JP2003262777A - 撮影機器 - Google Patents

撮影機器

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JP2003262777A
JP2003262777A JP2002061819A JP2002061819A JP2003262777A JP 2003262777 A JP2003262777 A JP 2003262777A JP 2002061819 A JP2002061819 A JP 2002061819A JP 2002061819 A JP2002061819 A JP 2002061819A JP 2003262777 A JP2003262777 A JP 2003262777A
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Japan
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lens
lenses
frame
change
linear expansion
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JP2002061819A
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English (en)
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Hiroshi Yamaguchi
宏 山口
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲温度の変化による撮影レンズの結像位置
の変化を自動的に補正することができ、且つ補正後のレ
ンズ性能の低下を少なくした撮影機器。 【解決手段】 複数枚のレンズから構成され少なくとも
1枚のレンズがプラスチックレンズである撮影レンズを
備えた撮影機器において、前記複数枚のレンズを各々単
独で保持する複数の鏡枠を設け、該複数の鏡枠を各々線
膨張係数の異なる材質で形成したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックレン
ズを有する安価な撮影レンズを用いても、周囲温度の影
響を受け難く、結像位置の変化が少ない撮影機器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、低価格のカメラに用いられる撮影
レンズは、ガラスレンズとプラスチックレンズの組合せ
か、または全てプラスチックレンズになっている。ま
た、低価格のカメラはオートフォーカス機構等の焦点調
節機構を備えておらず、ピント位置を過焦点距離に設定
した固定焦点方式になっているものが多い。
【0003】プラスチックはガラスと比較して周囲温度
の影響を受けやすい。そして、正の屈折力のプラスチッ
クレンズを有する撮影レンズを搭載したカメラの周囲温
度が上昇すると、撮影レンズの温度も上昇するが、特に
プラスチックレンズは温度の変化により材料の屈折率が
変化して、焦点距離が大きく延長する。これにより、撮
影レンズ全体の焦点距離が常温のときより延長し、バッ
クフォーカスも延長する。従って、被写体の光像が撮像
素子Cの結像面より後方に結像して、結像性能が低下し
てしまう。
【0004】また、低価格のカメラではオートフォーカ
ス機構を有していないので、温度変化を電気的に換算・
処理して焦点位置を補正するようなことはできず、格別
の対策を取ったカメラはなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、各レンズを保
持する鏡枠を線膨張係数の大きい材質で形成し、温度上
昇に伴って鏡枠も被写体側に延長するようにして、撮影
レンズを被写体側に移動させることによって結像位置の
変化を補正することが考えられる。無論、鏡枠の長さや
線膨張係数は結像位置の変化を補正することができるよ
うに適切な値にすることが必要である。
【0006】しかし、撮影レンズが複数枚のレンズから
構成されているとすると、温度上昇によって各レンズが
膨張したとき互いのレンズ間隔が接近するので設計時と
は異なるレンズ性能になり、上記の如き対策を施して結
像位置の変化を補正することができても、常温のときよ
り収差が増大して解像力が低下してしまう。
【0007】本発明はかかる問題に鑑みてなされたもの
であり、周囲温度の変化による撮影レンズの結像位置の
変化を自動的に補正することができ、且つ補正後のレン
ズ性能の低下を少なくした撮影機器を提案することを発
明の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は下記の何れか
の手段により達成される。
【0009】複数枚のレンズから構成され少なくとも
1枚のレンズがプラスチックレンズである撮影レンズを
備えた撮影機器において、前記複数枚のレンズを各々単
独で保持する複数の鏡枠を設け、該複数の鏡枠を各々線
膨張係数の異なる材質で形成したことを特徴とする撮影
機器。
【0010】複数枚のレンズから構成され少なくとも
1枚のレンズがプラスチックレンズである撮影レンズを
備えた撮影機器において、前記複数枚のレンズの中の所
定のレンズを単独で保持する第1鏡枠と、前記複数枚の
レンズの中の所定の複数枚のレンズを同時に保持する第
2鏡枠とを設け、前記第1鏡枠と前記第2鏡枠を各々線
膨張係数の異なる材質で形成したことを特徴とする撮影
機器。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の撮影機器に関する実施の
形態を図を参照して説明する。
【0012】先ず、図1を参照して説明するが、図1は
撮影機器に用いるレンズ鏡胴の縦断面図である。
【0013】図1において、凸レンズからなる第1レン
ズL11、凹レンズからなる第2レンズL12、及び凸
レンズからなる第3レンズL13から撮影レンズが構成
され、被写体の光像はこれらのレンズによってCCD等
からなる撮像素子Cに結像する。そして、第1レンズL
11若しくは第3レンズL13の少なくとも何れか1枚
はプラスチックより成型されている。
【0014】また、撮像素子Cはプリント配線基板Pに
実装されている。各レンズは各々異なる鏡枠に単独で保
持されていて、第1レンズL11は第1鏡枠11に保持
され、第2レンズL12は第2鏡枠12に保持され、第
3レンズL13は第3鏡枠13に各々保持されている。
そして、第3鏡枠13のフランジ部13aがプリント配
線基板Pに固定され、第2鏡枠12のフランジ部12a
が第3鏡枠13のフランジ部13aに固定され、第1鏡
枠11のフランジ部11aが第2鏡枠12のフランジ部
12aに固定されている。
【0015】このように、本実施の形態においては複数
枚の各レンズを複数の鏡枠によって各々保持するように
し、且つ各鏡枠を線膨張係数が適宜異なる材質により形
成している。例えば、第1鏡枠11を線膨張係数の小さ
い材質により形成し、第3鏡枠13を線膨張係数の大き
い材質で形成し、第2鏡枠12を線膨張係数がこれらの
中間である材質により形成すれば、温度上昇によって各
レンズが膨張してバックフォーカスが延長しても各レン
ズが被写体側に移動するので、結像位置の変化を補正す
ることができ、しかも、各レンズ間隔が殆ど変化するこ
とがないので、レンズ設計上の理想値に近いレンズ間隔
を保つことができる。従って、収差が増大して解像力が
低下することが生じない。
【0016】なお、レンズ間隔の変化による収差の増大
や解像力の低下は撮影レンズの構成によって異なるの
で、必ずしも上述の如く線膨張係数を順に変化させるこ
とが最適とは限らない。従って、撮影レンズの構成によ
って適宜線膨張係数を選択することが望ましい。
【0017】なお、鏡枠は、撮影レンズにおける複数枚
のレンズを必ずしも各々単独で保持する必要はなく、場
合によっては鏡枠の数は複数であるものの、全レンズの
中の所定の複数枚のレンズを同時に保持する鏡枠を設け
てもよい。
【0018】このようなレンズ鏡胴の縦断面図を図2に
示す。図2において、凸レンズからなる第1レンズL2
1、凹レンズからなる第2レンズL22、及び凸レンズ
からなる第3レンズL23から撮影レンズが構成され、
被写体の光像はこれらのレンズによってCCD等からな
る撮像素子Cに結像する。
【0019】また、撮像素子Cはプリント配線基板Pに
実装されている。本撮影レンズにおいては、温度上昇に
よって各レンズ間隔が増大したとき、第1レンズL21
と第2レンズL22とのレンズ間隔の変動は収差や解像
力に大きく影響を及ぼすが、第2レンズL22と第3レ
ンズL23とのレンズ間隔の変動は収差や解像力にあま
り影響を及ぼさないものとする。
【0020】このために、第1レンズL21が単独の第
1鏡枠21に保持され、第2レンズL22と第3レンズ
L23とが同じ第2鏡枠22に保持されている。そし
て、第2鏡枠22のフランジ部22aがプリント配線基
板Pに固定され、第1鏡枠21のフランジ部21aが第
2鏡枠22のフランジ部22aに固定されている。
【0021】このようにして、第1鏡枠21と第2鏡枠
22を線膨張係数が適宜異なる材質により形成してい
る。例えば、第1鏡枠11を線膨張係数の小さい材質に
より形成し、第2鏡枠12を線膨張係数が第1鏡枠11
より大きい材質により形成すれば、温度上昇によってバ
ックフォーカスが延長しても各レンズが被写体側に移動
するので、結像位置の変化を補正することができ、しか
も、第1レンズL21と第2レンズL22のレンズ間隔
が殆ど変化することがないので、レンズ設計上の理想値
に近いレンズ間隔を保つことができる。
【0022】なお、レンズ構成によっては、第1レンズ
L21と第2レンズL22とのレンズ間隔の変動は収差
や解像力にあまり影響を及ぼさないが、第2レンズL2
2と第3レンズL23とのレンズ間隔の変動が収差や解
像力に大きく影響を及ぼすこともあるので、第1レンズ
L21と第2レンズL22とを同じ鏡枠で保持し、第3
レンズL23を単独の鏡枠で保持するようにしてもよ
い。
【0023】また、以上の実施の形態は3群3枚構成の
撮影レンズであるが、2群構成でも4群以上の構成の撮
影レンズにも適用できる。
【0024】以上の実施の形態では、レンズ間隔をあま
り変化させずに撮影レンズを光軸方向に移動するように
したが、レンズ間隔を変化させることでバックフォーカ
スの変化を打ち消せるようにレンズ設計を行い、それに
合わせてレンズ鏡枠を異なる線膨張係数の材料で構成し
てレンズ間隔を変更することでバックフォーカスの変化
を打ち消すようにしてもよい。
【0025】その他に、図1及び図2に示した撮影レン
ズはピント調整を行わない固定焦点方式であって、生産
時に常温にて撮像素子Cとプリント配線基板Pとの距離
を変えたり、第3鏡枠13若しくは第2鏡枠22とプリ
ント配線基板Pの距離を変えたりして、過焦点距離にピ
ント調整を行う。
【0026】
【発明の効果】本発明の撮影機器によれば、周囲温度の
変化による撮影レンズの結像位置の変化を自動的に補正
することができ、且つ補正後のレンズ性能の低下を少な
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ鏡胴の縦断面図である。
【図2】他の形態のレンズ鏡胴の縦断面図である。
【符号の説明】
L11,L21 第1レンズ L12,L22 第2レンズ L13,L23 第3レンズ C 撮像素子 P プリント配線基板 11,21 第1鏡枠 12,22 第2鏡枠 13 第3鏡枠

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚のレンズから構成され少なくとも
    1枚のレンズがプラスチックレンズである撮影レンズを
    備えた撮影機器において、 前記複数枚のレンズを各々単独で保持する複数の鏡枠を
    設け、該複数の鏡枠を各々線膨張係数の異なる材質で形
    成したことを特徴とする撮影機器。
  2. 【請求項2】 複数枚のレンズから構成され少なくとも
    1枚のレンズがプラスチックレンズである撮影レンズを
    備えた撮影機器において、 前記複数枚のレンズの中の所定のレンズを単独で保持す
    る第1鏡枠と、前記複数枚のレンズの中の所定の複数枚
    のレンズを同時に保持する第2鏡枠とを設け、前記第1
    鏡枠と前記第2鏡枠を各々線膨張係数の異なる材質で形
    成したことを特徴とする撮影機器。
  3. 【請求項3】 前記撮影レンズは固定焦点方式であるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮影機
    器。
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