JPH05223879A - 被測定コイルのショート検出方法及びその検出装置 - Google Patents
被測定コイルのショート検出方法及びその検出装置Info
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- JPH05223879A JPH05223879A JP4059107A JP5910792A JPH05223879A JP H05223879 A JPH05223879 A JP H05223879A JP 4059107 A JP4059107 A JP 4059107A JP 5910792 A JP5910792 A JP 5910792A JP H05223879 A JPH05223879 A JP H05223879A
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- Japan
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- coil
- measured
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 絶縁被覆された導体を巻回してなるコイルの
ショート状態を非接触にて検出する被測定コイル6のシ
ョート検出方法において、上記被測定コイル6と巻線を
巻回してなるコイル2とを非接触状態で対向配置し、該
巻線を巻回してなるコイル2の損失率により被測定コイ
ル6のショート状態を検出する。 【効果】 被測定コイルのショート状態を非接触にて簡
単に且つ正確に検出することができる。
ショート状態を非接触にて検出する被測定コイル6のシ
ョート検出方法において、上記被測定コイル6と巻線を
巻回してなるコイル2とを非接触状態で対向配置し、該
巻線を巻回してなるコイル2の損失率により被測定コイ
ル6のショート状態を検出する。 【効果】 被測定コイルのショート状態を非接触にて簡
単に且つ正確に検出することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁被覆された導体を
巻回してなるコイルのショート状態を非接触にて検出す
る被測定コイルのショート検出方法及びその検出装置に
関する。
巻回してなるコイルのショート状態を非接触にて検出す
る被測定コイルのショート検出方法及びその検出装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、断面略円形状をなす銅線をウレ
タン等からなる絶縁膜で被覆してなる導線を円筒体に高
さ方向で所定間隔に複数回巻き付けて形成される,いわ
ゆる空芯コイルのショート状態は、以下のような装置を
用いて次のように検出されている。すなわち、空芯コイ
ルのショート状態を測定するには、LCRメータを用
い、このLCRメータのプローブを該空芯コイルの両端
子に接触させ、1KHz若しくは1MHzでのインダク
タンスLとQを測定する。かかるインダクタンス及びQ
の変化が小さい場合には、空芯コイルがショートしてい
ないことを示し、インダクタンスL及びQの変化が急激
に低下している場合にはショートしていることを示す。
タン等からなる絶縁膜で被覆してなる導線を円筒体に高
さ方向で所定間隔に複数回巻き付けて形成される,いわ
ゆる空芯コイルのショート状態は、以下のような装置を
用いて次のように検出されている。すなわち、空芯コイ
ルのショート状態を測定するには、LCRメータを用
い、このLCRメータのプローブを該空芯コイルの両端
子に接触させ、1KHz若しくは1MHzでのインダク
タンスLとQを測定する。かかるインダクタンス及びQ
の変化が小さい場合には、空芯コイルがショートしてい
ないことを示し、インダクタンスL及びQの変化が急激
に低下している場合にはショートしていることを示す。
【0003】ところが、断面平角状をなす銅線の外周囲
を絶縁膜によって被覆してなる,いわゆる平角線を円筒
体にそれぞれの平角線が重なるように複数回巻き付けて
形成した空芯コイルのショート状態を上記の方法によっ
て検出した場合、該空芯コイルの端子電極がリード線に
よって引き出されていないために、プローブと端子電極
との接触が外れ易く、検査に多大なる時間がかかる。ま
た、プローブと端子電極間の接触抵抗が大きくなること
があり、正確なショート状態を検出することが困難とな
る。
を絶縁膜によって被覆してなる,いわゆる平角線を円筒
体にそれぞれの平角線が重なるように複数回巻き付けて
形成した空芯コイルのショート状態を上記の方法によっ
て検出した場合、該空芯コイルの端子電極がリード線に
よって引き出されていないために、プローブと端子電極
との接触が外れ易く、検査に多大なる時間がかかる。ま
た、プローブと端子電極間の接触抵抗が大きくなること
があり、正確なショート状態を検出することが困難とな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、かか
る従来の技術的な課題に鑑みて提案されたものであっ
て、被測定コイルのショート状態を非接触にて簡単に且
つ正確に検出することができる被測定コイルのショート
検出方法を提供することを目的とする。さらに本発明
は、被測定コイルのショート状態を非接触にて簡単に且
つ正確に検出できる信頼性の高い被測定コイルのショー
ト検出装置を提供することを目的とする。
る従来の技術的な課題に鑑みて提案されたものであっ
て、被測定コイルのショート状態を非接触にて簡単に且
つ正確に検出することができる被測定コイルのショート
検出方法を提供することを目的とする。さらに本発明
は、被測定コイルのショート状態を非接触にて簡単に且
つ正確に検出できる信頼性の高い被測定コイルのショー
ト検出装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、絶縁被覆された導体を巻回してなるコ
イルのショート状態を非接触にて検出する被測定コイル
のショート検出方法において、上記被測定コイルと巻線
を巻回してなるコイルとを非接触状態で対向配置し、該
巻線を巻回してなるコイルの損失率により被測定コイル
のショート状態を検出することを特徴とするものであ
る。
めに、本発明は、絶縁被覆された導体を巻回してなるコ
イルのショート状態を非接触にて検出する被測定コイル
のショート検出方法において、上記被測定コイルと巻線
を巻回してなるコイルとを非接触状態で対向配置し、該
巻線を巻回してなるコイルの損失率により被測定コイル
のショート状態を検出することを特徴とするものであ
る。
【0006】さらに本発明は、絶縁被覆された導体を巻
回してなるコイルのショート状態を非接触にて検出する
被測定コイルのショート検出装置において、上記被測定
コイルと巻線を巻回してなるコイルとを非接触状態で対
向配置し、該巻線を巻回してなるコイルの損失率により
被測定コイルのショート状態を検出してなるものであ
る。
回してなるコイルのショート状態を非接触にて検出する
被測定コイルのショート検出装置において、上記被測定
コイルと巻線を巻回してなるコイルとを非接触状態で対
向配置し、該巻線を巻回してなるコイルの損失率により
被測定コイルのショート状態を検出してなるものであ
る。
【0007】
【作用】本発明の方法においては、巻線を巻回してなる
コイルと非接触状態で被測定コイルを対向配置させ、上
記巻線を巻回してなるコイルの損失率を求めることによ
り、該被測定コイルのショート状態が非接触状態で正確
に検出される。また、本発明の装置においては、巻線を
巻回してなるコイルと非接触状態で被測定コイルを対向
配置し、上記巻線を巻回してなるコイルの損失率を求め
ることにより、該被測定コイルのショート状態が非接触
にて判るので、検査時間の大幅な短縮が図れる。
コイルと非接触状態で被測定コイルを対向配置させ、上
記巻線を巻回してなるコイルの損失率を求めることによ
り、該被測定コイルのショート状態が非接触状態で正確
に検出される。また、本発明の装置においては、巻線を
巻回してなるコイルと非接触状態で被測定コイルを対向
配置し、上記巻線を巻回してなるコイルの損失率を求め
ることにより、該被測定コイルのショート状態が非接触
にて判るので、検査時間の大幅な短縮が図れる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を適用した被測定コイルのショ
ート検出方法及びその検出装置の具体的な実施例につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。本実施例のショ
ート検出装置は、図1及び図2に示すように、フェライ
トよりなるコア1と、このコア1に巻回されるコイル2
と、このコイル2の両端子に接続されるQメータ3とを
主たる構成とするものである。
ート検出方法及びその検出装置の具体的な実施例につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。本実施例のショ
ート検出装置は、図1及び図2に示すように、フェライ
トよりなるコア1と、このコア1に巻回されるコイル2
と、このコイル2の両端子に接続されるQメータ3とを
主たる構成とするものである。
【0009】上記コア1は、フェライトより形成されて
なるもので、円柱状となされたコイル巻装部4と、この
コイル巻装部4の基端側に設けられ、該コイル巻装部4
よりも大径寸法とされた円盤状のフランジ部5とを有し
てなっている。上記コイル巻装部4は、直径D1 が4.
5mm,高さH1 が6mmの円柱体として形成され、そ
の外周面に巻線を巻回してなるコイル2を巻装するよう
になっている。一方、フランジ部5は、直径D2 が8m
m,高さH2 が1.5mmの円盤として形成され、上記
コイル巻装部4の基端側に設けられて、当該コイル巻装
部4を支えるようになっている。
なるもので、円柱状となされたコイル巻装部4と、この
コイル巻装部4の基端側に設けられ、該コイル巻装部4
よりも大径寸法とされた円盤状のフランジ部5とを有し
てなっている。上記コイル巻装部4は、直径D1 が4.
5mm,高さH1 が6mmの円柱体として形成され、そ
の外周面に巻線を巻回してなるコイル2を巻装するよう
になっている。一方、フランジ部5は、直径D2 が8m
m,高さH2 が1.5mmの円盤として形成され、上記
コイル巻装部4の基端側に設けられて、当該コイル巻装
部4を支えるようになっている。
【0010】上記コイル2は、断面円形状をなす直径
0.1mmの導体よりなる巻線をコイル巻装部4の外周
囲に高さ方向で所定間隔となるように複数回(本実施例
では24回)巻き付けて形成されるものである。このコ
イル2の巻始めと巻終わりの両端子部2a,2bは、上
記コイル2に高周波電流を流したときの該コイル2のQ
値を検出するQメータ3に接続されている。
0.1mmの導体よりなる巻線をコイル巻装部4の外周
囲に高さ方向で所定間隔となるように複数回(本実施例
では24回)巻き付けて形成されるものである。このコ
イル2の巻始めと巻終わりの両端子部2a,2bは、上
記コイル2に高周波電流を流したときの該コイル2のQ
値を検出するQメータ3に接続されている。
【0011】ところで、上記のようにして構成されたシ
ョート検出装置を用いて被測定コイルのショート状態を
検出するには、以下のようにして行うが、その前に被測
定コイルについて簡単に説明する。被測定コイル6は、
図3に示すように、断面平角状をなす導体7をウレタン
やポリウレタン或いはアミド,イミド等からなる絶縁膜
及び自己融着剤層よりなる絶縁被膜8によって被覆して
なる平角線9を、図4に示す円柱状の巻取り軸10に巻
き付け、上記自己融着剤層を硬化させながら巻き取るこ
とにより形成されるものである。本実施例では、厚み3
0μmの導体7に絶縁膜を片側5μm,自己融着剤層を
片側5μmとなるように形成し、これを巻き取って内径
寸法が2.6mm,外径寸法が4.6mm,高さが1.
5mmのドーナツ状の被測定コイル6を形成した。な
お、平角線9を巻き取る際には、端子となる部分6a,
6bの絶縁被覆8を剥離した後に巻き取る。本実施例で
は、その内外周部分に設けられる端子部6a,6bの幅
を2mmとなるようにした。
ョート検出装置を用いて被測定コイルのショート状態を
検出するには、以下のようにして行うが、その前に被測
定コイルについて簡単に説明する。被測定コイル6は、
図3に示すように、断面平角状をなす導体7をウレタン
やポリウレタン或いはアミド,イミド等からなる絶縁膜
及び自己融着剤層よりなる絶縁被膜8によって被覆して
なる平角線9を、図4に示す円柱状の巻取り軸10に巻
き付け、上記自己融着剤層を硬化させながら巻き取るこ
とにより形成されるものである。本実施例では、厚み3
0μmの導体7に絶縁膜を片側5μm,自己融着剤層を
片側5μmとなるように形成し、これを巻き取って内径
寸法が2.6mm,外径寸法が4.6mm,高さが1.
5mmのドーナツ状の被測定コイル6を形成した。な
お、平角線9を巻き取る際には、端子となる部分6a,
6bの絶縁被覆8を剥離した後に巻き取る。本実施例で
は、その内外周部分に設けられる端子部6a,6bの幅
を2mmとなるようにした。
【0012】このようにして形成された被測定コイル6
においては、図5に示すように、導体7が断面平角状を
なすことから、この導体7のエッジ部で平角線9を巻き
取る際に隣の巻線の絶縁被膜8を傷付け、導体7同士が
接触する或いは接触はしないが絶縁性が確保できない,
いわゆる簡易接触する可能性が高い。また、平角線9を
巻き取るときに異物を挾み込みながら巻き込む虞れがあ
る。したがって、平角線9を巻回した時点で被測定コイ
ル6のショート状態を検査する必要がある。
においては、図5に示すように、導体7が断面平角状を
なすことから、この導体7のエッジ部で平角線9を巻き
取る際に隣の巻線の絶縁被膜8を傷付け、導体7同士が
接触する或いは接触はしないが絶縁性が確保できない,
いわゆる簡易接触する可能性が高い。また、平角線9を
巻き取るときに異物を挾み込みながら巻き込む虞れがあ
る。したがって、平角線9を巻回した時点で被測定コイ
ル6のショート状態を検査する必要がある。
【0013】上記被測定コイル6のショート状態を非接
触で検出するには、次のようにして行う。先ず、測定す
べき被測定コイル6を、図1及び図2に示すように、コ
イル巻装部4の上端面4aに載置した絶縁板11上に上
記コイル2と相対向するように配置する。
触で検出するには、次のようにして行う。先ず、測定す
べき被測定コイル6を、図1及び図2に示すように、コ
イル巻装部4の上端面4aに載置した絶縁板11上に上
記コイル2と相対向するように配置する。
【0014】上記絶縁板11は、被測定コイル6とコイ
ル2とを非接触となすために使用するものであり、例え
ば絶縁性に優れたフェノールや紙或いはプラスチック等
からなる。本実施例では、上記絶縁板7には、0.5m
m厚のフェノール板を使用した。なお、上記被測定コイ
ル6をコイル巻装部4と非接触なものとなして上記コイ
ル2に対し対向配置できれば、上記絶縁板11は必ずし
も必要ではない。
ル2とを非接触となすために使用するものであり、例え
ば絶縁性に優れたフェノールや紙或いはプラスチック等
からなる。本実施例では、上記絶縁板7には、0.5m
m厚のフェノール板を使用した。なお、上記被測定コイ
ル6をコイル巻装部4と非接触なものとなして上記コイ
ル2に対し対向配置できれば、上記絶縁板11は必ずし
も必要ではない。
【0015】次に、上記コイル2に数10MHzの周波
数で発振させた高周波数電流を通電する。すると、上記
コイル2には、当該コイル2の中心を通る磁束が発生す
る。このとき、被測定コイル6にショートがない場合に
は、Qメータ3に検出されるコイル2のQが変化しない
が、被測定コイル6にショートがある場合には、上記被
測定コイル6に渦電流で流れ、上記Qメータ3に検出さ
れるコイル2のQが落ちる。したがって、本実施例のシ
ョート検出装置においては、コイル2のQの変化,つま
り損失率を検出することにより、被測定コイル6を非接
触状態で簡単に且つ正確に検出することができる。
数で発振させた高周波数電流を通電する。すると、上記
コイル2には、当該コイル2の中心を通る磁束が発生す
る。このとき、被測定コイル6にショートがない場合に
は、Qメータ3に検出されるコイル2のQが変化しない
が、被測定コイル6にショートがある場合には、上記被
測定コイル6に渦電流で流れ、上記Qメータ3に検出さ
れるコイル2のQが落ちる。したがって、本実施例のシ
ョート検出装置においては、コイル2のQの変化,つま
り損失率を検出することにより、被測定コイル6を非接
触状態で簡単に且つ正確に検出することができる。
【0016】このように本発明では、被測定コイル6の
端子部6a,6bにプローブ等を接触させる必要がない
ために、簡単に検査することができ、その検査作業時間
を大幅に短縮することができる。また、接触抵抗が大き
くなることもないため、正確なショート状態を把握する
ことができ、より一層の信頼性が高まる。また、被測定
コイル6を絶縁板11上に載置することのみで簡単にシ
ョート状態を検出できるため、ロボット等を使用して連
続的に被測定コイル6のショート状態を自動検査するこ
とも可能である。
端子部6a,6bにプローブ等を接触させる必要がない
ために、簡単に検査することができ、その検査作業時間
を大幅に短縮することができる。また、接触抵抗が大き
くなることもないため、正確なショート状態を把握する
ことができ、より一層の信頼性が高まる。また、被測定
コイル6を絶縁板11上に載置することのみで簡単にシ
ョート状態を検出できるため、ロボット等を使用して連
続的に被測定コイル6のショート状態を自動検査するこ
とも可能である。
【0017】なお、上述の例では、コイル2のQの変化
(損失率)を測定することでショート状態を検出した
が、Qメータ3の代わりにインダクタンスメーター或い
はインピーダンスアナライザーを接続させて、当該コイ
ル2のインダクタンスの変化を検出するようにしても同
様に、前記被測定コイル6のショート状態を測定するこ
とができる。
(損失率)を測定することでショート状態を検出した
が、Qメータ3の代わりにインダクタンスメーター或い
はインピーダンスアナライザーを接続させて、当該コイ
ル2のインダクタンスの変化を検出するようにしても同
様に、前記被測定コイル6のショート状態を測定するこ
とができる。
【0018】ここで実際に、前記した被測定コイル6の
ショート状態を測定してみた。本実験では、コイル2の
Qの変化と、インダクタンスLをそれぞれ測定した。イ
ンダクタンスLを測定するには、フューレットパッカー
ド社製の型番4194Aのインピーダンスアナライザー
を使用した。この結果、図6に示すように、インダクタ
ンスLの最大値の周波数がショートがないコイル(図6
中線aで示す)では、40MHz近傍であったものが、
ショートがあるコイル(図6中線bで示す)では、50
MHzと高くなっており、インダクタンスLの変化が見
られる。一方、ショートがないコイル(図6中線cで示
す。)とショートがあるコイル(図6中線dで示す。)
とでは、Qの変化が見られる。また、Qの二次ピーク値
が65MHzから不良では目はずれを起こしていること
が判る。このように、Qの変化及びインダクタンスLの
変化によって、被測定コイル6のショート状態を非接触
で簡単に且つ正確に検出することができる。
ショート状態を測定してみた。本実験では、コイル2の
Qの変化と、インダクタンスLをそれぞれ測定した。イ
ンダクタンスLを測定するには、フューレットパッカー
ド社製の型番4194Aのインピーダンスアナライザー
を使用した。この結果、図6に示すように、インダクタ
ンスLの最大値の周波数がショートがないコイル(図6
中線aで示す)では、40MHz近傍であったものが、
ショートがあるコイル(図6中線bで示す)では、50
MHzと高くなっており、インダクタンスLの変化が見
られる。一方、ショートがないコイル(図6中線cで示
す。)とショートがあるコイル(図6中線dで示す。)
とでは、Qの変化が見られる。また、Qの二次ピーク値
が65MHzから不良では目はずれを起こしていること
が判る。このように、Qの変化及びインダクタンスLの
変化によって、被測定コイル6のショート状態を非接触
で簡単に且つ正確に検出することができる。
【0019】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係る被測定コイルのショート検出方法によれば、巻
線を巻回してなるコイルと非接触状態で被測定コイルを
対向配置させて、上記巻線を巻回してなるコイルの損失
率を求めることにより、該被測定コイルのショート状態
を非接触にて簡単に且つ正確に検出することができる。
したがって、プローブ等を被測定コイルに接触させるも
のとは異なり、検査時間の短縮化が図れるとともに、ロ
ボット等を用いた連続自動検査が可能となる。
明に係る被測定コイルのショート検出方法によれば、巻
線を巻回してなるコイルと非接触状態で被測定コイルを
対向配置させて、上記巻線を巻回してなるコイルの損失
率を求めることにより、該被測定コイルのショート状態
を非接触にて簡単に且つ正確に検出することができる。
したがって、プローブ等を被測定コイルに接触させるも
のとは異なり、検査時間の短縮化が図れるとともに、ロ
ボット等を用いた連続自動検査が可能となる。
【0020】一方、本発明に係る被測定コイルのショー
ト検出装置においては、巻線を巻回してなるコイルのみ
の構成であるため、装置構造が極めて簡単で、しかも非
接触にて被測定コイルのショート状態を正確に測定する
ことができ、その工業的利用価値は極めて高い。
ト検出装置においては、巻線を巻回してなるコイルのみ
の構成であるため、装置構造が極めて簡単で、しかも非
接触にて被測定コイルのショート状態を正確に測定する
ことができ、その工業的利用価値は極めて高い。
【図1】本発明を適用した被測定コイルのショート検出
装置の一例を示す斜視図である。
装置の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明を適用した被測定コイルのショート検出
装置の断面図である。
装置の断面図である。
【図3】平角線の一部を破断して示す斜視図である。
【図4】平角線を巻回する状態を示す模式図である。
【図5】平角線を巻回してなるコイルの拡大断面図であ
る。
る。
【図6】インダクタンスLとQの周波数依存性を示す特
性図である。
性図である。
1・・・コア 2・・・コイル 3・・・Qメータ 4・・・コイル巻装部 5・・・フランジ部 6・・・被測定コイル 7・・・導体 8・・・絶縁被膜 9・・・平角線
Claims (2)
- 【請求項1】 絶縁被覆された導体を巻回してなるコイ
ルのショート状態を非接触にて検出する被測定コイルの
ショート検出方法において、 上記被測定コイルと巻線を巻回してなるコイルとを非接
触状態で対向配置し、該巻線を巻回してなるコイルの損
失率により被測定コイルのショート状態を検出すること
を特徴とする被測定コイルのショート検出方法。 - 【請求項2】 絶縁被覆された導体を巻回してなるコイ
ルのショート状態を非接触にて検出する被測定コイルの
ショート検出装置において、 上記被測定コイルと巻線を巻回してなるコイルとを非接
触状態で対向配置し、該巻線を巻回してなるコイルの損
失率により被測定コイルのショート状態を検出してなる
被測定コイルのショート検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4059107A JPH05223879A (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | 被測定コイルのショート検出方法及びその検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4059107A JPH05223879A (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | 被測定コイルのショート検出方法及びその検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05223879A true JPH05223879A (ja) | 1993-09-03 |
Family
ID=13103765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4059107A Withdrawn JPH05223879A (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | 被測定コイルのショート検出方法及びその検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05223879A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013217704A (ja) * | 2012-04-05 | 2013-10-24 | Shindengen Electric Mfg Co Ltd | 巻線短絡検出方法及び巻線短絡検出装置 |
KR101885325B1 (ko) * | 2018-02-13 | 2018-09-10 | 고해영 | 쇼트턴 검출기 및 쇼트턴 검출 방법 |
KR101885333B1 (ko) * | 2018-02-13 | 2018-09-10 | 고해영 | 쇼트턴 검출 장치 및 검출 방법 |
-
1992
- 1992-02-14 JP JP4059107A patent/JPH05223879A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013217704A (ja) * | 2012-04-05 | 2013-10-24 | Shindengen Electric Mfg Co Ltd | 巻線短絡検出方法及び巻線短絡検出装置 |
KR101885325B1 (ko) * | 2018-02-13 | 2018-09-10 | 고해영 | 쇼트턴 검출기 및 쇼트턴 검출 방법 |
KR101885333B1 (ko) * | 2018-02-13 | 2018-09-10 | 고해영 | 쇼트턴 검출 장치 및 검출 방법 |
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