JP2010039768A - 情報入力装置及び情報入力方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない操作部材で、文字入力や編集操作を高い操作性で実現するための情報入力装置および入力方法を提供する。
【解決手段】位置選択と回転操作が検出可能な入力装置と表示装置とで協調して、文字入力や編集操作におけるカーソル制御を行う。例えば、回転子上のサ行の位置を指でポイント(b)し、そのまま回転子を(c)、(d)、(e)のように回転させるとサ行の文字が順次画面上に表示される。所望の文字が表示された時点で選択操作を行うことで文字が入力される。
【選択図】図10

Description

本発明は、情報端末機器に好適な情報入力装置及び情報入力方法等に関する。
情報端末機器の入力装置として、キーボード及び十字キー等のキー入力装置がある(例えば、特許文献1参照)。キー入力装置では、一般的に一つのキーに一つのコードが割り当てられており、ユーザは所望のコードが割り当てられているキーを押して当該コードの入力を行う。従って、一般的には、必要とされるコードと同数のキーが必要となる。例えば、上下左右の方向入力を受け付けるキー入力装置には、上、下、左、右の4つのキーが設けられている。
また、正方向及び負方向の二つの方向入力を可能にする入力装置として、回転操作型の入力装置もある(例えば、特許文献2参照)。
更に、多様な操作を可能にする回転操作型入力装置として、ユーザが回転操作部の接触した部位により操作対象を異ならせたり、正方向と負方向とを逆転させたりする入力装置もある(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−140149号公報 特許第3430708号公報 特開2001−184158号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているような多くの従来のキー入力装置では、コード数の増加に伴って、キーの数を多くする必要があり、広い設置面積が必要となってしまう。
また、特許文献2に記載されている回転操作型の入力装置では、正方向及び負方向の二つの方向入力にしか対応できない。
また、特許文献3に記載されている入力装置では、文字の入力の際に回転操作部を何度も操作する必要があり、操作性が十分とはいえない。また、表示されているオブジェクトに対する操作をすることができず、この点でも操作性が十分とはいえない。
本発明は、少ない操作部材で高い操作性を実現することができる情報入力装置及び情報入力方法等を提供することを目的とする。
本願発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下に示す発明の諸態様に想到した。
本発明に係る第1の情報入力装置は、円形回転操作子と、前記円形回転操作子上の任意の位置に対する選択操作があると、その位置を検知する位置検知手段と、前記円形回転操作子に対する回転操作があると、前記回転操作子の中心を基準とした前記位置検知手段により検知された位置の方向に、ディスプレイに表示するポインタを移動させるポインタ制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明に係る第2の情報入力装置は、円形回転操作子と、前記円形回転操作子上の複数の領域にキーコードを割り当てるキーコード割り当て手段と、前記円形回転操作子上の任意の位置に対する選択操作があると、その位置を検知する位置検知手段と、前記円形回転操作子に対する回転操作があると、前記複数の領域のうちで前記位置検知手段により検知された位置に対応するものに対して割り当てられているキーコードに連続するキーコードを選択指示するキーコード制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明に係る第3の情報入力装置は、円形回転操作子と、前記円形回転操作子上の複数の領域に、ディスプレイに表示されるオブジェクトに対する操作の機能を割り当てる機能割り当て手段と、前記円形回転操作子上の任意の位置に対する選択操作があると、その位置を検知する位置検知手段と、前記複数の領域のうちで前記位置検知手段により検知された位置に対応するものに対して割り当てられている操作の機能の対象となるオブジェクトが、前記ディスプレイに選択されて表示されている状態で、前記円形回転操作子に対する回転操作があると、当該オブジェクトの選択範囲を変更する選択範囲制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、多くの操作部材を用いずともユーザは少ない操作で所望の入力処理を実現することができる。即ち、操作性を向上することができる。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。
(第1の実施形態)
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態に係る情報入力装置の外観を示す図であり、図2は、第1の実施形態に係る情報入力装置の構成を示すブロック図である。なお、この情報入力装置は、例えば情報端末機器等に一体化されたり、情報端末機器等に接続されたりして用いられる。
この情報入力装置には、図1及び図2に示すように、ディスプレイ101、円形回転操作子102、接触検知部103、CPU106及び記憶部107が設けられている。
記憶部107には、例えばROM及びRAMが含まれており、CPU106が実行する制御プログラム及びデータファイルが記憶されている。また、この情報入力装置が一体化されたり接続されたりする情報端末機器、即ち情報入力装置と共に用いられる情報端末機器等の制御プログラム等が記憶されていてもよい。更に、CPU106の動作時には、CPU106による処理に用いられるデータ等が一時的に記憶される。
CPU106は、記憶部107に記憶された制御プログラムに基づいて、ディスプレイ101におけるポインタ201の表示等の制御を行う。ポインタ201の表示の制御の際には、CPU106は、図3に示すように、ポインタ表示部104及びポインタ制御部105として機能する。
ディスプレイ101は、CPU106による制御に基づき、ポインタ201等を表示する。ディスプレイ101は、この情報入力装置と共に用いられる情報端末機器等の処理に関する情報等を表示してもよい。
円形回転操作子102は、その表面における接触の回転方向、回転量、回転角度、回転加速度及び/又は軌跡の少なくとも一つを検出し、これらの検出結果をポインタ制御部105に渡す。なお、円形回転操作子102は、操作子自体が回動するものであっても、操作子自体は回転せずにユーザが円形回転操作子102の表面をなぞったときの回転操作を検出するものであってもよい。
接触検知部103は、円形回転操作子102上の任意の位置に対する接触の有無を検出し、接触があった場合には、位置検知手段として、その接触を位置の選択操作とみなしてその接触位置を検出し、これらの検出結果をポインタ制御部105に渡す。
ポインタ表示部104は、記憶部107に記憶されている制御プログラムに基づいてポインタ201をディスプレイ101に表示する。図4は、ポインタ201の例を示す図である。図4(a)中のポインタ201aは、ディスプレイ101上の位置を示すポインタである。図4(b)中のポインタ201bは、選択されている項目を示すフォーカス位置を示すポインタである。図4(c)中のポインタ201cは、テキスト入力におけるカーソルの位置を示すポインタである。図4(d)中のポインタ201dは、図形描画ツールにおいて編集状態にある図形の頂点を示すポインタである。ポインタ201dを動かすことにより、図形を変形させたり回転させたりすることができる。どのようなポインタを表示するかは、この情報入力装置を用いて入力する指示が、情報端末機器等においてどのように用いられるかに応じて適宜決定すればよい。そして、決定されたポインタに関する情報及び制御プログラムは、上記の記憶部107に記憶させておく。また、ポインタ表示部104は、後述のようにポインタ制御部105によりポインタ201の状態が更新されると、随時、ポインタ201の表示を更新する。例えば、ポインタ表示部104は、ポインタ201の表示位置を変更して、ポインタ201を移動させる。なお、ポインタ表示部104は、この情報入力装置と共に用いられる情報端末機器に含まれていてもよい。
ポインタ制御部105は、接触検知部103によって検出された接触位置、及び円形回転操作子102によって検出されたユーザの操作情報を受け取り、記憶部107に記憶されている制御プログラムに基づいてポインタの状態を更新する。例えば、接触位置に基づいてポインタ201を移動する方向を決定する。即ち、円形回転操作子102の中心点を基準として、接触位置が右側にある場合には、ポインタ201の移動方向を「右」と決定する。同様に、接触位置が左側、上側、下側にある場合には、夫々、ポインタ201の移動方向を「左」、「上」、「下」と決定する。ポインタ制御部105は、また、円形回転操作子102における回転量に応じてポインタ201を、接触位置に応じて決定した方向に移動させる。なお、回転操作に対応するポインタ201の正負方向(接触位置に応じて決定した移動方向に対する正方向/負方向)及び移動量は、記憶部107に記憶されている制御プログラムに基づいて決定する。ポインタ制御部105は、例えばこのような処理によりポインタ201の状態を更新する。
次に、第1の実施形態に係る情報入力装置の動作について説明する。図5は、第1の実施形態に係る情報入力装置の動作の内容を示すフローチャートである。
先ず、情報入力装置の動作開始の指示があると、ポインタ表示部104はポインタ201をディスプレイ101上の所定の位置に表示する(ステップS301)。
その後、接触検知部103がユーザ等による円形回転操作子102への接触を検知し、操作が開始されたことを認識すると(ステップS302)、接触検知部103はその接触位置を検出し(ステップS303)、ポインタ制御部105に接触位置の情報を渡す。
次いで、ポインタ制御部105は、受け取った接触位置の情報からポインタ201の移動方向を決定する(ステップS304)。
続いて、円形回転操作子102により回転操作が検知されると(ステップS305)、ポインタ制御部105が、ステップS304で決定した方向にポインタ201を回転量に応じた距離だけ移動させ、この結果をポインタ表示部104が表示する(ステップS306)。
その後、接触検知部103がユーザからの接触を検知しなくなると、即ち、ユーザが円形回転操作子102から手を離すと、ポインタ制御部105は、ユーザが操作の終了を指示したとみなす(ステップS307)。一方、この指示がなければ、ポインタ制御部105及びポインタ表示部104は、ポインタ201の移動を継続する。
そして、操作の終了の指示後に、情報入力装置の動作の終了が指示されると(ステップS308)、動作を終了する。この指示がなければ、ステップS302に戻って、円形回転操作子102の操作を待機する。なお、情報入力装置の動作の開始及び終了の指示は、ユーザによりなされても、情報入力装置と共に用いられる情報端末機器等からなされてもよい。
このような第1の実施形態によれば、多くのキーを設けずとも、ユーザは、所望の方向に所望の量だけポインタ201を移動させることができる。また、移動方向の決定後でも、回転操作の方向(回転方向)を選択することにより、ポインタ201を2つの方向に移動させることができる。従って、ユーザが回転操作の誤り等によりポインタ201を移動しすぎてしまった場合であっても、逆方向の回転操作を行うことにより、容易に入力を戻すことができ、ユーザが行った誤操作の修正に掛かる操作負担は少ない。
また、ユーザはポインタ201の移動方向の入力操作後に、円形回転操作子102から指を離さずに連続的に移動量を指定することができる。また、キーリピート方式(キーを押下しつづけると信号が繰り返される方式)と比較して、移動速度の制御が容易になる。このように、回転操作子を介する操作によって、ユーザは所望の移動方向への連続入力を、軽い操作負担で思い通りに入力することができるようになる。
なお、ポインタ201の移動方向は、上記のような4方向に限定されず、より細分化して8方向としてもよい。即ち、上下左右の他に、右上、左上、右下及び左下を加えてもよい。このためには、円形回転操作子102の中心を基準とした8方向を検知可能なように接触検知部103を構成するだけでよく、新たにキーを増やす必要はない。これは、移動方向をより細かく分割して、その数を増やす場合でも同様である。即ち、キー等の操作部材の数はポインタ201の移動方向の数に依存せず、少ない操作部材であってもユーザは違和感なく状況に応じた多様な操作をすることができるといえる。
また、接触検知部103が接触を検知する接点の集合で構成されている場合、検出された接点により定まる方向と、仕様により規定されるポインタ201の移動方向とが合致しないことがある。その場合は、接触を検知した接点からポインタ201が移動しうる最も近い方向を移動方向とする近似処理等を行うことにより対応することが可能である。例えば、接点が12点(接点の位置は時計と同じ)に設けられているのに対し、ポインタ201の移動方向が上下の2方向のみであることがある。このような場合には、2時の位置の接点が接触を検出したときは上方向に近似し、4時の位置の接点が接触を検出したときには下方向に近似する処理を行えばよい。
また、ディスプレイ101、円形回転操作子102及び接触検知部103が互いに独立して構成されている必要はなく、タッチパネルのようにこれらが一体的に構成されていてもよい。
また、円形回転操作子102に位置検知手段として機能する押下検知部を設けておき、この押下検知部が押下操作を検知したときに、位置を検知してもよい。また、操作の終了を押下検知部に対する押下操作によって決定してもよい。
また、ユーザの円形回転操作子102への接触を検知した後、ユーザの回転操作を検出しないで操作の終了がなされた場合は、所定の移動量分だけポインタ201を移動させてもよい。例えば、ユーザが円形回転操作子102の右部に指を接触し、回転操作をせずに円形回転操作子102への接触を終了した場合は、ポインタ201の移動方向を右へ1移動させてもよい。このような構成により、キー入力操作(キー押下操作)と同様の振舞いもすることができる。同様に、円形回転操作子102に押下検知部を設けておき、ユーザの接触を検知した後、ユーザの回転操作を検出しないで円形回転操作子102が押下された場合は、所定の移動量分だけポインタ201を移動させてもよい。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、CPU106の機能が第1の実施形態と相違している。具体的には、CPU106は、図6に示すように、キーコード割り当て部114及びキーコード制御部115として機能する。また、この相違点に伴って、円形回転操作子102及び接触検知部103は、各々の検出結果をキーコード制御部115に渡す。
キーコード割り当て部114は、記憶部107に記憶されている制御プログラムに基づいて、円形回転操作子102の操作面に複数の領域を設定し、領域毎にキーコードを割り当てる。例えば、図7に示すように、操作面を8つの領域に区画し、夫々に、「あ」の文字、「か」の文字、・・・、「や、ら、わ」の文字を割り当てる。
キーコード制御部115は、接触検知部103によって検出された接触位置を受け取り、記憶部107に記憶されている制御プログラムに基づいて、キーコード割り当て部114により割り当てられたキーコードを選択指示する。また、キーコード制御部115は、円形回転操作子102によって検出されたユーザの操作情報を受け取り、選択指示した当該キーコードに連続するキーコードを順次選択指示する。
また、本実施形態では、図8に示すように、円形回転操作子102の周囲に、キーコード割り当て部114が割り当てるキーコードの文字を示すラベル301が設けられている。
他の構成は第1の実施形態と同様である。
次に、第2の実施形態に係る情報入力装置の動作について説明する。図9は、第2の実施形態に係る情報入力装置の動作の内容を示すフローチャートである。
先ず、情報入力装置の動作開始の指示があると、キーコード割り当て部114は円形回転操作子102上の操作面に複数の領域を設定し、各領域にキーコードを割り当てる(ステップS401)。
その後、キーコード制御部115が、図10(a)に示すように、ディスプレイ101に初期画面を表示する(ステップS402)。
次いで、接触検知部103がユーザ等による円形回転操作子102への接触を検知し、操作が開始されたことを認識すると(ステップS403)、接触検知部103はその接触位置を検出し(ステップS404)、キーコード制御部115に接触位置の情報を渡す。
続いて、キーコード制御部115は、受け取った接触位置の情報から該当するキーコードを選択し、キーコードに対応する文字をディスプレイ101に出力する(ステップS405)。例えば、図10(b)に示すように、「さ」の文字が割り当てられた領域にユーザの指が接触した場合には、「さ」の文字のキーコードを選択して、ディスプレイ101に「さ」の文字を選択状態にして表示する。
その後、円形回転操作子102により回転操作が検知されると(ステップ406)、キーコード制御部115が、選択されているキーコードを、回転操作に応じて当該キーコードに連続するキーコードに順次変更する(ステップS407)。例えば、図10(b)に示す状態で、時計回りの回転操作が検出されると、キーコード制御部115は、選択されている「さ」の文字のキーコードを、当該キーコードに連続するキーコードに順次切り替える。また、ディスプレイ101に表示する文字も、これに合わせて切り替える。即ち、ディスプレイ101上に表示された「さ」の文字を、図10(c)、図10(d)及び図10(e)に示すように、回転量に応じて順次「し」→「す」→「せ」、・・・と切り替える。また、例えば、図10(e)に示す状態で、反時計回りの回転操作が検出されると、キーコード制御部115は、選択している「せ」の文字を、回転量に応じて、逆方向に順次「す」→「し」→「さ」、・・・と切り替える。
その後、接触検知部103がユーザからの接触を検知しなくなると、即ち、ユーザが円形回転操作子102から手を離すと、キーコード制御部115は、ユーザが操作の終了を指示したとみなし、選択されているキーコードを入力文字として決定する(ステップS408〜S409)。この決定の結果は、例えばこの情報入力装置と共に用いられる情報端末機器等に渡される。一方、この指示がなければ、キーコード制御部115は、キーコードの切り替え及びディスプレイ101に表示する文字の切り替えを継続する。
そして、操作の終了の指示後に、情報入力装置の動作の終了が指示されると(ステップS410)、動作を終了する。この指示がなければ、ステップS403に戻って、円形回転操作子102の操作を待機する。なお、情報入力装置の動作の開始及び終了の指示は、ユーザによりなされても、情報入力装置と共に用いられる情報端末機器等からなされてもよい。
このような第2の実施形態によれば、多くのキーを設けずとも、ユーザは、所望の文字を入力することができる。つまり、特定のキーコードを選択する操作(特定部位への接触操作)も、連続するキーコードを選択する操作(回転操作)も、円形回転操作子102上で行われるため、他にキー等の操作部材を設ける必要がない。また、入力開始キーコードを、特定のキーコード(「あ」「か」「さ」・・・)から選ぶことができるので、入力開始キーコードが固定されている場合に比べて、一部のキーコードの入力に要する操作を軽減することができる。
更に、特許文献3に記載された技術では、回転操作を伴う入力開始位置を選択する操作が必要であるが、本実施形態の情報入力装置ではそのような操作は必要とされない。また、連続するキーコードを選ぶ操作は、接触した指をスライドさせるという簡単なものである。更に、回転操作であるため広い、操作領域をとることなく連続的に行うことができる。また、ユーザが回転操作の誤り等により円形回転操作子102を回しすぎた場合であっても、逆方向の回転操作を行うことにより、容易に入力を戻すことができ、この際には指を離す必要もなく、誤操作の修正に掛かる操作負担は少ない。
なお、円形回転操作子102に割り当てられるキーコードの数は、上記の8種類に限定されず、より多くしてもよい。このためには、円形回転操作子102の中心を基準とした多数の方向を検知可能なように接触検知部103を構成するだけでよく、新たにキーを増やす必要はない。また、キーコード割り当て部114による領域の区画及び割り当てられるキーコードも特に限定されず、他の基準で区画してもよく、また、キーコードとして他のものを用いてもよい。例えば、キーコードとして、かな文字のキーコードに代えて、英字、数字、記号等のキーコードを用いてもよい。また、キーコードが、文字列に対応するものであってもよく、また、「削除」及び「文字種の切り替え」等の機能を実行させるコマンドに対応するものであってもよい。また、連続するキーコードは所定の並び順が設定されていれば、順序を設定状況により異ならせても構わない。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、CPU106の機能が第1及び第2の実施形態と相違している。具体的には、CPU106は、図11に示すように、機能割り当て部124、オブジェクト表示部125及び選択範囲制御部126として機能する。また、この相違点に伴って、円形回転操作子102及び接触検知部103は、各々の検出結果を選択範囲制御部126に渡す。
機能割り当て部124は、記憶部107に記憶されている制御プログラムに基づいて、円形回転操作子102の操作面に複数の領域を設定し、文字及び/又は項目等のオブジェクトを操作対象とする機能を領域毎に割り当てる。例えば、図12に示すように、操作面に右領域、下領域及び左領域の3つの領域を設定し、これらに夫々文字列の「コピー」の機能、「カット」の機能、「削除」の機能を割り当てる。
オブジェクト表示部125は、記憶部107に記憶されている制御プログラムに基づいて、ディスプレイ101に1又は2以上のオブジェクトを表示する。図13は、ディスプレイ101における表示の例を示す図である。オブジェクト801は、機能の操作対象となるオブジェクトである。選択範囲802は、機能の操作対象であることを示す。機能表示803は、ユーザの円形回転操作子102への接触により機能が指示された場合、当該機能を示す。
選択範囲制御部126は、接触検知部103によって検出された接触位置を受け取り、記憶部107に記憶されている制御プログラムに基づいて、機能割り当て部124により割り当てられた機能を選択指示する。また、選択範囲制御部126は、円形回転操作子102によって検出されたユーザの操作情報を受け取り、選択指示した当該機能が操作の対象とするオブジェクトの範囲を変更する。
また、本実施形態では、図14に示すように、円形回転操作子102の周囲に、機能割り当て部124が割り当てる機能を示すラベル302が設けられている。
他の構成は第1の実施形態と同様である。
次に、第3の実施形態に係る情報入力装置の動作について説明する。図15は、第3の実施形態に係る情報入力装置の動作の内容を示すフローチャートである。ここでは、図16(a)に示すように、ディスプレイ101には、オブジェクトとして文字列が表示され、また、その少なくとも一部が選択されているものとする。
先ず、情報入力装置の動作開始の指示があると、機能割り当て部124は円形回転操作子102上の操作面に複数の領域を設定し、各領域に機能を割り当てる(ステップS1001)。
その後、接触検知部103がユーザ等による円形回転操作子102への接触を検知し、操作が開始されたことを認識すると(ステップS1002)、接触検知部103はその接触位置を検出し(ステップS1003)、選択範囲制御部126に接触位置の情報を渡す。
次いで、選択範囲制御部126は、受け取った接触位置情報から該当する機能を選択する(ステップS1004)。例えば、図16(b)に示すように、「削除」が割り当てられた領域にユーザの指を接触した場合には、選択されている文字を操作する機能として「削除」を選択し、ディスプレイ101に「削除」を表示する。また、「コピー」が割り当てられた領域にユーザの指を接触した場合には、選択されている文字を操作する機能として「コピー」を選択し、ディスプレイ101に「コピー」を表示する。なお、「削除」は、選択した範囲の項目を削除する処理である。また、「カット」は、選択範囲を削除しつつ、選択範囲の情報を保存し、所望の位置で貼り付けできる状態にする処理であり、所謂コンピュータ上で行われるカット・アンド・ペーストの「カット」と同様である。
続いて、円形回転操作子102により回転操作が検知されると(ステップS1005)、選択範囲制御部126が、回転操作に応じて選択状態の文字の選択範囲を変更する(ステップS1006)。例えば、図16(b)に示すように「ほ」が選択されている状態で、時計回りの回転操作が検出されると、選択範囲制御部126は、選択している文字の範囲(選択範囲)を、図16(c)及び図16(d)に示すように、回転量に応じて、「ほへ」→「ほへと」、・・・と変更する。また、例えば、図16(d)に示す状態で、反時計回りの回転操作が検出されると、選択範囲制御部126は、選択している文字の範囲(選択範囲)を、回転量に応じて、「ほへ」→「ほ」と変更する。更に、図16(b)に示すように「ほ」が選択されている状態で、反時計回りの回転操作が検出されると、選択範囲制御部126は、選択している文字の範囲(選択範囲)を、図16(e)及び図16(f)に示すように、回転量に応じて、「にほ」→「はにほ」、・・・と変更する。
その後、接触検知部103がユーザからの接触を検知しなくなると、即ち、ユーザが円形回転操作子102から手を離すと、選択範囲制御部126は、ユーザが操作の終了を指示したとみなし、選択されている文字列に対して、ステップS1004で選択した機能の実行命令が入力されたと決定する(ステップS1007〜S1008)。例えば、ステップS1004で「削除」を選択し、更に、図16(d)に示すように、「ほへと」が選択されている状態で、接触検知部103が接触を検知しなくなると、「ほへと」の文字列を削除する機能の実行命令が入力されたと決定する。この決定の結果は、例えばこの情報入力装置と共に用いられる情報端末機器等に渡される。一方、この指示がなければ、選択範囲制御部126は、文字列の選択範囲の変更を継続する。
そして、操作の終了の指示後に、情報入力装置の動作の終了が指示されると(ステップS1009)、動作を終了する。この指示がなければ、ステップS1002に戻って、円形回転操作子102の操作を待機する。なお、情報入力装置の動作の開始及び終了の指示は、ユーザによりなされても、情報入力装置と共に用いられる情報端末機器等からなされてもよい。
なお、図16及び上記の説明では、「削除」が選択されたとしているが、「コピー」又は「カット」が選択された場合でも同様の処理を行う。そして、ユーザは、円形回転操作子102上の所望の機能が割り当てる領域に接触し、回転指示さえすればよい。
このような第3の実施形態によれば、多くのキーを設けずとも、ユーザは、所望の範囲のオブジェクトに対する所望の機能の実行命令(コマンド)を入力することができる。即ち、所望の機能を指示し、指をスライドさせるだけで、現在選択されているオブジェクトの、前後双方向に連続する複数のオブジェクトに対して同一の操作を行うことができる。また、オブジェクトの選択範囲を変更する操作は円運動であるので、広い操作領域をとることなく、大量の項目であっても軽快に行うことができる。また、ユーザが回転操作の誤り等により円形回転操作子102を回しすぎた場合であっても、逆方向の回転操作を行うことにより、容易に入力を戻すことができ、この際には指を離す必要もなく、誤操作の修正に掛かる操作負担は少ない。
なお、選択対象のオブジェクトは文字列に限定されず、例えば、データファイル等の項目であってもよい。従って、第3の実施形態は、連続する複数の文字又は項目のコピー及び削除(消去)等のオブジェクトの操作に好適である。
なお、第2の実施形態と第3の実施形態とを組み合わせてもよい。この場合、例えば図17に示すようなラベル303を円形回転操作子102の周囲に設け、各領域にラベル303が示すキーコード及びコマンドを割り当てればよい。そして、第2及び第3の実施形態に倣って、各領域が選択された場合の処理を行うことにより、キーコードの入力を受け付け、範囲の選択を受け付けることができる。更に、第1の実施形態を、第2及び/又は第3の実施形態と組み合わせてもよい。
また、新たに切り替え手段を設け、キーコード入力と機能の範囲選択と実行するモードを切り替えてもよい。また、他の機能(カーソル移動、変換候補選択、変換範囲変更等)のモードと切り替えてもよい。このように文字入力にかかる機能を組み合わせれば、操作部材として円形回転操作子102のみを用いても、文字入力を完遂することができる。
なお、図16(a)では、既に「ほ」の文字が選択されているが、このような選択は、例えば、第1の実施形態(方向キー入力)のモードと、第2、第3の実施形態(図17/文字入力・機能入力)のモードの二つのモードとを設定しておき、このモードを切り替えることで実現することが可能である。モードの切り替えは、モードキーを設けておき、その操作を行うことにより実行することができる。
なお、本発明の実施形態は、例えばコンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、プログラムをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムを記録したCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体又はかかるプログラムを伝送するインターネット等の伝送媒体も本発明の実施形態として適用することができる。また、上記の印刷処理用のプログラムも本発明の実施形態として適用することができる。上記のプログラム、記録媒体、伝送媒体及びプログラムプロダクトは、本発明の範疇に含まれる。
第1の実施形態に係る情報入力装置の外観を示す図である。 第1の実施形態に係る情報入力装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態におけるCPU106の機能を示す機能ブロック図である。 ポインタ201の例を示す図である。 第1の実施形態に係る情報入力装置の動作の内容を示すフローチャートである。 第2の実施形態におけるCPU106の機能を示す機能ブロック図である。 第2の実施形態におけるキーコードの割り当ての例を示す図である。 第2の実施形態に係る情報入力装置の外観を示す図である。 第2の実施形態に係る情報入力装置の動作の内容を示すフローチャートである。 第2の実施形態における入力文字の変化の例を示す図である。 第3の実施形態におけるCPU106の機能を示す機能ブロック図である。 第3の実施形態における機能の割り当ての例を示す図である。 第3の実施形態でのディスプレイ101における表示の例を示す図である。 第3の実施形態に係る情報入力装置の外観を示す図である。 第3の実施形態に係る情報入力装置の動作の内容を示すフローチャートである。 第3の実施形態における選択範囲の変化の例を示す図である。 第2の実施形態と第3の実施形態とを組み合わせた場合のキーコード及び機能の割り当ての例を示す図である。
符号の説明
101:ディスプレイ
102:円形回転操作子
103:接触検知部
104:ポインタ表示部
105:ポインタ制御部
106:CPU
107:記憶部
114:キーコード割り当て部
115:キーコード制御部
124:機能割り当て部
125:オブジェクト表示部
126:選択範囲制御部

Claims (19)

  1. 円形回転操作子と、
    前記円形回転操作子上の任意の位置に対する選択操作があると、その位置を検知する位置検知手段と、
    前記円形回転操作子に対する回転操作があると、前記回転操作子の中心を基準とした前記位置検知手段により検知された位置の方向に、ディスプレイに表示するポインタを移動させるポインタ制御手段と、
    を有することを特徴とする情報入力装置。
  2. 前記ポインタ制御手段は、前記回転操作における回転量に応じて、前記ポインタの移動量を決定することを特徴とする請求項1に記載の情報入力装置。
  3. 前記ポインタ制御手段は、前記回転操作における回転方向に応じて、前記ポインタの移動の方向を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報入力装置。
  4. 前記円形回転操作子上の複数の領域にキーコードを割り当てるキーコード割り当て手段と、
    前記円形回転操作子に対する回転操作があると、前記複数の領域のうちで前記位置検知手段により検知された位置に対応するものに対して割り当てられているキーコードに連続するキーコードを選択指示するキーコード制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報入力装置。
  5. 円形回転操作子と、
    前記円形回転操作子上の複数の領域にキーコードを割り当てるキーコード割り当て手段と、
    前記円形回転操作子上の任意の位置に対する選択操作があると、その位置を検知する位置検知手段と、
    前記円形回転操作子に対する回転操作があると、前記複数の領域のうちで前記位置検知手段により検知された位置に対応するものに対して割り当てられているキーコードに連続するキーコードを選択指示するキーコード制御手段と、
    を有することを特徴とする情報入力装置。
  6. 前記キーコード制御手段は、前記回転操作における回転量に応じて、前記選択指示するキーコードを決定することを特徴とする請求項4又は5に記載の情報入力装置。
  7. 前記キーコード制御手段は、前記回転操作における回転方向に応じて、前記選択指示するキーコードの変更の方向を決定することを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の情報入力装置。
  8. 前記円形回転操作子上の複数の領域に、ディスプレイに表示されるオブジェクトに対する操作の機能を割り当てる機能割り当て手段と、
    前記複数の領域のうちで前記位置検知手段により検知された位置に対応するものに対して割り当てられている操作の機能の対象となるオブジェクトが、前記ディスプレイに選択されて表示されている状態で、前記円形回転操作子に対する回転操作があると、当該オブジェクトの選択範囲を変更する選択範囲制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報入力装置。
  9. 円形回転操作子と、
    前記円形回転操作子上の複数の領域に、ディスプレイに表示されるオブジェクトに対する操作の機能を割り当てる機能割り当て手段と、
    前記円形回転操作子上の任意の位置に対する選択操作があると、その位置を検知する位置検知手段と、
    前記複数の領域のうちで前記位置検知手段により検知された位置に対応するものに対して割り当てられている操作の機能の対象となるオブジェクトが、前記ディスプレイに選択されて表示されている状態で、前記円形回転操作子に対する回転操作があると、当該オブジェクトの選択範囲を変更する選択範囲制御手段と、
    を有することを特徴とする情報入力装置。
  10. 前記選択範囲制御手段は、前記回転操作における回転量に応じて、前記選択範囲の広さを決定することを特徴とする請求項8又は9に記載の情報入力装置。
  11. 前記選択範囲制御手段は、前記回転操作における回転方向に応じて、前記前記選択範囲の変更の方向を決定することを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の情報入力装置。
  12. 前記位置検知手段は、前記円形回転操作子に対する接触操作があると、その位置を検知する接触検知手段を有することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の情報入力装置。
  13. 前記位置検知手段は、前記円形回転操作子に対する押下操作があると、その位置を検知する押下検知手段を有することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の情報入力装置。
  14. 円形回転操作子上の任意の位置に対する選択操作があると、その位置を検知する位置検知ステップと、
    前記円形回転操作子に対する回転操作があると、前記回転操作子の中心を基準とした前記位置検知ステップにおいて検知した位置の方向に、ディスプレイに表示するポインタを移動させるポインタ制御ステップと、
    を有することを特徴とする情報入力方法。
  15. 円形回転操作子上の複数の領域にキーコードを割り当てるキーコード割り当てステップと、
    前記円形回転操作子上の任意の位置に対する選択操作があると、その位置を検知する位置検知ステップと、
    前記円形回転操作子に対する回転操作があると、前記複数の領域のうちで前記位置検知ステップにおいて検知した位置に対応するものに対して割り当てられているキーコードに連続するキーコードを選択指示するキーコード制御ステップと、
    を有することを特徴とする情報入力方法。
  16. 円形回転操作子上の複数の領域に、ディスプレイに表示されるオブジェクトに対する操作の機能を割り当てる機能割り当てステップと、
    前記円形回転操作子上の任意の位置に対する選択操作があると、その位置を検知する位置検知ステップと、
    前記複数の領域のうちで前記位置検知ステップにおいて検知した位置に対応するものに対して割り当てられている操作の機能の対象となるオブジェクトが、前記ディスプレイに選択されて表示されている状態で、前記円形回転操作子に対する回転操作があると、当該オブジェクトの選択範囲を変更する選択範囲制御ステップと、
    を有することを特徴とする情報入力方法。
  17. コンピュータに、
    円形回転操作子上の任意の位置に対する選択操作があると、その位置を検知する位置検知ステップと、
    前記円形回転操作子に対する回転操作があると、前記回転操作子の中心を基準とした前記位置検知ステップにおいて検知した位置の方向に、ディスプレイに表示するポインタを移動させるポインタ制御ステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  18. コンピュータに、
    円形回転操作子上の複数の領域にキーコードを割り当てるキーコード割り当てステップと、
    前記円形回転操作子上の任意の位置に対する選択操作があると、その位置を検知する位置検知ステップと、
    前記円形回転操作子に対する回転操作があると、前記複数の領域のうちで前記位置検知ステップにおいて検知した位置に対応するものに対して割り当てられているキーコードに連続するキーコードを選択指示するキーコード制御ステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  19. コンピュータに、
    円形回転操作子上の複数の領域に、ディスプレイに表示されるオブジェクトに対する操作の機能を割り当てる機能割り当てステップと、
    前記円形回転操作子上の任意の位置に対する選択操作があると、その位置を検知する位置検知ステップと、
    前記複数の領域のうちで前記位置検知ステップにおいて検知した位置に対応するものに対して割り当てられている操作の機能の対象となるオブジェクトが、前記ディスプレイに選択されて表示されている状態で、前記円形回転操作子に対する回転操作があると、当該オブジェクトの選択範囲を変更する選択範囲制御ステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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