JP2010040794A - 減光ユニット、検出装置、露光装置、およびデバイス製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 比較的簡素な構成にしたがって、所望の減光率を容易に且つ迅速に実現することのできる減光ユニット。
【解決手段】 入射した光束の光強度を減衰させて射出する減光ユニット(13)は、光透過性の基板(13a)と、この該基板に接するように着脱自在に配置された所定の減光率分布を有する減光フィルム(13b)と、基板と減光フィルムとの位置関係を保持するための保持部材(13c:13ca,13cb)とを備えている。
【選択図】 図2
【解決手段】 入射した光束の光強度を減衰させて射出する減光ユニット(13)は、光透過性の基板(13a)と、この該基板に接するように着脱自在に配置された所定の減光率分布を有する減光フィルム(13b)と、基板と減光フィルムとの位置関係を保持するための保持部材(13c:13ca,13cb)とを備えている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、減光ユニット、検出装置、露光装置、およびデバイス製造方法に関する。さらに詳細には、本発明は、例えば半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等のデバイスをリソグラフィー工程で製造するための露光装置に用いられる各種センサのための光量調整用の減光ユニットに関するものである。
この種の露光装置では、照明光(露光光)の本来の照明光路中や照明光路から分岐した分岐光路中に各種のセンサが設けられている。そして、各種センサへの入射光の減光手段として、主にガラス基板にCr(クロム)膜を蒸着させた光量調整用のNDフィルタ(濃度フィルタ)が使用されている。NDフィルタでは、Cr膜の膜厚をコントロールすることにより、所望の減光率を達成している。
NDフィルタの減光率はCr膜の膜厚に依存するため、所望の減光率ごとに所要の膜厚のCr膜が蒸着されたNDフィルタが必要となる。したがって、減光率の異なる新たなNDフィルタを使用する場合、ガラス基板の確保から開始して、所要の膜厚のCr膜を蒸着しなければならないため、対応するまでのリードタイムが長くなってしまう。
減光率の異なる新たなNDフィルタの使用に迅速に対応するには、減光率の異なるNDフィルタを数多く確保しなければならない。この場合、実際に使用するNDフィルタ以外の多くのNDフィルタが余剰品となって無駄になる。特に、露光装置で使用される各種センサのためのNDフィルタでは微妙な光量調整が要求されることが多く、確保すべきNDフィルタの枚数も増大する傾向にある。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、比較的簡素な構成にしたがって、所望の減光率を容易に且つ迅速に実現することのできる減光ユニットを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の第1形態では、入射した光束の光強度を減衰させて射出する減光ユニットであって、
光透過性の基板と、該基板に接するように着脱自在に配置された所定の減光率分布を有する減光フィルムとを備えていることを特徴とする減光ユニットを提供する。
光透過性の基板と、該基板に接するように着脱自在に配置された所定の減光率分布を有する減光フィルムとを備えていることを特徴とする減光ユニットを提供する。
本発明の第2形態では、第1形態の減光ユニットと、該減光ユニットを経た光を検出する光検出器とを備えていることを特徴とする検出装置を提供する。
本発明の第3形態では、第1形態の減光ユニットを備え、所定のパターンを感光性基板に露光することを特徴とする露光装置を提供する。
本発明の第4形態では、第2形態の検出装置を備え、所定のパターンを感光性基板に露光することを特徴とする露光装置を提供する。
本発明の第5形態では、第3形態または第4形態の露光装置を用いて、前記所定のパターンを前記感光性基板に露光する露光工程と、
前記所定のパターンが転写された前記感光性基板を現像し、前記所定のパターンに対応する形状のマスク層を前記感光性基板の表面に形成する現像工程と、
前記マスク層を介して前記感光性基板の表面を加工する加工工程とを含むことを特徴とするデバイス製造方法を提供する。
前記所定のパターンが転写された前記感光性基板を現像し、前記所定のパターンに対応する形状のマスク層を前記感光性基板の表面に形成する現像工程と、
前記マスク層を介して前記感光性基板の表面を加工する加工工程とを含むことを特徴とするデバイス製造方法を提供する。
本発明では、従来技術においてガラス基板に蒸着させていたCr膜の部分をフィルム化するという着想に基づいて、減光フィルムを光透過性の基板に接するように着脱自在に配置することにより、NDフィルタの機能を有する減光ユニットを実現している。その結果、本発明の減光ユニットでは、例えば異なる減光率を有する複数の減光フィルムと1つの基板とを準備し、基板に接するように配置すべき減光フィルムを所要の減光率を有する減光フィルムに切り換えるだけで、比較的簡素な構成にしたがって所望の減光率を容易に且つ迅速に実現することができる。
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる露光装置の構成を概略的に示す図である。図1において、感光性基板であるウェハWの法線方向に沿ってZ軸を、ウェハWの面内において図1の紙面に平行な方向にX軸を、ウェハWの面内において図1の紙面に垂直な方向にY軸をそれぞれ設定している。
図1を参照すると、本実施形態の露光装置では、光源LSから露光光(照明光)が供給される。光源LSとして、たとえば193nmの波長の光を供給するArFエキシマレーザ光源や、248nmの波長の光を供給するKrFエキシマレーザ光源などを用いることができる。光源LSから射出されたほぼ平行な光束は、周知の構成を有するビーム送光系1に入射する。
ビーム送光系1に入射した光束は、所定の矩形状の断面を有する光束に整形された後、ビーム形状可変部2を介して、マイクロフライアイレンズ(またはフライアイレンズ)3に入射する。ビーム送光系1は、入射光束を適切な大きさおよび形状の断面を有する光束に変換しつつビーム形状可変部2へ導くとともに、ビーム形状可変部2(ひいてはマイクロフライアイレンズ3)へ入射する光束の位置変動および角度変動をアクティブに補正する機能を有する。
ビーム形状可変部2は、回折光学素子2a、変倍光学系(不図示)などを含み、マイクロフライアイレンズ3の入射面に形成される照野の大きさおよび形状を、ひいてはマイクロフライアイレンズ3の後側焦点面に形成される実質的な面光源の大きさおよび形状を変化させる機能を有する。回折光学素子2aは、入射光束の光束断面形状を異なる光束断面形状に変換する光学素子である。
一般に、回折光学素子は、基板に露光光(照明光)の波長程度のピッチを有する段差を形成することによって構成され、入射ビームを所望の角度に回折する作用を有する。マイクロフライアイレンズ3は、たとえば縦横に且つ稠密に配列された多数の正屈折力を有する微小レンズからなる光学素子であり、平行平面板にエッチング処理を施して微小レンズ群を形成することによって構成されている。
マイクロフライアイレンズでは、互いに隔絶されたレンズエレメントからなるフライアイレンズとは異なり、多数の微小レンズ(微小屈折面)が互いに隔絶されることなく一体的に形成されている。しかしながら、レンズ要素が縦横に配置されている点でマイクロフライアイレンズはフライアイレンズと同じ波面分割型のオプティカルインテグレータである。なお、マイクロフライアイレンズ3に代えて、回折光学素子や角柱状のロッド型インテグレータのようなオプティカルインテグレータを用いることもできる。
マイクロフライアイレンズ3に入射した光束は多数の微小レンズにより二次元的に分割され、光束が入射した各微小レンズの後側焦点面には光源がそれぞれ形成される。こうして、マイクロフライアイレンズ3の後側焦点面には、多数の光源からなる実質的な面光源(以下、「二次光源」という)が形成される。マイクロフライアイレンズ3の後側焦点面に形成された二次光源からの光束は、ビームスプリッター11に入射する。
ビームスプリッター11によって反射された光は、照明光路の外へ導かれ、リレー光学系12および減光ユニット13を介して、光検出器14に入射する。本実施形態にかかる減光ユニット13の構成および作用、並びにビームスプリッター11とリレー光学系12と減光ユニット13と光検出器14とにより構成される瞳強度モニター10の作用については後述する。
ビームスプリッター11を透過した光は、照明光路に沿って導かれ、コンデンサー光学系4を介してマスクブラインド5を重畳的に照明する。なお、マイクロフライアイレンズ3の後側または前側に開口絞りを配置して光束を制限することも可能である。こうして、照明視野絞りとしてのマスクブラインド5には、マイクロフライアイレンズ3を構成する各微小レンズの形状と焦点距離とに応じた矩形状の照野が形成される。
マスクブラインド5の矩形状の開口部(光透過部)を介した光束は、結像光学系6の集光作用を受けた後、所定のパターンが形成されたマスク(レチクル)Mを重畳的に照明する。すなわち、結像光学系6は、マスクブラインド5の矩形状開口部の像をマスクM上に形成することになる。
マスクステージMSによって支持されたマスクMを透過した光束は、投影光学系PLを介して、ウェハステージWSによって支持されたウェハ(感光性基板)W上にマスクパターンの像を形成する。こうして、投影光学系PLの光軸AXと直交する平面内においてウェハWを二次元的に駆動制御しながら一括露光またはスキャン露光を行うことにより、ウェハWの各露光領域にはマスクMのパターンが逐次露光される。
瞳強度モニター10は、例えば光検出器14としてCCD撮像部を備え、その撮像面がマイクロフライアイレンズ3の後側焦点面の照明瞳と光学的に共役な位置に配置されている。こうして、瞳強度モニター10は、照明瞳と光学的に共役な位置における光強度分布の情報に基づいて、照明瞳に形成される光強度分布、すなわち瞳強度分布を計測する。
瞳強度モニター10では、センサとしての光検出器14の検出感度などに応じて、光強度の最大値が所定の値以下に抑えられた所要の光強度の光束を光検出器14に入射させる必要がある。この目的のため、瞳強度モニター10は、入射した光束の光強度を所要の減光率で一律に減衰させて射出する減光ユニット13を備え、この減光ユニット13を介して光量調整された光束を光検出器14に入射させている。
減光ユニット13は、図2に示すように、光透過性の基板13aと、減光フィルム13bと、保持部材13cとを備えている。基板13aは、例えば円形状の外形形状を有するガラス基板であって、平行平面板の形態を有する。減光フィルム13bは、基板13aとほぼ同じ外形形状を有し、露光光に対する耐久性および減光特性を有する光学材料、例えばフッ素系ポリマーまたはフッ素樹脂により形成されている。
また、減光フィルム13bは、有効領域(有効光束が通過する領域)の全体に亘って一定の厚さを有する。その結果、減光フィルム13bは、その厚さに応じて、有効領域の全体に亘って一定の減光率分布を有することになる。減光ユニット13は、互いに異なる減光率を有する複数の減光フィルム、すなわち互いに厚さの異なる複数の減光フィルムを交換可能に備えている。
保持部材13cは、基板13aおよび減光フィルム13bの外形形状に応じた一対の円環状の部材13caと13cbとを有する。この一対の部材13caと13cbとは、互いに接するように配置された基板13aおよび減光フィルム13bを両側から挟み込む姿勢で互いに係合するように構成されている。
減光ユニット13では、異なる減光率を有する複数の減光フィルムから所望の減光率を有する減光フィルム13bを選択し、選択した減光フィルム13bを基板13aに接するように配置する。そして、互いに接するように配置された基板13aおよび減光フィルム13bを両側から挟み込むように、保持部材13の一対の部材13caと13cbとを互いに係合させることにより、基板13aと減光フィルム13bとの位置関係を所要の状態に保持して固定する。
このように、本実施形態では、減光フィルム13bを基板13aに接するように着脱自在に配置することにより、NDフィルタの機能を有する減光ユニット13を実現している。その結果、減光ユニット13では、例えば異なる減光率を有する複数の減光フィルムと1つの基板13aとを準備し、基板13aに接するように配置すべき減光フィルムを所要の減光率を有する減光フィルム13bに切り換えるだけで、比較的簡素な構成にしたがって所望の減光率を容易に且つ迅速に実現することができる。
具体的に、瞳強度モニター10の場合、異なる減光率を有する複数の減光フィルムから、光検出器14の検出感度などに応じた所要の減光率を有する減光フィルム13bを選択し、この減光フィルム13bを基板13aに接するように配置して組み立てるだけで、容易に且つ迅速に所要の減光ユニット13を用意することができる。また、瞳強度モニター10において減光ユニット13に要求される特性が何らかの理由で変化することがあっても、所要の減光率を有する新たな減光フィルムに切り換えるだけで、容易に且つ迅速に減光ユニット13の特性を所要の減光特性に変更することができる。
なお、上述の説明では、瞳強度分布を計測する瞳強度モニター10中のセンサのための減光ユニットに対して本発明を適用している。しかしながら、これに限定されることなく、露光装置や検出装置を含む他の適当な光学装置で用いられる様々なセンサのための減光ユニットに対しても同様に、本発明を適用することができる。
一例として、露光装置の場合、送光ビーム系においてビームの位置を検出する位置センサや、光軸に対するビームの角度を検出する角度センサに対して、本発明の減光ユニットを適用することができる。また、感光性基板(ウェハなど)に達する光の平均的な強度を検出する露光量モニターに用いられる光量センサ、マスク用のアライメント系や感光性基板用のアライメント系に用いられる各種センサなどに対して、本発明の減光ユニットを適用することができる。
また、上述の説明では、入射光束の光強度を所要の減光率で一律に減衰させる一律減衰型の減光ユニットに対して本発明を適用している。しかしながら、これに限定されることなく、入射光束の光強度を所要の減光率分布にしたがって減衰させる分布減衰型の減光ユニットに対して本発明を適用することもできる。分布減衰型の減光ユニットは、有効領域の全体に亘って一定の厚さを有する減光フィルム13bに代えて、図3に示すような有効領域の全体に亘って変化する厚さ分布を有する減光フィルム13dを用いることにより実現される。
図3の変形例にかかる減光ユニットに用いられる減光フィルム13dでは、一例として、基板13aに接するように配置される面13daが平面状に形成され、面13daに対向する面13dbが外側に凸の円筒面状に形成されている。この場合、減光フィルム13dの厚さは図3中の水平方向に沿って変化し、ひいては減光フィルム13dの減光率分布も図3中の水平方向に沿って変化することになる。
分布減衰型の減光ユニットも、一律減衰型の場合と同様に、互いに異なる減光率分布を有する複数の減光フィルム、すなわち互いに厚さ分布の異なる複数の減光フィルムを交換可能に備えている。したがって、異なる減光率分布を有する複数の減光フィルムから所望の減光率分布を有する減光フィルム13dを選択し、選択した減光フィルム13dを基板13aに接するように配置することにより、容易に且つ迅速に所要の分布減衰型の減光ユニットを用意することができる。
分布減衰型の減光ユニットについては、いわゆるムラ補正フィルタの機能を有する光学要素として様々な用途が可能である。例えば、本実施形態の露光装置の場合、被照射面であるマスクMのパターン面またはウェハWの露光面と光学的に共役な位置、例えばマスクブラインド5の近傍の位置に分布減衰型の減光ユニットを配置することにより、被照射面における照度分布を調整することができる。また、被照射面と光学的にフーリエ変換の関係にある位置、例えば結像光学系6の瞳面の位置に分布減衰型の減光ユニットを配置することにより、投影光学系PLの瞳面に形成される瞳強度分布を調整することができる。
また、上述の説明では、互いに係合する一対の円環状の部材13caと13cbとにより保持部材13cを構成しているが、保持部材の具体的な構成については様々な形態が可能である。また、減光フィルムを基板に接するように配置するだけで、減光フィルムと基板とが密着してその位置関係が保持される場合には、保持部材の利用を省略することもできる。
なお、上述の実施形態では、マスクの代わりに、所定の電子データに基づいて所定パターンを形成する可変パターン形成装置を用いることができる。このような可変パターン形成装置を用いれば、パターン面が縦置きでも同期精度に及ぼす影響を最低限にできる。なお、可変パターン形成装置としては、たとえば所定の電子データに基づいて駆動される複数の反射素子を含むDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)を用いることができる。DMDを用いた露光装置は、例えば特開2004−304135号公報、国際特許公開第2006/080285号パンフレットに開示されている。また、DMDのような非発光型の反射型空間光変調器以外に、透過型空間光変調器を用いても良く、自発光型の画像表示素子を用いても良い。なお、パターン面が横置きの場合であっても可変パターン形成装置を用いても良い。
上述の実施形態の露光装置は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
次に、上述の実施形態にかかる露光装置を用いたデバイス製造方法について説明する。図4は、半導体デバイスの製造工程を示すフローチャートである。図4に示すように、半導体デバイスの製造工程では、半導体デバイスの基板となるウェハWに金属膜を蒸着し(ステップS40)、この蒸着した金属膜上に感光性材料であるフォトレジストを塗布する(ステップS42)。つづいて、上述の実施形態の投影露光装置を用い、マスク(レチクル)Mに形成されたパターンをウェハW上の各ショット領域に転写し(ステップS44:露光工程)、この転写が終了したウェハWの現像、つまりパターンが転写されたフォトレジストの現像を行う(ステップS46:現像工程)。その後、ステップS46によってウェハWの表面に生成されたレジストパターンをマスクとし、ウェハWの表面に対してエッチング等の加工を行う(ステップS48:加工工程)。
ここで、レジストパターンとは、上述の実施形態の投影露光装置によって転写されたパターンに対応する形状の凹凸が生成されたフォトレジスト層であって、その凹部がフォトレジスト層を貫通しているものである。ステップS48では、このレジストパターンを介してウェハWの表面の加工を行う。ステップS48で行われる加工には、例えばウェハWの表面のエッチングまたは金属膜等の成膜の少なくとも一方が含まれる。なお、ステップS44では、上述の実施形態の投影露光装置は、フォトレジストが塗布されたウェハWを、感光性基板つまりプレートPとしてパターンの転写を行う。
図5は、液晶表示素子等の液晶デバイスの製造工程を示すフローチャートである。図5に示すように、液晶デバイスの製造工程では、パターン形成工程(ステップS50)、カラーフィルタ形成工程(ステップS52)、セル組立工程(ステップS54)およびモジュール組立工程(ステップS56)を順次行う。
ステップS50のパターン形成工程では、プレートPとしてフォトレジストが塗布されたガラス基板上に、上述の実施形態の投影露光装置を用いて回路パターンおよび電極パターン等の所定のパターンを形成する。このパターン形成工程には、上述の実施形態の投影露光装置を用いてフォトレジスト層にパターンを転写する露光工程と、パターンが転写されたプレートPの現像、つまりガラス基板上のフォトレジスト層の現像を行い、パターンに対応する形状のフォトレジスト層を生成する現像工程と、この現像されたフォトレジスト層を介してガラス基板の表面を加工する加工工程とが含まれている。
ステップS52のカラーフィルタ形成工程では、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応する3つのドットの組をマトリックス状に多数配列するか、またはR、G、Bの3本のストライプのフィルタの組を水平走査方向に複数配列したカラーフィルタを形成する。
ステップS54のセル組立工程では、ステップS50によって所定パターンが形成されたガラス基板と、ステップS52によって形成されたカラーフィルタとを用いて液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。具体的には、例えばガラス基板とカラーフィルタとの間に液晶を注入することで液晶パネルを形成する。ステップS56のモジュール組立工程では、ステップS54によって組み立てられた液晶パネルに対し、この液晶パネルの表示動作を行わせる電気回路およびバックライト等の各種部品を取り付ける。
また、本発明は、半導体デバイス製造用の露光装置への適用に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに形成される液晶表示素子、若しくはプラズマディスプレイ等のディスプレイ装置用の露光装置や、撮像素子(CCD等)、マイクロマシーン、薄膜磁気ヘッド、及びDNAチップ等の各種デバイスを製造するための露光装置にも広く適用できる。更に、本発明は、各種デバイスのマスクパターンが形成されたマスク(フォトマスク、レチクル等)をフォトリソグラフィ工程を用いて製造する際の、露光工程(露光装置)にも適用することができる。
なお、上述の実施形態では、露光光としてArFエキシマレーザ光(波長:193nm)やKrFエキシマレーザ光(波長:248nm)を用いているが、これに限定されることなく、他の適当な光源、たとえばi線(波長365nm)の光を供給する水銀ランプなどを用いる露光装置に対して本発明を適用することもできる。
また、上述の実施形態では、露光装置において用いられるセンサのための減光ユニットに対して本発明を適用している。しかしながら、これに限定されることなく、一般に、入射した光束の光強度を減衰させて射出する減光ユニットに対して本発明を適用することができる。
1 ビーム送光系
2 ビーム形状可変部
3 マイクロフライアイレンズ
4 コンデンサー光学系
5 マスクブラインド
6 結像光学系
10 瞳強度モニター
13 減光ユニット
13a 基板
13b,13d 減光フィルム
13c 保持部材
14 光検出器
LS 光源
M マスク
PL 投影光学系
W ウェハ
2 ビーム形状可変部
3 マイクロフライアイレンズ
4 コンデンサー光学系
5 マスクブラインド
6 結像光学系
10 瞳強度モニター
13 減光ユニット
13a 基板
13b,13d 減光フィルム
13c 保持部材
14 光検出器
LS 光源
M マスク
PL 投影光学系
W ウェハ
Claims (11)
- 入射した光束の光強度を減衰させて射出する減光ユニットであって、
光透過性の基板と、該基板に接するように着脱自在に配置された所定の減光率分布を有する減光フィルムとを備えていることを特徴とする減光ユニット。 - 前記基板は、平行平面板の形態を有することを特徴とする請求項1に記載の減光ユニット。
- 前記減光フィルムは、フッ素系ポリマーまたはフッ素樹脂により形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の減光ユニット。
- 前記減光フィルムは、有効領域の全体に亘って一定の厚さを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の減光ユニット。
- 前記減光フィルムは、有効領域の全体に亘って変化する厚さ分布を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の減光ユニット。
- 前記減光フィルムと異なる減光率分布を有する別の減光フィルムを交換可能に備えていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の減光ユニット。
- 前記基板と前記減光フィルムとの位置関係を保持するための保持部材を備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の減光ユニット。
- 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の減光ユニットと、該減光ユニットを経た光を検出する光検出器とを備えていることを特徴とする検出装置。
- 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の減光ユニットを備え、所定のパターンを感光性基板に露光することを特徴とする露光装置。
- 請求項8に記載の検出装置を備え、所定のパターンを感光性基板に露光することを特徴とする露光装置。
- 請求項9または10に記載の露光装置を用いて、前記所定のパターンを前記感光性基板に露光する露光工程と、
前記所定のパターンが転写された前記感光性基板を現像し、前記所定のパターンに対応する形状のマスク層を前記感光性基板の表面に形成する現像工程と、
前記マスク層を介して前記感光性基板の表面を加工する加工工程とを含むことを特徴とするデバイス製造方法。
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