JP2010048924A - 撮像レンズユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズユニットを光軸方向に案内するガイド機構の耐摩耗性を高めてレンズユニットを長期間、安定的に案内できるようにする。
【解決手段】支持枠30にステンレス鋼から成るガイドピン6を立設し、バレルホルダ20にガイドピン6と係合するガイド溝8を形成する。高分子アクチュエータ40の変位部41を撓ませてバレルホルダ20をガイドピン6に沿って上下に移動させる。これにより、バレルホルダ20に組み込まれるレンズユニット15が光軸方向に移動し、被写体とのピント合わせが自動化される。ステンレス鋼から成るガイドピン6は耐摩耗性に優れ、磨耗によるバレルホルダ20のガタツキを防止することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、光学系機器における撮像レンズユニット、特に、カメラ機能を備えた携帯電話機などに組み込まれた焦点調整を自動化(オートフォーカス)した撮像レンズユニットに関する。
近年、携帯電話に搭載したカメラとしてレンズユニットの焦点調整を自動で行うオートフォーカス機能を備えたカメラが普及しつつある。このような、オートフォーカス機能を備えたカメラとして、例えば、特許文献1には、被写体の光学像を形成するための光学素子と、光学素子を所定の方向に案内し移動可能に支持するための支持機構と、光学素子を移動させるための第一と第二の高分子アクチュエータとを備え、この第一と第二の高分子アクチュエータに電圧の印加に応じて変形する高分子部を形成し、電圧の印加による前記高分子部の変形により光学素子を移動させることにより、レンズユニットの焦点調整を自動化した光学装置およびデジタルカメラが知られている。
前記デジタルカメラにおけるオートフォーカス機能は、光学レンズを移動するために二つの高分子アクチュエータを用いるとともに、高分子アクチュエータを撓ませた際、レンズ群を位置決めする構造を採用している。このため、高分子アクチュエータを撓ませた際に、レンズユニットの位置決め手段が必要であるとともに、2つの高分子アクチュエータを用いることから、部品点数も多い。このため、組付け作業に手間が掛かるとともに、例えば、携帯電話に組込む場合、小型化にも不利である。一方、携帯電話に組み込まれるカメラに用いられる撮像レンズユニットも必然的に小型・薄型化が要求される。このような携帯電話に組み込まれるオートフォーカス機能を備えた撮像レンズユニットに求められる小型・薄型化に対して本願出願人は、レンズユニットを組み込む鏡筒と、この鏡筒を光軸方向に移動自在に保持するホルダと、このホルダの支持枠と、この支持枠と前記ホルダとの間に介在する高分子アクチュエータと、端子からの電圧の印加に応じて変位する前記高分子アクチュエータに形成した複数の変位部とを備え、この高分子アクチュエータに形成した複数の変位部を鏡筒の外周面に形成した係合溝に係合させ、高分子アクチュエータで直接的にレンズユニットを駆動した撮像レンズユニットを先に特願2007−338795号で出願している。この撮像レンズユニットは、高分子アクチュエータの変位に連動してレンズユニットを光軸方向に移動してオートフォーカスする時、鏡筒をホルダに沿わせて案内するガイド機構としてホルダにガイドリブを形成し、鏡筒の外周面にガイド溝を形成し、高分子アクチュエータの変位によってレンズユニットを光軸方向に移動する際、ガイドリブに沿って鏡筒がスライド自在に案内されている。
特開2006−301203号公報
この種のレンズユニットを組み込んだ鏡筒を光軸方向に移動してオートフォーカスする撮像レンズユニットは、レンズユニットを光軸方向に移動するガイド機構が不可欠であるが、ガイド機構を構成するガイドリブとガイド溝が合成樹脂製のホルダと鏡筒に一体形成され、また、レンズユニットを光軸方向に移動させる際、レンズユニットにガタツキを生じないように、ガイドリブとガイド溝とが嵌合していることから、レンズユニットを光軸方向に移動する際、ガイドリブとガイド溝とが擦れ、長期に渡って使用しているうちに、ガイドリブとガイド溝との嵌合が緩やかとなりやすい。このため、ガイドリブとガイド溝との間の隙間が広がってガタツキが生じ、レンズユニットを安定的に案内することが困難となる。さらに、ガイドリブとガイド溝とが合成樹脂同士の嵌合となるから、ガイドリブとガイド溝とが擦れた場合、磨耗粉が発生し、磨耗粉がレンズユニットに入り込む危険もある。
本発明は上述した問題点に鑑みてなされたものであり、ガイド機構の耐摩耗性を高めてレンズユニットを安定的に案内することができるとともに、磨耗粉の発生を防止することができる撮像レンズユニットを提供することを目的とする。
請求項1の撮像レンズユニットは、鏡筒内に組み込まれるレンズユニットと、前記鏡筒を光軸方向に移動自在に保持するホルダと、このホルダの支持枠と、この支持枠と前記ホルダとの間に介在する高分子アクチュエータと、端子からの電圧の印加に応じて変位する前記高分子アクチュエータに形成した複数の変位部と、前記鏡筒の後面側に固定して前記変位部と係合可能な受部材とを備え、前記端子からの電圧の印加に応じて前記変位部を変位させ、その変位部の変位量に応じてレンズユニットを光軸方向に移動させて被写体とのピント合わせを自動化するように構成した撮像レンズユニットであって、前記支持枠に複数のガイドピンを固定し、前記鏡筒には前記ガイドピンを案内するガイド溝を設け、このガイド溝とガイドピンとの係合によって前記支持枠に対して前記鏡筒が光軸方向にスライド自在に案内するとともに、このガイドピンとガイド溝との少なくとも一方を耐磨耗性に優れた素材で形成したことを特徴とする。
請求項1の構成によれば、端子から高分子アクチュエータに電圧が印加されると、高分子アクチュエータの変位部が撓んで変位部と受部材の係合によってレンズユニットを組み込んだ鏡筒がガイドピンに沿って光軸方向にスライドし、被写体とのピント合わせが自動化される。この鏡筒を案内するガイドピン又はガイド溝の何れか一方の耐摩耗性を高めることで、鏡筒をガイドピンに沿って光軸方向にスライドさせる際、ガイドピン又はガイド溝の磨耗を抑制することができる。
請求項1の撮像レンズユニットは、前記ガイドピンとガイド溝との少なくとも一方をステンレス鋼で形成したことを特徴とする。
請求項2の構成によれば、ガイドピン又はガイド溝をステンレス鋼で形成することにより、ガイドピン又はガイド溝の耐摩耗性を高めることができる。
請求項3の撮像レンズユニットは、前記支持枠に前記ガイドピンを立設するとともに、前記鏡筒にガイド溝を形成し、このガイド溝の外縁を鏡筒の外周面に開放させたことを特徴とする。
請求項3の構成によれば、ガイド溝の外縁を鏡筒の外周面に開放させることにより、鏡筒の外形寸法を抑えられる。
請求項1の撮像レンズユニットによれば、鏡筒内に組み込まれるレンズユニットと、前記鏡筒を光軸方向に移動自在に保持するホルダと、このホルダの支持枠と、この支持枠と前記ホルダとの間に介在する高分子アクチュエータと、端子からの電圧の印加に応じて変位する前記高分子アクチュエータに形成した複数の変位部と、前記鏡筒の後面側に固定して前記変位部と係合可能な受部材とを備え、前記端子からの電圧の印加に応じて前記変位部を変位させ、その変位部の変位量に応じてレンズユニットを光軸方向に移動させて被写体とのピント合わせを自動化するように構成した撮像レンズユニットであって、前記支持枠に複数のガイドピンを固定し、前記鏡筒には前記ガイドピンを案内するガイド溝を設け、このガイド溝とガイドピンとの係合によって前記支持枠に対して前記鏡筒が光軸方向にスライド自在に案内するとともに、このガイドピンとガイド溝との少なくとも一方を耐磨耗性に優れた素材で形成したものであるから、鏡筒を案内するガイドピン又はガイド溝の耐摩耗性を高めることで、ガイドピン又はガイド溝の磨耗を抑制することができ、高分子アクチュエータの変位部の変位に追従してレンズユニットが光軸方向に移動する際、ガイドピン又はガイド溝の磨耗によるレンズユニットのガタツキを防止することができ、長期に渡ってバレルホルダを安定的に案内することができるとともに、磨耗粉がレンズユニットに付着するなどのトラブルを防止することができる。
請求項2の撮像レンズユニットによれば、前記ガイドピンとガイド溝との少なくとも一方をステンレス鋼で形成したものであるから、ガイドピン又はガイド溝をステンレス鋼で形成することにより、ガイドピン又はガイド溝の磨耗によるレンズユニットのガタツキを防止することができるとともに、磨耗粉の発生を防止することができる。
請求項3の撮像レンズユニットは、前記支持枠に前記ガイドピンを立設するとともに、前記鏡筒に前記ガイド溝を形成し、このガイド溝の外縁を鏡筒の外周面に開放させたことを特徴とする。
請求項3の構成によれば、ガイド溝の外縁を鏡筒の外周面に開放させて形成することにより、鏡筒の外形寸法を抑えることができ、レンズユニットの小型化が可能となる。
本発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施例を示す撮像レンズユニットの一部を切り欠いた斜視図、図2は支持枠とバレルホルダの分解斜視図、図3は撮像レンズユニットの斜視図、図4は撮像レンズユニットの断面図、図5は組み付け手順を示す分解斜視図である。
本発明の実施例1におけるレンズユニットは、CCD等の撮像素子が組込まれたホルダ1と、複数のレンズ7で構成されるレンズユニット15と、このレンズユニット15を保持する鏡筒10と、前記ホルダ1を支持する支持枠30と、この支持枠30と前記ホルダ1との間に介在する高分子アクチュエータ40、この高分子アクチュエータ40と係合する受部材45などを主要構成部品として、前記高分子アクチュエータ40を電圧の印加に応じて変位させ前記レンズユニット15を光軸方向に移動させることによって焦点合わせを自動で行うオートフォーカス(AF)機能を備えている。なお、前記高分子アクチュエータ40を除くホルダ1、レンズ7、鏡筒10、支持枠30、受部材45は樹脂による成形品である。
前記ホルダ1の下部には矩形状の基台部2が形成され、この基台部2を、当該基台部2と同形状(矩形状)の支持枠30上に載置する。また、基台部2の上部は、四隅を切り欠いて段差部3を形成することによって八角形状の角筒部4が形成され、前記段差部3には、支持枠30を固定するための孔部5が形成されている。また、レンズユニット15を組み込む鏡筒10はバレル10aとバレルホルダ20とで構成され、前記バレル10aの外周面に雄ネジ部22を形成し、この雄ネジ部22を前記バレルホルダ20の内周面に形成した雌ネジ部23に螺着することによって、バレルホルダ20にバレル10aを組み込む。この時、バレル10aのネジ込み量によって、バレル10aと、このバレル10aに一体的に組み込まれるレンズ7とが光軸方向に位置調整可能となる。また、バレル10aの上面開口部周縁に位置してテーパ状の凹面12が形成され、雄ネジ部22と雌ネジ部23との螺合によってバレルホルダ20に対するバレル10aの光軸方向の位置を調整した後、凹面12に接着剤を充填してバレルホルダ20とバレル10aとを一体化している。また、図2に示すように、前記支持枠30上面の載置部31の上に3本のガイドピン6が立設され、一方、前記バレルホルダ20に形成した矩形状の枠部8aにはガイドピン6と係合するガイド溝8が形成され、このガイド溝8に前記ガイドピン6を挿入することによって支持枠30に対してバレルホルダ20を光軸方向に案内する。これにより、バレル10aに組み付けたレンズユニット15が前記ガイドピン6に沿って光軸方向にスライドし、かつ、ガイドピン6とガイド溝8との係合によって支持枠30にバレルホルダ20が回り止め状態で保持される。また、ホルダ1の上面には鍔部9が形成され、後述する支持枠30のフランジ部30aとともに、ガイドピン6に沿って案内されるバレルホルダ20の抜け出しを規制するように構成している。このガイドピン6は耐摩耗性に優れた例えばSUS401(JIS規格)などのステンレス鋼で形成され、載置部31に形成する貫通孔6aに圧入などの手段によって固定されている。また、ガイド溝8はバレルホルダ20の角部に位置してガイド溝8の外縁を鏡筒の外周面に開放させた略半円形状である。
前記支持枠30は、図5に示すように、ホルダ1の基台部2と同一の矩形状に形成され、前記支持枠30の載置部31に端子32、高分子アクチュエータ40、端子33を介して前記ホルダ1の基台部2を載置する。また、載置部31の四隅には前記ガイドピン6の外側に位置してボス部35が突設され、前記上下一対の端子32、33と高分子アクチュエータ40にはボス部35と対応する位置に挿通孔34が、ガイドピン6と対応する位置に切欠部34aがそれぞれ形成され、さらに、前記ホルダ1の鍔部9には前記ガイドピン6と嵌合する位置決孔9aが形成されている。また、支持枠30の内周面には前記ホルダ1の鍔部9と対向するフランジ部30aが形成され、前記ホルダ1の鍔部9と支持枠30のフランジ部30aとの間に前記バレルホルダ20が配置され、鍔部9とフランジ部30aとでバレルホルダ20の光軸方向の移動範囲を制限している。そして、図5に示すように、載置部31のボス部35に端子32、高分子アクチュエータ40、端子33の挿通孔34を貫通させるとともに、ガイドピン6に端子32、高分子アクチュエータ40、端子33の切欠部34aがそれぞれ貫通させて載置部31上に順次、載置した状態で前記ホルダ1の孔部5にボス部35を圧入することによって、支持枠30とホルダ1とを一体的に固定する。この時、ホルダ1の鍔部9に形成する位置決孔9aにガイドピン6の先端部が嵌合し、ガイドピン6の先端部がホルダ1の鍔部9によって保持される。
このように、支持枠30とホルダ1とをボス部35と孔部5との圧入嵌合によって一体化することによって、上下一対の端子32、33の間に高分子アクチュエータ40がサンドイッチ状態で挟着される。さらに、上下一対の端子32、33の間に高分子アクチュエータ40をより強固に挟着するために、前記ホルダ1の基台部2の下端縁寄りに横長な開口部36を形成することによって、前記基台部2の下端縁に薄肉状のバネ片37を形成するとともに、そのバネ片37の中央部に下方に向かって湾曲状に突出する突き当て片38を形成し、この突き当て片38を上側の端子33に押圧させる。
前記高分子アクチュエータ40は、上下一対の端子32、33からの電圧の印加に応じて変位する複数の変位部41を備える。この変位部41は、変位部41間の分割溝aによって、上下方向(光軸方向)に変位可能であり、形状としてはほぼ半楕円の舌片状である。また、図4に示すように、前記バレルホルダ20の後面に凹溝24が形成され、この凹溝24に前記レンズユニット15の後方遮光として機能する前記受部材45が接着剤25によって一体的に固定され、この受部材45の外周面に形成する係合溝46に前記高分子アクチュエータ40の各変位部41を係合させ、変位部41の変位に連動して、バレルホルダ20を光軸方向に移動する。すなわち、バレルホルダ20を光軸方向に移動することによって、バレルホルダ20に螺着したバレル10aに組み込んだレンズユニット15の焦点合わせが成される。なお、変位部41の先端部を挿入係合する係合溝46は、上下面がテーパ面47となっている。さらに、受部材45の下端周縁部は、変位部41を係合溝46に誘い込むようテーパ状の案内部48が形成されている。なお、図中50は赤外線をカットするIRカットガラス、32a、33aは図示しない外部配線部材と接続するために前記ホルダ1の外部に引き出された端子32、33の接続部である。
以上のように構成される本実施例における組立手順について主に図5を参照して説明する。まず、支持枠30の載置部31に形成するボス部35とガイドピン6に端子32、高分子アクチュエータ40、端子33の挿通孔34と切欠部34aをそれぞれ通して位置決め保持する。また、支持枠30に形成するガイドピン6にバレルホルダ20に形成するガイド溝8を嵌め入れて、予めホルダ1にバレルホルダ20を組み付けた状態で支持枠30の載置部31に形成するボス部35にホルダ1の孔部5にボス部35を圧入するとともに、支持枠30に立設するガイドピン6の先端部をホルダ1の鍔部9に形成する位置決孔9aに嵌合して支持枠30とホルダ1とを一体化する。また、ホルダ1の孔部5にボス部35を通してホルダ1を支持枠30に組み付ける際、高分子アクチュエータ40の変位部41がバレルホルダ20の下端部に形成する案内部48に当接し、ホルダ1への支持枠30の押し込み動作に追従して変位部41は案内部48に沿って係合溝46に誘い込まれる。そして、孔部5とボス部35との圧入嵌合によって、支持枠30とホルダ1とが完全に一体化した状態では、高分子アクチュエータ40の変位部41がバレルホルダ20の係合溝46に挿入係合される。これとともに、ホルダ1と支持枠30との間に介在する高分子アクチュエータ40が上下の端子32、33の間に挟まれて挟着保持されるとともに、ホルダ1の基台部2の下端縁に形成するバネ片37の突き当て片38が上側の端子33に圧接してバネ片37のバネ圧が上側の端子33に作用し、そのバネ片37のバネ付勢によって上下の端子32、33の間に高分子アクチュエータ40が強固に挟着される。このように、支持枠30にホルダ1とバレルホルダ20とを組み付けた後、バレルホルダ20の内周面に形成する雌ネジ部23にレンズユニット15を組み込んだバレル10aの外周に形成する雄ネジ部22を螺着することによって撮像レンズユニットの組み付け作業が完了する。
以上のように構成される撮像レンズユニットは、端子32、33から高分子アクチュエータ40に電圧が印加されると、高分子アクチュエータ40の変位部41が撓むことによって、変位部41と係合溝46との係合によってバレルホルダ20がガイドピン6に沿って上下に移動する。これにより、バレルホルダ20に螺着したバレル10aに組み込んだレンズユニット15が光軸方向に移動して被写体とのピント合わせが自動化(オートフォーカス)される。すなわち、高分子アクチュエータ40は電圧印加に応じて変位し、自由端の変位部41が撓んで鏡筒10を介してレンズユニット15が光軸方向に移動し、被写体との焦点距離を自動的に合わせる。高分子アクチュエータ40への電圧印加が解除されると、高分子アクチュエータ40が初期状態に戻る。このように、本実施例においては、端子32、33からの電圧印加に応じて高分子アクチュエータ40の変位部41を変位させて焦点距離を合わせることから、変位部41の変位量によってレンズユニット15の焦点距離が決定する。また、変位部41によって駆動されるバレルホルダ20と、レンズユニット15を組み込んだバレル10aとが雄ネジ部22と雌ネジ部23との螺合によって組み付けられているため、バレルホルダ20へのバレル10aのネジ込み量を調整することによって、バレルホルダ20に対してバレル10aの光軸方向に位置が調整することが可能である。このため、バレルホルダ20にバレル10aをネジ込んだ状態で仮り止めし、高分子アクチュエータ40に電圧印加して高分子アクチュエータ40の変位部41を撓ませた際、バレル10aの位置を調整した後、バレルホルダ20と鏡筒10との間に形成した凹面12に接着などを充填して一体化することで、高分子アクチュエータ40の個体差などに起因して高分子アクチュエータ40の変位部41の変位量にバラツキが生じたとしても、バレル10aの位置が調整可能である。これにより、ピントが合った正確な位置にレンズユニット15を配置することができる。また、レンズユニット15を組み込んだ鏡筒10は高分子アクチュエータ40によって光軸方向に移動する際、鏡筒10のバレルホルダ20に形成したガイド溝8と、支持枠30に形成するガイドピン6との係合によって、ホルダ1に沿って光軸方向にスライドし、かつ、ガイドピン6とガイド溝8との係合によって支持枠30にバレルホルダ20が回り止め状態で保持される。しかも、バレルホルダ20を案内する3本のガイドピン6は、耐摩耗性に優れたステンレス鋼で形成され、高分子アクチュエータ40の変位部41の変位に追従してレンズユニット15が光軸方向に移動する際、ガイドピン6の磨耗によるホルダ1のガタツキを防止することができ、長期に渡ってバレルホルダ20を安定的に案内することができる。また、磨耗粉の発生も防止することができ、磨耗粉がレンズユニット15に付着するなどのトラブルも抑えることができる。さらに、ガイドピン6を挿入するガイド溝8はバレルホルダ20の角部に位置してガイド溝8の外縁を鏡筒の外周面に開放させた略半円形状であるから、バレルホルダ20の外形寸法を抑えることができ、バレルホルダ20の小型化、ひいてはレンズユニット15の小型化が可能となる。また、高分子アクチュエータ40の変位量によってレンズユニット15を光軸に沿って移動させて焦点調節するものであるから、例えばステッピングモーターなどによって焦点調節する構造に比べ構造の簡略化、駆動伝達機構の小型化が可能となり、携帯電話などのカメラとして組み込む場合、カメラ機構の小型化並びに薄型化が可能である。
以上のように、本実施例においては、支持枠30に耐摩耗性に優れたステンレス鋼から成るガイドピン6を立設し、このガイドピン6をバレルホルダ20に形成するガイド溝8に係合させて案内することにより、高分子アクチュエータ40の変位部41の変位に追従してレンズユニット15が光軸方向に移動する際、ガイドピン6の磨耗によるホルダ1のガタツキを防止することができ、長期に渡ってバレルホルダ20を安定的に案内することができるとともに、磨耗粉の発生を防止することができる。加えて、バレルホルダ20の角部にガイド溝8を形成し、このガイド溝8の外縁を鏡筒の外周面に開放させた略半円形状に形成したことにより、バレルホルダ20の外形寸法を抑えることができ、バレルホルダ20の小型化、ひいてはレンズユニット15の小型化が可能となる。さらに、ホルダ1の鍔部9にガイドピン6と嵌合する位置決孔9aを形成し、ホルダ1を支持枠30に固定する際、ガイドピン6の先端部をホルダ1の位置決孔9aを嵌合させてガイドピン6の先端部をホルダ1で保持することができる。これにより、ガイドピン6が傾斜することなく、安定してガイドピン6を支持枠30とホルダ9とで安定して保持することができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、前記実施例では、支持枠30にステンレス鋼からなるガイドピン6を設けた例を示したが、支持枠30にガイドピン6を一体形成して合成樹脂製のガイドピン6とし、バレルホルダ20のガイド溝8の内周面にガイドピン6を案内するステンレス鋼からなる係合受部を形成してもよく、あるいは、ガイドピン6とガイド溝8の双方をステンレス鋼によって形成してもよい。さらに、ステンレス鋼に限らず各種の金属素材やあるいは樹脂の表面を耐摩耗性の皮膜で被覆するなどの方法でガイドピン6又はガイド溝8の耐摩耗性を高めるように構成してもよい。また、ホルダ1や支持枠30の形状や変位部41の形状、個数などは適宜選定すればよい。さらに、ホルダ1や支持枠30の固定手段などレンズユニットとしての基本的構成は適宜選定すればよい。また、前記実施例ではレンズ7を樹脂で成形した所謂、プラスチックで成形した例を示したがガラス製のレンズで成形してもよい。
本発明の一実施例を示す撮像レンズユニットの一部を切り欠いた斜視図。 同上、支持枠とバレルホルダの分解斜視図である。 同上、撮像レンズユニットの斜視図である。 同上、撮像レンズユニットの断面図である。 同上、組み付け手順を示す分解斜視図であり、図5(a)は組み付け前のホルダ、図5(b)は端子を組み付けた状態、図5(c)は端子と高分子アクチュエータと鏡筒のバレルホルダを組み付けた状態、図5(d)は高分子アクチュエータ上に端子を組み付けた状態、図5(e)は支持枠にホルダを組み付けて固定した状態、図5(f)はバレルホルダにレンズユニットを組み付けて撮像レンズユニットの組み付けを完了した状態を示している。
1 ホルダ
7 レンズ
6 ガイドピン
8 ガイド溝
10 鏡筒
15 レンズユニット
20 バレルホルダ
22 雄ネジ部
23 雌ネジ部
30 支持枠
32,33 端子
41 変位部
45 受部材
a 分割溝

Claims (3)

  1. 鏡筒内に組み込まれるレンズユニットと、前記鏡筒を光軸方向に移動自在に保持するホルダと、このホルダの支持枠と、この支持枠と前記ホルダとの間に介在する高分子アクチュエータと、端子からの電圧の印加に応じて変位する前記高分子アクチュエータに形成した複数の変位部と、前記鏡筒の後面側に固定して前記変位部と係合可能な受部材とを備え、前記端子からの電圧の印加に応じて前記変位部を変位させ、その変位部の変位量に応じてレンズユニットを光軸方向に移動させて被写体とのピント合わせを自動化するように構成した撮像レンズユニットであって、前記支持枠に複数のガイドピンを固定し、前記鏡筒には前記ガイドピンを案内するガイド溝を設け、このガイド溝とガイドピンとの係合によって前記支持枠に対して前記鏡筒が光軸方向にスライド自在に案内するとともに、このガイドピンとガイド溝との少なくとも一方を耐磨耗性に優れた素材で形成したことを特徴とする撮像レンズユニット。
  2. 前記ガイドピンとガイド溝との少なくとも一方をステンレス鋼で形成したことを特徴とする請求項1記載の撮像レンズユニット。
  3. 前記支持枠に前記ガイドピンを立設するとともに、前記鏡筒に前記ガイド溝を形成し、このガイド溝の外縁を鏡筒の外周面に開放させたことを特徴とする請求項1又は2記載の撮像レンズユニット。
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