JP2010049133A - レンズ鏡筒およびカメラ - Google Patents

レンズ鏡筒およびカメラ Download PDF

Info

Publication number
JP2010049133A
JP2010049133A JP2008214916A JP2008214916A JP2010049133A JP 2010049133 A JP2010049133 A JP 2010049133A JP 2008214916 A JP2008214916 A JP 2008214916A JP 2008214916 A JP2008214916 A JP 2008214916A JP 2010049133 A JP2010049133 A JP 2010049133A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens barrel
lens
cylinder
sound absorbing
lens group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008214916A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Imura
好男 井村
Hisanori Togawa
久憲 戸川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2008214916A priority Critical patent/JP2010049133A/ja
Publication of JP2010049133A publication Critical patent/JP2010049133A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

【課題】絞り羽根の作動音が外部に漏れることがないレンズ鏡筒およびカメラを提供する。
【解決手段】本発明に係わるレンズ鏡筒(10)は、所望の絞り値に応じて絞り羽根(23)を駆動することにより被写体光の通過領域を形成する絞りユニット(22)と、前記被写体光の光軸に沿って前記絞りユニットの前後に配置された第1および第2レンズ(L2、L3)と、前記絞りユニットと前記第1および第2レンズとが収納される筒体(20、21)と、前記絞りユニットにおいて絞り羽根を駆動した際に発生する音が外部へ伝達される領域に設置された吸音部材(31〜36)とを備えることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、レンズ鏡筒およびカメラに関するものである。
従来の絞り羽根を備えたレンズ鏡筒では、絞り羽根の作動時にその作動音が発生していた。このため、動画撮影モードにおいては、撮影時に絞り羽根の作動音が雑音として録音されてしまうことがあった。撮影レンズから発生する音の影響を低減させる従来技術として、撮影レンズ構体を遮音性を有する軟性樹脂で覆ったものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−288973号公報
しかしながら、従来の技術では、レンズ鏡筒全体に遮音部材を配置するものであるため不経済であった。
本発明の課題は、効率的で且つ経済的な構成で、絞り羽根の作動音が外部に漏れることがないレンズ鏡筒およびカメラを提供することにある。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、所望の絞り値に応じて絞り羽根(23)を駆動することにより被写体光の通過領域を形成する絞りユニット(22)と、前記被写体光の光軸に沿って前記絞りユニットの直前及び直後に配置された第1および第2レンズ(L2、L3)と、前記絞りユニットと前記第1および第2レンズとが収納される筒体(20、21)と、前記絞りユニットにおいて絞り羽根を駆動した際に発生する音が外部へ伝達される領域に設置された吸音部材(31〜36)とを備えることを特徴とするレンズ鏡筒(10)である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒(10)であって、前記筒体(20、21)と、前記絞りユニット(22)を間に挟んで前記第1および第2レンズ(L2、L3)の対向するレンズ面とにより形成される空間(S1)が密閉されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のレンズ鏡筒(10)であって、前記筒体(20、21)と、前記絞りユニット(22)を間に挟んで前記第1および第2レンズ(L2、L3)の対向するレンズ面とにより形成される空間(S1)が真空状態であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のレンズ鏡筒(10)であって、前記筒体(20、21)と、前記絞りユニット(22)を間に挟んで前記第1および第2レンズ(L2、L3)の対向するレンズ面とにより形成される空間(S1)に透明な液体が充填されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒(10)であって、前記筒体は、前記第1レンズ(L2)が収納される第1筒体(40)と、前記第2レンズ(L3)が収納される第2筒体(41)とを備え、前記絞りユニット(22)は前記第1筒体と第2筒体との間に保持され、前記第1および第2筒体と、前記絞りユニットを間に挟んで前記第1および第2レンズの対向するレンズ面とにより形成される空間(S2)が前記吸音部材(34)により密閉されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のレンズ鏡筒(10)であって、前記吸音部材(36)は、前記第1および第2筒体(40、41)と、前記絞りユニット(22)を間に挟んで前記第1およびレンズ(L2、L3)の対向するレンズ面とにより形成される空間(S2)に含まれる空気が膨張した際に外側に膨らむ蛇腹構造を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜3、5、6のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒(10)であって、前記絞りユニット(22)は、絞り羽根(23)を駆動するモータ(24)を含み、前記モータと前記筒体(21、41)との間に前記モータの作動音を吸音するための吸音部材(35)が設置されていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒(10)であって、前記吸音部材として、吸音特性の異なる複数の吸音部材(31〜36)を備え、設置される領域に応じて吸音特性の異なる吸音部材が用いられていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒(10)と、前記レンズ鏡筒に備えられた前記第1および第2のレンズ(L2、L3)を通過した被写体光が露光される撮像部(2)とを備えることを特徴とするカメラ(1)である。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
本発明によれば、絞り羽根の作動音が外部に漏れることがないレンズ鏡筒、カメラを提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係わるレンズ鏡筒およびカメラの実施形態について説明する。なお、以下に示す各図には、説明と理解とを容易にするために、XYZの直交座標系を設けた。この座標系では、撮影者が光軸Aを水平として横長の画像を撮影する場合のカメラ位置(以下、正位置という)において撮影者から見て左側に向かう方向をXプラス方向とする。また、正位置において上側に向かう方向をYプラス方向とする。さらに、正位置において被写体に向かう方向をZ方向とする。
[実施形態1]
図1は、実施形態1のレンズ鏡筒を含むカメラシステムの概観斜視図である。
図2は、図1に示すレンズ鏡筒のワイド状態での断面図である。
図3は、図1に示すレンズ鏡筒のテレ状態での断面図である。
図4は、図1に示すレンズ鏡筒の部分断面図である。
本実施形態のカメラ1は、図1に示すように、カメラ本体2に対してレンズ鏡筒10が着脱自在に装着される撮像装置である。カメラ本体2は、レンズ鏡筒10に備えられたレンズ群を通過した被写体光が露光される図示しない撮像部を有する。カメラ1は、この撮像部の構造により異なる記録形式のカメラとなる。本発明はどのような記録形式のカメラにも適用することができる。例えば、CCD等のイメージセンサを備えたデジタルカメラでもよいし、銀塩フィルムに対して被写体光を露光する機構を備えたフィルムカメラであってもよい。
レンズ鏡筒10は、後述する複数のレンズ群を備えるズームレンズであり、光軸A方向の撮影者側の端部に設けられた図示しないレンズマウントが、カメラ本体2の正面部(撮影時に被写体に対向する面部)に設けられた図示しないカメラマウントと機械的に接合されている。なお、本実施形態では、レンズ鏡筒10が円筒状に形成された例を示しているが、筒体として後述する密閉構造が実現可能な形状であれば、どのような形状であってもよい。例えば、三角柱、四角柱のような多角形の角柱、楕円柱、或いは複数の異なる形状を組み合わせたものであってもよい。
次に、レンズ鏡筒10の内部構成を図2および図3を用いて説明する。レンズ鏡筒10は、大別すると、第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3、絞りユニット22、後述する筒体の各部、および最外部に配置される外観カバー26により構成されている。
第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3は、3群構成のズームレンズを構成する光学部材であって、光軸A方向に沿って被写体側から順次配列されている。なお、図1(および図2)では、第2レンズ群L2以外の具体的なレンズ構成の図示を省略する。
第1レンズ群筒11は、第1レンズ群L1を保持する筒体であり、第1レンズ群移動筒12の外径側に配置されている。この第1レンズ群筒11の内周面にはヘリコイドネジ13が形成されている。
第1レンズ群移動筒12は、第1レンズ群筒11を光軸A方向に沿って移動させるための筒体である。この第1レンズ群移動筒12の外周面にはヘリコイドネジ14が形成され、第1レンズ群筒11のヘリコイドネジ13と螺合している。また、第1レンズ群移動筒12の内周部には、後述するカム筒15に形成されたカム溝16bを貫通して、固定筒17に形成された直進溝18bと係合する突起部30が設けられている。第1レンズ群移動筒12の内径側には、カム筒15、固定筒17が順に配置されている。
第1レンズ群筒11は、例えば、撮影者による手動操作に応じて、又は図示しないアクチュエータによって光軸A周りに回転する。このとき、ヘリコイドネジ13、14が相対的に反対方向に回転する動作と連動して、第1レンズ群筒11は光軸A方向に進退動作することになる。第1レンズ群L1は、フォーカスレンズとして機能するものであり、第1レンズ群筒11が光軸A方向に進退動作することによって、ピント合わせが行われる。
カム筒15は、第1レンズ群移動筒12の内径側に設けられた筒体であって、周面に第2レンズ群筒20および第3レンズ群筒21を駆動するカム溝16aと、第1レンズ群移動筒12を駆動するカム溝16bとが形成されている。カム溝16a、16bは、カム筒15の周方向に沿って、例えば斜め方向に形成されている。また、カム筒15は、図示しない回転式のズームリング(又は図示しない駆動装置)と係合しており、ズームリングの回転と連動して光軸A回りに回転駆動される。この回転駆動によって、カム溝16a、16bの側面が固定筒17に対して相対的に変位することになる。
固定筒17は、カム筒15の内径側に設けられた筒体であって、レンズマウント25にネジ止め等により取り付けられている。この固定筒17は、レンズ鏡筒10がカメラ本体2に装着された状態において、カメラ本体2に対する光軸A方向への移動が制限された部材である。また、固定筒17には、後述する第3レンズ群筒21に設けられた突起部19を光軸A方向に沿って案内する直進溝18aと、前述の第1レンズ群移動筒12に設けられた突起部30を光軸A方向に沿って案内する直進溝18bとがそれぞれ形成されている。
第3レンズ群筒21は、固定筒17の内径側に挿入された筒体であって、光軸A方向の被写体側の端部に第2レンズ群筒20が取り付けられている。そして、第2レンズ群筒20と第3レンズ群筒21により形成される内部空間には、絞りユニット22、および絞りユニット駆動用モータ24が配置されている。上記内部空間の構成については後述する。
また、第3レンズ群筒21の外周部には、固定筒17の直進溝18aを貫通して、カム筒15のカム溝16aと係合する突起部19が設けられている。
上記構成において、撮影者による図示しないズームリングの回転操作、又は図示しない駆動装置による回転駆動がなされると、これと連動してカム筒15が光軸A回りに回転駆動される。すると、第3レンズ群筒21の突起部19は、係合しているカム溝16aの側面に押圧され、光軸A方向に沿って移動することになる。このとき、突起部19は固定筒17の直進溝18aを貫通しているため、第2レンズ群筒20および第3レンズ群筒21は回転することなく、光軸A方向に沿って直進移動することになる。また同時に、第1レンズ群移動筒12の突起部30は、貫通しているカム溝16bの側面に押圧され、光軸A方向に沿って移動することになる。このとき、突起部30は固定筒17の直進溝18bと係合しているため、第1レンズ群移動筒12は回転することなく、第3レンズ群筒21と同じく光軸A方向に沿って直進移動することになる。このように、ズームリングを回転操作することによって、第2レンズ群筒20および第3レンズ群筒21と、第1レンズ群移動筒12とがそれぞれ光軸A方向に沿って移動することになる。
上記ズームリング等の回転操作によって、図2に示すように、第2レンズ群筒20および第3レンズ群筒21と第1レンズ群移動筒12とが光軸A方向の撮影者側に移動すると、レンズ鏡筒10はワイド状態となる。また、図3に示すように、第2レンズ群筒20および第3レンズ群筒21と第1レンズ群移動筒12とが光軸A方向の被写体側に移動すると、レンズ鏡筒10はテレ状態となる。なお、図2および図3では、第1レンズ群移動筒12の移動を省略して同一位置で図示している。
次に、第2レンズ群筒20および第3レンズ群筒21の内部構造について説明する。図4は、第2レンズ群筒20および第3レンズ群筒21の断面図である。
図4に示すように、第2レンズ群筒20の光軸A方向の撮影者側の外周面には雄ネジ部28が形成され、第3レンズ群筒21の光軸A方向の被写体側の内周面には雌ネジ部29がそれぞれ形成されている。第2レンズ群筒20の雄ネジ部28と第3レンズ群筒21の雌ネジ部29とが螺合することにより、第2レンズ群筒20と第3レンズ群筒21とが一体に締結されている。この第2レンズ群筒20と第3レンズ群筒21とで形成される内部空間S1は密閉状態となっており、この内部空間S1に絞りユニット22、および絞りユニット駆動用モータ24が配置されている。
本実施形態における内部空間S1には空気が存在しているが、内部空間S1を真空状態としてもよい。また、各レンズ群の光学特性に影響を与えない透明な液体を充填した構成としてもよい。この場合は、更に振動減衰性が高い液体であることが望ましい。
絞りユニット22は、複数の絞り羽根23を備え、所望の絞り値に応じて絞り羽根23を駆動することにより、被写体光の通過領域を形成するものである。また、絞り羽根23は、絞りユニット22と隣接して配置された絞りユニット駆動用モータ24により電動で駆動される構成となっている。なお、絞りユニット駆動用モータ24に接続された配線については図示を省略する。
本実施形態では、光軸Aに沿って絞りユニット22の前後に第2レンズ群L2、第3レンズ群L3が配置された構成となっている。そして、第2レンズ群筒20および第3レンズ群筒21は、絞りユニット22と、第2レンズ群L2および第3レンズ群L3とを収納する筒体として機能している。
また、第2レンズ群筒20と第3レンズ群筒21とで形成される内部空間S1において、絞りユニット22の絞り羽根23を駆動した際に発生する音(以下、作動音という)が外部に伝達される領域には、吸音部材31〜33が設けられている。作動音が外部に伝達される領域としては、例えば、第2レンズ群筒20の雄ネジ部28と第3レンズ群筒21の雌ネジ部29との螺合部分、第2レンズ群筒20の光軸A方向の被写体側の領域、第3レンズ群筒21の光軸A方向の撮影者側の領域、絞りユニット駆動用モータ24と第3レンズ群筒21との間(絞りユニット駆動用モータ24の周囲)などが考えられる。本実施形態では、これらの領域にそれぞれ吸音部材31〜33を設けた構造としている。
吸音部材としては、例えば、スポンジ等の発泡材、グラスウール、多孔室材、ゲル材、植毛紙、或いはこれらの各部材と等価な機能を有する部材を用いることができる。また、吸音効果の代わりに音の反射防止効果を有する部材でもよいし、吸音効果と音の反射防止効果とを両方兼ね備えた部材であってもよい。
更に、吸音部材31〜33には、設置場所に係わらず同一の部材を用いてもよいし、設置場所に応じて異なる部材を用いるようにしてもよい。例えば、絞りユニット駆動用モータ24は振動の振幅が大きいため、この周囲に設置する吸音部材32としてはゲルシートを用い、その他の領域に設置する吸音部材31、33としては植毛紙を用いるというような使い方である。また、同一の場所に異なる部材を複数設置した構成としてもよい。
すなわち、絞りユニット駆動用モータ24のように振動の振幅が大きい(発生音が大きい)箇所に設置する吸音部材は、絞りユニット駆動用モータ24よりも発生音が小さい箇所に設置される吸音部材よりも吸音効果が大きいものが使用される。
以上、本実施形態1によると、以下の効果を有する。
(1)絞り羽根23の作動音が外部へ伝達される領域に吸音部材31〜33を設置するようにしたので、発生した作動音は吸音部材31〜33に吸収されることになる。このため、絞り羽根23の作動音が外部に漏れるのを防止することができる。
(2)内部空間S1を密閉状態とすることにより、吸音部材が設置されていない領域においても音が外部に伝わりにくくなるため、音漏れ防止の効果を高めることができる。
(3)内部空間S1に、各レンズ群の光学特性に影響を与えない透明な液体を充填することにより、密閉状態よりも更に音が外部に伝わりにくくなるため、音漏れ防止の効果をより高めることができる。
(4)内部空間S1を真空状態とすることにより、音を外部に伝達する媒体となる空気が存在しなくなるので、より完璧な音漏れ防止の効果を得ることができる。
(5)絞りユニット駆動用モータ24と第3レンズ群筒21との間に吸音部材32を設置したので、絞り羽根23の作動音だけでなく、絞りユニット駆動用モータ24の駆動音が外部に漏れるのを防止することができる。
[実施形態2]
図5は、実施形態2のレンズ鏡筒を示す部分断面図である。
本実施形態2のレンズ鏡筒を備えたカメラは実施形態1(図1)と同じであるため説明を省略する。またレンズ鏡筒の基本的な構成も実施形態1(図2、図3)と同じであるため説明を省略する。ここでは、本実施形態2に特徴的な部分についてのみ説明する。なお、実施形態1と同等部分には同一符号を付して説明する。
図5に示すように、本実施形態の第2レンズ群筒40、第3レンズ群筒41は、円周方向の複数の箇所でビス27により一体に組み付けられている(図5はそのうちの一箇所を示す)。また、第2レンズ群筒40および第3レンズ群筒41と、絞りユニット22を間に挟んで第2レンズ群L2および第3レンズ群L3の対向するレンズ面により形成される内部空間S2は、第2レンズ群筒40と第3レンズ群筒41とを組み付けた状態では密閉されておらず、外部と連通する隙間が形成されている。
本実施形態2では、この隙間の部分に吸音部材34を設置することにより、内部空間S2が吸音部材34で密閉されるようにしている。また、絞りユニット駆動用モータ24と第3レンズ群筒41との間(絞りユニット駆動用モータ24の周囲)にも吸音部材35を設置している。
吸音部材34、35としては、実施形態1で説明した各種の材料を用いることができる。また、実施形態1と同様に、設置場所に係わらず同一の部材を用いてもよいし、設置場所に応じて異なる部材を用いるようにしてもよい。更に、同一の場所に異なる部材を複数設置した構成としてもよいことも実施形態1と同様である。
図6は、実施形態2の他の構成例を示す断面図である。図6に示す吸音部材36は、部材の一部(以下、蛇腹部分36aという)が外径側に膨らむ蛇腹構造となっている。本構成において、内部空間S2に含まれる空気が膨張すると、図中破線で示すように、吸音部材36の蛇腹部分36aが外径側に膨らむことによって、空気の膨張分が吸収されることになる。また、空気の膨張が収まると、吸音部材36の蛇腹部分36aは再び元の位置に戻ることになる。
以上、本実施形態2によると、以下の効果を有する。
(1)内部空間S2を吸音部材34で密閉するようにしたので、絞り羽根23で発生した作動音は吸音部材34に吸収されることになる。このため、絞り羽根23の作動音が外部に漏れるのを防止することができる。
(2)絞りユニット駆動用モータ24と第3レンズ群筒41との間に吸音部材35を設置したので、絞り羽根23の作動音だけでなく、絞りユニット駆動用モータ24の駆動音が外部に漏れるのを防止することができる。
(3)吸音部材36に蛇腹構造を備えることにより、内部空間S2の空気が熱により膨張した場合でも、空気の膨張分はレンズ鏡筒内で吸収されることになる。このため、内圧の上昇によりレンズ内部に不具合が発生するのを未然に防止することができる。また、使用時の温度に影響されることなく、常に安定したレンズ性能を維持することが可能となる。
[変形形態]
以上説明した実施形態に限定されることなく、本発明は以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)本発明に係わるレンズ鏡筒、カメラの構成は、実施形態に記載したものに限らず、適宜変更が可能である。例えば、実施形態ではズームレンズを構成する複数のレンズ群の一部を密閉した例について示したが、ズーム機構を持たないレンズに適用してもよい。また、絞りユニットの前後に配置されたレンズは、複数のレンズをレンズ群として構成したものに限らず、単体レンズであってもよい。更に、密閉された内部空間には絞りユニットだけでなく、他の駆動部材が存在していてもよい。
(2)実施形態に示すレンズ鏡筒は、カメラ本体に着脱自在に装着される交換レンズ鏡筒であるが、レンズ鏡筒はこれに限らず、例えば、カメラ本体に一体に設けられたものであってもよい。
なお、実施形態1、2および変形形態は、適宜に組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
実施形態1のレンズ鏡筒を含むカメラシステムの概観斜視図である。 図1に示すレンズ鏡筒のワイド状態での断面図である。 図1に示すレンズ鏡筒のテレ状態での断面図である。 図1に示すレンズ鏡筒の部分断面図である。 実施形態2のレンズ鏡筒を示す部分断面図である。 実施形態2のレンズ鏡筒の他の構成例を示す断面図である。
符号の説明
1:カメラ、2:カメラ本体、10:レンズ鏡筒、11:第1レンズ群筒、12:第1レンズ群移動筒、20(40):第2レンズ群筒、21(41):第3レンズ群筒、22:絞りユニット、23:絞り羽根、24:絞りユニット駆動用モータ、31〜36:吸音部材

Claims (9)

  1. 所望の絞り値に応じて絞り羽根を駆動することにより被写体光の通過領域を形成する絞りユニットと、
    前記被写体光の光軸に沿って前記絞りユニットの直前及び直後に配置された第1および第2レンズと、
    前記絞りユニットと前記第1および第2レンズとが収納される筒体と、
    前記絞りユニットにおいて絞り羽根を駆動した際に発生する音が外部へ伝達される領域に設置された吸音部材と、
    を備えることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 請求項1に記載のレンズ鏡筒であって、
    前記筒体と、前記絞りユニットを間に挟んで前記第1および第2レンズの対向するレンズ面とにより形成される空間が密閉されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 請求項2に記載のレンズ鏡筒であって、
    前記筒体と、前記絞りユニットを間に挟んで前記第1および第2レンズの対向するレンズ面とにより形成される空間が真空状態であることを特徴とするレンズ鏡筒。
  4. 請求項2に記載のレンズ鏡筒であって、
    前記筒体と、前記絞りユニットを間に挟んで前記第1および第2レンズの対向するレンズ面とにより形成される空間に透明な液体が充填されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  5. 請求項1に記載のレンズ鏡筒であって、
    前記筒体は、前記第1レンズが収納される第1筒体と、前記第2レンズが収納される第2筒体とを備え、
    前記絞りユニットは前記第1筒体と第2筒体との間に保持され、
    前記第1および第2筒体と、前記絞りユニットを間に挟んで前記第1および第2レンズの対向するレンズ面とにより形成される空間が前記吸音部材により密閉されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  6. 請求項5に記載のレンズ鏡筒であって、
    前記吸音部材は、前記第1および第2筒体と、前記絞りユニットを間に挟んで前記第1およびレンズの対向するレンズ面とにより形成される空間に含まれる空気が膨張した際に外側に膨らむ蛇腹構造を備えることを特徴とするレンズ鏡筒。
  7. 請求項1〜3、5、6のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒であって、
    前記絞りユニットは、絞り羽根を駆動するモータを含み、
    前記モータと前記筒体との間に前記モータの作動音を吸音するための吸音部材が設置されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒であって、
    前記吸音部材として、吸音特性の異なる複数の吸音部材を備え、設置される領域に応じて吸音特性の異なる吸音部材が用いられていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒と、
    前記レンズ鏡筒に備えられた前記第1および第2のレンズを通過した被写体光が露光される撮像部と、
    を備えることを特徴とするカメラ。
JP2008214916A 2008-08-25 2008-08-25 レンズ鏡筒およびカメラ Pending JP2010049133A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008214916A JP2010049133A (ja) 2008-08-25 2008-08-25 レンズ鏡筒およびカメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008214916A JP2010049133A (ja) 2008-08-25 2008-08-25 レンズ鏡筒およびカメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010049133A true JP2010049133A (ja) 2010-03-04

Family

ID=42066247

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008214916A Pending JP2010049133A (ja) 2008-08-25 2008-08-25 レンズ鏡筒およびカメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010049133A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07270858A (ja) * 1994-03-26 1995-10-20 Canon Inc 絞りを有する光学系
JPH08114831A (ja) * 1994-10-13 1996-05-07 Fuji Photo Optical Co Ltd カメラの絞り装置
JP2005141015A (ja) * 2003-11-07 2005-06-02 Nikon Corp 光学機器
JP2006011202A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Konica Minolta Photo Imaging Inc レンズユニットおよび撮像装置
JP2008172743A (ja) * 2006-12-15 2008-07-24 Konica Minolta Opto Inc 撮像装置及び携帯端末

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07270858A (ja) * 1994-03-26 1995-10-20 Canon Inc 絞りを有する光学系
JPH08114831A (ja) * 1994-10-13 1996-05-07 Fuji Photo Optical Co Ltd カメラの絞り装置
JP2005141015A (ja) * 2003-11-07 2005-06-02 Nikon Corp 光学機器
JP2006011202A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Konica Minolta Photo Imaging Inc レンズユニットおよび撮像装置
JP2008172743A (ja) * 2006-12-15 2008-07-24 Konica Minolta Opto Inc 撮像装置及び携帯端末

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5342465B2 (ja) レンズ鏡筒
JP2010151950A (ja) 撮像装置及びレンズ装置
JP5043318B2 (ja) 光学機器
JP2007047411A (ja) レンズ装置
JP2007127719A (ja) 撮影装置
JP4487215B2 (ja) レンズ鏡筒および撮像装置
JP2010049133A (ja) レンズ鏡筒およびカメラ
EP3895412B1 (en) Optical system for a camera, and electronic device comprising said optical system
JP2006284866A (ja) レンズ鏡筒
JPH0829825A (ja) 防振装置
JP4953969B2 (ja) レンズ鏡筒および撮像装置
JP6748476B2 (ja) レンズ鏡筒およびそれを用いた撮像装置
JP2008256796A (ja) 撮像装置
JP2018169424A (ja) 光学レンズ装置
JP2012027093A (ja) レンズ鏡筒および光学機器
JP2004093612A (ja) レンズ装置
JP2000139817A (ja) 内視鏡装置
JP6229163B2 (ja) レンズ鏡筒
JPH1184198A (ja) レンズ鏡筒
JP5958773B2 (ja) レンズ鏡筒
JP2010072251A (ja) レンズ鏡胴および撮像装置
JP5696375B2 (ja) レンズ鏡筒及び撮影装置
JPH0829851A (ja) 防水鏡筒
JP2014145881A (ja) 監視カメラ
JPH0933781A (ja) レンズ鏡筒及びそれを用いた光学機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110805

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120612

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121120

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130319