JP5801746B2 - 巻線短絡検出方法及び巻線短絡検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷配線板(以下「プリント基板」という。)に形成された金属箔パターンからなる変圧器(以下「トランス」という。)用の巻線部の短絡の有無の状態を検出する巻線短絡検出方法及び巻線短絡検出装置に関するものである。
例えば、スイッチング電源等の電源モジュールは、ダイオードやトランジスタ等の半導体素子、コンデンサ、コイル、抵抗、及び高周波用トランス等がプリント基板上に搭載されて構成されている。トランスは、磁性体からなるコア(鉄心)の周りに、1次巻線及び2次巻線等の巻線部が巻装されて構成されている。巻線部は、例えば、プリント基板上に形成された銅箔パターンにより構成され、その巻線部の中心軸に形成されたコア嵌入孔に、E型等のコアを嵌入することにより、トランスが構成される。
このような電源モジュールの製造工程では、例えば、次のような処理が行われる。
先ず、プリント基板メーカでは、銅箔パターンからなる配線、パッド、巻線部等が形成されたプリント基板を製造し、製造後に、インサーキットテスタ(In-circuit Tester、部品実装されたプリント基板の製造不良を検査する装置)等を用いて、巻線部における短絡の有無等の検査工程を実施し、不良品のプリント基板はそれを廃棄して、良品のプリント基板を選別する。電子機器メーカでは、選別された良品のプリント基板を用い、半導体素子、コンデンサ、コイル、抵抗、及び高周波用トランスのコア等をそのプリント基板に実装して、電源モジュールを製造する。製造後、電源モジュールに対して電気的特性等の特性検査を行い、特性異常の不良品を廃棄して、良品の電源モジュールのみを市場に出荷している。
ここで、前記プリント基板メーカで行われる前記検査工程の内、巻線部における短絡の有無の検査(即ち、巻線短絡検出方法)は、その巻線部が直流(以下「DC」という。)的に同電位で構成されているために、インサーキットテスタ等を用いたオープン(開放)・ショート(短絡)確認では、検出することができない。そのため、外観検査のみでの検査となり、時として、検査不良が原因で、巻線部が短絡した状態でプリント基板メーカの検査工程を流出したプリント基板が、電源モジュールの製造工程に入り、電源モジュールとして完成し、特性検査にて特性異常として一定量検出されている。特性異常の電源モジュールは、プリント基板が不良品であるので修正ができず、電源モジュール製品を廃棄することとなり、損失が発生している。
前述したように、プリント基板メーカにおいて、巻線部の短絡状態を検出できない理由としては、例えば、以下の(1)〜(3)のようなことが考えられる。
(1) 通常、プリント基板メーカで行われる検査は、プリント基板のパッド(即ち、ランド)の部分にプローブ針(これは「コンタクトプローブ」とも言われ、電気的な検査・試験のために、電極等の測定部位に接触させるだけで導通ができるピン状のプローブの一種)を押し付けて測定するため、プローブ針と測定部位との接触部(コンタクト部)の抵抗値が大きくなるので、精密な抵抗値測定ができない。
(2) プリント基板の銅箔パターンを用いて高周波用トランスの巻線を構成する場合、巻数がエナメル被覆線を用いて巻かれているものと比較して少ないことが多く(例えば、巻数10程度)、プリント基板の銅箔厚も厚くする等して、巻線部の抵抗値が非常に小さくなるように設計している。又、短絡故障部分も完全な短絡の他、銅箔エッチング残り等の薄く巻線部と比較して大きい抵抗値で短絡故障することが大多数であることから、巻線部の抵抗値は、プリント基板の銅箔パターンで構成された小さな抵抗値の巻線が支配的で、良品と不良品で差異を明確に判断ができない。
(3) 仮に、銅箔パターンからなる巻線部の抵抗値を精密に測定できる方法であっても、プリント基板の銅箔パターンの厚さ公差による抵抗値のばらつきや、プリント基板製造工程中における鍍金工程での鍍金厚さのばらつきにより、プリント基板の巻線部の抵抗値がロット(同一条件で製造された製品の集まり)内やロット間でも、一定のばらつきが発生する。良品の巻線部における抵抗値を基準とした場合、検査規格値幅は誤検出を防ぐために広くとる必要があり、巻線部に短絡が発生していても不良品を確実に検出できない場合がある。
このような従来の巻線短絡検出方法の欠点を解決する方法として、例えば、下記の特許文献1、2の技術を利用することが考えられる。
特許文献1には、交流(以下「AC」という。)高周波電流を流すための高周波発振器と、電磁石と、電圧計とを用いたFG(周波数発生)コイルの短絡検出方法が記載されている。この短絡検出方法では、高周波発振器からのAC高周波電流を電磁石に流すことで、被検出対象のFGコイルに対し、交互にN極、S極が多極着磁された磁石が回転しているような磁場を、その電磁石に発生させ、その磁場の強さをFGコイルに発生する起電力として取り出す。そして、取り出した起電圧をAC電圧計により測定し、この測定した電圧値と正常なFGコイルの場合の規定電圧値との差異により、被検出対象のFGコイルの短絡を検出している。
特許文献2には、集積回路チップ上に集積化された複数の巻回部を有するコイルの短絡を検出する測定方法の技術が記載されている。この測定方法では、コイルの2つの異なった巻回数に対応する第1の部分の端子間と第2の部分の端子間との抵抗を測定し、コイルの第1の部分と第2の部分の測定された抵抗の比を計算する。そして、同一の幾何学的構造のコイルにおいて行われた抵抗測定のサンプルから測定された定数と、測定された比を比較し、その比が、それぞれ定数とは相違するか又は等しいかによって、コイルに短絡があるか否かを判定している。
特開平7−63811号公報 特開平10−274668号公報
しかしながら、従来の巻線短絡検出方法の欠点を解決するために、特許文献1、2の技術を利用したとしても、以下の(i)、(ii)のような課題が残る。
(i) 特許文献1の技術を利用した場合の課題
プリント基板に形成された銅箔パターンからなるトランス用の巻線部の短絡の有無の状態を検出する場合、特許文献1の電磁石を用いて、交互にN極、S極が多極着磁された磁石が回転しているような磁場を発生させ、この磁場により巻線部に起電圧を発生させ、その起電圧を測定することになる。しかし、プリント基板に形成された巻線部は、一般的に、特許文献1のFGコイルに比べて径が小さく、そのような小さな径の巻線部に対して、特許文献1の電磁石から、交互にN極、S極が多極着磁された磁石が回転しているような磁場を与えることは難しい。しかも、プリント基板に形成された巻線部は、銅箔パターンからなる他の配線等に接続されているため、その小さな径の巻線部のみに発生する起電圧を精度良く測定することが難しい。
(ii) 特許文献2の技術を利用した場合の課題
プリント基板に形成されたトランス用の巻線部の巻数は、引用文献2のコイルの巻数よりも少ないので、巻線部の抵抗値が小さく、しかも、抵抗測定時におけるプローブ針との接触抵抗値が大きいので、引用文献2のような測定方法を用いても、巻線部の抵抗値を精度良く測定することが難しい。
そのため、プリント基板に形成された巻線部の短絡状態を簡単且つ的確に検出することが困難であった。
本発明の巻線短絡検出方法は、AC信号を発生する信号発生器と、検査対象である、金属箔パターンからなるトランス用の巻線部、が形成されたプリント基板を載置する測定台と、前記測定台に装着され、前記測定台に載置された前記プリント基板における前記巻線部の中心軸上に位置するコアと、前記コアに巻装されたコイルと、起電圧測定手段と、比較手段と、判定手段と、を備える巻線短絡検出装置を用い、前記検査対象である前記巻線部の短絡の有無の状態を検出する巻線短絡検出方法である。そして、前記測定台に前記プリント基板を載置して前記プリント基板を位置決めするステップと、前記AC信号を前記コイルに供給して前記コアから磁束を発生させ、前記磁束を前記プリント基板における前記巻線部の中心軸に沿って前記巻線部内を通過させるステップと、前記起電圧測定手段により、前記磁束の通過により前記巻線部に発生する起電圧を測定して測定値を出力するステップと、前記比較手段により、前記測定値と、良品の前記巻線部における前記起電圧の基準値と、を比較して比較結果を求めるステップと、前記判定手段により、前記比較結果が、(前記測定値≒前記基準値)の場合には「前記巻線部に短絡無し」、(前記測定値<前記基準値)の場合には「前記巻線部に短絡有り」、の判定結果を求めるステップと、を有することを特徴とする。
本発明の巻線短絡検出装置は、プリント基板に形成された金属箔パターンからなるトランス用の巻線部の短絡の有無の状態を検出する巻線短絡検出装置であって、AC信号を発生する信号発生器と、前記プリント基板を載置して位置決めする測定台と、前記測定台に装着され、前記測定台に載置された前記プリント基板における前記巻線部の中心軸上に位置するコアと、前記コアに巻装され、前記AC信号が供給されると前記コアから磁束を発生させて前記磁束を前記巻線部の前記中心軸に沿って前記巻線部内を通過させるコイルと、前記磁束の通過により前記巻線部に発生する起電圧を測定して測定値を出力する起電圧測定手段と、前記測定値と良品の前記巻線部における前記起電圧の基準値とを比較して比較結果を出力する比較手段と、前記比較結果が、(前記測定値≒前記基準値)の場合には「前記巻線部に短絡無し」、(前記測定値<前記基準値)の場合には「前記巻線部に短絡有り」、の判定結果を出力する判定手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の巻線短絡検出方法及び巻線短絡検出装置によれば、プリント基板単体の状態にて巻線内に磁束を通過させ、この巻線に発生する起電圧を測定し、良品の基準値と比較して、短絡の有無を検出している。そのため、比較的簡単な構成で、DC的に略同電位で構成されている金属箔パターンを用いた巻線の短絡を、電源モジュールとして完成する前のプリント基板単体状態で精度良く検出することができる。
図1は本発明の実施例1における巻線短絡検出装置を示す概略の構成図である。 図2は図1中のプリント基板の概略の構成を示す斜視図である。 図3は図2中の巻線部20の構成を示す模式図である。 図4は実施例1の図1の巻線短絡検出装置を用いた巻線短絡検出方法を示す模式図である。 図5は比較のために図4中のDC電圧計71に代えてAC電圧計71aを用いた巻線短絡検出方法を示す図である。 図6は実験用の巻線21の例を示す図である。 図7−1は図6の巻線21に対する測定条件と測定結果を示す図である。 図7−2は磁束発生部52のコイル52bへのAC印加電圧波形を示す波形図である。 図7−3は図6(a)の良品の巻線21の測定値S71を示す波形図である。 図7−4は図6(b)の短絡箇所26が有る不良品の巻線21の測定値S71を示す波形図である。 図8は本発明の実施例2における巻線短絡検出装置の一部を示す概略の構成図である。 図9は本発明の実施例3における巻線短絡検出装置の測定台箇所を示す拡大縦断面図である。 図10は本発明の実施例4における巻線短絡検出装置の測定台箇所を示す拡大縦断面図である。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の構成)
図1(a)〜(c)は、本発明の実施例1における巻線短絡検出装置を示す概略の構成図であり、同図(a)は装置の全体の構成を示す斜視図、同図(b)は同図(a)中の測定台箇所の拡大縦断面図、及び、同図(c)は同図(a)中の検査部の回路構成図である。更に、図2は、図1中のプリント基板の概略の構成を示す斜視図である。
本実施例1の巻線短絡検出装置は、測定対象となるプリント基板10に形成された金属箔パターンからなるトランス用の巻線部の短絡の有無の状態を検出する装置である。
測定対象となるプリント基板10は、図2に示すように、略方形の板状をなし、この板状の四隅には、位置決め孔11がそれぞれ形成されている。プリント基板10の上面である平面において、四隅の位置決め孔11の内側の領域には、金属箔(例えば、銅箔)パターンからなる配線12、パッド13、及びトランス用の巻線部20等が形成されている。巻線部20は、複数の巻数を有する渦巻き状の巻線21と、この巻線21の中心に形成された円形のコア嵌入孔22と、巻線21の外周に対向して形成された一対の略方形のコア嵌入孔23,24等と、により構成されている。
巻線短絡検出装置は、図1に示すように、プリント基板10を水平に載置して位置決めするために水平に載置された略方形の測定台30を備えている。測定台30の平面の四隅には、高さが高い上下スライド用の4本のロッド状のガイド部材31が立設されている。更に、測定台30の平面において、4本のガイド部材31の内側には、これらのガイド部材31よりも高さが低い4つの位置決めピン32が立設されている。4本のガイド部材31には、探針付き基板である略方形のプローブカード40が上下にスライド可能に水平に装着されている。プローブカード40は、測定時に下方向へスライドするようになっている。プローブカード40には、多数のプローブ針41が上下方向に貫装され、それらのプローブ針41の先端が、プローブカード40の底面から突出している。
プリント基板10の測定時においては、測定台30の上に、取り外し自在の補助測定台50が水平に載置される。補助測定台50は、この上にプリント基板10を載置して位置決めするものであり、位置決めピン32の高さよりも薄い略方形の板状をなし、この板状の四隅に、4本の位置決めピン32をそれぞれ貫通させるための4つのピン挿入孔51が形成されている。補助測定台50の4つのピン挿入孔51に、測定台30側の4つの位置決めピン32をそれぞれ挿入して、その補助測定台50を測定台30上に載置した場合、その補助測定台50のピン挿入孔51から、測定台30側の位置決めピン32が、上方に突出する。
補助測定台50において、これに載置されるプリント基板10における巻線部20の中心軸(即ち、コア嵌入孔22の中心軸)に位置する箇所には、そのコア嵌入孔22に挿入される磁束発生部52が装着されている。磁束発生部52は、プリント基板10のコア嵌入孔22を貫通する円柱状の磁性体からなるコア52aと、このコア52aに巻装され、絶縁被覆されたコイル52bと、により構成されている。コイル52bは、配線53を介して、外部の信号発生器54に接続されている。信号発生器54は、AC信号(例えば、電圧4V、周波数5MHz)を発生し、このAC信号を、配線53を介してコイル52bへ印加するものであり、任意の周波数と波形を持ったAC電圧信号を生成するファンクションジェネレータ(Function Generator)等により構成されている。コイル52bは、AC信号が印加されると、コア52aから磁束を発生させ、この磁束を、プリント基板10側の巻線21の中心軸に沿ってこの巻線21内を通過させる機能を有している。
プローブカード40における複数のプローブ針41には、複数の配線42を介して測定器60が接続されている。測定器60は、プリント基板10における巻線21の短絡状態等を検出するための装置であり、複数の配線42の一部に接続されて、送られてくるAC起電圧をDC起電圧に整流するための整流回路61と、複数の配線42の他の部分と整流回路61の出力側とに接続されて、複数の配線42の接続状態を切り替える配線切替回路62と、この配線切替回路62の出力側に接続された検査部70等とを備え、インサーキットテスタ等により構成されている。
整流回路61は、磁束の通過により巻線21に発生するAC起電圧が配線42から送られてくると、そのAC起電圧をDC起電圧に整流するダイオード61aと、そのDC起電圧を平滑するコンデンサ61bと、により構成されている。
検査部70は、整流回路61から配線切替回路62を介して出力されるDC起電圧を測定して測定値S71を出力する起電圧測定手段(例えば、デジタルマルチメータ等のDC電圧計)71を有している。このDC電圧計71の出力側には、記憶手段(例えば、メモリ)72、及び比較手段(例えば、比較器)73が接続されている。メモリ72は、DC電圧計71により測定された良品の巻線21の起電圧の基準値(即ち、基準電圧S71a)を記憶するものであり、この出力側に、比較器73が接続されている。比較器73は、測定値S71と基準電圧S71aとを比較して比較結果S73を出力するものであり、この出力側に、判定手段(例えば、出力回路)74が接続されている。出力回路74は、比較結果S73が、(測定値S71≒基準電圧S71a)の場合には「巻線21に短絡無し」、(測定値S71<基準電圧S71a)の場合には「巻線21に短絡有り」、の判定結果S74を出力する判定機能を有している。
検査部70は、その他の機能として、コンデンサ及び抵抗の良品/不良品の検査等を行う機能も有している。
図3(a)、(b)は、図2中の巻線部20の構成を示す模式図であり、同図(a)は巻線部20が複数の巻線により構成されている例を示す模式的な斜視図、及び、同図(b)は同図(a)の分解斜視図である。
プリント基板10の銅箔パターンで形成されるトランス用の巻線部20は、磁性体からなる同一のコア(例えば、一対のE型コア25−1,25−2)に対して複数の巻線21(=21−1,21−2)により構成されていることが多い。
図3(a)に示すように、図2中の巻線21は、例えば、銅箔パターンからなる渦巻き状の2つの巻線21−1,21−2により構成されている。この2つの巻線21−1,21−2は、それぞれ絶縁被覆されてプリント基板10上に積層されている。電源モジュールの製造工程において、積層された2つの巻線21−1,21−2には、対向する一対のE型コア25−1,25−2が嵌合されてトランスが形成される。各E型コア25−1,25−2は、板状のコア本体25aと、このコア本体25aの中央に突設された円筒状の中央突起部25bと、コア本体25aにおいて中央突起部25bの両側に突設された板状の側部突起部25c,25dと、により構成されている。
図3(b)に示すように、巻線21−1は、例えば、絶縁被覆された2枚の略方形の巻線シート20−1a、20−1bが貼り合わされて積層され、同様に、巻線21−2も、絶縁被覆された2枚の略方形の巻線シート20−2a,20−2bが貼り合わされて積層される。
4枚の巻線シート20−1a,20−1b,20−2a,20−2bの内、上から1層目の巻線シート20−1aは、中央に形成された渦巻き状の巻線21−1aと、この巻線21−1aの中心軸に形成されたコア嵌入孔22aと、このコア嵌入孔22aの両側に形成されたコア嵌入孔23a,23bと、により構成されている。上から2層目の巻線シート20−1bは、中央に形成された渦巻き状の巻線21−1bと、この巻線21−1bの中心軸に形成されたコア嵌入孔22aと、このコア嵌入孔22aの両側に形成されたコア嵌入孔23a,23bと、により構成されている。1層目の巻線シート20−1aと2層目の巻線シート20−1bとは、貼り合わされて積層され、1層目の巻線21−1aの端部と2層目の巻線21−1bの端部とが電気的に直列に接続されて、図3(a)中の巻線21−1が形成される。
同様に、上から3層目の巻線シート20−2aは、中央に形成された渦巻き状の巻線21−2aと、この巻線21−2aの中心軸に形成されたコア嵌入孔22aと、このコア嵌入孔22aの両側に形成されたコア嵌入孔23a,23bと、により構成されている。上から4層目の巻線シート20−2bは、中央に形成された渦巻き状の巻線21−2bと、この巻線21−2bの中心軸に形成されたコア嵌入孔22aと、このコア嵌入孔22aの両側に形成されたコア嵌入孔23a,23bと、により構成されている。3層目の巻線シート20−2aと4層目の巻線シート20−2bとは、貼り合わされて積層され、3層目の巻線21−2aの端部と4層目の巻線21−2bの端部とが電気的に直列に接続されて、図3(a)中の巻線21−2が形成される。
積層された4枚の巻線シート20−1a,20−1b,20−2a,20−2bに対し、電源モジュールの製造工程において、それらの各巻線シート20−1a,20−1b,20−2a,20−2bにおけるコア嵌入孔22a,23a,23bに、一対のE型コア25−1,25−2が嵌入されて、トランスが形成される。
(実施例1の巻線短絡検出方法)
図4は、実施例1の図1の巻線短絡検出装置を用いた巻線短絡検出方法を示す模式図である。
図1に示す巻線短絡検出装置を用いた巻線短絡検出方法では、図2のプリント基板10の巻線部20における巻線21中に、図4に示すような短絡箇所26が有るか否かの検出を、以下の(1)〜(5)のステップにより実行する。
(1) プリント基板10の位置決めステップ
ガイド部材31に沿ってプローブカード40を上昇させ、補助測定台50の四隅のピン挿入孔51を、測定台30の四隅の位置決めピン32上に移動して、その補助測定台50を測定台30上に載置する。これにより、補助測定台50の四隅のピン挿入孔51を貫通した測定台30側の位置決めピン32の上端部が、その補助測定台50の平面から突出する。
測定対象となる図2のプリント基板10の四隅に形成された位置決め孔11を、補助測定台50の四隅のピン挿入孔51から突出した位置決めピン32上に移動して、そのプリント基板10を補助測定台50上に載置する。すると、プリント基板10の四隅の位置決め孔11に、位置決めピン32が貫通し、そのプリント基板10が補助測定台50上に位置決めされる。
ガイド部材31に沿ってプローブカード40を下降させ、このプローブカード40の底面から突出する複数のプローブ針41の先端を、プリン基板10上の所定の測定箇所(例えば、配線12、パッド13、及び巻線部20等)に接触させる。図4に示す巻線21の一端の電極21aと他端の電極21bとには、複数のプローブ針41の内のプローブ針41−1,41−2が接触する。測定器60内の配線切替回路62を整流回路61側に切り替え、プローブ針41−1,41−2を、配線42、整流回路61及び配線切替回路62を介して、検査部70に電気的に接続させる。
(2) プリント基板10への磁束供給ステップ
信号発生器54からAC信号(例えば、ピークツーピーク電圧4Vp−p、周波数5MHz)を発生し、配線53を介して磁束発生部52内のコイル52bへ印加する。このコイル52bが巻装されたコア52aは、プリント基板10側の巻線21の中心軸を貫通している。コイル52bにAC信号が印加されると、図4に示すように、コア52aから磁束MFが発生し、この磁束MFが巻線21内の中心軸に沿って通過する。これにより、巻線21の両電極21a,21b間にAC起電圧が発生する。
(3) 起電圧の測定ステップ
巻線21の両電極21a,21b間に発生したAC起電圧は、プローブ針41−1,41−2及び配線42を介して、整流回路61にてDC起電圧に整流される。整流されたDC起電圧は、配線切替回路62を介して、電圧検査部70内のDC電圧計71により測定され、この測定値S71が比較器73へ出力される。
(4) 起電圧測定値と基準値との比較ステップ
予め、良品のプリント基板10の巻線21を用い、前記(1)〜(3)のステップに従い、その良品の巻線21のDC起電圧をDC電圧計71にて測定して基準電圧S71aを求め、メモリ72に記憶しておく。
巻線21に短絡箇所26が無い良品の場合には、発生する起電圧の測定値S71が大きくなって基準電圧S71aと略等しくなるが、巻線21に短絡箇所26が有る不良品の場合には、巻数が減少するため、発生する起電圧の測定値S71が小さくなる。
検査部70内の比較器73は、DC電圧計71から出力された測定値S71と、予めメモリ72に記憶された基準電圧S71aとを比較し、比較結果S73を出力回路74へ出力する。
(5) 比較結果の判定ステップ
出力回路74は、比較結果S73に基づき判定し、(測定値S71≒基準電圧S71a)の場合には、巻線21に短絡箇所26が無し(即ち、短絡無し)、(測定値S71<基準電圧S71a)の場合には、巻線21に短絡箇所26が有り(即ち、短絡有り)、の判定結果S74を求め、表示器等に表示する。
(実施例1の実験結果)
図5は、比較のために図4中のDC電圧計71に代えてAC電圧計71aを用いた巻線短絡検出方法を示す図である。この図5の巻線短絡検出方法では、巻線21に発生するAC起電圧を、デジタルマルチメータ等のAC電圧計71aにて測定している。
図6(a)、(b)は、実験用の巻線21の例を示す図であり、同図(a)は良品の巻線21の例、及び、同図(b)は短絡箇所26を有する不良品の巻線21の例を示す図である。この巻線21の例では、巻数が2の場合が示されている。
図7−1(a)、(b)は、図6の巻線21に対する測定条件と測定結果を示す図である。図7−1(a)に示す測定条件は、磁束発生部52のコイル52bへのAC印加電圧が4Vp−p、及び、印加周波数が5MHzである。
図7−2は、オシロスコープで測定した、磁束発生部52のコイル52bへのAC印加電圧波形を示す波形図である。この図7−2において、横方向のX軸の1目盛(div)は40ns、縦方向のY軸の1目盛(div)は2V、測定値は4.2Vp−pである。
図7−3は、オシロスコープで測定した、図6(a)の良品の巻線21の測定値S71を示す波形図である。この図7−3において、横方向のX軸の1目盛(div)は40ns、縦方向のY軸の1目盛(div)は2mV、測定値は686mVp−pである。
図7−4は、オシロスコープで測定した、図6(b)の短絡箇所26が有る不良品の巻線21の測定値S71を示す波形図である。この図7−4において、横方向のX軸の1目盛(div)は40ns、縦方向のY軸の1目盛(div)は50mV、測定値は250mVp−pである。
従来の巻線短絡検出方法(例えば、図6において、巻線21の両電極21a,21b間にDC電流を流してその巻線21の抵抗値を測定する方法)では、巻数(例えば、2)の少ない巻線21の両電極21a,21ba間の抵抗値が、元々小さい。そのため、短絡箇所26の無い良品の巻線21の抵抗値と、直流的に同電位となる短絡箇所26が有る不良品の巻線21の抵抗値と、の差異が小さいので、巻線21の短絡の有無を検出することが難しい。
これに対し、本実施例1では、巻線21の中心軸に沿ってこの巻線21内に磁束MFを通過させ、この巻線21に発生する起電圧を測定して短絡の有無を検出している。そのため、図7−1(b)、図7−3及び図7−4に示すように、短絡箇所26の無い良品の巻線21の起電圧と、短絡箇所26が有る不良品の巻線21の起電圧と、の差異が大きいので、良品の巻線21に発生する起電圧を基準電圧S71aとして、不良品の巻線21の短絡状態を検出することが可能になる。
本実施例1において、図7−1(b)に示すようなDC測定方法の場合は、AC測定方法の場合での良品と不良品の比と差異があるが、これは測定器60における整流回路61中のダイオード61aの順方向電圧(VF)の影響によるものである。そのため、図6のような巻数(例えば、2)が少ない巻線21の場合は、磁束発生部52への印加電圧(例えば、4Vp−p)を更に大きくする等により、巻線短絡の検出精度を向上させることが可能である。
(実施例1の効果)
本実施例1によれば、次の(a)〜(c)のような効果がある。
(a) プリント基板単体の状態にて巻線21内に磁束MFを通過させ、この巻線21に発生する起電圧を測定し、良品の基準電圧S71aと比較して、短絡の有無を検出している。そのため、比較的簡単な構成で、DC的に略同電位で構成されている銅箔パターンからなる巻線21の短絡を、電源モジュールとして完成する前のプリント基板単体状態で精度良く検出することができる。
(b) 図3に示すように、プリント基板10の銅箔パターンで形成されるトランス用の巻線部20は、同一のコア25−1,25−2に対して複数の巻線21−1(21−1a,21−1b),21−2(21−2a,21−2b)により構成されていることが多い。このような場合、どの巻線21−1,・・・が不良であっても、1巻線において短絡による不良があれば、コイル内を通過する磁束MFが変化するために、1つの巻線21−1,・・・を測定することで、短絡を検出することが可能である。
(c) プリント基板検査工程では、例えば、測定台30及びプローブカード40を備えた既存の基板測定装置を用い、追加した磁束発生部52を有する補助測定台50を、その測定台30上に載置することで、巻線短絡を検出することができる。そのため、既存の基板測定装置をそのまま利用できるので、巻線短絡検出装置の低コスト化が可能になる。
図8(a)、(b)は、本発明の実施例2における巻線短絡検出装置の一部を示す概略の構成図であり、同図(a)は測定器の構成図、及び、同図(b)は同図(a)中の検査部の回路構成図である。この図8(a)、(b)において、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2の巻線短絡検出装置では、実施例1の測定器60に代えて、これとは構成の異なる測定器60Aを備えている。本実施例2の測定器60Aでは、実施例1の整流回路61を省略し、実施例1と同様の配線切替回路62と、実施例1とは構成の異なる検査部70Aと、を有している。本実施例2の検査部70Aは、配線切替回路62から出力されるAC電圧をDC電圧に整流する整流回路61と、この出力側に接続された実施例1と同様のDC電圧計71、メモリ72、比較器73及び出力回路74と、を有している。
本実施例2の巻線短絡検出装置では、図1中の整流回路61を検査部70A内に設けた構成になっている。そのため、プローブカード40から送られてくるAC電圧は、配線42及び配線切替回路62を介して、検査部70A内の整流回路61にてDC電圧に整流された後、実施例1と同様の巻線短絡検出方法により、巻線短絡の有無が検出される。従って、実施例1と同様の効果がある。
図9は、本発明の実施例3における巻線短絡検出装置の測定台箇所を示す拡大縦断面図であり、実施例1を示す図1(b)中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例3では、実施例1の補助測定台50を使用せずに、実施例1の既存の測定台30を利用して製造した測定台30Aを用いて、プリント基板10の両面を測定する構成になっている。
本実施例3の測定台30Aの平面上には、多数のプローブ針55が立設され、この多数のプローブ針55が、図示しない配線を介して図1中の測定器60に接続されている。測定台30Aにおいて、実施例1のプリント基板10における巻線21の中心軸に位置する箇所には、穴31が形成され、この穴31に、実施例1の磁束発生部52とは構成の異なる磁束発生部52Aが挿着されている。磁束発生部52Aは、穴31に挿着された円柱状のコア52aと、このコア52aに巻装され、絶縁被覆されたコイル52bと、により構成されている。コア52aの上端は、プローブ針55と略同一の高さか、あるいは、プリント基板10のコア嵌入孔22を貫通する高さに配置されている。コイル52bは、実施例1と同様に、配線53を介して、外部の信号発生器54に接続されている。
このような測定台30A上にプリント基板10を載置すれば、実施例1の補助測定台50を使用せずに、実施例1と同様の巻線短絡検出方法を実施でき、更に、プリント基板10の両面の電気的特性の測定を容易に行うことができる。
図10は、本発明の実施例4における巻線短絡検出装置の測定台箇所を示す拡大縦断面図であり、実施例1を示す図1(b)中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例4の補助測定台50Bでは、実施例1の磁束発生部52に代えて、これとは構成の異なる磁束発生部52Bが装着されている。本実施例4の磁束発生部52Bでは、実施例1のプリント基板10における巻線21の中心軸に位置する箇所に、縦方向に埋設された円柱状のコア52aBと、このコア52aBに巻装され、絶縁被覆されたコイル52bと、により構成されている。コア52aBの上端は、補助測定台50Bの平面に対して面一か、或いは、その補助測定台50Bの平面よりも低位置になるように固定されている。コイル52bは、実施例1と同様に、配線53を介して、外部の信号発生器54に接続されている。
補助測定台50B上に載置されたプリント基板10における巻線21の短絡状態を検出する場合、AC信号を配線53を介して磁束発生部52B内のコイル52bへ印加する。このコイル52bが巻装されたコア52aBは、実施例1とは異なり、プリント基板10側の巻線21の中心軸を貫通していない。コイル52bにAC信号が印加されると、コア52aBから磁束MFが発生し、この磁束MFが、プリント基板10を通して巻線21内の中心軸に沿って通過する。これにより、実施例1と同様に、巻線21の両電極21a,21b間にAC起電圧が発生する。
実施例1と同様に、巻線21に発生したAC起電圧を測定し、良品の基準電圧S71aと比較して、短絡の有無を検出すれば、比較的簡単な構成で、銅箔パターンからなる巻線21の短絡を、電源モジュールとして完成する前のプリント基板単体状態で精度良く検出することができる。
特に、本実施例4では、磁束発生部52B内のコア52aBを、プリント基板10に貫通させずに、巻線21にAC起電圧を発生させるようにしている。そのため、発生するAC起電圧が小さい場合には、コイル52bに印加するAC信号の印加電圧を大きくする等して、そのAC起電圧を大きくすれば、所望の巻線短絡の検出精度が得られる。又、本実施例4では、コア52aBをプリント基板10に貫通させないで、巻線短絡を検出するようにしているので、仮に、プリント基板10にコア嵌入孔22が形成されていない場合でも、巻線短絡を容易に検出することができる。
(変形例)
本発明は、上記実施例1〜4に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(c)のようなものがある。
(a) 実施例1、2及び4では、測定台30上に補助測定台50,50Bを載置してプリント基板10の電気的特性を測定するようにしたが、実施例3と同様に、その補助測定台50,50Bを使用しなくても良い。この場合は、実施例3と同様に、磁束発生部52,52Bを測定台30に装着すれば、実施例1、2及び4と略同様の作用効果を奏することができる。
(b) 測定器60,60Aの回路構成や、測定台30及びプローブカード40の構造等は、図示以外の構成や構造に変更しても良い。
(c) 実施例1における巻線短絡検出方法のステップ(1)〜(5)の処理手順や処理内容は、他の処理手順や処理内容に変更しても良い。
10 プリント基板
20 巻線部
21 巻線
22,23,24 コア嵌入孔
30,30A 測定台
40 プローブカード
50,50B 補助測定台
52,52A,52B 磁束発生部
52a,52aB コア
52b コイル
60,60A 測定器
61 整流回路
70,70A 検査部
71 DC電圧計
72 メモリ
73 比較器
74 出力回路

Claims (7)

  1. 交流信号を発生する信号発生器と、検査対象である、金属箔パターンからなる変圧器用の巻線部、が形成された印刷配線板を載置する測定台と、前記測定台に装着され、前記測定台に載置された前記印刷配線板における前記巻線部の中心軸上に位置するコアと、前記コアに巻装されたコイルと、起電圧測定手段と、比較手段と、判定手段と、を備える巻線短絡検出装置を用い、
    前記検査対象である前記巻線部の短絡の有無の状態を検出する巻線短絡検出方法であって、
    前記測定台に前記印刷配線板を載置して前記印刷配線板を位置決めするステップと、
    前記交流信号を前記コイルに供給して前記コアから磁束を発生させ、前記磁束を前記印刷配線板における前記巻線部の中心軸に沿って前記巻線部内を通過させるステップと、
    前記起電圧測定手段により、前記磁束の通過により前記巻線部に発生する起電圧を測定して測定値を出力するステップと、
    前記比較手段により、前記測定値と、良品の前記巻線部における前記起電圧の基準値と、を比較して比較結果を求めるステップと、
    前記判定手段により、前記比較結果が、(前記測定値≒前記基準値)の場合には「前記巻線部に短絡無し」、(前記測定値<前記基準値)の場合には「前記巻線部に短絡有り」、の判定結果を求めるステップと、
    を有することを特徴とする巻線短絡検出方法。
  2. 印刷配線板に形成された金属箔パターンからなる変圧器用の巻線部の短絡の有無の状態を検出する巻線短絡検出装置であって、
    交流信号を発生する信号発生器と、
    前記印刷配線板を載置して位置決めする測定台と、
    前記測定台に装着され、前記測定台に載置された前記印刷配線板における前記巻線部の中心軸上に位置するコアと、
    前記コアに巻装され、前記交流信号が供給されると前記コアから磁束を発生させて前記磁束を前記巻線部の前記中心軸に沿って前記巻線部内を通過させるコイルと、
    前記磁束の通過により前記巻線部に発生する起電圧を測定して測定値を出力する起電圧測定手段と、
    前記測定値と良品の前記巻線部における前記起電圧の基準値とを比較して比較結果を出力する比較手段と、
    前記比較結果が、(前記測定値≒前記基準値)の場合には「前記巻線部に短絡無し」、(前記測定値<前記基準値)の場合には「前記巻線部に短絡有り」、の判定結果を出力する判定手段と、
    を備えたことを特徴とする巻線短絡検出装置。
  3. 前記コイルが巻装された前記コアは、
    前記印刷配線板が前記測定台に載置されて位置決めされると、前記印刷配線板における前記巻線部の中心軸を貫通する位置に配置されることを特徴とする請求項2記載の巻線短絡検出装置。
  4. 前記コイルが巻装された前記コアは、
    前記印刷配線板が前記測定台に載置されて位置決めされると、前記印刷配線板における前記巻線部の中心軸上において前記巻線部に近接する位置に配置されることを特徴とする請求項2記載の巻線短絡検出装置。
  5. 前記起電圧測定手段は、前記測定台に載置された前記印刷配線板に対して接触又は離れるプローブ針を介して前記起電圧を測定することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の巻線短絡検出装置。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項に記載の巻線短絡検出装置は、更に、
    前記起電圧測定手段により測定された前記基準値を記憶する記憶手段、を備えたことを特徴とする巻線短絡検出装置。
  7. 前記起電圧測定手段は、電圧計であることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の巻線短絡検出装置。
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