JP2010053278A5 - - Google Patents
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本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用する。すなわち、本発明のエポキシ樹脂組成物は、下記[A]〜[F]を含み、かつ、150℃で1時間硬化させた時の反応率が90%以上であることを特徴とするものである。
[A]アミン型エポキシ樹脂 30〜55重量部
[B]ビスフェノール型エポキシ樹脂 45〜70重量部
[C]ジアミノジフェニルスルホン 2〜10重量部
[D]ジシアンジアミドまたはその誘導体
[E]ウレア化合物
[F]熱可塑性樹脂
かかるエポキシ樹脂組成物の好ましい態様は、
(1)前記〔C〕成分および〔D〕成分の活性水素基の総量が、全エポキシ樹脂成分のエポキシ基1当量に対し、0.6〜1.0当量の範囲にあること、
(2)前記〔E〕成分を全エポキシ樹脂成分100重量部に対し、1〜3重量部含むこと、
(3)前記エポキシ樹脂組成物が、150℃で1時間硬化させた時の硬化物のガラス転移温度が140〜170℃であること、
(4)前記エポキシ樹脂組成物が、150℃で1時間硬化させた時の硬化物の3点曲げ弾性率が3.5GPa以上であること、
(5)前記エポキシ樹脂組成物が、150℃で1時間硬化させた時の硬化物の3点曲げ撓み量が5mm以上であること、である。
[A]アミン型エポキシ樹脂 30〜55重量部
[B]ビスフェノール型エポキシ樹脂 45〜70重量部
[C]ジアミノジフェニルスルホン 2〜10重量部
[D]ジシアンジアミドまたはその誘導体
[E]ウレア化合物
[F]熱可塑性樹脂
かかるエポキシ樹脂組成物の好ましい態様は、
(1)前記〔C〕成分および〔D〕成分の活性水素基の総量が、全エポキシ樹脂成分のエポキシ基1当量に対し、0.6〜1.0当量の範囲にあること、
(2)前記〔E〕成分を全エポキシ樹脂成分100重量部に対し、1〜3重量部含むこと、
(3)前記エポキシ樹脂組成物が、150℃で1時間硬化させた時の硬化物のガラス転移温度が140〜170℃であること、
(4)前記エポキシ樹脂組成物が、150℃で1時間硬化させた時の硬化物の3点曲げ弾性率が3.5GPa以上であること、
(5)前記エポキシ樹脂組成物が、150℃で1時間硬化させた時の硬化物の3点曲げ撓み量が5mm以上であること、である。
すなわち、本発明のエポキシ樹脂組成物は、下記[A]〜[F]を所定量含むエポキシ樹脂組成物である。また、本発明の効果を失わない範囲において、[A]〜[F]以外のエポキシ樹脂、その他の成分を含んでも構わない。
[A]アミン型エポキシ樹脂 30〜55重量部
[B]ビスフェノール型エポキシ樹脂 45〜70重量部
[C]ジアミノジフェニルスルホン 2〜10重量部
[D]ジシアンジアミドまたはその誘導体
[E]ウレア化合物
[F]熱可塑性樹脂
本発明のエポキシ樹脂組成物において、[A]成分は、アミン型エポキシ樹脂を、本発明のエポキシ樹脂組成物に含まれるエポキシ樹脂(以下、全エポキシ樹脂成分という)100重量部のうち30〜55重量部含むことが必要であり、好ましくは40〜50重量部である。アミン型エポキシ樹脂とは、少なくとも2つのグリシジル基が結合したアミノ基を分子内に少なくとも1つ以上有するエポキシ樹脂をいい、かかる構造を有することにより硬化物とした場合に架橋密度の高い架橋構造となるので、高耐熱かつ高弾性率な特性が得られる。かかる[A]成分の配合量が、30重量部に満たない場合は、硬化物の架橋密度が低いため、耐熱性や弾性率が不足する。また、該配合量が55重量部を超える場合は、硬化物の架橋密度が高くなりすぎ、硬化物の耐熱性や弾性率は十分であるが、伸度が不足する。
かかるアミン型エポキシ樹脂としては、例えば、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン、トリグリシジルアミノフェノール、トリグリシジルアミノクレゾール、テトラグリシジルキシリレンジアミンや、これらのハロゲン、アルキル置換体、水添品などを使用することができる。
[A]アミン型エポキシ樹脂 30〜55重量部
[B]ビスフェノール型エポキシ樹脂 45〜70重量部
[C]ジアミノジフェニルスルホン 2〜10重量部
[D]ジシアンジアミドまたはその誘導体
[E]ウレア化合物
[F]熱可塑性樹脂
本発明のエポキシ樹脂組成物において、[A]成分は、アミン型エポキシ樹脂を、本発明のエポキシ樹脂組成物に含まれるエポキシ樹脂(以下、全エポキシ樹脂成分という)100重量部のうち30〜55重量部含むことが必要であり、好ましくは40〜50重量部である。アミン型エポキシ樹脂とは、少なくとも2つのグリシジル基が結合したアミノ基を分子内に少なくとも1つ以上有するエポキシ樹脂をいい、かかる構造を有することにより硬化物とした場合に架橋密度の高い架橋構造となるので、高耐熱かつ高弾性率な特性が得られる。かかる[A]成分の配合量が、30重量部に満たない場合は、硬化物の架橋密度が低いため、耐熱性や弾性率が不足する。また、該配合量が55重量部を超える場合は、硬化物の架橋密度が高くなりすぎ、硬化物の耐熱性や弾性率は十分であるが、伸度が不足する。
かかるアミン型エポキシ樹脂としては、例えば、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン、トリグリシジルアミノフェノール、トリグリシジルアミノクレゾール、テトラグリシジルキシリレンジアミンや、これらのハロゲン、アルキル置換体、水添品などを使用することができる。
反応率=(1−(樹脂硬化物の面積比)/(エポキシ樹脂組成物の面積比))×100
かかる反応率が90%以上とするためには、〔C〕成分および〔D〕成分の総量を、全エポキシ樹脂成分のエポキシ基1当量に対し、活性水素基が0.6当量となる量以上とし、かつ、〔E〕成分が全エポキシ樹脂成分100重量部に対して1重量部以上とすることが好ましい。
かかる反応率が90%以上とするためには、〔C〕成分および〔D〕成分の総量を、全エポキシ樹脂成分のエポキシ基1当量に対し、活性水素基が0.6当量となる量以上とし、かつ、〔E〕成分が全エポキシ樹脂成分100重量部に対して1重量部以上とすることが好ましい。
Claims (11)
- 下記[A〕〜[F]を含み、かつ、150℃で1時間硬化させた時の反応率が90%以上であることを特徴とするエポキシ樹脂組成物。
[A]アミン型エポキシ樹脂 30〜55重量部
[B]ビスフェノール型エポキシ樹脂 45〜70重量部
[C]ジアミノジフェニルスルホン 2〜10重量部
[D]ジシアンジアミドまたはその誘導体
[E]ウレア化合物
[F]熱可塑性樹脂 - 前記[C]成分および[D]成分の活性水素基の総量が、全エポキシ樹脂成分のエポキシ基1当量に対し、0.6〜1.0当量の範囲にある、請求項1に記載のエポキシ樹脂組成物。
- 前記[E]を全エポキシ樹脂成分100重量部に対し、1〜3重量部含む、請求項1または2に記載のエポキシ樹脂組成物。
- 前記エポキシ樹脂組成物が、150℃で1時間硬化させた時の硬化物のガラス転移温度が140〜170℃である、請求項1〜3のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。
- 前記エポキシ樹脂組成物が、150℃で1時間硬化させた時の硬化物の3点曲げ弾性率が3.5GPa以上である、請求項1〜4のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。
- 前記エポキシ樹脂組成物が、150℃で1時間硬化させた時の硬化物の3点曲げ撓み量が5mm以上である、請求項1〜5のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。
- 請求項1〜6のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物を繊維基材に含浸させてなるプリプレグ。
- 請求項7に記載のプリプレグを硬化させてなる繊維強化複合材料。
- 請求項7に記載のプリプレグを、150〜170℃で、1時間以内の硬化条件で硬化させる繊維強化複合材料の製造方法。
- 前記繊維強化複合材料が、自転車用部品を構成するものである、請求項8に記載の繊維強化複合材料。
- 前記自転車用部品が、自転車用ホイールである、請求項10に記載の繊維強化複合材料。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2008221069A JP5326435B2 (ja) | 2008-08-29 | 2008-08-29 | エポキシ樹脂組成物、プリプレグ、および、繊維強化複合材料、ならびに、繊維強化複合材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008221069A JP5326435B2 (ja) | 2008-08-29 | 2008-08-29 | エポキシ樹脂組成物、プリプレグ、および、繊維強化複合材料、ならびに、繊維強化複合材料の製造方法 |
Publications (3)
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---|---|
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JP2010053278A5 true JP2010053278A5 (ja) | 2011-05-19 |
JP5326435B2 JP5326435B2 (ja) | 2013-10-30 |
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ID=42069519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008221069A Active JP5326435B2 (ja) | 2008-08-29 | 2008-08-29 | エポキシ樹脂組成物、プリプレグ、および、繊維強化複合材料、ならびに、繊維強化複合材料の製造方法 |
Country Status (1)
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FR2961624B1 (fr) | 2010-06-16 | 2014-11-28 | Commissariat Energie Atomique | Joint d'interface solide a porosite ouverte pour crayon de combustible nucleaire et pour barre de commande nucleaire |
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TWI621639B (zh) * | 2013-01-07 | 2018-04-21 | 東麗股份有限公司 | 環氧樹脂組成物及預浸漬物 |
WO2017047225A1 (ja) | 2015-09-17 | 2017-03-23 | 東レ株式会社 | エポキシ樹脂組成物、プリプレグおよび繊維強化複合材料 |
CN111372997B (zh) | 2018-04-10 | 2022-12-09 | 株式会社Lg化学 | 用于金属包层层合体的热固性树脂复合材料及使用其的金属包层层合体 |
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JP3216291B2 (ja) * | 1993-01-13 | 2001-10-09 | 東邦テナックス株式会社 | 難燃性エポキシ樹脂組成物及びプリプレグ |
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2008
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