JP2003185901A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2003185901A
JP2003185901A JP2001389225A JP2001389225A JP2003185901A JP 2003185901 A JP2003185901 A JP 2003185901A JP 2001389225 A JP2001389225 A JP 2001389225A JP 2001389225 A JP2001389225 A JP 2001389225A JP 2003185901 A JP2003185901 A JP 2003185901A
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JP
Japan
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lens
lens barrel
fixed
camera
change
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Pending
Application number
JP2001389225A
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English (en)
Inventor
Kyosei Miyata
京静 宮田
Takao Hosaka
隆男 保坂
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化による撮影レンズの焦点位置の変化
を、選択に自由度がある材料を用いて機械的に相殺し補
正することができるカメラ。 【解決手段】 プラスチックレンズを有する撮影レンズ
を保持し、非可動の所定の固定部材と係合することによ
り、回転しながら前記撮影レンズの光軸方向に移動可能
なレンズ鏡筒と、コイル状に巻回されて中心線が前記光
軸と略平行に配置され、一端が前記レンズ鏡筒に固定さ
れ、他端が非可動の所定の固定部材に固定され、温度変
化により伸縮する伸縮部材と、を備え、前記伸縮部材が
温度上昇によって伸長したとき、前記伸縮部材は前記レ
ンズ鏡筒を回転させながら被写体方向に移動させるこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影レンズの温度
変化により伸縮するバックフォーカスを簡単な手段で補
正したカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、低価格のカメラに用いられる撮影
レンズは、ガラスレンズとプラスチックレンズの組合せ
か、または全てプラスチックレンズになっている。ま
た、低価格のカメラはオートフォーカス機構等の焦点調
節機構を備えておらず、ピント位置を過焦点距離に設定
した固定焦点方式になっているものが多い。
【0003】プラスチックレンズはガラスレンズと比較
して、温度変化の影響を受けやすく、膨張・収縮等によ
って焦点位置が変化するといった問題が生じやすい。し
かし、従来の低価格のカメラではオートフォーカス機構
を有していないので、温度変化を電気的に換算・処理し
て焦点位置を補正するようなことはできず、格別の対策
を取ったカメラはなかった。
【0004】一方、光学装置(コリメータ)において、
レンズを保持し温度変化によって筒長が変化する鏡筒を
設け、レンズを、温度変化によって生ずるレンズの焦点
位置の変化と鏡筒の長さの変化とを相殺してレンズの焦
点位置を一定位置に保持し得る素材で形成した技術が特
開平6−130267号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者達は上述のプ
ラスチックレンズによる焦点位置(以下、バックフォー
カスfbと称す。)の変化を補正するために、特開平6
−130267号公報の技術を発展させ、カメラの撮影
レンズの焦点位置を一定位置に保持するように、撮影レ
ンズの焦点位置の変化と相殺して長さが変化する鏡筒を
選択することを想起した。
【0006】一方、プラスチックレンズによるバックフ
ォーカスfbの変化量はかなり大きく、発明者達の実験
によれば、基準温度に対する温度変化が20℃であった
とき、バックフォーカスfbの変化量は約0.05mm
であった。このプラスチックレンズを保持する鏡筒を例
えば線膨張係数の大きいABS樹脂で形成すると、その
線膨張係数は10.0×10-5であるので、温度変化が
20℃のときには鏡筒の長さが25mm必要になる。従
って、線膨張係数が5.0×10-5の材料を用いれば、
鏡筒の長さが50mm必要になる。
【0007】しかし、鏡筒の長さを25mmとしても、
現在市販されているような厚みの薄い小型カメラを実現
することは困難であり、カメラの大型化を招いてしま
う。
【0008】従って、より線膨張係数が大きく、且つレ
ンズ鏡筒に用いることができる強度、成型性等の各種特
性を満足できる材料を選択することが必要となり、材料
選択が非常に制限されると共に、実現できたとしても原
価高になる。
【0009】本発明はかかる問題に鑑みてなされたもの
であり、温度変化による撮影レンズの焦点位置の変化
を、選択に自由度がある材料を用いて機械的に相殺し補
正することができるカメラを提案することを発明の目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は下記の手段に
より達成される。
【0011】プラスチックレンズを有する撮影レンズを
保持し、非可動の所定の固定部材と係合することによ
り、回転しながら前記撮影レンズの光軸方向に移動可能
なレンズ鏡筒と、コイル状に巻回されて中心線が前記光
軸と略平行に配置され、一端が前記レンズ鏡筒に固定さ
れ、他端が非可動の所定の固定部材に固定され、温度変
化により伸縮する伸縮部材と、を備え、前記伸縮部材が
温度上昇によって伸長したとき、前記伸縮部材は前記レ
ンズ鏡筒を回転させながら被写体方向に移動させること
を特徴とするカメラ。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のカメラにおける実施の形
態を図を参照して説明する。
【0013】図1は温度変化による撮影レンズの焦点位
置の変化を補正する機構の図である。
【0014】図1において、撮影レンズ1は第1レンズ
11及び第2レンズ12により構成され、被写体光は撮
像素子2の結像面に結像する。第1レンズ11及び第2
レンズ12はプラスチックより形成され、レンズ鏡筒2
1に保持されている。
【0015】また、撮影レンズ1はピント位置を過焦点
距離に設定した固定焦点方式になっている。
【0016】レンズ鏡筒21の外周には雄ねじ21aが
螺設され、カメラ本体等に固定されて非可動の固定筒2
2(固定部材)の内周に螺設された雌ねじ22aと螺合
している。従って、レンズ鏡筒21は固定筒22に対し
て回転しながら撮影レンズ1の光軸方向に移動する。
【0017】23は温度変化により伸縮する伸縮部材で
あり、コイル状に形成されて、固定筒22の外周に巻回
されている。従って、伸縮部材23の中心線は撮影レン
ズ1の光軸と合致している。しかし、必ずしも光軸と合
致していなくても、光軸と略平行になるように配置され
ていればよい。そして、伸縮部材23の前端部23aが
レンズ鏡筒21のフランジ21bの後部に固定され、伸
縮部材23の後端部23bが固定筒22の段部22bに
固定されている。また、固定筒22の外周に保持筒24
が挿着され、伸縮部材23が外周方向に変位することを
防止している。
【0018】また、標準温度(例えば20℃)にてレン
ズ鏡筒21及び固定筒22を光軸方向に移動させて、被
写体光が撮影レンズ1によって撮像素子2へ正確に合焦
するようにピント調整を行う。
【0019】ここで、撮影レンズ1のバックフォーカス
fbは、例えば温度が上昇すると延長する。即ち、被写
体光が撮像素子2の結像面より後方に結像してしまう。
この問題を解消するためには、バックフォーカスfbが
変化した分だけ、撮影レンズ1を被写体側に移動させて
やればよい。
【0020】そこで、レンズ鏡筒21が所定の方向に回
転したときにレンズ鏡筒21が被写体側に移動したとす
ると、伸縮部材23を後端部23bから前端部23aに
向かって同回転方向に巻回して形成する。この結果、温
度上昇によって伸縮部材23が伸長したときは、後端部
23bが固定されているので、前端部23aが同回転方
向に移動し、固定筒22と螺合しているレンズ鏡筒21
は回転しながら被写体側に移動することになる。
【0021】なお、温度降下によって伸縮部材23が縮
小したときは、レンズ鏡筒21は回転しながら撮影レン
ズ1による結像面側、即ち撮像素子2側に移動すること
になる。
【0022】従って、このときのレンズ鏡筒21の移動
量が撮影レンズ1のバックフォーカスfbの変化量に等
しくなるように設定すれば、温度変化による撮影レンズ
1の焦点位置の変化を補正することができる。
【0023】即ち、撮影レンズ1の光軸方向への移動量
をΔd(mm)とし、レンズ鏡筒21のネジのリードを
L(mm)とし、伸縮部材23の巻数をN、線膨張係数
をα(1/℃)とし、基準温度からの温度変化をΔh
(℃)とすれば、下記の式が得られる。
【0024】Δd=L×N×α×Δh 一例として、撮影レンズ1のバックフォーカスfbが基
準温度(例えば20℃)に対して20℃の温度上昇で
0.05mm延長したとする。このためには、レンズ鏡
筒21のネジのリードを5mmとし、伸縮部材23の巻
数を5、線膨張係数を10×10-5とすれば、レンズ鏡
筒21が被写体側に移動する量が0.05mmとなっ
て、撮影レンズ1のバックフォーカスfbの延長量に等
しくなる。
【0025】なお、基準温度に対する温度変化によるレ
ンズ鏡筒21の移動量が、温度変化による撮影レンズ1
のバックフォーカスfbの変化量に略等しくなるように
構成することが望ましいが、場合によっては撮影レンズ
1の焦点深度内に入っていれば、バックフォーカスfb
の変化量と多少異なっていても実用的に問題がない。
【0026】また、以上の形態は伸縮部材23の後端部
23bが固定される段部22bを固定筒22によって形
成したが、保持筒24によって形成してもよいし、固定
筒22と保持筒24の間に配置した別の筒でもよい。
【0027】更に、以上の形態はレンズ鏡筒21が固定
筒22と螺合して光軸方向に進退する構成であったが、
カムによって進退する構成にしてもよい。この一例を図
2に示す。
【0028】図2において、図1と異なる部材はレンズ
鏡筒31と固定筒32であって、レンズ鏡筒31にはカ
ム溝31aが形成され、固定筒32からはカムピン32
aが突出していて、カムピン32aがカム溝31aに挿
入されている。そして、温度上昇によって伸縮部材23
が伸長したとき、レンズ鏡筒31が回転しながら被写体
側に移動する方向にカム溝31aは螺旋状に形成されて
いる。
【0029】また、図2とは逆に、レンズ鏡筒31にカ
ムピンを設けて、固定筒32にカム溝を設けるように構
成してもよい。
【0030】なお、以上の形態において、温度変化によ
るレンズ鏡筒21,31の移動量が、温度変化による撮
影レンズ1のバックフォーカスfbの変化量に略等しく
なるように構成することが望ましいが、場合によっては
撮影レンズ1の焦点深度内に入っていれば、バックフォ
ーカスfbの変化量と多少異なっていても実用的に問題
がない。
【0031】以上の如く説明したカメラは被写体光を撮
影レンズ1により撮像素子2に結像させたデジタルカメ
ラであるが、デジタルカメラに限るものではなく、フィ
ルムを装填してフィルムに結像させる従来のカメラであ
ってもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明のカメラによれば、温度変化によ
る撮影レンズの焦点位置の変化を、選択に自由度がある
材料を用いて機械的に相殺し補正することができるの
で、温度変化があっても良好なピントを保証でき、且つ
カメラを小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】温度変化による撮影レンズの焦点位置の変化を
補正する機構の図である。
【図2】温度変化による撮影レンズの焦点位置の変化を
補正する機構の図である。
【符号の説明】
1 撮影レンズ 2 撮像素子 21,31 レンズ鏡筒 22,32 固定筒 23 伸縮部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックレンズを有する撮影レンズ
    を保持し、非可動の所定の固定部材と係合することによ
    り、回転しながら前記撮影レンズの光軸方向に移動可能
    なレンズ鏡筒と、コイル状に巻回されて中心線が前記光
    軸と略平行に配置され、一端が前記レンズ鏡筒に固定さ
    れ、他端が非可動の所定の固定部材に固定され、温度変
    化により伸縮する伸縮部材と、を備え、 前記伸縮部材が温度上昇によって伸長したとき、前記伸
    縮部材は前記レンズ鏡筒を回転させながら被写体方向に
    移動させることを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記レンズ鏡筒と前記固定部材との係合
    は、ネジによる係合であることを特徴とする請求項1に
    記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記レンズ鏡筒と前記固定部材との係合
    は、一方に設けたカムピンと他方に設けた螺旋状のカム
    溝との係合であることを特徴とする請求項1に記載のカ
    メラ。
  4. 【請求項4】 前記伸縮部材の温度変化によって移動さ
    れる前記レンズ鏡筒の移動量が、温度変化によって変化
    する前記撮影レンズの焦点位置の変化量に略等しく形成
    されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項
    に記載のカメラ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009088120A1 (en) * 2008-01-04 2009-07-16 Nano System Co., Ltd. Self-compensating apparatus of interference-fringe-generating position to compensate optical path difference result from objectives lens working distance variation for environment temperature variation in regard of interference lens
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JP2012242427A (ja) * 2011-05-16 2012-12-10 Konica Minolta Advanced Layers Inc 温度補正機構及びレンズ鏡胴
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US9778435B2 (en) 2013-05-14 2017-10-03 JCD (Guang Zhou) Optical Corporation Limited Lens barrel

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