JP2010052400A - 成形体の製造方法及び製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の成形体の製造方法は、ワーク2の端部2aを加熱手段3により加熱する加熱工程と、第1ブロック5が押圧することによりワークの端部を略垂直に折り曲げる1次折曲工程と、第2ブロック6が押圧することにより略垂直に折り曲げられた部位2bを更に折り曲げて折り返す2次折曲工程と、を備えた成形体の製造方法であって、2次折曲工程において、略垂直に折り曲げられた部位の角部2cに規制部材7を押し当てることにより、更に折り曲げる際に規制部材7が折り曲げられた部位2bの角部2cを押圧して角部2cの高さを規制することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
1.ワークの端部を加熱手段により加熱する加熱工程と、
第1ブロックが押圧することにより前記ワークの端部を略垂直に折り曲げる1次折曲工程と、
第2ブロックが押圧することにより前記略垂直に折り曲げられた部位を更に折り曲げて折り返す2次折曲工程と、
を備えた成形体の製造方法であって、
前記2次折曲工程において、前記略垂直に折り曲げられた部位の角部に規制部材を押し当てることにより、前記更に折り曲げる際に前記規制部材が前記折り曲げられた部位の角部を押圧して該角部の高さを規制することを特徴とする成形体の製造方法。
2.前記第1ブロック及び前記第2ブロックは同一部材である前記1.に記載の成形体の製造方法。
3.前記第2ブロック及び前記規制部材は互いに着脱可能であり、前記加熱工程及び前記1次折曲工程においてはこれらが一体化しているとともに、前記第2折曲工程においては前記規制部材が前記第2ブロックから分離して別体化する前記1.又は2.に記載の成形体の製造方法。
4.前記加熱手段は前記ワークに直接接触して加熱する部材である前記1.乃至3.のうちのいずれか1項に記載の成形体の製造方法。
5.前記ワークの端部の前記加熱手段が接触している面とは反対側の面に接触して前記端部を支持する支持部材を備える前記4.に記載の成形体の製造方法。
6.前記支持部材は前記第1ブロックである前記5.に記載の成形体の製造方法。
7.ワークの端部を加熱する加熱手段と、
前記端部を押圧により略垂直に折り曲げる第1ブロックと、
前記略垂直に折り曲げられた部位を押圧により更に折り曲げて折り返す第2ブロックと、
前記略垂直に折り曲げられた部位を更に折り曲げて折り返す際に前記略垂直に折り曲げられた部位の角部を押圧して該角部の高さを規制する規制部材と、
を備えることを特徴とする成形体の製造装置。
8.前記第1ブロック及び前記第2ブロックは同一部材である前記7.に記載の成形体の製造装置。
9.前記加熱手段は前記ワークに直接接触して加熱する部材である前記7.又は8.に記載の成形体の製造装置。
10.前記ワークの端部の前記加熱手段が接触している面とは反対側の面に接触して前記端部を支持する支持部材を備える前記9.に記載の成形体の製造装置。
11.前記支持部材は前記第1ブロックである前記10.に記載の成形体の製造装置。
また、第1ブロック及び第2ブロックが同一部材である場合は、部品点数の増加を抑制して生産コストを抑えることができる。
更に、第2ブロック及び規制部材が互いに着脱可能であり、加熱工程及び1次折曲工程においてはこれらが一体化しているとともに、2次折曲工程においては規制部材が第2ブロックから分離して別体化する場合は、加熱工程及び1次折曲工程において第2ブロック及び規制部材の位置制御を別個に行う必要がなく、第2ブロック及び規制部材を容易に制御することができる。
ここで、従来のように熱風を吹き付けて加熱する場合は、ワークに、例えば、遮熱板の側端部を当接させて、加熱すべきでない部位が加熱されることを防止しているが、ワークと遮熱板との隙間から熱風が漏れたり、又はワークの内部から熱風の漏れが発生することがあり、加熱範囲がばらついてしまうことがある。これに対し、本発明において加熱手段がワークに直接接触して加熱する部材である場合は、直接接触せずに熱風を吹き付けるときと比べて加熱範囲のばらつきが少なく、必要な範囲のみ加熱することができ、加熱むらを抑え、加熱効率を向上させることができる。
また、従来のように熱風を吹き付ける方法では、加熱条件を少し高温にしただけで反対側の意匠面まで過剰に加熱され、表皮焦げの不良が発生してしまうことがある。これに対し、加熱手段を直接接触させて加熱する場合は、熱伝導率が高くなるため、ワークの端部の軟化に必要な最小限の加熱で十分である。従って、従来よりも加熱手段の温度を低く設定することができ、熱変形及び焦げ等の問題を生じることがなく、且つ省エネルギー化を図ることができる。しかも、ワークに水分が含まれているときは、従来の加熱方法では水分量のばらつきにより温度差が生じてしまうため、例えば、550℃程度の高温の熱風で加熱する必要があったが、この場合、意匠面に焦げが発生することがあるため、加熱前に養生時間を必要としていたが、加熱手段を直接接触させて加熱することにより、意匠面が焦げるほどの高温で加熱する必要がなく、水分を含有するワークであっても養生時間を必要とすることなく、加熱し、加工することができる。
更に、ワークの端部を支持する支持部材を備える場合は、加熱により端部が軟化しても、ワークが加熱手段が接触している面と反対側に倒れることを防止することができる。これにより、従来のように軟化した端部が倒れることによる生産性の低下を抑えることができる。また、加熱手段をワークに接触させ、押圧することができるため、接触面積を増加させることができ、熱伝導率をより高めることができる。
また、支持部材が第1ブロックである場合は、この種の折り曲げ部材を有する従来の製造装置に比べて部品点数の増加を抑えることができ、製造装置のコストの上昇を極力抑えることができる。
前記「ワーク」は、熱可塑性のパネル状のものである限り、その構造、大きさ、形状、材質、数量等は特に限定されない。ワーク(加工により成形体となる成形材)としては、例えば、ポリプロピレン等の合成樹脂製シートを有する積層材などが挙げられる。また、通常、成形体の表面は意匠面となり、裏面には裏面通気止めフィルム等を積層させた形態とすることができる。
本実施例では、成形材、即ち、ワークが加工されてなる成形体を自動車の天井パネルに適用した場合について説明する。そして、ワークの中央部にはサンルーフ用の開口部が形成されており、この開口部の周縁を折り曲げ加工する場合について説明する。
本実施例に係る成形体の製造装置1は、図1のように、ワーク2の端部2aを加熱する加熱手段3と、ワーク2の端部2aを支持する支持部材4と、ワーク2の端部2aを押圧して略垂直に折り曲げるための第1ブロック5と、略垂直に折り曲げられた部位2bを押圧により更に折り曲げて折り返す第2ブロック6と、略垂直に折り曲げられた部位2bを更に折り曲げて折り返す際に、略垂直に折り曲げられた部位2bの角部2cを押圧して角部2cの高さを規制する規制部材7と、を備える。また、ワーク2を支持するアルミモールド9と、このアルミモールド9との間でワーク2を挟持して固定する押さえ部材10と、が配設されている。更に、ワーク2を折り曲げる部位に当接させる曲支板11が配設されている。
前記の実施例による成形体の製造装置1により成形体を製造する手順について図1に基づいて説明する。
アルミモールド9にワーク2を配置させ、押さえ部材10により押さえて固定する[図1(A)参照]。このとき、支持部材4はワーク2の端部2aを意匠面12側から支持するように位置している。また、支持部材4と規制部材7とは一体化している。そして、加熱手段3が下降し、ワーク2の端部2aに接近して対向する[図1(B)参照]。更に、加熱手段3がワーク2側に前進し、支持部材4との間でワーク2の端部2aを挟持し、加圧して加熱する[図1(C)参照](加熱工程)。この加熱は、ワーク2の通気止めフィルム13を溶融させることなく、且つポリプロピレン製シートを軟化させることができる加熱とする。そして、所定時間が経過し、ワーク2の端部2aが軟化した後、加熱手段3が後退し、ワーク2の端部2aから離間する[図1(D)参照]。次いで、加熱手段3が上昇し、退避する[図1(E)参照]。
本実施例によれば、支持部材4によりワーク2の端部2aを支持した状態で加熱手段3により端部2aを加熱するため、加熱により端部2aが軟化して倒れることを防止することができる。これにより、従来のように軟化した端部2aが倒れることによる生産性の低下を抑えることができる。また、支持部材4は端部2aを折り曲げる第1ブロック5及び第2ブロック6を兼用しているため、部品点数の増加を抑えることができ、生産コストを低減させることができる。
Claims (11)
- ワークの端部を加熱手段により加熱する加熱工程と、
第1ブロックが押圧することにより前記ワークの端部を略垂直に折り曲げる1次折曲工程と、
第2ブロックが押圧することにより前記略垂直に折り曲げられた部位を更に折り曲げて折り返す2次折曲工程と、
を備えた成形体の製造方法であって、
前記2次折曲工程において、前記略垂直に折り曲げられた部位の角部に規制部材を押し当てることにより、前記更に折り曲げる際に前記規制部材が前記折り曲げられた部位の角部を押圧して該角部の高さを規制することを特徴とする成形体の製造方法。 - 前記第1ブロック及び前記第2ブロックは同一部材である請求項1に記載の成形体の製造方法。
- 前記第2ブロック及び前記規制部材は互いに着脱可能であり、前記加熱工程及び前記1次折曲工程においてはこれらが一体化しているとともに、前記第2折曲工程においては前記規制部材が前記第2ブロックから分離して別体化する請求項1又は2に記載の成形体の製造方法。
- 前記加熱手段は前記ワークに直接接触して加熱する部材である請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の成形体の製造方法。
- 前記ワークの端部の前記加熱手段が接触している面とは反対側の面に接触して前記端部を支持する支持部材を備える請求項4に記載の成形体の製造方法。
- 前記支持部材は前記第1ブロックである請求項5に記載の成形体の製造方法。
- ワークの端部を加熱する加熱手段と、
前記端部を押圧により略垂直に折り曲げる第1ブロックと、
前記略垂直に折り曲げられた部位を押圧により更に折り曲げて折り返す第2ブロックと、
前記略垂直に折り曲げられた部位を更に折り曲げて折り返す際に前記略垂直に折り曲げられた部位の角部を押圧して該角部の高さを規制する規制部材と、
を備えることを特徴とする成形体の製造装置。 - 前記第1ブロック及び前記第2ブロックは同一部材である請求項7に記載の成形体の製造装置。
- 前記加熱手段は前記ワークに直接接触して加熱する部材である請求項7又は8に記載の成形体の製造装置。
- 前記ワークの端部の前記加熱手段が接触している面とは反対側の面に接触して前記端部を支持する支持部材を備える請求項9に記載の成形体の製造装置。
- 前記支持部材は前記第1ブロックである請求項10に記載の成形体の製造装置。
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JP2006224406A (ja) * | 2005-02-16 | 2006-08-31 | Kasai Kogyo Co Ltd | 自動車用内装部品の製造方法 |
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