JP2003215427A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2003215427A
JP2003215427A JP2002011520A JP2002011520A JP2003215427A JP 2003215427 A JP2003215427 A JP 2003215427A JP 2002011520 A JP2002011520 A JP 2002011520A JP 2002011520 A JP2002011520 A JP 2002011520A JP 2003215427 A JP2003215427 A JP 2003215427A
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Japan
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lens barrel
optical axis
lens
fixed
moved
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JP2002011520A
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Kyosei Miyata
京静 宮田
Tetsushi Takaba
哲史 鷹羽
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化による撮影レンズの焦点位置の変化
を、選択に自由度がある材料を用いて機械的に相殺し補
正することができるカメラ。 【解決手段】 撮影レンズを保持し、光軸方向に移動可
能なレンズ鏡筒と、前記撮影レンズの光軸と略直交する
方向に移動可能であり、前記レンズ鏡筒の当接部と当接
する当接部を有する焦点調節部材と、前記焦点調節部材
の側壁に固定されると共に、非可動の所定の固定部材に
固定された伸縮部材と、を備え、前記レンズ鏡筒の当接
部若しくは前記焦点調節部材の当接部の少なくとも何れ
か一方を前記光軸に対して傾斜した傾斜面に形成し、温
度変化による前記伸縮部材の伸縮によって前記焦点調節
部材を光軸と略直交する方向に移動させることにより、
前記レンズ鏡筒を光軸方向に移動させること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影レンズの温度
変化により伸縮するバックフォーカスを簡単な手段で補
正したカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、低価格のカメラに用いられる撮影
レンズは、ガラスレンズとプラスチックレンズの組合せ
か、または全てプラスチックレンズになっている。ま
た、 低価格のカメラはオートフォーカス機構等の焦点
調節機構を備えておらず、ピント位置を過焦点距離に設
定した固定焦点方式になっているものが多い。
【0003】プラスチックレンズはガラスレンズと比較
して、温度変化の影響を受けやすく、膨張・収縮等によ
って焦点位置が変化するといった問題が生じやすい。し
かし、従来の低価格のカメラではオートフォーカス機構
を有していないので、温度変化を電気的に換算・処理し
て焦点位置を補正するようなことはできず、格別の対策
を取ったカメラはなかった。
【0004】一方、光学装置(コリメータ)において、
レンズを保持し温度変化によって筒長が変化する鏡筒を
設け、レンズを、温度変化によって生ずるレンズの焦点
位置の変化と鏡筒の長さの変化とを相殺してレンズの焦
点位置を一定位置に保持し得る素材で形成した技術が特
開平6−130267号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者達は上述のプ
ラスチックレンズによる焦点位置(以下、バックフォー
カスfbと称す。)の変化を補正するために、特開平6
−130267号公報の技術を発展させ、カメラの撮影
レンズの焦点位置を一定位置に保持するように、撮影レ
ンズの焦点位置の変化と相殺して長さが変化する鏡筒を
選択することを想起した。
【0006】一方、プラスチックレンズによるバックフ
ォーカスfbの変化量はかなり大きく、発明者達の実験
によれば、基準温度に対する温度変化が20℃であった
とき、バックフォーカスfbの変化量は約0.05mm
であった。このプラスチックレンズを保持する鏡筒を例
えば線膨張係数の大きいABS樹脂で形成すると、その
線膨張係数は10.0×10-5であるので、温度変化が
20℃のときには鏡筒の長さが25mm必要になる。従
って、線膨張係数が5.0×10-5の材料を用いれば、
鏡筒の長さが50mm必要になる。
【0007】しかし、鏡筒の長さを25mmとしても、
現在市販されているような厚みの薄い小型カメラを実現
することは困難であり、カメラの大型化を招いてしま
う。
【0008】従って、より線膨張係数が大きく、且つレ
ンズ鏡筒に用いることができる強度、成型性等の各種特
性を満足できる材料を選択することが必要となり、材料
選択が非常に制限されると共に、実現できたとしても原
価高になる。
【0009】本発明はかかる問題に鑑みてなされたもの
であり、温度変化による撮影レンズの焦点位置の変化
を、選択に自由度がある材料を用いて機械的に相殺し補
正することができ、且つ焦点位置の変化を補正する部材
をカメラの厚み方向と直交する方向に配置してカメラの
小型化を阻害することがないカメラを提案することを発
明の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は下記の何れか
の手段により達成される。
【0011】撮影レンズを保持し、光軸方向に移動可
能なレンズ鏡筒と、前記撮影レンズの光軸と略直交する
方向に移動可能であり、前記レンズ鏡筒の当接部と当接
する当接部を有する焦点調節部材と、前記焦点調節部材
の側壁に固定されると共に、非可動の所定の固定部材に
固定された伸縮部材と、を備え、前記レンズ鏡筒の当接
部若しくは前記焦点調節部材の当接部の少なくとも何れ
か一方を前記光軸に対して傾斜した傾斜面に形成し、温
度変化による前記伸縮部材の伸縮によって前記焦点調節
部材を光軸と略直交する方向に移動させることにより、
前記レンズ鏡筒を光軸方向に移動させることを特徴とす
るカメラ。
【0012】撮影レンズを保持し、光軸方向に移動可
能なレンズ鏡筒と、被写体光が前記撮影レンズにより結
像する撮像部材と、前記撮影レンズの光軸と略直交する
方向に移動可能であり、前記レンズ鏡筒を光軸方向に案
内する案内部材と、前記レンズ鏡筒の当接部と当接する
当接部を有する焦点調節部材と、前記案内部材の側壁に
固定されると共に、非可動の所定の固定部材に固定され
た第1伸縮部材と、前記撮像部材の側壁に固定されると
共に、非可動の所定の固定部材に固定された第2伸縮部
材と、を備え、前記レンズ鏡筒の当接部若しくは前記焦
点調節部材の当接部の少なくとも何れか一方を前記光軸
に対して傾斜した傾斜面に形成し、温度変化による前記
第1伸縮部材の伸縮によって前記案内部材を光軸と略直
交する方向に移動させることにより前記レンズ鏡筒を光
軸方向に移動させ、且つ温度変化による前記第2伸縮部
材の伸縮によって前記撮像部材を前記案内部材の移動方
向と同方向に移動させることを特徴とするカメラ。
【0013】撮影レンズを保持し、光軸方向に移動可
能なレンズ鏡筒と、被写体光が前記撮影レンズにより結
像する撮像部材と、前記撮影レンズの光軸と略直交する
方向に移動可能であり、前記レンズ鏡筒を光軸方向に案
内する案内部材と、前記撮影レンズの光軸と略直交する
方向に移動可能であり、前記レンズ鏡筒の当接部と当接
する当接部を有する焦点調節部材と、前記案内部材の側
壁に固定されると共に、非可動の所定の固定部材に固定
された第1伸縮部材と、前記撮像部材の側壁に固定され
ると共に、非可動の所定の固定部材に固定された第2伸
縮部材と、前記焦点調節部材の側壁に固定されると共
に、非可動の所定の固定部材に固定された第3伸縮部材
と、を備え、前記レンズ鏡筒の当接部若しくは前記焦点
調節部材の当接部の少なくとも何れか一方を前記光軸に
対して傾斜した傾斜面に形成し、温度変化による前記第
1伸縮部材の伸縮によって前記案内部材を光軸と略直交
する方向に移動させることにより前記レンズ鏡筒を光軸
方向に移動させ、且つ温度変化による前記第2伸縮部材
の伸縮によって前記撮像部材を前記案内部材の移動方向
と同方向に移動させ、更に温度変化による前記第3伸縮
部材の伸縮によって前記焦点調節部材を光軸と略直交す
る方向に移動させることにより、前記レンズ鏡筒を光軸
方向に移動させることを特徴とするカメラ。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のカメラにおける3種の実
施の形態を図を参照して説明する。
【0015】[第1の実施の形態]第1の実施の形態を
図1を参照して説明する。図1は温度変化による撮影レ
ンズの焦点位置の変化を補正する機構の図である。
【0016】図1において、撮影レンズ1は第1レンズ
11及び第2レンズ12により構成され、被写体光は撮
像素子2の結像面に結像する。第1レンズ11及び第2
レンズ12はプラスチックより形成され、レンズ鏡筒2
1に保持されている。
【0017】また、撮影レンズ1はピント位置を過焦点
距離に設定した固定焦点方式になっている。
【0018】レンズ鏡筒21は案内軸22に嵌合し、光
軸方向に移動可能に構成されていて、引っ張りバネ23
によって撮像素子2への側、即ち撮影レンズ1による結
像面側に付勢されている。なお、案内軸22は1本しか
図示していないが、3本の案内軸22が等角度に配置さ
れている。
【0019】また、引っ張りバネ23に代えて圧縮バネ
にてレンズ鏡筒21の前部を押圧してもよい。
【0020】レンズ鏡筒21における撮影レンズ1によ
る結像面側には、撮影レンズ1の光軸と略直交する方向
に摺動可能な焦点調節部材24が配置されている。そし
て、レンズ鏡筒21の結像面側の後端部は傾斜面21a
に形成されてレンズ鏡筒21の当接部を構成し、且つ焦
点調節部材24における被写体側の前端部も傾斜面24
aに形成されて焦点調節部材24の当接部を構成し、引
っ張りバネ23によって傾斜面21aが傾斜面24aに
当接している。
【0021】焦点調節部材24の右方には、一端が焦点
調節部材24の側壁に固定され、他端が非可動の所定の
固定部材25に固定された伸縮部材26が配置されてい
る。
【0022】ここで、撮影レンズ1のバックフォーカス
fbは、例えば温度が上昇すると延長する。即ち、被写
体光が撮像素子2の結像面より後方に結像してしまう。
この問題を解消するためには、バックフォーカスfbが
延長した分だけ、撮影レンズ1を被写体側に移動させて
やればよい。
【0023】そこで、温度上昇によって伸縮部材26が
伸長したときは、レンズ鏡筒21が被写体側に移動する
ようにすればよい。このためには、レンズ鏡筒21の傾
斜面21a、及び焦点調節部材24の傾斜面24aを、
伸縮部材26の側が被写体側にあるように傾斜させれ
ば、温度上昇によって伸縮部材26が伸長したとき、焦
点調節部材24が左方に摺動し、傾斜面24aが傾斜面
21aを介してレンズ鏡筒21を被写体側に移動させる
ことになる。従って、このときのレンズ鏡筒21の移動
量が撮影レンズ1のバックフォーカスfbの変化量に等
しくなるように伸縮部材26の全長及び線膨張係数を適
宜設定すれば、温度変化による撮影レンズ1の焦点位置
の変化を補正することができる。
【0024】一方、温度降下によって伸縮部材26が縮
小したときは、レンズ鏡筒21は焦点調節部材24が右
方に摺動し、レンズ鏡筒21は結像面側に移動すること
になる。
【0025】なお、レンズ鏡筒21に傾斜面21aを設
ければ、焦点調節部材24に傾斜面24aを設けずに傾
斜面21aが常に当接する一つの凸部を設けても前述と
同様な作動が行われる。また、焦点調節部材24に傾斜
面24aを設けて、レンズ鏡筒21に傾斜面21aを設
けずに一つの凸部を設けて、該凸部が常に傾斜面24a
に当接するようにしてもよい。
【0026】また、傾斜面21aをレンズ鏡筒21の後
端部でなく側面に設け、焦点調節部材24をそれに対応
する位置に設けるようにしてもよい。
【0027】以上の如く本実施の形態においては伸縮部
材26を撮影レンズ1の光軸と直交する方向、即ちカメ
ラの厚み方向でない方向に配置したので、伸縮部材26
によってカメラの小型化を阻害することがない。
【0028】[第2の実施の形態]第2の実施の形態を
図2を参照して説明する。図2は温度変化による撮影レ
ンズの焦点位置の変化を補正する機構の図である。
【0029】図2において、撮影レンズ1は第1レンズ
11及び第2レンズ12により構成され、被写体光は撮
像素子2(撮像部材)に結像する。第1レンズ11及び
第2レンズ12はプラスチックより形成され、レンズ鏡
筒31に保持されている。
【0030】また、撮影レンズ1はピント位置を過焦点
距離に設定した固定焦点方式になっている。
【0031】レンズ鏡筒31は案内軸32に嵌合し、光
軸方向に移動可能に構成されていて、引っ張りバネ33
によって撮像素子2への側、即ち撮影レンズ1による結
像面側に付勢されている。
【0032】また、引っ張りバネ33に代えて圧縮バネ
にてレンズ鏡筒31の前部を押圧してもよい。
【0033】レンズ鏡筒31における撮影レンズ1によ
る結像面側には、焦点調節部材34が配置され、固定さ
れている。そして、レンズ鏡筒31の結像面側の後端部
は傾斜面31aに形成されてレンズ鏡筒31の当接部を
構成し、且つ焦点調節部材34における被写体側の前端
部も傾斜面34aに形成されて焦点調節部材34の当接
部を構成し、引っ張りバネ33によって傾斜面31aが
傾斜面34aに当接している。
【0034】また、案内軸32の左方には、一端が案内
軸32の側壁に固定され、他端が非可動の所定の固定部
材35に固定された二つの伸縮部材36(第1伸縮部
材)が配置されている。更に、撮像素子2の左方には、
一端が撮像素子2の側壁に固定され、他端が非可動の所
定の固定部材37に固定された伸縮部材38(第2伸縮
部材)が配置されている。
【0035】ここで、レンズ鏡筒31の傾斜面31a、
及び焦点調節部材34の傾斜面34aを、案内軸32の
側が結像面側にあるように傾斜させているので、温度上
昇によって伸縮部材36が伸長したとき、案内軸32が
右方に移動し、傾斜面31aが傾斜面34aを滑ってレ
ンズ鏡筒31は被写体側に移動する。
【0036】従って、このときのレンズ鏡筒31の移動
量が撮影レンズ1のバックフォーカスfbの変化量に等
しくなるように伸縮部材36の全長及び線膨張係数を適
宜設定すれば、温度変化による撮影レンズ1の焦点位置
の変化を補正することができる。
【0037】一方、温度降下によって伸縮部材36が縮
小したときは、案内軸32は左方に移動し、レンズ鏡筒
31は結像面側に移動することになる。
【0038】なお、この場合は撮影レンズ1が光軸方向
に移動すると共に、光軸と直交する方向にも移動するこ
とになる。そこで、伸縮部材38によって撮像素子2を
レンズ鏡筒31の移動方向と同方向に同じ移動量で移動
させれば、撮影レンズ1による撮像素子2への結像位置
がずれることがない。従って、伸縮部材36及び伸縮部
材38の全長及び線膨張係数を同一に設定する必要があ
る。
【0039】なお、レンズ鏡筒31に傾斜面31aを設
ければ、焦点調節部材34に傾斜面34aを設けずに傾
斜面31aが常に当接する一つの凸部を設けても前述と
同様な作動が行われる。また、焦点調節部材34に傾斜
面34aを設けて、レンズ鏡筒31に傾斜面31aを設
けずに一つの凸部を設けて、該凸部が常に傾斜面34a
に当接するようにしてもよい。
【0040】また、傾斜面31aをレンズ鏡筒31の後
端部でなく側面に設け、焦点調節部材34をそれに対応
する位置に設けるようにしてもよい。
【0041】以上の如く本実施の形態においては伸縮部
材36,38を撮影レンズ1の光軸と直交する方向、即
ちカメラの厚み方向でない方向に配置したので、伸縮部
材36,38によってカメラの小型化を阻害することが
ない。
【0042】[第3の実施の形態]第3の実施の形態を
図3を参照して説明する。図3は温度変化による撮影レ
ンズの焦点位置の変化を補正する機構の図である。
【0043】本実施の形態は第1の実施の形態と第2の
実施の形態を組み合わせたものであるので、重複した説
明は省略する。
【0044】なお、レンズ鏡筒41、案内軸42、引っ
張りバネ43、固定部材45、伸縮部材46(第1伸縮
部材)、固定部材47、及び伸縮部材48(第2伸縮部
材)は第2の実施の形態におけるレンズ鏡筒31、案内
軸32、引っ張りバネ33、固定部材35、伸縮部材3
6、固定部材37、及び伸縮部材38と同一である。ま
た、焦点調節部材44、固定部材49、及び伸縮部材5
0(第3伸縮部材)は第1の実施の形態における焦点調
節部材24、固定部材25、及び伸縮部材26と同一で
ある。
【0045】従って、温度上昇のときは伸縮部材46の
伸長によってレンズ鏡筒41が被写体側に移動すると共
に、伸縮部材50の伸長によってもレンズ鏡筒41が被
写体側に移動する。
【0046】このように伸縮部材46,48,50を撮
影レンズ1の光軸と直交する方向、即ちカメラの厚み方
向でない方向に配置したので、伸縮部材46,48,5
0によってカメラの小型化を阻害することがない上に、
伸縮部材46,48,50の全長若しくは線膨張係数は
第1の実施の形態及び第2の実施の形態における伸縮部
材の1/2で済む。
【0047】ここで、第1の実施の形態乃至第3の実施
の形態においては、レンズ鏡筒の撮像素子側に焦点調節
部材を配置するように構成した。しかし、この構成に限
定されるものではなく、レンズ鏡筒の被写体側に焦点調
節部材を配置するように構成してもよい。この一例を図
4に示すが、図4は第1の実施の形態に相当する図であ
る。
【0048】図4において、撮影レンズ1を保持したレ
ンズ鏡筒61は案内軸62に案内され、引っ張りバネ6
3によって被写体側に付勢されている。レンズ鏡筒61
の被写体側には焦点調節部材64が配置され、レンズ鏡
筒61の傾斜面61aが焦点調節部材64の傾斜面64
aに当接している。焦点調節部材64の側壁には伸縮部
材66が固定され、伸縮部材66の端部は固定部材65
に固定されている。
【0049】従って、温度上昇によって伸縮部材66が
伸長すれば、焦点調節部材64が左方に移動するので、
レンズ鏡筒61が引っ張りバネ63によって被写体側に
移動し、この移動量がバックフォーカスfbの変化量に
等しくなるように伸縮部材66の全長及び線膨張係数を
適宜設定すれば、温度変化による撮影レンズ1の焦点位
置の変化を補正することができる。
【0050】なお、このようにレンズ鏡筒の被写体側に
焦点調節部材を配置するように構成することは、第2の
実施の形態及び第3の実施の形態においても同様であ
る。
【0051】また、図示していないが、レンズ鏡筒2
1,31,41,61を二重構造に形成し、標準温度
(例えば20℃)にて内側のレンズ鏡筒を光軸方向に移
動させて、被写体光が撮影レンズ1によって撮像素子2
へ正確に合焦するようにピント調整を行う。
【0052】なお、以上の如く説明したカメラは被写体
光を撮影レンズ1により撮像素子2に結像させたデジタ
ルカメラであるが、デジタルカメラに限るものではな
く、フィルムを装填してフィルムに結像させる従来のカ
メラであってもよい。
【0053】
【発明の効果】本発明のカメラによれば、温度変化によ
る撮影レンズの焦点位置の変化を、選択に自由度がある
材料を用いて機械的に相殺し補正することができ、且つ
焦点位置の変化を補正する部材をカメラの厚み方向と直
交する方向に配置したのでカメラの小型化を阻害するこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における温度変化による撮影
レンズの焦点位置の変化を補正する機構の図である。
【図2】第2の実施の形態における温度変化による撮影
レンズの焦点位置の変化を補正する機構の図である。
【図3】第3の実施の形態における温度変化による撮影
レンズの焦点位置の変化を補正する機構の図である。
【図4】第1の実施の形態においてレンズ鏡筒の被写体
側に焦点調節部材を配置した図である。
【符号の説明】
1 撮影レンズ 2 撮像素子 21,31,41,61 レンズ鏡筒 22,32,42,62 案内軸 23,33,43,63 引っ張りバネ 24,34,44,64 焦点調節部材 26,36,38,46,50,66 伸縮部材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズを保持し、光軸方向に移動可
    能なレンズ鏡筒と、前記撮影レンズの光軸と略直交する
    方向に移動可能であり、前記レンズ鏡筒の当接部と当接
    する当接部を有する焦点調節部材と、前記焦点調節部材
    の側壁に固定されると共に、非可動の所定の固定部材に
    固定された伸縮部材と、を備え、前記レンズ鏡筒の当接
    部若しくは前記焦点調節部材の当接部の少なくとも何れ
    か一方を前記光軸に対して傾斜した傾斜面に形成し、温
    度変化による前記伸縮部材の伸縮によって前記焦点調節
    部材を光軸と略直交する方向に移動させることにより、
    前記レンズ鏡筒を光軸方向に移動させることを特徴とす
    るカメラ。
  2. 【請求項2】 前記伸縮部材の温度変化によって移動さ
    れる前記レンズ鏡筒の移動量が、温度変化によって変化
    する前記撮影レンズの焦点位置の変化量に略等しく形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 撮影レンズを保持し、光軸方向に移動可
    能なレンズ鏡筒と、被写体光が前記撮影レンズにより結
    像する撮像部材と、前記撮影レンズの光軸と略直交する
    方向に移動可能であり、前記レンズ鏡筒を光軸方向に案
    内する案内部材と、前記レンズ鏡筒の当接部と当接する
    当接部を有する焦点調節部材と、前記案内部材の側壁に
    固定されると共に、非可動の所定の固定部材に固定され
    た第1伸縮部材と、前記撮像部材の側壁に固定されると
    共に、非可動の所定の固定部材に固定された第2伸縮部
    材と、を備え、前記レンズ鏡筒の当接部若しくは前記焦
    点調節部材の当接部の少なくとも何れか一方を前記光軸
    に対して傾斜した傾斜面に形成し、温度変化による前記
    第1伸縮部材の伸縮によって前記案内部材を光軸と略直
    交する方向に移動させることにより前記レンズ鏡筒を光
    軸方向に移動させ、且つ温度変化による前記第2伸縮部
    材の伸縮によって前記撮像部材を前記案内部材の移動方
    向と同方向に移動させることを特徴とするカメラ。
  4. 【請求項4】 前記第1伸縮部材の温度変化によって移
    動される前記レンズ鏡筒の移動量が、温度変化によって
    変化する前記撮影レンズの焦点位置の変化量に略等しく
    形成されていることを特徴とする請求項3に記載のカメ
    ラ。
  5. 【請求項5】 撮影レンズを保持し、光軸方向に移動可
    能なレンズ鏡筒と、被写体光が前記撮影レンズにより結
    像する撮像部材と、前記撮影レンズの光軸と略直交する
    方向に移動可能であり、前記レンズ鏡筒を光軸方向に案
    内する案内部材と、前記撮影レンズの光軸と略直交する
    方向に移動可能であり、前記レンズ鏡筒の当接部と当接
    する当接部を有する焦点調節部材と、前記案内部材の側
    壁に固定されると共に、非可動の所定の固定部材に固定
    された第1伸縮部材と、前記撮像部材の側壁に固定され
    ると共に、非可動の所定の固定部材に固定された第2伸
    縮部材と、前記焦点調節部材の側壁に固定されると共
    に、非可動の所定の固定部材に固定された第3伸縮部材
    と、を備え、前記レンズ鏡筒の当接部若しくは前記焦点
    調節部材の当接部の少なくとも何れか一方を前記光軸に
    対して傾斜した傾斜面に形成し、温度変化による前記第
    1伸縮部材の伸縮によって前記案内部材を光軸と略直交
    する方向に移動させることにより前記レンズ鏡筒を光軸
    方向に移動させ、且つ温度変化による前記第2伸縮部材
    の伸縮によって前記撮像部材を前記案内部材の移動方向
    と同方向に移動させ、更に温度変化による前記第3伸縮
    部材の伸縮によって前記焦点調節部材を光軸と略直交す
    る方向に移動させることにより、前記レンズ鏡筒を光軸
    方向に移動させることを特徴とするカメラ。
  6. 【請求項6】 前記第1伸縮部材、及び前記第3伸縮部
    材の温度変化によって移動される前記レンズ鏡筒の移動
    量が、温度変化によって変化する前記撮影レンズの焦点
    位置の変化量に略等しく形成されていることを特徴とす
    る請求項5に記載のカメラ。
  7. 【請求項7】 前記第1伸縮部材及び前記第2伸縮部材
    の全長及び線膨張係数が同一であることを特徴とする請
    求項3〜6の何れか1項に記載のカメラ。
  8. 【請求項8】 前記レンズ鏡筒を前記焦点調節部材に当
    接させるべく付勢した付勢部材を設けたことを特徴とす
    る請求項1〜7の何れか1項に記載のカメラ。
  9. 【請求項9】 前記撮影レンズはプラスチックにより形
    成されていることを特徴とする請求項1〜8の何れか1
    項に記載のカメラ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006038682B4 (de) * 2005-08-19 2013-09-05 Raytheon Company Temperaturkompensierte Struktur mit Kraftverstärker für den Temperaturkompensator
JP2020003206A (ja) * 2019-09-26 2020-01-09 三菱電機株式会社 空調機システム

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