の間の間隔が調節可能で
あり、３つの縮流バーの各々が固有の駆動装置を有して
おり、全部の縮流バーがオーバラッピングしか行なわな
いようになっている。

この場合には編針は編針の運動が互いにほぼ直線的にか
つ互いに平行に行なわれるような大きさのレバーアーム
を有するレバーに支承されている。

本発明の課題は冒頭に述べた形式の２枚針床式の経編機
を改良し、短い立毛を有する編地、例えば家具用プルシ
編地又はそれに類似したものを高速度で製造できるよう
にすることである。

この課題は本発明によれば、縮流バーの１往復旋回運動
が針床の１作業行程に相応するように縮流バーの駆動装
置が設計されており、編針のフックが編目脱出位置では
両方の針床の間の対称面に対して、アンダラッピングに
必要である幅の半分よりも小さい間隔を有するように調
節可能であり、編針のフックが給糸位置に達する間に編
針のフックが針床に対して横方向に拡がり、給糸位置に
於て編針のフックと前記対称面との間にアンダラツピン
グに必要な幅の半分と少なくとも同じ大きさの間隔が与
えられるような軌道に沿って編針が案内されていること
によって解決された。

本発明の経編機は、縮流バーの１往復旋回運動が針床の
１作業行程に相応するので、針床の１作業サイクルが縮
流バーの３往復旋回運動に相応している前述の公知の経
編機に較べて高い作業速度で作業する。

又、編目脱出位置では針床は、極めて短い立毛を有する
編地を製造できるように小さな間隔で配置できるように
なる。

それにも拘らず給糸位置に於ては編針フックの間に、そ
の都度のアンダラッピング用導糸針がその糸と共にアン
ダラツピングするために十分なスペースが与えられる。

それぞれ１つの導糸針がアンダラツピングを行ない、こ
の導糸針の端部区分が３朋〜３．５朋の幅を有している
と仮定すると、針床に対して平行なアンダラツピングの
ためには給糸位置に於ては編針フックの間に約６〜８朋
の間隔が必要である。

それにも拘らず編目脱出位置に於ては両方の針床の編針
の間にアングラツピング用導糸針のラッピング運動を許
さないかあるいは許したとしても大きな困難を呈する最
小間隔、例えば２，５ｍｙｎ〜５ＲＭとの間の間隔を選
ぶことができる。

似たようなことは、２つの隣接する導糸針が同時にアン
ダラツピングを行なう場合にも当嵌まる。

このためには編針のフックの間に０〜１２朋の間隔が必
要であるが、編目脱出位置では５〜９間の間隔を与える
ことができる。

次に図面について本発明を説明する： ２２枚針床の経編機１に於ては吊下げ部材２に６つの縮
流バーが配置され、各縮流バーにそれぞれ１列の導糸針
３〜８が配置されている。

縮流バーは一般的な形式で柄出チェーン又はそれに類似
したものによって導糸針列の方向にずらすことができる
ようになっている。

吊下げ部材２は定置の軸９を中心として回転可能であり
、レバー１０と棒１１とを介して機械主軸１３の偏ノし
・体１２又はクランクにより駆動され、導糸針が一緒に
往復旋回させられるようになっている ノックオーバプレート１４と１５の間を、後から対称平
面内で切離される編地１６は引出されるノックオーバプ
レー［４，１５は第１列の編針１７と第２列の編針１８
と協働する。

編針１７゜１８は図面に於ては舌針として示されている
が、スライダ針、ひげ針又はそれに類似したものとして
構成されていてもよい。

各ニードルパー１９と２０はケーシングに固定された回
転点２３．２４を中心として旋回可能でかつ棒２５，２
６で駆動可能であるレバー２Ｌ ２２の端部に取付け
られている。

棒２６は同様に主軸１３に取付けられた見えない偏心体
によって制御され、棒２５は主軸１３と同じ回転数を駆
動される軸２８に取付げられた偏ＩＬ、％体２７によっ
て駆動される。

この場合にも偏心体はクランクによって置換することが
出来る。

第２図と第３図に於ては偏成針の位置が示されている。

偏成針１７と１８のフック２９と３０が編目脱出位置に
あるとフック２９と３０は相互間にアンダラツピングの
ために十分なスペースを与えない小さな間隔ａを有して
いる。

この間隔は所望の立毛編地に合わせて調節可能であると
有利である。

これに対して給糸位置に於てはフックは大きな間隔すを
有している。

この場合にはフックが所定の距離だけ側方に偏位させら
れているのでアンダラツピングのために必要なスペース
をその間に有している。

第４図は第３図の給糸位置にある編針１７と１８を上か
ら見た概略図である。

この場合には導糸針３から８は旋回運動の一方の終端位
置で示されている。

編針１７に配属されたアングラツピング用導糸針３は編
針１７と１８との間のスペースで複数の針ピツチ、図示
の場合には５ピツチのラッピングを妨げられずに行なう
ことができるので位置３ａをとる。

両方の編針列に編目を形成する導糸針５，６は小さなア
ンダラツピング距離を有しているので位置５ａと６ａを
とる。

編針１８に対してオーバラッピングだけを行なう導糸針
７は位置７ａをとる。

編針１７に対するオーバラッピングだけを行なう導糸針
８と編針１８に対してアンダラツピングだけを行なう導
糸針４はこの場合には偏位させられない。

第４図に示された図は第５図の■に相当する。

第５図の■では導糸針３〜８が左から右へ移動される状
態が示されている。

編針１７は編目脱出位置へ下降する。

これが達成されると師、導糸針も一番右側の位置に達す
る。

次いで第４図に示されたラッピングが行なわれる。

同時に編針１７は再び上方に向って移動する。

編針フックの間の間隔の拡大によってこれはアンダラッ
ピング用の導糸針３のラッピング運動には抵触しない。

次いですべての導糸針が左へ旋回させられｆｆＶ）、編
針１８が編目脱出位置ＶＶＣ齋らされる。

次いで導糸針８のアンダラツピングと導糸針４． ５．
６の短いオーバラッピングが行なわれる。

この場合にも導糸針８のラッピングはその間に上昇する
編針１８によって妨げられない（ＶＩ）。

図示の実施例に於ては各導糸針の下方の端部区分３１は
３，０〜３．５朋の幅Ｃを有し、隣接する導糸針の間の
間隔ｄは０．８〜１．Ｑｆｆである。

間隔ａは約２．５〜５間で間隔すは約６〜８Ｆ１Ｍであ
る。

第６図は両方の中央の導糸針５と６がアンダラツピング
を行ない、このために十分なスペースが編針の給糸位置
で与えられる実施例を示すものである。

この場合には間隔ａは約５〜９朋で、間隔すは約９〜１
２朋である。

本発明の有利な実施例に於ては旋回レバー２１゜２２は
１５０〜２００ａ、有利には１８０朋の長さを有し、回
転点と編目脱出縁との間の間隔は１０〜１５朋、有利に
は１２朋である。

導糸針の数は上方にも下方にも変化させることができる
。

例えば導糸針４と７を省略することもできる。

多くの場合には両方の編針列に編目を形成する両方の導
糸針５，６の代りに編針を用いることもできる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の１実施例を示すものであって、第１図は
経編機の本発明にとって重要な部分の概略的な断面図、
第２図は両方の針床が編目脱出位置にあるときの編針の
位置を示す図、第３図は両方の針床が給糸位置にあると
きの編針の位置を示す図、第４図は両方の針床と６つの
線流バー組との概略的平面図、第５図は主軸が１回転す
る間の編針と導糸針との種々異なる位置を示す図、第６
図は両方の中央の縮流バーがアンダラツピングを行なう
場合の編針と導糸針との位置を示す図である。 １・・・経編機、２・・・吊下げ部材、３． ４． ５
． ６゜７，８・・・導糸針、９・・・軸、１０・・・
レ−”−１１・・・棒、１２・・・偏心体、１３・・・
機械主軸、・・・落下板、１７・・・編針、１８・・・
編針。 １４゜ ５

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 一緒に旋回可能な複数の線流バーを有し、少なくと
   も１つの線流バーが両方の針床に編目を形成し、少なく
   とも２つの線流バーが個々に又は群を成してアングラツ
   ピングを行なうようになっており、線流バーの導糸針が
   線流バーの旋回平面に対して平行に延びる扁平な端部区
   分を有しており、各針床に沿って配置された編針のフッ
   クが導糸針端部区分の厚さよりも僅かに大きな間隔を有
   している２枚の針床を備えている２枚針床式の経編機に
   於て、線流バーの１往復流回運動が針床の１作業工程に
   相応するように線流バーの駆動装置１０゜１１．１２，
   １３が設計されており、編針のフック２９．３０が編目
   脱出位置では両方の針床の間の対称面に対して、アンダ
   ラツピングに必要である幅の半分よりも小さい間隔を有
   するように調節可能であり、編針のフック２９，３０が
   給糸位置に達する間に編針のフック２９，３０が針床に
   対して横方向に拡がり、給糸位置に於て編針のフック２
   ９．３０と前記対称面との間にアンダラツピングに必要
   な幅の半分と少なくとも同じ大きさの間隔すが与えられ
   るような軌道に沿って編針が案内されていることを特徴
   とする、２枚針床式の経編機。 ２ 編針のフック２９．３０が編目脱出位置と給糸位置
   との間で針床に対して横方向に１．５ｇｇ〜２、 ＯＩ
   ＩＩＭ偏位する、特許請求の範囲第１項記載の経編機。 ３ ニードルパー１９．２０が旋回レバー２１゜２２に
   固定されており、この旋回レバーの長さが、編目脱出位
   置と給糸位置との間で間隔の変化が生じるように短く設
   計されており、旋回レバーの旋回点が編目脱出縁の下側
   に配置されている、特許請求の範囲第２項記載の経編機
   。