JP2010043543A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プログラム容量の増加を抑えつつ、高精度な空燃比フィードバック制御を行う。
【解決手段】エンジン負荷が変化した過渡運転時に吸気通路の壁面に付着する燃料量が変化することを考慮して、壁面付着補正量FMWを算出し、この壁面付着補正量FMWにより、プライマリインジェクタ20から噴射する燃料量を補正する。これにより、プログラム容量の増加を抑制することができる。また、プライマリインジェクタ20は、噴射した燃料が燃焼室内に導入されるまでの時間が、セカンダリインジェクタ21よりも短い。さらに、燃焼室から伝えられる熱により壁面に付着した燃料が気化しやすくなるので、壁面付着量もセカンダリインジェクタ21よりも少なくなる。これらの理由から、壁面付着補正量FMWによって、壁面付着量の変化に対して、高応答かつ高精度な補正を行なうことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の吸気通路の下流側と上流側とに2つの燃料供給手段(インジェクタ)を設けた、内燃機関の燃料噴射制御装置に関する。
上述した内燃機関の燃料噴射制御装置としては、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。この特許文献1に開示された内燃機関では、出力向上等を目的として、吸気通路の吸気ポート近傍にプライマリインジェクタを設けるとともに、当該プライマリインジェクタの上流側にセカンダリインジェクタを設けている。そして、内燃機関の回転速度とスロットル開度とに応じて、プライマリインジェクタとセカンダリインジェクタとから噴射する燃料噴射量の配分割合(噴射割合)を変化させている。つまり、内燃機関の回転速度が高くなるほど、またスロットル開度が大きくなるほど、セカンダリインジェクタの噴射割合を高くして、空気と燃料の混合気の燃焼室内への充填効率の向上を図っている。
ただし、吸気通路に2つのインジェクタを備えた内燃機関において、上流側のセカンダリインジェクタから燃料噴射が行なわれると、吸気通路内壁の広い範囲で燃料が付着し、それに起因して空燃比が乱れる。そのため、特許文献1に記載の装置では、セカンダリインジェクタの噴射割合が所定値以上である場合や、セカンダリインジェクタからの燃料噴射開始や燃料噴射停止の直後の期間に、空燃比フィードバック制御を禁止したり、その制御ゲインを低下させたりしている。
また、特許文献2には、吸気通路に1つのインジェクタを備えた内燃機関において、噴射燃料の吸気ポート付近の壁面への付着量を補正した燃料噴射制御を行う燃料噴射制御装置が開示されている。この燃料噴射制御装置では、壁面付着量の補正を高精度に行うべく、補正量FMWを、主に吸気管圧力(内燃機関負荷)によって定まる定常的な付着量QMWの変化量に即時補正率KMW1を乗じた即時補正項と、付着量QMWの変化量が発生した後、しばらくの間の噴射に少しずつ補正を加えていくための、テーリング分として蓄える減衰項QTRNに減衰率KMW2を乗じたテーリング項とから求めている。さらに、即時補正率KMW1及び減衰率KMW2として、減速時と加速時とで異なる値を用いている。このようにして燃料の吸気ポート付近の壁面付着量を補正することで、高精度な空燃比フィードバック制御を行なうことを可能としている。
特開2006−63821号公報 特開平5−79369号公報
上述した特許文献1に記載の装置のように、空燃比が乱れることを前提とし、その対処方法として空燃比フィードバック制御を禁止等するよりも、特許文献2に記載されているように、壁面付着量を補正した燃料噴射制御を行うことにより、高精度な空燃比フィードバック制御を継続して行なうことが望ましい。
しかしながら、吸気通路に2つのインジェクタを備えた内燃機関の燃料噴射制御装置に、特許文献2に記載された壁面付着量の補正方法をそのまま適用すると、以下に述べるような問題が生じる。
特許文献2に記載されているように、定常的な付着量QMWは、主に吸気間圧力によって定まる。しかしながら、付着量QMWは、壁面温度や、燃料の蒸発のし易さなどの影響も受ける。ここで、セカンダリインジェクタは、プライマリインジェクタよりも、内燃機関の燃焼室から離れた位置に設置される。このため、2つのインジェクタから噴射される燃料の壁面付着量は、内燃機関の燃焼室からの伝熱の違いによって異なり、概して、セカンダリインジェクタの噴射燃料の壁面付着量は、プライマリインジェクタの噴射燃料の壁面付着量よりも多くなる。このため、特許文献2に記載の手法に従って壁面付着補正量を算出し、それらの補正量を2つのインジェクタの噴射割合に応じて振り分けても、空燃比の乱れの抑制効果は不十分である。
一方、特許文献2に記載の手法に従って、プライマリインジェクタの噴射量に対する壁面付着補正量、及びセカンダリインジェクタの噴射量に対する壁面付着補正量をそれぞれ独立して算出すれば、空燃比の乱れを抑制することは可能になる。しかし、この場合、壁面付着補正量を算出するための算出ルーチン、マップ、定数等も2倍必要となるため、プログラム容量が増加してしまう。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、内燃機関の吸気通路の下流側と上流側とに2つの燃料供給手段(インジェクタ)を設けた場合であっても、プログラム容量の増加を抑えつつ、高精度な空燃比フィードバック制御を継続して行いうる内燃機関の燃料噴射制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置は、
内燃機関の吸気通路の下流側と上流側とに第1燃料供給手段及び第2燃料供給手段をそれぞれ設け、空燃比が目標値に一致するように、第1及び第2燃料供給手段から噴射する燃料噴射量をフィードバック制御しつつ、内燃機関の運転状態に応じて、第1及び第2燃料供給手段から噴射する燃料噴射量の配分割合を変化させる燃料噴射制御手段を備えた内燃機関の燃料噴射制御装置であって、
内燃機関の負荷が変化した過渡運転時に吸気通路の壁面に付着する燃料量が変化することを考慮して、壁面付着補正量を算出する壁面付着補正量算出手段を備え、
燃料噴射制御手段は、壁面付着補正量算出手段によって算出された壁面付着補正量によって、第1燃料供給手段から噴射される燃料噴射量を補正し、第1燃料供給手段からは壁面付着補正量により補正された噴射量に相当する燃料を噴射させることを特徴とする。
上述したように、請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置によれば、壁面付着補正量による補正は、第1燃料供給手段から噴射される燃料噴射量に対してのみ加えられる。このため、プログラム容量の増加を抑制することができる。
また、第1燃料供給手段は、第2燃料供給手段よりも内燃機関の燃焼室に近い位置に配置されているので、噴射した燃料が燃焼室内に導入されるまでの時間が、第2燃料供給手段によって噴射される燃料よりも短い。さらに、燃焼室から伝えられる熱により壁面に付着した燃料が気化しやすくなるので、第1燃料供給手段から噴射される燃料の壁面付着量は、第2燃料供給手段から噴射される燃料の壁面付着量よりも相対的に少なくなる。これらの理由から、壁面付着補正量によって第1燃料供給手段の燃料噴射量を補正することによって、壁面付着量の変化に対して、高応答かつ高精度な補正を行なうことができる。その結果、内燃機関の負荷が変化した過渡運転時に壁面付着量が変化しても、高精度な空燃比フィードバック制御を継続して実行することができる。
請求項2に記載したように、壁面付着補正量算出手段は、第1及び第2燃料供給手段から噴射する燃料噴射量の配分割合の変化に応じて、壁面付着補正量を変化させることが好ましい。これにより、内燃機関の運転状態に応じて、第1及び第2燃料供給手段が噴射する燃料の配分割合が変化しても、常に適切な壁面付着補正量を算出することができる。
この場合、請求項3に記載したように、壁面付着補正量は、燃料噴射毎に直ちに噴射量を補正する即時補正項を含み、当該即時補正項は、第2燃料供給手段から噴射される燃料噴射量の配分割合が増加するほど、大きくなるように算出されることが好ましい。また、請求項4に記載したように、壁面付着補正量は、燃料噴射毎に徐々に減衰する減衰補正項を含み、当該減衰補正項は、第2燃料供給手段から噴射される燃料噴射量の配分割合が増加するほど、大きくなるように算出されることが好ましい。
上述したように、第2燃料供給手段から噴射される燃料の壁面付着量は、第1燃料供給手段から噴射される燃料の壁面付着量よりも相対的に多くなる。そのため、第2燃料供給手段からの燃料噴射量の配分割合が増加するほど、即時補正項や減衰補正項による補正量を高めることが好ましい。
請求項5に記載したように、燃料噴射制御手段は、内燃機関の負荷の変化量が所定値よりも大きい場合、内燃機関の運転状態に係らず、第2燃料供給手段からよりも第1燃料供給手段から多くの燃料が噴射される所定の配分割合にて、第1及び第2燃料供給手段から燃料を噴射させるようにしても良い。
内燃機関の負荷の変化量が所定値よりも大きい場合(例えば、加速・減速度が所定値よりも大きい場合など)には、壁面付着補正量が大きく変化する。従って、このような場合には、所定の配分割合にて、内燃機関の燃焼室に対してより近い位置に配置された第1燃料供給手段を主として用いて燃料を噴射させる。従って、第2燃料供給手段の燃料噴射量が少なくなり、壁面付着量全体に対する影響が小さくなる。従って、壁面付着量が大きく変化した場合であっても、空燃比フィードバック制御の制御性の低下を抑制することができる。
ただし、請求項6に記載したように、燃料噴射制御手段は、内燃機関の負荷が所定レベルを超える場合には、第1及び第2燃料供給手段から噴射する燃料噴射量を所定の配分割合とせず、内燃機関の運転状態に応じた配分割合にて、第1及び第2燃料供給手段から燃料を噴射させることが好ましい。内燃機関の負荷が所定レベルを超える場合、第1及び第2燃料供給手段から十分な量の燃料を噴射しないと、必要な噴射量が得られない可能性が生じるためである。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る燃料噴射制御装置を含むエンジン制御システム全体の概略構成を示す図である。
図1において、内燃機関であるエンジン11の各気筒の吸気バルブ29が設けられた吸気ポート12には、気筒毎に吸気管(吸気通路)13が接続されている。この吸気管13の上流側には、エアボックス14が接続され、このエアボックス14に、エアクリーナ15と、吸気温を検出する吸気温センサ16が設けられている。吸気管13の途中には、スロットルバルブ17が設けられ、このスロットルバルブ17の開度(スロットル開度)がスロットル開度センサ18によって検出される。スロットルバルブ17の下流側には、吸気管圧力PMを検出する吸気管圧力センサ19が設けられている。また、図示していないが、スロットルバルブ17の上流側に、吸入空気量を検出するエアフロメータが設けられても良い。
各気筒の吸気ポート12の近傍には、それぞれ燃料を噴射する下流側燃料噴射弁(プライマリインジェクタ)20が取り付けられている。更に、各気筒のスロットルバルブ17の下流側であって、プライマリインジェクタ20の上流側に、各気筒にそれぞれ燃料を噴射する上流側燃料噴射弁(セカンダリインジェクタ)21が取り付けられている。
燃料を貯溜する燃料タンク22内には、燃料を汲み上げる燃料ポンプ23が設けられている。この燃料ポンプ23から吐出される燃料は、燃料配管24を通して下流側デリバリパイプ25と上流側デリバリパイプ26に送られる。下流側デリバリパイプ25は、燃料を各気筒のプライマリインジェクタ20に分配し、上流側デリバリパイプ26は、燃料を各気筒のセカンダリインジェクタ21に分配する。
エンジン11のシリンダヘッドには、気筒毎に点火プラグ27が取り付けられている。点火プラグ27には、所望の点火時期に、点火コイル等よりなる点火装置28で発生した高電圧が印加される。この高電圧の印加により、点火プラグ27の対向電極間に火花放電が発生し、各気筒の燃焼室内に導入された混合気が着火される。
エンジン11の排気管31には、排出ガスの空燃比又はリッチ/リーン等を検出する排出ガスセンサ32(空燃比センサ、酸素センサ等)が設けられている。さらに、排気管31には、排出ガスセンサ32の下流側において、排出ガスを浄化する三元触媒等の触媒33が設けられている。
エンジン11のシリンダブロックには、冷却水温を検出する冷却水温センサ34が設けられている。また、エンジン11のクランク軸に取り付けられたシグナルロータ35の外周に対向してクランク角センサ36が設置され、このクランク角センサ36からシグナルロータ35(クランク軸)の回転に同期して所定クランク角毎にクランクパルス信号が出力される。更に、エンジン11のカム軸に取り付けられたシグナルロータ30の外周に対向してカム角センサ37が設置され、このカム角センサ37からシグナルロータ30(カム軸)の回転に同期して所定のカム角でカムパルス信号が出力される。
これら各種センサの出力は、エンジン制御回路(ECU)38に入力される。このECU38は、CPU,ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータを主体として構成され、ROMに記憶された各種のエンジン制御プログラムを実行することで、エンジン運転状態に応じてプライマリ及びセカンダリインジェクタ20,21の燃料噴射量や点火プラグ27の点火時期を制御する。
次に、図2のフローチャートに基づいて、燃料噴射量の算出方法について説明する。なお、図2に示すルーチンでは、燃料噴射量が、プライマリ及びセカンダリインジェクタ20,21から燃料を噴射する燃料噴射時間として算出される。また、図2に示すルーチンは、所定のクランク角度周期(例えば、4気筒エンジンであれば180°CA周期)でECU38によって実行される。
図2において、まずステップS100では、クランク角センサ36から出力されるクランクパルス信号に基づいて算出されたエンジン回転速度NEが読み込まれる。続くステップS110では、スロットル開度センサ18の検出値から算出されたスロットル開度VTAが読み込まれる。さらに、ステップS120では、吸気管圧力センサ19の検出値から算出された吸気圧PMが読み込まれる。
ステップS130では、読み込んだ運転情報(NE,VTA,PM)に基づいて気筒毎の基本噴射時間TP@を算出する(@は各気筒を意味する)。このとき、エンジン11の低負荷域ではエンジン回転速度NEと吸気圧PMとをパラメータとして基本噴射時間TP@を算出し、中高負荷域ではエンジン回転速度NEとスロットル開度VTAとをパラメータとして基本噴射時間TP@を算出する。
次に、ステップS140では、エンジン回転速度NEとスロットル開度VTAをパラメータとするマップを用い、ステップS100及びS110にて読み込まれたNE,VTAに応じてセカンダリインジェクタ21の噴射割合DESを算出する。噴射割合DESは、全燃料噴射量に占めるセカンダリインジェクタ21の燃料噴射量の占める比率である。なお、マップは、エンジン回転速度NEが高回転になるほど又はスロットル開度が大きくなるほど、噴射割合DESが大きな値として算出されるように定められている。ただし、セカンダリインジェクタ21の燃料噴射量は、プライマリインジェクタ20の燃料噴射量を超えることはなく、例えば、DESの最小値は0、最大値は0.5に定められている。
その後、ステップS150では、バッテリ電圧VBに基づいて各インジェクタ20,21の無効噴射時間TVを算出する。ステップS160では、その他の補正係数K@(吸気温補正、大気圧補正等)を算出する。ステップS170では、壁面付着補正量FMWを算出する。なお、壁面付着補正量FMWの算出方法は後に詳しく説明する。
ステップS180では、排出ガスセンサ32の検出信号に基づいてフィードバック補正係数FAFを算出する。なお、本実施形態では、水温や始動後経過時間等により空燃比フィードバック制御の前提条件が成立したと判定した後は、常時、フィードバック補正係数FAFを算出して、空燃比フィードバック制御を実行する。
フィードバック補正係数FAFの算出方法について説明すると、まず、エンジン回転速度NE及びセカンダリインジェクタ21の噴射割合DESに基づいて、フィードバック補正係数FAFの演算に要する演算パラメータを算出する。演算パラメータとしては、排出ガスセンサ信号がリッチ/リーン間で反転する際に、フィードバック補正係数FAFを瞬間的に増減するためのスキップ量KSI,KSD(KSI=増加時、KSD=減少時)と、スキップ後にフィードバック補正係数FAFをそのまま保持するためのホールド時間KDL,KDR(KDL=リーン時、KDR=リッチ時)と、ホールド時間KDL,KDRを越えて排出ガスセンサ信号がリッチ又はリーンに維持されている場合に、フィードバック補正係数FAFを徐増又は徐減するための積分量KII,KID(KII=増加時、KID=減少時)とが算出される。
なお、ホールド時間KDL,KDRは、セカンダリインジェクタ21の噴射割合DESが大きいほど大きい値として算出され、エンジン回転速度NEが大きいほど小さい値として算出される。また、積分量KII,KIDは、セカンダリインジェクタ21の噴射割合DESが大きいほど小さい値として算出され、エンジン回転速度NEが大きいほど小さい値として算出される。これは、セカンダリインジェクタ21の噴射燃料が燃焼に影響するまでの応答遅れを考慮しているためである。
スキップ量KSI,KSDは、エンジン回転速度NEが変化しても大きく変更されないが、セカンダリインジェクタ21の噴射割合DESが大きくなるほど小さい値として算出される。これにより、フィードバック補正係数FAFの変動に伴う燃焼状態の変動を小さくすることができる。逆に、セカンダリインジェクタ21の噴射割合DESが大きいほど、スキップ量KSI,KSDを大きくしても良い。これにより、フィードバック補正係数FAFの増減周期が短くなり触媒浄化性能を向上させることができる。ただし、スキップ量KSI,KSDは固定値であっても良い。
フィードバック補正係数FAFは、上述した演算パラメータを用い、排出ガスセンサ32の検出信号(リッチ/リーン)に従って演算される。このようなフィードバック補正係数FAFの算出方法は、特開2006−63821号公報に詳しく説明されているので、これ以上の説明は省略する。
なお、上記の例では、排出ガスセンサが排出ガスのリッチ/リーンを検出する場合のフィードバック補正係数の算出方法について説明したが、排出ガスセンサが空燃比(排気中の酸素濃度)をリニアに検出可能である場合、検出した空燃比と目標空燃比との偏差に応じてフィードバック補正係数FAFを算出することができる。
最後に、ステップS190では、下記の式1,2を用い、プライマリインジェクタ20の最終噴射時間TAU1@とセカンダリインジェクタ21の最終噴射時間TAU2@とを算出する。
(式1)
TAU1@=TP@*K@*(1−DES)*FAF+TV+FMW
(式2)
TAU2@=TP@*K@*DES*FAF+TV
そして、ECU38は、最終噴射時間TAU1@,TAU2@を基に、プライマリインジェクタ20及びセカンダリインジェクタ21に対してそれぞれインジェクタ駆動信号を出力する。これにより、各インジェクタ20,21がインジェクタ駆動信号に基づいて開弁し、各々、燃焼を噴射する。
上記式1,2に示すように、本実施形態では、壁面付着補正量FMWによる補正は、プライマリインジェクタ20の最終噴射時間TAU1@に対してのみ加えられる。このため、壁面付着補正量FMWを算出する算出ルーチン、マップ、定数等は、1種類のみ用意すれば良いので、プログラム容量の増加を抑制することができる。
また、プライマリインジェクタ20は、セカンダリインジェクタ21よりもエンジン11の燃焼室に近い位置に配置されているので、噴射した燃料が燃焼室内に導入されるまでの時間が、セカンダリインジェクタ21によって噴射される燃料よりも短い。さらに、燃焼室から伝えられる熱により壁面に付着した燃料が気化しやすくなるので、プライマリインジェクタ20から噴射される燃料の壁面付着量は、セカンダリインジェクタ21から噴射される燃料の壁面付着量よりも相対的に少なくなる。これらの理由から、壁面付着補正量FMWによってプライマリインジェクタ20の最終噴射時間TAU1@を補正することによって、壁面付着量の変化に対して、高応答かつ高精度な補正を行なうことができる。その結果、エンジン11の負荷が変化した過渡運転時に壁面付着量が変化しても、高精度な空燃比フィードバック制御を継続して実行することができる。
次に、壁面付着補正量FMWの算出方法について説明する。この壁面付着補正量FMWの算出方法は、基本的に特開平5−79369号公報に記載された方法と同様であり、大部分重複するが、以下に詳しく記載する。
まず、壁面への付着量QMWを求めるため、図3のフローチャートに従って、吸気弁が閉じられる時点の予測吸気管圧力PMFWDを所定周期毎に算出する。これは、壁面付着量QMWが、吸入空気量が確定する吸気弁の閉弁時点の吸気管圧力によって決まるためである。
まず、ステップS200において、エンジン回転速度NE、スロットル開度VTA,及び吸気管圧力センサ19により検出された現在の吸気管圧力PMが取り込まれる。次に、ステップS210において、図4に示すマップを用いて、取り込んだエンジン回転速度NEとスロットル開度VTAとに対応する定常状態での吸気管圧力PMTAを算出する。さらに、ステップS220において、図5に示すマップから、エンジン回転速度NEと定常状態での吸気管圧力PMTAとに対応する重み付け係数nを算出する。
次に、ステップS230にて、レジスタPMSM1に記憶されている前回演算した加重平均値PMSMi-1 を読み出した後、ステップS240において、次式に基づいて今回の加重平均値PMSMi を算出し、ステップS250にて、その値をレジスタPMSM1に記憶し直す。
(式3)
PMSMi ={(n−1)PMSMi-1 +PMTA}/n
続いて、ステップS260で、現時点から吸気管圧力予測時点までの時間Tmsecを図3のルーチンの演算周期Δt(=8msec)で除算することにより演算回数T/Δtを算出する。この予測時間Tmsecは、現時点から吸気弁が閉じるまでの時間を採用することができる
次に、ステップS270にて、レジスタPMSM1に記憶されている値を加重平均値PMSMi-1 とした後、ステップS280にて、演算回数T/Δtだけ上記式3の演算を繰り返して実行し、ステップS290で、演算した値をレジスタPMSM2に記憶する。このように加重平均値の算出を繰り返して実行することにより、最新の加重平均値は定常運転状態での吸気管圧力値に近づくので、加重平均値の演算回数を上記のように定めることにより現時点からTmsec先の吸気管圧力に近い値を演算することができる。
続いて、ステップS300にて、レジスタPMSM2に記憶された値からレジスタPMSM1に記憶された値を減算して差ΔPを求め、次のステップS310において、現在の吸気管圧力(現在の測定値)PMと差ΔPとを加算した値を予測値PMFWDとする。
次に、壁面付着補正量FMWの算出ルーチンについて、図6のフローチャートを用いて説明する。図6に示すフローチャートでは、吸気ポート12やインテークマニホールド内壁面への燃料の付着量は、運転条件によって変化するため、夫々の運転条件の安定壁面付着量を推定して壁面付着補正量FMWを算出する。
図3において、まずステップS400において、スタータ信号の有無に基づき始動時か否か判定する。始動時と判定されたときには、ステップS410において、壁面付着補正量FMWと壁面付着補正量の減衰項QTRNi-1とを夫々“0”として初期化する。始動時ではないと判定されたときには、ステップS420へ進み、予測吸気管圧力PMFWDを基に図7に示すテーブルを参照して壁面付着量QMWiを算出する。これは、壁面付着量が、主として、吸気バルブ29の閉弁時の吸気管圧力である予測吸気管圧力PMFWDで決まるためである。さらに、前回求められた壁面付着量QMWi-1 を今回の壁面付着量QMWi から減算して壁面付着変化量DLQMWを算出する。
次にステップS430にて、補正係数kFMWを算出する。この補正係数kFMWの算出においては、まず機関冷却水温THWに基づき、図8に示すテーブルを参照して水温補正係数tKTHWを算出する。また、エンジン回転速度NEに基づき、図9に示すテーブルを参照して回転補正係数KNEを算出する。さらに、図示しない演算ルーチンにより算出されたデポジット学習値KDPCと、水温補正係数tKTHW及び回転補正係数KNEとを用いて次式により補正係数kFMWを算出する。
(式4)
kFMW=1+(tKTHW+KDPC)*KNE
なお、デポジット学習値KDPCとは、吸気ポート付近を含む壁面への炭素微粒子等の堆積物(デポジット)の量の学習値であって、例えば、加速時の空燃比状態に応じて学習される。すなわち、加速時の空燃比状態がリーンであると、デポジット量が多いため壁面付着量が増加して空燃比がリーンになったとみなせるので、デポジット量は大と判定される。逆に、加速時の空燃比状態がリッチであると、デポジット量は小と判定される。
次に、ステップS440において、減速しているか否かの判定が行なわれる。この判定は前回算出した減衰項QTRNi-1 が負のとき減速と判定し、QTRNi-1 が0又は正のとき減速でない(すなわち加速)と判定する。減速と判定されたときは、ステップS450にて、エンジン回転速度NEに基づき、図10のテーブルを参照して減速時の減衰項QTRNの減衰係数KMW2Dを算出する。その後、ステップS460で、算出した減衰係数KMW2DをKMW2に代入する。
続くステップS470では、減速時の即時補正係数tKMW1が算出される。この即時補正係数tKMW1は、図11のテーブルを参照して求められる即時補正係数のエンジン回転速度による補正係数tKMW1Dと、図12のテーブルを参照して求められる即時補正係数の水温による補正係数tKMW1DWとを乗算することによって算出される。
一方、ステップS440にて、加速と判定されたときは、ステップS480にて、エンジン回転速度NEに基づき、図10のテーブルを参照して加速時の減衰項QTRNの減衰係数KMW2Aを算出する。そして、ステップS490にて、減衰係数KMW2AをKMW2に代入する。また、ステップS500では、図13のテーブルを参照して求められる即時補正係数のエンジン回転速度による補正係数tKMW1Aと、図14のテーブルを参照して求められる、即時補正係数の水温による補正係数tKMW1AWとを乗算することによって、加速時の即時補正係数tKMW1を算出する。
ステップS470又はステップS500の演算が終了すると、次のステップS510では、即時補正係数tKMW1に、セカンダリインジェクタ21の噴射割合に応じた第1の補正係数tDES1を乗じ、減衰係数KMW2にセカンダリインジェクタ21の噴射割合に応じた第2の補正係数tDES2を乗じることによって、それぞれの係数tKMW1、KMW2を補正する。
第1及び第2の補正係数tDES1,tDES2は、図15及び図16のテーブルにそれぞれ示されるように、セカンダリインジェクタ21の噴射割合が増加するほど、大きくなるように算出される。上述したように、セカンダリインジェクタ21から噴射される燃料の壁面付着量は、プライマリインジェクタ20から噴射される燃料の壁面付着量よりも相対的に多くなる。そのため、セカンダリインジェクタ21の噴射割合が増加するほど、壁面付着量が増加する際の増加量、および減少する際の減少量が大きくなる。従って、上記第1及び第2の補正係数tDES1,tDES2を、それぞれ即時補正係数tKMW1,減衰係数KMW2に乗じることによって、セカンダリインジェクタ21の噴射割合が増加するほど、即時補正係数tKMW1,減衰係数KMW2が大きくなるように補正することができる。
続くステップS520では、壁面付着補正量FMWの算出が行なわれる。ここで、吸入空気圧が小から大へ変化したとき、変化後の空気圧に対応する定常状態に移行すべく燃料噴射量の内の所定量が壁面に付着する。この定常状態になるまでの燃料の壁面付着量は、今回の処理周期における燃料付着量QMWi と前回の処理周期における燃料付着量QMWi-1 との差から算出することができる。しかし、燃料付着補正分(QMWi −QMWi-1 )=DLQMWが一挙に付着されるわけではなく少しずつ定常状態に移行する。
そのため、今回の処理周期で付着される燃料付着補正分の割合を示す即時補正係数tKMW1を用いて、今回の処理周期で付着される実質の燃料補正分を(QMWi −QMWi-1 )*tKMW1なる乗算式より求める。さらに、前回の処理周期で付着しようとしてまだ付着していない燃料補正分を、減衰項QTRNと減衰係数KMW2を用いて、QTRNi *KMW2なる乗算式より求める。このようにして、2つの燃料補正分を足しあわせることによって今回の処理周期で燃料補正する量を求める。さらに、この燃料補正する量にステップS430で算出した水温と回転速度による補正係数kFMWを掛け合わせることによって壁面付着補正量FMWを算出する。すなわち、壁面付着補正量FMWは、以下の式によって算出される。
(式5)
FMW=(DLQMW*tKMW1+QTRNi*KMW2)*kFMW
式5中、DLQMW*tKMW1*kFMWが即時補正項であり、エンジン負荷が変化した過渡運転時の燃料噴射量に直ちに反映される。また、式中、QTRNi*KMW2*kFMWが減衰補正項(テーリング項)で、燃料噴射毎に燃料噴射量を減衰係数KMW2に従って徐々に変化させる。
ステップS530では、減衰項QTRNi を次式に基づいて演算し、その演算結果が次回の処理周期における壁面付着補正量FMWの減衰項QTRNi となる。ここで、QTRNi-1 は前回の処理周期における減衰項である。
(式6)
QTRNi ={DLQMW*(1−tKMW1)/tKNFMW}+
{QTRNi-1 *(1−KMW2/tKNFMW)}
ただし、式6中、tKNFMWは720℃A間の演算回数で、エンジンが4気筒の場合“2”,6気筒の場合は“3”なる値の定数である。
すなわち、4気筒2グループの燃料噴射を行なう場合は、720℃A毎のQMWの変化量DLQMWを基に算出するFMWを2組、すなわち360℃A毎に完全に独立して求め、また6気筒3グループでは240℃A毎にFMWを算出する。しかし、テーリング項の減衰項QTRNのみはメモリ容量の節約のためグループ間で共用するようにしている。このため、QTRN値は30℃A毎に更新されることになり、QTRNの増加分DLQMW*(1−tKMW1)及び、減少分QTRNi-1 *KMW2共、QTRNをグループ毎に独立でもった場合に比べ、時間当たりのQTRNへの反映量が4気筒2グループでは2倍になる。これを補うため、360℃A毎のQTRN更新時の増加分、減少分共、1/2にしてから、QTRNに反映させることにしている。同様に、6気筒3グループでは1/3にするのである。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。
例えば、上述した実施形態では、エンジン回転速度NEとスロットル開度VTAとによって、プライマリインジェクタ20とセカンダリインジェクタ21の噴射割合を変化させるようにした。しかしながら、吸気管圧力などにより把握されるエンジンの負荷の変化量が所定値よりも大きい場合、上述したエンジン回転速度NEやスロットル開度VTAなどによって示されるエンジンの運転状態に係らず、セカンダリインジェクタ21からよりもプライマリインジェクタ20からより多くの燃料が噴射される所定の配分割合(例えば、DES=0.1)にて、燃料を噴射させるようにしても良い。
具体的には、図2のフローチャートのステップS140とS150との間に、図16に示すように、ステップS142,S144の処理を挿入する。ステップS142では、エンジン負荷(吸気圧PM)の変化量の絶対値が所定値よりも大きいか否かに基づいて、エンジン負荷の大きさを判定する。この判定処理において、例えば、加速・減速度が所定値よりも大きい場合など、エンジン負荷の変化量が所定値よりも大きいと判定されると、ステップS144において、プライマリインジェクタ20とセカンダリインジェクタ21の噴射割合DESが所定比率に設定される。
ここで、エンジン負荷が大きく変化する間は、壁面付着量QMW,ひいては壁面付着補正量FMWも大きく変化する。従って、このような場合には、所定の配分割合にて、エンジンの燃焼室に対してより近い位置に配置されたプライマリインジェクタ20を主として用いて燃料を噴射させる。従って、セカンダリインジェクタ21の燃料噴射量が少なくなり、壁面付着量全体に対する影響が小さくなる。これにより、壁面付着量が大きく変化した場合であっても、空燃比フィードバック制御の制御性の低下を抑制することができる。
ただし、ステップS142では、吸入空気量が所定値より小さい場合のみ、上述したステップS144の処理が実行されるようにしている。これは、吸入空気量が所定値より大きくなり、エンジンの負荷が所定レベルを超える場合には、プライマリインジェクタ20及びセカンダリインジェクタ21から十分な量の燃料を噴射しないと、必要な噴射量が得られない可能性が生じるためである。
また、上記実施形態では、エンジンの運転状態として、エンジン回転速度NEとスロットル開度VTAとによって、プライマリインジェクタ20とセカンダリインジェクタ21の噴射割合を変化させた。しかしながら、例えば、吸気バルブ29のバルブタイミング、吸気バルブ29のバルブリフト量、排気バルブのバルブタイミングやバルブリフト量、吸入空気量、冷却水温等の他のエンジン運転状態に応じて、噴射割合を変化させるようにしても良い。
また、上記実施例では、各気筒の吸気管13にそれぞれスロットルバルブ17を設けたが、各気筒共通の吸気管(各気筒の吸気マニホールドに分岐する前の吸気管)に、各気筒共通のスロットルバルブを設けても良い。
実施形態に係る燃料噴射制御装置を含むエンジン制御システム全体の概略構成を示す図である。 燃料噴射量算出ルーチンを示すフローチャートである。 予測吸気管圧力の算出ルーチンを示すフローチャートである。 定常状態での吸気管圧力を算出するためのマップである。 吸気管圧力の加重平均値を求める際の加重係数を算出するためのマップである。 壁面付着補正量の算出ルーチンを示すフローチャートである。 壁面付着量の算出用テーブルを示す図である。 水温補正係数の算出用テーブルを示す図である。 回転補正係数の算出用テーブルを示す図である。 減衰項の減衰係数の算出用テーブルを示す図である。 減速時における、即時補正係数のエンジン回転速度による補正係数の算出用テーブルである。 減速時における、即時補正係数の水温による補正係数の算出用テーブルである。 加速時における、即時補正係数のエンジン回転速度による補正係数の算出用テーブルである。 加速時における、即時補正係数の水温による補正係数の算出用テーブルである。 セカンダリインジェクタの噴射割合に応じて、即時補正係数tKMW1を補正するための第1の補正係数の算出用テーブルを示す図である。 セカンダリインジェクタの噴射割合に応じて、減衰係数KMW2を補正するための第2の補正係数の算出用テーブルを示す図である。 変形例による処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
11…エンジン(内燃機関)、13…吸気管(吸気通路)、17…スロットルバルブ、20…プライマリインジェクタ、21…セカンダリインジェクタ、27…点火プラグ、29…吸気バルブ、31…排気管、38…ECU(燃料噴射制御手段,)

Claims (6)

  1. 内燃機関の吸気通路の下流側と上流側とに第1燃料供給手段及び第2燃料供給手段をそれぞれ設け、空燃比が目標値に一致するように、前記第1及び第2燃料供給手段から噴射する燃料噴射量をフィードバック制御しつつ、前記内燃機関の運転状態に応じて、前記第1及び第2燃料供給手段から噴射する燃料噴射量の配分割合を変化させる燃料噴射制御手段を備えた内燃機関の燃料噴射制御装置において、
    前記内燃機関の負荷が変化した過渡運転時に前記吸気通路の壁面に付着する燃料量が変化することを考慮して、壁面付着補正量を算出する壁面付着補正量算出手段を備え、
    前記燃料噴射制御手段は、前記壁面付着補正量算出手段によって算出された壁面付着補正量によって、前記第1燃料供給手段から噴射される燃料噴射量を補正し、前記第1燃料供給手段からは前記壁面付着補正量により補正された噴射量に相当する燃料を噴射させることを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
  2. 前記壁面付着補正量算出手段は、前記第1及び第2燃料供給手段から噴射する燃料噴射量の配分割合の変化に応じて、前記壁面付着補正量を変化させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  3. 前記壁面付着補正量は、燃料噴射毎に直ちに噴射量を補正する即時補正項を含み、当該即時補正項は、前記第2燃料供給手段から噴射される燃料噴射量の配分割合が増加するほど、大きくなるように算出されることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  4. 前記壁面付着補正量は、燃料噴射毎に徐々に減衰する減衰補正項を含み、当該減衰補正項は、前記第2燃料供給手段から噴射される燃料噴射量の配分割合が増加するほど、大きくなるように算出されることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  5. 前記燃料噴射制御手段は、前記内燃機関の負荷の変化量が所定値よりも大きい場合、前記内燃機関の運転状態に係らず、前記第2燃料供給手段からよりも前記第1燃料供給手段から多くの燃料が噴射される所定の配分割合にて、前記第1及び第2燃料供給手段から燃料を噴射させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  6. 前記燃料噴射制御手段は、前記内燃機関の負荷が所定レベルを超える場合には、前記第1及び第2燃料供給手段から噴射する燃料噴射量を前記所定の配分割合とせず、前記内燃機関の運転状態に応じた配分割合にて、前記第1及び第2燃料供給手段から燃料を噴射させることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
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