JP2010041047A - 多数の圧電アクチュエータを使用するアクチュエータシステム - Google Patents

多数の圧電アクチュエータを使用するアクチュエータシステム Download PDF

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Abstract

【課題】摩擦を比較的低レベルとし剛性を比較的高レベルとしつつ光学デバイスの1つまたは複数の光学素子を高精度かつ高信頼性に位置決めするシステムを提供する。
【解決手段】位置決めシステムは、可変ズームレンズシステム等の光学デバイス内の光学素子の位置を調整する。フレームが光学素子を支持し、細長支持構造の細長表面がそのフレームを支持する。フレームは細長支持構造に係合する圧電アクチュエータも支持する。制御部は圧電アクチュエータを駆動する制御信号を供給する。駆動されたアクチュエータモジュールの圧電素子は、細長支持構造の細長表面に第1及び第2の力を組み合わせて作用させ、細長表面に対しフレームを位置決めする。圧電素子により与えられた力の組合せによって、細長支持構造に対し圧電アクチュエータが前進する。
【選択図】図2

Description

本発明は、リソグラフィ装置内部の光学素子を位置決めするためのシステムに関する。
リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板またはその一部に転写する機械である。リソグラフィ装置は例えばフラットパネルディスプレイ、集積回路(IC)、及び微細構造を有するその他のデバイスの製造に用いられる。従来の装置においては、光がパターニングデバイスに向けられる。パターニングデバイスは、マスクまたはレチクルなどと呼ばれることもあるし、(マスクレスの場合には)個別的にプログラム可能な素子のアレイまたは個別的に制御可能な素子のアレイなどと呼ばれることもある。パターニングデバイスは、IC、フラットパネルディスプレイ、またはその他のデバイスの各層に対応した回路パターンを形成するために使用される。このパターンは、基板(例えばガラスプレート、ウェーハ等)に形成された放射感応性材料(レジスト)層に結像されることにより、基板の全体または一部に転写される。この結像には同様の光処理が含まれてもよい。リソグラフィ装置には投影系などのその他の構成要素またはデバイスが存在してもよい。投影系は、ミラー、レンズ、ビームスプリッタ等の光学素子を含んでもよい。投影系は、パターニングの前に放射ビームを複数の個別ビームに分割する例えばマルチフィールドリレー(MFR)等の光学素子を含んでもよい。
投影系は、例えばリソグラフィ装置に組み込まれているが、しばしば望遠鏡ズームレンズアセンブリや可変ズームレンズアセンブリを含む。これらのアセンブリには、1つまたは複数の密に実装されたレンズ素子(及びその他の光学素子)が設けられており、これらは密封されたハウジングの内部で高精度かつ高信頼性の位置決めがされなければならない。このような位置決めは、既存の可変ズームレンズアセンブリでは一般にスライド機構を使用して行われる。スライド機構は1つまたは複数のアクチュエータを有する。例えば、可変ズームレンズアセンブリのレンズ素子はハウジング内部に支持され、単一の機械式アクチュエータを使用するスライダにより位置決めされる。
しかし、このようなアセンブリにおけるレンズ素子の位置決め精度は、既存のスライドアセンブリの摩擦特性や、低剛性または可変剛性特性により悪くなる。また、これらの摩擦特性や剛性特性の影響は、低摩擦材料、低摩擦ボールベアリング、低摩擦ローラベアリング、または流体ベアリングを用いる高性能のスライドにおいても生じる。同様の問題は、スライド機構に連結される既存の機械式アクチュエータ(例えば通常のねじやローラねじ、ボールねじ等)にも存在する。流体ベアリングや磁気浮遊式ベアリングなどの摩擦がないベアリングが既存のスライドアセンブリに組み込まれた場合には剛性が低くなりがちである。
さらに、スライドの位置誤差やスライドの直進性誤差により、レンズ素子の横方向位置や傾斜、回転に変動が生じる。既存の位置決めシステムでは光学素子ごとに1つのアクチュエータを使用することが一般的であるが、レンズ素子の横方向位置、傾斜、回転を独立に調整することはできない。
そこで、摩擦及び静止摩擦を比較的低レベルとし剛性を比較的高レベルとしつつ光学デバイス内の1つまたは複数の光学素子を高精度かつ高信頼性に位置決めし、既存のシステムの問題を実質的に除去するシステムが求められている。
一実施形態においては、光学デバイス内部の光学素子を位置決めするシステムが提供される。このシステムは、光学素子を支持するフレームと、1つまたは複数の細長支持構造と、を含む。1つまたは複数の細長支持構造の各々は、フレームを支持する少なくとも1つの細長表面を含む。また、このシステムは、フレームにより支持され細長支持構造に係合する1つまたは複数のアクチュエータモジュールを含む。各アクチュエータモジュールは、(i)細長支持構造の少なくとも1つの細長表面に実質的に垂直な方向の第1の力を該細長表面に作用させ、(ii)該細長表面に実質的に平行な方向の第2の力を該細長表面に作用させる少なくとも1つの圧電素子を含む。制御部は、各アクチュエータモジュールを駆動する制御信号を供給する。これにより、駆動されたアクチュエータモジュールの少なくとも1つの圧電素子は第1及び第2の力を該細長表面に組み合わせて作用させてフレームを該細長表面に沿って位置決めする。
更なる一実施形態においては、リソグラフィ装置は、照明系からの放射ビームにパターンを付与するパターニングデバイスを支持する支持構造と、基板を支持する基板支持部へとパターン付きビームを投影する投影系と、を備える。投影系は、光学素子を位置決めするシステムを含む。このシステムは、光学素子を支持するフレームと、1つまたは複数の細長支持構造と、を含む。1つまたは複数の細長支持構造の各々は、フレームを支持する少なくとも1つの細長表面を含む。また、このシステムは、フレームにより支持され細長支持構造に係合する1つまたは複数のアクチュエータモジュールを含む。各アクチュエータモジュールは、(i)細長支持構造の少なくとも1つの細長表面に実質的に垂直な方向の第1の力を該細長表面に作用させ、(ii)該細長表面に実質的に平行な方向の第2の力を該細長表面に作用させる少なくとも1つの圧電素子を含む。制御部は、各アクチュエータモジュールを駆動する制御信号を供給する。これにより、駆動されたアクチュエータモジュールの少なくとも1つの圧電素子は第1及び第2の力を該細長表面に組み合わせて作用させてフレームを該細長表面に沿って位置決めする。
更なる一実施形態においては、光学デバイス内部の光学素子を位置決めする方法が提供される。光学素子の長手方向位置、光学素子の横方向位置、及び光学素子の回転の1つまたは複数が測定される。測定された長手方向位置、横方向位置、及び回転の1つまたは複数に応じて、光学デバイスの光学素子を支持する複数の細長支持構造の1つにおける少なくとも1つの細長表面に第1及び第2の力を組み合わせて作用させる。第1及び第2の力の組合せを少なくとも使用して、光学素子の長手方向位置、横方向位置、及び回転の1つまたは複数が調整される。
本発明の更なる実施形態、特徴、効果は、本発明の各種実施形態の構成及び作用とともに以下の図面を参照して詳細に後述される。
本発明の一実施形態に係るリソグラフィ装置を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態に係るリソグラフィ装置を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る光学デバイスの光学素子の位置決めシステムの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る図2のシステムに組込可能である圧電アクチュエータの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る図3の圧電アクチュエータモジュールの動作を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る図3の圧電アクチュエータモジュールの動作を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る図3の圧電アクチュエータモジュールの動作を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る図3の圧電アクチュエータモジュールの動作を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る図3の圧電アクチュエータモジュールの動作を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態に係るキャリアフレームの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る光学デバイスの一部を切り取って内部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る光学デバイスの光学素子の位置決め方法を説明するためのフローチャートである。
本明細書は本発明の特徴を組み入れた1つまたは複数の実施形態を開示する。開示された実施形態は本発明の例示にすぎない。本発明の範囲は開示された実施形態には限定されない。本発明は添付の請求項により定義される。
以下で「一実施形態」、「一実施例」等の表現を用いる場合には、実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含んでもよいことを示すにすぎないものであり、当該特徴、構造または特性がすべての実施形態に含まれなければならないことを意味するのではない。またこれらの表現は同一の実施形態を必ずしも指し示すものでもない。さらに、一実施形態に関連して特定の特徴、構造、または特性が説明される場合には、明示的に説明されているか否かによらず当業者の知識により他の実施形態においても当該特徴、構造または特性が有効であるものと理解されたい。
図1Aは、本発明の一実施形態に係るリソグラフィ装置1を模式的に示す図である。装置1は、放射ビームB(例えばUV放射またはEUV放射)を調整する照明系(イルミネータ)ILを含む。支持部MT(例えばマスクテーブル)は、パターニングデバイスMA(例えばマスク)を支持し、第1ポジショナPMに接続されている。第1ポジショナPMは、パラメタに従ってパターニングデバイスを正確に位置決めする。基板テーブルWT(例えばウェーハテーブル)は、基板W(例えば、レジストでコーティングされたウェーハ)を保持し、第2ポジショナPWに接続されている。第2ポジショナPWは、パラメタに従って基板を正確に位置決めする。投影系PS(例えば屈折投影レンズ系)は、パターニングデバイスMAにより放射ビームBに付与されたパターンを基板Wの(例えば1つまたは複数のダイを含む)目標部分Cに投影する。
一実施例においては、投影系PSは、放射ビームBを調整する1つまたは複数の光学デバイスをさらに備えてもよい。この場合、投影系制御部PSCは、投影系PSの内部またはリソグラフィ装置1のその他の光学系内部に設けられた1つまたは複数の光学デバイスに制御信号を与えてもよい。例えば、投影系PSは、密に実装された1つまたは複数のレンズ素子を収容する可変ズームレンズアセンブリを含んでもよい。この場合、投影系制御部PSCは、そのアセンブリ内部の1つまたは複数の密装レンズ素子の位置を調整する1つまたは複数のアクチュエータに制御信号を与えてもよい。
照明系は、屈折光学素子、反射光学素子、磁気的光学素子、電磁気的光学素子、静電的光学素子、あるいは他の種類の光学素子などの各種の光学素子、またはこれらの組合せを含み得るものであり、放射ビームの向きや形状、あるいは他の特性を制御するためのものである。
支持部MTは、パターニングデバイスの荷重を支える。また、支持部MTは、パターニングデバイスの向き、リソグラフィ装置の構成、及びパターニングデバイスが真空環境で保持されるか否か等のその他の条件に応じた方式でパターニングデバイスを保持する。支持部MTは、機械的固定、真空固定、静電固定、またはパターニングデバイスを保持するその他の固定技術を用いてもよい。支持部MTは、例えばフレームまたはテーブルであってもよく、これらは固定されていてもよいし必要に応じて移動可能であってもよい。支持部MTは、例えば投影系に対して所望の位置にパターニングデバイスを位置決めすることを保証してもよい。本明細書において「レチクル」または「マスク」という用語は、より一般化された用語である「パターニングデバイス」と同義であるとみなしてもよい。
本明細書において「パターニングデバイス」なる用語は、基板の目標部分にパターンを生成するために放射ビーム断面にパターンを与えるのに使用される何らかのデバイスであると広義に解釈される。放射ビームに付与されたパターンは、基板の目標部分に望まれるパターンに厳密に一致していなくてもよい。例えば、位相シフトフィーチャまたはいわゆるアシストフィーチャがパターンに含まれていてもよい。一般に、放射ビームに付与されたパターンは、目標部分に生成される集積回路等のデバイスにおける特定の機能層に対応する。
パターニングデバイスは、透過型であってもよいし、反射型であってもよい。パターニングデバイスには例えばマスク、プログラム可能ミラーアレイ、及びプログラム可能LCDパネルが含まれるがこれらに限られない。マスクはリソグラフィにおいて周知であり、バイナリマスク、レベンソン型位相シフトマスク、減衰型位相シフトマスク、さらには多様なハイブリッド型マスクが含まれる。プログラム可能ミラーアレイは例えば、微小ミラーのマトリックス配列で構成される。各微小ミラーは、入射する放射ビームを異なる複数の方向に反射するよう個別的に傾斜可能である。ミラーマトリックスにより反射された放射ビームには、傾斜されたミラーによってパターンが付与されている。
本明細書において「投影系」なる用語は、屈折光学素子、反射光学素子、反射屈折光学素子、磁気的光学素子、電磁気的光学素子、静電的光学素子、またはこれらの組合せを含む何らかの投影系であると広義に解釈される。投影系は、使用される露光光に応じて、あるいは液浸液または真空の使用等のその他の要因に応じて適切とされるいかなる投影系であってもよい。本明細書において「投影レンズ」という用語は、より一般化された用語である「投影系」と同義であるとみなしてもよい。
図示されるように、装置1は(例えば反射型マスクを有する)反射型である。なお、装置1は(例えば透過型マスクを有する)透過型の装置であってもよい。
リソグラフィ装置は2つ以上(2つの場合にはデュアルステージと呼ばれる)の基板テーブル(及び/または2つ以上のマスクテーブル)を備えてもよい。このような多重ステージ型の装置においては、複数のテーブルは並行して使用されるか、あるいは1以上のテーブルで露光が行われている間に1以上の他のテーブルで準備工程が実行されるようにしてもよい。
リソグラフィ装置は、基板の少なくとも一部が例えば水などの比較的高い屈折率を有する液体で覆われるものであってもよい。この液体は、投影系と基板との間の空隙を満たす。液浸液は、例えばマスクと投影系との間などのリソグラフィ装置の他の空間に適用されるものであってもよい。液浸技術は投影系の開口数を増大させる技術として周知である。本明細書では「液浸」という用語は、基板等の構造体が液体に完全に浸されているということを意味するのではなく、露光の際に投影系と基板との間に液体が存在するということを意味するに過ぎない。
図1Aに示されるようにイルミネータILは放射源SOから放射ビームを受け取る。例えば光源SOがエキシマレーザである場合には、光源とリソグラフィ装置とは別体であってもよい。この場合、光源はリソグラフィ装置の一部を構成しているとはみなされなく、放射ビームは光源SOからビーム搬送系を介してイルミネータILへと到達する。ビーム搬送系BDは例えば適当な方向変更用ミラー及び/またはビームエキスパンダを含む。あるいは例えば光源が水銀ランプである場合には、光源はリソグラフィ装置に一体に構成されていてもよい。光源SOとイルミネータILとは、またビーム搬送系BDが必要とされる場合にはこれも合わせて、放射系と総称されることがある。
一実施例においては、イルミネータILは放射ビーム瞳面の角強度分布を調整するアジャスタを備えてもよい。一般には、イルミネータの瞳面における照度分布の少なくとも外径及び/または内径の値(通常それぞれ「σouter」、「σinner」と呼ばれる)が調整される。加えてイルミネータILは、インテグレータ及びコンデンサなどの他の要素を備えてもよい。これらの実施例において、イルミネータILはビーム断面における所望の均一性及び照度分布を得るべく放射ビームを調整するために用いられる。
放射ビームBは、支持部(例えばマスクテーブルMT)に保持されているパターニングデバイス(例えばマスクMA)に入射して、当該パターニングデバイスによりパターンが付与される。マスクMAを経た放射ビームは投影系PSを通過する。投影系PSはビームを基板Wの目標部分Cに合焦させる。第2ポジショナPWと位置センサIF2(例えば、干渉計、リニアエンコーダ、静電容量センサなど)により基板テーブルWTは正確に移動される。例えば放射ビームBの経路に異なる複数の目標部分Cをそれぞれ位置決めするように移動される。同様に、例えば走査中またはマスクライブラリからのマスク交換後に、第1ポジショナPMと別の位置センサIF1(例えば、干渉計、リニアエンコーダ、静電容量センサなど)により放射ビームBの経路に対してマスクMAは正確に位置決めされてもよい。
一般に、マスクテーブルMTの移動は、ロングストロークモジュール(粗い位置決め用)及びショートストロークモジュール(精細な位置決め用)により実現される。これらモジュールは、第1ポジショナPMの一部を構成する。同様に、基板テーブルWTの移動は、第2ポジショナPWの一部を構成するロングストロークモジュール及びショートストロークモジュールにより実現される。ステッパの場合にはスキャナとは異なり、マスクテーブルMTはショートストロークモジュールにのみ接続されていてもよいし、マスクテーブルMTは固定されていてもよい。マスクMAと基板Wとは、マスクアライメントマークM1、M2、及び基板アライメントマークP1、P2を使用して位置合わせされる。図示される基板アライメントマークは専用の目標部分を占有しているが、基板アライメントマークは目標部分間の領域に配置されていてもよい(スクライブラインアライメントマークとして公知である)。同様に、マスクMAに複数のダイがある場合には、マスクアライメントマークがダイ間に配置されてもよい。
図示の装置は以下のモードのうち少なくとも1つで使用することができる。
1.ステップモードにおいては、放射ビームに付与されたパターンの全体が1回の照射で1つの目標部分Cに投影される間、マスクテーブルMT及び基板テーブルWTは実質的に静止状態とされる(すなわち1回の静的な露光)。そして基板テーブルWTがX方向及び/またはY方向に移動されて、異なる目標部分Cが露光される。ステップモードでは露光フィールドの最大サイズによって、1回の静的露光で結像される目標部分Cの寸法が制限されることになる。
2.スキャンモードにおいては、放射ビームに付与されたパターンが目標部分Cに投影される間、マスクテーブルMT及び基板テーブルWTは同期して走査される(すなわち1回の動的な露光)。マスクテーブルMTに対する基板テーブルWTの速度及び方向は、投影系PSの拡大(縮小)特性及び像反転特性により定められる。スキャンモードでは露光フィールドの最大サイズが1回の動的露光での目標部分Cの(非走査方向の)幅を制限し、走査移動距離が目標部分の(走査方向の)長さを決定する。
3.別のモードにおいては、放射ビームに付与されたパターンが目標部分Cに投影される間、マスクテーブルMTはプログラム可能パターニングデバイスを保持して実質的に静止状態とされ、基板テーブルWTは移動または走査される。このモードでは一般にパルス放射源が用いられ、プログラム可能パターニングデバイスは走査中に基板テーブルWTが移動するたびに、または連続するパルスとパルスの間に必要に応じて更新される。この動作モードは、上述のプログラム可能ミラーアレイなどのプログラム可能パターニングデバイスを使用するマスクレスリソグラフィに適用可能である。
上記のモードを組み合わせて動作させてもよいし、モードに変更を加えて動作させてもよく、さらに全く別のモードを用いてもよい。
更なる一実施例においては、リソグラフィ装置1は、EUVリソグラフィのためのEUV放射ビームを生成する極紫外(EUV)光源を含む。一般に、EUV源は放射系(後述)に設けられ、対応する照明系はEUV源のEUV放射ビームを調整する。
図1Bは、本発明の一実施形態に係るEUVリソグラフィ装置を模式的に示す図である。図1Bにおいて、投影装置1は、放射系42、照明光学ユニット44、及び投影系PSを含む。放射系42は、放電プラズマにより放射ビームが形成される放射源SOを含む。一実施例においては、EUV放射は例えばXeガス、Li蒸気、またはSn蒸気等の気体または蒸気により生成される。この気体または蒸気中に高温プラズマが形成されてEUV領域の電磁放射スペクトルの放射が発せられる。この高温プラズマは、例えば放電により少なくとも部分的にイオン化されたプラズマを生成することにより形成される。効率的に放射を生成するためには、Xe、Li、Sn蒸気またはその他の適する気体または蒸気の例えば10Paの分圧が必要である。放射源SOが発する放射はソースチャンバ47からガスバリアまたは汚染物質トラップ49を通じてコレクタチャンバ48へと向かう。ガスバリアまたは汚染物質トラップ49は、ソースチャンバ47の開口またはその後方に配置されている。一実施例においてはガスバリア49はチャネル構造を含んでもよい。
コレクタチャンバ48は、斜入射型コレクタから形成される放射コレクタ50(コレクタミラーまたはコレクタとも呼ばれる)を含む。放射コレクタ50は、放射コレクタ上流側部50a及び放射コレクタ下流側部50bを有する。コレクタ50を通過した放射は格子スペクトルフィルタ51で反射され、コレクタチャンバ48の開口に位置する仮想的点源52に集束する。放射コレクタ50は当業者に公知である。
コレクタチャンバ48を出た放射ビーム56は、照明光学ユニット44において垂直入射リフレクタ53、54で反射され、レチクルテーブルまたはマスクテーブルMTに位置決めされたレチクルまたはマスク(図示せず)に入射する。パターンが付与されたビーム57が形成され、投影系PSにおいて反射素子58、59を介して基板(図示せず)に結像される。基板はウェーハステージまたは基板テーブルWTに支持されている。いくつかの実施例においては、照明光学ユニット44及び投影系PSは図1Bに示すよりも多い(または少ない)素子を含んでもよい。例えば、リソグラフィ装置の形式に応じて、格子スペクトルフィルタ51を設けてもよいし設けなくてもよい。一実施例においては、照明光学ユニット44及び投影系PSは図1Bに示すよりも多くのミラーを含んでもよい。例えば、投影系PSは、反射素子58、59に加えて1つ乃至4つの反射素子が組み込まれていてもよい。図1Bにおいては、参照番号180は2つのリフレクタ(例えばリフレクタ142、143)の間の空間を示している。
一実施例においては、コレクタミラー50は、斜入射ミラーに代えてまたは斜入射ミラーとともに、垂直入射コレクタを含んでもよい。また、コレクタミラー50としてリフレクタ142、143、146を有する入れ子状のコレクタを説明しているが、これはコレクタの一例にすぎない。
また、図1Bに模式的に示される格子51に代えて、透過型の光学フィルタを用いてもよい。EUV透過型の光学フィルタは、UV放射の低透過光学フィルタまたはUV放射の実質的吸収光学フィルタと同様に、当業者に公知である。よって、本明細書における「格子スペクトルフィルタ」は、格子フィルタまたは透過フィルタを含む「分光フィルタ」をも指し示す。図1Bには示されていないが、EUV透過光学フィルタが追加されてもよい。EUV透過光学フィルタは例えば、コレクタミラー50の上流に設けられてもよいし、照明ユニット44及び/または投影系PSに設けられてもよい。
光学素子に関して「上流」「下流」という場合には、ある光学素子が別の1つまたは複数の光学素子に対し「光学的に上流」「光学的に下流」に位置することを示す。図1Bにおいては、放射ビームBはリソグラフィ装置1を通過する。リソグラフィ装置1を通過する放射ビームBの光路において、第2の光学素子よりもソースSOに近い第1の光学素子は第2の光学素子の上流に設けられていると言えるし、第2の光学素子は第1の光学素子の下流に設けられていると言える。例えば、コレクタミラー50は分光フィルタ51の上流に設けられており、光学素子53は分光フィルタ51の下流に設けられている。
図1Bに示されるすべての光学素子(及び本実施例で模式的に図示されていないが追加可能である光学素子)は、ソースSOにより生成される汚染物質(例えばSn)の堆積に弱いおそれがある。特に放射コレクタ(及び分光フィルタ51がある場合にはそれも同様)において問題となり得る。このため、光学素子を清浄化するクリーニングデバイスが設けられ、光学素子に清浄化方法が適用されてもよい。垂直入射ミラー53、54及び反射素子58、59またはその他の光学素子(例えば追加されたミラー、格子等)にも清浄化方法が適用されてもよい。
放射コレクタ50が斜入射型コレクタである実施例においてコレクタ50は光軸Oに沿って配置されている。ソースSOまたはその像もまた光軸Oに沿って配置されていてもよい。放射コレクタ50は、リフレクタ142、143、146(「シェル」、または複数のWolter型リフレクタを含むWolter型リフレクタとしても知られる)を備えてもよい。リフレクタ142、143、146は入れ子状であり、光軸Oに関し回転対称である。図1Bにおいて、内側のリフレクタを参照番号142で示し、中間のリフレクタを参照番号143で示し、外側のリフレクタを参照番号146で示す。放射コレクタ50は、ある体積(すなわち外側リフレクタ146の内部容積)を包囲する。通常は外側リフレクタ146の内部容積は円筒状に閉じられているが、小さい開口が複数あってもよい。
リフレクタ142、143、146それぞれの表面の少なくとも一部は、1つまたは複数の反射層である。このため、リフレクタ142、143、146(放射コレクタが4以上のリフレクタまたはシェルを有する実施例においては追加されたリフレクタも)の少なくとも一部は、ソースSOからのEUV放射を反射して集光するよう設計されている。また、リフレクタ142、143、146の少なくとも一部はEUV放射を反射及び集光しないように設計されている。これら反射層の表面にさらに保護用のキャップ層が設けられてもよい。キャップ層は反射層表面の少なくとも一部に光学フィルタとして設けられてもよい。
放射コレクタ50は、ソースSOまたはその像の近傍に配置されていてもよい。各リフレクタ142、143、146は、少なくとも2つの隣接する反射面を備えてもよい。ソースSOから遠い反射面は、ソースSOに近接する反射面に比べて光軸Oと小角度を有して配置されている。この構成により、斜入射型コレクタ50は、光軸Oに沿って伝播する(E)UV放射ビームを生成する。少なくとも2つのリフレクタが実質的に同軸に配置され、光軸Oに実質的に回転対称に延びている。なお、放射コレクタ50は、外側リフレクタ146の外表面または外側リフレクタ146の周囲に、例えば保護ホルダやヒータ等の更なる構成を備えてもよい。
本明細書に記載の実施例において、「レンズ」「レンズ素子」なる用語は文脈が許す限り、屈折光学素子、反射光学素子、磁気的光学素子、電磁的光学素子、及び静電的光学素子のいずれかまたは任意の組合せを示してもよい。
また、本明細書における「放射」及び「ビーム」なる用語は、(例えば365nm、248nm、193nm、157nm、または126nmの波長λを有する)紫外(UV)放射、(例えば5乃至20nmの範囲に含まれる波長(例えば13.5nm)を有する)極紫外(EUVまたは軟X線)放射を含むあらゆる電磁放射、及びイオンビームまたは電子ビーム等の粒子ビームを含む。一般に、780乃至3000nm(またはそれ以上)の間の波長を有する放射は赤外放射とみなされる。UVとはおよそ100乃至400nmの波長を有する放射をいう。リソグラフィにおいては水銀放電ランプにより生成される波長がしばしば用いられる。436nmのG線、405nmのH線、365nmのI線である。真空UV(VUV、つまり空気に吸収されるUV)とはおよそ100乃至200nmの波長を有する放射をいう。深紫外(DUV)とは一般に126乃至428nmの波長を有する放射をいう。一実施例においては、エキシマレーザが、リソグラフィ装置で使用されるDUV放射を生成可能である。なお、例えば5乃至20nmの波長を有する放射とは5乃至20nmの範囲の少なくとも一部のある波長域を有する放射を言うものと理解されたい。
図2は、本発明の一実施形態に係る光学デバイス内部の光学素子202を位置決めするシステム200の一部を示す斜視図である。図2において、光学素子202はレンズ素子及び反射素子を含むがこれに限られない。光学素子202は光学ハウジング204の内部に収容されている。例えば、システム200は、リソグラフィ装置の可変ズームレンズアセンブリ内部のズームレンズ素子を位置決めしてもよい。しかし、本発明はこれらの光学素子には限られない。別の実施例においては、光学素子202は、さまざまな光学素子、光学デバイス、及び光学機械デバイスを含んでもよいことは当業者に明らかであろう。
図2に示される実施例においては、環状キャリアフレーム210は、内側表面212及び外側フレーム表面214を有する。キャリアフレーム210の内側表面212は、光学ハウジング204を支持する。よって、内側表面212は光学素子202を支持する。一実施例においては、光学ハウジング204は内側表面212に固定されている。この固定は、ハウジング204及び光学素子202に適切な複数の手法のいずれかを使用して可能であることは当業者に明らかであろう。
光学ハウジング204及び光学素子202は、キャリアフレーム210から取り外し可能であるモジュラー式のユニットを形成する。しかし、本発明はモジュラー式の光学素子及びハウジングには限られない。別の実施例では、光学素子202及び光学ハウジング204は、キャリアフレーム210の内側フレーム表面212に永久に固定されていてもよい。この固定は、適切な複数の手法のいずれかを使用して可能であることは当業者に明らかであろう。また、一実施例では、光学素子202は、キャリアフレーム210の内側表面212に直接固定されていてもよい。この場合、光学ハウジング204は省略される。
図2に示される実施例においては、3つの細長支持構造250、260、270がキャリアフレーム210を支持するために外側表面214の近傍に配置されている。これにより、光学ハウジング204及び光学素子202が支持される。細長支持構造250、260、270はそれぞれ長手方向軸258、268、278を有する。図2の実施例では、これらの長手方向軸が実質的に互いに平行となるように細長支持構造250、260、270が配置されている。また、図2において、長手方向軸258、268、278が光学素子202の光軸290とも平行となるように細長支持構造250、260、270は配置されている。一実施例においては、光学素子202の光軸290は、光学デバイスの光軸(図示せず)と一致していてもよい。
また、一実施例においては、細長支持構造250、260、270はそれぞれ実質的に三角形の断面を有する細長角柱構造である。よって、細長支持構造250、260、270はそれぞれ実質的に平坦な細長表面を少なくとも3つ有する。例えば、細長支持構造250は細長表面252、254、256を有し、細長支持構造260は細長表面262、264、266を有し、細長支持構造270は細長表面272、274、276を有する。一実施例においては、細長支持構造250、260、270は弾性材料で形成されていてもよい。弾性材料は例えばガラス、セラミックス、金属、及び複合材料のいずれかであってもよい。
上述のように光学デバイスにおいて光学素子を位置決めする既存のシステム(例えば可変ズームレンズアセンブリの1つまたは複数のレンズ素子を位置決めするシステム)は一般に、単一の機械式アクチュエータにより駆動されるスライドアセンブリを使用して光学素子を支持する。しかし、このデバイスで光学素子を位置決めしたときの精度は、既存のスライドアセンブリの特性である摩擦や静止摩擦、あるいは低剛性、可変剛性により悪化する。また、単一のアクチュエータを使用する光学素子位置決めシステムは一般に、光学素子の横方向位置または回転を独立に調整または修正することができない。
システム200はこれら既存のシステムとは異なり、一組の圧電アクチュエータモジュール220、230、240を使用して細長支持構造250、260、270に沿ってキャリアフレーム210を位置決めする。複数の圧電アクチュエータモジュール220、230、240はそれぞれ対応する細長支持構造250、260、270に係合している。圧電アクチュエータモジュール220、230、240は、制御モジュール(例えば図1Aの投影系制御部PSC)により与えられる制御信号に応答してキャリアフレーム210を位置決めする。
圧電アクチュエータには、個別の複数の圧電素子または積層された複数の圧電素子が組み込まれている。圧電アクチュエータは、静止状態では電力消費が比較的小さい一方で、正確かつ反復可能に動作する。また、圧電アクチュエータはアウトガス由来の固体粒子及び炭化水素粒子あるいはその他の汚染物質の生成が無視できるレベルであるので、真空環境での使用に向いている。
例えば、圧電アクチュエータモジュール220、230、240が駆動されると、それぞれが対応する細長支持構造250、260、270に係合する。それにより、圧電アクチュエータモジュール220、230、240は、細長支持構造250、260、270に沿って光軸290に平行な方向にキャリアフレーム210を位置決めする。既存の位置決めシステムとは異なり、圧電アクチュエータモジュール220、230、240は、キャリアフレーム210の横方向(光軸290に垂直な方向)の位置を独立して調整することを可能にする。圧電アクチュエータモジュール220、230、240は、キャリアフレーム210の傾斜及び回転を独立して制御することも可能にする。
図2に示される実施例においては、複数の圧電アクチュエータモジュール220、230、240はそれぞれキャリアフレーム210の外側フレーム表面214に配置されている。この場合、細長支持構造に沿う方向にキャリアフレーム210が移動する際のキャリアフレーム210と各圧電アクチュエータモジュールとの相対移動が実質的に防止される。
また、図2に示される実施例においては、圧電アクチュエータモジュール220、230、240はキャリアフレーム210の外側表面214に120°間隔で配置され、同様に配置された細長支持構造250、260、270に各々が係合している。しかし、他の実施例では、圧電アクチュエータモジュール220、230、240は、各細長支持構造に係合するように外側表面214の任意の位置に配置されてもよい。
圧電アクチュエータモジュール220、230、240はそれぞれが、複数の細長支持構造250、260、270のいずれかの第1表面に係合する第1圧電素子と、その細長支持構造の第2表面に係合する第2圧電素子と、を含む。例えば、図2に示す実施例においては圧電アクチュエータモジュール220は、細長支持構造250の第1表面252に係合する第1圧電素子222と、細長支持構造250の第2表面254に係合する第2圧電素子224と、を含む。また、例えば圧電アクチュエータモジュール240は、細長支持構造270の第1表面272に係合する第1圧電素子242と、細長支持構造270の第2表面274に係合する第2圧電素子244と、を含む。図2には示されていないが、圧電アクチュエータモジュール230の内部にも同様の圧電素子の組が設けられており、細長支持構造260の第1表面262及び第2表面264に係合する。
圧電アクチュエータモジュール220、230、240は、制御モジュールからの制御信号に応答して個別的にまたは集合的に駆動される。制御モジュールは例えば図1Aの投影系制御部PSCである。駆動された各圧電アクチュエータモジュールの複数の圧電素子のそれぞれ(例えば圧電モジュール220が駆動された場合には第1圧電素子222及び第2圧電素子224)は、細長支持構造の対応する細長表面に力を作用させる。例えば、制御信号を受信して、第1圧電素子222は細長支持構造250の細長表面252に第1の力及び第2の力の組合せを作用させ、第2圧電素子224は細長支持構造250の細長表面254に第1の力及び第2の力の組合せを作用させる。一実施例においては、第1の力は細長表面に実質的に垂直な方向であり(例えば細長表面に垂直に作用する力)、第2の力は細長表面に実質的に平行な方向である(例えば細長表面の接線方向に作用する力)。
一実施例においては、各圧電アクチュエータモジュールに付随する2つの圧電素子(例えばモジュール220に付随する圧電素子222、224)の各々は、圧電性を有する2つの独立した部材を含む。各部材が圧電性の部材を複数有してもよい。これら2つの独立した圧電部材は、制御信号に応答して、細長支持構造の対応細長表面に第1及び第2の力の組合せを周期的に作用させる。各圧電部材が第1及び第2の力を周期的に作用させることにより、細長支持構造に対し圧電アクチュエータモジュール全体を前進させることができる。この場合、圧電アクチュエータモジュールは、既存のアクチュエータ及びスライドアセンブリの静止摩擦特性、動摩擦特性、可変剛性特性を実質的に低減または除去するように細長支持構造に沿って「這う(クリーピング)」といえる。2つの圧電素子222、224が支持構造の互いに反対側の2つの表面(すなわち支持構造250の表面252、254)に配置されているので、各圧電素子による第1の力はこれら表面に対しアクチュエータに横方向の移動(例えばこれら表面の両方に垂直な面内の移動)を生じさせる。
図3は、本発明の一実施形態に係り、図2のシステムに組込可能である圧電アクチュエータ320を示す。図3においては、圧電アクチュエータモジュール320は、第1圧電素子322及び第2圧電素子324を支持する単一のモジュールブロック321を含む。第1圧電素子322及び第2圧電素子324はそれぞれ細長支持構造(図示せず)の細長表面(例えば図2の細長支持構造250の表面252、254)に係合する。また、ブロック321は符号326で示すモジュールをさらに含む。モジュール326は、受信した制御信号を第1圧電素子322及び第2圧電素子324に伝達する。
ブロック321は、電気的及び光学的に不活性な材料で形成されていてもよい。例えば、グラファイト、セラミックス材料、ガラス、またはその他の適切な材料で形成されていてもよい。また、ブロック321は、キャリアフレーム表面(例えば図2のキャリアフレーム210の外側表面214)に取り付けられてもよい。ブロック321に形成された取付部327を使用して取り付けられてもよい。この場合、ブロック321は、接着剤、ボルト、ねじ、リベット、溶接、はんだ付けなどの任意の取付方法によりキャリアフレームに取り付けられてもよい。
一実施例においては、第1圧電素子322及び第2圧電素子324は、「積層」された多数の圧電要素から構成されていてもよい。第1圧電素子322及び第2圧電素子324はこのような積層構造を複数含み、これらがタンデムに動作するようになっていてもよい。これにより、受信した制御信号に応答して独立または準独立に各々が動作する複数の部位を有する区分構造が形成されてもよい。
上述のように、圧電アクチュエータモジュール320は、制御信号に応答して細長支持構造に沿ってゆっくりと這うように移動することができる。制御信号を受信すると、第1圧電素子322及び第2圧電素子324はそれぞれ起動され、細長支持構造の表面に第1及び第2の力を周期的に作用させる。図2を参照して述べたように、これによりモジュール320は細長支持構造に沿って前進する。一実施例においては、素子322、324のそれぞれは細長支持構造の対応表面に第1の力を独立に作用させる。よって、モジュール320に独立した横方向移動が生じる。
図4A乃至図4Eは、本発明の一実施形態に係り、図3の圧電アクチュエータモジュール320が細長支持構造450に沿って前進する過程を模式的に示す図である。図4Aは、制御信号を受信する前のアクチュエータモジュール320の第1圧電素子322を模式的に示す。一実施例においては、第1圧電素子322は、モジュール320に固定されている部位322Aと、部位322Aに隣接しモジュール320に固定されていない2つの部位322B、322Cと、を含む。図4A乃至図4Eには示されていないが、第2圧電素子324またはその他のモジュールの圧電素子は図4A乃至図4Eに示される力を細長支持構造の対応細長表面に周期的に作用させることができる。
一実施例においては、第1圧電素子322の部位322A、322B、322Cはいずれも細長支持構造450の細長表面452(例えば図2の細長支持構造250の細長表面252)に向けて伸張可能である。この伸張により、部位322A、322B、322Cと表面452との間に摩擦接触が生じる。それにより、表面452に実質的に垂直な方向に力(例えば垂直分力)が作用する。同様にして、部位322A、322B、322Cはいずれも表面452から引き戻されて第1の力を解放することができる。ところが、部位322Aとは異なり、部位322B、322Cは、表面452に実質的に平行な方向に細長表面452に沿って伸縮可能である。これにより、表面452に実質的に平行な第2の力(例えば接線分力)を作用させることができる。
制御信号を受信すると、第1圧電素子322の部位322Aは図4Bに示されるように、細長表面452に向けて伸びて接触し、表面452に実質的に垂直な第1の力Fを作用させる。部位322Aが第1の力を作用させている間に、第1圧電素子322の部位322B(あるいは部位322C)は図4Cに示されるように、表面452に平行な方向に伸びる。この伸張が完了すると、部位322Bは表面452へと曲がり表面452に接触して、図4Dに示されるように、表面452に実質的に垂直な別の力Fを作用させる。したがって、部位322A、322Bは対応細長表面に実質的に垂直な力F、Fを作用させて表面452を第1圧電素子322に固定する。
図4Eにおいては、部位322Bが力Fを作用させている間に、部位322Aは表面452から離れて力Fを解放する。そして、部位322Bが表面452に平行な方向に引き戻されるときに、既に解放されている部位322A及びそこに取り付けられているモジュール320は、引き続き固定されている部位322Bに向かって引っ張られる。部位322Aはアクチュエータモジュール320に固定されているので、アクチュエータモジュール320は部位322Bが縮むことによって固定部位322Bに向かって表面452に平行な方向に前進する。アクチュエータモジュール320の表面452に沿う移動が完了すると、クリーピングの1周期が完了する。
他の実施例では、圧電素子322(または他のいずれかの圧電素子)により1回または複数回のクリーピング運動が実行されて圧電アクチュエータモジュール320が細長支持構造450に沿って前進してもよい。また、図4A乃至図4Eには示されていないが、圧電アクチュエータモジュール320の第2圧電素子324が第1圧電素子322とともに図4A乃至図4Eに示す周期的プロセスを実行し、細長支持構造の対応する表面に沿ってアクチュエータモジュール320を協働して前進させてもよい。
図2に示す実施例に戻る。図4A乃至図4Eに示す周期プロセスは、駆動された圧電アクチュエータモジュール(例えば圧電アクチュエータモジュール220、230、240)の各圧電素子により実行され、その圧電アクチュエータモジュールが対応する細長支持構造に沿って前進されてもよい。一実施例においては、圧電アクチュエータモジュール220、230、240のそれぞれは、制御モジュール(例えば図1Aの投影系制御部PSC)により供給される単一の制御信号により駆動され、細長支持構造250、260、270のそれぞれを一定速度で移動してもよい。それにより、傾斜及び回転が誘起されることなく細長支持構造に沿ってキャリアフレーム210を位置決めすることができる。
しかし、更なる一実施例においては、位置決めシステム200の1つまたは複数の圧電アクチュエータモジュールは、位置決めシステム200の他の1つまたは複数の圧電アクチュエータモジュールが受信する制御信号とは異なる制御信号を受信してもよい。例えば、制御モジュールからの制御信号に応答して圧電アクチュエータモジュール220、230が細長支持構造250、260を前進する一方で、圧電アクチュエータモジュール240は静止状態に維持されてもよい。この場合、圧電アクチュエータモジュール220、230はキャリアフレーム210及び光学素子202を傾斜させ、例えば他の光学素子(図示せず)に対し光学素子202を偏らせることになる。
一実施例においては、キャリアフレーム210の外側表面214に沿う2つの圧電アクチュエータモジュール(例えば図2の圧電アクチュエータモジュール220、230、240のいずれか2つ)の位置決めにより、各圧電アクチュエータモジュールの圧電素子と細長支持構造(例えば図2の細長支持構造250、260、270)の細長表面との運動学的接触を保証するのに十分な接線方向の(または弾性)コンプライアンスを得られる。また、径方向のコンプライアンスを保証するためには、図2に示す圧電アクチュエータモジュールの1つに付随する圧電素子に相当の予荷重が与えられてもよい。この場合、各圧電アクチュエータモジュールは細長支持構造の細長表面に接触して傾斜方向にも十分なコンプライアンスを有する。
一実施例においては、細長支持構造及び細長表面は、運動学的接触に必要なコンプライアンスを各圧電モジュールの設計に組み込むのに十分な精度で製造されかつ位置決めされている。運動学的接触に必要なコンプライアンスは、圧電アクチュエータモジュールの特性及び動作により生じてもよい。圧電アクチュエータモジュール220、230、240が集合的に及び/または個別的に(弾性)接線方向コンプライアンスを与える場合には、セル及びレンズの回転方向は弾性的に平均することにより決定される(多くの場合、回転荷重及び回転精度要求がともに小さいため、この平均化で十分である)。
一実施例においては、図2に示される圧電アクチュエータモジュールは、制御信号がないときに細長支持構造への係合状態を維持してもよい。この場合、キャリアフレーム210及び光学素子202の位置、傾斜、回転が摩擦力により保たれるので、位置及び向きの経時的変動が最小化される。位置及び向きは微小に変化しうるが、圧電アクチュエータモジュールの圧電素子の横方向動作を利用することによりその微小変化を補償することができる。
図5は、本発明の一実施形態に係るキャリアフレーム510の斜視図である。図5において、光学素子502は光学ハウジング504に収容され、光学ハウジング504及び光学素子502はともにキャリアフレーム510の内側表面512に支持されている。光学ハウジング504は当業者に明らかな材料固定技術により内側フレーム表面512に固定されていてもよい。
一実施例においては、光学ハウジング504及び光学素子502は、キャリアフレーム510から取り外し可能であるモジュラーユニットを形成する。しかし、本発明はモジュラー式の光学素子及びハウジングには限られない。他の実施例では、光学素子502及び光学ハウジング504はキャリアフレーム510の内側フレーム表面512に当業者に明らかな材料固定技術により永久に固定されていてもよい。
図2の実施形態と同様に、キャリアフレーム510の外側表面514は複数の圧電アクチュエータモジュール520、530、540を支持する。圧電アクチュエータモジュール520、530、540のそれぞれは、対応する細長支持構造(図示せず)に係合する。図5の実施例では、圧電アクチュエータモジュール520、530、540は、キャリアフレーム510の外側表面514に120°間隔で配置され、対応する細長支持構造に係合する。しかし、他の実施例では、圧電アクチュエータモジュール520、530、540は、細長支持構造に係合可能である限りキャリアフレーム510の外側表面514のいかなる位置に設けられてもよい。
上述のように、圧電アクチュエータモジュール520、530、540はそれぞれが、対応する細長支持構造の第1表面に係合する第1圧電素子と、その細長支持構造の第2表面に係合する第2圧電素子と、を含む。例えば、圧電アクチュエータモジュール520は、細長支持構造(図示せず)の細長表面に各々が係合する第1圧電素子522及び第2圧電素子524を含む。また、例えば圧電アクチュエータモジュール540は、細長支持構造(図示せず)の細長表面に各々が係合する第1圧電素子542及び第2圧電素子544を含む。同様に、例えば圧電アクチュエータモジュール530は、細長支持構造(図示せず)の細長表面に各々が係合する第1圧電素子532及び第2圧電素子534を含む。
圧電アクチュエータモジュール520、530、540は、制御モジュールからの制御信号に応答して個別的にまたは集合的に駆動される。制御モジュールは例えば図1Aの投影系制御部PSCである。駆動された圧電アクチュエータモジュールの各圧電素子(例えば第1圧電素子522及び第2圧電素子524)は、対応する細長表面に複数の力の組合せを作用させて圧電アクチュエータモジュールを細長支持構造に対し位置決めする。なお、図2、図3、図4A乃至図4Eを参照して述べた構成は、圧電アクチュエータモジュール520、530、540も備えている。各圧電アクチュエータモジュールに付随する圧電素子についても同様である。
キャリアフレーム510はさらに、複数のセンサハウジング582、584、586を支持する。センサハウジング582、584、586はそれぞれ、キャリアフレーム510の外側表面514に配置されている。センサハウジング582、584、586はキャリアフレーム510の一部を形成しているが、他の実施例ではセンサハウジング582、584、586は当業者に明らかな技術でキャリアフレーム510の外側表面514に固定されたモジュラー式のユニットであってもよい。
図5に示される実施例では、センサハウジング582、584、586のそれぞれに、センサ581、583、585が配置されている。一実施例においては、センサ581、583、585はリニアエンコーダである。リニアエンコーダは、アブソリュートリニアエンコーダであってもよいし、インクリメンタルリニアエンコーダであってもよい。また、アブソリュートリニアエンコーダまたはインクリメンタルリニアエンコーダは、光スケールを読み取る光読み取りヘッド、磁気スケールを読み取る磁気読み取りヘッド、または当業者に明らかなその他の読み取りヘッドの任意の組合せを含んでもよい。他の実施例では本発明の趣旨を逸脱しない限り、センサ581、583、585は任意の他のセンサに変更されてもよいし、そのような他のセンサが追加されてもよい。
図5に示される実施例においては、センサハウジング582、584、586はそれぞれ対応する圧電アクチュエータモジュール520、530、540の近傍に配置される。この場合、各センサハウジングに設けられたリニアエンコーダは、対応する細長支持構造の表面からスケールを読み取って、センサハウジングの位置を測定する。これにより、対応する支持構造の表面に対するキャリアフレームの位置が測定される。例えば、図2においては、センサハウジング(図示せず)に収容されたリニアエンコーダ(図示せず)は細長支持構造250の表面287に配置されたスケール(図示せず)を読み取って表面287におけるセンサハウジングの位置を決定する。同様にして、他のセンサハウジング(図示せず)に収容されたリニアエンコーダ(図示せず)は細長支持構造270の表面289に配置されたスケール(図示せず)を読み取って表面289におけるセンサハウジングの位置を決定する。さらに、センサハウジング(図示せず)に収容されたリニアエンコーダ(図示せず)は細長支持構造260の表面288に配置されたスケール(図示せず)を読み取って表面288におけるセンサハウジングの位置を決定する。
しかし、本発明は、1つまたは複数の細長支持構造の表面に配置されたスケールを読み取るリニアエンコーダには限られない。他の実施例では、キャリアフレーム510に付随する1つまたは複数のリニアエンコーダ(例えば、センサまたはリニアエンコーダ581、583、585)は、細長支持構造から離れて位置するスケール(例えば細長支持構造から離れた位置にあるガラススケール)を読み取ってもよい。また、本発明は3つの個別のセンサハウジングを支持するキャリアフレームには限られない。他の実施例では本発明の趣旨から逸脱しない限り、任意の数のセンサモジュール及びセンサハウジングがキャリアフレーム510の外側表面514に設けられてもよく、これらセンサによりキャリアフレーム510の位置が測定されてもよい。
図5には示されていないが、センサまたはリニアエンコーダ581、583、585の測定結果は、例えば図2に示される位置決めシステムの制御モジュールにフィードバックされてもよい。この場合、圧電アクチュエータモジュール520、530、540に供給される制御信号を介してキャリアフレーム510の位置、傾斜、回転を与える閉ループフィードバックにリニアエンコーダの測定結果が与えられてもよい。
本明細書に記載の実施形態は既存の位置決めシステムとは異なり、複数のアクチュエータ及び複数の細長支持構造を単一のインターフェイスへと結合している。この単一のインターフェイスは、アクチュエータの接触面に高い剛性を実現するとともに摩擦及びスティクションを実質的に除去する。また、本明細書に記載の実施形態は圧電アクチュエータの設計を均一にすることができるので、製造コスト及びメンテナンスによるダウンタイムを小さくすることができる。
また、本明細書に記載の位置決めシステムは、一群の細長支持構造(例えば図2の細長支持構造250、260、270)を共有して多数のキャリアフレームを位置決めしてもよい。図6は、本発明の一実施形態に係る位置決めシステムを用いて多数の光学素子602A、602B、602Cを位置決めする光学デバイス600の一部を切り取って内部を示す斜視図である。例えば、図2の位置決めシステムを使用して各光学素子は位置決めされる。一実施例においては、光学デバイス600は、密閉ハウジング601に密に実装された1つまたは複数のレンズ素子602を位置決めする可変ズームレンズアセンブリである。
図6に示される実施例においては、光学デバイス600は、符号602A、602B、602Cで示される3つの別個の光学素子を含む。光学素子602A、602B、602Cはそれぞれ、光学ハウジング604A、604B、604Cに収容されている。光学ハウジング604A、604B、604C、及びそれらハウジングの各々に収容されている光学素子602A、602B、602Cは、それぞれキャリアフレーム610A、610B、610Cに支持されている。
キャリアフレーム610A、610B、610Cはともに、符号650、660、670で示される一群の細長支持構造で支持されている。図6に示される実施例においては、光学デバイス600のハウジング601の内面601Aが各細長支持構造650、660、670を支持しているので、これら支持構造はハウジング601の安定性及び剛性に影響する。
キャリアフレーム610A、610B、610Cは、共通する一群の細長支持構造650、660、670に沿って一群の対応する圧電アクチュエータモジュールにより制御モジュールからの制御信号に応答して位置決めされる。これらの圧電アクチュエータモジュールはそれぞれ、細長支持構造650、660、670に係合する。制御モジュールは例えば図1Aの投影系制御部PSCである。例えば、圧電アクチュエータモジュール620A、630A、630Bはそれぞれ細長支持構造650、660、670に係合することにより細長支持構造650、660、670に対しキャリアフレーム610Aを位置決めする。図6には必ずしも明示されていないが、一群の圧電アクチュエータモジュールはそれぞれ制御信号に応答して細長支持構造650、660、670に係合することにより細長支持構造650、660、670に対しキャリアフレーム610B、610Cを位置決めする。例えば、圧電アクチュエータモジュール620A、630A、630Bの機能及び動作は、図2、図3、図4A乃至図4Eを参照して述べた同様のデバイスと同様であってもよい。
各キャリアフレーム610A、610B、610Cは、センサハウジングの内部に設けられた1つまたは複数のセンサ(例えばリニアエンコーダ)を含む。例えば、キャリアフレーム610Aは、センサ681Aを内部に有するセンサハウジング682Aを支持する。また、センサモジュール681Bはキャリアフレーム610Bに支持されるセンサハウジング682Bの内部に設けられ、センサモジュール681Cはキャリアフレーム610Cに支持されるセンサハウジング682Cの内部に設けられている。一実施例においては、リニアエンコーダ681A、681B、681Cの構成は、図5のリニアエンコーダを参照して述べた同様のデバイスと同様であってもよい。
図6の実施例においては、センサ681A、681B、681Cは、共通のガラススケール687を読み取るリニアエンコーダである。ガラススケール687は、細長支持構造650から離れてその近傍に配置されている。図6には示されていないが、キャリアフレーム610A、610B、601Cは、細長支持構造660、670から離れてその近傍に配置されるガラススケールを読み取るセンサモジュールを支持してもよい。一実施例においては、各キャリアフレームに関する3つのリニアエンコーダの測定結果により、各キャリアフレームの位置、傾斜、回転についての情報が与えられる。これは図5を参照して述べたのと同様であってもよい。
また、キャリアフレーム610A、610B、610Cに関してリニアエンコーダ681A、681B、681Cから得られた情報は、光学デバイスに付随する制御モジュール(例えば図1Aの投影系制御部PSC)にフィードバックされてもよい。これは例えば図2を参照して述べたのと同様であってもよい。この場合、リニアエンコーダ681A、681B、681Cの測定結果は、キャリアフレーム610A、610B、610Cに付随する圧電アクチュエータモジュールに供給される制御信号を通じてキャリアフレーム610A、610B、610Cの位置、傾斜、回転についての閉ループフィードバックに与えられてもよい。
この実施形態により、光学デバイス内部に密に実装された光学素子及びそれに対応するキャリアフレームにおいて各密装光学素子の位置、傾斜、回転を閉ループフィードバックで制御することができる。
図6の実施例では3つの光学素子が3つの対応するキャリアフレームに支持されているが、本発明はこれに限られない。他の実施例では、細長支持構造650、660、670は当業者に制御可能と認識される任意の数の密装光学素子を支持してもよい。
また、上述の各実施形態においては光学素子を支持するキャリアフレームが3つの細長支持構造に沿って位置決めされ傾斜され回転されている。しかし、他の実施例では、本発明の趣旨から逸脱しない限り、キャリアフレームは任意の数の細長支持構造で支持されてもよい。また、この場合、キャリアフレームは、細長支持構造に係合する圧電アクチュエータモジュールによって、細長支持構造に沿って位置決めされ傾斜され回転されてもよい。
一実施例においては、図2の細長支持構造250、260、270等の細長支持構造は、三角形または実質的に三角形状の断面を有する必要はない。一実施例においては、細長支持構造の断面は円形または半円であり、対応する圧電アクチュエータとの接触が細いライン状であってもよい。更なる一実施例においては、本発明の趣旨から逸脱しない限り、断面が三角形、実質的三角形状、円形、半円、または多角形の細長ロッドが一群の細長支持構造に混在していてもよい。この場合においても細長支持構造に係合する圧電アクチュエータには上述のように、接線方向及び径方向のコンプライアンスが要求される。
一実施例においては、細長支持構造は、細長プレートであってもよい。この場合、接線方向のコンプライアンスが細長表面に必要とされないのであれば、単一の圧電素子を有する圧電アクチュエータモジュールが細長プレートに係合してもよい。
上述のように、細長支持構造は実質的に三角形の断面を有し、それに対応する圧電アクチュエータモジュールの第1及び第2の圧電素子はそれぞれ隣接する細長表面に係合してもよい(例えば図2では細長支持構造250の細長表面252、254に第1及び第2の圧電素子222、224が係合している)。この場合、細長支持構造の実質的に三角形の断面形状において、係合される隣接細長表面間の角度を小さく変更してもよい。これにより、各圧電モジュール内に生じる力を制限して、キャリアフレーム及び光学素子に伝わる反作用力の径方向成分を小さくすることができる。
図2の実施例においては、各々が2つの圧電素子を有する3つの圧電アクチュエータ要素が位置決めシステム200に組み込まれている。しかし、他の実施例では、これら3つの圧電素子の組は、各々が単一の圧電素子を有する6つの圧電アクチュエータモジュールに置き換えられてもよい。この場合、1つの光学素子を収容する1つのキャリアフレームにより3つの圧電アクチュエータモジュールが支持されてもよい。これら3つの圧電アクチュエータモジュールはそれぞれ、多角形断面を有する細長ロッドの一表面で動作してもよい。一実施例においては、これらの角柱細長ロッドがキャリアフレームを外表面近傍で貫通し、キャリアフレームの移動方向(例えば光学デバイスの光軸)に平行に配置されていてもよい。
キャリアフレームの外面近傍にさらに3つの細長プレートが配置され、各細長プレートの平坦面がキャリアフレームの外面に対向していてもよい。キャリアフレームは、細長プレートの平坦面で動作する単一の圧電素子を各々が含む3つの圧電アクチュエータモジュールを支持してもよい。一実施例においては、これら3つの追加された圧電アクチュエータモジュールは細長プレート表面に対し径方向に柔軟であり、キャリアフレームが静止しているときに細長プレートに係合していてもよい。
上述の図6の実施例では、一群の細長ロッド及び細長プレートが、光学デバイスに密に実装された多数のキャリアフレームにより共通に使用される。一実施例においては、細長プレートは若干湾曲していてもよく、光学デバイスのハウジング(例えば図6のハウジング602)の一部であってもよい。この場合、システムには、キャリアフレームの回転を制御及び/または制限する機構が追加されてもよい。
キャリアフレームは、摩擦のない補助ベアリングを支持してもよい。補助ベアリングは、光学デバイスのハウジング内面または細長プレートに対して動作する。補助ベアリングは例えば流体(空気)ベアリングまたは磁気浮上式ベアリングであるがこれらには限られない。角柱細長ロッドに係合する3つの圧電アクチュエータモジュールは、1つまたは複数の「リニアモータ」アクチュエータまたはその他のリニアアクチュエータに置き換えられてもよい。この場合、リニアアクチュエータは粗動に用い、径方向の圧電アクチュエータを併用することにより精密位置決め、固定、静止剛性等を実現してもよい。磁気浮上式ベアリング及びリニアモータの機能は、統合された一組の磁気要素によって実現することも可能である。
図7は、本発明の一実施形態に係る光学システム内で光学素子を位置決めする方法700を説明するためのフローチャートである。ステップ702においては、光学デバイス内の光学素子の長手方向位置、横方向位置、及び回転の少なくとも1つが測定される。一実施例においては、ステップ702の測定は、光スケールまたは磁気スケールを読み取るリニアエンコーダ(例えばアブソリュートリニアエンコーダ及び/またはインクリメンタルリニアエンコーダ)を使用して行われてもよい。また、一実施例においては、長手方向の位置測定は光学デバイスの光軸に実質的に平行な方向に行われ、光学素子の横方向位置の測定は光学デバイスの光軸に実質的に垂直な方向に行われ、光学素子の回転の測定は光軸に実質的に垂直な任意の軸に対して行われる。
ステップ704においては制御信号が、ステップ702で得られた光学素子の長手方向位置、横方向位置、及び回転の測定結果に少なくとも基づいて生成される。ステップ706においては、生成された制御信号に応答して、第1及び第2の力の組合せが、光学デバイスの光学素子を各々が支持する複数の細長構造の1つの少なくとも1つの表面に与えられる。続いてステップ708においては、与えられた第1及び第2の力の組合せを使用して、光学デバイスの光学素子の長手方向位置、横方向位置、及び回転の1つまたは複数が調整される。
一実施例においては、第1の力は細長表面に実質的に垂直な方向に与えられ、第2の力は細長表面に実質的に平行な方向に与えられてもよい。また、一実施例においては、本発明の趣旨から逸脱しない限り、第1及び第2の力の組合せは順次与えられてもよいし、別々に与えられてもよいし、第1及び第2の力を任意に組み合わせて周期的に与えてもよい。
一実施例においては、ステップ706、708は、細長支持構造の細長表面(例えば図2の細長支持構造250の細長表面252、254)に係合する1つまたは複数の圧電素子(例えば図2の圧電素子222、224)を有する圧電アクチュエータモジュール(例えば図2の圧電アクチュエータモジュール220)により実行されてもよい。この場合、ステップ704の制御信号は、例えば図1Aの投影系制御部PSC等の制御モジュールにより生成されてもよい。しかし、他の実施例においては、本発明の趣旨から逸脱しない限り、ステップ706及びステップ708は、任意の他のアクチュエータモジュールまたは複数のアクチュエータモジュールの組合せ(例えば機械式アクチュエータ及びリニアモータ)により実行されてもよい。
上述の実施形態においては、例えば図2のシステム200等の位置決めシステムは、投影系の光学デバイス内の1つまたは複数の光学素子の位置決めに使用されている。光学デバイスは1つまたは複数の密に実装されたレンズ素子を収容する可変ズームレンズアセンブリを含むがこれに限られない。しかし、本発明は投影系とともに使用される位置決めシステムには限られない。他の実施例においては、本発明の位置決めシステムは、本発明の趣旨から逸脱しない限り、任意の光学システムに組み込まれてもよい。例えば、位置決めシステム(例えば図2に示す上述のシステム)は、光のパターンを直接的または間接的に集光して光学像を形成する光学システムとともに使用されてもよい。そのような光学システムは例えば、照明された表面の特性に従って該表面から得られる散乱光により光学像を形成するものを含むがこれに限られない。
[結語]
本発明の種々の実施例を上に記載したが、それらはあくまでも例示であって、それらに限定されるものではない。本発明の精神と範囲に反することなく種々に変更することができるということは、関連技術の当業者には明らかなことである。本発明の範囲と精神は上述の例示に限定されるものではなく、請求項とその均等物によってのみ定義されるものである。
「課題を解決する手段」及び「要約書」の項ではなく「発明の詳細な説明」の項が請求項を解釈するのに使用されるように意図されている。「課題を解決する手段」及び「要約書」の欄は本発明者が考えた本発明の実施例の1つ以上を示すものであるが、すべてを説明するものではない。よって、本発明及び請求項をいかなる形にも限定するものではない。

Claims (23)

  1. 光学デバイス内部の光学素子を位置決めするシステムであって、
    前記光学素子を支持するフレームと、
    前記フレームを支持する少なくとも1つの細長表面を各々が備える1つまたは複数の細長支持構造と、
    前記フレームにより支持され細長支持構造に係合する1つまたは複数のアクチュエータモジュールと、
    各アクチュエータモジュールを駆動する制御信号を供給する制御部と、を備え、
    各アクチュエータモジュールは、(i)細長支持構造の少なくとも1つの細長表面に実質的に垂直な方向の第1の力を該細長表面に作用させ、(ii)該細長表面に実質的に平行な方向の第2の力を該細長表面に作用させる少なくとも1つの圧電素子を備え、
    駆動されたアクチュエータモジュールの少なくとも1つの圧電素子は前記第1及び第2の力を該細長表面に組み合わせて作用させて前記フレームを該細長表面に沿って位置決めすることを特徴とするシステム。
  2. 細長支持構造の断面は多角形、円形、または半円形であることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. 細長支持構造の断面は三角形であることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  4. 細長支持構造は3つ設けられており、3つの細長支持構造の長手方向軸はいずれも前記光学デバイスの光軸に実質的に平行であることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  5. 駆動されたアクチュエータモジュールの少なくとも1つの圧電素子は、細長支持構造の細長表面に前記第1の力及び前記第2の力を順次作用させることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  6. 駆動されたアクチュエータモジュールの少なくとも1つの圧電素子は、各細長支持構造の細長表面に前記第1及び第2の力の同一の組合せを作用させることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  7. 前記フレームは、細長支持構造に対する前記フレームの位置を測定するリニアエンコーダを備え、
    各アクチュエータモジュールに供給される前記制御信号は、該リニアエンコーダモジュールによる測定結果に基づくことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  8. 前記細長支持構造に支持されており、別の光学素子を支持する別のフレームと、
    前記別のフレームにより支持され前記細長支持構造に係合する別のアクチュエータと、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  9. 前記制御部は、各アクチュエータモジュールに同一の制御信号を供給することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  10. 前記光学素子はレンズ素子であり、前記光学デバイスは望遠ズーム光学系であることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  11. 照明系からの放射ビームにパターンを付与するパターニングデバイスを支持する支持構造と、
    基板を支持する基板支持部へとパターン付きビームを投影する投影系と、を備えるリソグラフィ装置であって、
    前記投影系は光学素子を位置決めするシステムを備え、該システムは、
    前記光学素子を支持するフレームと、
    前記フレームを支持する少なくとも1つの細長表面を各々が備える1つまたは複数の細長支持構造と、
    前記フレームにより支持され細長支持構造に係合する1つまたは複数のアクチュエータモジュールと、
    各アクチュエータモジュールを駆動する制御信号を供給する制御部と、を備え、
    各アクチュエータモジュールは、(i)細長支持構造の少なくとも1つの細長表面に実質的に垂直な方向の第1の力を該細長表面に作用させ、(ii)該細長表面に実質的に平行な方向の第2の力を該細長表面に作用させる少なくとも1つの圧電素子を備え、
    駆動されたアクチュエータモジュールの少なくとも1つの圧電素子は前記第1及び第2の力を該細長表面に組み合わせて作用させて前記フレームを該細長表面に沿って位置決めすることを特徴とするリソグラフィ装置。
  12. 細長支持構造の断面は多角形、円形、または半円形であることを特徴とする請求項11に記載のリソグラフィ装置。
  13. 細長支持構造の断面は三角形であることを特徴とする請求項11に記載のリソグラフィ装置。
  14. 駆動されたアクチュエータモジュールの少なくとも1つの圧電素子は、細長支持構造の細長表面に前記第1の力及び前記第2の力を順次作用させることを特徴とする請求項11に記載のリソグラフィ装置。
  15. 駆動されたアクチュエータモジュールの少なくとも1つの圧電素子は、各細長支持構造の細長表面に前記第1及び第2の力の同一の組合せを作用させることを特徴とする請求項11に記載のリソグラフィ装置。
  16. 前記フレームは、細長支持構造に対する前記フレームの位置を測定するリニアエンコーダを備え、
    各アクチュエータモジュールに供給される前記制御信号は、該リニアエンコーダモジュールによる測定結果に基づくことを特徴とする請求項11に記載のリソグラフィ装置。
  17. 前記細長支持構造に支持されており、別の光学素子を支持する別のフレームと、
    前記別のフレームにより支持され前記細長支持構造に係合する別のアクチュエータと、をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載のリソグラフィ装置。
  18. 前記制御部は、各アクチュエータモジュールに同一の制御信号を供給することを特徴とする請求項11に記載のリソグラフィ装置。
  19. 前記光学素子はレンズ素子であり、光学デバイスは望遠ズーム光学系であることを特徴とする請求項11に記載のリソグラフィ装置。
  20. 光学デバイス内部の光学素子を位置決めする方法であって、
    前記光学素子の長手方向位置、前記光学素子の横方向位置、及び前記光学素子の回転の1つまたは複数を測定し、
    測定された長手方向位置、横方向位置、及び回転の1つまたは複数に応じて、前記光学デバイスの前記光学素子を支持する複数の細長支持構造の1つにおける少なくとも1つの細長表面に第1及び第2の力を組み合わせて作用させ、
    前記第1及び第2の力の組合せを少なくとも使用して、前記光学素子の長手方向位置、横方向位置、及び回転の1つまたは複数を調整することを含むことを特徴とする方法。
  21. 測定された長手方向位置、横方向位置、及び回転に基づいて制御信号を生成し、
    生成された制御信号に少なくとも基づいて少なくとも1つの細長表面に第1及び第2の力を組み合わせて作用させることをさらに含むことを特徴とする請求項20に記載の方法。
  22. 前記作用させるステップは、
    少なくとも1つの細長表面に実質的に垂直な方向に前記第1の力を作用させ、
    少なくとも1つの細長表面に実質的に平行な方向に前記第2の力を作用させることを含むことを特徴とする請求項20に記載の方法。
  23. 前記測定するステップは、
    前記光学デバイスの光軸に実質的に平行な方向に前記光学素子の長手方向位置を測定し、
    前記光学デバイスの光軸に実質的に垂直な方向に前記光学素子の横方向位置を測定し、
    前記光学デバイスの光軸に実質的に垂直な任意の軸まわりの前記光学デバイスの回転を測定することを含むことを特徴とする請求項20に記載の方法。
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