JP2010053185A - アクリル系粘着剤組成物、アクリル系粘着剤層およびアクリル系粘着テープ又はシート - Google Patents

アクリル系粘着剤組成物、アクリル系粘着剤層およびアクリル系粘着テープ又はシート Download PDF

Info

Publication number
JP2010053185A
JP2010053185A JP2008217220A JP2008217220A JP2010053185A JP 2010053185 A JP2010053185 A JP 2010053185A JP 2008217220 A JP2008217220 A JP 2008217220A JP 2008217220 A JP2008217220 A JP 2008217220A JP 2010053185 A JP2010053185 A JP 2010053185A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensitive adhesive
acrylic pressure
acrylic
weight
carbon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008217220A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5362291B2 (ja
Inventor
Hitoshi Takahira
等 高比良
Satomi Yoshie
里美 吉江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP2008217220A priority Critical patent/JP5362291B2/ja
Publication of JP2010053185A publication Critical patent/JP2010053185A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5362291B2 publication Critical patent/JP5362291B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)

Abstract

【課題】粘着特性を維持しつつ、耐熱性に優れるアクリル系粘着剤層を得ることのできるアクリル系粘着剤組成物、アクリル系粘着剤層、及びアクリル系シートを提供する。
【解決手段】本発明のアクリル系粘着剤組成物は、(a)炭素数2〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、及び(b)極性基含有モノマーを含み、さらにモノマー全量に対して3〜20重量%の(c−1)1つの非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物、及び/又はモノマー全量に対して0.1〜5重量%の(c−2)複数の非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物をモノマー成分として含むアクリル系モノマー混合物、又は前記アクリル系モノマー混合物の構成成分のうち1又は2以上の成分が部分的に重合している組成物を含むことを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、アクリル系粘着剤組成物、アクリル系粘着剤層およびアクリル系粘着テープ又はシートに関する。詳しくは、耐熱性に優れたアクリル系粘着剤層を形成しうるアクリル系粘着剤組成物、該アクリル系粘着剤組成物により形成される、耐熱性に優れたアクリル系粘着剤層、及び該アクリル系粘着剤層を基材上に設けた構成の、耐熱性に優れるアクリル系粘着シート類(テープ、フィルム、シートなど)に関する。
近頃、電気機器の高性能化などにより、粘着シートにも耐熱性が求められるようになってきた。しかしながら、一般に、従来のアクリル系粘着剤の劣化開始温度は250℃程度であり、それ以上の温度雰囲気下では粘着剤の劣化が発生していた。また、電気機器などを粘着テープで固定すると、粘着テープにはせん断応力が生じ、高温でせん断応力が発生すると粘着剤のずれが発生する傾向があった。
このため、粘着剤における耐熱性の向上が求められており、このような試みとして、例えば特許文献1〜4が知られている。
特許文献1はメタリルフェノール化合物を用いて耐熱性の向上を図っており、特許文献2及び3は充填剤を用いて耐熱性の向上を図っており、特許文献4は多官能架橋材を用いて耐熱性の向上を図っている。しかし、特許文献1はエポキシ系接着剤の耐熱性を向上させるものであり、特許文献2は及び3は使用時に十分な粘着特性が得られない場合や粘着剤層の破壊を生じる場合あり、さらに特許文献4は、耐熱性が十分でない点で問題がある。また、非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物を用いてアクリル系粘着剤の耐熱性を向上させることは行われていなかった。
特開平07−330831号公報 特開平09−316388号公報 特開2001−262102号公報 特開2006−36843号公報
従って、本発明の目的は、粘着特性を維持しつつ、耐熱性に優れるアクリル系粘着剤層を得ることのできるアクリル系粘着剤組成物、より具体的には、粘着特性を維持しつつ、熱劣化耐性や耐熱保持性に優れるアクリル系粘着剤層を得ることのできるアクリル系粘着剤組成物を提供することにあります。
本発明の他の目的は、耐熱性に優れるアクリル系粘着剤層、より具体的には熱劣化耐性や耐熱保持性に優れるアクリル系粘着剤層、及びこのようなアクリル系粘着剤層を有するアクリル系粘着テープ又はシートを提供することにあります。
本発明者は上記の問題を解決するために鋭意検討した結果、炭素数2〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、及び極性基含有モノマーをモノマー成分として少なくとも含むアクリル系粘着剤組成物に、さらにモノマー成分として共重合可能な多環芳香族化合物を所定量含ませると、アクリル系粘着剤において、粘着特性を維持しつつ、耐熱性を向上させることができることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、(a)炭素数2〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、及び(b)極性基含有モノマーを含み、さらにモノマー全量に対して3〜20重量%の(c−1)1つの非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物、及び/又はモノマー全量に対して0.1〜5重量%の(c−2)複数の非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物をモノマー成分として含むアクリル系モノマー混合物、又は前記アクリル系モノマー混合物において、その構成成分のうち1又は2以上の成分が部分的に重合している組成物を含むことを特徴とするアクリル系粘着剤組成物を提供する。
前記アクリル系粘着剤組成物において、部分的に重合している成分は、下記(i)あるいは下記(ii)であることが好ましい。
(i):(a)成分と(b)成分、
(ii):(a)成分、(b)成分、さらに(c−1)成分
また、本発明は、前記アクリル系粘着剤組成物からなるアクリル系粘着剤層を提供する。さらに、本発明は、(a)炭素数2〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、及び(b)極性基含有モノマーを含み、さらにモノマー全量に対して3〜20重量%の(c−1)1つの非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物、及び/又はモノマー全量に対して0.1〜5重量%の(c−2)複数の非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物をモノマー成分として含むアクリル系ポリマーをベースポリマーとするアクリル系粘着剤からなることを特徴とするアクリル系粘着剤層を提供する。
前記アクリル系粘着剤層において、動的粘弾性装置で測定した際のtanδのピークより求めたガラス転移温度は−50℃〜0℃であることが好ましく、またゲル分率は50〜99重量%であることが好ましい。
さらにまた、本発明は、基材の少なくとも一方の面に、前記アクリル系粘着剤層が設けられているアクリル系粘着テープ又はシートを提供する。
本発明のアクリル系粘着剤組成物によれば、前記構成を有しているので、粘着特性を維持しつつ、耐熱性に優れるアクリル系粘着剤層を得ることができ、より具体的には粘着特性を維持しつつ、熱劣化耐性や耐熱保持性に優れるアクリル系粘着剤を得ることができる。さらに、耐熱性に優れるアクリル系粘着剤層、より具体的には熱劣化耐性や耐熱保持性に優れるアクリル系粘着剤層、及びこのようなアクリル系粘着層を有するアクリル系粘着テープ又はシートを得ることができる。
(アクリル系粘着剤組成物)
本発明のアクリル系粘着剤組成物は、(a)炭素数2〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、及び(b)極性基含有モノマーを含み、さらに(c−1)1つの非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物、及び/又は(c−2)複数の非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物をモノマー成分として含むアクリル系モノマー混合物、又は前記アクリル系モノマー混合物において、その構成成分のうち1又は2以上の成分が部分的に重合している組成物を含んでいる。なお、部分的に重合している組成物とは、完全に重合している組成物ではないことを意味し、例えば単量体成分の一部を重合させることによって得られる、10重量%程度の重合率を有するシロップ状の組成物等が挙げられる。
具体的には、アクリル系粘着剤組成物は、例えば、(a)炭素数2〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、及び(b)極性基含有モノマーを含み、さらに(c−1)1つの非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物、及び/又は(c−2)複数の非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物をモノマー成分として含むアクリル系モノマー混合物;(a)炭素数2〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、及び(b)極性基含有モノマーの部分重合物を含み、さらに(c−1)1つの非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物、及び/又は(c−2)複数の非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物をモノマー成分として含む組成物[前記アクリル系モノマー混合物において、部分的に重合している成分が(a)成分と(b)成分であるもの];(a)炭素数2〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、及び(b)極性基含有モノマー、さらに(c−1)1つの非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物の部分重合物、及び/又は(c−2)複数の非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物をモノマー成分として含む組成物[前記アクリル系モノマー混合物において、部分的に重合している成分が(a)成分、(b)成分、さらに(c−1)成分であるもの]などである。中でも、(a)炭素数2〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、及び(b)極性基含有モノマーの部分重合物を含み、さらに(c−1)1つの非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物、及び/又は(c−2)複数の非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物をモノマー成分として含む組成物[前記アクリル系モノマー混合物において、部分的に重合している成分が(a)成分と(b)成分であるもの]が好ましい。
このようなアクリル系粘着剤組成物は、耐熱性に優れる粘着剤(感圧性接着剤)を形成することができる。
(a)炭素数2〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートは、炭素数2〜14の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルが好ましく、例えば、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸s−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸イソペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸テトラデシルなどが挙げられる。中でも炭素数2〜10の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルが好ましく、特に(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルなどが好ましい。(a)炭素数2〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートは、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、「(メタ)アクリル」とは、「アクリル」及び/又は「メタクリル」を意味する。
(a)炭素数2〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートは、アクリル系モノマー混合物を構成する主成分として用いられているので、(a)炭素数2〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートの割合は、例えば、アクリル系モノマー混合物中のモノマー全量に対して60重量%以上(好ましくは67重量%以上、より好ましくは70重量%以上)であることが望ましい。このような範囲内であれば、粘着剤に必要な被着体との濡れ性と、粘着剤の保持性に必要な弾性率とを発揮するガラス転移温度(Tg)を有する、粘着剤を得ることができ、優れた粘着特性を発揮することができる。
(b)極性基含有モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イソクロトン酸などのカルボキシル基含有単量体又はその無水物(無水マレイン酸など);(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシブチル等の(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルなどの水酸基含有単量体;アクリルアミド、メタアクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミドなどのアミド基含有単量体;(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸t−ブチルアミノエチル、などのアミノ基含有単量体;(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸メチルグリシジルなどのグリシジル基含有単量体;アクリロニトリルやメタアクリロニトリルなどのシアノ基含有単量体;N−ビニル−2−ピロリドン、(メタ)アクリロイルモルホリンの他、N−ビニルピリジン、N−ビニルピペリドン、N−ビニルピリミジン、N−ビニルピペラジン、N−ビニルピロール、N−ビニルイミダゾール、N−ビニルオキサゾール等の複素環含有ビニル系単量体;(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチルなどの(メタ)アクリル酸アルコキシアルキル系モノマー;ビニルスルホン酸ナトリウムなどのスルホン酸基含有単量体;2−ヒドロキシエチルアクリロイルフォスフェートなどのリン酸基含有単量体;シクロヘキシルマレイミド、イソプロピルマレイミドなどのイミド基含有単量体;2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネートなどのイソシアネート基含有単量体などが挙げられる。中でも、(b)極性基含有モノマーとしては、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、2−アクリルアミドプロパンスルホン酸などの不飽和酸;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートどの水酸基含有単量体が好適であり、特にアクリル酸が好適である。なお、(b)極性基含有モノマーは、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
(b)極性基含有モノマーの割合としては、アクリル系モノマー混合物中のモノマー全量に対して2〜20重量%であることが好ましく、より好ましくは3〜15重量%である。このような範囲内であれば、被着体との接着力と保持性とを両立できるという優れた粘着特性を発揮することできる。
また、アクリル系粘着剤組成物は、構成するモノマー成分として、多官能性モノマーなどの各種共重合性モノマーが用いられてもよい。モノマー成分として共重合性モノマーを用いることにより、例えば、被着体への接着力を向上させたり、粘着剤の凝集力を高めたりすることができる。共重合性モノマーは単独で、又は2種以上組み合わせて使用することができる。
多官能性モノマーとしては、例えば、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、ビニル(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレートなどが挙げられる。
多官能性モノマーの割合としては、アクリル系モノマー混合物中のモノマー全量に対して2重量%以下(例えば、0.01〜2重量%)であり、好ましくは0.02〜1重量%である。多官能性モノマーの使用量が2重量%を超えると、例えば粘着剤の凝集力が高くなりすぎ、粘着性が低下するおそれがある。また、多官能性モノマーの使用量が少なすぎると(例えばモノマー全量に対して0.01重量%未満であると)、例えば、粘着剤の凝集力が低下する。
また、(a)炭素数2〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、(b)極性基含有モノマー、(c−1)1つの非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物、(c−2)複数の非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物や多官能性モノマー以外の共重合性モノマーとしては、例えば、シクロペンチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート等の脂環式炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸エステル;フェニル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸アリールエステル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル類、スチレン、ビニルトルエンなどの芳香族ビニル化合物、エチレン、ブタジエン、イソプレン、イソブチレンなどのオレフィン又はジエン類;ビニルアルキルエーテルなどのビニルエーテル類;塩化ビニルなどが挙げられる。
本発明では、アクリル系粘着剤組成物に(c−1)1つの非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物を含有していると、アクリル系粘着剤組成物からなるアクリル系粘着剤層において、耐熱性、特に熱劣化耐性を向上させることができる。これは、熱劣化は酸化による分子鎖の切断で発生するが、多環芳香族骨格が酸化の原因となる酸素ラジカルをトラップすることにより、分子鎖の酸化を抑制するためと考えられる。
(c−1)1つの非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物は、1分子中に非芳香族性炭素−炭素二重結合構造を有するラジカル重合性基を1つ有するとともに、多環芳香族骨格を有する化合物のことである。なお、(c−1)1つの非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
非芳香族性炭素−炭素二重結合構造を有するラジカル重合性基としては、例えばアクリロイル基、メタクリロイル基、スチリル基、ビニル基、ビニルエーテル基等が挙げられ、ラジカル重合反応性の点から、アクリロイル基、メタクリロイル基が好ましい。なお、アクリロイル基及びメタクリロイル基を「(メタ)アクリロイリル基」と称する場合がある。
また、多環芳香族骨格としては、例えばナフタレン環、アントラセン環、トリフェニレン環、テトラフェン環、テトラセン環、クリセン環、ピレン環、ペンタセン環、ヘキサセン環、ヘプタセン環、コロネン環、ケクレン環等が挙げられる。なお、取り扱いの点からは、多環芳香族骨格として、ナフタレン環やアントラセン環を有するものが好ましい。
(c−1)1つの非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物としては、例えば下記式(1)で示される1−アクリロキシ−4−アルコキシナフタレンや、下記式(2)で示される4−アルコキシ−1−(2−(メタ)アクリルオキシアルコキシ)ナフタレンを用いることができる。
Figure 2010053185
(式(1)において、R1はアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アリールオキシアルキル基、ハロゲン化アルキル基のいずれかを示し、R2は水素原子又はメチル基を示す。X及びYは、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、カルボキシル基、スルホン酸基のいずれかを示す。)
上記式(1)で示される1−アクリロキシ−4−アルコキシナフタレンとしては、例えば、1−アクリオキシ−4−メトキシナフタレン、1−アクリロキシ−4−ヒドロキシナフタレンなどが挙げられ、特に、1−アクリオキシ−4−メトキシナフタレン、1−アクリロキシ−4−ヒドロキシナフタレンを好適に用いることができる。
Figure 2010053185
(式(2)において、R1はアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アリールオキシアルキル基、ハロゲン化アルキル基のいずれかを示し、R2は水素原子又はメチル基を示し、R3は水素原子、アルキル基、アリール基、アルコキシメチル基、アリルオキシメチル基、アリールオキシメチル基のいずれかを示す。X及びYは、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、カルボキシル基、スルホン酸基のいずれかを示す。)
上記式(2)で示される4−アルコキシ−1−(2−(メタ)アクリルオキシアルコキシ)ナフタレンとしては、例えば、4−メトキシ−1−(2−アクリルオキシプロポキシ)ナフタレン、4−ブトキシ−1−(2−アクリルオキシプロポキシ)ナフタレン、4−(2−フェノキシエトキシ)−1−(2−アクリルオキシプロポキシ)ナフタレン、4−メトキシ−1−(2−メタクリルオキシエトキシ)ナフタレンなどが挙げられ、特に4−メトキシ−1−(2−アクリルオキシプロポキシ)ナフタレンを好適に用いることができる。また、上記以外に、例えば特開2008−1640号公報に記載されている化合物を用いてもよい。
アクリル系粘着剤組成物における(c−1)1つの非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物の割合としては、アクリル系モノマー混合物中のモノマー全量に対して3〜20重量%であることが好ましく、より好ましくは4〜18重量%である。3重量%未満では耐熱性を向上させる効果が得られない場合があり、一方20重量%を超えると粘着力の低下などの粘着特性の低下を生じる傾向がある。
また、本発明では、アクリル系粘着剤組成物に(c−2)複数の非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物を含有していると、アクリル系粘着剤組成物からなるアクリル系粘着剤層において、耐熱性、特に耐熱保持性を向上させることができる。これは、ナフタレン骨格やアントラセン骨格などの多環芳香族骨格が立体障害になり、粘着剤の熱による変形を抑制するためと考えられる。
(c−2)複数の非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物は、1分子中に非芳香族性炭素−炭素二重結合構造を有するラジカル重合性基を複数有するとともに、多環芳香族骨格を有する化合物のことである。なお、(c−2)複数の非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
非芳香族性炭素−炭素二重結合構造を有するラジカル重合性基としては、(c−1)1つの非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物における非芳香族性炭素−炭素二重結合構造を有するラジカル重合性基と同様であり、例えばアクリロイル基、メタクリロイル基、スチリル基、ビニル基、ビニルエーテル基等が挙げられ、ラジカル重合反応性の点から、アクリロイル基、メタクリロイル基が好ましい。
また、多環芳香族骨格も、(c−1)1つの非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物における多環芳香族骨格と同様であり、例えばナフタレン環、アントラセン環、トリフェニレン環、テトラフェン環、テトラセン環、クリセン環、ピレン環、ペンタセン環、ヘキサセン環、ヘプタセン環、コロネン環、ケクレン環等が挙げられる。なお、取り扱いの点からは、多環芳香族骨格として、ナフタレン環やアントラセン環を有するものが好ましい。
(c−2)複数の非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物としては、例えば、下記式(3)で示される1,4−ジアクリロキシナフタレン、下記式(4)で示される1,4−ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシアルコキシ)ナフタレン、下記式(5)で示されるビス(2−(メタ)アクリルオキシアルコキシ)ナフタレン、下記式(6)で示される9,10−ジ(メタ)アクリルオキシアントラセン、下記式(7)で示される1,4−ジヒドロ−9,10−アントラセンジイル(メタ)アクリレート、下記式(8)で示される9,10−ビス(2−(メタ)アクリルオキシアルコキシ)アントラセンを用いることができる。
Figure 2010053185
(式(3)において、R4及びR5は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子又はメチル基を示す。X及びYは、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、カルボキシル基、スルホン酸基のいずれかを示す。)
上記式(3)で示される1,4−ジアクリロキシナフタレン化合物としては、例えば、1,4−ジアクリロキシナフタレンなどが挙げられ、特に1,4−ジアクリロキシナフタレンを好適に用いることができる。また、上記以外に、例えば特開2008−24694号公報に記載されている化合物を用いてもよい。
Figure 2010053185
(式(4)において、R4及びR5は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子又はメチル基を示し、R6及びR7は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、アリール基、アルコキシメチル基、アリルオキシメチル基、アリールオキシメチル基のいずれかを示す。X及びYは、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、カルボキシル基、スルホン酸基のいずれかを示す。)
上記式(4)で示される1,4−ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシアルコキシ)ナフタレン化合物としては、例えば、1,4−ビス(2−アクリロイルオキシエトキシ)ナフタレン、1,4−ビス(2−メタクリロイルオキシエトキシ)ナフタレン、1,4−ビス(2−アクリロイルオキシプロポキシ)ナフタレン、1,4−ビス(2−アクリロイルオキシブトキシ)ナフタレンなどが挙げられ、特に1,4−ビス(2−アクリロイルオキシエトキシ)ナフタレンを好適に用いることができる。また、上記以外に、例えば特開2008−24694号公報に記載されている化合物を用いてもよい。
Figure 2010053185
(式(5)において、R4及びR5は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子又はメチル基を示し、R6及びR7は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、アリール基、アルコキシメチル基、アリルオキシメチル基、アリールオキシメチル基のいずれかを示す。X及びYは、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、カルボキシル基、スルホン酸基のいずれかを示す。)
上記式(5)で示されるビス(2−(メタ)アクリルオキシアルコキシ)ナフタレン化合物としては、例えば、2,6−ビス(2−アクリルオキシプロポキシ)ナフタレン、2,7−ビス(2−アクリルオキシプロポキシ)ナフタレン、1,6−ビス(2−アクリルオキシプロポキシ)ナフタレンなどが挙げられ、特に2,6−ビス(2−アクリルオキシプロポキシ)ナフタレンを好適に用いることができる。また、上記以外に、例えば特開2008−1641号公報に記載されている化合物を用いてもよい。
Figure 2010053185
(式(6)において、Rは、水素原子又はメチル基を示す。X及びYは、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、チオアルコキシ基のいずれかを示す。)
上記式(6)で示される9,10−ジ(メタ)アクリルオキシアントラセン化合物としては、例えば、9,10−ジアクリルオキシアントラセン、9,10−ジメタクリルオキシアントラセン、2−メチル−9,10−ジメタクリルオキシアントラセンなどが挙げられ、特に9,10−ジアクリルオキシアントラセンを好適に用いることができる。また、上記以外に、例えば特開2007−99637号公報に記載されている化合物を用いてもよい。
Figure 2010053185
(式(7)において、Rは、水素原子又はメチル基を示す。Xは、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、チオアルコキシ基のいずれかを示す。)
上記式(7)で示される1,4−ジヒドロ−9,10−アントラセンジイル(メタ)アクリレート化合物としては、例えば、1,4−ジヒドロ−9,10−アントラセンジイルアクリレート、1,4−ジヒドロ−9,10−アントラセンジイルメタクリレートなどが挙げられ、特に1,4−ジヒドロ−9,10−アントラセンジイルメタクリレートを好適に用いることができる。また、上記以外に、例えば特開2008−1637号公報に記載されている化合物を用いてもよい。
Figure 2010053185
(式(8)において、R8は水素原子、アルキル基、アリール基、アルコキシメチル基、アリルオキシメチル基、アリールオキシメチル基のいずれかを示し、Rは水素原子又はメチル基を示す。X及びYは、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、アルキルチオ基、チオアリールオキシ基、カルボキシル基、スルホン酸基のいずれかを示す。)
上記式(8)で示される9,10−ビス(2−(メタ)アクリルオキシアルコキシ)アントラセン化合物としては、例えば9,10−ビス(2−アクリルオキシエトキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−メタクリルオキシエトキシ)アントラセン、9,10−ビス(2−アクリルオキシプロポキシ)アントラセンなどが挙げられ、特に9,10−ビス(2−アクリルオキシエトキシ)アントラセンを好適に用いることができる。また、上記以外に、例えば特開2007−204438号公報に記載されている化合物を用いてもよい。
(c−2)複数の非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物の割合としては、アクリル系モノマー混合物中のモノマー全量に対して0.1〜5重量%であることが好ましく、より好ましくは0.3〜3重量%である。0.1重量%未満では耐熱性を向上させる効果が得られない場合があり、一方5重量%を超えるとゲル分が増加し粘着力の低下などの粘着特性の低下を生じる傾向がある。
本発明では、(c−1)1つの非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物、及び(c−2)複数の非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物について、それぞれ単独でアクリル系粘着剤組成物に添加してもよいし、併用してもよい。
本発明では、アクリル系粘着剤組成物に、(c−1)1つの非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物及び(c−2)複数の非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物の両方を含んでいると、熱劣化性及び耐熱保持性の両方を向上させることができ、より耐熱性を向上させることができるので好ましい。
本発明において、(c−1)1つの非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物、及び(c−2)複数の非芳香族性炭素−炭素二重結合を併用する場合、それぞれの配合量は、上述の範囲内であることが好ましい。それぞれの配合量が上述の範囲外であると、熱劣化性及び耐熱保持性の両方を向上させることができないおそれがあるからである。
アクリル系粘着剤組成物は、公知乃至慣用の重合方法により重合することができる。このような重合方法としては、例えば、溶液重合方法、乳化重合方法、塊状重合方法や活性エネルギー線照射(特に紫外線照射)による光重合方法などが挙げられる。なお、重合に際しては、重合開始剤、連鎖移動剤、乳化剤や溶剤など、それぞれの重合方法に応じた適宜な成分を、公知乃至慣用のものの中から適宜選択して使用することができる。
本発明では、活性エネルギー線を照射するだけで簡便に重合できるという点で活性エネルギー線照射(特に紫外線照射)による光重合方法が好ましい。
光重合方法で用いられる光重合開始剤としては、380〜420nmの波長を吸収可能なものを用いることが好ましい。このような380〜420nmの波長を吸収可能な光重合開始剤を使用すると、多環芳香族化合物における多環芳香族骨格の光吸収帯を避けることができる。
380〜420nmの波長を吸収可能な光重合開始剤としては、アシルフォスフィン系光重合開始剤を挙げることができる。アシルフォスフィン系光重合開始剤としては、例えば、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)(2,4,4−トリメチルペンチル)フォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−n−ブチルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−(2−メチルプロパン−1−イル)フォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−(1−メチルプロパン−1−イル)フォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−t−ブチルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)シクロヘキシルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)オクチルフォスフィンオキサイド、ビス(2−メトキシベンゾイル)(2−メチルプロパン−1−イル)フォスフィンオキサイド、ビス(2−メトキシベンゾイル)(1−メチルプロパン−1−イル)フォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジエトキシベンゾイル)(2−メチルプロパン−1−イル)フォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジエトキシベンゾイル)(1−メチルプロパン−1−イル)フォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジブトキシベンゾイル)(2−メチルプロパン−1−イル)フォスフィンオキサイド、ビス(2,4−ジメトキシベンゾイル)(2−メチルプロパン−1−イル)フォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)(2,4−ジペントキシフェニル)フォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)ベンジルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2−フェニルプロピルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2−フェニルエチルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)ベンジルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2−フェニルプロピルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2−フェニルエチルフォスフィンオキサイド、2,6−ジメトキシベンゾイルベンジルブチルフォスフィンオキサイド、2,6−ジメトキシベンゾイルベンジルオクチルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−2,5−ジイソプロピルフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−2−メチルフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−4−メチルフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−2,5−ジエチルフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−2,3,5,6−テトラメチルフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−2,4−ジ−n−ブトキシフェニルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)イソブチルフォスフィンオキサイド、2,6−ジメチトキシベンゾイル−2,4,6−トリメチルベンゾイル−n一ブチルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−2,4−ジブトキシフェニルフォスフィンオキサイド、1,10−ビス[ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フォスフィンオキサイド]デカン、トリ(2−メチルベンゾイル)フォスフィンオキサイドなどが挙げられる。これらの中でも特に、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−2,4−ジ−n−ブトキシフェニルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキサイドが好ましい。
アシルフォスフィン系光重合開始剤の含有量としては、アクリル系モノマー混合物中のモノマー全量に対して、0.05重量%以上4.0重量%以下が好ましく、さらに好ましくは0.1重量%以上2.0重量%以下である。0.05重量%未満であるとモノマー重合性が不十分となる場合があり、また4.0重量%を超えると耐熱性や粘着性が低下する場合がある。
また、アシルフォスフィン系光重合開始剤のような、380〜420nmの波長を吸収可能な光重合開始剤を用いれば、ベンゾインエーテル系光重合開始剤、アセトフェノン系光重合開始剤、α−ケトール系光重合開始剤、芳香族スルホニルクロリド系光重合開始剤、光活性オキシム系光重合開始剤、ベンゾイン系光重合開始剤、ベンジル系光重合開始剤、ベンゾフェノン系光重合開始剤、ケタール系光重合開始剤、チオキサントン系光重合開始剤などの公知の光重合開始剤を、1又は2以上併用することができる。
具体的には、ベンゾインエーテル系光重合開始剤としては、例えば、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、アニソールメチルエーテルなどが挙げられる。アセトフェノン系光重合開始剤としては、例えば、2,2−ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノンなどが挙げられる。α−ケトール系光重合開始剤としては、例えば、2−メチル−2−ヒドロキシプロピオフェノン、1−[4−(2−ヒドロキシエチル)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オンなどが挙げられる。芳香族スルホニルクロリド系光重合開始剤としては、例えば、2−ナフタレンスルホニルクロライドなどが挙げられる。光活性オキシム系光重合開始剤としては、例えば、1−フェニル−1,1−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)−オキシムなどが挙げられる。
また、ベンゾイン系光重合開始剤には、例えば、ベンゾインなどが含まれる。ベンジル系光重合開始剤には、例えば、ベンジルなどが含まれる。ベンゾフェノン系光重合開始剤には、例えば、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、3,3´−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、ポリビニルベンゾフェノン、α−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンなどが含まれる。ケタール系光重合開始剤には、例えば、ベンジルジメチルケタールなどが含まれる。チオキサントン系光重合開始剤には、例えば、チオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−メチルチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン、ドデシルチオキサントンなどが含まれる。
上記の併用する光重合開始剤の使用量としては、特に制限されないが、例えば、アクリル系モノマー混合物中のモノマー全量に対して、0.01〜5重量%(好ましくは0.1〜3重量%)の範囲から選択することができる。
光重合開始剤の活性化に際しては、活性エネルギー線を照射することが重要である。このような活性エネルギー線としては、例えば、α線、β線、γ線、中性子線、電子線などの電離性放射線や、紫外線などが挙げられ、特に、紫外線が好適である。また、活性エネルギー線の照射エネルギー、照射時間、照射方法などは特に制限されず、光重合開始剤を活性化させて、モノマー成分の反応を生じさせることができればよい。
アクリル系粘着剤組成物は、上記のアクリル系ポリマーと、必要に応じて各種添加剤を混合することにより、調製することができる。
前記各種添加剤としては、例えば、粘着付与樹脂、充填剤、顔料、老化防止剤、シランカップリン剤等が挙げられる。
アクリル系粘着剤組成物は、取り扱い性等の観点から、粘度を、例えば、アクリルゴム、増粘性添加剤などの各種ポリマー成分等を配合する方法、構成成分としてのモノマー成分を一部重合させる方法などにより、調整することができる。例えば、(a)炭素数が2〜14のアルキル(メタ)アクリレート、及び(b)極性基含有モノマーを含んでいるアクリル系モノマー混合物や、(a)炭素数2〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、及び(b)極性基含有モノマーを含み、さらに(c−1)1つの非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物を含んでいるモノマー混合物に、重合開始剤(例えば光重合開始剤など)を配合してから、該モノマー混合物に対して重合開始剤の種類に応じた重合反応を行って、一部のモノマー成分のみが重合した組成物(シロップ)を調製することができる。
(アクリル系粘着剤層)
アクリル系粘着剤層(アクリル系感圧性接着剤層)は、前記アクリル系粘着剤組成物からなる粘着剤層であり、粘着性に優れるとともに、耐熱性(特に熱劣化性や耐熱保持性など)に優れている。
すなわち、アクリル系粘着剤層は、(a)炭素数2〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、及び(b)極性基含有モノマーを含み、さらにモノマー全量に対して3〜20重量%の(c−1)1つの非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物、及び/又はモノマー全量に対して0.1〜5重量%の(c−2)複数の非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物をモノマー成分として含むアクリル系ポリマーをベースポリマーとするアクリル系粘着剤からなる粘着剤層である。
アクリル系粘着剤層は、前記アクリル系粘着剤組成物を用いて、例えば公知の粘着剤層の形成方法の中から適宜選択して形成される。例えば、アクリル系粘着剤組成物を、基材の表面上に、乾燥後の厚さが所定の厚さとなるように塗布し、必要に応じて乾燥乃至硬化させる方法(直写法)により形成されていてもよいし、適当なセパレータ(剥離紙など)上にアクリル系粘着剤組成物を、乾燥後の厚さが所定の厚さとなるように塗布し、必要に応じて乾燥乃至硬化させてアクリル系粘着剤層を形成した後、該アクリル系粘着剤層を基材の表面上に転写(移着)させる方法(転写法)により形成されてもよい。
なお、アクリル系粘着剤組成物の塗布に際しては、慣用の塗工機(例えば、グラビヤロールコーター、リバースロールコーター、キスロールコーター、ディップロールコーター、バーコーター、ナイフコーター、スプレーコーターなど)を用いることができる。
アクリル系粘着剤層の厚さとしては、特に制限されないが、例えば5〜500μmが好ましく、より好ましくは10〜200μm、さらに好ましくは30〜100μmである。粘着剤層の厚さが5μm未満であると、粘着力が低下する場合があり、一方、500μmを超えると、重合率が低下し、凝集力が悪化する場合がある。
また、アクリル系粘着剤層は、単層、複層の何れの形態を有していてもよい。
動的粘弾性装置で測定した際のtanδのピークより求めたアクリル系粘着剤層のガラス転移温度(Tg)は、−50℃〜0℃であり、好ましくは−30℃〜−5℃である。アクリル系ポリマーのガラス転移温度が−50℃未満であると凝集力が低下する傾向があり、0℃を超えると初期粘着力が低下する傾向がある。
上記ガラス転移温度は、下記のように測定する。適当な基材上にアクリル系粘着剤組成物を塗布し、乾燥して厚さ約100μmのシート状アクリル系粘着剤層を作製し、そのシート状アクリル系粘着剤層を積層して、厚さ約3mmの試験サンプルを作製する。そして、この試験サンプルを直径7.9mmの円盤状に打ち抜き、パラレルプレートで挟み込み、粘弾性試験機(装置名「ARES」レオメトリックス社製)を用いて、周波数1Hzのせん断歪を与えながら、温度領域−70℃〜200℃で、5℃/分の昇温速度で、且つせん断モードで粘弾性を測定し、損失正接(tanδ)の極大値温度を求め、該損失正接の極大値温度をガラス転移温度 (Tg)とする。
アクリル系粘着剤層のゲル分率は、50〜99重量%であり、好ましくは60〜95重量%、さらに好ましくは70〜90重量%である。ゲル分率が50重量%未満であると耐熱性や保持性が低下する傾向があり、一方99重量%を超えると粘着力が低下する傾向がある。なお、ゲル分率を調整するために、公知の硬化剤を1つあるいは2つ以上用いることができる。
ゲル分率は、下記のように求められる。幅:5cm、長さ:5mm、厚さ:50μmのアクリル系粘着剤層を重さがわかっているテフロン(登録商標)シート(デュポン社製)で包み、乾燥前重量を秤量してから、トルエン中に23℃で7分間放置して、測定片中のゾル分を抽出する。その後、トルエンから取り出して、120℃で2時間乾燥し、乾燥後重量を秤量する。そして、下記式からゲル分率を算出する。
ゲル分率(重量%)=(乾燥後重量−テフロンシートの重量)/(乾燥前重量−テフロンシートの重量)×100
(アクリル系粘着シート類)
アクリル系粘着シート類(例えば、アクリル系粘着テープ又はシート、アクリル系粘着フィルムなど)は、基材の少なくとも一方の面に前記アクリル系粘着剤層が設けられている構成を有していてもよいし(基材付きタイプ)、前記アクリル系粘着剤層のみからなる構成や前記アクリル系粘着剤層及びその他公知の粘着剤層の積層構成等の粘着剤層のみからなる構成を有していてもよい(基材レスタイプ)。なお、粘着シート類には、粘着テープ又はシート(単に「粘着テープ」あるいは「粘着シート」と称する場合がある)、粘着フィルム等が含まれる。
アクリル系粘着シート類は、両面が感圧接着面(粘着面)となっている形態であってもよいし、片面のみが感圧接着面(粘着面)となっている形態であってもよい。
アクリル系粘着シート類は、一枚の剥離ライナーのみにより、感圧接着面が保護された構成を有するシングルセパレータタイプであってもよく、二枚の剥離ライナーにより、感圧接着面が保護された構成を有するダブルセパレータタイプであってもよい。
また、アクリル系粘着シート類は、ロール状に巻回された形態で形成されていてもよく、シートが積層された形態で形成されていてもよい。すなわち、アクリル系粘着シート類は、シート状、テープ状などの形態を有することができる。なお、アクリル系粘着シート類がロール状に巻回された形態を有している場合、例えば、感圧性接着剤層であるアクリル系粘着剤層を剥離ライナーや基材の背面側に形成された剥離処理層により保護した状態でロール状に巻回することにより作製することができる。
アクリル系粘着シート類は、本発明の効果を損なわない範囲で、他の層(例えば、中間層、下塗り層など)を有していてもよい。
基材としては、特に制限されず、例えば、紙などの紙系基材;布、不織布、ネットなどの繊維系基材(その原料としては、特に制限されず、例えば、マニラ麻、レーヨン、ポリエステル、パルプ繊維などを適宜選択することができる);金属箔、金属板などの金属系基材;プラスチックのフィルムやシートなどのプラスチック系基材;ゴムシートなどのゴム系基材;発泡シートなどの発泡体や、これらの積層体(例えば、プラスチック系基材と他の基材との積層体や、プラスチックフィルム(又はシート)同士の積層体など)等の適宜な薄葉体を用いることができる。基材としては、プラスチックのフィルムやシートなどのプラスチック系基材を好適に用いることができる。このようなプラスチックのフィルムやシートにおける素材としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のα−オレフィンをモノマー成分とするオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル系樹脂;ポリ塩化ビニル(PVC);酢酸ビニル系樹脂;ポリフェニレンスルフィド(PPS);ポリアミド(ナイロン)、全芳香族ポリアミド(アラミド)等のアミド系樹脂;ポリイミド系樹脂;ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などが挙げられる。これらの素材は単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
なお、基材として、プラスチック系基材が用いられている場合は、延伸処理等により伸び率などの変形性を制御していてもよい。また、基材としては、アクリル系粘着剤層が活性エネルギー線による硬化により形成される場合は、活性エネルギー線の透過を阻害しないものを使用することが好ましい。
基材の表面は、アクリル系粘着剤層との密着性を高めるため、慣用の表面処理、例えば、コロナ処理、クロム酸処理、オゾン暴露、火炎暴露、高圧電撃暴露、イオン化放射線処理等の化学的又は物理的方法による酸化処理等が施されていてもよく、下塗り剤や剥離剤等によるコーティング処理等が施されていてもよい。
基材の厚みは、強度や柔軟性、使用目的などに応じて適宜に選択でき、例えば、一般的には1000μm以下(例えば、1〜1000μm)、好ましくは1〜500μm、さらに好ましくは3〜300μm程度であるが、これらに限定されない。なお、基材は単層、積層の何れの形態を有していてもよい。
剥離ライナー(セパレータ)としては、公知乃至慣用の剥離紙などを使用できる。具体的には、セパレータとしては、例えば、シリコーン系、長鎖アルキル系、フッ素系、硫化モリブデン等の剥離剤により表面処理されたプラスチックフィルムや紙等の剥離剤層を有する基材;ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体、クロロフルオロエチレン・フッ化ビニリデン共重合体等のフッ素系ポリマーからなる低接着性基材;オレフィン系樹脂(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなど)等の無極性ポリマーからなる低接着性基材などを用いることができる。もちろん、剥離剤層を有する基材では、剥離剤層表面が離型面であり、低接着性基材では、低接着性基材の表面が離型面である。
なお、セパレータは公知乃至慣用の方法により形成することができる。また、セパレータの厚さ等も特に制限されない。
このようなアクリル系粘着シート類は、すぐれた粘着性を発揮し、さらにすぐれた耐熱性(特に熱劣化性や耐熱保持性など)を発揮する。このようなアクリル系粘着シート類(特にアクリル系粘着テープ又はシート)は、耐熱性が求められる用途(例えば、電子機器の固定用途、回路基板の固定用途、集積回路の固定用途など)に用いることができる。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
(シロップの調製例1)
2−エチルヘキシルアクリレート:95重量部、極性基含有モノマーとしてのアクリル酸:5重量部、光重合開始剤としての2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン(商品名「イルガキュア651」チバ・ジャパン社製):0.05重量部、光重合開始剤としての1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトン(商品名「イルガキュア184」チバ・ジャパン社製):0.05重量部を4つ口フラスコに投入し、窒素雰囲気下で紫外線に暴露することによって、重合率10重量%の部分重合物(シロップ)(「シロップ(A)」と称する場合がある)を得た。
(シロップの調製例2)
2−エチルヘキシルアクリレート:90重量部、極性基含有モノマーとしてのアクリル酸:10重量部としたこと以外は、シロップの調製例1と同様にして、重合率10重量%の部分重合物(シロップ)(「シロップ(B)」と称する場合がある)を得た。
(カバーセパレーターの使用例1)
カバーセパレーターとして、一方の面が剥離処理されたポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ:38μm、商品名「ダイアホイルMRN38」三菱化学ポリエステルフィルム株式会社製)を使用した。
(工程セパレーターの使用例1)
工程セパレーターとして、一方の面が剥離処理されたポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ:38μm、商品名「ダイアホイルMRF38」三菱化学ポリエステルフィルム株式会社製)を使用した。
(実施例1)
シロップ(A):100重量部に、非芳香族性炭素−炭素二重結合を一つ有する多環芳香族化合物としての1−アクリロオキシ−4−メトキシナフタレン(商品名「Ac−MN」川崎化成工業社製):5重量部、多官能性モノマー(架橋性モノマー)としてのトリメチロールプロパントリアクリレート(商品名「カヤラッドTMPTA」日本化薬社製):0.3重量部、光重合開始剤としてのビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド(商品名「イルガキュア819」チバ・ジャパン社製):0.2重量部を均一に混合し、光重合性組成物を得た。
この光重合性組成物を、重合後の厚さが50μmとなるように、工程セパレーターの剥離処理された面上に、塗布して光重合性組成物層を形成し、さらに空気による重合阻害を防止する目的で、カバーセパレーターを、光重合性組成物層と剥離処理された面とが接する形態で貼り合わせ、光重合性組成物層を被覆した。そして、光源としてメタルハイドランプ(照度:200mW/cm2、光量:7000mJ/cm2)を用いて紫外線照射を行い、光重合性組成物層を硬化させてアクリル系粘着剤層を得た。
(実施例2)
非芳香族性炭素−炭素二重結合を一つ有する多環芳香族化合物としての1−アクリロオキシ−4−メトキシナフタレンを7重量部としたこと以外は、実施例1と同様にして、アクリル系粘着剤層を得た。
(実施例3)
非芳香族性炭素−炭素二重結合を一つ有する多環芳香族化合物としての1−アクリロオキシ−4−メトキシナフタレンを15重量部としたこと以外は、実施例1と同様にして、アクリル系粘着剤層を得た。
(実施例4)
シロップ(A)の代わりに、シロップ(B)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、アクリル系粘着剤層を得た。
(比較例1)
非芳香族性炭素−炭素二重結合を一つ有する多環芳香族化合物としての1−アクリロオキシ−4−メトキシナフタレンを2重量部としたこと以外は、実施例1と同様にして、アクリル系粘着剤層を得た。
(比較例2)
非芳香族性炭素−炭素二重結合を一つ有する多環芳香族化合物としての1−アクリロオキシ−4−メトキシナフタレンを25重量部としたこと以外は、実施例1と同様にして、アクリル系粘着剤層を得た。
(比較例3)
非芳香族性炭素−炭素二重結合を一つ有する多環芳香族化合物としての1−アクリロオキシ−4−メトキシナフタレンを配合しなかったこと以外は、実施例1と同様にして、アクリル系粘着剤層を得た。
(比較例4)
非芳香族性炭素−炭素二重結合を一つ有する多環芳香族化合物としての1−アクリロオキシ−4−メトキシナフタレンを配合しなかったこと以外は、実施例4と同様にして、アクリル系粘着剤層を得た。
(実施例5)
シロップ(A):100重量部に、非芳香族性炭素−炭素二重結合を複数有する多環芳香族化合物としての1,4−ジアクリロキシナフタレン(商品名「Ac−N」川崎化成工業社製):0.5重量部、光重合開始剤としてのビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド(商品名「イルガキュア819」チバ・ジャパン社製):0.2重量部を均一に混合し、光重合性組成物を得た。
この光重合性組成物を、重合後の厚さが50μmとなるように、工程セパレーターの剥離処理された面上に、塗布して光重合性組成物層を形成し、さらに空気による重合阻害を防止する目的で、カバーセパレーターを、光重合性組成物層と剥離処理された面とが接する形態で貼り合わせ、光重合性組成物層を被覆した。そして、光源としてメタルハイドランプ(照度:200mW/cm2、光量:7000mJ/cm2)を用いて紫外線照射を行い、光重合性組成物層を硬化させてアクリル系粘着剤層を得た。
(実施例6)
非芳香族性炭素−炭素二重結合を複数有する多環芳香族化合物としての1,4−ジアクリロキシナフタレンを2重量部としたこと以外は、実施例5と同様にして、アクリル系粘着剤層を得た。
(実施例7)
シロップ(A)の代わりに、シロップ(B)を用いたこと以外は、実施例5と同様にして、アクリル系粘着剤層を得た。
(比較例5)
非芳香族性炭素−炭素二重結合を複数有する多環芳香族化合物としての1,4−ジアクリロキシナフタレンを0.05重量部としたこと以外は、実施例5と同様にして、アクリル系粘着剤層を得た。
(比較例6)
非芳香族性炭素−炭素二重結合を複数有する多環芳香族化合物としての1,4−ジアクリロキシナフタレンを6重量部としたこと以外は、実施例5と同様にして、アクリル系粘着剤層を得た。
(実施例8)
シロップ(A):100重量部に、非芳香族性炭素−炭素二重結合を一つ有する多環芳香族化合物としての1−アクリロオキシ−4−メトキシナフタレン(商品名「Ac−MN」川崎化成工業社製):5重量部、非芳香族性炭素−炭素二重結合を複数有する多環芳香族化合物としての1,4−ジアクリロキシナフタレン(商品名「Ac−N」川崎化成工業社製):0.5重量部、光重合開始剤としてのビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド(商品名「イルガキュア819」チバ・ジャパン社製):0.2重量部を均一に混合し、光重合性組成物を得た。
この光重合性組成物を、重合後の厚さが50μmとなるように、工程セパレーターの剥離処理された面上に、塗布して光重合性組成物層を形成し、さらに空気による重合阻害を防止する目的で、カバーセパレーターを、光重合性組成物層と剥離処理された面とが接する形態で貼り合わせ、光重合性組成物層を被覆した。そして、光源としてメタルハイドランプ(照度:200mW/cm2、光量:7000mJ/cm2)を用いて紫外線照射を行い、光重合性組成物層を硬化させてアクリル系粘着剤層を得た。
(実施例9)
非芳香族性炭素−炭素二重結合を一つ有する多環芳香族化合物としての1−アクリロオキシ−4−メトキシナフタレンを15重量部としたこと以外は、実施例8と同様にして、アクリル系粘着剤層を得た。
(実施例10)
シロップ(A):100重量部に、非芳香族性炭素−炭素二重結合を一つ有する多環芳香族化合物としての1−アクリロオキシ−4−メトキシナフタレン(商品名「Ac−MN」川崎化成工業社製):7重量部、非芳香族性炭素−炭素二重結合を複数有する多環芳香族化合物としての1,4−ジアクリロキシナフタレン(商品名「Ac−N」川崎化成工業社製):0.5重量部、光重合開始剤としてのビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド(商品名「イルガキュア819」チバ・ジャパン社製):0.2重量部を均一に混合し、光重合性組成物を得た。
この光重合性組成物を、重合後の厚さが50μmとなるように、工程セパレーターの剥離処理された面上に、塗布して光重合性組成物層を形成し、さらに空気による重合阻害を防止する目的で、カバーセパレーターを、光重合性組成物層と剥離処理された面とが接する形態で貼り合わせ、光重合性組成物層を被覆した。そして、光源としてメタルハイドランプ(照度:200mW/cm2、光量:7000mJ/cm2)を用いて紫外線照射を行い、光重合性組成物層を硬化させてアクリル系粘着剤層を得た。
(実施例11)
非芳香族性炭素−炭素二重結合を複数有する多環芳香族化合物としての1,4−ジアクリロキシナフタレンを1.0重量部としたこと以外は、実施例10と同様にして、アクリル系粘着剤層を得た。
(実施例12)
非芳香族性炭素−炭素二重結合を複数有する多環芳香族化合物としての1,4−ジアクリロキシナフタレンを2.0重量部としたこと以外は、実施例10と同様にして、アクリル系粘着剤層を得た。
(評価)
実施例及び比較例について、「ゲル分率」、「ガラス転移温度(Tg)」、「粘着力」、「劣化温度」、「耐熱保持性」を測定又は評価をした。その結果を表1〜3に示した。
(ゲル分率)
各実施例及び比較例で得られたアクリル系粘着剤層を、5cm×5cm角に切り出して測定片とした。
測定片を、重さがわかっているテフロンシート(デュポン社製)で包み、乾燥前重量を秤量し、トルエン中に23℃で7分間放置して、測定片中のゾル分を抽出した。その後、トルエンから取り出して、120℃で2時間乾燥し、乾燥後重量を秤量した。
そして、下記式からゲル分率を算出した。
ゲル分率(重量%)=(乾燥後重量−テフロンシートの重量)/(乾燥前重量−テフロンシートの重量)×100
(ガラス転移温度)
各実施例及び比較例で得られたアクリル系粘着剤層から、測定用サンプル(厚さ:3mm、直径:8mmφ)を作製した。
該測定用サンプルを用いて、Rheometric Scientific社製の動的粘弾性測定装置ARESより、下記の条件に従って、粘弾性測定を行い、得られた損失正接(tanδ)のピーク点の温度(tanδのピーク値の温度)をガラス転移温度(Tg)とした。
周波数 : 1Hz
プレート径 : 7.9mmφ(パラレルプレート)
歪み : 0.1%(23℃)
サンプル厚み : 3mm
(粘着力)
各実施例及び比較例のアクリル系粘着剤層と、コロナ処理を施したPET基材(厚さ25μm、ポリエチレンテレフタレートフィルム)を貼り合わせ、試験片とした。
そして、この試験片を用いて、JIS C2107の粘着力測定法(180°引き剥がし法)に準じて、ステンレス板(SUS板)に対する粘着力を測定した。ただし、試験片は20mm幅とし、圧着は2kgローラーを1往復して行い、引張速度は300mm/minとした。なお、測定機として、引張試験機(商品名「TG−1kN」ミネベア株式会社製)を使用した。
(劣化温度)
各実施例及び各比較例で得られたアクリル系粘着剤層を約0.1g秤量し、測定用のアルミパンに入れた。
各実施例及び比較例のアクリル系粘着剤層の重量が、昇温により、初期重量より5%減少した温度を劣化温度とした。
測定装置:示差熱熱重量同時測定装置TG/DTA6200(エスアイアイ・ナノテクノロジー社製)
測定条件
測定温度域:23℃〜500℃
昇温速度:10℃/min
雰囲気ガス:空気
ガス流量:200ml/min
(耐熱保持性)
70mm×25mm角、厚さ0.4mmのアルミニウム板に、15mm×15mm角に切り出したアクリル系粘着剤層を貼り合わせた。
アクリル系粘着剤を貼り合わせたアルミニウム板に、このアクリル系粘着剤層を介して、同サイズのアルミニウム板を、5kgローラーの1往復の圧着を行い貼り合わせた。
その後、23℃の雰囲気下で24時間放置した後、40℃、60℃、80℃、100℃、120℃、140℃、160℃の各雰囲気温度下で、一方のアルミニウム板に垂直方向に0.5kgの荷重を加え、2時間保持可能であるか否かを調べることにより、2時間保持可能な最高温度を求めた。
なお、下記表において、「2EHA」は「2−エチルヘキシルアクリレート」を意味し、「AA」は「アクリル酸」を意味し、「Ac−MN」は「1−アクリロオキシ−4−メトキシナフタレン(商品名「Ac−MN」川崎化成工業社製)」を意味し、「Ac−N」は「1,4−ジアクリロキシナフタレン(商品名「Ac−N」川崎化成工業社製)」を意味し、「TMPTA」は「トリメチロールプロパントリアクリレート」を意味し、「Irg819」は「ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド(商品名「イルガキュア819」チバ・ジャパン社製)」を意味する。
Figure 2010053185
多環芳香族化合物を配合しない比較例3及び4、あるいは、非芳香族性炭素−炭素二重結合を一つ有する多環芳香族化合物の配合量が少なすぎる比較例1では劣化温度が250℃であるのに対し、非芳香族性炭素−炭素二重結合を一つ有する多環芳香族化合物が適量配合されている実施例1〜4では劣化温度が約50℃高くなった。一方、非芳香族性炭素−炭素二重結合を一つ有する多環芳香族化合物の配合量が多すぎる比較例2では劣化温度は向上するものの、ガラス転移温度(Tg)も高くなり、粘着力が低下した。
Figure 2010053185
多環芳香族化合物を配合しない比較例3、あるいは、非芳香族性炭素−炭素二重結合を複数有する多環芳香族化合物配合量が少なすぎる比較例5では耐熱温度が40℃〜80℃であるの対し、非芳香族性炭素−炭素二重結合を複数有する多環芳香族化合物配合量が適量配合されている実施例5〜7では耐熱温度が120℃〜160℃であり、耐熱性の向上が確認できた。一方、非芳香族性炭素−炭素二重結合を複数有する多環芳香族化合物の配合量が多すぎる比較例6では劣化温度は向上するものの、ゲル分率も高くなり、粘着力の低下が確認できた。
Figure 2010053185
実施例8は、実施例1の組成において多官能性モノマー(トリメチロールプロパントリアクリレート)の代わりに、非芳香族性炭素−炭素二重結合を複数有する多環芳香族化合物としての1,4−ジアクリロキシナフタレンを0.5重量部配合したものに相当し、実施例9は、実施例3の組成において多官能性モノマー(トリメチロールプロパントリアクリレート)の代わりに、非芳香族性炭素−炭素二重結合を複数有する多環芳香族化合物としての1,4−ジアクリロキシナフタレンを0.5重量部配合したものに相当する。これにより、非芳香族性炭素−炭素二重結合を一つ有する多環芳香族化合物と非芳香族性炭素−炭素二重結合を複数有する多環芳香族化合物とを併用することにより、高い劣化温度を保持したまま耐熱保持温度を向上できることが確認できた。
実施例10〜12は、実施例2の組成において多官能性モノマー(TMPTA)の代わりに、非芳香族性炭素−炭素二重結合を複数有する多環芳香族化合物としての1,4−ジアクリロキシナフタレンを0.5〜2.0重量部配合したものに相当する。これにより、高い劣化温度を保持したまま耐熱保持温度を向上できることが確認できた。また、実施例12は、実施例6の組成において、非芳香族性炭素−炭素二重結合を一つ有する多環芳香族化合物としての1−アクリロオキシ−4−メトキシナフタレンを7重量部配合したものに相当する。これにより、高い耐熱保持温度を保持したまま劣化温度を向上できることが確認できた。
このように、アクリル系粘着剤において、ナフタレン骨格を含むアクリレートを分子内に導入する事により、粘着特性を著しく低下する事なく、耐熱劣化性を著しく向上できることが確認できた。このようなアクリル系粘着剤を使用した粘着テープは、耐熱性が求められる用途に好適に用いることができることが確認できた。

Claims (7)

  1. (a)炭素数2〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、及び(b)極性基含有モノマーを含み、さらにモノマー全量に対して3〜20重量%の(c−1)1つの非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物、及び/又はモノマー全量に対して0.1〜5重量%の(c−2)複数の非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物をモノマー成分として含むアクリル系モノマー混合物、又は前記アクリル系モノマー混合物において、その構成成分のうち1又は2以上の成分が部分的に重合している組成物を含むことを特徴とするアクリル系粘着剤組成物。
  2. 部分的に重合している成分が、下記(i)あるいは下記(ii)である請求項1記載のアクリル系粘着剤組成物。
    (i):(a)成分と(b)成分、
    (ii):(a)成分、(b)成分、さらに(c−1)成分
  3. 請求項1又は2記載のアクリル系粘着剤組成物からなるアクリル系粘着剤層。
  4. (a)炭素数2〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、及び(b)極性基含有モノマーを含み、さらにモノマー全量に対して3〜20重量%の(c−1)1つの非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物、及び/又はモノマー全量に対して0.1〜5重量%の(c−2)複数の非芳香族性炭素−炭素二重結合を有する多環芳香族化合物をモノマー成分として含むアクリル系ポリマーをベースポリマーとするアクリル系粘着剤からなることを特徴とするアクリル系粘着剤層。
  5. 動的粘弾性装置で測定した際のtanδのピークより求めたガラス転移温度が、−50℃〜0℃である請求項3又は4に記載のアクリル系粘着剤層。
  6. ゲル分率が、50〜99重量%である請求項3〜5の何れかの項に記載のアクリル系粘着剤層。
  7. 基材の少なくとも一方の面に、請求項3〜6の何れかの項に記載のアクリル系粘着剤層が設けられているアクリル系粘着テープ又はシート。
JP2008217220A 2008-08-26 2008-08-26 アクリル系粘着剤組成物、アクリル系粘着剤層およびアクリル系粘着テープ又はシート Active JP5362291B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008217220A JP5362291B2 (ja) 2008-08-26 2008-08-26 アクリル系粘着剤組成物、アクリル系粘着剤層およびアクリル系粘着テープ又はシート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008217220A JP5362291B2 (ja) 2008-08-26 2008-08-26 アクリル系粘着剤組成物、アクリル系粘着剤層およびアクリル系粘着テープ又はシート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010053185A true JP2010053185A (ja) 2010-03-11
JP5362291B2 JP5362291B2 (ja) 2013-12-11

Family

ID=42069436

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008217220A Active JP5362291B2 (ja) 2008-08-26 2008-08-26 アクリル系粘着剤組成物、アクリル系粘着剤層およびアクリル系粘着テープ又はシート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5362291B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018079051A1 (ja) * 2016-10-26 2018-05-03 リケンテクノス株式会社 粘着フィルム
JP2018090726A (ja) * 2016-12-06 2018-06-14 Dic株式会社 部材固定用粘着テープ
CN112574690A (zh) * 2020-11-27 2021-03-30 惠州市科域新材料科技有限公司 一种电子产品专用低粘耐高温压敏胶和制备及其保护膜
JP2021059619A (ja) * 2019-10-03 2021-04-15 王子ホールディングス株式会社 粘着シート及び粘着シートの製造方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4354008A (en) * 1981-05-06 1982-10-12 National Starch And Chemical Corporation Pressure sensitive, hot melt adhesives
JPH1067970A (ja) * 1996-08-28 1998-03-10 Nippon Steel Chem Co Ltd 光ディスク用接着剤及び光ディスク
JPH11263749A (ja) * 1998-03-17 1999-09-28 Tokuyama Corp (メタ)アクリレート誘導体
JP2001040301A (ja) * 1999-07-29 2001-02-13 Nitto Denko Corp 接着シート類
JP2001097929A (ja) * 1999-07-28 2001-04-10 Nippon Shokubai Co Ltd 不飽和基含有化合物とその用途
JP2002173656A (ja) * 2000-12-04 2002-06-21 Nitto Denko Corp 感圧性接着剤組成物、感圧性接着シート及び光学フィルム
JP2003535921A (ja) * 1999-10-28 2003-12-02 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 高屈折率感圧接着剤
JP2006045474A (ja) * 2004-08-09 2006-02-16 Nitto Denko Corp 光重合性アクリル系粘着剤組成物および該組成物を用いた粘着シート又はテープ
JP2010018745A (ja) * 2008-07-11 2010-01-28 Kawasaki Kasei Chem Ltd 重合性組成物及びその重合物
JP2011500920A (ja) * 2007-10-19 2011-01-06 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 高屈折率の感圧性接着剤

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4354008A (en) * 1981-05-06 1982-10-12 National Starch And Chemical Corporation Pressure sensitive, hot melt adhesives
JPH1067970A (ja) * 1996-08-28 1998-03-10 Nippon Steel Chem Co Ltd 光ディスク用接着剤及び光ディスク
JPH11263749A (ja) * 1998-03-17 1999-09-28 Tokuyama Corp (メタ)アクリレート誘導体
JP2001097929A (ja) * 1999-07-28 2001-04-10 Nippon Shokubai Co Ltd 不飽和基含有化合物とその用途
JP2001040301A (ja) * 1999-07-29 2001-02-13 Nitto Denko Corp 接着シート類
JP2003535921A (ja) * 1999-10-28 2003-12-02 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 高屈折率感圧接着剤
JP2002173656A (ja) * 2000-12-04 2002-06-21 Nitto Denko Corp 感圧性接着剤組成物、感圧性接着シート及び光学フィルム
JP2006045474A (ja) * 2004-08-09 2006-02-16 Nitto Denko Corp 光重合性アクリル系粘着剤組成物および該組成物を用いた粘着シート又はテープ
JP2011500920A (ja) * 2007-10-19 2011-01-06 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 高屈折率の感圧性接着剤
JP2010018745A (ja) * 2008-07-11 2010-01-28 Kawasaki Kasei Chem Ltd 重合性組成物及びその重合物

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018079051A1 (ja) * 2016-10-26 2018-05-03 リケンテクノス株式会社 粘着フィルム
JPWO2018079051A1 (ja) * 2016-10-26 2019-09-12 リケンテクノス株式会社 粘着フィルム
JP2018090726A (ja) * 2016-12-06 2018-06-14 Dic株式会社 部材固定用粘着テープ
JP2021059619A (ja) * 2019-10-03 2021-04-15 王子ホールディングス株式会社 粘着シート及び粘着シートの製造方法
CN112574690A (zh) * 2020-11-27 2021-03-30 惠州市科域新材料科技有限公司 一种电子产品专用低粘耐高温压敏胶和制备及其保护膜
CN112574690B (zh) * 2020-11-27 2023-01-03 惠州市科域新材料科技有限公司 一种电子产品专用低粘耐高温压敏胶和制备及其保护膜

Also Published As

Publication number Publication date
JP5362291B2 (ja) 2013-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6683766B2 (ja) 両面粘着シート
JP5087414B2 (ja) 光硬化型アクリル系粘弾性体組成物、アクリル系粘弾性体、アクリル系粘弾性体層テープ又はシート、及びそれらの製造方法
WO2015163115A1 (ja) 粘着シート
JP7175622B2 (ja) アクリル系粘着剤組成物および粘着シート
JP6495820B2 (ja) 粘着剤組成物
WO2010064623A1 (ja) アクリル系感圧性接着シート、アクリル系感圧性接着シートの製造方法、及び積層構成
US20100233467A1 (en) Acrylic pressure-sensitive adhesive sheet
WO2011118179A1 (ja) アクリル系粘着剤組成物およびアクリル系粘着テープ
WO2017078026A1 (ja) 剥離剤組成物、剥離シート及び粘着体
KR20110128808A (ko) 광학 부재용 방사선 경화형 점착제 조성물 및 점착형 광학 부재
WO2020162331A1 (ja) 粘着シート
US20110076481A1 (en) Acrylic pressure-sensitive adhesive tape or sheet
KR20170041803A (ko) 점착 시트
JP2005247910A (ja) 熱硬化型粘接着テープ又はシート、及びその製造方法
KR20110127136A (ko) 광학 부재용 방사선 경화형 점착제 조성물 및 점착형 광학 부재
JP5260136B2 (ja) 光重合反応とレドックス重合反応とを併用するアクリル系粘弾性体層の製造方法、及び粘着テープ又はシート
JP2012067279A (ja) アクリル系粘着剤組成物、アクリル系粘着剤層およびアクリル系粘着テープ
TW202112541A (zh) 積層體及剝離方法
WO2021024862A1 (ja) 光架橋性粘着剤およびその利用
JP5362291B2 (ja) アクリル系粘着剤組成物、アクリル系粘着剤層およびアクリル系粘着テープ又はシート
JP7283975B2 (ja) 粘着シート
JP2016130294A (ja) 粘着シート、粘着シートの利用方法及び精密電子機器
JP7125259B2 (ja) 粘着シート
JP6317938B2 (ja) 粘着シート
JP7193401B2 (ja) 粘着剤組成物、粘着剤層、及び粘着シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121009

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130904

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5362291

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250