JP2010042719A - シートバック構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】バックレストに対するシート幅方向外側に可動式のサイドサポート部を有し、かつサイドエアバッグ装置のエアバッグを良好に展開させることができるシートバック構造を得る。
【解決手段】シートバック構造10は、シートバックフレーム22に対するシート幅方向の外側に固定されたサイドエアバッグ装置58と、バックレスト16のシート幅方向外側でサイドサポート部20を構成しサイドサポート用パドル26にてシートバックフレーム22に対し可動される内側パッド部28と、内側パッド部28に対しシート幅方向外側に設けられた外側パッド部30とを備える。外側パッド部30は、サイドエアバッグ装置58のサイドエアバッグ64のエアバッグが展開するための破断起点となる展開用スリット34を有し、該展開用スリット34に対するシート幅方向の内側においてシートバックフレーム22に接着されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、サイドエアバッグ及び可動式のサイドサポートが設けられたシートバック構造に関する。
シートバックにおけるバックレスト外側のサイドサポート部にサイドエアバッグ装置を搭載した構造において、該サイドエアバッグ装置のエアバッグの展開方向規制するための展開案内板を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、シートバックにおけるバックレスト外側のサイド部にサイドエアバッグ装置を搭載した構造において、サイドサポート部の表皮に設けたティア部に2枚の力布を縫合し、これら2枚の力布間でエアバッグを展開させつつティア部を低荷重で破断可能とする技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−137398号公報 特開2001−163163号公報
しかしながら、上記の如き従来の技術では、可動式のサイドサポート部にサイドエアバッグ装置を配置することについて考慮されていなかった。
本発明は、上記事実を考慮して、バックレストに対するシート幅方向外側に可動式のサイドサポート部を有し、かつサイドエアバッグ装置のエアバッグを良好に展開させることができるシートバック構造を得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係るシートバック構造は、シートバックフレームに対するシート幅方向の外側に固定されたサイドエアバッグ装置と、バックレストのシート幅方向外側でサイドサポート部を構成し、変位入力部材が前記シートバックフレームに対し変位することで、該シートバックフレームに対し前記バックレストに接離する方向に変位される第1クッション部と、前記第1クッション部に対しシート幅方向外側に設けられ、前記サイドエアバッグ装置のエアバッグが展開するための破断起点となる展開用スリットを有し、該展開用スリットに対するシート幅方向の内側において前記シートバックフレームに取り付けられた第2クッション部と、を備えている。
請求項1記載のシートバック構造では、変位入力部材がシートバックフレームに対し変位すると、第1クッション部は、バックレストに対し接離するように、シート幅方向に変位される。これにより、例えば乗員の体格等に合わせたサイドサポートの調整が可能となる。一方、例えば本シートバック構造が適用された車両の側面衝突の際等には、サイドエアバッグ装置が作動される。この場合、エアバッグは、膨張しつつ第2クッション部の展開用スリットを破断起点として該第2クッション部を破断し、シートバック外に展開される。
ここで、本シートバック構造では、展開用スリットに対するシート幅方向内側でシートバックフレームに取り付けられた第2クッション部には、変位入力部材からの変位(力)が直接的に入力されることがないため、サイドサポート(第1クッション部)のシートバックフレームに対する変位に伴って第2クッション部とシートバックフレームとの間に展開過程のエアバッグが進入し得る隙間が形成されることがない。このため、エアバッグは、上記した通り展開用スリットを破断起点として第2クッション部を適正に破断させ、良好に展開される。
このように、請求項1記載のシートバック構造では、バックレストに対するシート幅方向外側に可動式のサイドサポート部を有し、かつサイドエアバッグ装置のエアバッグを良好に展開させることができる。
請求項2記載の発明に係るシートバック構造は、シートバックフレームに対するシート幅方向の外側に固定されたサイドエアバッグ装置と、バックレストのシート幅方向外側でサイドサポート部を構成し、変位入力部材が前記シートバックフレームに対し変位することで、該シートバックフレームに対し前記バックレストに接離する方向に変位される第1クッション部と、前記第1クッション部に対しシート幅方向外側に設けられ、該第1クッション部との間にエアバッグ通路を形成する第2クッション部と、前記エアバッグ通路を貫通すると共に前記サイドエアバッグ装置におけるエアバッグの展開開始部を覆う一対のガイド部材を有し、該一対のガイド部材間で展開された前記エアバッグを前記エアバッグ通路に案内するエアバッグガイド構造と、を備えている。
請求項2記載のシートバック構造では、変位入力部材がシートバックフレームに対し変位すると、第1クッション部は、バックレストに接離するように、シート幅方向に変位される。これにより、例えば乗員の体格等に合わせたサイドサポートの調整が可能となる。一方、例えば本シートバック構造が適用された車両の側面衝突の際等には、サイドエアバッグ装置が作動される。
この際、エアバッグは、エアバッグガイド構造の一対のガイド部材間で展開されながら、該一対のガイド部材が貫通するエアバッグ通路内に案内される。これにより、エアバッグは、第1クッション部と第2クッション部との間をこれらの厚み方向に貫通して、シートバック外に展開される。すなわち、本シートバック構造では、サイドサポート部の調整状態(シートバックフレームに対する第1、第2クッション部の姿勢)に拘わらず、サイドエアバッグ装置のエアバッグは、一対のガイド部材にてエアバッグ通路に確実に案内され、シートバック外に良好に展開される。
このように、請求項2記載のシートバック構造では、バックレストに対するシート幅方向外側に可動式のサイドサポート部を有し、かつサイドエアバッグ装置のエアバッグを良好に展開させることができる。
以上説明したように本発明に係るシートバック構造は、バックレストに対するシート幅方向外側に可動式のサイドサポート部を有し、かつサイドエアバッグ装置のエアバッグを良好に展開させることができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係るシートバック構造10について、図1〜図2に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印INは、それぞれシートバック構造10が適用された自動車の前方向(進行方向)、上方向、シート幅方向に略一致する車幅方向の内側を示している。
図2には、シートバック構造10が適用された車両用シート11の概略全体構成が斜視図にて示されている。この図に示される如く、車両用シート11は、座部としてのシートクッション12と、下端部がシートクッション12の後端部に連結されたシートバック14とを備えている。シートバック14におけるシート幅方向中央部は、着座乗員の主に上体を後方から支持するバックレスト16とされている。
このシートバック14におけるバックレスト16に対するシート幅方向外側には、バックレスト16よりも前方に突出して着座乗員を側方から支持するための左右一対のサイドサポート部18、20が設けられている。サイドサポート部18は、車両用シート11における車幅方向内側(センタコンソール側)に位置し、サイドサポート部20は、車両用シート11における車幅方向外側(サイドドア側)に位置している。
これら左右のサイドサポート部18、20は、それぞれ乗員上体の側方からの支持位置(支持姿勢を)変更可能な可動式サイドサポートとして構成されている。以下、主にサイドサポート部20について、具体的に説明する。
図2に示される如く、サイドサポート部20内には、正面視で下向きに開口する略U字状に形成されたシートバックフレーム22における上下方向に延在するサイドフレーム部24が配設されている。この実施形態では、サイドフレーム部24は、平面視で前後方向に延在する基部24Aと、24Aの前端からシート幅方向外向きに延設された前部24Bと、基部24Aの後端からシート幅方向内向きに延設された後部24Cとを有し、平面視で略クランク状に形成されている。
サイドフレーム部24には、図示しない可動機構を介して変位入力部材としてのサイドサポート用パドル26が支持されている。この実施形態に係るサイドサポート用パドル26は、図2に実線にて示す初期位置と、図2に想像線にて示す乗員拘束位置との間を移動可能に、可動機構を介してサイドフレーム部24に支持されている。
サイドサポート部18は、サイドサポート部20における以上の構成と略左右対称の構造を有する。そして、図示は省略するが、サイドサポート部18では、サイドサポート用パドル26にクッション材としてのパッドが取り付けられると共に、該パッドが表皮材にて被覆されている、このサイドサポート部18では、可動機構が作動されることで、乗員上体の側方からの支持位置(姿勢)が変更されるようになっている。
一方、サイドサポート部20では、サイドサポート用パドル26に取り付けられた第1クッション部としての内側パッド部28と、サイドフレーム部24に取り付けられた第2クッション部としての外側パッド部30とが設けられている。内側パッド部28は、主にサイドフレーム部24に対するシート幅方向内側に位置しており、サイドサポート用パドル26が初期位置と乗員拘束位置との間で移動することで、バックレスト16に対し接離する(シート幅方向に変位する)構成とされている。
外側パッド部30は、主にサイドフレーム部24の前部24B及び該前部24Bよりもシート幅方向外側部分に対する前方に位置している。この外側パッド部30の後部における車幅方向内側部分は、サイドフレーム部24の前部24Bに対し接着等によって固定されている。この状態で、内側パッド部28と外側パッド部30との間には、切欠き状のスリット32が形成されている。この実施形態では、切欠き状のスリット32は、平面視で、サイドサポート用パドル26の初期位置と乗員拘束位置との間の移動方向に略沿って長手とされ、サイドフレーム部24の前部24Bから後述する表皮材36による被覆部位までクッション材を貫通する如く構成されている。
また、外側パッド部30における前部24B(への固着部)よりもシート幅方向外側に位置する部分には、後述するサイドエアバッグ装置58のサイドエアバッグ64の展開用に、展開用スリット34が形成されている。展開用スリット34の詳細構造については、サイドエアバッグ装置58と共に後述する。なお、内側パッド部28と外側パッド部30とは、スリット32を境に別部材として構成されても良く、サイドエアバッグ装置58の設置範囲(サイドエアバッグ64の展開に要求する高さ範囲)だけスリット32(貫通孔)が形成された一部材として構成されても良い。
以上説明した内側パッド部28、外側パッド部30は、表皮材36、38にて被覆されている。表皮材36は、シート幅方向の内後端部36Aがバックレスト16を構成する表皮材40等を介してワイヤ42にホグリング等にて係止されている。一方、表皮材38の内後端部38Aは、フック部材44を介してサイドフレーム部24の後部24Cに係止されている。そして、表皮材36の外前端部36Bと、表皮材38の外前端部38Bとは、サイドサポート部20における前外の頂部近傍で、縫製により連結されてティア部46を構成している。
このティア部46を構成する表皮材36の外前端部36Bには、内側力布48の一端48Aが縫製により固定されている。内側力布48は、帯状に形成されると共に表皮材36の内側に配置され、その他端48Bは、サイドフレーム部24の後部24Cに固定されたブラケット50に係止されている。この実施形態では、内側力布48の他端48Bは、ブラケット50の透孔50Aに挿通された端部を折り返し該端部近傍に縫製することで、該ブラケット50に係止された環状部とされている。この実施形態では、内側力布48における他端48Bの近傍には、余長を吸収するための弾性材である余長吸収用ゴムが縫製等により取り付けられている。
一方、ティア部46を構成する表皮材38の外前端部38Bには、外側力布52の一端52Aが縫製により固定されている。外側力布52は、帯状に形成されると共に表皮材38の内側に配置され、その他端52Bは、サイドフレーム部24の後部24Cに固定されたブラケット54に係止されている。この実施形態では、外側力布52の他端52Bは、ブラケット54の透孔54Aに挿通された端部を折り返し該端部近傍に縫製することで、該ブラケット54に係止された環状部とされている。
以上説明した内側力布48、外側力布52は、それぞれ表皮材36、38に対し伸び難い材料にて構成されている。また、この実施形態に係るシートバック14では、サイドサポート部20の側部からバックレスト16の後部にかけての部分がシートバックボード56にて覆われている。図示は省略するが、シートバックボード56は、サイドサポート部18の側部まで延在している。
そして、シートバック構造10が適用されたシートバック14のサイドサポート部20には、サイドエアバッグ装置58が配設されている。サイドエアバッグ装置58は、サイドフレーム部24の基部24Aに対するシート幅方向外側に固定されている。この実施形態では、サイドエアバッグ装置58は、サイドフレーム部24の基部24Aに固定されたベース部(ケース)60と、ベース部60に支持されたガス発生手段としてのインフレータ62と、インフレータ62からのガス供給を受けて折り畳み状態から膨張、展開されるエアバッグとしてのサイドエアバッグ64とを主要部として構成されている。
サイドエアバッグ装置58(ベース部60)は、平面視で前後方向に長手の略矩形状を成しており、その前外の角部58A周辺には、外側パッド部30における展開用スリット34の両側部分が接触している。換言すれば、外側パッド部30は、展開用スリット34にてサイドエアバッグ装置58の前外の角部58Aを跨ぐようにして該サイドエアバッグ装置58の前縁部58B、外側縁部58Cに接触している。この外側パッド部30の展開用スリット34は、サイドエアバッグ装置58における前外の角部58Aからティア部46に向けて形成されている。この実施形態では、展開用スリット34は、平面視で前外の角部58A側でティア部46側よりも幅広となるテーパ状(楔状)を成している。
以上説明したサイドエアバッグ装置58のインフレータ62には、図示しないエアバッグECUが電気的に接続されている。エアバッグECUは、例えば側突センサからの入力信号に基づいて、車両用シート11が搭載された車両に側面衝突が生じた、又は側面衝突不可避であると判断した場合に、インフレータ62を作動させるように構成されている。
次に、第1の実施形態の作用を説明する。
上記構成のシートバック構造10が適用された車両用シート11では、例えば着座乗員がサイドサポート操作スイッチを操作すると、可動機構が作動されてサイドサポート用パドル26が初期位置から乗員拘束位置に移動する。これにより、サイドサポート部20の内側パッド部28がバックレスト16側(シート幅方向内向き)に変位される。同様に、サイドサポート部18を構成するパッドもバックレスト16側に変位される。これらにより、乗員の上体が左右のサイドサポート部18、20によって側方から効果的に支持される(サイドサポート部18、20による乗員拘束の程度が調整される)。
車両用シート11が搭載された車両に側面衝突が生じた、又は側面衝突不可避であるとエアバッグECUにより判断された場合、該エアバッグECUはサイドエアバッグ装置58のインフレータ62を作動させる。すると、サイドエアバッグ64がインフレータ62からのガス供給を受けて、膨張、展開を開始する。この展開初期には、サイドエアバッグ64の膨張圧が内側パッド部28、外側パッド部30を介して内側力布48、外側力布52に作用する。また、この過程で、外側パッド部30における展開用スリット34の形成部位には応力集中が生じ、外側パッド部30は展開用スリット34からティア部46に向けて破断していく。
そして、内側力布48、外側力布52に作用する膨張圧に基づく荷重が、ティア部46の破断荷重を超えると、表皮材36と表皮材38との縫合糸が破断され、この破断部をきっかけにティア部46が上下方向に沿って開裂される(破断が上下に進行する)。サイドエアバッグ64は、開裂されたティア部46から膨出され、図1に想像線にて示される如く、車両用シート11の着座乗員の側方(サイドドア側)で展開される。これにより、車両用シート11の着座乗員が側面衝突に対し保護される。
ここで、シートバック構造10では、内側パッド部28と外側パッド部30との間にスリット32が形成されているため、サイドサポート用パドル26の変位に伴う内側パッド部28の変位により外側パッド部30が変位(変形)することが抑制される。しかも、外側パッド部30は、展開用スリット34に対するシート幅方向内側でサイドフレーム部24に固着されているため、サイドサポート用パドル26が乗員拘束位置に移動しても、前部24Bと外側パッド部30との間に隙間が形成されることが防止される。
例えば、内側パッド部28と外側パッド部30とがスリット32を介することなく一体に形成された如きパッドを備えた構成では、パッド全体がサイドサポート用パドル26に追従するため、サイドサポート用パドル26の変位に伴いパッドとサイドフレーム部24の前部24B、ベース部60との間に隙間が形成されることが懸念される。この隙間は、サイドエアバッグ64が膨張展開過程で入り込むと、該サイドエアバッグ64の良好な展開を阻害する原因となる。
これに対してシートバック構造10では、上記の通り前部24Bと外側パッド部30との間に隙間が形成されることが防止されるため、サイドエアバッグ64は、外側パッド部30を破断させると共に内側力布48、外側力布52を介してティア部46を開裂させながら、サイドサポート部20の外側に良好に展開される。
このように、本発明の第1の実施形態に係るシートバック構造10では、バックレスト16に対するシート幅方向外側に可動式のサイドサポート部20を有する構成において、サイドエアバッグ装置58のサイドエアバッグ64を良好に展開させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係るシートバック構造70について、図3(A)及び図3(B)に基づいて説明する。なお、基本的に上記第1の実施形態と同様に構成された部品・部分については、上記第1の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
図3(A)には、シートバック構造70の要部が図1に対応する平断面図にて示されている。この図に示される如く、シートバック構造70は、展開用スリット34に代えて、内側パッド部72と外側パッド部74との間に形成された切欠き状のスリット75を有する点で、第1の実施形態に係るシートバック構造10とは異なる。すなわち、スリット75は、平面視で、サイドエアバッグ装置58の前外の角部58A近傍からティア部46にかけて延在している。
そして、シートバック構造70は、一対のガイド部材としての内側力布76及び外側力布78を有し、展開初期のサイドエアバッグ64を切欠き状のスリット75に案内するエアバッグガイド構造80を備えている。以下、具体的に説明する。
内側力布76は、その一端76Aが表皮材36の外前端部36B(ティア部46)に縫製により固定され、その中間部がスリット75を貫通すると共にサイドエアバッグ装置58(ベース部60)のシート幅方向内側に回り込まされ、その他端76Bがサイドフレーム部24の前部24Bに係止されている。外側力布78は、その一端78Aが表皮材38の外前端部38B(ティア部46)に縫製により固定され、その中間部がスリット75を貫通すると共にサイドエアバッグ装置58(ベース部60)のシート幅方向外側に回り込まされ、その他端78Bがサイドフレーム部24の基部24Aに係止されている。
これにより、エアバッグガイド構造80では、サイドエアバッグ装置58におけるサイドエアバッグ64の展開開始部である前外の角部58A近傍が一対の力布間(内側力布76と外側力布78との間)に位置している。この構成によりエアバッグガイド構造80は、図3(B)に示される如く、膨張展開初期のサイドエアバッグ64を内側力布76及び外側力布78によってスリット75内に案内するようになっている。
なお、内側パッド部72と外側パッド部74とは、スリット75を境に別部材として構成されても良く、サイドエアバッグ装置58の設置範囲(サイドエアバッグ64の展開に要求する高さ範囲)だけスリット75(貫通孔)が形成された一部材として構成されても良い。シートバック構造70(が適用された車両用シート11)の他の構成は、シートバック構造10(が適用された車両用シート11)の対応する構成と基本的に同じである。
次に、第2の実施形態の作用を説明する。
上記構成のシートバック構造70が適用された車両用シート11では、例えば着座乗員がサイドサポート操作スイッチを操作すると、可動機構が作動されてサイドサポート用パドル26が初期位置から乗員拘束位置に移動する。これにより、サイドサポート部20の内側パッド部28がバックレスト16側(シート幅方向内向き)に変位される。同様に、サイドサポート部18を構成するパッドもバックレスト16側に変位される。これらにより、乗員の上体が左右のサイドサポート部18、20によって側方から効果的に支持される(サイドサポート部18、20による乗員拘束の程度が調整される)。
車両用シート11が搭載された車両に側面衝突が生じた、又は側面衝突不可避であるとエアバッグECUにより判断された場合、該エアバッグECUはサイドエアバッグ装置58のインフレータ62を作動させる。すると、サイドエアバッグ64がインフレータ62からのガス供給を受けて、膨張、展開を開始する。この展開初期には、図3(B)に示される如く、サイドエアバッグ64の膨張圧が内側力布76及び外側力布78に直接的に作用しながら、該内側力布76及び外側力布78によってサイドエアバッグ64がスリット75に案内される。
そして、内側力布76、外側力布78に作用する膨張圧に基づく荷重が、ティア部46の破断荷重を超えると、表皮材36と表皮材38との縫合糸が破断され、この破断部をきっかけにティア部46が上下方向に沿って開裂される(破断が上下に進行する)。サイドエアバッグ64は、開裂されたティア部46から膨出され、図1に想像線にて示される如く、車両用シート11の着座乗員の側方(サイドドア側)で展開される。これにより、車両用シート11の着座乗員が側面衝突に対し保護される。
ここで、シートバック構造70では、内側パッド部72と外側パッド部74との間にスリット75が形成されると共に、サイドエアバッグ64をスリット75に案内するエアバッグガイド構造80が設けられているため、可動式のサイドサポート部20の位置(内側パッド部72、外側パッド部74の姿勢)に拘わらず、サイドエアバッグ装置58のサイドエアバッグ64を上記の通り良好に展開させることができる。
このように、本発明の第2の実施形態に係るシートバック構造70では、バックレスト16に対するシート幅方向外側に可動式のサイドサポート部20を有する構成において、サイドエアバッグ装置58のサイドエアバッグ64を良好に展開させることができる。
なお、図3(A)に示す平断面図は、図1に示すものと若干構造が異なるが、図1に示す構造に第2の実施形態に係るスリット75、エアバッグガイド構造80等を適用することができることは言うまでもない。また逆に、図3(A)に示す如き構造に第1の実施形態に係るスリット32、展開用スリット34等を適用することができることは言うまでもない。
また、上記した実施形態では、シートバック14におけるバックレスト16に対する一方側のサイドサポート部20にシートバック構造10、70が適用された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、サイドサポート部18にシートバック構造10、70が適用された構成としても良い。
本発明の第1の実施形態に係るシートバック構造の腰部を拡大して示す平断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るシートバック構造が適用された車両用シートを示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るシートバック構造の要部を示す図であって、(A)はエアバッグ展開前の平断面図、(B)はエアバッグ展開初期の平断面図である。
符号の説明
10 シートバック構造
14 シートバック
16 バックレスト
20 サイドサポート部
22 シートバックフレーム
26 サイドサポート用パドル(変位入力部材)
28 内側パッド部(第1クッション部)
30 外側パッド部(第2クッション部)
34 展開用スリット
58 サイドエアバッグ装置
64 サイドエアバッグ(エアバッグ)
70 シートバック構造
72 内側パッド部(第1クッション部)
74 外側パッド部(第2クッション部)
75 スリット(エアバッグ通路)
76 内側力布(一対のガイド部材の一方)
78 外側力布(一対のガイド部材の他方)
80 エアバッグガイド構造

Claims (2)

  1. シートバックフレームに対するシート幅方向の外側に固定されたサイドエアバッグ装置と、
    バックレストのシート幅方向外側でサイドサポート部を構成し、変位入力部材が前記シートバックフレームに対し変位することで、該シートバックフレームに対し前記バックレストに接離する方向に変位される第1クッション部と、
    前記第1クッション部に対しシート幅方向外側に設けられ、前記サイドエアバッグ装置のエアバッグが展開するための破断起点となる展開用スリットを有し、該展開用スリットに対するシート幅方向の内側において前記シートバックフレームに取り付けられた第2クッション部と、
    を備えたシートバック構造。
  2. シートバックフレームに対するシート幅方向の外側に固定されたサイドエアバッグ装置と、
    バックレストのシート幅方向外側でサイドサポート部を構成し、変位入力部材が前記シートバックフレームに対し変位することで、該シートバックフレームに対し前記バックレストに接離する方向に変位される第1クッション部と、
    前記第1クッション部に対しシート幅方向外側に設けられ、該第1クッション部との間にエアバッグ通路を形成する第2クッション部と、
    前記エアバッグ通路を貫通すると共に前記サイドエアバッグ装置におけるエアバッグの展開開始部を覆う一対のガイド部材を有し、該一対のガイド部材間で展開された前記エアバッグを前記エアバッグ通路に案内するエアバッグガイド構造と、
    を備えたシートバック構造。
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