JP2010040083A - 磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

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貞浩 岸井
Yasuhiro Wakabayashi
泰浩 若林
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Abstract

【課題】 製造コストの上昇を抑制し、かつコア幅を微細化することが可能な磁気ヘッドの製造方法が望まれている。
【解決手段】 基板上に、磁気抵抗効果を示す磁気抵抗効果膜(12)を形成する。磁気抵抗効果膜の上に、第1のマスク膜(14)及び第2のマスク膜(15)を形成する。第2のマスク膜の上に、読取素子領域が被覆され、該読取素子領域の両側に開口が設けられたレジストパターン(16)を形成する。レジストパターンをエッチングマスクとして、第2のマスク膜をエッチングすることにより、第2のマスクパターン(15)を残す。第2のマスクパターンの表層部をエッチング除去することにより、第2のマスクパターンの寸法を縮小させる。縮小された第2のマスクパターンをエッチングマスクとして、第1のマスク膜をエッチングすることにより、第1のマスクパターン(14)を残す。第1のマスクパターンをエッチングマスクとして、磁気抵抗効果膜をエッチングする。
【選択図】 図1−2

Description

本発明は、磁気抵抗効果膜をパターニングして微細なコア幅の読取素子の形成に適した磁気ヘッドの製造方法に関する。
従来の磁気ヘッドの読取素子の製造方法について説明する。基板上に磁気抵抗効果膜を形成した後、読取素子領域をレジストパターンで覆う。このレジストパターンをエッチングマスクとして、読取素子領域の両側の磁気抵抗効果膜をイオンミリングにより除去し、凹部を形成する。読取素子の磁化フリー層にバイアス磁化を与えるための磁区制御膜を、凹部内及び磁気抵抗効果膜の上に堆積させた後、レジストパターンを、その上に堆積している磁区制御膜と共に除去する。
読取素子のトラック方向の寸法(コア幅)を小さくするために、レジストパターンの幅を狭くし、かつ適切なイオンミリング条件を適用しなければならない。しかしながら、レジストパターン形成プロセス及びイオンミリングプロセスの制約により、コア幅を100nm以下にすることが困難である。
コア幅を狭くするために、イオンミリングと化学機械研磨(CMP)とを組み合わせた方法が有望である(特許文献1参照)。この方法では、読取素子領域の両側に形成された凹部内に磁区制御膜を残し、それ以外の領域の磁区制御膜がCMPにより除去される。
特開2006−351668号公報
ArFエキシマレーザ等の波長の短い光源を用い、かつ液浸リソグラフィを採用することにより、読取素子のコア幅を狭くすることできる。ただし、この方法では、製造装置が高価なため、磁気ヘッドの製造コストが上昇してしまう。製造コストの上昇を抑制し、かつコア幅を微細化することが可能な磁気ヘッドの製造方法が望まれている。
上記課題を解決する磁気ヘッドの製造方法は、
基板上に、磁気抵抗効果を示す磁気抵抗効果膜を形成する工程と、
前記磁気抵抗効果膜の上に、第1のマスク膜を形成する工程と、
前記第1のマスク膜の上に、該第1のマスク膜とはエッチング耐性が異なる第2のマスク膜を形成する工程と、
前記第2のマスク膜の上に、読取素子領域が被覆され、該読取素子領域の両側に開口が設けられたレジストパターンを形成する工程と、
前記レジストパターンをエッチングマスクとして、前記第2のマスク膜をエッチングすることにより、第2のマスクパターンを残す工程と、
前記第2のマスクパターンの表層部をエッチング除去することにより、該第2のマスクパターンの寸法を縮小させる工程と、
寸法が縮小された前記第2のマスクパターンをエッチングマスクとして、前記第1のマスク膜をエッチングすることにより、第1のマスクパターンを残す工程と、
前記第1のマスクパターンをエッチングマスクとして、前記磁気抵抗効果膜をエッチングする工程と
を有する。
第2のマスク膜をエッチングして第2のマスクパターンを形成した後、その表層部をエッチングして寸法を縮小させることにより、レジストパターンの寸法より微細なパターンを磁気抵抗効果膜に転写することができる。
以下、図面を参照しながら、実施例1〜実施例4について説明する。
図1A〜図3を参照して、実施例1による磁気ヘッドの製造方法について説明する。
図1Aに示すように、基板10の上に、下地膜11、磁気抵抗効果膜12、キャップ膜13、第1のマスク膜14、及び第2のマスク膜15を、スパッタリングにより、この順番に堆積させる。基板10は、後に説明するように、アルミニウムチタンカーバイド等の基板上に磁気シールド膜を形成し、その上にAl等の絶縁膜を形成したものである。
下地膜11は、図1Bに示すように、例えば厚さ3nmのTa膜11aと、厚さ2nmのNiFe膜11bとをこの順番に積層した2層で構成される。磁気抵抗効果膜12は、例えばIrMnからなる厚さ7nmのピニング層12a、CoFeからなる厚さ1.8nmのピンド層12b、Ruからなる厚さ0.8nmの非磁性中間層12c、CoFeBからなる厚さ2.4nmのレファレンス層12d、MgOからなるトンネル絶縁層12e、NiFeからなる厚さ3nmのフリー層12f、及び厚さ5nmのTa膜12gがこの順番に積層された構造を有する。磁気抵抗効果膜12は、トンネル磁気抵抗効果(TMR)素子として機能する。キャップ膜13は、例えばRuで形成され、その厚さは10nmである。
第1のマスク膜14は、例えばTaで形成され、その厚さは50nmである。第2のマスク膜15は、例えばアルミナ(Al)で形成され、その厚さは50nmである。
図1Cに示すように、第2のマスク膜15の上に感光性レジスト膜を形成し、露光マスクを介した露光、及び現像を行うことによりレジストパターン16を形成する。
図1Dに、レジストパターン16を形成した基板10の平面図を示す。図1Dの一点鎖線1C−1Cにおける断面図が図1Cに相当する。基板10の表面をyz面とし、法線方向をx軸方向とするxyz直交座標系を定義する。y方向がトラック幅方向、x方向がトレーリング方向に相当し、xy面に平行な面で切断した表面が磁気記録媒体に対向する。
基板10の表面に、z方向に細長い読取素子領域REが画定されている。読取素子領域REの両側に、磁区制御領域MCが画定されている。 磁区制御領域MCの各々は、ほぼ等脚台形の部分と、ほぼ長方形の部分とを接続した平面形状を有する。等脚台形の下底と長方形の1つの長辺とが共有される。磁区制御領域MCは、等脚台形部分の上底同士が平行になるように配置される。等脚台形部分の上底の間に、読取素子領域REが画定される。
レジストパターン16が、読取素子領域REを覆う。また、磁区制御領域MCに対応する領域に開口20が形成されている。読取素子領域REを覆うレジストパターン16のy方向の幅W0は、実際の読取素子領域REに形成される読取素子のコア幅W1よりもやや広く設定されている。例えば、読取素子のコア幅W1を60nmにしたい場合、読取素子領域RE上のレジストパターン16の幅W0を100nmとする。
図1Eに示すように、レジストパターン16をエッチングマスクとして、第2のマスク膜15をエッチングする。アルミナからなる第2のマスク膜15のエッチングには、例えばBClガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)を適用することができる。このエッチングにより、レジストパターン16の下に、アルミナからなる第2のマスクパターン15が残る。
図1Fに示すように、レジストパターン16を除去する。これにより、第2のマスクパターン15の上面が露出する。
図1G及び図1Hに示すように、第2のマスクパターン15の表層部をエッチングすることにより、その寸法を縮小させる。寸法が縮小する前の第2のマスクパターンを点線で示す。
アルミナからなる第2のマスクパターン15の表層部のエッチングには、感光性レジストを現像することができる薬液、フッ酸、過酸化水素水等を用いたウェットエッチングが適用される。第2のマスク膜15a上面及び側面から20nmの深さまでエッチングすると、読取素子領域RE上の第2のマスク膜15のy方向の幅W1が60nmになり、目標とするコア幅と等しくなる。感光性レジストを現像することができる薬液の例として、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)及びトリメチル−2ヒドロキシエチルアンモニウムハイドロオキサイド等が挙げられる。
一般に、アルミナは、コランダム結晶のαアルミナと、アモルファス相のアルミナとに区分される。αアルミナよりもアモルファス相のアルミナの方が、現像液でエッチングされやすい。第2のマスクパターン15の表層部を現像液でエッチングするために、第2のマスク膜15には、アモルファス相のアルミナを用いることが好ましい。アモルファス相のアルミナをTMAHを含む現像液でエッチングする場合のエッチングレートは、約10nm/分であることがわかった。また、現像液の温度とpHとを高精度に調整すると、エッチングレートの十分な再現性も保証されることがわかった。
図7に、αアルミナとアモルファスアルミナとを電子エネルギ損失分光法(EELS)により測定して得られるスペクトルを示す。横軸は損失エネルギを単位「eV」で表し、縦軸は測定された強度を任意単位で表す。アモルファス相のアルミナのスペクトルには、損失エネルギ約76.5eVの位置にピークp1が現れるのに対し、αアルミナのスペクトルには、損失エネルギ約78.6eVの位置にピークp2が現れる。このように、EELSでアルミナを評価することにより、対象のアルミナがアモルファス相であるか、αアルミナであるかを決定することができる。
第2のマスク膜15をEELSで評価したとき、アモルファス相のアルミナを示す損失エネルギ約76.5eVの位置にピークが現れれば、第2のマスク膜15がアモルファス相のアルミナを含むといえる。なお、部分的にαアルミナが形成されている場合には、損失エネルギ約78.6eVの位置にもピークが現れる。第2のマスク膜15には、部分的にαアルミナが形成されていてもよい。
フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングを行う対象物には、通常、感光性レジスト膜の現像液に対して耐性を持つ材料が用いられる。すなわち、現像液に触れても変質等が生じない材料が用いられる。第2のマスクパターン15の縮小化の工程で現像液を用いることができれば、第2のマスクパターン15の縮小化の工程を実施することに起因して、図1Aに示した積層構造の各膜の材料の選択の自由度が低下することはない。
図1Iに示すように、縮小化された後の第2のマスクパターン15をエッチングマスクとして、第1のマスク膜14をエッチングすることにより、Taからなる第1のマスクパターン14を残す。第1のマスク膜14のエッチングには、例えばCFを用いたRIEを適用することができる。
図1Jに示すように、第2のマスクパターン15を、BClを用いたRIEにより除去する。
図1Kに示すように、第1のマスクパターン14をエッチングマスクとして、キャップ膜13及び磁気抵抗効果膜12をエッチングする。このエッチングには、メタノール、またはCOとNHとの混合ガスを用いたRIEを適用することができる。このエッチングにより、エッチングマスクとして利用した第1のマスクパターン14もエッチングされて薄くなる。
なお、キャップ膜13と磁気抵抗効果膜12のエッチングに、Arを用いたミリングを採用してもよい。また、図1Iに示した第1のマスク膜14のエッチングの工程で、Arを用いたミリングを採用し、図1Kに示したキャップ膜13及び磁気抵抗効果膜12のエッチングに、RIEを採用してもよい。
磁区制御領域MCに凹部20が形成され、下地膜11が露出する。読取素子領域REには、磁気抵抗効果膜12、キャップ膜13、及び第1のマスクパターン14が積層されたリッジ状凸部21が残る。第1のマスクパターン14の厚さは、磁気抵抗効果膜12のエッチング時に、約25nm〜30nmまで薄くなる。なお、キャップ膜13と磁気抵抗効果膜12のエッチングに、Arを用いたミリングを採用した場合には、第1のマスクパターン14は約20nmまで薄くなる。
また、図1Jの工程で、図1Iに示した第2のマスクパターン15を除去したが、第2のマスクパターン15を残した状態で、キャップ膜13及び磁気抵抗効果膜12をエッチングしてもよい。この場合には、キャップ膜13及び磁気抵抗効果膜12のエッチング時に、第2のマスクパターン15が完全に除去され、第1のマスクパターン14が薄くなる条件でエッチングを行えばよい。
図1Lに示すように、基板全面に、Alからなる絶縁膜25、CrTi膜26、CoCrPt等の硬質磁性材料からなる磁区制御膜27、及びCrTi膜28を、スパッタリングにより、この順番に堆積させる。絶縁膜25、下側のCrTi膜26、磁区制御膜27、及び上側のCrTi膜28の厚さは、例えば、それぞれ7nm、5nm、20nm、及び10nmである。なお、絶縁膜25には、Al以外の絶縁材料を用いてもよい。磁区制御膜27には、CoCrPt以外の硬質磁性材料、例えばCoPtを用いてもよい。
下側のCrTi膜26及び上側のCrTi膜28の形成は、必須ではない。また、下側のCrTi膜26に代えて、TiW膜とTa膜との積層構造を採用してもよい。
凹部20内が、これらの膜の積層構造で埋め込まれる。上側のCrTi膜28の上面には、凹部20の形状を反映した凹部28Aが形成される。
図1M及び図1Nに示すように、平面視において、2つの凹部20、及び読取素子領域に形成されている凸部21を内包するように、CrTi膜28の上にレジストパターン30を形成する。図1Mは、図1Nの一点鎖線1M−1Mにおける断面図に相当する。レジストパターン30は、凹部20の縁よりもやや外側まで広がっている。図1Nは、レジストパターン30がほぼ長方形の平面形状を持つ場合を示している。このため、凹部20の等脚台形部分の相互に対向する斜辺の間に画定される三角状の領域22も、レジストパターン30で覆われる。なお、レジストパターン30の縁を、凹部20の縁よりやや内側に配置してもよい。
図1Oに示すように、レジストパターン30を、その縁が、凹部20の等脚台形部分の斜辺に沿うような平面形状にしてもよい。
図1Pに示すように、レジストパターン30に覆われていない領域のCrTi膜28、磁区制御膜27、CrTi膜26、及び絶縁膜25を、イオンミリングにより除去する。第1のマスクパターン14が、イオンミリング時のストッパとして作用する。
図1Qに示すように、レジストパターン30を除去する。絶縁膜25、CrTi膜26、磁区制御膜27、及びCrTi膜28からなる積層構造が、凹部20の内部、及び第1のマスクパターン14の表面のうち凹部20の縁に隣接する一部の領域(凸部21の上面を含む)上に残る。
なお、図1Mに示したレジストパターン30の縁を、凹部20の縁よりやや内側に配置する場合には、リッジ状凸部21から遠い方の凹部20の縁に沿って溝が発生する。リッジ状凸部21の上には、絶縁膜25、CrTi膜26、磁区制御膜27、及びCrTi膜28からなる積層構造が残る。
図1Rに示すように、絶縁膜25、CrTi膜26、磁区制御膜27、及びCrTi膜28からなる積層構造のうち、第1のマスクパターン14よりも上方(凹部21の開口面よりも上方)に突出していた部分を、CMPにより除去する。このとき、第1のマスクパターン14の研磨速度が、磁区制御膜27等の研磨速度よりも遅い条件でCMPを行う。このため、第1のマスクパターン14が研磨停止層として作用する。凹部20内には、絶縁膜25、CrTi膜26、磁区制御膜27、及びCrTi膜28からなる積層構造が残る。
CMPの条件は、例えば下記の通りである。
・研磨圧力 200g/cm
・ヘッド回転数 31rpm
・下定盤回転数 30rpm
・研磨剤 砥粒アルミナ、pH4
研磨時間は、表面が平坦な基板の全面に、Al膜、CrTi膜、及びCoCrPt膜が形成されていると仮定したときに必要な研磨時間(以下、「標準研磨時間」という。)から予測することができる。本実施例においては、研磨時間を、標準研磨時間の50%とした。
CMP後に、図1Nに示した三角状領域22を光学顕微鏡で観察することにより、残膜の有無を確認することができる。また、レジストパターン30を図1Mに示した平面形状とした場合には、三角状領域22内の残膜を観察することは困難である。ただし、図1Mに示した構造を採用した場合には、CMPにより除去すべき部分の体積が小さくなるため、CMPの時間短縮を図ることが可能である。
図1Sに示すように、図1Rに示した第1のマスクパターン14を、CFとArとを用いたRIEにより除去する。キャップ膜13のエッチング速度は、Taからなる第1のマスクパターン14のエッチング速度の1/10以下である。例えば、厚さ20nmのTa膜は、10〜30秒で除去される。
図1Tに示すように、読取素子領域の凸部21、及びその両側の磁区制御膜27等の一部を覆うレジストパターン35を形成する、
図1Uに示すように、レジストパターン35で覆われていない領域の積層膜を、下地層11の上面までイオンミリングにより除去する。図1Mに示した段階で、レジストパターン30の縁を、凹部20の縁よりやや内側に配置した場合には、前述したように、図1Qに示した段階で、凹部20の外方の縁に沿った溝が発生する。図1Rに示したCMP工程時に、この溝内にスラリ等が残留する場合がある。残留したスラリ等は、図1Uに示したイオンミリング工程で除去される。
図1Vに示すように、基板全面にAlからなる絶縁膜38をスパッタリングにより堆積させる。
図1Wに示す段階までの工程について説明する。レジストパターン35を、その上に堆積している絶縁膜38と共に除去する。これにより、読取素子領域に形成されているキャップ膜13が露出する。読取素子領域を含む一部の領域に、上部磁気シールド膜39を形成する。
以下、上部磁気シールド膜39の形成方法について説明する。基板全面に、めっきのシード層となるTa膜とNiFe膜との積層をスパッタリングにより形成する。シード層の上にレジスト膜を形成する。このレジスト膜を露光、現像することにより、上部磁気シールド膜39を配置すべき領域に開口を形成する。開口が形成されている領域に、NiFeをめっきする。めっき後、レジストパターンを除去する。めっきされていない領域のシード層をイオンミリングにより除去する。
上記実施例1では、図1Gに示した工程で、第2のマスク膜15をパターニングした後に、縮小する。磁気抵抗効果膜12には、縮小された後の第2のマスクパターン15の平面形状が転写される。このため、読取素子のコア幅を、フォトリソグラフィにより形成したレジストパターン16(図1C参照)の寸法よりも小さくすることができる。実施例1では、読取素子領域RE上のレジストパターン16の幅が100nmであるのに対し、読取素子のコア幅は60nmまで縮小される。
また、上記実施例1では、図1Rに示したCMP工程の前に、磁区制御膜27等がパターニングされている。このため、研磨時間を短くすることができる。研磨時間が長くなると、読取素子領域の磁気抵抗効果膜12等に生じるせん断応力により、ダメージが発生し易くなる。これにより、読取素子のMR比が低下してしまう。
読取素子領域の磁気抵抗効果膜12が受けるダメージを軽減させるためには、その上に配置されるキャップ膜13及び第1のマスク膜14を厚くすればよい。ところが、これらの膜を厚くすると、図1Iに示した工程で第1のマスク膜14の微細加工が困難になる。実施例1では、研磨時間を短くすることができるため、キャップ膜13及び第1のマスク膜14を厚くすることなく、読取素子領域の磁気抵抗効果膜12の受けるダメージを低減させることができる。これにより、MR比の低下が抑制される。
特に、読取素子のコア幅が100nm以下になると、研磨時に生じるダメージの影響が顕在化する。実施例1では、研磨時に、読取素子領域の磁気抵抗効果膜12の上に、厚さ約20nmの第1のマスクパターン14が残存している。ただし、残存している第1のマスクパターン14が20nmより薄い場合でも、MR比の低下を抑制する効果が得られる。このように、実施例1は、コア幅が100nm以下の場合に、特に顕著な効果が期待できる。
基板全面に磁区制御膜27が形成された図1Lの状態で、CMPにより磁区制御膜27等を除去する場合、ハードマスク膜14の一部の領域上に磁区制御膜27が残存してしまう現象が見られる。これは、研磨速度が基板面内で均一ではないためである。また、CrTi膜と、磁区制御膜27とでは、研磨速度の面内分布の傾向が異なるため、膜の残留を防止することは容易ではない。過度の研磨を行えば、膜の残留は防止できるが、読取素子領域の磁区抵抗効果膜12が受けるダメージが大きくなってしまう。
図2Aに、実施例1による方法で製造される磁気ヘッドの浮上面(媒体に対向する面)の正面図を示す。浮上面をxy面とし、トレーリング方向をx軸、トラック幅方向をy軸、浮上面に垂直な方向をz軸とするxyz直交座標系を定義する。図2Bに、磁気ヘッドのzx面に平行な断面図を示す。
アルミニウムチタンカーバイド等からなる基板100の上に、読取素子部105及び記録素子部115がこの順番に積層されている。読取素子部105は、下部磁気シールド層101、読取素子102、上部磁気シールド層103を含む。記録素子部115は、主磁極110、主磁極補助層111、補助磁極112、接続部114を含む。主磁極110、主磁極補助層111、補助磁極112、及び接続部114が、磁気記録時に発生する磁場の磁路の一部を構成する。この磁路と鎖交するように、記録用コイル113が配置されている。
読取素子部105の形成には、上記第1の実施例による方法が適用される。記録素子部115は、公知の方法で形成することができる。
図3に、上記実施例による方法で作製した磁気ヘッドを用いた磁気ディスク装置の概略図を示す。ロータリアクチュエータ124で支持されたサスペンションアーム123の先端に、ジンバルと呼ばれる支持具でスライダ122が取り付けられている。スライダ122の端部に磁気ヘッド121が取り付けられている。磁気ヘッド121の読取素子には、上記第1の実施例による方法で製造されたものが用いられる。
磁気ヘッド121は、磁気ディスク120の表面から微小な高さだけ浮上している。磁気ディスク120の表面に、同心円状の多数のトラック125が画定されている。ロータリアクチュエータ124を駆動してサスペンションアーム123を旋回させることにより、磁気ヘッド121を、磁気ディスク120の半径方向に関して異なる位置に移動させることができる。
実施例1により、読取素子のコア幅を縮小することができるため、磁気記録密度の向上を図ることが可能になる。
上記実施例1では、第2のマスク膜15にアルミナを用いたが、アルミナに代えて酸化シリコンを用いてもよい。この場合、図1Eに示した第2のマスク膜15をパターニングする工程では、例えばCFを用いたRIEが適用される。また、図1Gに示した第2のマスクパターン15を縮小化させる工程では、希フッ酸を用いたウェットエッチングを適用することができる。図1Jに示した第2のマスクパターン15を除去する工程では、CFを用いたRIEを適用することができる。
図4A及び図4Bを参照して、実施例2による磁気ヘッドの製造方法について説明する。図4Aの状態に至るまでの工程は、実施例1の図1Gの状態に至るまでの工程と共通である。実施例1では、図1Iに示した第1のマスク膜14のエッチング工程と、図1Kに示したキャップ膜13及び磁気抵抗効果膜12のエッチング工程とを別々に行ったが、実施例2では、これらの膜を、同一の工程でエッチングする。
図4Bに示すように、縮小された第2のマスクパターン15をエッチングマスクとして、第1のマスク膜14から、磁気抵抗効果膜12まで、連続してエッチングする。このエッチングは、Arを用いたイオンミリングにより行うことができる。金属とアルミナとのエッチングレートの比は、約2:1である。
第1のマスク膜14及び第2のマスク膜15は、磁気抵抗効果膜12の底面までエッチングされた時点で、第2のマスクパターン15が完全に除去され、第1のマスクパターン14は薄くなるが、完全には除去されない程度の厚さに設定されている。
このエッチング後の状態は、実施例1の図1Kに示した状態と同一である。その後の工程は、実施例1の工程と共通である。
実施例2においても、第2のマスク膜15をパターニングした後に、残った第2の膜の表層部をエッチングすることにより、読取素子のコア幅を微小化することができる。
図5A〜図5Hを参照して、実施例3による磁気ヘッドの製造方法について説明する。以下、実施例1との相違点に着目して説明する。
図5Aに示すように、基板10の上に、下地膜11から第1のマスク膜14までの各膜を形成する。この工程は、実施例1の図1Aに示した第1のマスク膜14を形成するまでの工程と共通である。実施例1では、第1のマスク膜14の上に、第2のマスク膜15が直接形成されていた。実施例3では、第1のマスク膜14の上に、エッチング停止膜80を形成し、その上に第2のマスク膜15を形成する。
エッチング停止膜80は、第1のマスク膜14及び第2のマスク膜15のいずれともエッチング耐性の異なる材料で形成される。エッチング停止膜80には、例えばCrが用いられ、その厚さは5nmである。
図5Bに示すように、第2のマスク膜15の上に、レジストパターン16を形成する。このレジストパターン16は、実施例1の図1Cに示したものと同一の平面形状を持つ。
図5Cに示すように、レジストパターン16をエッチングマスクとして第2のマスク膜15をエッチングする。これにより、第2のマスクパターン15が残る。第2のマスク膜15のエッチングには、BClを用いたRIEが採用される。Crからなるエッチング停止膜80は、上記エッチング条件においてエッチングレートが相対的に低い。例えば、アルミナのエッチングレートに対するCrのエッチングレートの比は、1/10程度である。従って、エッチング停止膜80が露出した時点で、再現性よくエッチングを停止させることができる。
図5Dに示すように、レジストパターン16を除去する。これにより、第2のマスクパターン15が露出する。
図5Eに示すように、第2のマスクパターン15をエッチングマスクとして、エッチング停止膜80をエッチングする。エッチング停止膜80のエッチングには、例えばClとOとの混合ガスを用いたRIEが適用される。
図5Fに示すように、第2のマスクパターン15の表層部をエッチングする。このエッチングは、図1Gに示した実施例1による第2のマスクパターン15の表層部のエッチングと同じ条件で行われる。このエッチングにより、第2のマスクパターン15の平面寸法が縮小される。
図5Gに示すように、縮小された第2のマスクパターン15をエッチングマスクとして、エッチング停止膜80及び第1のマスク膜14を、Arを用いたイオンミリングで除去する。
図5Hに示すように、第2のマスクパターン15をエッチング除去する。第2のマスクパターン15のエッチングには、例えばBClを用いたRIEが適用される。その後の工程は、実施例1の図1K以降の工程と共通である。
実施例2においては、図5Cに示した第2のマスク膜15のエッチング時に、エッチング停止膜80で再現性よくエッチングを停止させることができる。このため、第1のマスク膜14の過剰なエッチングの発生を抑制できる。
上記実施例3では、第2のマスク膜15にアルミナを用いたが、アルミナに代えて酸化シリコンを用いてもよい。この場合、図5Cに示した第2のマスク膜15をパターニングする工程では、例えばCFを用いたRIEが適用される。また、図5Fに示した第2のマスクパターン15を縮小させる工程では、希フッ酸を用いたウェットエッチングを適用することができる。図5Hに示した第2のマスクパターン15を除去する工程では、CFを用いたRIEを適用することができる。
図6A〜図6Fを参照して、実施例4による磁気ヘッドの製造方法について説明する。
図6Aに示した構造と、実施例1による磁気ヘッドの製造方法における図1Aに示した構造との相違点について説明する。実施例1では、磁気抵抗効果膜12の上に、Ruからなるキャップ膜13とTaからなる第1のマスク膜14が形成されていたが、実施例4では、第1のマスク膜14がRuで形成される。このため、実施例1のキャップ膜13と第1のマスク膜14とが区別されず、単層のRu膜に置き換えられる。すなわち、磁気抵抗効果膜12の上に、Ruからなる第1のマスク膜14が形成されていると考えることができる。第1のマスク膜14の上に、アルミナからなる第2のマスク膜15が形成されている。
図6Bに示すように、第2のマスク膜15の上に、レジストパターン16を形成する。レジストパターン16は、図1Cに示した実施例1による方法で形成したレジストパターン16と同一の平面形状を有する。
図6Cに示すように、レジストパターン16をエッチングマスクとして、第2のマスク膜15をエッチングすることにより、第2のマスクパターン15を残す。第2のマスク膜15のエッチングには、BClを用いたRIEを適用することができる。
図6Dに示すように、レジストパターン16を除去し、その下の第2のマスクパターン15を露出させる。
図6Eに示すように、第2のマスクパターン15の表層部をエッチングすることにより、その平面寸法を縮小させる。
図6Fに示すように、縮小した第2のマスクパターン15をエッチングマスクとして、Arを用いたイオンミリングにより磁気抵抗効果膜12の底面までエッチングする。このとき、エッチングマスクとして用いた第2のマスクパターン15は完全に除去され、第2のマスクパターン15で覆われていた領域の第1のマスク膜14の上層部分もエッチングされる。これにより、パターニングされた磁気抵抗効果膜12の上に、Ruからなる第1のマスク膜14の下層部分が残る。その後の工程は、実施例1の図1Kの状態以降の工程と共通である。
実施例6に示したように、磁気抵抗効果膜12の上に配置する第1のマスク膜14が、図1Aに示した実施例1のキャップ膜13を兼ねる構成としてもよい。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
以上の第1〜第nの実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
基板上に、磁気抵抗効果を示す磁気抵抗効果膜を形成する工程と、
前記磁気抵抗効果膜の上に、第1のマスク膜を形成する工程と、
前記第1のマスク膜の上に、該第1のマスク膜とはエッチング耐性が異なる第2のマスク膜を形成する工程と、
前記第2のマスク膜の上に、読取素子領域が被覆され、該読取素子領域の両側に開口が設けられたレジストパターンを形成する工程と、
前記レジストパターンをエッチングマスクとして、前記第2のマスク膜をエッチングすることにより、第2のマスクパターンを残す工程と、
前記第2のマスクパターンの表層部をエッチング除去することにより、該第2のマスクパターンの寸法を縮小させる工程と、
寸法が縮小された前記第2のマスクパターンをエッチングマスクとして、前記第1のマスク膜をエッチングすることにより、第1のマスクパターンを残す工程と、
前記第1のマスクパターンをエッチングマスクとして、前記磁気抵抗効果膜をエッチングする工程と
を有する磁気ヘッドの製造方法。
(付記2)
前記第2のマスク膜がアルミナで形成されており、前記第2のマスクパターンを縮小させる工程において、感光性レジストを現像することができる薬液を用いて該第2のマスクパターンの表層部をウェットエッチングする付記1に記載の磁気ヘッドの製造方法。
(付記3)
前記第2のマスク膜が、アモルファス相のアルミナを含む付記2に記載の磁気ヘッドの製造方法。
(付記4)
前記第2のマスク膜が酸化シリコンで形成されており、前記第2のマスクパターンを縮小させる工程において、フッ酸を含むエッチング液を用いて該第2のマスクパターンの表層部をウェットエッチングする付記1に記載の磁気ヘッドの製造方法。
(付記5)
前記第1のマスク膜が、TaまたはRuを含む付記1乃至4のいずれか1項に記載の磁気ヘッドの製造方法。
(付記6)
前記磁気抵抗効果膜をエッチングする工程において、前記第1のマスクパターンの下層部分が残っている状態でエッチングを停止させ、その後、前記読取素子領域に残っている前記磁気抵抗効果膜及び前記第1のマスクパターンの両側に、硬質磁性材料を含む磁区制御膜を形成する付記1乃至5のいずれか1項に記載の磁気ヘッドの製造方法。
(付記7)
前記第2のマスク膜を形成する前に、さらに、前記第1のマスク膜の上に、該第1のマスク膜及び第2のマスク膜のいずれともエッチング耐性が異なるエッチング停止膜を形成する工程を含み、
前記第2のマスク膜をエッチングする際に、前記エッチング停止膜のエッチングレートが前記第2のマスク膜のエッチングレートよりも遅い条件で、該第2のマスク膜をエッチングし、前記レジストパターンで覆われていない領域に前記エッチング停止膜を露出させ、
前記第1のマスク膜をエッチングする前に、前記第2のマスクパターンをエッチングマスクとして前記エッチング停止膜をエッチングする付記1乃至6のいずれか1項に記載の磁気ヘッドの製造方法。
(付記8)
前記エッチング停止膜がCrを含む付記7に記載の磁気ヘッドの製造方法。
(1A)〜(1C)は、実施例1による磁気ヘッドの製造方法の製造途中段階における磁気ヘッドの断面図であり、(1D)は、製造途中段階における基板の平面図である。 (1E)〜(1G)は、実施例1による磁気ヘッドの製造方法の製造途中段階における磁気ヘッドの断面図であり、(1H)は、製造途中段階における基板の平面図である。 (1I)〜(1K)は、実施例1による磁気ヘッドの製造方法の製造途中段階における磁気ヘッドの断面図である。 (1L)〜(1M)は、実施例1による磁気ヘッドの製造方法の製造途中段階における磁気ヘッドの断面図であり、(1N)は、製造途中段階における基板の平面図であり、(1O)は、変形例による製造方法の製造途中段階における基板の平面図である。 (1P)〜(1R)は、実施例1による磁気ヘッドの製造方法の製造途中段階における磁気ヘッドの断面図である。 (1S)〜(1U)は、実施例1による磁気ヘッドの製造方法の製造途中段階における磁気ヘッドの断面図である。 (1V)〜(1W)は、実施例1による磁気ヘッドの製造方法の製造途中段階における磁気ヘッドの断面図である。 (2A)は、実施例1による方法で製造される読取素子を含む磁気ヘッドの正面図であり、(2B)は、その断面図である。 ハードディスクドライブの概略図である。 (4A)〜(4B)は、実施例2による磁気ヘッドの製造方法の製造途中段階における磁気ヘッドの断面図である。 (5A)〜(5D)は、実施例3による磁気ヘッドの製造方法の製造途中段階における磁気ヘッドの断面図である。 (5E)〜(5H)は、実施例3による磁気ヘッドの製造方法の製造途中段階における磁気ヘッドの断面図である。 (6A)〜(6D)は、実施例4による磁気ヘッドの製造方法の製造途中段階における磁気ヘッドの断面図である。 (6E)〜(6F)は、実施例4による磁気ヘッドの製造方法の製造途中段階における磁気ヘッドの断面図である。 αアルミナとアモルファス相のアルミナとを電子エネルギ損失分光法(EELS)により測定して得られるスペクトルである。
符号の説明
10 基板
11 下地膜
12 磁気抵抗効果膜
13 キャップ膜
14 第1のマスク膜(第1のマスクパターン)
15 第2のマスク膜(第2のマスクパターン)
16 レジストパターン
20 凹部
21 凸部
22 三角状領域
25 絶縁膜
26 CrTi膜
27 磁区制御膜
28 CrTi膜
28A 凹部
30 レジストパターン
35 レジストパターン
38 絶縁膜
39 上部磁気シールド膜
80 エッチング停止膜
100 基板
101 下部シールド膜
102 読取素子
103 上部シールド膜
105 読取素子部
110 主磁極
111 主磁極補助層
112 補助磁極
113 記録用コイル
114 接続部
115 記録素子部
120 磁気ディスク
121 磁気ヘッド
122 スライダ
123 サスペンションアーム
124 ロータリアクチュエータ
125 トラック

Claims (5)

  1. 基板上に、磁気抵抗効果を示す磁気抵抗効果膜を形成する工程と、
    前記磁気抵抗効果膜の上に、第1のマスク膜を形成する工程と、
    前記第1のマスク膜の上に、該第1のマスク膜とはエッチング耐性が異なる第2のマスク膜を形成する工程と、
    前記第2のマスク膜の上に、読取素子領域が被覆され、該読取素子領域の両側に開口が設けられたレジストパターンを形成する工程と、
    前記レジストパターンをエッチングマスクとして、前記第2のマスク膜をエッチングすることにより、第2のマスクパターンを残す工程と、
    前記第2のマスクパターンの表層部をエッチング除去することにより、該第2のマスクパターンの寸法を縮小させる工程と、
    寸法が縮小された前記第2のマスクパターンをエッチングマスクとして、前記第1のマスク膜をエッチングすることにより、第1のマスクパターンを残す工程と、
    前記第1のマスクパターンをエッチングマスクとして、前記磁気抵抗効果膜をエッチングする工程と
    を有する磁気ヘッドの製造方法。
  2. 前記第2のマスク膜がアルミナで形成されており、前記第2のマスクパターンを縮小させる工程において、感光性レジストを現像することができる薬液を用いて該第2のマスクパターンの表層部をウェットエッチングする請求項1に記載の磁気ヘッドの製造方法。
  3. 前記第2のマスク膜が、アモルファス相のアルミナを含む請求項2に記載の磁気ヘッドの製造方法。
  4. 前記第2のマスク膜が酸化シリコンで形成されており、前記第2のマスクパターンを縮小させる工程において、フッ酸を含むエッチング液を用いて該第2のマスクパターンの表層部をウェットエッチングする請求項1に記載の磁気ヘッドの製造方法。
  5. 前記第2のマスク膜を形成する前に、さらに、前記第1のマスク膜の上に、該第1のマスク膜及び第2のマスク膜のいずれともエッチング耐性が異なるエッチング停止膜を形成する工程を含み、
    前記第2のマスク膜をエッチングする際に、前記エッチング停止膜のエッチングレートが前記第2のマスク膜のエッチングレートよりも遅い条件で、該第2のマスク膜をエッチングし、前記レジストパターンで覆われていない領域に前記エッチング停止膜を露出させ、
    前記第1のマスク膜をエッチングする前に、前記第2のマスクパターンをエッチングマスクとして前記エッチング停止膜をエッチングする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の磁気ヘッドの製造方法。
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