JP2010043392A - ヘルメット用シールドおよびこのようなシールドを備えているヘルメット - Google Patents
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Abstract
雨滴などがシールド本体部21の内側に入り込む可能性が少ないにもかかわらず、走行風をシールド本体部21の内側に良好に導入することができるとともに、シールド本体部21の加工性が比較的良好でシールド本体部21の強度も特に損なわれることのないヘルメット用シールドを提供する。
【解決手段】
シールド本体部21の下端部付近に配設された空気導入機構部23が、走行風を上記シールド本体部21の内側面にほぼ沿ってほぼ下方からほぼ上方に向かって上昇させることができるように、ほぼ上下方向にそれぞれ延在している多数の通気孔を備えている。
【選択図】図8
Description
フルフェイス型ヘルメット1は、図1および図2に示すように、
(a)オートバイのライダなどのヘルメット装着者の頭部に装着されるフルフェイス型の頭部保護体2、
(b)ヘルメット装着者の額部と顎部との間(すなわち、顔面の中央部分)に対向するように頭部保護体2の前面に形成された窓孔3を開閉し得るシールド4、
(c)頭部保護体2の内側にそれぞれ取り付けられた左右一対の顎掛け用バンド(図示せず)、
から構成されている。そして、頭部保護体2のうちのヘルメット装着者の顎部、額部、頭頂部、後頭部などとそれぞれ対向する部分には、頭部保護体2の換気を行うための1個または複数個のベンチレータ(図示の実施例においては、顎領域ベンチレータ5、額部ベンチレータ6、頭頂領域ベンチレータ7および後頭領域ベンチレータ8)が必要に応じてそれぞれ設けられている。また、シールド4の左右両側部付近は、シールド取り付け機構を構成している左右一対の取り付け軸部11によって、頭部保護体2の外周壁を構成している外側シェル12に回動可能にそれぞれ取り付けられている。なお、ベンチレータ5〜8および上記シールド取り付け機構のそれぞれは、本発明の要部ではないので、本文においては、これらの詳細な説明を省略する。
(a)ヘルメット装着者の額部、頭頂部、左右両側頭部および後頭部にそれぞれ対向する額領域、頭頂領域、左右両側頭領域および後頭領域における外側シェル12の内周面に当接されて接着などにより取り付けられた頭部用裏当て部材17、
(b)ヘルメット装着者の顎部および頬部にそれぞれ対向する顎領域および頬領域における外側シェル12の内周面に当接されて接着などにより取付られけた顎・頬部用裏当て
部材18、
をさらに備えている。そして、頭部用裏当て部材17は、図3および図4に示すように、頭部用衝撃吸収ライナ17aと、この頭部用衝撃吸収ライナ17aの内周面全体をほぼ覆うように、この頭部用衝撃吸収ライナ17aの内周面に取り付けられた通気性の頭部用裏当てカバー17bとから成っている。また、顎・頬部用裏当て部材18は、図5に示すように、顎・頬部用衝撃吸収ライナ18aと、ヘルメット装着者の左右両頬部にそれぞれ対向する左右両頬領域において顎・頬部用衝撃吸収ライナ18aの内側面にそれぞれ当接されて取り付けられた左右一対の頬部用ブロック状内装パッド(図示せず)とから成っている。なお、図3〜図5にそれぞれ示す頭部用衝撃吸収ライナ17aおよび顎・頬部用衝撃吸収ライナ18aのそれぞれの本体部分は、発泡ポリスチレン、その他の合成樹脂などの適度な剛性と適度な塑性とを備えている材料から成っていてよい。また、頭部用裏当てカバー17bの本体部分は、頭部用衝撃吸収ライナ17aに対向する側の面(すなわち、外側面)または両側面にウレタンフォーム、その他の合成樹脂などの柔軟性に富んだ弾性材料から成る適当な形状の層をラミネートした織布の部分や多孔性不織布の部分などを組み合わせたものから成っていてよい。
シールド4は、基本的には、図8および図9に示すように、本来のシールドであるシールド本体部21と、このシールド本体部21の上部に連設されている負圧形成板部22と、上記シールド本体部21の下部に配設されている空気導入機構部23とを備えている。なお、これらのシールド本体部21、負圧形成板部22および空気導入機構部23は、ポリカーボネート、その他の合成樹脂などの透明または半透明の硬質材料から成っていてよく、負圧形成板部22および空気導入機構部23のそれぞれは、部分的または全体的に不透明であることもできる。
(a)ほぼ上下方向にそれぞれ延在しかつ全体としてほぼ左右方向に延在するように列を成している多数の通気孔36、
(b)ほぼ前方から相対的に移動してくる空気(換言すれば、走行風)を受けて多数の通気孔36に導くことができる空気受け面37aを有する突出部37、
(c)ほぼ上下方向に延在するように突出部37に設けられた多数の仕切り板部35a、
(d)多数の通気孔36の上端からほぼ上方に向かって流出する空気をさらにほぼ上方に案内するために、通気孔36の上端部付近からシールド本体部21の内側面にほぼ平行な状態でほぼ上方に向かって延在している空気案内面32a、
をそれぞれ備えている。なお、本発明においては、上記(c)項に記載の多数の仕切り板部35aは、必ずしも必要ではなく、また、上記(b)項に記載の突出部37も、場合によっては必要ではない。そして、上記(a)項に記載の多数の通気孔36を形成するための内側板部34を省略するとともに、空気案内板32の下半部分をこの内側板部34として用いることもできる。さらに、上記(d)項に記載の空気案内面32aも、場合によっては省略することができる。また、図示の実施例においては、多数の通気孔36は、全体としてほぼ左右方向に一列を成しているが、二列以上の複数列を成していてもよく、さらに、シールド本体部21の内側面のほぼ左右方向に沿って好ましくは順次隣接するように配されていれば、列を成さないようにランダムに配されていてもよい。そして、多数の通気孔36のそれぞれは、ほぼ長方形状などのほぼ四角形状の横断面(換言すれば、個々の通気孔36全体としては、ほぼ直方体形状)に構成されているが、ほぼ円形状、ほぼ長円形状などの任意の形状の横断面を有することができる。さらに、多数の通気孔36のそれぞれの形状は、その長さ方向において一様な形状である必要は必ずしもなく、例えば、ほぼ下方からほぼ上方に向って末広がりになっていてもよい。
図1〜図3に示すように、シールド4を下方に復回動させた状態では、シールド4のシールド本体部21は、頭部保護体2の窓孔3(換言すれば、外側シェル12の窓孔13)を閉じている。そして、ヘルメット装着者が走行中のオートバイに乗っていなければ、シールド本体部21の内側面のほぼ全周囲付近(ただし、空気導入機構部23に対応する部分を除く。)および空気導入機構部23の空気案内板32の内側面の下端部付近は、図3に示すように、横断面がほぼE字状の窓孔用縁部材14のリップ部14bに圧接している。なお、既述の突条部14aは、このリップ部14bのさらに先端側においてこのリップ部14bに連設されている。また、図1〜図3に示すシールド1の復回動状態において、シールド1を左右一対の取り付け軸部11を支点として上方に往回動させると、周知のように、頭部保護体2の窓孔3を開放させることができるので、シールド1の往回動状態が得られる。
2 フルフェイス型頭部保護体
4 シールド(ヘルメット用シールド)
21 シールド本体部
22 負圧形成板部
23 空気導入機構部
32a 空気案内面
35a 仕切り板部
36 通気孔
37a 空気受け面
38 空気案内溝
Claims (8)
- シールド本体部と、このシールド本体部の下端部付近に配設された空気導入機構部とを備え、
上記空気導入機構部が、走行風を上記シールド本体部の内側面にほぼ沿ってほぼ下方からほぼ上方に向かって上昇させることができるように、ほぼ上下方向にそれぞれ延在している多数の通気孔を備えていることを特徴とするヘルメット用シールド。 - 上記シールド本体部の上端部付近からほぼ上方に延在するように、上記シールド本体部に連設されている負圧形成板部をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のヘルメット用シールド。
- 上記負圧形成板部が、シールド本体部とは別体に構成されてから、上記シールド本体部に取り付けられたものであることを特徴とする請求項2に記載のヘルメット用シールド。
- 上記多数の通気孔が、上記シールド本体部の内側面に沿って全体としてほぼ左右方向に延在するように、一列に配されていることを特徴とする請求項1、2または3に記載のヘルメット用シールド。
- 上記空気導入機構部が、上記多数の通気孔のほぼ下方に相対的に流れ込む走行風を上記多数の通気孔に導くことができる空気受け面を上記多数の通気孔のほぼ下方に備えていることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1つに記載のヘルメット用シールド。
- 上記空気導入機構部が、上記空気受け面に設けられた多数の仕切り板部によって形成された多数の空気案内溝をさらに備え、
上記多数の空気案内溝が上記多数の通気孔にほぼ一対一で対応していることを特徴とする請求項5に記載のヘルメット用シールド。 - 上記空気導入機構部が、上記多数の通気孔の上端からほぼ上方に向かって流出する空気をさらにほぼ上方に案内するために、上記多数の通気孔の上端部付近から上記シールド本体部の内側面にほぼ平行な状態でほぼ上方に向かって延在している空気案内面をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか1つに記載のヘルメット用シールド。
- 請求項1〜7のうちのいずれか1つに記載のシールドが頭部保護体に回動可能に取り付けられていることを特徴とするヘルメット。
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