JP2010045673A - 光通信帯域分割受信装置及び光通信帯域分割受信方法 - Google Patents

光通信帯域分割受信装置及び光通信帯域分割受信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】広い周波数帯域を利用する光通信における、波長分散の影響による、効率の低下あるいは演算負荷の増大の問題を解決する。
【解決手段】光信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換回路101と、デジタル信号を複数の周波数帯域に分割し、周波数変換を行う帯域分割回路102と、分割されたそれぞれのデジタル信号との同期を確立する同期回路103と、同期を確立されたそれぞれのデジタル信号を周波数領域の信号に変換するフーリエ変換回路104と、周波数領域に変換された各信号の各等化ウエイトを演算する等化ウエイト演算回路105と、周波数領域に変換された各信号に、演算された各等化ウエイトを適用する等化回路106と、等化回路105からの出力信号を時間領域の信号に変換する逆フーリエ変換回路107と、時間領域に変換された各信号を復号する復号回路108とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光通信帯域分割受信装置及び光通信帯域分割受信方法に関する。
従来技術の例として、光シングルキャリア伝送の受信方法について説明する。図6は、従来技術における光シングルキャリア伝送の周波数領域等化受信部を表した図である。図6において、901はアナログ・デジタル変換回路、903は同期回路、904はフーリエ変換、905は等化ウエイト演算回路、906は等化回路、907は逆フーリエ変換回路、908は復号回路である。
アナログ・デジタル変換回路901は、受信した光信号をデジタル信号に変換する。アナログ・デジタル変換回路901は、直接、光信号からデジタル信号へと変換してもよいし、光信号を電気信号に変換した後に、デジタル信号へと変換してもよい。アナログ・デジタル変換回路901は、デジタル信号を同期回路903へ出力する。
同期回路903は、送信フォーマットの情報を利用して、アナログ・デジタル変換回路901から取得したデジタル信号の同期を確立する。同期回路903は、同期が確立されたデジタル信号をフーリエ変換回路904へ出力する。
フーリエ変換回路904は、同期が確立されたデジタル信号をフーリエ変換することにより、周波数領域の信号に変換する。フーリエ変換回路904は、周波数領域に変換した信号を等化ウエイト演算回路905へ出力する。
等化ウエイト演算回路905は、入力された信号系列から、既知信号に対応する信号もしくは送信された信号の変調方式の情報を用いて、等化ウエイトを演算する。等化ウエイト演算回路905は、演算した等化ウエイトと、周波数領域に変換された信号を等化回路906へ出力する。
等化回路906は、入力された等化ウエイトを用いて、周波数領域に変換された信号に対し等化を行い、逆フーリエ変換回路907へ出力する。
逆フーリエ変換回路907は、周波数帯域の信号を時間領域の信号に変換し、復号回路908へ出力する。復号回路908は、時間領域の信号を復号する。
中島昭範、ガーグディープシカ、安達文幸、"シングルキャリアMIMO多重の伝送特性"、信学技報、RCS2004−107、pp.13−18、2004年8月
しかしながら、上記のような検出方法による通信方式を光通信に用いる場合、波長分散による特性劣化を防ぐため、十分な長さのガードインターバルを設ける必要がある。あるいは、ガードインターバルが不要となるオーバーラップカット法による周波数領域等化を用いる場合には、フーリエ変換のポイント数を大きく設定する必要がある。前者においては、ガードインターバルの割合が増大し、効率が低下を招来し、後者においては、演算負荷の増大を招来することとなる。これらは、使用する周波数帯域幅が増大するほど顕著となるため、高速通信において大きな問題となる。波長分散における影響は、高周波の信号が遅く到来し、低周波の信号が早く到来する時間差によって生じるからである。また、送信速度が速い場合には、受信回路の負荷が増大する問題も生じる。
アナログ・デジタル変換回路901によりデジタル信号に変換された信号x(t)に対し、既知信号S(t)を用いた、信号の分散による広がりを示す相関値ρ(t)は、受信タイミングt、既知信号の長さNs、S(0) 〜S(Ns−1)と定義すると、
Figure 2010045673
と演算される。なお、S(i)は、S(i)の複素共役を示す。
図7は、受信信号に対する既知信号との相関値を演算した結果を示す図である。具体的には、光ファイバーを1600km伝搬した後、受信したシングルキャリア伝送による受信信号に対し、既知信号との相関を計算した受信タイミングtに対する相関値の分布である。図6の横軸は時刻、縦軸は相関値である。図6において、送信側において12.5Gsymbol/secで送信し、受信側において12.5GHzでアナログ・デジタル変換を行っており、256symbolから構成されるPN系列を受信しているため、式(1)における既知信号の長さは256として計算している。相関値は緩やかな広がりをもっており、信号がおよそ70タイミング以上にわたって受信装置に到来していることがわかる。図7に示す相関値の広がりが波長分散による影響を表しており、大きなシンボル間干渉を生じないようにシステム設計する必要がある。
従って、シンボル間干渉を防ぐためには、70タイミング以上のガードインターバルを用いて送信を行うか、大きなフーリエ変換ポイント数を用いて、オーバーラップカット法による周波数領域等化を行う必要がある。しかし、上述の如く、大きなガードインターバルは、周波数利用効率を低下させ、オーバーラップカット法も大きなポイント数を用いるフーリエ変換を行う必要があるため、演算負荷が大きく、また時間変動による影響も受けやすいという問題も生じる。また、アナログもしくはデジタルによる波長分散補償が行われる場合においても、回路規模や回路の周波数特性により、全帯域での信号処理の負荷が大きくなるという問題もある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、広い周波数帯域を利用する光通信において、波長分散の影響よる、効率の低下あるいは演算負荷の増大の問題を解決することを目的とする。換言すれば、波長分散の影響を低減させ、波長分散補償技術に要求される条件を緩和し、受信回路に対する要求条件も緩和することを目的とする。
上記問題を解決するために、本発明の一態様である光通信帯域分割受信装置は、光信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換回路と、アナログ・デジタル変換回路によって変換されたデジタル信号を複数の周波数帯域に分割し、周波数変換を行う帯域分割回路と、帯域分割回路によって分割されたそれぞれのデジタル信号との同期を確立する同期回路と、同期回路によって同期を確立されたそれぞれのデジタル信号を周波数領域の信号に変換するフーリエ変換回路と、フーリエ変換回路によって周波数領域に変換された各信号の各等化ウエイトを演算する等化ウエイト演算回路と、フーリエ変換回路によって周波数領域に変換された各信号に、等化ウエイト演算回路によって演算された各等化ウエイトを適用する等化回路と、等化回路からの出力信号を時間領域の信号に変換する逆フーリエ変換回路と、逆フーリエ変換回路によって時間領域に変換された各信号を復号する復号回路とを備えることを特徴とする。
上記問題を解決するために、本発明の他の態様である光通信帯域分割受信装置は、光信号、または、光信号の光電変換後の電気信号を、アナログのフィルタによって複数の周波数帯域に分割し、周波数変換を行う帯域分割回路と、帯域分割されたそれぞれの信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換回路と、アナログ・デジタル変換回路によって変換されたそれぞれのデジタル信号との同期を確立する同期回路と、同期回路によって同期を確立されたそれぞれのデジタル信号を周波数領域の信号に変換するフーリエ変換回路と、フーリエ変換回路によって周波数領域に変換された各信号の各等化ウエイトを演算する等化ウエイト演算回路と、フーリエ変換回路によって周波数領域に変換された各信号に、等化ウエイト演算回路によって演算された各等化ウエイトを適用する等化回路と、等化回路からの出力信号を時間領域の信号に変換する逆フーリエ変換回路と、逆フーリエ変換回路によって時間領域に変換された各信号を復号する復号回路とを備えることを特徴とする。
上記問題を解決するために、本発明の他の態様である光通信帯域分割受信方法は、光信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換ステップと、アナログ・デジタル変換ステップによって変換されたデジタル信号を複数の周波数帯域に分割し、周波数変換を行う帯域分割ステップと、帯域分割ステップによって分割されたそれぞれのデジタル信号との同期を確立する同期ステップと、同期ステップによって同期を確立されたそれぞれのデジタル信号を周波数領域の信号に変換するフーリエ変換ステップと、フーリエ変換ステップによって周波数領域に変換された各信号の各等化ウエイトを演算する等化ウエイト演算ステップと、フーリエ変換ステップによって周波数領域に変換された各信号に、等化ウエイト演算ステップによって演算された各等化ウエイトを適用する等化ステップと、等化ステップからの出力信号を時間領域の信号に変換する逆フーリエ変換ステップと、逆フーリエ変換ステップによって時間領域に変換された各信号を復号する復号ステップとを有することを特徴とする。
上記問題を解決するために、本発明の他の態様である光通信帯域分割受信方法は、光信号、または、光信号の光電変換後の電気信号を、アナログのフィルタによって複数の周波数帯域に分割し、周波数変換を行う帯域分割ステップと、帯域分割されたそれぞれの信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換ステップと、アナログ・デジタル変換ステップによって変換されたそれぞれのデジタル信号の同期を確立する同期ステップと、同期ステップによって同期を確立されたそれぞれのデジタル信号を周波数領域の信号に変換するフーリエ変換ステップと、フーリエ変換ステップによって周波数領域に変換された各信号の各等化ウエイトを演算する等化ウエイト演算ステップと、フーリエ変換ステップによって周波数領域に変換された各信号に、等化ウエイト演算ステップによって演算された各等化ウエイトを適用する等化ステップと、等化ステップからの出力信号を時間領域の信号に変換する逆フーリエ変換ステップと、逆フーリエ変換ステップによって時間領域に変換された各信号を復号する復号ステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、受信側において、受信側において周波数帯域を分割し、周波数帯域幅を狭めることによって、波長分散の影響を低減させることができる。波長分散の影響は、高周波の信号が遅く到来し、低周波の信号が早く到来する時間差によって生じるため、使用する周波数帯域幅を狭めれば、上記時間差が小さくなるからである。また、帯域を分割することで、信号処理に要求される演算速度を低減できる。従って、本発明によれば、広い周波数帯域を利用する光通信において、波長分散の影響による、効率の低下あるいは演算負荷の増大の問題を解決することができる。換言すれば、波長分散の影響を低減させ、波長分散補償技術に要求される条件を緩和し、演算負荷を低減することができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の第1の実施形態について、図1等を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る光通信帯域分割受信装置の機能ブロック図である。具体的には、本発明に係る光通信帯域分割受信装置の適用例であるシングルキャリア伝送周波数領域等化システム受信部1の機能構成例である。
図1において、101はアナログ・デジタル変換回路、102は帯域分割回路、103−1〜103−Bは同期回路、104−1〜104−Bはフーリエ変換回路、105−1〜105−Bは等化ウエイト演算回路、106は等化回路、107は逆フーリエ変換回路、108は復号回路である。
アナログ・デジタル変換回路101は、受信した光信号をデジタル信号に変換する。アナログ・デジタル変換回路101は、直接、光信号からデジタル信号へと変換してもよいし、光信号を電気信号に変換した後に、デジタル信号へと変換してもよい。アナログ・デジタル変換回路101は、デジタル信号を帯域分割回路102へ出力する。
帯域分割回路102は、アナログ・デジタル変換回路101から取得したデジタル信号を、B個の信号に分割し、分割した各信号をハイパスフィルタ、ローパスフィルタ、バンドパスフィルタなどのデジタルフィルタにより、所定の周波数帯域以外の周波数帯域の信号を減衰させる。この際に帯域分割回路102は、後段の信号処理の速度を低減するために、所定の周波数帯域をより低い周波数帯域に周波数変換することもできる。帯域分割回路102は、周波数帯域の異なるB個の信号を各同期回路103−1〜103−Bへ出力する。例えば、帯域分割回路102は、i番目の周波数帯域に対応する信号を同期回路103−iへ出力する。
各同期回路103−1〜103−Bは、既知である送信フォーマットの情報を利用して、帯域分割回路102から取得した周波数帯域の異なるB個の信号とそれぞれ同期を確立する。例えば、同期回路103−i は、i番目の周波数帯域に対応する信号と同期を確立する。各同期回路103−1〜103−Bは、同期が確立された各信号を各フーリエ変換回路104−1〜104−Bへ出力する。例えば、同期回路103−i は、同期が確立されたi番目の周波数帯域に対応する信号をフーリエ変換回路104−iへ出力する。
各フーリエ変換回路104−1〜104−Bは、同期が確立された各信号をフーリエ変換することにより、周波数領域の信号に変換する。例えば、フーリエ変換回路104−i は、同期が確立されたi番目の周波数帯域に対応する信号を周波数領域の信号に変換する。各フーリエ変換回路104は、周波数領域に変換した各信号を等化ウエイト演算回路105−1〜105−Bへ出力する。例えば、フーリエ変換回路104−i は、周波数領域に変換したi番目の周波数帯域に対応する信号を等化ウエイト演算回路105−iへ出力する。
各等化ウエイト演算回路105−1〜105−Bは、入力された信号系列から、既知信号に対応する信号もしくは送信された信号の変調方式の情報を用いて、B個の周波数帯域に対応するB個の等化ウエイトを演算する。換言すれば、各等化ウエイト演算回路105−1〜105−Bは、送信された既知信号や復号された信号を用いて伝搬チャネルの推定を行って等化ウエイトを決定する。例えば、等化ウエイト演算回路105−i は、i番目の周波数帯域に対応する信号の等化ウエイトを演算する。各等化ウエイト演算回路105−1〜105−Bは、演算した各等化ウエイトと、周波数領域に変換された信号を等化回路106へ出力する。
等化回路106は、B個の等化ウエイトを用いて、周波数領域に変換された信号に対し等化を行い、逆フーリエ変換回路107へ出力する。
逆フーリエ変換回路107は、周波数帯域の信号を時間領域の信号に変換し、復号回路108へ出力する。復号回路108は、時間領域の信号を復号する。
つまり、アナログ・デジタル変換回路101によりデジタル信号に変換された信号x(t)は、帯域分割回路102に入力され、B個に分割される。B個に分割された各信号に、ハイパス、バンドパス、ローパスフィルタのうち何れかを用い、周波数帯域幅を狭めてB個の異なる周波数帯域に対応する信号を出力する。従って、各出力が元の信号の1/Bfの周波数帯域幅になっていたとすると、波長分散の影響もまた1/Bfに低減することができる。ここでBfはB以下の値をとる。波長分散の影響は、高周波の信号が遅く到来し、低周波の信号が早く到来する時間差によって生じるため、使用する周波数帯域幅が小さければ、波長分散による影響もまた小さくなるからである。また、B個に分割された信号に周波数変換を行い、ベースバンド信号に周波数を落とすことにより、後段の等化および同期に要求される演算速度を1/Bfに下げることができる。
なお、図1においては、アナログ・デジタル変換回路101と帯域分割回路102の順番は、アナログ・デジタル変換回路101が先で帯域分割回路102が後であるが、帯域分割回路が先でアナログ・デジタル変換回路が後であってもよい。図2は、シングルキャリア伝送周波数領域等化システム受信部1の他の構成例である。なお、図2において、アナログ・デジタル変換回路111以降は図1と同様であるため省略している。図2において、帯域分割回路112は、入力された光信号、もしくは光信号を電気信号に変換した信号をアナログフィルタによってB個に分割し、分割した各信号をアナログ・デジタル変換回路111−1〜111−Bへ出力する。
ここで、電気信号に変換された信号にアナログフィルタを用いた場合には、帯域分割回路112は、分割された各信号を周波数変換して低い周波数に落とし、アナログ・デジタル変換回路111−1〜111−Bに出力することもできる。光信号にアナログフィルタを用いて帯域分割した場合には、帯域分割された、光信号に対し、同じ周波数の光源を用いてそれぞれ電気信号に変換し、アナログ・デジタル変換回路111−1〜111−Bへ出力することができる。この際に、電気信号にそれぞれ周波数変換を行い、低い周波数に落とすこともできる。または、光信号に周波数の異なる光源を用いて、それぞれの帯域の光信号を電気信号に変換することもできる。この際には、アナログフィルタの通過周波数の高いものほど、高い周波数の光源を用いることで、電気領域に変換後の信号の周波数を低く抑えることができる。また、異なる周波数の光源を用いて電気信号に変換した信号に周波数変換を行い、さらに低い周波数に落とすこともできる。アナログ・デジタル変換回路111−1〜111−Bは、B個に帯域分割されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。アナログ・デジタル変換回路111−1〜111−Bは、B個のデジタル信号を各同期回路103−1〜103−Bへ出力する。
周波数帯域を狭められたi番目の周波数帯域に対応する信号は、同期回路103−iにおいて、対応する周波数帯での同期を確立され、フーリエ変換回路104−iへ出力される。ここで、受信装置で行う等化のための周波数分割帯域幅をFwとすると、アナログ・デジタル変換回路101のアナログ・デジタルフィルタの受信帯域で受信される所望信号に対する周波数帯域幅Fに対し、F/Fw個の周波数チャネルが得られることとなる。フーリエ変換回路104−1〜104−Bは、入力された周波数帯域幅F/Bfの信号にフーリエ変換を行い、帯域幅Fwの周波数領域の信号に変換する。例えば、(F/Bf)/Fwが64であれば、64ポイントのフーリエ変換を適用し、等化ウエイト演算回路105−1〜105−Bに出力する。等化ウエイト演算回路105−1〜105−Bは、入力された信号に対応する周波数チャネルの等化ウエイトを演算する。等化ウエイトは、
Figure 2010045673
と計算される。ここで、h(k)はk番目の周波数チャネルの伝搬チャネル係数を現し、σは雑音の分散値を表す。h(k)の推定は例えば以下のように行われる。送信側において、受信側で既知である信号s0(k)を送信し、この信号を受信したk番目の周波数帯域の受信信号y0(k)を用いて、
Figure 2010045673
のように得ることができる。ここで、分母を省くこともできる。または、データ部分の信号を用いて伝搬チャネル係数を求めることもできる。
チャネル復号結果を用いて、このように決定された等化ウエイトw(k)、および、k番目の周波数帯域のデータ領域に対応する受信信号y(k)は等化回路106に出力される。
等化回路106では、等化ウエイトを用いて、k番目の周波数チャネルの受信信号は、以下のように等化される。
Figure 2010045673
等化された受信信号x’は、逆フーリエ変換回路107に出力される。逆フーリエ変換回路107はF/Fwポイントの逆フーリエ変換を用いて周波数領域に変換した後、復号回路108に出力する。ここで、B=Bfであれば、等化ウエイト演算回路105−1〜105−Bから入力される受信信号に重複はなく、F/Fw個の周波数チャネルの情報が逆フーリエ変換回路107に入力される。しかし、B>Bfとした場合には、逆フーリエ変換回路107に重複して等化された受信信号、もしくは等化ウエイトが入力されることとなる。この重複されて入力された信号は、平均化、もしくは最大比合成をして用いることができる。
復号回路108では、所定の変調方式によって、時間領域の信号を復号し、送信されたビット系列を得る。変調方式は、例えば、DPSK、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、8PSK等を用いるが、復号回路108は、適切な変調方式(送信時に用いられている変調方式)を用いて復号する。なお、復号回路108は、システムに固有の変調方式を示す情報を予め記憶していてもよいし、受信側から適切な変調方式を示す情報を取得してもよい(変調方式を報知する信号が送信信号内に含まれている)。また、復号回路108では、復号された信号に対し、さらに誤り訂正技術を用いて、ビット誤り率を低減させてもよい。
図3は、周波数帯域を分割した受信信号に対する既知信号との相関値を演算した結果を示す図である。具体的には、受信信号を4分割し、波長帯域を1/4にした信号に対し、式(1)による相関値を演算した結果である。図3の横軸は時刻、縦軸は相関値である。図3によれば、各周波数帯域(周波数帯域A〜D)で、到来時間が異なり、また、信号の広がりも著しく小さくなっていることがわかる。従って、周波数領域で分割した信号に対し、それぞれ異なる信号位置で等化などの信号間干渉の除去を行うことで、波長分散による信号のもれこみを小さくすることが可能である。ガードインターバルを用いた干渉除去では、必要なガードインターバル長を1/Bfに低減することができ、オーバーラップカット法を用いた干渉除去では、干渉により信号が劣化する割合を低下させることで、フーリエ変換の繰り返し回数を減らすことができる。また、各周波数帯域の信号を帯域分割回路によって低い周波数に周波数変換することで、アナログデジタル変換、同期、等化による演算速度に対する要求条件を緩和できる。
[第2の実施の形態]
以下、本発明の第2の実施形態について、図4を参照して説明する。図4は、本発明の第2の実施形態に係る光通信帯域分割受信装置の機能ブロック図である。具体的には、本発明に係る光通信帯域分割受信装置の適用例であるシングルキャリア伝送周波数領域等化システム受信部2の機能構成例である。
図4において、200は偏波分離回路、201−1、201−2はアナログ・デジタル変換回路、202−1、202−2は帯域分割回路、203−1−1〜203−2−Bは同期回路、204−1−1〜204−2−Bはフーリエ変換回路、205−1〜205−Bは等化ウエイト演算回路、206は等化回路、207−1、207−2は逆フーリエ変換回路、208−1、208−2は復号回路、209はパラレル・シリアル回路である。
偏波分離回路200は、受信した光信号を直交する2つの偏波に分離する。偏波分離回路200は、分離した各偏波をアナログ・デジタル変換回路201−1、201−2にそれぞれ出力する。
アナログ・デジタル変換回路201−1(201−2)は、デジタル信号に変換後、帯域分割回路202−1(202−2)へ出力する。
帯域分割回路202−1は、アナログ・デジタル変換回路201−1から取得したデジタル信号を、B個の信号に分割し、分割した各信号をハイパスフィルタ、ローパスフィルタ、バンドパスフィルタなどのデジタルフィルタにより、所定の周波数帯域以外の周波数帯域の信号を減衰させる。この際に帯域分割回路202−1は、後段の信号処理の速度を低減するために、所定の周波数帯域をより低い周波数帯域に周波数変換することもできる。帯域分割回路202−1は、周波数帯域の異なるB個の信号を各同期回路203−1−1〜203−1−Bへ出力する。例えば、帯域分割回路202−1は、i番目の周波数帯域に対応する信号を同期回路203−1−iへ出力する。
同様に、帯域分割回路202−2は、アナログ・デジタル変換回路201−2から取得したデジタル信号を、B個の信号に分割し、分割した各信号をハイパスフィルタ、ローパスフィルタ、バンドパスフィルタなどのデジタルフィルタにより、所定の周波数帯域以外の周波数帯域の信号を減衰させる。この際に帯域分割回路202−2は、後段の信号処理の速度を低減するために、所定の周波数帯域をより低い周波数帯域に周波数変換することもできる。帯域分割回路202−2は、周波数帯域の異なるB個の信号を各同期回路203−2−1〜203−2−Bへ出力する。例えば、帯域分割回路202−2は、i番目の周波数帯域に対応する信号を同期回路203−2−iへ出力する。
各同期回路203−1−1〜203−1−Bは、既知である送信フォーマットの一部の情報を利用して、帯域分割回路202−1から取得した周波数帯域の異なるB個の信号とそれぞれ同期を確立する。例えば、同期回路203−1−i は、i番目の周波数帯域に対応する信号と同期を確立する。各同期回路203−1−1〜203−1−Bは、同期が確立された各信号を各フーリエ変換回路204−1−1〜204−1−Bへ出力する。例えば、同期回路203−1−i は、同期が確立されたi番目の周波数帯域に対応する信号をフーリエ変換回路204−1−iへ出力する。
同様に、各同期回路203−2−1〜203−2−Bは、既知である送信フォーマットの一部の情報を利用して、帯域分割回路202−2から取得した周波数帯域の異なるB個の信号とそれぞれ同期を確立する。例えば、同期回路203−2−i は、i番目の周波数帯域に対応する信号と同期を確立する。各同期回路203−2−1〜203−2−Bは、同期が確立された各信号を各フーリエ変換回路204−2−1〜204−2−Bへ出力する。例えば、同期回路203−2−i は、同期が確立されたi番目の周波数帯域に対応する信号をフーリエ変換回路204−2−iへ出力する。
各フーリエ変換回路204−1−1〜204−1−Bは、同期が確立された各信号をフーリエ変換することにより、周波数領域の信号に変換する。例えば、フーリエ変換回路204−1−i は、同期が確立されたi番目の周波数帯域に対応する信号を周波数領域の信号に変換する。各フーリエ変換回路204−1−1〜204−1−Bは、周波数領域に変換した各信号を等化ウエイト演算回路205−1〜205−Bへ出力する。例えば、フーリエ変換回路204−1−i は、周波数領域に変換したi番目の周波数帯域に対応する信号を等化ウエイト演算回路205−iへ出力する。
同様に、各フーリエ変換回路204−2−1〜204−2−Bは、同期が確立された各信号をフーリエ変換することにより、周波数領域の信号に変換する。例えば、フーリエ変換回路204−2−i は、同期が確立されたi番目の周波数帯域に対応する信号を周波数領域の信号に変換する。各フーリエ変換回路204−2−1〜204−2−Bは、周波数領域に変換した各信号を等化ウエイト演算回路205−1〜205−Bへ出力する。例えば、フーリエ変換回路204−2−i は、周波数領域に変換したi番目の周波数帯域に対応する信号を等化ウエイト演算回路205−iへ出力する。
各等化ウエイト演算回路205−1〜205−Bは、入力された信号系列から、既知信号に対応する信号もしくは送信された信号の変調方式の情報を用いて、B個の周波数帯域に対応する等化ウエイトを演算する。例えば、等化ウエイト演算回路205−i は、フーリエ変換回路204−1−i、および、フーリエ変換回路204−2−iから出力された信号の等化ウエイトを演算する。各等化ウエイト演算回路205−1〜205−Bは、演算した各等化ウエイトと、周波数領域に変換された信号を等化回路206へ出力する。
等化回路206は、入力された等化ウエイトを用いて、周波数領域に変換された信号に対し等化を行い、逆フーリエ変換回路207−1、207−2へ出力する。例えば、等化回路206は、フーリエ変換回路204−1−iから出力された信号に対し等化を行い、逆フーリエ変換回路207−1へ出力し、フーリエ変換回路204−2−iから出力された信号に対し等化を行い、逆フーリエ変換回路207−2へ出力する。
逆フーリエ変換回路207−1は、周波数帯域の信号を時間領域の信号に変換し、復号回路208−1へ出力する。同様に、逆フーリエ変換回路207−2は、周波数帯域の信号を時間領域の信号に変換し、復号回路208−2へ出力する。
復号回路208−1、208−2は、時間領域の信号を復号し、パラレル・シリアル回路209へ出力する。パラレル・シリアル回路209は、予め定められたパターンにしたがってシリアル信号に変換され、送信されたデータを得る。
つまり、アナログ・デジタル変換回路201−1、201−2によりデジタル信号x(t)は、帯域分割回路202−1、202−2に入力され、それぞれB個に分割される。偏波毎に、B個に分割された各信号に、ハイパス、バンドパス、ローパスフィルタのうち何れかを用い、周波数帯域幅を狭めてB個の異なる周波数帯域に対応する信号を出力する。
なお、図4においては、アナログ・デジタル変換回路201−1、202−1と帯域分割回路202−1、202−2の順番は、アナログ・デジタル変換回路201−1、202−1が先で帯域分割回路202−1、202−2が後であるが、帯域分割回路が先でアナログ・デジタル変換回路が後であってもよい。図5は、シングルキャリア伝送周波数領域等化システム受信部2の他の構成例である。なお、図5において、アナログ・デジタル変換回路211以降は図4と同様であるため省略している。図5において、偏波分離回路200は、分離した各偏波を帯域分割回路212−1、212−2にそれぞれ出力する。帯域分割回路212−1は、入力された光信号、もしくは光信号を電気信号に変換した信号をアナログフィルタによってB個に分割し、分割した各信号をアナログ・デジタル変換回路211−1−1〜211−1−Bへ出力する。同様に、帯域分割回路212−2は、入力された光信号、もしくは光信号を電気信号に変換した信号をアナログフィルタによってB個に分割し、分割した各信号をアナログ・デジタル変換回路211−2−1〜211−2−Bへ出力する。
ここで、電気信号に変換された信号にアナログフィルタを用いた場合には、帯域分割回路212−1、212−2は、分割された各信号を周波数変換して低い周波数に落とし、アナログ・デジタル変換回路211−1−1〜211−2−Bに出力することもできる。光信号にアナログフィルタを用いて帯域分割した場合には、帯域分割された、光信号に対し、同じ周波数の光源を用いてそれぞれ電気信号に変換し、アナログ・デジタル変換回路211−1−1〜211−2−Bへ出力することができる。この際に、電気信号にそれぞれ周波数変換を行い、低い周波数に落とすこともできる。または、光信号に周波数の異なる光源を用いて、それぞれの帯域の光信号を電気信号に変換することもできる。この際には、アナログフィルタの通過周波数の高いものほど、高い周波数の光源を用いることで、電気領域に変換後の信号の周波数を低く抑えることができる。また、異なる周波数の光源を用いて電気信号に変換した信号に周波数変換を行い、さらに低い周波数に落とすこともできる。アナログ・デジタル変換回路211−1−1〜211−1−Bは、B個に帯域分割されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。同様に、アナログ・デジタル変換回路211−2−1〜211−2−Bは、B個に帯域分割されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。アナログ・デジタル変換回路211−1−1〜211−1−Bは、B個のデジタル信号を各同期回路203−1−1〜203−1−Bへ出力する。同様に、アナログ・デジタル変換回路211−2−1〜211−2−Bは、B個のデジタル信号を各同期回路203−2−1〜203−2−Bへ出力する。
周波数帯域を狭められた1番目の偏波のi番目の周波数帯域に対応する信号は、同期回路203−1−iにおいて、対応する周波数帯での同期を確立され、フーリエ変換回路204−1−iへ出力される。ここで、受信装置で行う等化のための周波数分割帯域幅をFwとし、1番目の偏波に注目すると、アナログ・デジタル変換回路201−1のアナログ・デジタルフィルタの受信帯域で受信される所望信号に対する周波数帯域幅Fに対し、F/Fw個の周波数チャネルが得られることとなる。フーリエ変換回路204−1−1〜204−1−Bは、入力された周波数帯域幅F/Bfの信号にフーリエ変換を行い、帯域幅Fwの周波数領域の信号に変換する。例えば、(F/Bf)/Fwが64であれば、64ポイントのフーリエ変換を適用し、等化ウエイト演算回路205−1〜205−Bに出力する。等化ウエイト演算回路205−1〜205−Bは、入力された信号に対応する周波数チャネルの等化ウエイトを演算する。等化ウエイトは、
Figure 2010045673
と計算される。σ2は雑音の分散値を表し、Iは対角要素1で、非対角要素が0となる対角行列である。また、H(k)はk番目の周波数チャネルの伝搬チャネル係数からなるチャネル行列を表し、以下のように与えられる。
Figure 2010045673
ij(k)は、k番目の周波数チャネルにおけるi番目の偏波面送信ポートから、j番目の偏波面の受信ポート間の伝搬チャネル係数である。等化ウエイト行列W(k)は、1番目の偏波面における送信系列に対応する2×1のベクトルとなる受信ウエイトw(k)、2番目の偏波面における送信系列に対応する2×1のベクトルとなる受信ウエイトw(k)からなる行列である。
このように決定された等化ウエイトw(k)、および、k番目の周波数帯域のデータ領域に対応する第1の偏波面での受信信号y(k)と第2の偏波面での受信信号y(k)は等化回路206に出力される。
等化回路206では、等化ウエイトを用いて、k番目の周波数チャネルの受信信号は、以下のように等化される。
Figure 2010045673
ここで、上添え字Tは転置行列を表し、x’(k)は、第1の偏波面の送信系列の推定信号x1(k)、第2の偏波面の送信系列の推定信号x2(k)からなるベクトルあり、x’(k)=(x(k),x(k))と表せる。y(k)は、y(k)=(y(k),y(k))と表せる。等化された受信信号x’は、逆フーリエ変換回路207−1、207−2に出力される。逆フーリエ変換回路207−1、207−2はF/Fwポイントの逆フーリエ変換を用いて周波数領域に変換した後、復号回路208−1、208−2に出力する。ここで、B=Bfであれば、等化ウエイト演算回路205−1〜205−Bから入力される受信信号に重複はなく、F/Fw個の周波数チャネルの情報が逆フーリエ変換回路207−1、207−2に入力される。しかし、B>Bfとした場合には、逆フーリエ変換回路207−1、207−2に重複して等化された受信信号、もしくは等化ウエイトが入力されることとなる。この重複されて入力された信号は、平均化、もしくは最大比合成をして用いることができる。
復号回路208−1、208−2では、所定の変調方式によって、時間領域の信号を復号し、送信されたビット系列を得る。変調方式は、例えば、DPSK、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、8PSK等を用いるが、復号回路208−1、208−2は、適切な変調方式(送信時に用いられている変調方式)を用いて復号する。なお、復号回路208−1、208−2は、システムに固有の変調方式を示す情報を予め記憶していてもよいし、受信側から適切な変調方式を示す情報を取得してもよい(変調方式を報知する信号が送信信号内に含まれている)。また、復号回路208−1、208−2では、復号された信号に対し、さらに誤り訂正技術を用いて、ビット誤り率を低減させてもよい。得られたビット系列はパラレル・シリアル変換回路209に入力され、定められた並び変え条件により、シリアル信号系列に変換され、送信された信号系列を得る。
本発明によれば、受信側において周波数帯域を分割し、周波数帯域幅を狭めることによって、波長分散の影響を低減させることができる。波長分散の影響は、高周波の信号が遅く到来し、低周波の信号が早く到来する時間差によって生じるため、使用する周波数帯域幅を狭めれば、上記時間差が小さくなるからである。従って、本発明によれば、広い周波数帯域を利用する光通信において、波長分散の影響よる、効率の低下あるいは演算負荷の増大の問題を解決することができる。換言すれば、波長分散の影響を低減させ、波長分散補償技術に要求される条件を緩和することができる。
なお、第1の実施形態、および、第2の実施形態の帯域分割回路において、B個の周波数帯域に分割後、周波数変換を行うことで、同期回路からフーリエ変換回路において必要となるクロックを低下させ、演算負荷を低下させることができる。i番目の周波数帯域において、全周波数帯域Fのうち、Fi0からFi0+Fiの周波数の信号を抜き出してきたとすると、本来であれば、各周波数帯域においても周波数FもしくはFi0+Fiの周波数で動作させる必要があるが、Fi0〜Fi0+Fiの周波数帯域幅を抜き出した後、デジタルもしくはアナログの信号処理によって周波数変換を行い、Fi0でダウンコンバートすると、周波数帯域は、0〜Fiとなり、周波数Fiのクロックで各周波数帯域の信号処理を動作させることが可能となる。
また、第1の実施形態、および、第2の実施形態の帯域分割回路において、帯域を分割する前に、全周波数帯域幅を用いた信号との同期を行い、その結果を各周波数帯域に対応する同期回路に出力し、全周波数帯域と各周波数帯域幅のずれから同期を行ったり、全周波数帯域の信号を用いて、精度の粗い同期を行っておくことで、各周波数帯域に分割後の同期確立のための演算負荷を軽減したりすることもできる。
また、第1の実施形態、および、第2の実施形態の帯域分割回路において、各周波数帯に出力する周波数帯域F1〜FBは、等しくする必要はなく、別々の値を取ることもできる。
また、第1の実施形態、および、第2の実施形態の等化ウエイト帯域演算回路において、等化回路に出力する周波数チャネル数は、各等化ウエイト演算回路で等しくする必要はなく、別々の値を取ることもでき、重複した周波数チャネルについて等化回路に出力することもできる。k番目の周波数チャネルが等化ウエイト演算回路205−a、205−bから入力されたとすると、k番目の周波数チャネルの受信信号は、以下のように等化される。
Figure 2010045673
ここで、W(k)は、a番目の等化ウエイト演算回路で決定されたk番目の周波数チャネルの等化ウエイトであり、y(k)は、a番目の等化ウエイト演算回路から入力されたk番目の周波数チャネルの受信信号ベクトルである。ρ、ρbは重み係数であり、ρa 2b 2=1を満たす。重み係数はρa 2:ρb 2 = 1:1となるように設定することもできる。また、ρ、ρbは、
Figure 2010045673
として、チャネル行列やチャネル係数の電力比により設定することもできる。なお、‖A‖は行列Aのフロベニウスノルムを表す。第1の実施形態に適用する場合は、数式8のW(k)、x(k)、y(k)をそれぞれ行列やベクトルではなく、単一の変数として扱えばよい。
本発明の第1の実施形態に係る光通信帯域分割受信装置の機能ブロック図である。 シングルキャリア伝送周波数領域等化システム受信部1の他の構成例である。 周波数帯域を分割した受信信号に対する既知信号との相関値を演算した結果を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る光通信帯域分割受信装置の機能ブロック図である。 シングルキャリア伝送周波数領域等化システム受信部2の他の構成例である。 従来技術における光シングルキャリア伝送の周波数領域等化受信部を表した図である。 受信信号に対する既知信号との相関値を演算した結果を示す図である。
符号の説明
1、2 シングルキャリア伝送周波数領域等化システム受信部 101 アナログ・デジタル変換回路 102 帯域分割回路 103−1〜103−B 同期回路 104−1〜104−B フーリエ変換回路 105−1〜105−B 等化ウエイト演算回路 106 等化回路 107 逆フーリエ変換回路 108 復号回路 111−1〜111−B アナログ・デジタル変換回路 112 帯域分割回路 200 偏波分離回路 201−1、201−2 アナログ・デジタル変換回路 202−1、202−2 帯域分割回路 203−1−1〜203−2−B 同期回路 204−1−1〜204−2−B フーリエ変換回路 205−1〜205−B 等化ウエイト演算回路 206 等化回路 207−1、207−2 逆フーリエ変換回路 208−1、208−2 復号回路 209 パラレル・シリアル回路 210 偏波分離回路 211−1−1〜211−2−B アナログ・デジタル変換回路 212−1、212−2 帯域分割回路 901 アナログ・デジタル変換回路 903 同期回路 904 フーリエ変換回路 905 等化ウエイト演算回路 906 等化回路 907 逆フーリエ変換回路 908 復号回路

Claims (4)

  1. 光通信における受信装置であって、
    光信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換回路と、
    前記アナログ・デジタル変換回路によって変換されたデジタル信号を複数の周波数帯域に分割し、周波数変換を行う帯域分割回路と、
    前記帯域分割回路によって分割されたそれぞれのデジタル信号との同期を確立する同期回路と、
    前記同期回路によって同期を確立されたそれぞれのデジタル信号を周波数領域の信号に変換するフーリエ変換回路と、
    前記フーリエ変換回路によって周波数領域に変換された各信号の各等化ウエイトを演算する等化ウエイト演算回路と、
    前記フーリエ変換回路によって周波数領域に変換された各信号に、前記等化ウエイト演算回路によって演算された各等化ウエイトを適用する等化回路と、
    前記等化回路からの出力信号を時間領域の信号に変換する逆フーリエ変換回路と、
    前記逆フーリエ変換回路によって時間領域に変換された各信号を復号する復号回路と
    を備えることを特徴とする光通信帯域分割受信装置。
  2. 光通信における受信装置であって、
    光信号、または、光信号の光電変換後の電気信号を、アナログのフィルタによって複数の周波数帯域に分割し、周波数変換を行う帯域分割回路と、
    帯域分割されたそれぞれの信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換回路と、
    前記アナログ・デジタル変換回路によって変換されたそれぞれのデジタル信号との同期を確立する同期回路と、
    前記同期回路によって同期を確立されたそれぞれのデジタル信号を周波数領域の信号に変換するフーリエ変換回路と、
    前記フーリエ変換回路によって周波数領域に変換された各信号の各等化ウエイトを演算する等化ウエイト演算回路と、
    前記フーリエ変換回路によって周波数領域に変換された各信号に、前記等化ウエイト演算回路によって演算された各等化ウエイトを適用する等化回路と、
    前記等化回路からの出力信号を時間領域の信号に変換する逆フーリエ変換回路と、
    前記逆フーリエ変換回路によって時間領域に変換された各信号を復号する復号回路と
    を備えることを特徴とする光通信帯域分割受信装置。
  3. 光通信における受信方法であって、
    光信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換ステップと、
    前記アナログ・デジタル変換ステップによって変換されたデジタル信号を複数の周波数帯域に分割し、周波数変換を行う帯域分割ステップと、
    前記帯域分割ステップによって分割されたそれぞれのデジタル信号との同期を確立する同期ステップと、
    前記同期ステップによって同期を確立されたそれぞれのデジタル信号を周波数領域の信号に変換するフーリエ変換ステップと、
    前記フーリエ変換ステップによって周波数領域に変換された各信号の各等化ウエイトを演算する等化ウエイト演算ステップと、
    前記フーリエ変換ステップによって周波数領域に変換された各信号に、前記等化ウエイト演算ステップによって演算された各等化ウエイトを適用する等化ステップと、
    前記等化ステップからの出力信号を時間領域の信号に変換する逆フーリエ変換ステップと、
    前記逆フーリエ変換ステップによって時間領域に変換された各信号を復号する復号ステップと
    を有することを特徴とする光通信帯域分割受信方法。
  4. 光通信における受信方法であって、
    光信号、または、光信号の光電変換後の電気信号を、アナログのフィルタによって複数の周波数帯域に分割し、周波数変換を行う帯域分割ステップと、
    帯域分割されたそれぞれの信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換ステップと、
    前記アナログ・デジタル変換ステップによって変換されたそれぞれのデジタル信号の同期を確立する同期ステップと、
    前記同期ステップによって同期を確立されたそれぞれのデジタル信号を周波数領域の信号に変換するフーリエ変換ステップと、
    前記フーリエ変換ステップによって周波数領域に変換された各信号の各等化ウエイトを演算する等化ウエイト演算ステップと、
    前記フーリエ変換ステップによって周波数領域に変換された各信号に、前記等化ウエイト演算ステップによって演算された各等化ウエイトを適用する等化ステップと、
    前記等化ステップからの出力信号を時間領域の信号に変換する逆フーリエ変換ステップと、
    前記逆フーリエ変換ステップによって時間領域に変換された各信号を復号する復号ステップと
    を有することを特徴とする光通信帯域分割受信方法。
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