JP2016206579A - レンズユニット及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱膨張又は熱収縮に起因するピントずれを簡単な構造で抑制できるレンズユニット及び撮像装置を提供すること。
【解決手段】本発明のレンズユニット10は、隣り合って配置されたパワーの符号の異なるレンズの組を含む3枚以上のレンズを内部に保持したレンズユニットであって、温度が変動したときに、パワーの符号の異なるレンズの組のうち像側に配置されたレンズ(第3レンズ18)が、物体側に配置されたレンズ(第2レンズ17)に対して移動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズユニット及び撮像装置に関する。
近年、車載カメラや監視カメラ等の屋外に設置される撮像装置が普及している。屋外に設置される撮像装置の中でも特に小型のものには、パンフォーカスタイプと呼ばれる固定焦点のレンズユニットが多く用いられている。高温又は低温環境下では、温度変化による熱膨張又は熱収縮によりレンズの間隔が設計値から変化し、変化量が大きい場合にはピント位置が設計値からずれてしまうことがある。固定焦点のレンズユニットはフォーカスレンズ等の焦点調節機能を有していないので、温度変化に起因するピント位置のずれによって生じる画質の劣化を修正することが難しかった。
特許文献1に記載の撮像装置では、複数のレンズがそれぞれ異なる鏡枠に単独で保持されており、複数の鏡枠はそれぞれ線膨張係数の異なる材質で形成されている。特許文献1に記載の撮像装置は、複数のレンズをそれぞれ単独で保持し、それぞれの鏡枠の線膨張係数を調整することにより、温度変化に起因するピント位置のずれを小さく抑えている。
特許文献2に記載の撮像装置は、撮像素子の背面に温度に応じて伸縮する伸縮部材を配置することにより、ピント位置を補償するようにレンズユニットと撮像素子との間隔を変化させている。
特開2003−262777号公報 特開2004−147188号公報
特許文献1に記載の撮像装置では、複数のレンズがそれぞれ異なる鏡枠に単独で保持されているので、構造が複雑となり、コスト高となる。また、それぞれの鏡枠を線膨張の異なる材質で形成し、温度変化によるピントずれを少なくする材質の組み合わせを選択しなければならないので、鏡枠の材質の選択が難しいという問題があった。また、特許文献2に記載の撮像装置では、撮像素子とレンズユニットとの間隔が変化するため、レンズ系の全長が変化してしまうという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、熱膨張又は熱収縮に起因するピントずれを簡単な構造で抑制できるレンズユニット及び撮像装置を提供することを目的とする。
本発明に係るレンズユニットは、
隣り合って配置されたパワーの符号の異なるレンズの組を含む3枚以上のレンズを内部に保持したレンズユニットであって、
温度が変動したときに、前記パワーの符号の異なるレンズの組のうち像側に配置されたレンズが、物体側に配置されたレンズに対して移動する。
本発明では、
温度が上昇すると、前記像側に配置されたレンズが、前記物体側に配置されたレンズに対して遠ざかる方向に移動し、
温度が低下すると、前記像側に配置されたレンズが、前記物体側に配置されたレンズに対して近づく方向に移動する
ことが好ましい。
本発明では、
前記像側に配置されたレンズは、第1鏡枠に単独で保持されており、
前記物体側に配置されたレンズを含む残りの複数のレンズは、第2鏡枠に保持されており、
前記第1鏡枠は、
前記第2鏡枠の材質よりも線膨張係数が大きい材質により形成されていて、
前記第2鏡枠に対して、温度が上昇すると像側に膨張し、温度が低下すると物体側に収縮する
ことが好ましい。
本発明では、
前記像側に配置されたレンズは、前記レンズユニットを構成するレンズのうち最も像側に配置されるレンズ以外のレンズであることが好ましい。
本発明に係る撮像装置は、
隣り合って配置されたパワーの符号の異なるレンズの組を含む3枚以上のレンズを内部に保持したレンズユニットであって、温度が変動したときに、前記パワーの符号の異なるレンズの組のうち像側に配置されたレンズが、物体側に配置されたレンズに対して移動するレンズユニットと、
前記レンズユニットの焦点位置に配置された撮像素子と、
を備える。
本発明によれば、熱膨張又は熱収縮に起因するピントずれを簡単な構造で抑制できるレンズユニット及び撮像装置を提供することができる。
実施の形態1に係るレンズユニットの構成を示す断面図である。 実施の形態1に係るレンズユニットの変形例の構成を示す断面図である。 実施の形態2に係るレンズユニットの構成を示す断面図である。 実施の形態2に係るレンズユニットの変形例の構成を示す断面図である。 実施の形態1に係るカメラモジュールの構成を示す断面図である。 その他の実施の形態に係る3枚構成のレンズユニットの一例を示す断面図である。 その他の実施の形態に係る3枚構成のレンズユニットの他の一例を示す断面図である。
[実施の形態1]
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1に示すように、レンズユニット10は、第1レンズ16と、第2レンズ17と、第3レンズ18と、第4レンズ19と、第1鏡枠13と、第2鏡枠12と、中間環14と、を有する。レンズユニット10の内部に保持された撮像レンズ系は、第1レンズ16と、第2レンズ17と、第3レンズ18と、第4レンズ19と、から構成される。図1において、レンズユニット10の図中左側が物体側であり、図中右側が像側となっている。レンズユニット10は、入射した光線を像面IMG上に結像させる。
第1レンズ16は、像側に凹形状で負のパワーを有するメニスカスレンズである。第2レンズ17は、像側に凹形状で負のパワーを有するメニスカスレンズである。第3レンズ18は、物体側に凸形状で正のパワーを有するレンズである。第4レンズ19は、像側に凸形状で正のパワーを有するレンズである。
図1に示すように、レンズユニット10の内部には、第1レンズ16と、第2レンズ17と、第3レンズ18と、第4レンズ19と、が保持されている。すなわち、レンズユニット10は、隣り合って配置されたパワーの符号の異なるレンズの組を含む4枚のレンズを格納している。第2レンズ17と第3レンズ18とは、隣り合って配置されたパワーの符号の異なるレンズの組と考えることができる。
第2鏡枠12は、円筒状の部材であり、外周面の光軸Zに沿った方向の中央付近にフランジ12aが形成されている。第2鏡枠12の内壁には、直径の異なる複数の内周面(第1内周面P11、第2内周面P12、第3内周面P13及び第4内周面P14)が形成されている。第4内周面P14、第3内周面P13、第2内周面P12、第1内周面P11の順番で内径が大きくなっている。
第1鏡枠13は、円筒状の部材であり、外周面の物体側端部にフランジ13aが形成されている。第1鏡枠13は、フランジ13aの外周面が第2鏡枠12の第2内周面P12に嵌まり込むことにより、固定されている。第3レンズ18は、第1鏡枠13の内周面に嵌まり込んで固定されている。すなわち、第1鏡枠13は第3レンズ18を単独で保持している。
第1鏡枠13は、第2鏡枠12の材質よりも線膨張係数が大きい材質により形成されている。例えば、第2鏡枠12の材質はアルミニウムやステンレス鋼であり、第1鏡枠13の材質はポリカーボネート(PC)等のプラスチックであることが好ましい。第1鏡枠13は、基準温度よりも高温になると第2鏡枠12に対して像側に膨張し、基準温度よりも低温になると第2鏡枠12に対して物体側に収縮する。
なお、第1鏡枠13及び第2鏡枠12の名称は、便宜上名付けたものにすぎないので、他の名称を用いることを妨げるものではない。例えば、第1鏡枠13を移動レンズ保持枠と称してもよいし、第2鏡枠12を鏡筒又はバレルと称してもよい。
中間環14は、第1鏡枠13と第4レンズ19との間に配置された環状の部材である。中間環14は、第3内周面P13に嵌まり込んで固定されている。中間環14は、第1鏡枠13の材質よりも線膨張係数が小さい材質により形成されていることが好ましい。中間環14は、第2鏡枠12の材質よりも線膨張係数の小さい材質により形成されていてもよいし、第2鏡枠12の材質よりも線膨張係数の大きい材質により形成されていてもよい。
第4レンズ19は、第4内周面P14に嵌まり込んで固定されており、第2鏡枠12の像側端部に形成された絞り壁12bにより光軸方向像側への移動が規制されている。中間環14の像側端面は、第4レンズ19のフランジ19aの物体側面に接している。第1鏡枠13は第2内周面P12に嵌まり込んで固定されている。第1鏡枠13のフランジ13aの像側面は中間環14の物体側端面に接している。
第1レンズ16及び第2レンズ17は、第1内周面P11に嵌まり込んで固定されている。第2レンズ17のフランジ17aの像側面は、第1内周面P11と第2内周面P12との段差部及び第1鏡枠13の物体側端面に接している。第1レンズ16の像側縁部16aは、第2レンズ17のフランジ17aの物体側面と接している。第1レンズ16の物体側縁部には切欠き部16bが設けられており、第2鏡枠12の物体側端部のカシメによって第1レンズ16の光軸方向物体側への移動が規制されている。第1レンズ16の像側縁部16aには段差部が設けられており、段差部にはOリング等のシール部材15が配置されている。
レンズユニット10では、温度が基準温度に対して変動したときに、第3レンズ18は物体側に配置された第2レンズ17に対して移動する。ここで、レンズの移動とは、2つのレンズ(第2レンズ17及び第3レンズ18)が同一の鏡筒(第2鏡枠12)に固定されている場合の当該鏡筒自体の熱膨張・熱収縮による移動以上の移動をいう。基準温度とは、レンズユニット10の構造設計時に基準として用いられた温度であり、例えば、基準温度は25℃である。
すなわち、基準温度よりも高温になると、第1鏡枠13が第2レンズ17に突き当てた面を基準として像側に膨張するため、第3レンズ18は物体側に配置された第2レンズ17に対して遠ざかる方向に移動する。このため、第2レンズ17と第3レンズ18との間隔の膨張量は、第1レンズ16と第2レンズ17との間隔及び第3レンズ18と第4レンズ19との間隔の膨張量と比べて大きくなる。これにより、レンズユニット10は、温度上昇時にレンズ間隔の膨張によって生じるピント位置の後方へのずれを打ち消すことができる。
他方、基準温度よりも低温になると、第1鏡枠13が第2レンズ17に突き当てた面を基準として物体側に収縮するため、第3レンズ18は物体側に配置された第2レンズ17に対して近づく方向に移動する。このため、第2レンズ17と第3レンズ18との間隔の収縮量は、第1レンズ16と第2レンズ17との間隔及び第3レンズ18と第4レンズ19との間隔の収縮量と比べて大きい。これにより、レンズユニット10は、温度低下時にレンズ間隔の収縮によって生じるピント位置の前方へのずれを打ち消すことができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、熱膨張又は熱収縮に起因するピントずれを簡単な構造で抑制できるレンズユニット10を提供することができる。
図5は、カメラモジュール200の構成を示す概略構成図である。カメラモジュール200は、本実施の形態に係る撮像装置である。カメラモジュール200は、外装部品である上ケース(カメラケース)201と、レンズユニット10を保持するマウント(台座)202と、シール部材203と、撮像センサ(撮像素子)204と、センサ基板205と、を有している。撮像センサ204は、レンズユニット10の焦点位置(像面IMG)に配置されている。
上ケース201は、レンズユニット10の物体側の端部を露出させるための開口部が設けられると共に他の部分を覆う部材である。マウント202は、上ケース201の内部に配置されており、レンズユニット10の第2鏡枠12の外周面に形成された雄ねじと螺合するための雌ねじを内周面に有する。シール部材203は、第2鏡枠12のフランジ12aと上ケース201の内面との間に介挿された部材であり、上ケース201の内部の気密性を保つための部材である。
撮像センサ204は、上ケース201の内部に配置されており、かつ、レンズユニット10により結像される焦点位置に配置されている。また、撮像センサ204は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサ等であり、レンズユニット10により集光された光を電気信号に変換する。撮像センサ204により得られた電気信号は、画像データの構成要素であるデジタルデータに変換される。
本実施の形態に係るカメラモジュール200によれば、上述のレンズユニット10を有することにより、熱膨張又は熱収縮に起因するピントずれを簡単な構造で抑制できる撮像装置を提供することができる。
(実施の形態1の変形例)
図2に示すように、実施の形態1に係るレンズユニットは、中間環14を用いない構成によっても実現できる。実施の形態1の変形例に係るレンズユニット20について、相違点を説明する。
第2鏡枠22は、円筒状の部材であり、外周面の光軸Zに沿った方向の中央付近にフランジ22aが形成されている。第2鏡枠22の内壁には、直径の異なる複数の内周面(第1内周面P21、第2内周面P22、第3内周面P23及び第4内周面P24)が形成されている。第4内周面P24、第3内周面P23、第2内周面P22、第1内周面P21の順番で内径が大きくなっている。さらに、第3内周面P23と第4内周面P24との間には、突起部P25が設けられている。
第4レンズ29は、第4内周面P24に嵌まり込んで固定されており、突起部P25により光軸方向物体側への移動が規制されている。第1鏡枠13は、第2内周面P22に嵌まり込んで固定されている。第1鏡枠13のフランジ13aの像側面は第2内周面P22と第3内周面P23との段差部に接しており、第2内周面P22と第3内周面P23との段差部により第1鏡枠13の光軸方向像側への移動が規制されている。
第2内周面P22と第3内周面P23との段差部と、第2レンズ17のフランジ17aとの間に第1鏡枠13を挟むことより、中間環14を用いることなく第1鏡枠13のフランジ13aの外周を第2鏡枠22の第2内周面P22に固定することができる。上述の構成により部品点数を削減することができるので、レンズユニットの製造コストを低減できる。
[実施の形態2]
図3を用いて、本発明の実施の形態2に係るレンズユニット30について説明する。レンズユニット30は、実施の形態1に係る撮像レンズ系とは異なる撮像レンズ系を有する。
図3に示すように、レンズユニット30は、第1レンズ36と、第2レンズ37と、第3レンズ38と、第4レンズ39と、第1鏡枠33と、第2鏡枠32と、中間環34と、を有する。
第1レンズ36は、両凸形状で正のパワーを有するレンズである。第2レンズ37は、像側に凹形状で負のパワーを有するメニスカスレンズである。第3レンズ38は、像側に凸形状で正のパワーを有するメニスカスレンズである。第4レンズ39は、物体側に凸形状で負のパワーを有するレンズである。第1レンズ36と第2レンズ37とは、隣り合って配置されたパワーの符号の異なるレンズの組と考えることができる。
第2鏡枠32は、円筒状の部材であり、外周面の光軸Zに沿った方向の中央付近にフランジ32aが形成されている。第2鏡枠32の内壁には、直径の異なる複数の内周面(第1内周面P31、第2内周面P32、第3内周面P33及び第4内周面P34)が形成されている。第4内周面P34、第3内周面P33、第2内周面P32、第1内周面P31の順番で内径が大きくなっている。
第4レンズ39は、第4内周面P34に嵌まり込んで固定されており、第2鏡枠32の像側端部に形成された絞り壁32bにより、光軸方向像側への移動が規制されている。第3レンズ38は、第3内周面P33に嵌まり込んで固定されている。第3レンズ38のフランジ38aの像側面は、第4レンズ39のフランジ39aの物体側面に接している。中間環34は、第2内周面P32に嵌まり込んで固定されている。中間環34の像側端面は、第2内周面P32と第3内周面P33との段差部及び第3レンズ38のフランジ38aの物体側面に接している。
第1レンズ36及び第1鏡枠33は、第1内周面P31に嵌まり込んで固定されている。第1鏡枠33のフランジ33aの像側面は、第1内周面P31と第2内周面P32との段差部及び中間環34の物体側端面に接している。第1レンズ36のフランジ36aの像側面は、第1鏡枠33のフランジ33aの物体側面と接している。第1レンズ36のフランジ36aの物体側縁部には切欠き部36bが設けられており、第2鏡枠32の物体側端部のカシメによって第1レンズ36の光軸方向物体側への移動が規制されている。
(実施の形態2の変形例)
図4に示すように、実施の形態2に係るレンズユニットは、中間環34を用いない構成によっても実現できる。実施の形態2の変形例に係るレンズユニット40について、レンズユニット30との相違点を説明する。
第2鏡枠42は、円筒状の部材であり、外周面の光軸Zに沿った方向の中央付近にフランジ42aが形成されている。第2鏡枠42の内壁には、直径の異なる複数の内周面(第1内周面P41、第2内周面P42、第3内周面P43及び第4内周面P44)が形成されている。第2内周面P42、第3内周面P43、第1内周面P41、第4内周面P44の順番で内径が大きくなっている。第2内周面P42は、第1内周面P41と第3内周面P43との間から突出している。
第4レンズ49は、第4内周面P44に嵌まり込んで固定されている。第4内周面P44の像側端部に形成された段差部には、位置決め部材45が固着されており、位置決め部材45により第4レンズ49の光軸方向像側への移動が規制されている。
第3レンズ38のフランジ38aは、第2内周面P42と第3内周面P43との段差部と、第4レンズ49のフランジ49aの物体側面とに挟まれて固定されている。第1鏡枠33のフランジ33aの像側面は第1内周面P41と第2内周面P42との段差部に接しており、第1内周面P41と第2内周面P42との段差部により第1鏡枠33の光軸方向像側への移動が規制されている。
第2鏡枠42の第1内周面P41と第2内周面P42との段差部と、第1レンズ36のフランジ36aとの間に第1鏡枠33を挟むことより、中間環34を用いることなく、第1鏡枠33のフランジ33aの外周を第2鏡枠42の第1内周面P41に固定することができる。上述の構成により部品点数を削減することができるので、レンズユニットの製造コストを低減できる。
[その他の実施の形態]
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
実施の形態1及び2では、第1鏡枠と第2鏡枠の材質に線膨張係数の異なるものを用いることにより、第1鏡枠に支持されたレンズを第2鏡枠に支持された物体側に位置するレンズに対して移動させている。本発明に係るレンズユニット及び撮像装置は、上述の構成に限定されるものではなく、例えば、温度センサにより周囲の温度を検出し、検出された温度と基準温度との差分に基づいて、パワーの符号の異なるレンズの組のうち像側に配置されたレンズを、ステッピングモータを用いて物体側に配置されたレンズに対して移動させる構成であってもよい。
また、本発明に係るレンズユニットの保持するレンズ枚数は4枚に限定されるものではなく、3枚以上のレンズを有するレンズユニットに本発明を適用できる。
図6に示すように、物体側から順に、絞りSTOPと、第1レンズ71と、第2レンズ72と、第3レンズ73と、から構成される撮像レンズ系を有するレンズユニット70についても本発明を適用することができる。第1レンズ71は、像側に凹形状で負のパワーを有するメニスカスレンズである。第2レンズ72は、物体側に凸形状で正のパワーを有するレンズである。第3レンズ73は、像側に凸形状で正のパワーを有するレンズである。
第2レンズ72は、線膨張係数の大きい材質で形成された第1鏡枠74により支持されている。第1レンズ71及び第3レンズ73は、第1鏡枠74より線膨張係数の小さい第2鏡枠(不図示)により支持されている。第1鏡枠74に支持された第2レンズ72を物体側に位置する第1レンズ71に対して移動させることにより、熱膨張又は熱収縮に起因するピントずれを抑制できる。
図7に示すように、物体側から順に、絞りSTOPと、第1レンズ81と、第2レンズ82と、第3レンズ83と、から構成される撮像レンズ系を有するレンズユニット80についても本発明を適用することができる。第1レンズ81は、両凸形状で正のパワーを有するレンズである。第2レンズ82は、両凹形状で負のパワーを有するレンズである。第3レンズ83は、両凸形状で正のパワーを有するレンズである。
第2レンズ82は、線膨張係数の大きい材質で形成された第1鏡枠84により支持されている。第1レンズ81及び第3レンズ83は、第1鏡枠84より線膨張係数の小さい第2鏡枠(不図示)により支持されている。第1鏡枠84に支持された第2レンズ82を物体側に位置する第1レンズ81に対して移動させることにより、熱膨張又は熱収縮に起因するピントずれを抑制できる。
また、本発明に係るレンズユニットのレンズ枚数が5枚以上の場合、絞りよりも物体側に位置するパワーの符号の異なるレンズの組のレンズ間隔を変化させることが好ましい。このとき、絞りよりも像側に位置するレンズの枚数は限定されない。例えば、広角レンズの場合、絞りより物体側の光学系がおおよそフォーカル系であるため、絞りより物体側の光学系において本発明の対象となるレンズを移動させることにより、レンズ全系の焦点距離を変えることができるからである。
10,20,30,40 レンズユニット
12,22,32,42 第2鏡枠
12b,32b 絞り壁
13,33 第1鏡枠
13a,33a フランジ
14,34 中間環
16,36,71,81 第1レンズ
17,37,72,82 第2レンズ
18,38,73,83 第3レンズ
19,29,39,49 第4レンズ
200 カメラモジュール
201 上ケース
202 マウント
203 シール部材
204 撮像センサ
205 センサ基板
P11,P21,P31,P41 第1内周面
P12,P22,P32,P42 第2内周面
P13,P23,P33,P43 第3内周面
P14,P24,P34,P44 第4内周面

Claims (5)

  1. 隣り合って配置されたパワーの符号の異なるレンズの組を含む3枚以上のレンズを内部に保持したレンズユニットであって、
    温度が変動したときに、前記パワーの符号の異なるレンズの組のうち像側に配置されたレンズが、物体側に配置されたレンズに対して移動する
    レンズユニット。
  2. 温度が上昇すると、前記像側に配置されたレンズが、前記物体側に配置されたレンズに対して遠ざかる方向に移動し、
    温度が低下すると、前記像側に配置されたレンズが、前記物体側に配置されたレンズに対して近づく方向に移動する
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  3. 前記像側に配置されたレンズは、第1鏡枠に単独で保持されており、
    前記物体側に配置されたレンズを含む残りの複数のレンズは、第2鏡枠に保持されており、
    前記第1鏡枠は、
    前記第2鏡枠の材質よりも線膨張係数が大きい材質により形成されていて、
    前記第2鏡枠に対して、温度が上昇すると像側に膨張し、温度が低下すると物体側に収縮する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズユニット。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のレンズユニットであって、
    前記像側に配置されたレンズは、前記レンズユニットを構成するレンズのうち最も像側に配置されるレンズ以外のレンズであることを特徴とするレンズユニット。
  5. 隣り合って配置されたパワーの符号の異なるレンズの組を含む3枚以上のレンズを内部に保持したレンズユニットであって、温度が変動したときに、前記パワーの符号の異なるレンズの組のうち像側に配置されたレンズが、物体側に配置されたレンズに対して移動するレンズユニットと、
    前記レンズユニットの焦点位置に配置された撮像素子と、
    を備える撮像装置。
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