JP2010048860A - ハーフトーン位相シフトマスクの製造方法及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

ハーフトーン位相シフトマスクの製造方法及び半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010048860A
JP2010048860A JP2008210465A JP2008210465A JP2010048860A JP 2010048860 A JP2010048860 A JP 2010048860A JP 2008210465 A JP2008210465 A JP 2008210465A JP 2008210465 A JP2008210465 A JP 2008210465A JP 2010048860 A JP2010048860 A JP 2010048860A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
light shielding
hard mask
light
shielding film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008210465A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5067313B2 (ja
Inventor
Yuji Setsuda
雄二 説田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Semiconductor Ltd
Original Assignee
Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Semiconductor Ltd filed Critical Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority to JP2008210465A priority Critical patent/JP5067313B2/ja
Publication of JP2010048860A publication Critical patent/JP2010048860A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5067313B2 publication Critical patent/JP5067313B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】ハーフトーン位相シフトマスクの製造方法及び半導体装置の製造方法に関し、ハードマスクと遮光帯遮光膜を兼用する場合に、パターニング精度と遮光性を両立する。
【解決手段】透明基板1上にハーフトーン膜2及びハードマスク兼遮光膜3を順次成膜する工程と、前記ハードマスク兼遮光膜3上に膜減補償用遮光膜4を成膜する工程、主回路領域6上の前記膜減補償用遮光膜4を選択的に除去する工程と、前記主回路領域6に露出する前記ハードマスク兼遮光膜3にパターンを形成してハードマスク7とする工程と、前記ハードマスク7をマスクとして前記ハーフトーン膜2をエッチングしてハーフトーン膜パターン8を形成する工程と、前記ハードマスク7を除去する際に前記主回路領域6の周囲の遮光帯領域に前記膜減補償用遮光膜9を残存させる工程とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明はハーフトーン位相シフトマスクの製造方法及び半導体装置の製造方法に関するものであり、例えば、ステップアンドリピート方式で大規模半導体集積回路をウェーハ上にパターニングしていく際に、減膜により遮光性の低下したCr等の金属薄膜を透過した光による多重露光に起因する主回路領域内の寸法変動を防止するための構成に関する。
半導体装置の微細化に対する要求は絶え間なく進歩しており、近年では半導体装置の製造プロセスで用いる露光光源の波長よりも微細なピッチパターンが要求されるようになっている。これに伴い、微細なパターンの形成においては、ハーフトーン位相シフトマスクが多用されている。
ウェーハ上に精密で制御されたレジストパターン寸法を形成するには、それと同程度の精度をレチクル上でも施さなければならないのは常であり、レチクル上でその精度を実現するには様々な施行がなされている。このような微細化された時代に必要なレチクル製造に関する製造スペックはITRS Roadmapのlithographyの項目で定義されている。
近年の半導体装置の製造プロセスでは、微細ピッチパターンを実現するために種々の超解像マスクが提案されている。代表的なものとしてハーフトーン位相シフトマスクやレベンソン型位相シフトマスクがあり、露光光源がi線であった頃より実際の半導体装置の製造現場で使用されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
近年のハーフトーン位相シフトマスクは、半導体装置を製造する際に要求される高度な線幅均一性の要求に伴いハーフトーン位相シフトマスク自体にも高度な線幅均一性や2次元形状の忠実性が求められている。これをレチクル上で実現するために、ハーフトーン膜上の遮光帯Cr層をハードマスクとして流用している(例えば、上述の特許文献1参照)。
ハードマスクとしての機能を有する遮光帯Cr膜は可能な限り薄くすることが望まれており現在では40〜50nm程度の膜厚のCr膜が積層されており遮光帯兼ハードマスクとして機能している。ここで、図8及び図9を参照して従来のハーフトーン位相シフトマスクの製造工程を説明する。
まず、図8(a)に示すように、石英基板31上に位相シフト効果のあるMoSi等のハーフトーン膜32及び遮光性の機能を持たせたCr膜33を順次スパッタリング法により成膜してブランクス基板(乾板)を形成する。次いで、図8(b)に示すようにCr膜33上にネガ型の電子線レジスト34を塗布する。
次いで、図8(c)に示すように、レチクルの主回路領域36を電子ビーム式描画機で露光したのち、現像することによって主回路領域36に所定の回路パターンを形成するとともに、遮光帯領域37には電子線レジスト34を残存させたレジストパターン35を形成する。
次いで、レジストパターン35をマスクとしてClを含むプラズマガスによりエッチングを施すことによってCr膜33をパターニングしてハードマスク38とする。この時、遮光帯領域37に残存するCr膜32は遮光帯遮光膜39となる。次いで、図8(d)に示すように、Oを用いたアッシングによりレジストパターン35を除去する。この時、Crからなるハードマスク38の表面が若干エッチングされて膜減りする。
次いで、図9(e)に示すように、ハードマスク38をマスクとして、ハロゲン化硫黄系ガス、例えば、SF等をエチャントガスとして用いてハーフトーン膜32をエッチングすることによってハーフトーン膜パターン40を形成する。次いで、図9(f)に示すように、全面にポジ型の電子線レジスト41を塗布する。
次いで、図9(g)に示すように、電子線レジスト41を電子ビーム式描画機で露光したのち、現像することによって、主回路領域36を露出させる開口部を有するレジストパターン42とする。次いで、このレジストパターン42をマスクとして主回路領域36に露出するCrからなるハードマスク38を選択的に除去する。
次いで、図9(h)に示すように、Oを用いたアッシングによりレジストパターン42を除去する。この時、Crからなる遮光帯遮光膜39の表面がエッチングされて膜減りする。
このように、ハーフトーン位相シフトマスクの製造工程においては、Cr膜からなる遮光帯領域に設ける遮光帯遮光膜をハーフトーン膜をエッチングするためのハードマスクとして流用している。
特開2007−193036号公報 特開平09−050112号公報
しかし、ステップアンドリピート方式の露光装置を用いて大規模半導体集積回路を製造する場合に、Crからなる遮光帯遮光膜が減膜したことにより、4隅の領域に存在する主回路領域のパターンが、中央部と比べて寸法均一性が著しく劣化するという問題があるので、この事情を図10及び図11を参照して参照して説明する。
図10は、隣接する露光ショットの露光関係の説明図であり、各露光ショット領域51の各辺が2つの露光ショット52により多重露光される二重露光領域となり、4隅の領域が4つの露光ショット52により多重露光される四重露光領域54となる。
図11は、遮光帯遮光膜の膜減によるレジストパターンの問題点の説明図であり、図11(a)は遮光帯遮光膜が十分厚い場合を示し、図11(b)は遮光帯遮光膜が膜減により薄くなった場合を示している。なお、各図において左図はハーフトーン位相シフトマスクを表し、右図はウェーハ上のレジストパターンを表している。
図11(a)に示すように、遮光帯遮光膜が十分厚く遮光膜として十分に機能していれば、ウェーハ上にはハーフトーン位相シフトマスクの形成されたパターンに忠実なレジストパターンが形成される。
しかし、図11(b)に示すように、遮光帯遮光膜が膜減により薄くなった場合には光が遮光帯遮光膜を透過するために、多重露光領域、取り分け露光ショット四隅の四重露光領域では寸法変動が著しい結果となる。このようなショット四隅の状況では、線幅変動に起因して半導体装置の特性が変動してしまう。
このような問題を解決するためには、減膜分を補完すべく全体を厚膜化することも考えられるが、全体を厚膜化した場合、当然主回路領域も厚膜化されてしまい、ハーフトーン層のエッチング精度に影響をもたらすという問題が発生する。
なお、レベンソン型位相シフトレチクルにおいては、パターン精度と遮光性を両立するため、遮光帯Crパターンに膜厚分布を持たせることが提案されている(例えば、上述の特許文献2参照)。しかし、この提案においては、主回路領域におけるパターニングをCr膜が厚い状態で行ったのち、主回路領域におけるCr膜パターンを薄膜化するものである。
その結果、Cr膜をパターニングする段階においてはCr膜は厚膜であるので、パターニング精度が低下することになり、当該技術をハーフトーン位相シフトマスクの製造工程に転用しても、ハーフトーン膜のエッチング精度が低下する問題を解決することができない。
したがって、本発明は、ハードマスクと遮光帯遮光膜を兼用する場合に、パターニング精度と遮光性を両立することを目的とする。
本発明の一観点からは、透明基板上にハーフトーン膜及びハードマスク兼遮光膜を順次成膜する工程と、前記ハードマスク兼遮光膜上に膜減補償用遮光膜を成膜する工程、主回路領域上の前記膜減補償用遮光膜を選択的に除去する工程と、前記主回路領域に露出する前記ハードマスク兼遮光膜にパターンを形成してハードマスクとする工程と、前記ハードマスクをマスクとして前記ハーフトーン膜をエッチングしてハーフトーン膜パターンを形成する工程と、前記ハードマスクを除去する際に前記主回路領域の周囲の遮光帯領域に前記膜減補償用遮光膜を残存させる工程とを有するハーフトーン位相シフトマスクの製造方法が提供される。
また、本発明の別の観点からは、上述のハーフトーン位相シフトマスクの製造方法によって製造したハーフトーン位相シフトマスクを用いた露光工程を有している半導体装置の製造方法が提供される。
開示のハーフトーン位相シフトマスクの製造方法によれば、遮光性薄膜Crの遮光性を維持したまま精度の高いハーフトーン膜パターンを有するレチクルスを製造することが可能になる。それによって、ステップアンドリピート型の露光方式の際に生じる露光ショット内の寸法均一性を大きく改善することが可能になり、微細化に伴い益々減少していくプロセスマージンの損失を防止することも可能になる。
ここで、図1を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態のハーフトーン位相シフトマスクの製造工程の説明図である。まず、図1(a)に示すように、位相シフト効果のあるハーフトーン膜2、パターニング精度を十分に保てる薄さのCr等のハードマスク兼遮光膜3、及び、膜減補償遮光膜4を順次成膜してブランクス基板(乾板)を形成する。
この場合のハーフトーン膜2としては、例えば、MoSi、TaSi等を用いる。また、膜減補償遮光膜4は、ハードマスク兼遮光膜3と同じCrでも良いし、ハーフトーン膜2と同じMoSi等でも良いし、或いは、ハードマスクの除去工程においてエッチング耐性の大きな多結晶シリコンやSiONを用いても良い。なお、膜減補償遮光膜4としてハードマスク兼遮光膜3と同じCrを用いる場合には、ハードマスク兼遮光膜3と連続して成膜すれば良い。
次いで、図1(b)に示すように、主回路領域6における膜減補償遮光膜4を除去してハードマスク兼遮光膜3を露出させるとともに、遮光帯領域に残存させた膜減補償遮光膜4を遮光帯膜減補償遮光膜5とする。次いで、電子線レジストを塗布し、電子ビーム式描画機で露光、現像したのち、図1(c)に示すように、主回路領域6に露出したハードマスク兼遮光膜3をClを含むエッチングガスによってエッチングすることによってハードマスク7を形成する。
次いで、図1(d)に示すように、ハードマスク7をマスクとしてハーフトーン膜2をエッチングすることによってハーフトーン膜パターン8を形成する。次いで、ハードマスク7の露出部をエッチングより除去することによって、ハーフトーン位相シフトマスクの基本構成が完成する。この時、遮光帯のおけるハードマスク7の残存部が遮光帯遮光膜9となる。
このように、本発明の実施の形態においては、遮光帯領域には、ハードマスク7を兼用する遮光帯遮光膜9以外に遮光帯膜減補償遮光膜5を設けているので、遮光機能を十分に発揮することができ、ステップアンドリピート露光方式の多重露光領域で形成される露光ショット端の寸法均一性低下を防止することができる。
また、ハードマスクの形成の際には、ハードマスク兼遮光膜3は、パターニング精度を十分に保てる薄さの膜厚であるので、ハーフトーン膜パターンを精度良く形成することができる。
なお、膜減補償遮光膜4としてハードマスク兼遮光膜3と同じCrを用いる場合には、図1(b),(c),(e)の工程において、電子線レジストの除去工程に伴って遮光帯領域における膜減補償遮光膜4の膜減を生ずるが、その分を見込んだ膜厚に予め設定しておけば遮光機能を十分に発揮することができる。
以上を前提として、次に、図2乃至図4を参照して、本発明の実施例1のハーフトーン位相シフトマスクの製造工程を説明する。まず、図2(a)に示すように、石英基板11上に厚さが50〜70nm、例えば、60nmのMoSiからなるハーフトーン膜12、及び、厚さが70〜80nm、例えば、80nmのCr膜13を順次スパッタリング法により成膜してブランクス基板(乾板)を形成する。次いで、図2(b)に示すようにCr膜13上にポジ型の電子線レジスト14を塗布する。
次いで、図2(c)に示すように、レチクルの主回路領域16を電子ビーム式描画機で露光したのち、現像することによって主回路領域16を露出させる開口部を設けたレジストパターン15を形成する。次いで、レジストパターン15をマスクとしてClを含むプラズマガス、例えば、Cl+O混合ガスからなるプラズマガスによりエッチングを施すことによって主回路領域16におけるCr膜13の膜厚を40〜50nm、例えば、50nmとする。
次いで、図2(d)に示すように、Oを用いたアッシングによりレジストパターン15を除去する。この時、Cr膜13の表面がエッチングされて膜減りする。次いで、図3(e)に示すように、全面にネガ型の電子線レジスト18を塗布する。
次いで、図3(f)に示すように、レチクルの主回路領域16を電子ビーム式描画機で露光したのち、現像することによって主回路領域16に所定の回路パターンを有するレジストパターン19を形成する。次いで、レジストパターン19をマスクとしてClを含むプラズマガス、例えば、Cl+O混合ガスからなるプラズマガスによりエッチングを施すことによって主回路領域16におけるCr膜13をパターニングしてハードマスク20とする。この時、遮光帯領域におけるCr膜13は遮光帯遮光膜21となる。
次いで、図3(g)に示すように、Oを用いたアッシングによりレジストパターン19を除去する。この時、Cr膜からなるハードマスク20及び遮光帯遮光膜21の表面がエッチングされて膜減りする。
次いで、図3(h)に示すように、ハードマスク20をマスクとして、ハロゲン化硫黄系ガス、例えば、SFをエチャントガスとして用いてハーフトーン膜12をエッチングすることによってハーフトーン膜パターン22を形成する。
次いで、図4(i)に示すように、全面にポジ型の電子線レジスト23を塗布する。次いで、図4(j)に示すように、電子線レジスト23を電子ビーム式描画機で露光したのち、現像することによって、主回路領域16を露出させる開口部を有するレジストパターン24とする。次いで、このレジストパターン24をマスクとして主回路領域16に露出するCrからなるハードマスク20を選択的に除去する。
最後に、図4(k)に示すように、Oを用いたアッシングによりレジストパターン24を除去することによって、本発明の実施例1のハーフトーン位相シフトマスクの基本構成が完成する。なお、この時、Crからなる遮光帯遮光膜21の表面がエッチングされて膜減りする。
このように、本発明の実施例1においては、図2(d)、図3(g)、及び、図4(k)の工程において、遮光帯領域におけるCr膜の表面がエッチングして膜減りするが、予め、Cr膜13の膜厚を膜減分を見込んで70〜80nm程度に厚くしているので遮光帯遮光膜の最終的な膜厚を十分厚くすることができる。
また、ハードマスクを形成する段階におけるCr膜の膜厚は40〜50nmと従来と同様の膜厚になっているので、パターニング精度を十分に保つことができ、それによって、ハーフトーン膜のパターニング精度に悪影響を与えることがない。
次に、図5乃至図7を参照して、本発明の実施例2のハーフトーン位相シフトマスクの製造工程を説明する。まず、図5(a)に示すように、石英基板11上に厚さが50〜70nm、例えば、60nmのMoSiからなるハーフトーン膜12、厚さが40〜50nm、例えば、50nmのCr膜25、及び、膜減補償膜として厚さが50〜70nm、例えば、60nmのMoSi膜26を順次スパッタリング法により成膜してブランクス基板(乾板)を形成する。次いで、図5(b)に示すようにMoSi膜13上にポジ型の電子線レジスト14を塗布する。
次いで、図5(c)に示すように、レチクルの主回路領域16を電子ビーム式描画機で露光したのち、現像することによって主回路領域16を露出させる開口部を設けたレジストパターン15を形成する。次いで、レジストパターン15をマスクとしてハロゲン化硫黄系ガス、例えば、SFをエチャントガスを用いたエッチングを施すことによって主回路領域16におけるMoSi膜26を除去してCr膜25を露出させる。
次いで、図5(d)に示すように、Oを用いたアッシングによりレジストパターン15を除去する。この時、Cr膜25の表面がエッチングされて膜減りする。次いで、図6(e)に示すように、全面にネガ型の電子線レジスト18を塗布する。
次いで、図6(f)に示すように、レチクルの主回路領域16を電子ビーム式描画機で露光したのち、現像することによって主回路領域16に所定の回路パターンを有するレジストパターン19を形成する。次いで、レジストパターン19をマスクとしてClを含むプラズマガス、例えば、Cl+O混合ガスからなるプラズマガスによりエッチングを施すことによって主回路領域16におけるCr膜25をパターニングしてハードマスク20とする。この時、遮光帯領域におけるCr膜25は遮光帯遮光膜27となる。
次いで、図6(g)に示すように、Oを用いたアッシングによりレジストパターン19を除去する。この時、Cr膜からなるハードマスク20の表面がエッチングされて膜減りする。次いで、図6(h)に示すように、ハードマスク20をマスクとして、ハロゲン化硫黄系ガス、例えば、SFをエチャントガスとして用いてハーフトーン膜12をエッチングすることによってハーフトーン膜パターン22を形成する。
次いで、図7(i)に示すように、全面にポジ型の電子線レジスト23を塗布する。次いで、図7(j)に示すように、電子線レジスト23を電子ビーム式描画機で露光したのち、現像することによって、主回路領域16を露出させる開口部を有するレジストパターン24とする。次いで、このレジストパターン24をマスクとして主回路領域16に露出するCrからなるハードマスク20を選択的に除去する。
最後に、図7(k)に示すように、Oを用いたアッシングによりレジストパターン24を除去することによって、本発明の実施例2のハーフトーン位相シフトマスクの基本構成が完成する。
このように、本発明の実施例2においては、遮光帯領域に膜減補償遮光膜を設けているので、遮光帯遮光膜が膜減りすることがなく、遮光機能を十分に発揮することができる。また、ハードマスクを形成するCr膜の膜厚は最初から40〜50nmであり、膜厚は図5(c)のエッチング工程の影響を受けないので、再現性良くパターニング精度を十分に保つことができ、それによって、ハーフトーン膜のパターニング精度に悪影響を与えることがない。
以上、本発明の各実施例を説明してきたが、本発明は、各実施例に示した条件に限られるものではない。例えば、上記の実施例1及び実施例2においてはハードマスクの除去工程において、ポジ型の電子線レジストパターンを利用しているが、電子線レジストパターンを用いることなくハードマスクを除去しても良い。なお、実施例1の場合にはハードマスクの除去工程に伴う遮光帯遮光膜の膜減分を見込んで、実施例1より30nm程度の厚く成膜する必要がある。
また、上記の実施例2においては、膜減補償膜をハーフトーン膜と同じMoSiで構成しているが、多結晶シリコンやSiON等で構成しても良い。その場合には、図5(c)の工程において、エッチャントとしてフッ素系ガス、例えば、SFを用いれば良い。
ここで、実施例1及び実施例2を含む本発明の実施の形態に関して、以下の付記を開示する。
(付記1) 透明基板上にハーフトーン膜及びパターン形成用遮光膜を順次成膜する工程と、前記パターン形成用遮光膜上に膜減補償用遮光膜を成膜する工程、主回路領域上の前記膜減補償用遮光膜を選択的に除去する工程と、前記主回路領域に露出する前記パターン形成用遮光膜にパターンを形成してマスクパターンとする工程と、前記マスクパターンをマスクとして前記ハーフトーン膜をエッチングしてハーフトーン膜パターンを形成する工程と、前記マスクパターンを除去する際に前記主回路領域の周囲の遮光帯領域に前記膜減補償用遮光膜を残存させる工程とを有するハーフトーン位相シフトマスクの製造方法。
(付記2) 前記膜減補償用遮光膜が、前記パターン形成用遮光膜とが同じ素材からなる付記1記載のハーフトーン位相シフトマスクの製造方法。
(付記3) 前記膜減補償用遮光膜が、前記マスクパターンの除去の際のエッチャントに対してパターン形成用遮光膜よりエッチレートの小さな素材からなる付記1記載のハーフトーン位相シフトマスクの製造方法。
(付記4) 前記膜減補償用遮光膜が、多結晶シリコン、SiON、或いは、MoSiのいずれかからなる付記3記載のハーフトーン位相シフトマスクの製造方法。
(付記5) 前記膜減補償用遮光膜が、前記ハーフトーン膜と同じ素材からなる付記3記載のハーフトーン位相シフトマスクの製造方法。
(付記6) 付記1乃至付記5のいずれか1に記載のハーフトーン位相シフトマスクの製造方法によって製造したハーフトーン位相シフトマスクを用いた露光工程を有している半導体装置の製造方法。
本発明の実施の形態のハーフトーン位相シフトマスクの製造工程の説明図である。 本発明の実施例1のハーフトーン位相シフトマスクの途中までの製造工程の説明図である。 本発明の実施例1のハーフトーン位相シフトマスクの図2以降の途中までの製造工程の説明図である。 本発明の実施例1のハーフトーン位相シフトマスクの図3以降の製造工程の説明図である。 本発明の実施例2のハーフトーン位相シフトマスクの途中までの製造工程の説明図である。 本発明の実施例2のハーフトーン位相シフトマスクの図5以降の途中までの製造工程の説明図である。 本発明の実施例1のハーフトーン位相シフトマスクの図6以降の製造工程の説明図である。 従来のハーフトーン位相シフトマスクの途中までの製造工程の説明図である。 従来のハーフトーン位相シフトマスクの図8以降の製造工程の説明図である。 隣接する露光ショットの露光関係の説明図である。 遮光帯遮光膜の膜減によるレジストパターンの問題点の説明図である。
符号の説明
1 光透過性基板
2 ハーフトーン膜
3 ハードマスク兼遮光膜
4 膜減補償遮光膜
5 遮光帯膜減補償遮光膜
6 主回路領域
7 ハードマスク
8 ハーフトーン膜パターン
9 遮光帯遮光膜
11,31 石英基板
12,32 ハーフトーン膜
13,25,33 Cr膜
14 電子線レジスト
15 レジストパターン
16,36 主回路領域
17,37 遮光帯領域
18,34 電子線レジスト
19,35 レジストパターン
20,38 ハードマスク
21,27,39 遮光帯遮光膜
22,40 ハーフトーン膜パターン
23,41 電子線レジスト
24,42 レジストパターン
26 MoSi膜
51 露光ショット領域
52 露光ショット
53 二重露光領域
54 四重露光領域

Claims (5)

  1. 透明基板上にハーフトーン膜及びハードマスク兼遮光膜を順次成膜する工程と、前記ハードマスク兼遮光膜上に膜減補償用遮光膜を成膜する工程、主回路領域上の前記膜減補償用遮光膜を選択的に除去する工程と、前記主回路領域に露出する前記ハードマスク兼遮光膜にパターンを形成してハードマスクとする工程と、前記ハードマスクをマスクとして前記ハーフトーン膜をエッチングしてハーフトーン膜パターンを形成する工程と、前記ハードマスクを除去する際に前記主回路領域の周囲の遮光帯領域に前記膜減補償用遮光膜を残存させる工程とを有するハーフトーン位相シフトマスクの製造方法。
  2. 前記膜減補償用遮光膜が、前記ハードマスク兼遮光膜とが同じ素材からなる請求項1記載のハーフトーン位相シフトマスクの製造方法。
  3. 前記膜減補償用遮光膜が、前記ハードマスクの除去の際のエッチャントに対してハードマスク兼遮光膜よりエッチレートの小さな素材からなる請求項1記載のハーフトーン位相シフトマスクの製造方法。
  4. 前記膜減補償用遮光膜が、多結晶シリコン、SiON、或いは、MoSiのいずれかからなる請求項3記載のハーフトーン位相シフトマスクの製造方法。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のハーフトーン位相シフトマスクの製造方法によって製造したハーフトーン位相シフトマスクを用いた露光工程を有している半導体装置の製造方法。
JP2008210465A 2008-08-19 2008-08-19 ハーフトーン位相シフトマスクの製造方法及び半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP5067313B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008210465A JP5067313B2 (ja) 2008-08-19 2008-08-19 ハーフトーン位相シフトマスクの製造方法及び半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008210465A JP5067313B2 (ja) 2008-08-19 2008-08-19 ハーフトーン位相シフトマスクの製造方法及び半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010048860A true JP2010048860A (ja) 2010-03-04
JP5067313B2 JP5067313B2 (ja) 2012-11-07

Family

ID=42066019

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008210465A Expired - Fee Related JP5067313B2 (ja) 2008-08-19 2008-08-19 ハーフトーン位相シフトマスクの製造方法及び半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5067313B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011095744A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Samsung Electronics Co Ltd ハーフトーン型位相シフトフォトマスクブランクとハーフトーン型位相シフトフォトマスク及びその製造方法
JP2012027237A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Fujitsu Semiconductor Ltd フォトマスクの製造方法及び半導体装置の製造方法
JP2012211980A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Toppan Printing Co Ltd フォトマスクブランク及びフォトマスクの製造方法
JP2016071280A (ja) * 2014-10-01 2016-05-09 凸版印刷株式会社 フォトマスクブランク、それを用いたフォトマスクの製造方法とフォトマスク、それを用いて作製したマイクロレンズ
JP2019510253A (ja) * 2016-03-31 2019-04-11 インテル・コーポレーション 高分解能のフォトマスク又はレチクル及びその製造方法
US11275305B2 (en) * 2019-08-13 2022-03-15 Kioxia Corporation Method for producing photomask, method for producing semiconductor device, method for forming pattern, and photomask

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210156461A (ko) 2020-06-18 2021-12-27 삼성전자주식회사 극자외선 노광 장치의 노광 마스크

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0950112A (ja) * 1995-08-04 1997-02-18 Dainippon Printing Co Ltd 位相シフトマスク
JP2000181049A (ja) * 1998-12-18 2000-06-30 Hoya Corp ハーフトーン型位相シフトマスクブランク及びハーフトーン型位相シフトマスク
JP2005284213A (ja) * 2004-03-31 2005-10-13 Shin Etsu Chem Co Ltd 位相シフトマスクブランク、位相シフトマスク及びパターン転写方法
JP2007033469A (ja) * 2005-07-21 2007-02-08 Shin Etsu Chem Co Ltd 位相シフトマスクブランクおよび位相シフトマスクならびにこれらの製造方法
JP2007094250A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Hoya Corp フォトマスクブランクの製造方法及びフォトマスクの製造方法
JP2007193036A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Fujitsu Ltd フォトマスクの製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0950112A (ja) * 1995-08-04 1997-02-18 Dainippon Printing Co Ltd 位相シフトマスク
JP2000181049A (ja) * 1998-12-18 2000-06-30 Hoya Corp ハーフトーン型位相シフトマスクブランク及びハーフトーン型位相シフトマスク
JP2005284213A (ja) * 2004-03-31 2005-10-13 Shin Etsu Chem Co Ltd 位相シフトマスクブランク、位相シフトマスク及びパターン転写方法
JP2007033469A (ja) * 2005-07-21 2007-02-08 Shin Etsu Chem Co Ltd 位相シフトマスクブランクおよび位相シフトマスクならびにこれらの製造方法
JP2007094250A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Hoya Corp フォトマスクブランクの製造方法及びフォトマスクの製造方法
JP2007193036A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Fujitsu Ltd フォトマスクの製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011095744A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Samsung Electronics Co Ltd ハーフトーン型位相シフトフォトマスクブランクとハーフトーン型位相シフトフォトマスク及びその製造方法
JP2012027237A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Fujitsu Semiconductor Ltd フォトマスクの製造方法及び半導体装置の製造方法
JP2012211980A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Toppan Printing Co Ltd フォトマスクブランク及びフォトマスクの製造方法
JP2016071280A (ja) * 2014-10-01 2016-05-09 凸版印刷株式会社 フォトマスクブランク、それを用いたフォトマスクの製造方法とフォトマスク、それを用いて作製したマイクロレンズ
JP2019510253A (ja) * 2016-03-31 2019-04-11 インテル・コーポレーション 高分解能のフォトマスク又はレチクル及びその製造方法
US11275305B2 (en) * 2019-08-13 2022-03-15 Kioxia Corporation Method for producing photomask, method for producing semiconductor device, method for forming pattern, and photomask

Also Published As

Publication number Publication date
JP5067313B2 (ja) 2012-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5067313B2 (ja) ハーフトーン位相シフトマスクの製造方法及び半導体装置の製造方法
JP2004069841A (ja) マスクパターンおよびそれを用いたレジストパターンの形成方法
KR20080059614A (ko) 포토마스크 블랭크 및 그 제조 방법, 포토마스크의 제조방법과 반도체 장치의 제조 방법
JP2003114514A (ja) マスクを用いたパターンの転写方法、ハーフトーンマスク、及びその製造方法、並びに回路基板の製造方法
US9952501B2 (en) Photomask blank, making method, and photomask
KR20160031422A (ko) 포토마스크 블랭크
JP2008026627A (ja) フォトマスク
US9618838B2 (en) Photomask blank
KR101742358B1 (ko) 포토마스크의 제조 방법, 포토마스크 및 패턴 전사 방법
US7648806B2 (en) Phase shift mask with two-phase clear feature
JP2005257962A (ja) 位相シフトマスク及び位相シフトマスクの製造方法
TW201837553A (zh) 顯示裝置製造用光罩、及顯示裝置之製造方法
KR20080099915A (ko) 반도체 소자의 포토마스크 형성방법
KR20040007944A (ko) 무크롬 위상 반전 마스크의 제조방법
JP4997902B2 (ja) ハーフトーンマスク
JPH09288346A (ja) フォトマスク
KR102337235B1 (ko) 하프톤 위상반전마스크 및 그 제조 방법
JP4345333B2 (ja) 位相シフトマスク及びそれを用いたパターン転写法
KR100642399B1 (ko) 위상 반전 마스크의 제조 방법
JP4582574B2 (ja) 位相シフトマスクおよびその製造方法
JP2005275138A (ja) 位相シフトマスクおよび、これを用いたパターン露光方法
JP4314899B2 (ja) 位相シフトマスクの製造方法
US6617081B2 (en) Method for improving process window in semi-dense area by using phase shifter
KR100588910B1 (ko) 반도체 소자의 하프톤 위상반전 마스크 제작 방법
KR20090068638A (ko) 반도체 소자의 패턴 형성용 마스크 제작 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110428

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120712

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120717

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120730

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150824

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5067313

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees