JP2010052006A - 打ち抜き後のコイニング加工方法及びコイニング加工用パンチ - Google Patents

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Abstract

【課題】打ち抜き面を有する部材の疲労強度を改善可能とする打ち抜き面へのコイニング加工方法を提供する
【解決手段】
金属板1を打ち抜き加工した後に、先端に向かって狭まるテーパー部11を有するコイニングパンチ10Bを打ち抜き加工の出口側から入り口側へ前進させながら前記金属板1の打ち抜き面9を外方向へ拡大させるコイニング加工方法であって、前記打ち抜き面9と接触する前記テーパー部11の表面11aの動摩擦係数が0.3以上とされ、その進行方向P1に対する前記テーパー部11のテーパー角度θ1が1〜30度とされたコイニングパンチ10Bを用いることを特徴とする打ち抜き後のコイニング加工方法。前記コイニングパンチ10Bは、第1テーパー部11に続く後方に、その進行方向P1に対するテーパー角度θ2が40〜90度とされた第2テーパー部12を有することが望ましい。
【選択図】 図6

Description

本発明は自動車、家電製品、建築構造物、船舶、橋梁、建設機械、各種プラント、ペンストック等で用いられる鉄、アルミニウム、チタン、マグネシウム及びこれら合金等の被加工材の打ち抜き後のコイニング加工方法及びこれに用いられるコイニング加工用パンチに関するものであり、特に打ち抜き加工によって生じる打ち抜き面の疲労特性向上に好適な打ち抜き後のコイニング加工方法及びこれに用いられるコイニング加工用パンチに関するものである。
自動車、家電製品、建築構造物等の被加工材1(金属板1)には、図1のようにダイ3上に被加工材1を載置させたうえで、板押さえ4により被加工材1をダイ3との間で挟むように押さえつけた後、打ち抜きパンチ2を図1に示す矢印方向に押し込むことにより被加工材1を打ち抜く打ち抜き加工が施されることが多い。なお、図1(a)は、加工後に被加工材1に穴が形成される打ち抜き穴加工を模式的に示した正面図であり、図1(b)は、加工後に被加工材1に開断面が形成される打ち抜き切断加工を模式的に示した正面図である。尚、板押さえ4は、使用しなくても打ち抜き加工をすることができる。
図2に示すように、打ち抜き加工が施されることにより被加工材1に形成される打ち抜き面9は、被加工材1が打ち抜きパンチ2により全体的に押し込まれて形成されるダレ5、打ち抜きパンチ2とダイ3のクリアランス内(以下特に記載がなく“クリアランス”と表記した場合は、打ち抜きパンチとダイのクリアランスを指すこととする)に被加工材1が引き込まれ局所的に引き伸ばされて形成されるせん断面6、打ち抜きパンチ2とダイ3のクリアランス内に引き込まれた被加工材1が破断して形成される破断面7、及び被加工材1裏面に生じるバリ8によって構成される。
上述したような打ち抜き加工は低コストである利点があるが、レーザー加工や機械加工の場合と比べて打ち抜き面の疲労強度が劣るという短所がある。
以下に、打ち抜き面の疲労強度向上を狙った従来技術について述べる。
特許文献1には、打ち抜き面の残留応力を圧縮応力にするために、切り刃(パンチ)の形状に特徴を設けた発明が開示されている。具体的には、特許文献1には、打ち抜き穴の内径よりも小さい直径の先端部と、打ち抜き穴の内径とほぼ同じ直径を有する穴拡部を有するピアスパンチが開示されており、更に、このようなピアスパンチを用いて、所定広さの開口部を有する穴よりも小さい穴を被加工物に明け、その後、該小さい穴を拡大して前記所定広さの開口部を有する穴を形成する方法が開示されている。また、特許文献2には、パンチの刃先に丸みをつけて、打ち抜き時に亀裂発生を遅らせる改良が施された方法が開示されている。また、特許文献3には、先端部に打ち抜き方向と平行な側面を有する切り刃と、切り刃の上部に形成された上方に向けて拡径するテーパー部とを有するパンチが開示されており、更に、このパンチを用いて打ち抜き加工と押し広げ加工とを1ストロークで行なう方法が開示されている。
また、打ち抜き後の加工処理に関する発明として、特許文献4には、打ち抜き面を最終穴径よりも小さく打ち抜いた後、自動車ホイール用飾り穴の外周となる打ち抜き面をパンチとダイでしごくことにより当該打ち抜き面に発生した破断面のマイクロクラックを押しつぶし、更に打ち抜き面に圧縮残留応力を負荷して平滑強化して厚肉部を形成する方法が開示されている。また、特許文献5には、引張強さ490N/mm以上の板材の打ち抜き加工により形成されるバリに対して、コイニング直下の硬さ上昇量がビッカース硬さ(Hv)50以上で、かつ加工量が局部体積比3〜30%である条件で、パンチを押し当てて潰す、いわゆるコイニング加工と呼ばれる方法が開示されている。また、非特許文献1、2には、バリではなく破断面にパンチを押し当てて破断面を平滑化する方法が開示されている。
特開平10−263720号公報 特開平11−254055号公報 特開平11−333530号公報 特開2002−120026号公報 特開平6−57325号公報 平成20年度 塑性加工学会春季講演大会講演論文集pp.285−286 プレス工業技法第9号pp.8−11
以上の特許文献1〜5、非特許文献1、2の開示技術は、疲労強度向上の効果や、量産性を考えた場合にいくつかの課題が存在する。
特許文献1〜3に開示の方法は、1工程で加工が完了するという長所があるが、被加工材の板厚や強度、延性に応じてパンチ形状を設計する必要があり、これら板厚等が異なる素材からなる被加工材が同時に流れる量産ラインの場合は、打ち抜き面に大きなバリが生じたり、または、破断面の平滑化が不十分であったりすることが考えられ、適用が難しい。
また、特許文献4に開示の方法は、特許文献1〜3に開示の方法を打ち抜きと平滑化の2工程に分けるという位置づけの方法なので、特許文献1〜3記載の方法と同様の理由で、板厚や強度、延性が異なる素材からなる被加工材が同時に流れる量産ラインへの適用が難しい。
また、特許文献5に開示の方法は、あくまで打ち抜き面のバリを潰すことにより疲労強度を向上させる技術であり、破断面の凹凸が原因で起こる打ち抜き面の疲労強度劣化には効果が無い。
また、非特許文献1,2に開示の方法は、破断面を平滑化させるのみでバリをつぶすことができず、加工時にバリ側への塑性流動が起こるためにバリが却って成長する場合がある。
そこで、本発明は、上述した問題点を鑑みて発明されたものであり、その目的とするところは、板厚や強度、延性が異なる素材が同時に流れるラインへも適用が容易であり、かつ、打ち抜き面の破断面の平滑化とバリをつぶすこととが同時に行えて、疲労強度に優れた打ち抜き面を得られる、打ち抜き後のコイニング加工方法とこれに用いられるコイニング加工用パンチを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために案出された、本発明の要旨とするところは、以下のとおりである。
(1)金属板を打ち抜き加工した後に、先端に向かって狭まるテーパー部を有するコイニングパンチを打ち抜き加工の出口側から入り口側へ前進させながら前記金属板の打ち抜き面を外方向へ拡大させるコイニング加工方法であって、前記打ち抜き面と接触する前記テーパー部の表面の動摩擦係数が0.3以上とされ、その進行方向に対する前記テーパー部のテーパー角度が1〜30度とされたコイニングパンチを用いることを特徴とする打ち抜き後のコイニング加工方法。
(2)その進行方向に対するテーパー角度が1〜30度とされた第1の前記テーパー部に続く後方に、その進行方向に対するテーパー角度が45〜90度とされた第2テーパー部を更に有する前記コイニングパンチを用いることを特徴とする(1)記載の打ち抜き後のコイニング加工方法。
(3)その進行方向に対するテーパー角度が1〜30度とされた前記テーパー部のテーパー角度をθ1(度)、打ち抜き加工時のクリアランスをcl(mm)、金属板の板厚に対する打ち抜き面の破断面の割合をf、金属板の板厚をt(mm)とした場合に、
Figure 2010052006
とされた前記コイニングパンチを用いることを特徴とする(1)または(2)記載の打ち抜き後のコイニング加工方法。
(4)前記第1テーパー部及び/又は第2テーパー部が、凸な曲面状に形成された前記コイニングパンチを用いることを特徴とする(1)〜(3)の何れか1項に記載の打ち抜き後のコイニング加工方法。
(5)先端に向かって狭まる第1テーパー部を有し、該第1テーパー部は、その表面の動摩擦係数が0.3以上とされるとともに、その進行方向に対するテーパー角度が1〜30度とされてなり、更に、前記第1テーパー部に続く後方に、その進行方向に対するテーパー角度が40〜90度とされた第2テーパー部を有することを特徴とする打ち抜き後のコイニング加工用パンチ。
(6)先端から1〜8mmの位置において、前記第2テーパー部を有することを特徴とする(5)記載の打ち抜き後のコイニング加工用パンチ。
(7)前記第1テーパー部は、その表面がローレット加工、または切削加工による凹凸が形成されてなることを特徴とする(5)又は(6)記載の打ち抜き後のコイニング加工用パンチ。
(8)前記第1テーパー部は、その表面のビッカース硬さが100〜300とされることを特徴とする(5)〜(7)の何れか1項に記載の打ち抜き後のコイニング加工用パンチ。
(9)前記第1テーパー部及び/又は第2テーパー部は、その表面が凸な曲面状に形成されてなることを特徴とする(5)〜(8)の何れか1項に記載の打ち抜き後のコイニング加工用パンチ。
本発明により、打ち抜き面の疲労強度を向上させることが可能である。また、本発明は、コイニングパンチによる加工であるため、板厚や強度、延性が異なる素材が同時に流れるラインへも適用が容易であり、かつ、打ち抜き面の破断面を平滑化することと、打ち抜き面のバリをつぶすこととが同時に行えるので、従来のバリのみをつぶす打ち抜き後のコイニング加工よりも疲労強度の向上代が大きい。
以下に本発明を適用した打ち抜き後のコイニング加工方法と、これを実現するためのコイニング加工装置について、図面を参照にしながら詳細に説明する。
打ち抜き加工により図2に示すような破断面7、バリ8が生じた打ち抜き面9は、その破断面7の凹凸とバリ8に起因する疲労破壊が多々問題となり、被加工材1の打ち抜き面9の疲労特性に悪影響を及ぼす。本発明者らは、疲労破壊の起点の一つとなる破断面7を平滑化する打ち抜き加工後のコイニング加工方法について鋭意検討した。
図3は、本発明者らの行なった検討内容に基づき案出されたコイニング加工方法を実現可能とするコイニング加工装置100の構成を模式的に示す正面図である。このコイニング加工装置100は、コイニングパンチ10Aと、ダイ3と、板押さえ4とを備えている。
本発明に係るコイニング加工方法では、まず、図1(a)、図1(b)に示すような打ち抜き穴加工、打ち抜き切断加工により、打ち抜きパンチ2を金属板1(被加工材1)の一面側1aから他面側1bに向けて(図1の紙面下方向)移動させて、金属板(被加工材1)に打ち抜き加工を行なう。この後、先端に向かって狭まるテーパー部11(第1のテーパー部ともいう)を有するコイニングパンチ10Aを、打ち抜き加工の出口側から入り口側、即ち、金属板1の他面側1bから一面側1aに向けて(図3の紙面上方向)前進させながら、コイニングパンチ10Aのテーパー部11を金属板1の打ち抜き面9の破断面7に押し当てて、打ち抜き面9を外方向(図3のコイニングパンチ10Aの中心軸L1に対し紙面左右方向)へ拡大させてコイニング加工を行なうことにより、本発明に係るコイニング加工方法の全工程が終了する。なお、ここでいう外方向とは、金属板1の板厚方向に直交する方向であって、コイニングパンチ10Aから離間する方向のことを意味している。
ここで、本発明においては、コイニングパンチ10Aのテーパー部11の表面11aと金属板1の打ち抜き面9との間における動摩擦係数が0.3以上となるように調整されている。これにより、コイニング加工時において、破断面7を平滑化させることができるうえ、打ち抜き面9の圧縮残留応力を大きくさせることができ、疲労強度に対する効果を向上させることが可能となっている(前記(1)に係る発明)。
この理由を図4、図5を用いて説明する。図4(a)は、テーパー部21の表面21aと金属板1の打ち抜き面9との間における動摩擦係数が0.3より低いコイニングパンチ20によるコイニング加工時の状態を示しており、図4(b)は、打ち抜き面9周辺の拡大図を示している。図5(a)は、テーパー部11の表面11aと金属板1の打ち抜き面9との間における動摩擦係数が0.3以上のコイニングパンチ10Aによるコイニング加工時の状態を示しており、図5(b)は、打ち抜き面9周辺の拡大図を示している。
図4に示すように、動摩擦係数が0.3より低いコイニングパンチ20では、テーパー部21を破断面7に押し当ててコイニングパンチ20を前進させることにより、金属板1の素材の流動が矢印A1に示すような方向に起こり、素材がせん断面6側のみならずバリ8側にまで押し広げられる。
これに対して、図5のごとく、テーパー部11の表面11aの動摩擦係数が0.3以上のコイニングパンチ10Aでは、テーパー部11を破断面7に押し当てることにより、金属板1の素材の流動が矢印A2に示すような方向のみに起こり、素材がせん断面6側へのみ押し広げられる。
即ち、本発明においては、コイニングパンチ10Aのテーパー部11の表面11aでの動摩擦係数を0.3以上とすることにより、金属板1の素材のバリ8側への流動に対して摩擦により抵抗し、その流動を抑えることが可能となっている。
このようなメカニズムにより、バリ8側へ逃げる素材が無くなる為に変形モードがより打ち抜き面9(特に破断面7)を押しつぶすようなモードとなり、破断面7の凹凸を押しつぶす強さが増すので打ち抜き面9の平滑度が増し、かつ、打ち抜き面9の圧縮残留応力が増すことになる。故に、動摩擦係数が低いコイニングパンチ20を用いた場合に比べて、打ち抜き面9の疲労強度が向上したと思われる。
なお、ここで、コイニングパンチ10Aの動摩擦係数を0.3以上と設定したのは、本発明者らの行なった試験研究に基づくものである。また、ここでいう動摩擦係数とは、クーロン摩擦における動摩擦係数のことを意味している。
以下、このような作用効果を奏するコイニング加工方法の詳細について更に説明する。
コイニング加工前に行なわれる打ち抜き加工を実現するための打ち抜き加工装置は、図1(a)に示すような、打ち抜き穴加工を実現可能な打ち抜き加工装置110Aであってもよいし、打ち抜き切断加工を実現可能な打ち抜き加工装置110Bであってもよい。これら打ち抜き加工装置110A、打ち抜き加工装置110Bは、公知の打ち抜き加工装置によって実現されていてもよく、特にその構成について限定しない。
図3に示されるコイニング加工装置100のダイ3は、金属板1をその上に載置させるものであり、コイニング加工装置100の板押さえ4は、金属板1をダイ3との間で挟むように押さえつけて、金属板1を固定するものである。このコイニング加工装置100におけるダイ3や板押さえ4は、打ち抜き加工時に用いられた図1に示されるダイ3や板押さえ4をそのまま用いてもよいし、これとは別のものを用いることとしてもよい。
コイニングパンチ10Aは、本実施の形態においては円柱状に形成されているが、その断面形状については特に限定するものではない。コイニングパンチ10Aは、公知の駆動手段に基づき、金属板1の板厚方向に動作可能に構成されており、具体的には、図3に示される方向P1に動作可能とされている。コイニングパンチ10Aのテーパー部11は、その進行方向P1と平行な断面で、その表面11aが平面状に形成されている。
コイニングパンチ10Aは、打ち抜き加工装置110A、110Bにおける打ち抜きパンチ2とダイ3とのように、ダイ3のダイ側面3aに応じた形状のパンチ側面10aが形成されていてもよいし、そのように形成されていなくともよい。前者のような形状とされている場合は、打ち抜きパンチ2により打ち抜かれて金属板1に形成された打ち抜き面9の全範囲に亘ってコイニングパンチ10Aによるコイニング加工が行うことが可能となる。後者のような形状とされる場合は、例えば、ダイ3のダイ側面3aの一部に応じた形状のコイニングパンチ10Aのパンチ側面10aを形成させておくことにより、金属板1に形成された打ち抜き面9のうちの一部の範囲に亘ってコイニングパンチ10Aによるコイニング加工を行なうことが可能となる。
図3に示すような、コイニングパンチ10Aの進行方向P1に対するテーパー部11のテーパー角度θ1は、1〜30度の範囲となるように形成されている。このようにテーパー角度θ1を設定した理由は、破断面7と被加工材1の上下面の成す角度は、通常の打ち抜き加工において多くの場合1〜30度であり、テーパー角度θ1が1度未満、または、30度超であると、テーパー部11の表面11aを金属板1の打ち抜き面9に押し当てることができないためである。なお、図3におけるテーパー角度θ1は、進行方向P1と略平行な鉛直線とテーパー部11の表面11aとがなす狭角のことをいう。
コイニングパンチ10Aのテーパー部11の表面11aの動摩擦係数を高める方法としては、樹脂やセラミックのような非潤滑剤をテーパー部11の表面11aにコーティングするか、金属板1(被加工材)と近い硬度の軟質素材でテーパー部11の表面11aを被覆又は構成する、或いはローレット加工、切削加工によりテーパー部11の表面11aに凹凸の形状を形成させる等の方法が考えられる。上述の試験では切削加工によりテーパー部11の表面11aの動摩擦係数を高めたが、特に、どの加工方法が適しているということは無く、工具加工コストや磨耗要件等を考慮してどのような手法を用いるかを適宜決定することが望ましい。
なお、コイニングパンチ10Aのテーパー部11の表面11aの硬度は、100Hv未満となるような柔らか過ぎる素材で構成されている場合、コイニングパンチ10Aが破損するため好ましくなく、300Hvを超える素材で構成されている場合、実用上の観点から好ましくない。このため、テーパー部11の表面11aの硬度は、100〜300Hvとすることが好ましい。
コイニングパンチ10Aをどこまで前進させるかについては、前進量が多すぎるとテーパー部11が高い動摩擦係数であることからコイニングパンチ10Aが抜けなくなり、前進量が少なすぎると打ち抜き面9の疲労強度を向上させる効果が少なくなる。本発明者らは、コイニングパンチ10Aの進行方向P1への前進量は、テーパー部11の表面11aが金属板1の打ち抜き面9に接触してから0.1〜0.6[mm]の範囲であれば大体の素材に対してコイニングパンチ10Aが引き抜けなくなることが無く、打ち抜き面9の疲労強度を向上させる効果を十分に得られることを、試行錯誤の結果見出した。ただし、この前進量はあくまでも目安であり、コイニングパンチ10Aを駆動する装置の能力や素材の強度によって、この値の上下限は変化する。本発明を実施する場合は、コイニングパンチ10Aが引き抜ける上限の前進量を、実施者が使用する素材と装置を使用して予め見積もった上で前進量条件を決定することが望ましい。
次に、本発明の効果を更に向上させるための他の構成について説明する。なお、上述したコイニングパンチ10Aと同一の構成要素については、同一の符号を付すことにより以下での説明を省略する。
図6(a)は、本発明に係る他の実施形態のコイニングパンチ10Bを示すものである。
図3に示されるコイニングパンチ10Aは、その進行方向P1に対するテーパー部11のテーパー角度θ1が1〜30度と小さいために、コイニング加工時にテーパー部11がバリ8に当たらず、バリ8をつぶす作用が不十分となる場合も想定される。これを解決するため、コイニングパンチ10Bは、図6に示すように、その進行方向P1に対するテーパー角度θ1が1〜30度とされた第1テーパー部11に続く後方に、第1テーパー部11のテーパー角度θ1よりも大きいテーパー角度θ2からなる第2テーパー部12を更に有している(前記(2)に係る発明)。
このようなコイニングパンチ10Bにより金属板1に対してコイニング加工を行なう場合、図6(b)に示すように、コイニングパンチ10Bの第1テーパー部11により押しつぶされなかった金属板1のバリ8に対して、図中下側(金属板1の他面側1b)からコイニングパンチ10Bの第2テーパー部12の表面12aを押し当てることになる。これにより、コイニングパンチ10Bの進行方向P1への前進に伴い、第2テーパー部12によってバリ8がつぶされることになる。
第2テーパー部12のテーパー角度θ2は、コイニング加工時に第2のテーパー部12の表面12aにバリ8が当たらなければならないという観点から、45度〜90度とすることが好ましい。このように第2テーパー部12のテーパー角度θ2を設定した理由は、テーパー角度θ2が45度未満であると第2テーパー部12にバリ8が当たりにくくなり、90度を超えると、逆にバリ7を完全に潰すことが難しくなるからである。なお、ここでいう第2テーパー部12のテーパー角度θ2は、進行方向P1と略平行な鉛直線とテーパー部12の表面12aとがなす狭角のことをいう。また、第2テーパー部12の動摩擦係数は特に定めることなく、上記の効果を得ることができるが、動摩擦係数が0.1以上であるとその効果が更に向上するので、好ましい。
打ち抜き面9を平滑化する効果を大きくしつつ、バリ8をつぶす効果を可能な限り大きくするためには、進行方向P1と平行な断面での第1テーパー部11の表面11aの全面又は広い範囲が打ち抜き面9に接触した後に、第2テーパー部12の表面12aがバリ8に当たる必要がある。このため、第2テーパー部12の位置は、図7に示すように、進行方向P1と平行な断面において、第1テーパー部の表面11aを通る仮想線L3と、打ち抜き面9の下端9a(打ち抜き方向を正とした場合)から進行方向P1と逆方向に延長される仮想線L2との交点Q3から、進行方向P1に±1mmの位置を開始位置として、第1テーパー部11から連続して設けられるようにすればよい。このため、第2テーパー部12は、図7に示される、交点Q3から+1mmの位置Q1と、交点Q3から−1mmの位置Q2との間を開始位置として、第1テーパー11から連続して設けられることになる。なお、この±1mmという数値は、実験的な知見に基づき案出されたものである。通常、打ち抜きを行い、かつ、疲労破壊が問題となる金属板1(被加工材)の板厚は2〜7mmであることから、第1テーパー部11の先端11bが金属板1の上面(一面側1a)と略同一高さかそれよりも図中の低い位置にあるという前提のもとで、第2テーパー部12の具体的な位置は先端11bから1〜8mmとなる。
次に、図5(a)に示すような、本発明のコイニングパンチ10Aとダイ3とのクリアランスについて説明する。コイニングパンチ10Aは、図5(a)に示すように、テーパー部11の途中までしか前進させないで停止させる。従って、図3において、第1テーパー部11の表面11aが金属板1の破断面7と接触できるように、コイニングパンチ10Aとダイ3とのクリアランスを0mm以上確保できれば、クリアランスは特に限定するものではない。
また、図6に示すような、本発明のコイニングパンチ10Bとダイ3とのクリアランスについて説明する。コイニングパンチ10Bは、第2テーパー部12の途中までしか前進させないで停止させる。従って、図6においても、第2テーパー部12の表面12aが金属板1のバリ8と接触できるように、コイニングパンチ10Bとダイ3とのクリアランスを0mm以上確保できれば、クリアランスは特に限定するものではない。
また、コイニング加工時に、第1テーパー部11の表面11aが一様に金属板1の破断面7に押し当たる方が、前述の打ち抜き面9を押し広げる効果、即ち、破断面7を平滑化して圧縮残留応力を付与する効果が大きくなる。このようになる第1テーパー部11のテーパー角度θ1は以下の(1)式で演算することができ、該演算式は、第1テーパー部11のテーパー角度をθ1(度)、打ち抜き加工時のクリアランスをcl(mm)、金属板の板厚に対する打ち抜き面の破断面の割合をf、金属板の板厚をt(mm)とした場合に、
Figure 2010052006
で表される(前記(3)に係る発明)。
(1)式は、コイニングパンチ10Aの第1テーパー部11におけるテーパー角度θ1が、金属板1の破断面7の表面と鉛直線とが成す角度θ3とほぼ一致するように、幾何学的に求めた式である。具体的には、図8(a)に示すような、打ち抜きパンチ2とダイ3とのクリアランスclは、図8(b)に示すように、打ち抜き加工後に金属板1に形成される打ち抜き面9の水平方向の距離と略同一とされる。ここで、上述したf、t、cl、θ3は、図8(c)に示すような関係にあり、バリ7は通常の打ち抜き加工では板厚に対して微小であるために無視すると上記の(1)式が導き出せる。
図9(a)は、本発明に係る他の実施形態のコイニングパンチ10Cを示すものであり、図9(b)はこのコイニングパンチ10Cを用いてコイニング加工を行なっている途中の状態を示すものである。
図8(a)に示されるコイニングパンチ10Cは、第1テーパー部11の表面11aが、その進行方向P1と平行な断面で外側に凸な曲面状と形成されてなるものである(前記(4)に係る発明)。この場合、素材流動が滑らかとなるためにコイニングパンチ10Cの磨耗を抑制でき、パンチ寿命を増すことができる。
このように、進行方向P1と平行な断面で外側に凸な曲面状と形成されるのは、第1テーパー部11、第2テーパー部12の双方の表面11a、12aであってもよいし、何れか一方のみであってもよい。ただし、進行方向P1と平行な断面で、第1テーパー部11の表面11aを曲面状とする場合は、図3に示すような平面状のテーパー形状にする場合と比べて、その表面11aが一様に金属板1の破断面7に接触するということが無くなるため、若干、打ち抜き面9の疲労強度向上の効果は小さくなる。
本実施例1では、まず、図1(a)に示すような円柱状の打ち抜きパンチと丸穴を有するダイとを用いて、下記の高張力鋼板から直径10mmの円形状の打ち抜き孔31が得られるように打ち抜いて穴あき鋼板を得た。この得られた穴あき鋼板には、本発明例1としてのコイニングパンチと比較例としてのコイニングパンチとを、打ち抜きパンチの打ち抜き方向とは逆向きに前進させた。これらコイニングパンチは、テーパー部11の表面11aが破断面7に接触するまで前進させた後に、更に0.8mm前進させて、テーパー部11の途中で停止させた。このようにして、コイニングパンチによる打ち抜き面9の平滑化を行った。テーパー部11の表面11aと破断面7の接触は、後述のコイニングパンチ40Aに取り付けた歪ゲージの荷重変位により検知した。この後には、図10に示すような形状からなる穴あき疲労試験片30を作成して引張疲労試験を行った。打ち抜き孔31の上端(鋼板表面側)の内径は、コイニングパンチによる平滑化の後においても、10mmのままである(図4、図5参照)。
本発明例1では、図10に示すような形状からなるコイニングパンチ40Aを用いた。コイニングパンチ40Aは、先端に向かって狭まるテーパー部11を有している。テーパー部11の表面11aは、切削加工により金属やすり状に加工されており、また、潤滑油は使用せず、これらによってその動摩擦係数が0.5程度とされたものを使用した。
比較例では、本発明例1として使用したコイニングパンチ40Aと同一の形状からなる図示しないコイニングパンチを用いた。比較例として用いたコイニングパンチは、テーパー部の表面の動摩擦係数を除いて、本発明例1で用いたコイニングパンチ40Aと同様の条件とした。比較例としてのコイニングパンチにおけるテーパー部の表面は、窒化チタンコーティングされており、更に、潤滑油を使用して、これらによってその動摩擦係数が0.1程度とされたものを使用した。
本実施例1で用いた高張力鋼板は、その素材の最大引張強さが590(MPa)とされ、その板厚が3.2mmのものを用いた。この高張力鋼板から得られる穴あき疲労試験片30の形状、寸法や、打ち抜き孔31の寸法等は、図10に示すとおりである。
本発明例1、比較例の何れにおいても、コイニングパンチと穴あき鋼板の打ち抜き孔31の中心軸が一致するように、水平方向の位置を設定した。また、本発明例1、比較例の何れにおいても、打ち抜き加工時のクリアランスclは、高張力鋼板の板厚の10%である0.32mmとした。
引張疲労試験の試験条件は、応力比(=最小荷重/最大荷重)を0とする荷重制御疲労試験であり、N数を15として室温・大気中で行った。疲労試験片30に対しては、図10の矢印で示す方向に引張荷重を負荷した。荷重の制御が困難となる寿命を破断寿命として、破断寿命が200万回となる応力範囲で評価した。
実施例1における試験結果は、本発明例1のコイニングパンチ40Aによりコイニング加工を施した疲労試験片30の疲労強度が160(MPa)、比較例のコイニングパンチによりコイニング加工を施した疲労試験片30の疲労強度が145(MPa)となった。これにより、本発明を適用したコイニングパンチのように、テーパー部11の表面11aを高摩擦係数化することによる効果を確認することができた。
本実施例2では、上記の実施例1で本発明例1として説明したコイニングパンチ40Aに対して、形状のみ異なる本発明例2としてのコイニングパンチ40Bを用いて、実施例1で説明した条件と同様の条件下で打ち抜き加工、コイニング加工及び引張疲労試験を行ない、本発明の効果の検証を行なった。
本発明例2としてのコイニングパンチ40Bは、図12に示すような形状から構成される。本発明例2としてのコイニングパンチ40Bは、本発明例1として説明したコイニングパンチ40Aと比較して、第1テーパー部11に続く後方に、第2テーパー部12を有する点のみ相違している。
コイニングパンチ40Bによる平滑化を行なうにあたって、コイニングパンチ40Bは、まず、第1テーパー部11の表面11aが破断面7に接触するまで前進させた後に、更に0.8mm前進させた。この後には、第2テーパー部12の表面12aがバリ8に接触するまで前進させた後に、更に0.2mm前進させて、第2テーパー部12の途中で停止させた(図6(b)参照)。表面12aとバリ8の接触は、コイニングパンチ40Bに取り付けた歪ゲージの荷重変位により検知した。
実施例2における試験結果は、本発明例2のコイニングパンチ40Bによりコイニング加工を施した疲労試験片30の疲労強度が165(MPa)、比較例のコイニングパンチによりコイニング加工を施した疲労試験片30の疲労強度が145(MPa)となった。これにより、本発明を適用したコイニングパンチのように、テーパー部11の表面11aを高摩擦係数化することによる効果と、第2テーパー部12を設けることによってバリ8をつぶす効果が発揮されることを確認することができた。
本実施例3では、上記の実施例2で本発明例2として説明したコイニングパンチ40Bに対して、形状のみ異なる本発明例3としてのコイニングパンチ40Cを用いて、実施例1で説明した条件と同様の条件下で打ち抜き加工、コイニング加工、引張疲労試験を行い、本発明の効果の検証を行った。
本発明例3としてのコイニングパンチ40Cは、図13に示すような形状から構成される。コイニングパンチ40Cの第1テーパー部11のテーパー角度θ1(度)は、打ち抜き面の破断面の割合f=0.7、クリアランスcl=0.32(mm)、被加工材板厚t=3.2(mm)を上述の(1)式に代入し、θ1=8.1(度)として算出したものである。
実施例3における試験結果は、本発明例3のコイニングパンチ40Cによりコイニング加工を施した疲労試験片30の疲労強度が170(MPa)、比較例のコイニングパンチによりコイニング加工を施した疲労試験片の疲労強度が145(MPa)となった。これにより、本発明を適用したコイニングパンチのように、テーパー部11の表面11aを高摩擦係数化することによる効果と、第2テーパー部12を設けることによってバリ8をつぶす効果と、第1テーパー部11が一様に破断面に接触するように上記の(1)式に基づき設定されたテーパー角度θ1の効果とを確認することができた。
本実施例4では、上記の実施例1で本発明例1として説明したコイニングパンチ40Aに対して、形状のみ異なる本発明例4としてのコイニングパンチ40Dを用いて、実施例1で説明した条件と同様の条件下で打ち抜き加工、コイニング加工及び引張疲労試験を行い、本発明の効果の検証を行なった。
本発明例4としてのコイニングパンチ40Dは、図14に示すような形状から構成される。本発明例4としてのコイニングパンチ40Dは,本発明例1として説明したコイニングパンチ40Aと比較して、第1テーパー部11の表面11aが、その進行方向P1と平行な断面で外側に凸な曲面状とされている点のみ相違している。
実施例4における試験結果は、本発明4のコイニングパンチ40Dによりコイニング加工を施した疲労試験片30の疲労強度が150(MPa)、比較例のコイニングパンチによりコイニング加工を施した疲労試験片30の疲労強度が145(MPa)となった。これにより、テーパー部11の表面11aを曲面状とした場合においても、本発明によるコイニングパンチにより、そのテーパー部11の表面11aを高摩擦係数化することによる効果が発揮されることを確認することができた。
一般的な打ち抜き加工を模式的に示した正面断面図であり、(a)は、打ち抜き穴加工の正面断面図であり、(b)は打ち抜き切断加工の正面断面図である。 打ち抜き加工された金属板の打ち抜き面の特徴を模式的に示す断面図である。 本発明に係るコイニング加工装置の構成を模式的に示す正面図である。 テーパー部の表面の摩擦係数が低いコイニングパンチを金属板の打ち抜き面に押し当てる工程を模式的に示す図であり、(a)はその正面図、(b)はその拡大図である。 テーパー部の表面の摩擦係数が高いコイニングパンチを金属板の打ち抜き面に押し当てる工程を模式的に示す図であり、(a)はその正面図、(b)はその拡大図である。 (a)第2テーパー部を有する本発明に係るコイニングパンチを模式的に示す正面図であり、(b)はそのコイニング加工を行なっている途中の状態を示す正面図である。 第2テーパー部の開始位置について説明するための図である。 金属板の破断面の表面と鉛直線とがなす角度θ3について説明するための図である。 表面が曲面状とされたテーパー部を有する本発明に係るコイニングパンチを模式的に示す正面図であり、(b)はそのコイニング加工を行なっている途中の状態を示す正面図である。 実施例1〜4に用いた疲労試験片を模式的に示す平面図である。 実施例1で本発明例1として使用したコイニングパンチを模式的に示す正面図である。 実施例2で本発明例2として使用したコイニングパンチを模式的に示す正面図である。 実施例3で本発明例3として使用したコイニングパンチを模式的に示す正面図である。 実施例4で本発明例4として使用したコイニングパンチを模式的に示す正面図である。
符号の説明
1 金属板(被加工材)
1a 一面側
1b 他面側
2 打ち抜きパンチ
3 ダイ
4 板押さえ
5 だれ
6 せん断面
7 破断面
8 ばり
9 打ち抜き面
9a 打ち抜き面の下端
10A (打ち抜き面後加工用)コイニングパンチ
10B (第2テーパー部を有する表面の摩擦係数が高い打ち抜き面後加工用)コイニングパンチ
10C (凸な曲面状の表面である打ち抜き面後加工用)コイニングパンチ
11 テーパー部(第1テーパー部)
11a (打ち抜き面後加工用コイニングパンチのテーパー部の)表面
12 第2テーパー部
12a 表面
20 (表面の摩擦係数が低い打ち抜き面後加工用)コイニングパンチ
21 テーパー部
21a (低摩擦係数である打ち抜き面後加工用コイニングパンチのテーパー部の)表面
30 実施例1〜4に使用した穴あき疲労試験片
40A (実施例1に使用した)コイニングパンチ
40B 実施例2に使用したコイニングパンチ
40C 実施例3に使用したコイニングパンチ
40D 実施例4に使用したコイニングパンチ
100 コイニング加工装置
110A 打ち抜き加工装置
110B 打ち抜き加工装置
L1 (コイニングパンチの)中心軸
A1 (表面の摩擦係数が低い打ち抜き面後加工用コイニングパンチを用いた場合の素材の)流動方向
A2 (表面の摩擦係数が高い打ち抜き面後加工用コイニングパンチを用いた場合の素材の)流動方向
P1 進行方向
θ1 (打ち抜き面後加工用コイニングパンチのテーパー部の)テーパー角度
θ2 (第2テーパー部の)テーパー角度
θ3 金属板の破断面の表面と鉛直線とがなす角度

Claims (9)

  1. 金属板を打ち抜き加工した後に、先端に向かって狭まるテーパー部を有するコイニングパンチを打ち抜き加工の出口側から入り口側へ前進させながら前記金属板の打ち抜き面を外方向へ拡大させるコイニング加工方法であって、前記打ち抜き面と接触する前記テーパー部の表面の動摩擦係数が0.3以上とされ、その進行方向に対する前記テーパー部のテーパー角度が1〜30度とされたコイニングパンチを用いることを特徴とする打ち抜き後のコイニング加工方法。
  2. その進行方向に対するテーパー角度が1〜30度とされた第1の前記テーパー部に続く後方に、その進行方向に対するテーパー角度が45〜90度とされた第2テーパー部を更に有する前記コイニングパンチを用いることを特徴とする請求項1記載の打ち抜き後のコイニング加工方法。
  3. その進行方向に対するテーパー角度が1〜30度とされた前記テーパー部のテーパー角度をθ1(度)、打ち抜き加工時のクリアランスをcl(mm)、金属板の板厚に対する打ち抜き面の破断面の割合をf、金属板の板厚をt(mm)とした場合に、
    Figure 2010052006
    とされた前記コイニングパンチを用いることを特徴とする請求項1又は2記載の打ち抜き後のコイニング加工方法。
  4. その進行方向に対するテーパー角度が1〜30度とされた前記テーパー部及び/又は第2テーパー部が、凸な曲面状に形成された前記コイニングパンチを用いることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の打ち抜き後のコイニング加工方法。
  5. 先端に向かって狭まる第1テーパー部を有し、該第1テーパー部は、その表面の動摩擦係数が0.3以上とされるとともに、その進行方向に対するテーパー角度が1〜30度とされてなり、更に、前記第1テーパー部に続く後方に、その進行方向に対するテーパー角度が40〜90度とされた第2テーパー部を有することを特徴とする打ち抜き後のコイニング加工用パンチ。
  6. 先端から1〜8mmの位置において、前記第2テーパー部を有することを特徴とする請求項1記載の打ち抜き後のコインニング加工用パンチ。
  7. 前記第1テーパー部は、その表面がローレット加工、又は切削加工による凹凸が形成されてなることを特徴とする請求項5又は6記載の打ち抜き後のコイニング加工用パンチ。
  8. 前記第1テーパー部は、その表面のビッカース硬さが100〜300であることを特徴とする請求項5〜7の何れか1項に記載の打ち抜き後のコイニング加工用パンチ。
  9. 前記第1テーパー部及び/又は第2テーパー部は、その表面が凸な曲面状に形成されてなることを特徴とする請求項5〜8の何れか1項に記載の打ち抜き後のコイニング加工用パンチ。
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