JP2010040714A - 超音波接合方法及び超音波接合体 - Google Patents

超音波接合方法及び超音波接合体 Download PDF

Info

Publication number
JP2010040714A
JP2010040714A JP2008200955A JP2008200955A JP2010040714A JP 2010040714 A JP2010040714 A JP 2010040714A JP 2008200955 A JP2008200955 A JP 2008200955A JP 2008200955 A JP2008200955 A JP 2008200955A JP 2010040714 A JP2010040714 A JP 2010040714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bonding
ultrasonic
bonded
tin layer
tin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008200955A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Takahashi
康夫 高橋
Masakatsu Maeda
将克 前田
Mikio Shirai
幹夫 白井
Ikuro Nakagawa
郁朗 中川
Takashi Atsumi
貴司 渥美
Akihiro Yanagiuchi
昭宏 柳内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka University NUC
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Osaka University NUC
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka University NUC, Toyota Motor Corp filed Critical Osaka University NUC
Priority to JP2008200955A priority Critical patent/JP2010040714A/ja
Publication of JP2010040714A publication Critical patent/JP2010040714A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L24/00Arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies; Methods or apparatus related thereto
    • H01L24/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L24/34Strap connectors, e.g. copper straps for grounding power devices; Manufacturing methods related thereto
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/34Strap connectors, e.g. copper straps for grounding power devices; Manufacturing methods related thereto

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)

Abstract

【課題】本発明の目的は、超音波接合方法において、接合面積の拡大を可能にすると共に、素子や基板、或いは素子電極や基板配線などの損傷を回避することである。
【解決手段】本発明の実施の形態に係る超音波接合方法は、接合部材1を被接合部材2に圧接せしめると共に、接合部材1に超音波振動を与えることによって、接合部材1を被接合部材2に接合する方法において、接合部材1及び被接合部材2は銅を主成分として含み、接合部材1と被接合部材2の接合面11,21間に錫を主成分とする錫層4を介在せしめ、錫層4を挟んだ状態で接合部材1を被接合部材2に圧接し、常温で接合部材1に超音波振動を与えることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、超音波接合方法及び超音波接合体に関するものである。
従来から、エネルギー効率が高く、出力の高いパワーエレクトロニクスデバイスが求められており、該デバイスの高効率及び高出力を実現すべく、基板配線や素子電極などの材質には、電気抵抗の小さい銅が用いられている。そして、このような銅を材質とする基板配線と素子電極の接合には、はんだ接合や、導電性接着剤を用いた接合などが用いられている。
しかし、はんだ接合によれば、パワーエレクトロニクスデバイスが動作することによって、接合部分の温度がはんだ材の融点以上になってしまうと、はんだ材が溶ける虞がある。はんだ材が溶けると、基板配線と素子電極との間に接触不良が生じる虞がある。また、半導体デバイスでの配線接合にはんだ接合を用いると、半導体デバイス上の配線がはんだ材によって浸食されてしまう。
導電性接着剤を用いた接合によれば、はんだ接合に比べて、接合強度が弱く、接合界面での電気抵抗が高い。このため、導電性接着剤を用いた接合は、パワーエレクトロニクスデバイスでの配線接合には適さない。
そこで、はんだ接合や導電性接着剤を用いた接合で生じる問題を解決すべく、パワーエレクトロニクスデバイスでの配線接合に、超音波接合を用いることが提案されている(下掲の特許文献1参照)。超音波接合によれば、素子電極に接合荷重を加えて素子電極を基板配線に圧接させながら、該素子電極に超音波振動を与えることにより、基板配線と素子電極の接合面でスリップアンドフォールド機構が生じ、基板配線と素子電極が強固に接合される。
特開2008−47596号公報
近年、パワーエレクトロニクスデバイスの大電流化に伴い、接合面積の拡大が求められている。しかし、従来の超音波接合方法では、接合面積が小さい場合(50〜100μm)には適用できるが、接合面積が大きい場合(例えば1mm)への適用は困難であった。
例えば、素子電極に与える荷重及び超音波出力を大きくすることや、超音波接合時の温度を高めることにより、接合面積を拡大することができるかもしれない。しかし、いずれの方法においても、素子や基板の損傷を招く可能性が高い。
そこで、本発明の目的は、超音波接合方法において、接合面積の拡大を可能にすると共に、素子や基板、或いは素子電極や基板配線などの損傷を回避することである。
本発明に係る超音波接合方法は、接合部材(1)を被接合部材(2)に圧接せしめると共に、該接合部材に超音波振動を与えることによって、接合部材を被接合部材に接合する方法において、前記接合部材及び前記被接合部材は銅を主成分として含み、該接合部材と被接合部材の接合面間に錫を主成分とする錫層(4)を介在せしめ、前記錫層を挟んだ状態で前記接合部材を前記被接合部材に圧接し、常温で該接合部材に前記超音波振動を与えることを特徴とする。
上記超音波接合方法において、前記接合部材(1)を前記被接合部材(2)に圧接するときに該接合部材に与える荷重(単位はN)、及び前記超音波振動を発生させるための超音波出力(単位はW)は、該荷重を変数X、該超音波出力を変数Yと表した場合に、X=12、X=33、Y=16、Y=43、Y=2X+11、及びY=2X−36の6つの直線で包囲される領域内の値であることが好ましい。
前記錫層(4)は、めっき又は蒸着によって前記被接合部材の接合面に形成されることが好ましい。また、前記錫層の厚さは、1μm以上5μm以下であることが好ましい。
本発明に係る超音波接合方法によれば、常温低荷重で、被接合部材に対して接合部材を大きい接合面積で接合することができる。
本発明に係る超音波接合体は、接合部材(1)を被接合部材(2)に圧接せしめると共に、該接合部材に超音波振動を与えることによって、接合部材を被接合部材に接合して形成される接合体である。かかる超音波接合体は、前記接合部材及び前記被接合部材は銅を主成分として含み、該接合部材と該被接合部材との接合界面の近傍には、錫が雲状に分散されていることを特徴とする。
本発明に係る超音波接合体によれば、接合界面に錫が層状に形成された超音波接合体に比べて、接合部材と被接合部材の接合強度が高く、かつ接合界面での電気抵抗が低くなる。
本発明に係る超音波接合方法又は超音波接合体によれば、接合面積の拡大が可能になると共に、素子や基板、或いは素子電極や基板配線などの損傷を回避することができる。
以下、本発明の実施の形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
1.超音波接合装置
本発明の実施の形態の係る超音波接合方法は、図1(b)に示される様に、接合部材1を被接合部材2に圧接せしめると共に、接合部材1に超音波振動を与えることによって、接合部材1を被接合部材2に接合する方法であって、超音波接合装置3を用いて実施される。
超音波接合装置3は、図1に示される様に、固定台31、ボンディングツール32、荷重印加装置33、及び超音波印加装置34を具える。固定台31は、被接合部材2を固定するための台である。ボンディングツール32は、固定台31に固定された被接合部材2との間に、接合部材1を挟み込むためのツールである。
荷重印加装置33は、ボンディングツール32を固定台31に押し付ける方向(押し付け方向)の荷重を、ボンディングツール32に印加する装置である。荷重印加装置33によって押し付け方向の荷重がボンディングツール32に印加されることにより、接合部材1とボンディングツール32との間に挟まれた接合部材1にも押し付け方向の荷重が印加される。これにより、接合部材1は被接合部材2に圧接されることとなる。尚、以下では、押し付け方向の荷重を接合荷重と呼ぶことにする。
超音波振動印加装置34は、押し付け方向に垂直な方向に振動する超音波振動を、ボンディングツール32に印加する装置である。荷重印加装置33によって接合部材1を被接合部材2に圧接しながら、超音波振動印加装置34によって超音波振動をボンディングツール32に与えることにより、接合部材1にも超音波振動が与えられる。これにより、接合部材1と被接合部材2の接合面11,21間にスリップアンドフォールド機構が生じ、以って接合部材1と被接合部材2とが強固に接合される。
2.超音波接合方法
本発明の実施の形態に係る超音波接合方法では、接合部材1及び被接合部材2に、銅を主成分としたものが用いられる。また、図2に示される様に、接合部材1と被接合部材2の接合面11,21間に、錫を主成分とする錫層4が介在せしめられる。具体的には、錫層4は、被接合部材2の接合面21を錫でめっきするめっき法、或いは接合面21に錫を蒸着させる蒸着法によって、被接合部材2の接合面21に形成される。そして、上述した超音波接合装置3を用いて、図2に示される様に錫層4を挟んだ状態で、接合部材2を被接合部材3に圧接すると共に、接合部材2に超音波振動を与える。
上述した超音波接合方法によれば、被接合部材2の接合面21に錫層4を形成することにより、接合面21の酸化が防止される。よって、接合面21の酸化を防止するために、高価な貴金属や希少元素などを用いる必要がなく、以って接合に必要なコストが低減される。
また、錫層4の形成にめっき法或いは蒸着法を用いることにより、錫層4の露出表面41には、図3に示される様に周期的な凹凸が形成される。このため、上述した超音波接合方法によれば、接合部材1の接合面11と錫層4の露出表面41の間において、以下のような原理でスリップアンドフォールド機構が生じる。
まず、図4(a)に示される様に、接合部材2を被接合部材3に圧接した状態で、接合部材2に超音波振動を与えることにより、錫層4の露出表面41の凸部が接合部材2の接合面21に沿って摺動する(スリップ)。これにより、露出表面41の凸部は接合面21に凝着すると共に、図4(b)に示される様に、該凸部の周辺部分が塑性変形して接合面21に接触した状態で重なる(フォールド)。そして、該周辺部分は、図4(c)に示される様に、超音波振動によって接合面21に沿って摺動することにより、接合面21に凝着する。このように摺動(スリップ)による凝着と、塑性変形による周辺部分の重なり(フォールド)が繰り返されることにより、図4(d)に示される様に、錫層4の露出表面41のほぼ全域に亘って、錫層4が接合面21に凝着することとなる。
錫は塑性変形しやすい物質であるので、スリップアンドフォールド機構において、塑性変形による重なり(フォールド)が生じやすい。よって、接合部材1の被接合部材2への接合は、錫層4によって促進されることとなる。
しかも、後述する超音波接合実験の結果に示されるように、超音波接合を実施するときの温度が常温であっても、被接合部材2への接合部材1の接合が可能である。よって、錫と銅との反応を抑制することができ、以って接合強度を低下させるSnCuなどの金属化合物の生成を防止することができる。尚、ここでいう「常温」とは、室温から約150℃までの範囲内にある温度のことをいうものとする。
更には、接合部材1の接合面11に絶縁物質である酸化皮膜が形成されていたとしても、超音波接合によって、露出表面41の凹凸(図3)が接合面11の酸化皮膜に擦り付けられので、酸化皮膜は破壊分散されることとなる。これにより、接合部材1と被接合部材2との接合界面において、酸化皮膜による電気抵抗の増大が防止される。
3.超音波接合実験
発明者は、上述した超音波接合方法を用いて、種々の条件で、接合部材1の被接合部材2への接合が可能かどうかを調べた。実験条件及び実験結果は以下のとおりである。尚、図5は、実験結果を示したものである。
<実験条件>
接合部材1として厚さ93μmの薄い帯状の素子電極(以下、薄帯という)を用い、被接合部材2として厚さ620μmの基板配線を用いた。尚、これらの薄帯及び基板配線はいずれも、銅を主成分としたものである。そして、基板配線の接合面21に形成する錫層4の厚さを1μmとした。また、接合面積を1mm×1mm(=1mm)、超音波周波数を75kHz、接合時間を500ms、接合温度を室温(25℃〜27℃)とした。
このような条件の下で、図5に示される様に、接合荷重(単位はN)の設定値Xを11N近傍からで33.5Nまで約2.5N間隔で変化させると共に、超音波振動を発生させるための超音波出力(単位はW)の設定値Yを15Wから50W近傍まで約5W間隔で変化させ、設定値(X,Y)毎に、薄帯が基板配線に接合されたどうかを調べた。そして、接合されたサンプル(超音波接合体)については、接合部材1と被接合部材2との引き剥がし試験を行い、プラグ破断したサンプルと、錫層4が残存しているサンプルとに分類した。尚、図5では、接合されたサンプルのうち、プラグ破断したものを記号◎、錫層4が残存しているものを記号○でそれぞれ表し、接合できなかったものを記号×で表している。
<実験結果>
図5に示される実験結果から、接合荷重と超音波出力の設定値(X,Y)が、(X=13.5〜26,Y=20)、(X=12〜28.5,Y=25)、(X=13.5〜31,Y=30,35)、(X=16〜23.5,31,Y=40)、及び(X=26,28.5,Y=41)である場合において、薄帯が基板配線に接合されることがわかる。よって、上述した実験条件の下では、薄帯を基板配線に接合することが可能な接合荷重と超音波出力の設定値(X,Y)の範囲(以下、接合可能域という)を、X=12、X=33、Y=16、Y=43、Y=2X+11、及びY=2X−36の6つの直線で包囲される領域とすることができる。
また、図5に示される実験結果から、接合荷重と超音波出力の設定値(X,Y)が、(X=13.5,16,Y=20)、(X=13.5〜18.5,Y=25)、(X=16,18.5,Y=30)、(X=16〜21,Y=35)、及び(X=16〜23.5,Y=40)である場合において、接合されたサンプルがプラグ破断することがわかる。
プラグ破断するサンプルについて、薄帯と基板配線との接合界面に垂直な断面を観察した結果、錫層4を形成していた錫は、図6に示される様に、接合界面近傍において雲状に分散していることがわかった。尚、ここでいう「雲状」とは、錫が、接合界面近傍において薄帯或いは基板配線内に分散した状態のことをいうものとする。
プラグ破断するサンプルは、接合界面近傍において錫が雲状に分散しているという結果から、接合界面に錫が層状に残るよりも錫が雲状に分散した方が、薄帯(接合部材1)と基板配線(被接合部材2)の接合強度が高くなることがわかる。
また、接合界面近傍において錫が雲状に分散したサンプル(プラグ破断するサンプル)と、錫層4が残存しているサンプルとについて、電気抵抗の測定を行った。具体的には、接合荷重と超音波出力の設定値(X,Y)=(18.5,40)という条件で接合されたサンプルAと、設定値(X,Y)=(26,25)という条件で接合されたサンプルBとについて、電気抵抗の測定を行った。その結果、サンプルAの電気抵抗は1.35×10−3Ωであり、サンプルBの電気抵抗は2.05×10−3Ωであった。
サンプルA,Bの電気抵抗の測定の結果から、接合界面近傍において錫が雲状に分散することにより、接合界面に錫が層状のまま残るよりも、接合界面での電気抵抗が低下することがわかる。
尚、錫の雲状の分散は次のような原理で生じると考えられる。すなわち、錫層4の露出表面41のほぼ全域に亘って、錫層4が基板配線(被接合部材2)の接合面21に凝着した状態(図4(d)参照)から、更に超音波振動が与えられることにより、図7(a)に示される様に、薄帯(接合部材1)と基板配線(被接合部材2)に挟まれた錫層4は、剪断応力の作用によって剪断される。超音波振動による錫層4の剪断が繰り返されることにより、錫層4内の錫は、図7(b)に示されるように接合界面近傍において分散し、錫層4は、図7(c)に示される様に雲状になる。
4.効果
上述した超音波接合方法によれば、常温低荷重で、被接合部材2に対して接合部材1を大きい接合面積で接合することができる。よって、接合面積の拡大が可能になると共に、接合部材1や被接合部材2の損傷、具体的には素子や基板、或いは素子電極や基板配線などの損傷を回避することができる。
尚、上述した超音波接合方法は、ハイブリッド自動車のパワー制御ユニットの実装、電力制御機器の制御モジュールの製造、太陽光発電システム(例えばメガソーラ)の配線などに適用することができる。
5.変形例
<変形例1>
上述した超音波接合方法では、被接合部材2の接合面21に錫層4を形成したが、接合部材1の接合面11に錫層4を形成してもよい。本変形例に係る超音波接合方法においても、上述した効果と同様の効果が得られる。
<変形例2>
上述した超音波接合方法では、接合部材1と被接合部材2の接合面11,21間に、錫を主成分とする錫層4を介在させたが、軟質金属や軟質合金などの軟材質を主成分とする軟材質層を介在させてもよい。本変形例に係る超音波接合方法においても、上述した効果と同様の効果が得られる。尚、軟材質には、例えばはんだ、アルミ、又は鉛などが採用できる。
<変形例3>
上述した超音波接合実験と同様の実験により、次のことが確認できている。すなわち、超音波周波数は75kHzに限らず、60〜110kHzの範囲であれば、超音波接合が可能であることが確認できている。但し、超音波周波数を高くすることにより、接合荷重と超音波出力の設定値(X,Y)の接合可能域は低荷重、低出力側に移動し、超音波周波数を低くすることにより、接合可能域は高荷重、高出力側に移動する。
更に、次のことも確認できている。すなわち、錫層4の厚さを大きくすると、接合界面近傍において錫が雲状に分散する設定値(X,Y)の範囲(以下、雲状分散域という)が狭まる。しかし、錫層4の厚さが5μm以下であれば、雲状分散域が存在することが確認できている。
<変形例4>
上述の実験結果に示される様に、接合面積が1mm×1mm(=1mm)である場合、接合荷重と超音波出力の設定値(X,Y)の広い範囲において超音波接合が可能であった。よって、この実験結果から、1mmより大きい接合面積においても超音波接合が可能であることが推測できる。本発明の発明者は、上述した超音波接合方法を用いることによって、接合面積を少なくとも5mm×5mm(=25mm)程度まで拡げることができるとみている。
<変形例5>
上述した実験では、接合部材1として薄帯、被接合部材2として基板配線を採用したが、これに限られるものではない。例えば、被接合部材2として、薄帯や板部材を採用してもよい。また、被接合部材2は、薄膜であってもよいし、厚膜であってもよい。
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
超音波接合装置を概念的に示した図である。 接合部材と被接合部材との間に介在された錫層を示した図である。 錫層の露出表面の形状を示した図である。 スリップアンドフォールド機構の発生原理を順に示した一連の図である。 超音波接合実験の結果を示したグラフである。 薄帯と基板配線との接合界面に垂直な断面の観察像を示した図である。 錫の分散原理を順に示した一連の図である。
符号の説明
1 接合部材
2 被接合部材
3 超音波接合装置
31 固定台
32 ボンディングツール
33 荷重印加装置
34 超音波印加装置
4 錫層

Claims (5)

  1. 接合部材を被接合部材に圧接せしめると共に、該接合部材に超音波振動を与えることによって、接合部材を被接合部材に接合する超音波接合方法において、
    前記接合部材及び前記被接合部材は銅を主成分として含み、該接合部材と被接合部材の接合面間に錫を主成分とする錫層を介在せしめ、
    前記錫層を挟んだ状態で前記接合部材を前記被接合部材に圧接し、常温で該接合部材に前記超音波振動を与えることを特徴とする、超音波接合方法。
  2. 前記接合部材を前記被接合部材に圧接するときに該接合部材に与える荷重(単位はN)、及び前記超音波振動を発生させるための超音波出力(単位はW)は、該荷重を変数X、該超音波出力を変数Yと表した場合に、X=12、X=33、Y=16、Y=43、Y=2X+11、及びY=2X−36の6つの直線で包囲される領域内の値である、請求項1に記載の超音波接合方法。
  3. 前記錫層は、めっき又は蒸着によって前記被接合部材の接合面に形成される、請求項1又は請求項2に記載の超音波接合方法。
  4. 前記錫層の厚さは、1μm以上5μm以下である、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の超音波接合方法。
  5. 接合部材を被接合部材に圧接せしめると共に、該接合部材に超音波振動を与えることによって、接合部材を被接合部材に接合して形成される超音波接合体において、
    前記接合部材及び前記被接合部材は銅を主成分として含み、該接合部材と該被接合部材との接合界面の近傍には、錫が雲状に分散されていることを特徴とする、超音波接合体。
JP2008200955A 2008-08-04 2008-08-04 超音波接合方法及び超音波接合体 Pending JP2010040714A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008200955A JP2010040714A (ja) 2008-08-04 2008-08-04 超音波接合方法及び超音波接合体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008200955A JP2010040714A (ja) 2008-08-04 2008-08-04 超音波接合方法及び超音波接合体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010040714A true JP2010040714A (ja) 2010-02-18

Family

ID=42012959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008200955A Pending JP2010040714A (ja) 2008-08-04 2008-08-04 超音波接合方法及び超音波接合体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010040714A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2579309A1 (en) 2011-08-31 2013-04-10 Hitachi, Ltd. Power module and manufacturing method thereof

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6450595A (en) * 1987-08-21 1989-02-27 Oki Electric Ind Co Ltd Connection of semiconductor device
JP2008117825A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Toshiba Corp パワー半導体デバイス

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6450595A (en) * 1987-08-21 1989-02-27 Oki Electric Ind Co Ltd Connection of semiconductor device
JP2008117825A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Toshiba Corp パワー半導体デバイス

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2579309A1 (en) 2011-08-31 2013-04-10 Hitachi, Ltd. Power module and manufacturing method thereof
US8723320B2 (en) 2011-08-31 2014-05-13 Hitachi, Ltd. Power module and manufacturing method thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7828610B2 (en) Connector for use with light-weight metal conductors
JP4993916B2 (ja) Inハンダ被覆銅箔リボン導線及びその接続方法
JP6320556B2 (ja) パワーモジュール
JP4768343B2 (ja) 半導体素子の実装方法
JP5134582B2 (ja) 接続構造およびパワーモジュール
US10096570B2 (en) Manufacturing method for power semiconductor device, and power semiconductor device
JP2013051366A (ja) パワーモジュール及びその製造方法
WO2016031020A1 (ja) 半導体装置
JP2012084560A (ja) 結晶系太陽電池モジュール
JP2008186843A (ja) フレキシブル基板の接合構造
JP2008218064A (ja) グランドバー部材及びその製造方法並びに同軸フラットケーブル
JP2010040714A (ja) 超音波接合方法及び超音波接合体
JPWO2003079497A1 (ja) 異方導電シート及びその製造方法
JP2011061105A (ja) 接続構造、パワーモジュール及びその製造方法
JP4657840B2 (ja) 半導体装置、およびその製造方法
JP2012074463A (ja) パワーデバイス
JP2003243821A (ja) 配線基板の接続方法及び配線基板
JP3969396B2 (ja) 端子接合方法および端子接合構造
JP2010082668A (ja) 接合構造及びその製造方法
WO2015049874A1 (ja) 電気的接続部、モータ、電気機器、電気的接続部の製造方法、モータの製造方法、及び電気機器の製造方法
JP3149070B2 (ja) 配線基板
JP2006262664A (ja) 電力変換装置
JP2000114756A (ja) 電子部品搭載用基板に用いる放熱板
Kim et al. Ultrasonic-assisted thermo-compression bonding method for high-performance solder anisotropic conductive film (ACF) joints
JP2005340372A (ja) 配線回路基板用の積層体ユニットの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20110706

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110707

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110801

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120703

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120705

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121030