JP2010048771A - プリント配線板の検査治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 NCドリリング装置による穴加工を容易にし、検査装置の生産性を高めることができるプリント配線板の検査治具を提供すること。
【解決手段】 収容孔18及び下案内孔12,14を有するピンボード4(10,12,14)と、上案内孔26を有する保護ボード6と、貫通孔24を有する可動ガイドボート8と、検査すべきプリント配線板に電気的に接触されるプローブピン28と、ピンボード28の収容孔18に収容さればね部材30と、を備えたプリント配線板の検査治具。プローブピン28は、プリント配線板に電気的に接触される先端ピン部38と、ばね部材30に電気的に接触される基部ピン部36と、先端ピン部38及び基部ピン部36よりも外径が大きい中間大径部34とを有し、中間大径部34の外径は、ピンボード4の下案内孔12,14及び保護ボード6の上案内孔26の内径よりも大きく形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、プリント配線板の回路の短絡、絶縁状態などを検査するために用いるプリント配線板の検査治具に関する。
プリント配線板を検査するための検査治具として、収容孔が設けられたスプリングガイドと、スプリングガイドの片側に配設され、下案内孔が設けられた下ガイドボードと、この下ガイドボードにスペーサを介して配設され、上案内孔が設けられた上ガイドボードと、スプリングボードの装着孔に挿入され、その先端部が上ガイドボードの上案内孔を通して外方に突出するプローブピンと、スプリングボードの収容孔に収容され、プローブピンの基部に作用するばね部材と、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この検査治具では、ピンボードは下ガイドボード及び上ガイドボードの下案内孔及び上案内孔に装着され、ピンボードの基部は下案内孔に移動自在に支持され、その先端部は上案内孔に移動自在に支持される。
この検査治具では、プローブピンが細長い円筒状のストレート状に形成され、このように形成することによって、プローブピンの外径を小さくすることが可能となり、プローブピンの実装密度を高めることができる。また、プローブピンが下ガイドボード及び上ガイドボードの下案内孔及び上案内孔に案内支持されるので、プローブピンを引き抜くことによって取り外すことができ、またプローブピンを挿入することによって取り付けることができ、プローブピンの交換を容易に行うことができる。
特開2001−41977号公報
しかしながら、このようなプリント配線板の検査治具には、次の通りの解決すべき問題がある。第1に、この検査治具では、プローブピンが下ガイドボード及び上ガイドボードの下案内孔及び上案内孔に案内支持され、その保持は下案内孔及び上案内孔の内周面とプローブピンの外周面との摩擦力によって保持され、この摩擦力はプローブピンの摺動力とのバランスからなっている。従って、プローブピンを下案内孔及び上案内孔に所要の通りに保持するためには、下案内孔及び上案内孔の加工精度を例えば5μm程度に厳密にする必要があり、このような加工精度の高い案内孔を形成するために、NCドリリング装置の加工速度を低下させたり、加工ステップ数を多くしたりしており、これによって、案内孔の穴加工に多大の時間を要し、検査治具の生産性が非常に悪くなる問題がある。
第2に、このような検査治具は、検査すべきプリント配線板の下面側の端子部に下側から接触するプローブピンを備えた下検査治具として用いる場合と、このプリント配線板の上面側の端子部に上側から接触するプローブピンを備えた上検査治具として用いる場合がある。一般に、検査頻度が増大すると、摩耗などによって下案内孔及び上案内孔の内周面とプローブピンの外周面との摩擦力が低下する傾向にあり、特に上検査治具として用いる場合にこのように摩擦力が低下すると、プローブピンが下ガイドボード及び上ガイドボードの下案内孔及び上案内孔から外れて落下するという問題がある。
第3に、プローブピンの先端部の上ガイドピンの上案内孔を通しての突出量は、例えば0.5〜1.5mm程度に設定されるが、このような構成の検査治具では、その突出量を調整するのが難しいという問題がある。加えて、プローブピンの先端部の劣化やプローブピンの破損の際に、その交換を行う必要があるが、その交換の作業性が悪いという問題がある。
本発明の目的は、NCドリリング装置による穴加工を容易にし、検査装置の生産性を高めることができるプリント配線板の検査治具を提供することである。
本発明の他の目的は、プローブピンの取付け、取外しを容易に行うことができ、そのメンテナンス性を高めることができるプリント配線板の検査治具を提供することである。
本発明の請求項1に記載のプリント配線板の検査治具は、収容孔及び下案内孔を有するピンボードと、前記ピンボードの片面側に配設され、上案内孔を有する保護ボードと、前記ピンボードと前記保護ボードとの間に配設され、貫通孔を有する可動ガイドボードと、検査すべきプリント配線板の端子部に電気的に接触されるプローブピンと、前記ピンボードの前記収容孔に収容され、前記プローブピンの基部に作用するばね部材と、を備え、
前記プローブピンは、前記プリント配線板の前記端子部に電気的に接触される先端ピン部と、前記ばね部材に電気的に接触される基部ピン部と、前記先端ピン部及び前記基部ピン部よりも外径が大きい中間大径部とを有し、
前記中間大径部の外径は、前記ピンボードの前記下案内孔及び前記保護ボードの前記上案内孔の内径よりも大きく、前記プローブピンの前記中間大径部が前記可動ガイドボードの前記貫通孔に移動自在に案内され、その基部ピン部が前記ピンボードの前記下案内孔に移動自在に案内され、その先端ピン部が前記保護ボードの前記上案内孔に移動自在に案内されることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載のプリント配線板の検査治具では、前記可動ガイドボードは、前記ピンボード及び前記保護ボートとの間に前記プローブの軸方向に対して垂直な方向に所定範囲にわたって移動自在に配設されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載のプリント配線板の検査治具では、前記保護ボードに関連して組付スペーサが設けられ、前記組付スペーサの組付け軸部が前記ピンボードに螺着され、前記保護ボードを通して組付ねじが前記組付スペーサに螺着され、前記ピンボードと前記組付スペーサとの間に調整用スペーサが介在されることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載のプリント配線板の検査治具では、前記ピンボードの前記下案内孔及び前記保護ボードの前記上案内孔の内径は実質上等しく、前記プローブピンの前記先端ピン部及び前記基部ピン部の外径は実質上等しいことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載のプリント配線板の検査治具では、前記ばね部材はコイルばねから構成され、前記コイルばねにリード線が一体的に設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載のプリント配線板の検査治具では、前記ばね部材はコイルばねから構成され、前記コイルばねにリード線が電気的に接触接続され、前記コイルばねに接触する前記リード線の一端部がフランジヘッド状に形成されていることを特徴とする。
更に、本発明の請求項7に記載のプリント配線板の検査治具では、前記ばね部材はコイルばねから構成され、前記プローブピンの前記基部ピン部の端面に小径突部が設けられ、前記基部ピン部と前記小径突部との間の肩部が、前記コイルばねのためのばね受けとして機能し、前記小径突部が前記コイルばねの端部内周面を支持することを特徴とする。
本発明の請求項1に記載のプリント配線板の検査治具によれば、プローブピンの中間大径部が可動ガイドボートの貫通孔に配設され、その基部ピン部がピンプレートの下案内孔に案内され、その先端ピン部が保護ボードの上案内孔に案内されるので、プローブピンは軸方向に移動自在に案内支持される。また、プローブピンの先端ピン部はプリント配線板の端子部に電気的に接触され、その基部ピン部はコイルばねに電気的に接触されるので、ばね部材及びプローブピンを介してプリント配線板における回路の短絡、絶縁状態などを検査することができる。更に、プローブピンの中間大径部の外径は、ピンボードの下案内孔及び保護ボードの上案内孔の内径よりも大きいので、この中間大径部がピンボードの下案内孔及び保護ボードの上案内孔内に移動することがなく、プローブピンの脱落を確実に防止することができる。
また、本発明の請求項2に記載のプリント配線板の検査治具によれば、可動ガイドボードは、ピンボード及び保護ボードとの間にプローブの軸方向に対して垂直な方向に所定範囲にわたって移動自在であるので、保護ボードを外した状態にてこの可動ガイドボードを移動させることによって、プローブピンをピンボードの下案内孔及び可動ガイドボードの貫通孔に装着することができる。
また、本発明の請求項3に記載のプリント配線板の検査治具では、組付スペーサの組付け軸部がピンボードに螺着され、組付ねじが保護ボードを通して組付スペーサに螺着され、ピンボードと組付スペーサとの間に調整用スペーサが介在されるので、この調整用スペーサの厚さを調整することにより、プローブピンの先端ピン部の保護ボードからの突出量を調整することができる。
また、本発明の請求項4に記載のプリント配線板の検査治具によれば、ピンボードの下案内孔及び保護ボードの上案内孔の内径は実質上等しく、プローブピンの先端ピン部及び基部ピン部の外径は実質上等しいので、プローブピンの先端ピン部及び基部ピン部を安定して案内支持することができる。
また、本発明の請求項5に記載のプリント配線板の検査治具によれば、ばね部材はコイルばねから構成され、コイルばねにリード線が一体的に設けられているので、コイルばねに関連する構成を簡単にすることができるとともに、コイルばねとリード線との電気的接触の不良をなくすことができる。
また、本発明の請求項5に記載のプリント配線板の検査治具によれば、ばね部材はコイルばねから構成され、コイルばねに接触するリード線の一端部がフランジヘッド状に形成されているので、コイルばねとリード線とを半田付けなどをすることなく、このフランジヘッド状の端部を介してコイルばねとリード線とを安定して電気的に接続することができる。
更に、本発明の請求項7に記載のプリント配線板の検査治具によれば、プローブピンの基部ピン部の端面に小径突部が設けられ、基部ピン部と小径突部との間の肩部がコイルばねのためのばね受けとして機能するので、コイルばねのプローブピンに対する接触状態が安定し、これによってコイルばねの摩耗などが抑えられる。また、プロープピンの小径突部がコイルばねの端部内周面を支持するので、負荷が作用したときのコイルばねの端部における座屈の発生が抑えられ、これらによって、コイルばねの寿命を長くすることができる。
以下、図1〜図5を参照して、本発明に従うプリント配線板の検査治具の最良の実施形態について説明する。図1は、本発明に従う検査治具の一実施形態を示す断面図であり、図2は、図1の検査治具の要部を示す拡大断面図であり、図3は、図1の検査治具におけるリード線付きコイルばねを拡大して示す正面図である。
図1及び図2において、図示のプリント配線板の検査治具2は、ピンボード4、保護ボード6及び可動ガイドボード8を備えている。保護ボード6はピンボード4の片面側(図1及び図2において上面側)に配設され、可動ガイドボード8はピンボード4と保護ボード6との間に介在されている。ピンボード4及び保護ボード6は、後述するように固定され、可動ガイドボード8は、ピンボード4及び保護ボード6間にて図1及び図2において横方向に所定範囲にわたって移動自在に配設されている。尚、ピンボード4、保護ボード6及び可動ガイドボード8は電気的絶縁材料から形成される。
図示のピンボード4は、下側ピンボード10と、この下側ピンボード10の片面側(図1及び図2において上面側)に配設された一対の上側ピンボード12,14と、下側ピンボード10の他面側(図1及び図2において下面側)に配設された配線ボード16とを備え、これらボード10,12,14,16も電気的絶縁材料から形成される。
この実施形態では、下側ピンボード10には収容孔18が設けられ、一対の上側ピンボード12,14には下案内孔20,22が設けられ、可動ガイドボード8には貫通孔24が設けられ、また保護ボード6には上案内孔26が設けられている。収容孔18、下案内孔20,22、貫通孔24及び上案内孔26は横断面形状が円形状に形成され、図2に示すように、下案内孔20,22及び上案内孔26の内径は実質上等しく、収容孔18及び貫通孔24の内径は下案内孔20,22及び上案内孔26の内径よりも大きく形成されている。尚、収容孔18の内径は、下案内孔20,22などの内径と実質上等しく形成するようにすることもできる。
この検査治具2は、更に、プローブピン28及びばね部材30を備えている。ばね部材30はコイルばね32から構成され、下側ピンボード10の収容孔18内に伸縮可能に収容されている。また、プローブピン28は細長いピン状であり、軸方向(図1及び図2において上下方向)中間部に設けられた中間大径部34と、この中間大径部34から基部側(図1及び図2において下方)に延びる基部ピン部36と、この中間大径部34から先端側(図1及び図2において上方)に延びる先端ピン部38とを有し、基部ピン部36及び先端ピン部38の外径は実質上等しく、それらピン部36,38の端部はテーパ状に先細に形成され、また中間大径部34の外径は基部ピン部36及び先端ピン部38よりも大きく形成され、この中間大径部34の外径は、更に、上側ピンボード12,14の下案内孔20,22及び保護ボード6の上案内孔26の内径よりも幾分大きく形成されている。
このプローブピン28においては、基部ピン部36が一対の上側ピンボード12,14の下案内孔20,22に案内支持され、その先端ピン部38が保護ボード6の上案内孔26に案内支持され、その中間大径部34が可動ガイドボード8の貫通孔24内に位置している。そして、下側ピンボード10の収容孔18に収容されたコイルばね32がプローブピン28の基部ピン部36に当接して作用する。
このように構成されているので、中間大径部34と先端ピン部38との肩部が保護ボード6に当接することによって、プローブピン28の先端側への移動が阻止され、また中間大径部34と基部ピン部36との肩部がピンボード4(この実施形態では、上側ピンボード14)に当接することによって、プローブピン28の基部側への移動が阻止され、これによって、検査治具2からのプローブピン28の脱落を確実に防止することができる。また、コイルばね32はプローブピン28を軸方向上方に弾性的に偏倚し、プローブピン28は、中間大径部34と先端ピン部38との肩部が保護ボード6に当接する上昇位置に弾性的に保持され、この上昇位置においては、先端ピン部38の先端部が保護ボード6の上案内孔26を通して外方(図1及び2において上方)に突出する。
この検査装置2は、更に、ピンボード4(具体的には、上側ピンボード14)と保護ボード6との間を所定の間隔に保つための取付スペーサ40が設けられている。取付スペーサ40の先端部には組付け軸部42が設けられ、かかる組付け軸部42の雄ねじ部が上側ピンボード14の孔を通して上側ピンボード12に螺着されている。また、この取付スペーサ40の他端部には雌ねじ部が設けられ、組付ねじ44の雄ねじ部が保護ボード6に設けられた孔を通して取付スペーサ40の雌ねじ部に螺着されている。更に、ピンボード4(具体的には、上側ピンボード14と取付スペーサ40との間に調整用スペーサ46が介在されている。この調整用スペーサ46は、例えば、厚さの異なるものを複数種用意し、所望の厚さのものを介在させるようにしてもよく、或いは薄いものを複数用意し、所望厚さとなるように所望数介在させるようにしてもよい。このように調整用スペーサ46を介在させることによって、ピンボード4と保護プレート6との間を所定間隔に保つことができ、これによって、プローブピン28の保護プレート6からの突出量を調整することができる。
ピンボード4及び配線ボード16は、例えば、次の通りにして治具本体48に組み付けられる。図示の治具本体48はベースプレート50を有し、このベースプレート50に複数(図1において2つ示す)の支持部材52が設けられ、配線ボード16及びピンボード4はこれら支持部材52に支持されている。支持部材52の上端面には雌ねじ孔が設けられ、取付部材54の取付軸部56には雄ねじ部が設けられ、ピンボード4(一対の上側ピンボード12,14及び下側ピンボード10)及び配線ボード16に設けられた孔を通して取付軸部56の雄ねじ部を支持部材52の雌ねじ部に螺着することによって、ピンボード4及び配線ボード16が支持部材52に固定される。この取付部材54の端面には雌ねじ部が設けられ、取付ねじ58の雄ねじ部が保護ボード6に設けられた孔を通して取付部材54の雌ねじ孔に螺着されている。
この形態では、更に、下側ピンボード10に貫通開口60が設けられ、この貫通開口60内に位置決めブロック62が配設されている。この位置決めブロック62の端面には雌ねじ部が設けられ、位置決めねじ64の雄ねじ部が配線ボード16に設けられた孔を通して位置決めブロック62の雌ねじ部に螺着されている。このように構成されているので、位置決めブロック62によって配線ボード16に対する下側ピンボード10の相対的移動が阻止され、組付けの際に配線ボード16及び下側ピンボード10を所定の位置関係に保つことができる。
この実施形態では、図3に示すように、コイルばね32とリード線66とが一体的に形成されている。このようなコイルばね32は、高強度の導電金属線から形成することができる。このコイルばね32から延びるリード線66は、配線ボード16に形成された導出孔68(図2参照)を通して外方に導出され、かく導出されたリード線66の先端部が配線ボード16に設けられた端子部(図示せず)に半田などによって電気的に接続固定される。このようなリード線66と一体となったコイルばね32を用いることによって、コイルばね32とリード線66との電気的接続不良をなくすことができる。
上述した検査治具2は、次のようにして用いられる。検査すべきプリント配線板70は、図1に一点鎖線で示すように、検査治具2の上側に位置付け治具(図示せず)を用いて所定の位置関係に位置付けられ、保護ボード6から突出するプローブピン28の先端ピン部38を押すように取り付けられる。かく取り付けられると、プローブピン28が図1において下方に移動してコイルばね32を圧縮し、このコイルばね32の弾性復元力によってプローブピン28はプリント配線板70の所定の端子部に弾性的に押し付けられ、この端子部とプローブピン28とが電気的に確実に接続される。従って、このような構成の検査治具2を用いることによって、プリント配線板70の回路の短絡、絶縁状態などの検査を所要の通りに行うことができる。
また、摩耗したプローブピン28を新しいものに交換する場合などのときには、次の通りにして行われる。組付ねじ44及び取付ねじ58を取り外し、検査治具2から保護ボード6を外す。このように保護ボード6を外すと、可動ガイドボード8の上方が開放され、可動ガイドボード8から突出するプローブピン28の先端ピン部38を工具(図示せず)を用いて挟み、挟んだ状態で引き抜けばよく、プローブピン28を容易に取り外すことができる。
そして、新しいプローブピン28を取り付けるときには、プローブピン28の基部ピン部36を可動ガイドボード8の貫通孔24を通して一対の上側ピンボード12,14の下案内孔20,22に挿入するとともに、その中間大径部34を可動ガイドボード8の貫通孔24内に挿入する。このとき、可動ガイドボード8を図1及び図2において横方向(即ち、プローブピン28の軸方向に対して垂直な方向)に幾分移動させて位置調整することによって、可動ガイドボード8の貫通孔24と上側ピンボード2,14の下案内孔20,22とを所要の通りに整合させることができ、これによって、プローブピン28の挿入を容易に行うことができる。その後、プローブピン28の先端ピン部38を上案内孔26に挿入するようにして保護ボード6を取り付け、組付ねじ44を組付スペーサ40に螺着するとともに、取付ねじ58を取付部材54に螺着し、このようにして新しいプローブピン28の取付けを行うことができる。
上述した実施形態では、説明を簡単に且つ理解し易くするために、検査治具2のピンボード4、保護ボード6及び可動ガイドボード8に関連して一つのプローブピン28を備えたものに適用して説明したが、実際の検査治具では多数、例えば1000〜5000個程度のプローブピン28が装着され、このように多数のプローブピン28を装着する場合においては、プローブピン28自体の構成が簡単であるので、プローブピン28間の間隔を小さくすることができ、高実装化されたプリント配線板の検査に好都合に適用することができる。
図4は、ばね部材としてのコイルばねとリード線との接続構造の他の実施形態を示している。この実施形態では、コイルばね32Aとリード線66Aとが別体に形成され、コイルばね32Aは、導電金属線から形成された通常のコイルばねから構成され、リード線66Aは、例えばエナメル線から形成され、その一端部に例えばプレス加工を施すことによってフランジヘッド状に成され、このフランジヘッド状部82が、図4に示すように、コイルばね32Aの端部に電気的に接触接続される。
この実施形態においては、リード線66Aのフランジヘッド状部82が下側ピンボードの収容孔内に収容され、このフランジヘッド状部82から延びるリード線66Aが配線ボードの導出孔を通して外方に導出され、フランジヘッド状部82とプローブピン28との間にコイルばね32Aが介在される。このような接続構造を採用することによって、コイルばね32Aとリード線66Aのフランジヘッド状部82とを電気的に確実に接触接続することができる。
図5は、プローブピンにおけるコイルばねの受け構造の他の実施形態を示している。この実施形態では、コイルばね32A及びリード線66Aの構造は図4に示す構造と実質上同一であり、プローブピン28Bに修正が施されている。この実施形態におけるプローブピン28Bは、基部ピン部36Bの端面に軸方向外方に突出する小径突部84が設けられている。小径突部84の外径は基部ピン部36Bの外径よりも幾分小さく、基部ピン部36と小径突部84との間に肩部86が設けられる。また、この小径突部84の外径はコイルばね32Aの内径よりも小さく、この小径突部84はコイルばね32A内に挿入されてその端部内周面を支持する。尚、小径突部84の先端部は、コイルばね32A内への挿入が容易となるように先細のテーパ状に形成され、このプローブピン28Bのその他の構成は、上述したものと実質上同一である。
この実施形態においては、プローブピン28Bの肩部86がばね受けとして機能し、コイルばね32Aの端部がこの肩部86で受けられるので、プローブピン28Bとコイルばね32Aの端部との当接支持が安定し、プローブピン28Bの上述した軸方向の移動に伴うコイルばね32Aの摩耗が抑えられる。また、プロープピン28Bの小径突部84が、コイルばね32Aの端部内周面を支持するので、コイルばね32Aの端部における座屈の発生が抑えられ、これらによって、コイルばね32Aの寿命を長くすることができる。
以上、本発明に従うプリント配線板の検査治具の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
本発明に従う検査治具の一実施形態を示す断面図。 図1の検査治具の要部を示す拡大断面図。 図1の検査治具におけるリード線付きコイルばねを拡大して示す正面図。 コイルばねとリード線との接続構造の他の実施形態を示す図。 プローブピンにおけるコイルばねの受け構造の他の実施形態を示す図。
符号の説明
2 検査治具
4 ピンボード
6 保護ボード
8 可動ガイドボード
10 下側ピンボード
12,14 上側ピンボード
18 収容孔
20,22 下案内孔
26 上案内孔
28,28B プローブピン
30 ばね部材
32,32A コイルばね
34 中間大径部
36 基部ピン部
38 先端ピン部
40 組付スペーサ
46 調整用スペーサ

Claims (7)

  1. 収容孔及び下案内孔を有するピンボードと、前記ピンボードの片面側に配設され、上案内孔を有する保護ボードと、前記ピンボードと前記保護ボードとの間に配設され、貫通孔を有する可動ガイドボードと、検査すべきプリント配線板の端子部に電気的に接触されるプローブピンと、前記ピンボードの前記収容孔に収容され、前記プローブピンの基部に作用するばね部材と、を備え、
    前記プローブピンは、前記プリント配線板の前記端子部に電気的に接触される先端ピン部と、前記ばね部材に電気的に接触される基部ピン部と、前記先端ピン部及び前記基部ピン部よりも外径が大きい中間大径部とを有し、
    前記中間大径部の外径は、前記ピンボードの前記下案内孔及び前記保護ボードの前記上案内孔の内径よりも大きく、前記プローブピンの前記中間大径部が前記可動ガイドボードの前記貫通孔に移動自在に案内され、その基部ピン部が前記ピンボードの前記下案内孔に移動自在に案内され、その先端ピン部が前記保護ボードの前記上案内孔に移動自在に案内されることを特徴とするプリント配線板の検査治具。
  2. 前記可動ガイドボードは、前記ピンボード及び前記保護ボートとの間に前記プローブの軸方向に対して垂直な方向に所定範囲にわたって移動自在に配設されていることを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板の検査治具。
  3. 前記保護ボードに関連して組付スペーサが設けられ、前記組付スペーサの組付け軸部が前記ピンボードに螺着され、前記保護ボードを通して組付ねじが前記組付スペーサに螺着され、前記ピンボードと前記組付スペーサとの間に調整用スペーサが介在されることを特徴とする請求項2に記載のプリント配線板の検査治具。
  4. 前記ピンボードの前記下案内孔及び前記保護ボードの前記上案内孔の内径は実質上等しく、前記プローブピンの前記先端ピン部及び前記基部ピン部の外径は実質上等しいことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のプリント配線板の検査治具。
  5. 前記ばね部材はコイルばねから構成され、前記コイルばねにリード線が一体的に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のプリント配線板の検査治具。
  6. 前記ばね部材はコイルばねから構成され、前記コイルばねにリード線が電気的に接触接続され、前記コイルばねに接触する前記リード線の一端部がフランジヘッド状に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のプリント配線板の検査治具。
  7. 前記ばね部材はコイルばねから構成され、前記プローブピンの前記基部ピン部の端面に小径突部が設けられ、前記基部ピン部と前記小径突部との間の肩部が、前記コイルばねのためのばね受けとして機能し、前記小径突部が前記コイルばねの端部内周面を支持することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のプリント配線板の検査治具。
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