JP2010047497A - エラスチン産生促進剤 - Google Patents

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大 鮎沢
Hitoshi Hashimoto
仁志 橋本
Koji Tani
孝二 谷
Ritsuro Yamashita
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Abstract

【課題】エラスチン産生促進作用とエラスターゼ阻害作用とを同時に示す新規なエラスチン産生促進剤又はエラスターゼ阻害剤を提供する。
【解決手段】エラスチン産生促進剤、エラスターゼ阻害剤、エラスチン産生促進・エラスターゼ阻害剤、それらを含有する皮膚外用剤又は化粧料は、セイタカミロバラン(Terminalia bellerica)の抽出物を有効成分として含有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、エラスチン産生促進剤又はエラスターゼ阻害剤に関する。また、本発明は、これらの剤を含有する皮膚外用剤又は化粧料に関する。更に、本発明は、その化粧料を皮膚に適用する美容方法に関する。
皮膚は、表面から順に表皮、真皮、皮下組織からなる3層構造を持っている。この3層構造の中で、真皮は表皮の支持組織として存在し、その組織には膠原線維(コラーゲン)、弾性線維のネットワーク、微小血管、知覚神経などが走っている。また、真皮は組織学的に結合組織に属し、表皮細胞が緊密に詰まった表皮に比べると、細胞がまばらに存在している。そのような細胞の主要なものは線維芽細胞で、その他はマクロファージ、肥満細胞等である。また、真皮組織には、線維芽細胞から産生される細胞外マトリックス(ECM)としてコラーゲンや弾性線維が走り、それらの間隙がグリコサミノグリカンのゲルで埋められている。
このような真皮組織のコラーゲンや弾性線維は、皮膚のしわやはり、たるみに密接に関係しており、たとえば、コラーゲンは皮膚に引っ張り強度を与え、他方、弾性線維は、加圧により一時的に変形した皮膚を復元させる弾性を与えるものである。
このような機能を有する弾性線維は、横紋のない線維状構造(micro-fibril) とその間隙を充填する無定形構造を持ち、それぞれフィブリリン(fibrillin)とエラスチン(elastin)とからなっている。このうち、エラスチンは真皮の総タンパク質の約2%を占め、ランダムコイル状のペプチド鎖が鎖間架橋してゴムのように伸縮自在なネットワーク構造を作っている。このように皮膚の弾性は、真皮層に存在する弾性線維の中のエラスチンに依存する度合いが大きい。
このため、皮膚におけるエラスチンの減少、変質は、皮膚の柔軟性や弾力性を損なう要因であり、しわ、たるみの発生、肌のはりの低下等の皮膚老化の原因となる。エラスチンの減少に関しては、加齢により線維芽細胞のエラスチン産生は減少することが知られている(非特許文献1)。また、エラスチンに特異的に作用する酵素エラスターゼの働きは紫外線により活性化するため、紫外線を浴びた皮膚では活性化エラスターゼにより、エラスチンが変質、分解される。
従って、皮膚の老化を抑制し、皮膚の弾力を改善するために、エラスチンを増大させるエラスチン産生促進剤や、エラスターゼの活性を抑制するエラスターゼ阻害剤が提案されている。例えば、エラスチン産生促進剤として、アオギヌゴケ科植物抽出物(特許文献1)、ヒッポファエ属植物抽出物(特許文献2)、マンネンタケ溶媒抽出物(特許文献3)が提案されており、また、エラスターゼ阻害剤として、ユキノシタ溶媒抽出物(特許文献4)、大豆タンパク加水分解物(特許文献5)が提案されている。
Sephel GC, et al., J Invest Dermatol. 1986 Mar; 86(3):279-85. 特開2005−060341号公報 特開2005−022993号公報 特開2005−023021号公報 特開平11−246386号公報 特開2004−182687号公報
しかしながら、従来のエラスチン産生促進剤やエラスターゼ阻害剤の場合、エラスチン産生促進効果又はエラスターゼ阻害効果のいずれか一方しか発揮せず、皮膚の老化の抑制と弾力の改善を実現させる力に乏しかった。そのため両方の効果を同時に有するより優れた剤の開発が望まれていた。
本発明は、以上の従来の技術の課題を解決しようとするものであり、エラスチンの産生を促進させると同時にエラスターゼの活性を阻害することができる新規なエラスチン産生促進剤又はエラスターゼ阻害剤を提供することである。
本発明者らは、上記現況に鑑み、広く植物由来成分の探索を行った結果、セイタカミロバラン(Terminalia bellerica)の抽出物が、予想外にも、優れたエラスチン産生促進効果とエラスターゼ阻害効果を併せ持つことを初めて見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、セイタカミロバラン(Terminalia bellerica)の抽出物を有効成分として含有することを特徴とするエラスチン産生促進剤、エラスターゼ阻害剤及びエラスチン産生促進・エラスターゼ阻害剤を提供する。また、本発明は、これらの剤を含有する皮膚外用剤又は化粧料を提供する。更に、その化粧料を皮膚に適用する美容方法を提供する。
本発明のエラスチン産生促進剤、エラスターゼ阻害剤、エラスチン産生促進・エラスターゼ阻害剤、又はこれら剤を含有する皮膚外用剤もしくは化粧料は、セイタカミロバラン(Terminalia bellerica)の抽出物を含有する。この抽出物は、皮膚に対する安全性が高く且つエラスチン産生促進効果及びエラスターゼ阻害効果を有する。従って、これらを皮膚に外用剤として適用することにより、皮膚の柔軟性と弾力性の低下を防ぐことができ、皮膚の老化防止が可能となる。特に化粧料を皮膚の美容方法に適用することにより、皮膚のはりや引き締まりの改善が可能となる。
本発明のエラスチン産生促進剤、エラスターゼ阻害剤、エラスチン産生促進・エラスターゼ阻害剤、又はこれら剤を含有する皮膚外用剤もしくは化粧料は、前述したように、エラスチン産生促進作用及びエラスターゼ阻害作用を示すセイタカミロバラン(Terminalia bellerica)の抽出物を有効成分として含有することを特徴とする。
セイタカミロバラン(別名;ビビーターキー)は、学名がTerminalia bellericaと称され、シクンシ科の双子葉植物であり、その果実が滋養強壮、整腸作用などの効用を備えていることが知られていたものである。
本発明で利用するセイタカミロバランは、いずれも植物体の葉、茎、幹、樹皮、幼芽、花、果実、種子、根等の植物体の一部位又は複数部位の混合から抽出したものである。好ましくは、果実が用いられる。なお、セイタカミロバランの産地は特に限定されるものではない。
セイタカミロバランから抽出物を得る場合、その各部位を生のまま用いてもよいが、乾燥、細切、粉砕、圧搾または発酵等の前処理を適宜に施した後、低温ないし加温下で溶媒を用いて抽出することが好ましい。その抽出方法は特に限定されないが、例えば、セイタカミロバランの一部位、または2種以上の部位を、低温もしくは室温〜加温下の溶媒中に浸漬する方法があげられる。抽出時間は抽出溶媒の種類や抽出温度に応じて設定されるが、1時間から2週間程度が好ましい。
抽出溶媒としては、例えば水、低級1価アルコール(メチルアルコール、エチルアルコール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール等)、液状多価アルコール(グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等)、低級エステル(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、炭化水素(ベンゼン、ヘキサン、ペンタン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、エーテル類(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジプロピルエーテル等)、アセトニトリル等が挙げられ、それらの一種又は二種以上を用いることができる。また、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等を用いてもよい。必要に応じて、本発明の効果に影響のない範囲で更に、脱臭、脱色等の精製処理を行ってもよい。更に、必要により防腐防黴剤(フェノキシエタノール、パラオキシ安息香酸エステル類等)を添加後、低温下に1〜2昼夜保存した後ろ過をして用いてもよい。
セイタカミロバランの好ましい抽出方法の例としては、濃度0〜100vol%の含水エチルアルコール又は1,3−ブチレングリコールを用い、室温、又は加温して1〜10日間抽出を行った後にろ過し、得られたろ液を低温ないし室温下にて、更に1週間程放置して熟成させ、再びろ過を行う方法が挙げられる。
本発明のエラスチン産生促進剤、エラスターゼ阻害剤、エラスチン産生促進・エラスターゼ阻害剤、皮膚外用剤又は化粧料において、セイタカミロバラン抽出物の含有量は、乾燥固形分換算で好ましくは0.00001〜10質量%であり、より好ましくは0.00001〜2質量%である。セイタカミロバラン抽出物の含有量(乾燥固形分換算)が、この範囲内であれば、セイタカミロバラン抽出物を安定に配合することができ、皮膚への安全性も高く、かつ高い薬効効果乃至美容効果を発揮することができる。
また、本発明のエラスチン産生促進剤、エラスターゼ阻害剤、エラスチン産生促進・エラスターゼ阻害剤、皮膚外用剤又は化粧料は、通常用いられる各種の薬効成分、例えば、保湿剤、美白剤、抗炎症剤、抗酸化剤、細胞賦活剤、紫外線防御剤、血行促進剤等から選ばれる薬効剤の一種又は二種以上と併用することができる。それにより、本発明の効果をより高めることが可能である。
保湿剤として、例えば、アスパラギン酸、アスパラギン酸塩、アラニン、アルギニン、アルギン酸、アルギン酸ソーダ、キシリトール、グリシン、グルコース、シスチン、システイン、セリン、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ポリグリセリン、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、ヘキシレングリコール、キシリトール、ソルビトール、POEメチルグルコシド、マルチトール、マルトース、マンニトール、リシン、ハチミツ、ローヤルゼリー、コンドロイチン硫酸、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、アセチルヒアルロン酸ナトリウム、ムコイチン硫酸、カロニン酸、トラネキサム酸、ベタイン、トレハロース、キトサン、尿素、セラミド、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、アシタバ抽出物、アスパラガス抽出物、イザヨイバラ抽出物、クインスシード抽出物、グアバ葉抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等を挙げることができる。
また、美白剤として、例えば、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸塩、L−アスコルビン酸エチル、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸モノパルミチン酸エステル、テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル、L−アスコルビン酸−2−硫酸ナトリウム、L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、L−アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム塩、L−アスコルビン酸ステアリン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−グルコシド、DL−α−トコフェロール−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルジカリウム等のビタミンC類、胎盤抽出物、コウジ酸、エラグ酸、カミツレ抽出物、トコトリエノール、グルタチオン、アルブチン、トラネキサム酸、ウワウルシ抽出物、ユキノシタ抽出物、アセロラ抽出物、エイジツ抽出物、フェルラ酸、アデノシンリン酸二ナトリウム、リノール酸、4−n−ブチルレゾルシン、4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−ブタノール、5,5’−ジプロピル−ビフェニル−2,2’−ジオール、4−メトキシサリチル酸カリウム塩、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノベンジルエーテル、パンテテイン−s−スルホン酸カルシウム、油溶性カンゾウ抽出物等を挙げることができる。
抗炎症剤として、例えば、アミノカプロン酸、アラントイン、インドメタシン、ビサボロール、サポニン、塩化リゾチウム、アズレン、グアイアズレン、グアイアズレンスルホン酸塩、グリチルリチン酸及びその誘導体、グリチルレチン酸及びその誘導体、サリチル酸及びその誘導体、ヒノキチオール、感光素、トラネキサム酸及びその誘導体、酸化亜鉛、ウコン抽出物、ゲンノショウコ抽出物、ボタン抽出物、レイシ抽出物、ワレモコウ抽出物等を挙げることができる。
抗酸化剤として、例えば、アスタキサンチン、β−カロテン、γ−オリザノール、カイネチン、トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、フラボノイド、SOD、カタラーゼ、フラーレン、フィチン酸、フェルラ酸、没食子酸プロピル、ローズマリー抽出物、ユビキノン、α−リポ酸等を挙げることができる。
細胞賦活剤として、例えば、アミノ酪酸、イチョウ抽出物、ウイキョウ抽出物、オランダカラシ抽出物、ニンジン抽出物、クララ抽出物、クロレラ抽出物、サフラン抽出物、ダイズ抽出物、タイソウ抽出物、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン、レチノール、ロイシン、感光素、リボフラビン及びその誘導体、ピリドキシン及びその誘導体等を挙げることができる。
紫外線防御剤として、例えば、オキシベンゾン、オキシベンゾンスルホン酸、テトラヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、シノキサート、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、ジイソプロピルケイ皮酸メチル、メトキシケイ皮酸メチル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチル安息香酸オクチル、パラアミノ安息香酸(PABA)、パラアミノ安息香酸エチル、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ホモメンチル、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、エチルヘキシルトリアゾン、ドロメトリゾール、ドロメトリゾールトリシロキサン、4−メトキシ−4'−tert−ブチルジベンゾイルメタン、酸化チタン、タルク、カルミン、ベントナイト、カオリン、酸化亜鉛等を挙げることができる。
血行促進剤として、例えば、サンショウ抽出物、ショウキョウ抽出物、センキュウ抽出物、チンピ抽出物、トウガラシ抽出物、トウキ抽出物、ボタン抽出物、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、アセチルコリン、セファランチン、γ−オリザノール等を挙げることができる。
また、本発明のエラスチン産生促進剤、エラスターゼ阻害剤、エラスチン産生促進・エラスターゼ阻害剤、皮膚外用剤又は化粧料には、前記成分以外に、本発明の効果を損なわない範囲内で、外用剤に通常用いられる成分である水、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、高級アルコール類、エステル類、植物抽出エキス類、ビタミン類、水溶性高分子、界面活性剤、金属石鹸、アルコール、多価アルコール、pH調整剤、防腐剤、香料、粉体、増粘剤、色素、キレート剤等の成分を適宜配合することができる。
本発明のエラスチン産生促進剤、エラスターゼ阻害剤、エラスチン産生促進・エラスターゼ阻害剤、皮膚外用剤又は化粧料の剤形は、特に限定されず、例えば、低粘度液体、ペースト、クリーム、フォーム、乳液、パック、軟膏、粉剤、エアゾール、貼付剤等が挙げられる。なお、本発明は、化粧品、医薬部外品、医薬品のいずれにも適用することができる。具体的には、例えば、化粧水、化粧クリーム、化粧乳液、美容液、化粧パック、化粧洗浄料、浴用剤、メーキャップ化粧料等に適用することができる。
本発明のエラスチン産生促進剤、エラスターゼ阻害剤、エラスチン産生促進・エラスターゼ阻害剤、皮膚外用剤又は化粧料の表皮に対する適用量は、少なすぎると発明の効果が得られず、多すぎても添加量に見合った効果が得られない。従って、セイタカミロバラン抽出物(乾燥固形分)換算で、表皮単位面積(1cm)当たり、好ましくは0.0002〜1340μg/cm・day、より好ましくは0.0002〜270μg/cm・dayとする。
また、本発明の化粧料は、美容方法に好ましく適用できる。この美容方法は、具体的には、美容目的で皮膚のエラスチン産生を促進させる同時にエラスターゼの活性を阻害するために、当該化粧料を皮膚に適用する美容方法である。この美容方法において、化粧料を皮膚に適用する手法、即ち、それらに含まれているセイタカミロバラン抽出物を皮膚に適用する手法としては、通常の美容手法、例えば、素手による塗布やエアロゾルのスプレーなどを採用することができる。好ましい適用時期としては、風呂上がりや洗顔後が挙げられる。
次に本発明のエラスチン産生促進剤、エラスターゼ阻害剤、エラスチン産生促進・エラスターゼ阻害剤、並びに皮膚外用剤又は化粧料、更には美容方法について、製造例、試験例、実施例を挙げて更に具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら制約されるものではない。
(製造例)セイタカミロバラン抽出物の製造:
セイタカミロバランの果実100gを粉砕し、それぞれに50vol%含水エタノール溶液1000mLを加え混合した。室温にて2日間静置し、ろ過して抽出液を得、この抽出液を以降の試験例及び実施例のセイタカミロバラン抽出物として用いた。
(試験例1)エラスチン産生促進作用
10%FBS含有DMEM培地を含む24穴プレートに、ヒト皮膚線維芽細胞(NB1RGB)を1ウェルあたり30,000個播種し、5vol%CO環境下、3日間培養した。培養後、製造例で得たセイタカミロバラン抽出物(試料)を0.1vol%含有するFBS不含のDMEM培地に交換し更に培養した。4日後に培地を回収し、エラスチン濃度を、Fastin Elastin Assay Kit(Biocolor Ltd.)で測定した。また、同時にウェル中の細胞数を測定した。単位細胞数あたりのエラスチン量を算出し、試料を添加していない細胞に含まれるエラスチン量(コントロール)を100とし、試料を添加した細胞に含まれるエラスチン量の相対値を算出し、これをエラスチン産生促進率とした。エラスチン産生促進率の結果を表1に示す。
Figure 2010047497
表1から明らかなように、本発明を特徴づけるセイタカミロバラン抽出物を添加することにより、エラスチン産生促進率が対照の約1.8倍になったことが確認できた。従って、セイタカミロバラン抽出物が有効なエラスチン産生促進作用を示すことがわかった。
(試験例2)エラスターゼ阻害作用
ヒト皮膚線維芽細胞(NB1RGB)を培養し、サブコンフルエントの状態に達した100mmディッシュをPBSで2回洗浄した後に、0.5%TritonX−100水溶液を2mL加え30分間室温で静置し、細胞を溶解した。細胞溶解液を回収し、10秒間超音波処理した後に、2000rpmで5分間遠心した上清をエラスターゼの粗酵素液とした。製造例で得たセイタカミロバラン抽出物(試料)を緩衝液で希釈し、その希釈液を96穴プレートの各々に50μL添加し、そこにエラスチンに代わる人工基質として5mM Suc−Ala−Ala−Ala−pNAの緩衝溶液を100μL加え、線維芽細胞の粗酵素液を50μL添加して試験溶液とした。試験溶液中の最終的な試料濃度は表2の通りである。十分に混合した後、37℃で3時間静置し、405nmの吸光度を測定した。なお、本測定法における緩衝液は0.1M Tris−HCl(1mM PMSF含有、pH8.0)を用いた。
得られた吸光度データを次式に代入し、エラスターゼ阻害率を算出した。得られた結果を表2に示す。
Figure 2010047497

式中、Cは試料無添加時の吸光度であり、Sは試料添加時の吸光度である。
Figure 2010047497
表2中、「セイタカミロバラン抽出物濃度」とは、試験溶液200μL(希釈試料50μLと人工基質溶液100μLと粗酵素液50μLとの合計)中における、製造例で取得したセイタカミロバラン抽出物(乾燥固形分ではなく、製造例で取得したままの抽出液)の最終濃度(%)を表している。
表2から明らかなように、セイタカミロバラン抽出物の添加量を増大するにつれてエラスターゼ阻害率が増大することが確認できた。特に試料の添加濃度1%で、66%という高い阻害率が認められた。従って、セイタカミロバラン抽出物が有効なエラスターゼ阻害作用を示すことがわかった。
実施例1(外用クリーム剤の調製)
表3の配合成分のうち、成分(1)〜(6)を加熱混合して75℃の混合物1Aを調製し、それとは別に、成分(12)に成分(7)〜(10)を加えて加熱混合して75℃の混合物1Bを調製した。得られた混合物1Aと混合物1Bとを、ホモミキサーを用いて混合乳化し、室温まで放冷することで混合物1Cを調製した。得られた混合物1Cに、成分(11)を均一に混合して外用クリーム剤を得た。
Figure 2010047497
実施例2(化粧水の調製)
表4の配合成分のうち、成分(1)〜(6)を室温下で混合溶解して混合物2Aを調製し、それとは別に、成分(7)〜(13)を室温下で混合溶解して混合物2Bを調製した。得られた混合物2Aと混合物2Bとを、撹拌機を用いて均一に混合することで化粧水を得た。













Figure 2010047497
実施例3(乳液の調製)
表5の配合成分のうち、成分(1)〜(8)を加熱混合して75℃の混合物3Aを調製し、それとは別に、成分(15)に成分(9)〜(13)を加えて加熱混合して75℃の混合物3Bを調製した。得られた混合物3Aと混合物3Bとを、ホモミキサーを用いて混合乳化し、室温まで放冷することで混合物3Cを調製した。得られた混合物3Cに、成分(14)を均一に混合して乳液を得た。
Figure 2010047497

実施例5(パック剤の調製)
表6の配合成分のうち、成分(1)〜(6)を混合しながら70℃に加熱し溶解して混合物4Aを調製し、それとは別に、成分(7)〜(10)を室温下で混合溶解して混合物4Bを調製した。得られた混合物4Aと混合物4Bとを、撹拌機を用いて混合し、室温まで放冷することでバック剤を得た。
Figure 2010047497
実施例5(乳液状ファンデーションの調製)
表7の配合成分のうち、成分(1)〜(6)を室温下で混合溶解し、更に、成分(12)〜(16)を加えて加熱混合して70℃の混合物5Aを調製した。それとは別に、成分(7)〜(11)及び(18)を加熱混合して70℃の混合物5Bを調製した。得られた混合物5Bに混合物5Aを添加し、ホモミキサーを用いて乳化し、室温まで放冷して混合物5Cを調製した。得られた混合物5Cに、成分(17)を均一に混合して乳液状ファンデーションを得た。
Figure 2010047497
(評価試験)
実施例1または比較例1(実施例1の処方におけるセイタカミロバラン抽出物を精製水に置換して調製したもの)に示す外用クリームについて、肌のはり及び引き締まり(皮膚柔軟性や弾力性に基づく)改善効果を以下に説明するように試験評価した。
(肌のはり及び引き締まり改善効果評価方法)
肌のはりや引き締まりの低下が顕著に認められる女性被験者(30〜65才)20名を1群とし、各群に実施例1及び比較例1のそれぞれのクリームを、毎日2回(朝の洗顔の際と夜の入浴後)、2ヶ月にわたって顔に使用してもらい、使用前後の肌のはり及び引き締まり改善の程度を、美容専門技術者が観察し、以下の評価基準に従って評価した。得られた結果を表8に示す。なお、表8中の数字は、当該項目に該当する被験者数である。
(肌のはり及び引き締まり改善効果評価基準)
評価ランク <内容>
有効 肌のはり及び引き締まりが改善された。
やや有効 肌のはり及び引き締まりがやや改善された。
無効 肌のはり及び引き締まりの改善がみられない。
Figure 2010047497
表8から明らかなように、肌のはり及び引き締まりにおいて、セイタカミロバラン抽出物を配合した実施例1のクリームを使用した場合には、比較例1のクリームを使用した場合よりも、より顕著な改善効果が認められた。
また、実施例2〜5の化粧水、乳液、パック剤、乳液ファンデーションについても実施例1と同様に評価したところ、各実施例において、本発明を特徴づけるセイタカミロバランを含まない対応する剤よりもより顕著な改善効果が認められた。
さらに、上記の評価試験において、いずれの実施例を使用した群においても、皮膚刺激やアレルギー反応等の皮膚障害を訴えた被験者はいなかった。
以上のように、本発明の実施例においては、比較例よりも、肌のはり及び引き締まり(柔軟性や弾力性)に対し、優れた改善効果を有し、且つ安全性が高いことが明らかとなった。
本発明のエラスチン産生促進剤、エラスターゼ阻害剤、エラスチン産生促進・エラスターゼ阻害剤、並びにこれらの剤を含有する皮膚外用剤又は化粧料は、エラスチン産生促進効果及びエラスターゼ阻害効果を有することから、皮膚の柔軟性、弾力性の低下を防ぐことより、肌のはりや引き締まりの低下などを特徴とする皮膚の老化に対し優れた予防改善効果を発揮する。従って、本発明の前述の各剤、皮膚外用剤及び化粧料は、医療及び美容分野で有用となる。美容方法は美容分野で有用となる。

Claims (6)

  1. セイタカミロバラン(Terminalia bellerica)の抽出物を有効成分として含有することを特徴とするエラスチン産生促進剤。
  2. セイタカミロバラン(Terminalia bellerica)の抽出物を有効成分として含有することを特徴とするエラスターゼ阻害剤。
  3. セイタカミロバラン(Terminalia bellerica)の抽出物を有効成分として含有することを特徴とするエラスチン産生促進・エラスターゼ阻害剤。
  4. 請求項1〜3のいずれかの剤を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
  5. 請求項1〜3のいずれかの剤を含有することを特徴とする化粧料。
  6. 美容目的で、請求項5記載の化粧料を皮膚に適用することを特徴とする美容方法。
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