JP2010038769A - 回路検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型の電子部品に対して、絶縁耐圧試験を正確かつ簡易に実行することができる回路検査装置を提供する。
【解決手段】複数の回路10a〜10jの一端に検査信号を供給するための供給電極12a〜12jを保持する供給電極保持部材12と、容量結合型電極14を介して複数の回路10a〜10jの他端から検査信号を検出する接触検査用電流計13と、複数の回路10a〜10j間の漏れ電流を検出する漏れ電流検査用電流計16と、複数の回路10a〜10jから1つの回路を選択し、選択された回路10aの一端を供給電極12aを介して電源11に接続するとともに、他の回路10b〜10jの一端を漏れ電流検査用電流計16に接続する接続切替スイッチ17と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は電子部品の回路の絶縁耐圧検査を行う回路検査装置に係る。
近年携帯電話、デジタルカメラ等の電子機器には、基板に導電路(以下、回路と記す)を形成した小型の電子部品が多用されている。
通常、このような小型の電子部品に対して絶縁耐圧試験が行われる。しかしながら、試験対象の回路と測定プローブとが十分に接触していない場合は、回路間の漏れ電流を正確に評価することができず、不合格品を誤って合格と判断してしまう場合がある。
そこで、上記課題の解決を図った耐圧試験器が既に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されている耐圧試験器は、試験対象機器の試験端子に接続された電圧印加用プローブ間に耐圧試験用電圧を印加するとともに、該試験端子に接続された電流検出用プローブ間を流れる電流を検出することにより、電圧印加用プローブと試験端子との接触を検査するものである(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−226179号公報([0023]、図1)
しかしながら、特許文献1に開示された従来の耐圧試験器は、電圧印加用プローブおよび電流検出用プローブが対応する接続端子にクリップで接続されるものであり、小型の電子部品の検査に用いることができないという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであって、小型の電子部品に対して、絶縁耐圧試験を正確かつ簡易に実行することができる回路検査装置を提供することを目的とする。
本発明の回路検査装置は、それぞれが2つの端部を有する複数の回路を含む電子部品の一端に供給電極を介して検査信号を供給する供給手段と、前記供給手段によって前記複数の回路の一端から供給された検査信号を検査電極を介して前記複数の回路の他端から検出し、前記複数の回路と前記供給電極との間の接触を検査する接触検査手段と、前記複数の回路間に所定値以上の漏れ電流が発生するか否かを検査する漏れ電流検査手段と、前記複数の回路間の絶縁耐圧を検査する絶縁耐圧検査手段と、を備える構成を有している。
この構成により、本発明の回路検査装置は、接触検査手段および漏れ電流検査手段を備えているため、小型の電子部品に対して、絶縁耐圧試験を正確かつ簡易に実行することができる。
また、本発明の回路検査装置は、前記複数の回路から1つの回路を選択し、選択された1つの回路の一端を前記供給手段に接続するとともに、他の回路の一端を前記漏れ電流検査手段に接続する回路接続手段をさらに備える構成を有している。
この構成により、本発明の回路検査装置は、小型の電子部品に対して、絶縁耐圧試験を正確かつ簡易に実行することができる。
また、本発明の回路パターン検査装置は、前記供給手段が、前記検査信号を出力する電源と、前記供給電極を保持する供給電極保持部材と、を備え、前記供給電極保持部材が、前記供給電極を保持するための貫通孔を有するアルミニウム製の基板と、陽極酸化によって前記基板上および前記貫通孔の内壁面に形成され、少なくともチタン酸バリウムを含浸したアルマイトからなる絶縁層と、前記基板上の前記絶縁層上に形成され、前記供給電極を前記電源に電気的に接続させるための引き出しパターンと、を備える構成を有している。
この構成により、本発明の回路検査装置は、電子部品の回路間の間隔が非常に狭い場合であっても、回路と装置との接続を容易にすることができる。
また、本発明の回路検査装置は、前記供給手段が、正弦波信号を出力する発振器と、前記発振器から出力された正弦波信号を増幅して前記検査信号を生成する増幅回路と、前記供給電極を保持する供給電極保持部材と、を備え、前記供給電極保持部材が、前記供給電極を保持するための貫通孔および前記貫通孔の側面に開口する導孔を有するアルミニウム製の基板と、陽極酸化によって前記基板上および前記貫通孔および導孔の内壁面に形成されたアルマイトからなる絶縁層と、前記導孔の内壁面上の前記絶縁層上に形成され、前記供給電極を前記電源に電気的に接続させるための引き出し導電路と、を備える構成を有している。
この構成により、本発明の回路検査装置は、小型の電子部品に対して、絶縁耐圧試験を正確かつ簡易に実行することができる。
また、本発明の回路検査装置は、前記検査電極が、前記複数の回路の他端と容量結合する容量結合型電極であり、前記容量結合型電極が、アルミニウム製の導電部と、陽極酸化によって前記導電部の外周を覆うように形成され、少なくともチタン酸バリウムを含浸したアルマイトを含む絶縁部と、を備える構成を有している。
この構成により、本発明の回路検査装置は、小型の電子部品に対して、絶縁耐圧試験を正確かつ簡易に実行することができる。
また、本発明の回路検査装置は、前記検査電極が、前記複数の回路の他端と容量結合する容量結合型電極であり、前記容量結合型電極が、液面制御装置と、前記複数の回路の他端に向かって開口する第1の開口部、および、前記液面制御装置に連通する第2の開口部を有し、液体を収容するパイプ部と、を備え、前記液面制御装置が、前記第1の開口部において前記液体を前記複数の回路の他端に接触させる構成を有している。
この構成により、本発明の回路検査装置は、小型の電子部品に対して、絶縁耐圧試験を正確かつ簡易に実行することができる。
本発明は、小型の電子部品に対して、絶縁耐圧試験を正確かつ簡易に実行することができる回路検査装置を提供することができるものである。
以下、本発明に係る回路検査装置の実施形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の回路検査装置の構成を示す上面図(a)、切断線X1−X1に沿う断面図(b)である。本実施形態においては、回路基板10に配置され、それぞれが2つの端部を有する複数の回路10a〜10jを備えたコネクタを検査対象とする。
図1に示す本実施形態の回路検査装置1は、複数の回路10a〜10jの一端に電源11から出力される検査信号を供給するための供給電極12a〜12jを保持する供給電極保持部材12と、供給電極12a〜12jを介して供給された検査信号を容量結合型電極14を介して複数の回路10a〜10jの他端から検出する接触検査用電流計13と、を備える。
さらに、回路検査装置1は、複数の回路10a〜10jの他端と容量結合する容量結合型電極14および接触検査用電流計13の間に、容量結合型電極14からの出力信号を検波した後に増幅する同期増幅部15と、を備える。
また、回路検査装置1は、複数の回路10a〜10j間の漏れ電流を検出する漏れ電流検査用電流計16と、複数の回路10a〜10jから1つの回路を選択し(図1では回路10aが選択されている)、選択された回路10aの一端を供給電極12aを介して電源11に接続するとともに、他の回路10b〜10jの一端を漏れ電流検査用電流計16に接続する回路接続手段としての接続切替スイッチ17と、を備える。
ここで、電源11、供給電極12a〜12j、供給電極保持部材12は、供給手段を構成する。また、容量結合型電極14、同期増幅部15、接触検査用電流計13は、複数の回路10a〜10jと供給電極12a〜12jとの間の接触を検査する接触検査手段を構成する。また、漏れ電流検査用電流計16は、複数の回路10a〜10j間に所定値以上の漏れ電流が発生するか否かを検査する漏れ電流検査手段および絶縁耐圧検査手段を構成する。
なお、図1では、回路10aの一端が電源11に接続され、回路10b〜10jの一端が漏れ電流検査用電流計16に接続されている例を示したが、回路検査の段階に応じて、電源11に接続される回路を順次切り替えてよいことは言うまでもない。
また、本実施形態では、回路基板10に配置されたコネクタを検査対象としているが、検査対象は、それぞれが2つの端部を有する複数の回路を有するものであればよく、例えばプリント基板であってもよい。
容量結合型電極14を介した電流測定はノイズの影響を受けやすいため、例えば室内で接触検査を行う場合には、電源11は、商用電源周波数(50Hzまたは60Hz)よりも高く、蛍光灯の点灯周波数(20kHz程度)の1/5から1/10よりも低い周波数の交流電圧を出力するものであることが望ましい。特に、商用電源周波数の約20倍であり、かつ、蛍光灯の点灯周波数の約1/20である1.6kHz程度の周波数の交流電圧が好適である。
供給電極保持部材12は、図2の上面図(a)および切断線X2−X2に沿う断面図(b)に示すように、供給電極12a〜12jを保持するための貫通孔121a〜121jを有するアルミニウム製の基板120と、陽極酸化によって基板120上および貫通孔121a〜121jの内壁面に形成され、チタン酸バリウム(BaTiO3)およびフッ化炭素樹脂を含浸したアルマイトからなる絶縁層122と、基板120上の絶縁層122上に形成され、供給電極12a〜12jを電源11に電気的に接続させるための引き出しパターン123a〜123jと、引き出しパターン123a〜123jの端部に形成された引き出し電極124a〜124jと、を備える。
引き出しパターン123a〜123jは、電源11側に向かって隣り合うパターン間の距離が増大するように形成されることが望ましい。
容量結合型電極14は、図3の上面図(a)、切断線X3−X3に沿う断面図(b)に示すように、複数の回路10a〜10jの他端と容量結合するアルミニウム製の導電部140と、陽極酸化によって導電部140の外周を覆うように形成され、少なくともチタン酸バリウムおよびフッ化炭素樹脂を含浸したアルマイトからなる絶縁部141と、を備える。容量結合型電極14の形状は、検査対象のコネクタに製品段階で実際に差し込まれるプラグの形状を模したものとなっている。
絶縁部141は、導電部140と回路10a〜10jとが電気的に接触することを妨げる。なお、絶縁部141は、チタン酸バリウム(BaTiO3)の含浸によって高誘電率を有する。
同期増幅部15は、例えば、電源11から出力された検査信号(電圧)と周波数が等しく、かつ、位相が90度進んだ局部発振信号で容量結合型電極14からの出力信号(電流)を検波した後に増幅することにより、高周波および低周波の雑音が除去された信号を接触検査用電流計13に出力する。
あるいは、図4に示すように、同期増幅部15は、電源11から出力された検査信号の同期クロック信号(図4(a))を生成し、容量結合型電極14からの出力信号(図4(b))に掛け算することにより、図4(c)に示す信号を生成するとともに、容量結合型電極14からの出力信号を増幅して接触検査用電流計13に出力するものであってもよい。
なお、この場合は同期増幅部15の後段に、ダイオードおよび直流電流計を含む半波整流回路(図示せず)を交流の正・負それぞれに対応して2つ構成することにより、図4(c)の信号のプラス側の電流値とマイナス側の電流値を別々に計測するとよい。
図4(c)の信号のプラス側の面積とマイナス側の面積が十分に等しい場合は、容量結合型電極14からの出力信号(電流)の位相が、電源11から出力された検査信号の位相(電圧)に対して90度進んでいることを意味しており、外部からのノイズの影響が小さく、接触検査用電流計13の計測結果の信頼性が高いことを意味する。
一方、図4(c)の信号のプラス側の面積とマイナス側の面積が十分に等しくない場合は、外部からのノイズの影響が大きく、接触検査用電流計13の計測結果の信頼性が低いことを意味する。
接続切替スイッチ17は、図1の例においては、回路10aの一端を電源11に接続し、他の回路10b〜10jの一端を漏れ電流検査用電流計16に接続する。
以下、供給電極保持部材12の製造方法について説明する。
供給電極保持部材12の製造方法は、(1)アルミニウム製の基板120に供給電極12a〜12jを保持するための貫通孔121a〜121jを形成する工程と、(2)アルミニウム製の基板120の全面および貫通孔121a〜121jの内壁面にチタン酸バリウム(BaTiO3)およびフッ化炭素樹脂を含浸したアルマイトからなる絶縁層122を形成する工程と、(3)アルミニウム製の基板120の上面に形成された絶縁層122上に銅メッキを施す工程と、(4)銅メッキ上にレジストパターンを形成する工程と、(5)レジストパターンをマスクとして銅メッキをエッチングすることにより、互いに電気的に絶縁された複数の引き出しパターン123a〜123jを形成する工程と、(6)引き出しパターン123a〜123j上に残存するレジストパターンを酸化分解により除去する工程と、(7)レジストパターン除去後の引き出しパターン123a〜123jに引き出し電極124a〜124jとして金メッキを施す工程と、を含む。
工程(2)においては、まず、チタン酸バリウムおよびフッ化炭素樹脂を適切な比率で溶解させた電解液を作る。そして、この電解液中でアルミニウム製の基板120を陽極酸化し、チタン酸バリウムおよびフッ化炭素樹脂が含浸されたアルマイトからなる絶縁層122をアルミニウム製の基板120の全面および貫通孔121a〜121jの内壁面に形成する。
このように形成された絶縁層122は、チタン酸バリウムおよびフッ化炭素樹脂を含浸する多数の微細孔を有する。
最後に、微細孔の開口部付近のチタン酸バリウムおよびフッ化炭素樹脂を熱処理によって薄膜化することにより微細孔を封止し、微細孔内部のチタン酸バリウムおよびフッ化炭素樹脂を閉じ込める。
容量結合型電極14についても、供給電極保持部材12の製造方法における工程(2)と同様の方法で、アルミニウム製の導電部140の全面にチタン酸バリウムおよびフッ化炭素樹脂を含浸したアルマイトからなる絶縁部141を形成する。
次に、本実施形態の回路検査装置1を用いた試験方法について説明する。
1.容量結合型電極14を検査対象の回路を備えたコネクタに挿入する。
2.接続切替スイッチ17によって、回路10aを電源11に接続し、他の回路10b〜10jを漏れ電流検査用電流計16に接続する。
3.電源11から出力された周波数1.6kHz、電圧30Vの検査信号を回路10aに印加し、接触検査用電流計13が指示する電流値IB(a)および漏れ電流検査用電流計16が指示する漏れ電流値IS(a)を測定する。
4.接続切替スイッチ17によって、回路10bを電源11に接続し、他の回路10a、10c〜10jを漏れ電流検査用電流計16に接続し、接触検査用電流計13が指示する電流値IB(b)および漏れ電流検査用電流計16が指示する漏れ電流値IS(b)を測定する。
5.以下同様に、電流値IB(c)〜IB(j)および漏れ電流値IS(c)〜IS(j)をそれぞれ測定する。
6.電源11から出力された検査信号の電圧Vを各電流値IB(a)〜IB(j)で除して、インピーダンスRB(a)〜RB(j)を算出する。
7.インピーダンスRB(a)が所定インピーダンス値よりも小さく、かつ、漏れ電流値IS(b)〜IS(j)が所定電流値よりも小さければ、回路10aの断線、および、供給電極12aと回路10aとの接触不良がなく、回路10aと他の回路10b〜10jとの間の漏れ電流がないと判定する。
8.インピーダンスRB(a)が所定インピーダンス値よりも大きく、かつ、漏れ電流値IS(b)〜IS(j)が所定電流値よりも小さければ、回路10a〜10jの断線、または、供給電極12a〜12jと回路10a〜10jとの接触不良があるが、回路10aと他の回路10b〜10jとの間の漏れ電流はないと判定する。
9.インピーダンスRB(a)が所定インピーダンス値よりも小さく、かつ、漏れ電流値IS(b)〜IS(j)が所定電流値よりも大きければ、回路10aの断線、および、供給電極12aと回路10aとの接触不良はないが、回路10aと他の回路10b〜10jとの間に漏れ電流が発生していると判定する。
10.インピーダンスRB(a)が所定インピーダンス値よりも大きく、かつ、漏れ電流値IS(b)〜IS(j)が所定電流値よりも大きければ、回路10aの断線、または、供給電極12aと回路10aとの接触不良があり、回路10aと他の回路10b〜10jとの間に漏れ電流が発生していると判定する。
11.回路10aと他の回路10b〜10jとの間に漏れ電流が発生していると判定した場合には、接続切替スイッチ17によって、回路10aを電源11に接続した状態で、回路10b〜10jを1つずつ漏れ電流検査用電流計16に接続し、回路10aとの間で漏れ電流が発生している回路の特定を行う。
12.以下、インピーダンスRB(b)〜RB(j)、漏れ電流値IS(b)〜IS(j)に基づいて7〜11と同様の判定を行う。
13.全ての回路について、断線、接触不良および漏れ電流がないことが確認できた場合には、電源11により所定電圧の交流の検査信号を印加して2〜12と同様の測定および判定を行うことにより耐圧試験を実行する。なお、このとき電源11によって印加する電圧は直流であってもよい。
14.最後に、電源11により所定電圧の直流の検査信号を印加して2〜12と同様の測定および判定を行うことにより耐圧試験を実行する。
なお、所定インピーダンス値および所定電流値は、予め定めた個数の電子部品の検査結果の平均値に基づいて決定することが一般的である。
本発明に係る回路検査装置1は、半導体素子、抵抗、コンデンサ、コイル等の素子が実装された回路基板の検査にも適用することができることは明らかである。
なお、パーソナルコンピュータ等を使用すれば、上記の検査を自動的に実行可能であることは明らかである。
以上説明したように、本実施形態の回路検査装置は、複数の回路から回路を1つ選択し、選択された回路の一端を電源に接続するとともに、他の回路の一端を漏れ電流検査用電流計に接続する接続切替スイッチを備えているため、小型の電子部品に対して、絶縁耐圧試験を正確かつ簡易に実行することができる。
また、本実施形態の回路検査装置は、供給電極保持部材が、電源側に向かって隣り合うパターン間の距離が増大するように形成された引き出しパターンを有するため、回路基板の回路間の間隔が非常に狭い場合であっても、回路と装置との接続を容易にすることができる。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態の回路検査装置の構成の要部を示す上面図である。
図5に示す本実施形態の回路検査装置2は、正弦波信号を出力する発振器20と、発振器20から出力された正弦波信号を増幅して検査信号を生成する増幅回路21と、供給電極22a〜22eを保持する供給電極保持部材22と、を備える。
そして、供給電極保持部材22は、図6の上面図(a)および切断線X4−X4に沿う断面図(b)に示すように、供給電極22a〜22eを保持するための貫通孔221a〜221eおよび貫通孔221a〜221eの側面に開口する導孔221f〜221jを有する、接地されたアルミニウム製の基板220と、陽極酸化によって基板220上および貫通孔221a〜221eおよび導孔221f〜221jの内壁面に形成されたアルマイトからなる絶縁層222と、導孔221f〜221jの内壁面上の絶縁層222上に形成され、供給電極22a〜22eを電源11に電気的に接続させるための引き出し導電路223a〜223e(煩雑さを避けるため一部図示せず)と、を備える。
発振器20は、例えば50Hzの正弦波信号を出力するものであればよい。この正弦波信号は、パルス幅変調によって生成された擬似正弦波であってもよい。
増幅回路21は、プッシュプル駆動方式によって発振器20から出力された正弦波信号を増幅することにより、対地間の漏れ電流を正負側で相殺する。
以下、供給電極保持部材22の製造方法について説明する。
供給電極保持部材22の製造方法は、(1)アルミニウム製の基板220に貫通孔221a〜221eおよび貫通孔221a〜221eの側面に開口する導孔221f〜221jを形成する工程と、(2)アルミニウム製の基板220の全面、貫通孔221a〜221eおよび導孔221f〜221jの内壁面にアルマイトからなる絶縁層222を形成する工程と、(3)絶縁層222上に銅メッキを施す工程と、(4)貫通孔221a〜221eおよび導孔221f〜221jの内壁面以外に施された銅メッキの少なくとも一部を切削して除去することにより、互いに電気的に絶縁された複数の引き出し導電路223a〜223eを導孔221f〜221jの内壁面上の絶縁層222上に形成する工程と、を含む。
以上説明したように、本実施形態の回路検査装置は、本発明の第1の実施形態の効果に加えて、接地された供給電極保持部材によって引き出し導電路がシールドされるとともに、プッシュプル駆動方式により対地間の漏れ電流が正負側で相殺されるため、供給電極保持部材での絶縁抵抗値の不均衡による漏れ電流を抑制し、回路間の漏れ電流を正確に測定することができる。
(第3の実施形態)
図7は、本発明の第3の実施形態の回路検査装置における容量結合型電極の構成を示す上面図(a)、切断線X4−X4に沿う断面図(b)、部分拡大図(c)である。
図7に示すように、容量結合型電極34は、液面制御装置31と、複数の回路30a〜30e(30cのみ図示)の他端に向かって開口する第1の開口部341a〜341e、および、液面制御装置31に連通する第2の開口部342を有し、液体を収容するパイプ部343と、を備える。
そして、液面制御装置31は、第1の開口部341a〜341eにおいて液体を複数の回路30a〜30eの他端に接触させる構成を有している。
液面制御装置31は、図7(c)に示すように、容量結合型電極34の第1の開口部341a〜341eにおいて液体を表面張力によって複数の回路30a〜30eの他端に接触させるように装置内の液体の液面高さを制御する。なお、液体としては純水などの高誘電率の液体を用いることが好ましい。
以上説明したように、本実施形態の回路検査装置は、本発明の第1の実施形態の効果に加えて、液面制御装置が容量結合型電極と回路とを高誘電率の液体によって安定に容量結合させるため、絶縁耐圧試験の精度をさらに向上できる。
本発明の第1の実施形態の回路検査装置の構成を示す上面図(a)および断面図(b)である。 供給電極保持部材の構成を示す上面図(a)および断面図(b)である。 容量結合型電極の構成を示す上面図(a)および断面図(b)である。 同期増幅部の動作の一例を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態の回路検査装置の構成の要部を示す上面図である。 供給電極保持部材の構成を示す上面図(a)および断面図(b)である。 本発明の第3の実施形態の回路検査装置における容量結合型電極の構成を示す上面図(a)、断面図(b)、および部分拡大図(c)である。
符号の説明
1、2 回路検査装置
10a〜10j、30a〜30e 回路
11 電源
12、22 供給電極保持部材
12a〜12j、22a〜22e 供給電極
120、220 基板
121a〜121j、221a〜221e 貫通孔
122、222 絶縁層
123a〜123j 引き出しパターン
13 接触検査用電流計
14 容量結合型電極
140 導電部
141 絶縁部
15 同期増幅部
16 漏れ電流検査用電流計
17、27 接続切替スイッチ
20 発振器
21 増幅回路
221f〜221j 導孔
223a〜223e 引き出し導電路
31 液面制御装置
34 容量結合型電極
341a〜341e 第1の開口部
342 第2の開口部
343 パイプ部

Claims (6)

  1. それぞれが2つの端部を有する複数の回路を含む電子部品の一端に供給電極を介して検査信号を供給する供給手段と、
    前記供給手段によって前記複数の回路の一端から供給された検査信号を検査電極を介して前記複数の回路の他端から検出し、前記複数の回路と前記供給電極との間の接触を検査する接触検査手段と、
    前記複数の回路間に所定値以上の漏れ電流が発生するか否かを検査する漏れ電流検査手段と、
    前記複数の回路間の絶縁耐圧を検査する絶縁耐圧検査手段と、を備えることを特徴とする回路検査装置。
  2. 前記複数の回路から1つの回路を選択し、選択された1つの回路の一端を前記供給手段に接続するとともに、他の回路の一端を前記漏れ電流検査手段に接続する回路接続手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の回路検査装置。
  3. 前記供給手段が、
    前記検査信号を出力する電源と、
    前記供給電極を保持する供給電極保持部材と、を備え、
    前記供給電極保持部材が、
    前記供給電極を保持するための貫通孔を有するアルミニウム製の基板と、
    陽極酸化によって前記基板上および前記貫通孔の内壁面に形成され、少なくともチタン酸バリウムを含浸したアルマイトからなる絶縁層と、
    前記基板上の前記絶縁層上に形成され、前記供給電極を前記電源に電気的に接続させるための引き出しパターンと、を備える請求項1または請求項2に記載の回路検査装置。
  4. 前記供給手段が、
    正弦波信号を出力する発振器と、
    前記発振器から出力された正弦波信号を増幅して前記検査信号を生成する増幅回路と、
    前記供給電極を保持する供給電極保持部材と、を備え、
    前記供給電極保持部材が、
    前記供給電極を保持するための貫通孔および前記貫通孔の側面に開口する導孔を有するアルミニウム製の基板と、
    陽極酸化によって前記基板上および前記貫通孔および導孔の内壁面に形成されたアルマイトからなる絶縁層と、
    前記導孔の内壁面上の前記絶縁層上に形成され、前記供給電極を前記電源に電気的に接続させるための引き出し導電路と、を備える請求項1または請求項2に記載の回路検査装置。
  5. 前記検査電極が、前記複数の回路の他端と容量結合する容量結合型電極であり、
    前記容量結合型電極が、
    アルミニウム製の導電部と、
    陽極酸化によって前記導電部の外周を覆うように形成され、少なくともチタン酸バリウムを含浸したアルマイトを含む絶縁部と、を備える請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の回路検査装置。
  6. 前記検査電極が、前記複数の回路の他端と容量結合する容量結合型電極であり、
    前記容量結合型電極が、
    液面制御装置と、
    前記複数の回路の他端に向かって開口する第1の開口部、および、前記液面制御装置に連通する第2の開口部を有し、液体を収容するパイプ部と、を備え、
    前記液面制御装置が、前記第1の開口部において前記液体を前記複数の回路の他端に接触させる請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の回路検査装置。
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