JP2010038812A - 文字板構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】主に、十分な視覚効果が得られるようにする。
【解決手段】透明な基板で構成された文字板本体3の表面に、微細レンズ4を多数配置して成る微細レンズ層5を設けると共に、文字板本体3の裏面に、微細レンズ層5と対応させて拡大表示用図形部6を設けた文字板構造であって、拡大表示用図形部6が、色彩等の異なる二種類の四角形状部11,12を交互に並べて成る市松模様13の図柄とされると共に、市松模様13の図柄を構成する二種類の四角形状部11,12のそれぞれに対して、色彩等ごとに方向性が異なるように、縦縞模様14と横縞模様15とを施すことにより、市松模様13の拡大表示用図形部6が、あたかも文字板本体3の奥側の、文字板本体3から離れた位置に、実物の織布16または実物に近似した織布16が存在するかの如く見え得るように構成するようにしている。
【選択図】図1

Description

この発明は、文字板構造に関するものである。
自動車などの車両には、車室内の前部に樹脂製のインストルメントパネルが設けられている。このインストルメントパネルの運転席側の部分には、計器装置などの車両用表示装置が設けられている。このような車両用表示装置には、文字板を備えたものが存在している。この文字板は、透明な樹脂製の基板で構成された文字板本体を有している。
そして、このような文字板本体に対し、その表面に複数の凸レンズ部を形成すると共に、その裏面に、各凸レンズ部のそれぞれと対応する画素部を備えることにより、各凸レンズ部で各画素部を拡大させて、文字板本体の奥側に画素部の虚像を発生させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−10546号
しかしながら、上記特許文献1に記載された文字板構造では、文字板本体の奥側に発生される虚像は、単に各画素部を拡大したものにしか過ぎなかったので、十分な視覚効果を得ることができなかった。
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、透明な基板で構成された文字板本体の表面に、微細レンズを多数配置して成る微細レンズ層を設けると共に、文字板本体の裏面に、微細レンズ層と対応させて拡大表示用図形部を設けて、前記微細レンズ層によって、前記拡大表示用図形部が、文字板本体に対し、奥側に離間し且つ拡大された状態で視認可能な沈込虚像部が得られるように構成した文字板構造において、前記拡大表示用図形部が、色彩等の異なる二種類の四角形状部を交互に並べて成る市松模様の図柄とされると共に、市松模様の図柄を構成する二種類の四角形状部のそれぞれに対して、色彩等ごとに方向性が異なるように、縦縞模様と横縦縞模様とを施すことにより、前記市松模様の拡大表示用図形部が、あたかも文字板本体の奥側の、文字板本体から離れた位置に、実物の織布または実物に近似した織布が存在するかの如く見え得るように構成したことを特徴としている。
請求項2に記載された発明は、上記において、前記文字板本体が、少なくとも、指針軸孔と、該指針軸孔を中心として周囲に拡がる指針回動領域とを有し、該指針回動領域が、指針軸孔の近くに位置する中央領域と、該中央領域の外周側に位置する数値表示領域、および、目盛領域とを有し、前記沈込虚像部が、少なくとも、中央領域の部分に対して設けられたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、上記構成によって、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、拡大表示用図形部を、色彩等の異なる二種類の四角形状部を交互に並べて成る市松模様の図柄とすることによって、文字板本体に対し、奥側に(ほぼ平行に)離間し且つ拡大された状態で、市松模様の図柄が視認可能な沈込虚像部を得ることができる。しかも、市松模様の図柄を構成する二種類の四角形状部のそれぞれに対して、色彩等ごとに方向性が異なるように、縦縞模様と横縦縞模様とを施すことにより、前記市松模様の拡大表示用図形部が、単なる市松模様ではなく、あたかも文字板本体の奥側の、文字板本体から離れた位置に、実物の織布または実物に近似した織布が存在するかの如く見せることができる。
請求項2の発明によれば、上記構成によって、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、少なくとも、文字板本体の少なくとも中央領域の部分を、沈込虚像部として、立体的な装飾が施されたように視認させることができる。特に、中央領域は、数値表示領域、および、目盛領域とは機能が異なる部分であるため、
視覚効果による立体的な装飾を施すのに最も適した部分を有効に活用することができる。
以下、本発明を具体化した実施例について、図示例と共に説明する。
図1〜図6は、この発明の実施例を示すものである。
<構成>まず、構成について説明する。
自動車などの車両には、車室内の前部に樹脂製のインストルメントパネルが設けられている。このインストルメントパネルの運転席側の部分など(車幅方向の中央部の場合も存在している)には、図1に示すような、計器装置などの車両用表示装置1が設けられている。このような車両用表示装置1には、文字板2を備えたものが存在している。この文字板2は、透明な樹脂製の基板で構成された文字板本体3を有している。
そして、このような文字板本体3に対し、その表面に、図2に示すように、微細レンズ4を多数配置して成る微細レンズ層5を設ける。また、文字板本体3の裏面に、微細レンズ層5と対応させて拡大表示用図形部6を設ける。そして、微細レンズ層5のレンズ効果によって、図3に示すように、拡大表示用図形部6が、文字板本体3に対し、奥側に離間し且つ拡大された状態で視認可能な沈込虚像部7が得られるように構成する。
更に、この実施例では、以下のような構成を備えるようにする。
(1)上記した拡大表示用図形部6を、図4(図5も併せて参照のこと)に示すように、色彩等の異なる二種類の四角形状部11,12を交互に並べて成る市松模様13の図柄とする。そして、図6に示すように、市松模様13の図柄を構成する二種類の四角形状部11,12のそれぞれに対して、色彩等ごとに方向性が異なるように、縦縞模様14と横縞模様15とを施す。これにより、市松模様13の拡大表示用図形部6が、あたかも文字板本体3の奥側の、文字板本体3から離れた位置に、実物の織布16または実物に近似した織布16が存在するかの如く見え得るように構成する。
(2)上記において、図1に示すように、文字板本体3を、少なくとも、指針軸孔21と、指針軸孔21を中心として周囲に拡がる指針回動領域22とを有するものとする。そして、指針回動領域22が、指針軸孔21の近くに位置する中央領域23と、中央領域23の外周側に位置する数値表示領域24、および、目盛領域25とを有するものとする。そして、沈込虚像部7が、少なくとも、中央領域23の部分に設けられるようにする。
(3)なお、上記以外の構成は、図面に開示した通りである。また、上記のより具体的な構成は、以下のようになっている。
「微細レンズ4」は、基本的に凸レンズとする。この微細レンズ4は、いわゆるマイクロレンズなどとする。微細レンズ4は、大きさおよび形状を揃えたものとするのが好ましい。この微細レンズ4は、精密金型を用いて文字板本体3と同時且つ一体に成形することができる。また、微細レンズ4は、予め形成された文字板本体3に対して印刷形成することもできる。微細レンズ4を印刷形成する場合には、例えば、インクジェットプリンタなどを用いて、透明樹脂を溶剤で溶かして成るインクを、文字板本体3の表面に噴射させるようにする。なお、噴射された透明樹脂は、表面張力によって自然に凸レンズの形状になる。
「微細レンズ層5」は、上記した多数の微細レンズ4によって、巨視的に見た場合に、全体で一つの凸レンズとして機能するように構成される。なお、「微細レンズ層5」は、微視的に見た場合に、多数の上記した微細レンズ4の集合体として機能するのは勿論である。上記したように、微細レンズ4は、極く小さなものであるため、文字板本体3に対して、微細レンズ層5は、設けられていることが余り気に成らないようなものとなる。なお、文字板本体3の表面に対する微細レンズ4の並び方(配列、設置パターンなど)や、微細レンズ4間の間隔は、上記したような特性が得られれば良いものとする。例えば、微細レンズ4は、マトリックス状に整然と配置させるようにするのが標準的である。この微細レンズ層5は、対象物(この場合には、拡大表示用図形部6)を、等倍から数十倍に拡大させるレンズ効果を有している。特に、等倍の時には、拡大表示用図形部6の沈込虚像部7は、文字板本体3の位置に存在するように視認され、拡大倍率が大きくなるに従って文字板本体3から奥側へ離れて存在するように視認されるものとなる。微細レンズ層5は、上記したように、巨視的に見て、全体で一つの凸レンズとしての機能を有するように構成されているので、微細レンズ4と拡大表示用図形部6との間に、特別な対応関係は必要とされない(例えば、上記した従来例のように、微細レンズ4と拡大表示用図形部6の図柄とを、一対一に対応させる必要性は全くない)。また、多数の微細レンズ4を有する微細レンズ層5は、拡大表示用図形部6を、文字板本体3の面方向に対してズラせたり、文字板本体3の面に沿って回転変位させたりすることによってレンズ効果(拡大倍率など)を変化させることができるものとなる。このような特性は、微細レンズ4の曲率半径や焦点距離が極く小さいことによって得られるものと考えられる。また、このような特性は、微細レンズ4の配列と、拡大表示用図形部6の図柄との交差角度などによって得られるものと考えられる。そのため、拡大表示用図形部6は、文字板本体3の裏面に対し、所要のレンズ効果が得られるように設定、調整して設けられるようにする。特に、拡大表示用図形部6が、単純な幾何学模様などである場合には、その拡大倍率になどによって、意図的に、干渉縞(モアレ)などを発生させるようにすることも可能である。
「拡大表示用図形部6」は、上記したように、文字板本体3裏面の、微細レンズ層5と対応する部分に設けられる。但し、拡大表示用図形部6は拡大表示されることになるので、必ずしも微細レンズ層5と等しい範囲に設ける必要はなく、拡大表示用図形部6は、必要な沈込虚像部7が得られるのであれば、微細レンズ層5よりも狭い範囲、或いは、反対に広い範囲に設けるようにすることができる。また、拡大表示用図形部6は、文字板本体3の裏面に対して印刷形成される。拡大表示用図形部6は、透光性または半透光性のものとしても、不透光性のものとしても良い。但し、少なくとも、拡大表示用図形部6を透光性または半透光性とする場合には、少なくとも、拡大表示用図形部6の裏面側に、不透光性のマスク層31を形成しておくようにするのが好ましい。不透光性のマスク層31は、印刷形成することができる。不透光性のマスク層31は、通常は、黒色印刷層などで構成される。なお、拡大表示用図形部6を不透光性とした場合についても、拡大表示用図形部6の裏面側に、同様の不透光性のマスク層31を形成しても良いことは勿論である。
「沈込虚像部7」は、文字通り、文字板本体3に対して、奥側に沈み込んだように見える拡大虚像である。この場合、沈込虚像部7は、文字板本体3に対して、立体的な装飾を施した如きものとして形成される(立体装飾)。
そして、拡大表示用図形部6を、上記したような「市松模様13」の図柄とする場合、色彩等(色彩や明度等)の異なる二種類の四角形状部11,12は、例えば、それぞれ正方形とするのが好ましい。この場合、元図となる市松模様13の四角形状部11,12の大きさは、例えば、図4に示すように、一辺が1mm程度またはそれ以下のものなどとする。そして、沈込虚像部7として視認される四角形状部11,12は、例えば、図5に示すように、一辺が3〜15mm程度、好ましくは、一辺が5〜10mm程度の大きさに拡大されるように拡大倍率を設定、調整される。また、二種類の四角形状部11,12に使用される色彩等は、主に、白や、黒や、グレーなどが考えられるが、それ以外の色彩等を使用しても良い。なお、この場合には、白と黒との組合せとされている。
二種類の四角形状部11,12に施される「縦縞模様14」と「横縞模様15」とは、好ましくは、相手方の色彩等を用いて形成されるようにする。なお、縦縞模様14と横縞模様15とは、これ以外の色彩等を用いるようにしても良い。縦縞模様14および横縞模様15の縞の太さや本数などは、状況に応じて最適となるように調整する。この場合には、図6に示すように、白の四角形状部11に対し縦縞模様14として黒い3本の縦線が施され、黒の四角形状部12に対し横縞模様15として白い3本の横線が施されることによって、縦縞模様14と横縞模様15とが形成されるようにしている。上記した縦線と横線とは、四角形状部11,12の対応する辺とほぼ平行なものとされている。なお、上記した縦線と横線との数は、それぞれ3本ずつに限るものではなく、それより少なくても多くても、数が異なるものとしても良い。
「実物の織布16」または「実物に近似した織布16」は、例えば、カーボンファイバーなどの高機能繊維布がイメージされるようにするのが好ましい。この高機能繊維布は、若干粗目のものとした方が視覚効果としては好ましい。上記した拡大倍率は、これらのことを考慮して設定する。
一方、アナログ式の車両用表示装置1の場合、文字板本体3の表面側には、文字板本体3に対してほぼ平行な状態で、図示しない指針が配設される。この指針は、文字板本体3に沿って回動可能に配置される。そのために、指針は、その基部を、指針軸によって回動可能に支持される。そして、文字板本体3には、指針軸を、面直方向に貫通配置可能な指針軸孔21が形成される。なお、指針を有する車両用表示装置1には、速度計や回転計、または、燃料計や水温計などが存在する。
そして、「指針回動領域22」は、好ましくは、指針軸孔21を中心とする円形状のものなどとする。但し、指針回動領域22は、円形に限るものではない。例えば、一部(例えば下部)が切欠かれた部分円形状などとすることもできる。なお、指針回動領域22は、一枚の文字板本体3に対して、単数形成することも、複数形成することも可能である。この場合には、単数形成されたものとしている。
「中央領域23」は、指針回動領域22における、指針の基部および中間部が通過する部分に設けられる。これに対し、「数値表示領域24」および「目盛領域25」は、指針回動領域22における、指針の先端部が通過する部分やその外周部分に設けられる。中央領域23は、指針によって運転情報を読取るのには必要のない部分(非現示部分)であるのに対し、数値表示領域24および目盛領域25は、指針によって運転情報を読取るのに必要な部分(現示部分)であるという、機能上の違いを有している。目盛領域25は、最も効果的な視認性を得るために、通常は、数値表示領域24とは別にして、数値表示領域24の外周側に位置するように設けられる。但し、目盛領域25は、数値表示領域24と一緒に設けるようにしても良いし、または、数値表示領域24の内周側に設けるようにしても良い。数値表示領域24には、数値部32などが形成され、目盛領域25には、目盛部33が形成される。通常の場合、数値表示領域24および目盛領域25には、それぞれ、同色または異なる色彩等の背景部34,35が施される。数値表示領域24および目盛領域25の、背景部34,35、および、数値部32、目盛部33は、透明な文字板本体3の表面または裏面に印刷形成される。
なお、指針回動領域22の外側に対し、所要の幅寸法を有する縁部36などを設けるようにしても良い。
また、沈込虚像部7(を構成する微細レンズ層5と拡大表示用図形部6と)は、数値表示領域24や目盛領域25に対しても設けることができる。この場合には、数値表示領域24および目盛領域25の背景部34,35の着色をなくして(即ち、背景を透明のままにしておいて)、透明な文字板本体3の表面または裏面に、数値部32、目盛部33のみ印刷形成させるようにすることにより、外部から沈込虚像部7が視認され得るようにする。但し、数値表示領域24や目盛領域25に対して沈込虚像部7を設けた場合において、数値表示領域24または目盛領域25の微細レンズ層5に背景部34,35を施すことにより、形成した沈込虚像部7が外部から視認できないように隠してしまうようにすることも構造的には可能である。これによって、沈込虚像部7の仕様が異なる文字板2を簡単に作り分けることが可能となる。
<作用>次に、この実施例の作用について説明する。
表面に微細レンズ層5を有し、裏面に拡大表示用図形部6を有することにより、沈込虚像部7が得られるように構成された上記の文字板本体3を、車両用表示装置1に組込んで、車室内に設置させるようにする。これにより、文字板本体3の沈込虚像部7は、奥行感を有する立体画像(3D画像)として視認され、文字板本体3を装飾することになる。
そして、この実施例によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)透明な基板で構成された文字板本体3の表面に、微細レンズ4を多数配置して成る微細レンズ層5を設けると共に、文字板本体3の裏面に、微細レンズ層5と対応させて拡大表示用図形部6を設けて、微細レンズ層5のレンズ効果によって、拡大表示用図形部6が、文字板本体3に対し、奥側に離間し且つ拡大された状態で視認可能な沈込虚像部7が得られるように構成した文字板構造において、拡大表示用図形部6が、色彩等の異なる二種類の四角形状部11,12を交互に並べて成る市松模様13の図柄とされると共に、市松模様13の図柄を構成する二種類の四角形状部11,12のそれぞれに対して、色彩等ごとに方向性が異なるように、縦縞模様14と横縞模様15とを施すことにより、市松模様13の拡大表示用図形部6が、あたかも文字板本体3の奥側の、文字板本体3から離れた位置に、実物の織布16または実物に近似した織布16が存在するかの如く見え得るように構成したことによって、以下のような作用効果を得ることができる。
即ち、拡大表示用図形部6を、色彩等の異なる二種類の四角形状部11,12を交互に並べて成る市松模様13の図柄とすることによって、文字板本体3に対し、奥側に(ほぼ平行に)離間し且つ拡大された状態で、市松模様13の図柄が視認可能な沈込虚像部7を得ることができる。
しかも、市松模様13の図柄を構成する二種類の四角形状部11,12のそれぞれに対して、色彩等ごとに方向性が異なるように、縦縞模様14と横縞模様15とを施すことにより、市松模様13の拡大表示用図形部6が、単なる市松模様13ではなく、あたかも文字板本体3の奥側の、文字板本体3から離れた位置に、実物の織布16または実物に近似した織布16が存在するかの如く見せることができる。
この際、市松模様13の二種類の四角形状部11,12に使用される色彩等を、白と黒などの明度の差が大きいものとすることにより、錯視によって、白が膨張し、黒が収縮して見えるので、二種類の四角形状部11,12の間に、縦糸と横糸とが上下に織重なったような感じが出せることとなり、これによって、実物の織布16または実物に近似した織布16が、よりリアルに奥部に存在するように見せることができる。
なお、本物の織布16を、単に、文字板本体3の裏面側に離して配置するようにした場合、却って、立体画像(3D画像)のようには見えなくなってしまうおそれがあるため、本物の織布16の配置や見せ方などに工夫を凝らす余地が出てくるように思われるが、この実施例のように、縦縞模様14と横縞模様15とを有する市松模様13の図柄を用いて本物の織布16を表現するようにした場合には、比較的容易に、実在感を出す(演出する)ことが可能となる。
また、例えば、文字板本体3の裏面側に、実物の織布16などを配置するようにした場合には、文字板本体3周辺の厚さ寸法が大きくなったり、材料コストがかかったり、装置全体の構成や製造工程が複雑になったりするなどの様々な問題が生じるのに対して、この実施例のように、縦縞模様14と横縞模様15とを有する市松模様13の図柄を用いることにより、文字板本体3周辺の厚みや材料コストを抑えると共に、装置全体の構成や製造工程の簡略化などを図ることができる。
(2)上記において、文字板本体3が、少なくとも、指針軸孔21と、指針軸孔21を中心として周囲に拡がる指針回動領域22とを有し、指針回動領域22が、指針軸孔21の近くに位置する中央領域23と、中央領域23の外周側に位置する数値表示領域24、および、目盛領域25とを有し、沈込虚像部7が、少なくとも、中央領域23の部分に対して設けられたことにより、以下のような作用効果を得ることができる。
即ち、少なくとも、文字板本体3の少なくとも中央領域23の部分を、沈込虚像部7として、立体的な装飾が施されたように視認させることができる。特に、中央領域23は、数値表示領域24、および、目盛領域25とは機能が異なる部分であるため、視覚効果による立体的な装飾を施すのに最も適した部分を有効に活用することができる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。
本発明の実施例にかかる文字板の平面図である。 図1の断面図である。 図2の拡大表示用図形部の見え方を示す断面図である。 図2の拡大表示用図形部の市松模様の図柄を示す図である。 図4の拡大表示用図形部の市松模様の図柄の見え方を示す図である。 図2の市松模様の図柄に施した縦縞模様および横縞模様を示す図である。
符号の説明
2 文字板
3 文字板本体
4 微細レンズ
5 微細レンズ層
6 拡大表示用図形部
7 沈込虚像部
11 四角形状部
12 四角形状部
13 市松模様
14 縦縞模様
15 横縞模様
16 実物の織布
21 指針軸孔
22 指針回動領域
23 中央領域
24 数値表示領域
25 目盛領域

Claims (2)

  1. 透明な基板で構成された文字板本体の表面に、微細レンズを多数配置して成る微細レンズ層を設けると共に、
    文字板本体の裏面に、微細レンズ層と対応させて拡大表示用図形部を設けることにより、
    前記微細レンズ層によって、前記拡大表示用図形部が、文字板本体に対し、奥側に離間し且つ拡大された状態で視認可能な沈込虚像部が得られるように構成した文字板構造において、
    前記拡大表示用図形部が、色彩等の異なる二種類の四角形状部を交互に並べて成る市松模様の図柄とされると共に、
    市松模様の図柄を構成する二種類の四角形状部のそれぞれに対して、色彩等ごとに方向性が異なるように、縦縞模様と横縦縞模様とを施すことにより、
    前記市松模様の拡大表示用図形部が、あたかも文字板本体の奥側の、文字板本体から離れた位置に、実物の織布または実物に近似した織布が存在するかの如く見え得るように構成したことを特徴とする文字板構造。
  2. 前記文字板本体が、少なくとも、指針軸孔と、該指針軸孔を中心として周囲に拡がる指針回動領域とを有し、
    該指針回動領域が、指針軸孔の近くに位置する中央領域と、該中央領域の外周側に位置する数値表示領域、および、目盛領域とを有し、
    前記沈込虚像部が、少なくとも、中央領域の部分に対して設けられたことを特徴とする請求項1記載の文字板構造。
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