JP2010037221A - アディポネクチン産生増強剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 プロポリス抽出地物を有効成分とするアディポネクチン産生増強剤を提供することにより解決する。
【選択図】 なし
Description
<プロポリス抽出物のアディポネクチンの産生に及ぼす影響>
<プロポリス抽出物の調製>
後述の実施例1の方法に準じて調製した液状のプロポリス抽出物を使用した。当該プロポリス抽出物は、エタノール濃度44.3質量%、無水物換算で、固形分を108mg/ml含有し、フラボノイドを73mg/g、アルテピリンCを80mg/g含んでいた。
<前駆脂肪細胞株の脂肪細胞への分化誘導>
プロポリス抽出物のアディポネクチンの産生に及ぼす影響を調べる試験を、マウス繊維芽細胞由来の前駆脂肪細胞株3T3−L1細胞(アメリカン タイプ カルチャー コレクションより購入、以下「3T3−L1細胞」と略記する。)を使用して以下のように行った。すなわち、96マイクロウエルプレート(住友ベークライト株式会社販売、商品名「細胞培養用マルチプレート96F」)に、コラーゲン酸性溶液(株式会社高研販売、商品名「Atelo Cell」、製品番号「IPC−50」)を、塩酸でpH3に調整して、蒸留水で20倍に希釈した溶液を、50μl/ウエル添加し、室温で20分間処理して、コラーゲンをコートしたプレートを調製した。このプレートに、3T3−L1細胞を、10容積%ウシ胎児血清(以下、ウシ胎児血清を「FCS」と略記する。)及び2mg/mlのグルコース加ダルベコのMEM培地(日水製薬株式会社販売)(以下、10容積%FCS及び2mg/mlのグルコース加ダルベコのMEM培地を「基本培地」という。)に2.5×104個/mlとなるように浮遊させて、150μl/ウエルで添加した。37℃、5容積%CO2下で2日間培養して、セミコンフルエント状態とした。この細胞の培養上清を除去後、基本培地に表1に示す濃度となるようにインスリン及びプロポリス抽出物を添加した培地を加えた。その後、2又は3日毎に、同時に、最初に添加した培地と同じ濃度のインスリン及びプロポリス抽出物を含む培地で、培地交換を行いながら13日間培養した(以下、「インスリン及びプロポリス添加群」という)。この細胞の脂肪細胞への分化の指標として、培養最終日に、細胞内に蓄積された中性脂肪量を下記の方法で測定して、表1に併せて示す。また、基本培地にインスリン及びプロポリス抽出物を添加した培地で培養開始13日間培養後の培養上清を回収して、上清中に分泌されたアディポネクチン量を下記の方法で測定した結果を併せて表1に示す。さらに、対照として、基本培地で培養した無処理群、基本培地にプロポリス抽出物のみを最終濃度0.8、4又は20μg/mlとなるように添加した培地で培養したプロポリス対照群、及び、基本培地にインスリンを最終濃度が1.7μMとなるように添加した培地で培養したインスリン対照群も、インスリン及びプロポリス添加群と同じスケジュールで培地交換を行い、同様に、中性脂肪量及びアディポネクチン量を測定した結果を、表1に併せて示す。なお、実験1乃至3におけるプロポリス抽出物の添加量(以下、「プロポリス濃度」という。)は、何れも、培地1ml中に含まれる、無水物換算したプロポリス抽出物由来の固形成分の質量で表した。また、試験はトリプリケイトで行った。
細胞内に蓄積された中性脂肪量をオイルレッドO染色により測定した。オイルレッドO染色液は、0.5gのオイルレッドOを100mlのイソプロパノールに溶解したものに蒸留水を150ml加えて調製した。3T3−L1細胞の培養上清を除去後、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)でウエルを2回洗浄し、10容積%ホルマリン加リン酸緩衝生理食塩水(PBS)を50μl/ウエルずつ添加し、室温で1時間、細胞を固定した。10容積%ホルマリン加PBSを除去し、オイルレッドO染色液を50μl/ウエル添加して、室温で15分間反応させた。染色液を除去後、蒸留水で3回洗浄し、イソプロパノールを50μl/ウエル添加して細胞より色素を抽出し、マイクロプレートリーダーにより吸光度(OD490nm)を測定して、中性脂肪量とした。
アディポネクチン量は、3T3−L1細胞の培養上清を回収し、3,000rpmにて3分間遠心した上清を検体として、固相抗体及びビオチン標識抗体として抗アディポネクチンモノクローナル抗体(何れもR and D systems Inc.社販売)を用いたサンドイッチ酵素抗体法により測定した。96ウエルマイクロウエルプレート(日本インターメッド株式会社販売、商品名「イムノプレートマキシソープU96」)に、固相抗体として2μg/mlの抗アディポネクチンモノクローナル抗体を50μl/ウエル添加して37℃で3時間静置後、1質量%ウシ血清アルブミン(BSA)加PBSを200μl/ウエル添加して4℃で一晩静置してブロッキングを行った。また、標準品として、10容積%FCS加PBS(−)で希釈したアディポネクチン(BioVendor Laboratory Inc.社販売)を使用した。この標準品および3T3−L1細胞の培養上清を100μl/ウエル添加して室温で2時間静置後、標準品及び培養上清を除去し、0.2μg/ml濃度のビオチン標識抗アディポネクチン抗体溶液(R and D systems Inc.社販売)を100μl/ウエル添加して、室温で2時間反応させた。ビオチン標識抗体溶液を除去後、0.2μg/ml濃度のアビジン標識ホースラディシュパーオキシダーゼ(以下、「HRP」と略記する。)(DAKO Cytomation社販売)を、100μl/ウエル添加して1時間反応後、500μg/ml濃度のo−フェニレンジアミンを100μl/ウエル添加して発色させた。硫酸(2規定)を200μl/ウエル添加して反応停止後、吸光度(OD490nm/650nm)を測定した。別途、アディポネクチンの標準品の吸光度を測定して作成した標準曲線を基に、アディポネクチン量を求めた。
<プロポリス抽出物のPPAR−γに及ぼす影響>
実験1でプロポリス抽出物にアディポネクチンの産生増強作用が確認された。また、アディポネクチン遺伝子のプロモーター領域にはPPAR−γ応答配列(PPRE:PPAR responsive element)が存在し、アゴニストにより活性化されたPPAR−γが結合することによりアディポネクチンの産生が誘導されることが判明している(例えば、国際公開WO2006/006286号パンフレット参照)。そこで、プロポリス抽出物がPPAR−γのアゴニストとして作用してPPAR−γを活性化するかどうかを確認する試験を、PPAR−γに対するアゴニストが、PPAR−γに特異的に結合すると、PPAR−γが活性化されてその構造が一部変化することにより、コアクチベーターと呼ばれる蛋白質に結合するようになる性質を利用した市販の核内受容体・コファクターアッセイシステム測定キット(Biotech Laboratories社販売、製品名「EnBio RCAS for PPAR−γ」)を使用して、以下のように行った。すなわち、測定キット付属の96ウエルプレートの各ウエルに洗浄用緩衝液200乃至300μlを加えて3回洗浄後、各ウエルにコアクチベーター溶液を100μl添加して、プレートシェーカーで振とうしながら、室温で2時間反応させて、プレートにコアクチベーターを固相化した。コアクチベーター溶液を除去後、洗浄用緩衝液で3回洗浄し、キットに付属のヒト組換型PPAR−γ溶液を95μl/ウエルで添加した。実験1で使用したプロポリス抽出液(無水物換算で固形分を108mg/ml含有)をDMSO(ジメチルスルホキサイド)で適宜希釈して、その何れか5μlを、何れかのウエルに添加して、最終濃度が表2に示す濃度とし、プレートシェーカーで振とうしながら、室温で1時間反応させた。反応液を除去後、プレートを洗浄用緩衝液で4回洗浄し、測定キット付属のHRPを結合した抗PPAR−γ抗体溶液(PPAR/HRP抗体溶液)を100μl/ウエル加えて、プレートシェーカーで振とうしながら、室温で30分間反応させた。反応終了後、プレートを洗浄用緩衝液で4回洗浄し、測定キット付属のTMB(テトラメチルベンジジン:tetramethylbenzidine)基質を100μl/ウエル添加して、室温で20分間発色反応を行った。反応停止液を100μl/ウエルで添加して発色反応を停止し、マルチプレートリーダーで吸光度(OD450nm)を測定した。陰性対照として、プロポリス抽出物を希釈した溶液に換えて、DMSOを5μl/ウエルで添加した以外は同様の操作を行い、吸光度を測定した。各濃度のプロポリス抽出物を希釈した溶液を添加した時の吸光度から対照の吸光度を減じた値を、PPAR−γの活性化度として表2に併せて示す。また、PPAR−γに対するアゴニストとして知られているトログリタゾン(Troglitazone:陽性対照として当該測定キットに付属)をDMSOで適宜希釈して、5μl/ウエル添加して、最終濃度が表2に示す濃度となるように設定した。プロポリス抽出物の場合と同様の処理を行って、吸光度を測定し、陰性対照の吸光度を減じた吸光度を表2に併せて示す。なお、試験はトリプリケイトで行った。
<インスリン耐性状態の細胞からのアディポネクチンの産生に及ぼすプロポリス抽出物の影響>
アディポネクチンは、脂肪細胞から産生されるものの、この細胞への中性脂肪の蓄積が進むにつれて、細胞はインスリン耐性となり、インスリン存在下でもアディポネクチンの産生量が低減することが知られている。一方、実験1でプロポリス抽出物にアディポネクチン産生増強作用が確認されたので、このプロポリスによるアディポネクチン産生増強作用が、インスリン耐性状態の細胞でも発揮されるかどうかを確認する試験を以下のようにして行った。すなわち、実験1で使用した3T3−L1細胞に、インスリンの存在下で、分化誘導剤として、デキサメサゾン及びイソブチルメチルキサンチンを使用し、TNF−αをインスリン耐性誘導剤として使用した。プロポリス抽出物は実験1と同じものを使用した。実験1と同様に、3T3−L1細胞を、基本培地でセミコンフルエント状態になるまで培養した。プロポリス添加群として、培養上清を除去後、基本培地にインスリン、デキサメサゾン、イソブチルメチルキサンチン、マウスTNF−α及びプロポリス抽出物を表3に示す濃度となるように添加した培地を、200μl/ウエル添加して2日間培養した。その後、培養上清を除去し、基本培地に表3に示す濃度となるようにプロポリス抽出物を添加した培地を200μl/ウエル添加して3日間培養し、培養上清を除去して、基本培地を加えてさらに1日培養して、実験1と同様に細胞内の中性脂肪量と培養上清中のアディポネクチン量とを測定した。また、インスリン耐性誘導群として、培養上清を除去後、基本培地にインスリン、デキサメサゾン、イソブチルメチルキサンチン、マウスTNF−αを表3に示す濃度となるように添加した培地を200μl/ウエル添加して2日間培養した。その後、培養上清を除去し、基本培地を200μl/ウエル添加して3日間培養し、培養上清を除去して、基本培地を加えて、さらに1日培養した。さらに、インスリン耐性誘導群と同じスケジュールで、基本培地のみで培地交換を行い陰性対照とした。また、プロポリス添加群のプロポリス抽出物に替えて、表3に示す濃度のインスリン抵抗性改善剤のピオグリタゾンを使用した以外は同じ組成の培地を使用して、プロポリス添加群と同じスケジュールで培地交換を行い陽性対照とした。インスリン耐性誘導群、分化誘導群、陰性対照及び陽性対照についても、プロポリス添加群と同様に、細胞内に蓄積された中性脂肪量及び上清中のアディポネクチン量を測定してその結果を、表3に併せて示す。なお、試験はトリプリケイトで行った。
<プロポリス抽出物の調製>
塊状のブラジル産プロポリスを粗砕して、95容積%エタノール水溶液で、常法にしたがって抽出し、次いで残渣を少量の水で洗浄し、洗液を合わせて得られたプロポリス粗抽出物含有80容積%エタノール(無水物換算で、固形分約20質量%含有)水溶液に、水を加えてエタノール濃度を約50容積%に低減して、50℃に1時間保ち、プロポリス中の有効成分を含有する上層と粘着性沈殿物の下層を形成させ、室温で一夜放置し、この上層を分離し採取して、無水物換算で、固形分を125mg/ml(エタノール濃度43.5質量%)含有し、フラボノイドを92mg/g、アルテピリンCを86mg/g含有し、吸光度比(OD310nm/OD660nm)が11015である色調、香味の優れた液状の精製プロポリス抽出物を得た。本品は、このままで、或いは、他の成分を配合した組成物の形態で、アディポネクチン産生増強剤、PPAR−γ活性化剤、前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化誘導剤、インスリン抵抗性改善剤及び/又はTNF−αなどによる前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化の抑制の改善剤として利用することができる。
<アディポネクチン産生増強剤の調製>
上記液状のプロポリス抽出物1質量部に対して、サイクロデキストリン2質量部と無水結晶α,α−トレハロース(株式会社林原生物化学研究所製造)7質量部を、万能混合機で混合し、そのままで一晩放置したのち、粉砕して、粉末状のアディポネクチン産生増強剤を調製した。本品は、無水物換算で1g当たり約12.5mgのプロポリス抽出物を含有する粉末である。本品を継続して経口的に摂取することにより、アディポネクチンの産生を増強すると共に、PPAR−γ活性化、前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化誘導、インスリン抵抗性改善及び/又はTNF−αなどによる前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化の抑制の改善をすることができる。
<プロポリス抽出物の調製>
塊状のブラジル産プロポリス1kgを粉砕し、30容積%水性エタノールを5kg加え、60℃で加温しながら2時間浸漬し、室温まで冷却した後、濾紙及び珪藻土を用いて濾過した。固相部を採取し、65容積%水性エタノール5kgに浸漬し、60℃で加温しながら2時間抽出し、室温まで冷却し、4℃で一晩静置した後、上記と同様にして濾過し、液相部を採取した。引続き、分離した固相部を採取し、65容積%水性エタノールに浸漬し、上記と同様にして再度抽出した後、液相部を採取し、最初の液相部と合一した。合一した液相部における、原料のプロポリス質量に対する固形分収率は約33質量%であった。次いで、合一した液相部に、予め65容積%水性エタノールに対して平衡化しておいた弱塩基性陰イオン交換樹脂(商品名『ダイヤイオンWA−30』(OH型)、三菱化学工業株式会社製造)を湿質量で10質量%になるように加え、緩やかに攪拌しながら室温下で1時間処理した。濾過によりイオン交換樹脂を除去し、濾液を採取し、濃縮して、無水物換算で、固形分を118mg/ml含有し、フラボノイド103mg/g、アルテピリンCを88mg/g含有する液状の精製プロポリス抽出物をえた。本品は、このままで、或いは、他の成分を配合した組成物の形態で、アディポネクチン産生増強剤、PPAR−γ活性化剤、前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化誘導剤、インスリン抵抗性改善剤及び/又はTNF−αなどによる前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化の抑制の改善剤として利用することができる。
<アディポネクチン産生増強剤の調製>
上記液状のプロポリス抽出物1質量部に対して、サイクロデキストリン2質量部と無水結晶α,α−トレハロース(株式会社林原生物化学研究所製造)7質量部を、万能混合機で混合し、そのままで一晩放置したのち、粉砕して、粉末状のアディポネクチン産生増強剤を調製した。本品は、無水物換算で1g当たり約11.8mgのプロポリス抽出物を含有する粉末である。本品を継続して経口的に摂取することにより、アディポネクチンの産生を増強すると共に、PPAR−γ活性化、前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化誘導、インスリン抵抗性改善及び/又はTNF−αなどによる前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化の抑制の改善をすることができる。
難消化性デキストリン(松谷化学工業株式会社販売、商品名「ファイバーソル2」、食物繊維成分を全糖質に対して、無水物換算で85乃至95質量%含有)8kgを流動層造粒機(不二パウダル株式会社販売、型番「20F(G)」)に入れ、実施例1の方法で調製した液状のアディポネクチン産生増強剤5kgを噴霧して粉末8.5kgを調製した。さらにこれを万能混合機(ダルトン社販売、型番「60MD−rrs」)で粉砕して、粉末状のアディポネクチン産生増強剤を調製した。本品は、このままで、或いは、他の成分を配合した組成物の形態で、アディポネクチン産生増強剤、PPAR−γ活性化剤、前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化誘導剤、インスリン抵抗性改善剤及び/又はTNF−αなどによる前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化の抑制の改善剤として利用することができる。
実施例1乃至3の方法で調製した粉末状のアディポネクチン産生増強剤の何れか1質量部に対して、糖転移ヘスペリジン(林原商事販売、商品名「林原ヘスペリジンS」)0.5質量部、ラクトスクロース1質量部を均質に混合して粉末状のアディポネクチン産生増強剤を調製した。本品は、このままで、或いは、他の成分を配合した組成物の形態で、アディポネクチン産生増強剤、前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化誘導剤、PPAR−γ活性化剤、前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化誘導剤、インスリン抵抗性改善剤及び/又はTNF−αなどによる前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化の抑制の改善剤などとして利用することができる。
実施例1乃至3の何れかの方法で調製した粉末状の
アディポネクチン産生増強剤の何れか1種 73質量部
含水結晶α,α−トレハロース(株式会社林原商事
販売、商品名「トレハ」) 5質量部
滑沢剤 3質量部
L−アスコルビン酸2−グルコシド(株式会社
林原商事販売、商品名「アスコフレッシュ」) 5質量部
糖転移ヘスペリジン(株式会社林原商事販売、
商品名「林原ヘスペリジンS」) 5質量部
L−カルニチン 2.5質量部
L−シトルリン 1質量部
α―リポ酸 1.5質量部
上記配合処方に基づき、これらの成分を均質になるまで攪拌混合し、常法により、0.5gずつ打錠して、錠剤を調製した。
実施例1乃至3の方法で調製した粉末状のアディポネ
クチン産生増強剤の何れか1種 25質量部
含水結晶α,α−トレハロース(株式会社林原商事
販売、商品名「トレハ」) 54質量部
滑沢剤 3質量部
L−アスコルビン酸2−グルコシド(株式会社
林原商事販売、商品名「アスコフレッシュ」) 10質量部
グルコサミン 2.5質量部
コンドロイチン硫酸ナトリウム 1.5質量部
ヒアルロン酸 4質量部
上記配合処方に基づき、これらの成分を均質になるまで攪拌混合し、常法により、0.5gずつ打錠して、錠剤を調製した。
実施例1乃至3の方法で調製した粉末状のアディポネ
クチン産生増強剤の何れか1種 71質量部
含水結晶α,α−トレハロース(株式会社林原商事
販売、商品名「トレハ」) 5質量部
L−アスコルビン酸2−グルコシド(株式会社
林原商事販売、商品名「アスコフレッシュ」) 5質量部
ラクトスクロース含有糖質(株式会社林原商事販売、
商品名「乳果オリゴ LS700」) 5質量部
シクロニゲロシルニゲロース(株式会社林原生物化学
研究所製造) 2質量部
L−カルニチン 2.5質量部
L−シトルリン 1質量部
α―リポ酸 1.5質量部
滑沢剤 2質量部
上記配合処方に基づき、これらの成分を均質になるまで攪拌混合し、常法により、0.5gずつ打錠して、錠剤を調製した。
生クリーム(油脂含量約46質量%)18質量部、脱脂粉乳7質量部、全乳51質量部、砂糖10質量部、ラクトスクロース含有粉末(商品名「乳果オリゴ」)4質量部、プルラン2質量部、及びアラビアガム2質量部の混合物を溶解し、70℃で30分間保持して殺菌した後、ホモゲナイザーで乳化分散させ、次いで、3乃至4℃にまで急冷し、これに、実施例1又は2の方法で得た液状のアディポネクチン産生増強剤の何れか4質量部を加えてさらに混合し、一夜熟成した後、フリーザーで凍結させてアイスクリームの形態のアディポネクチン産生増強剤を配合した経口摂取用組成物を調製した。
無水結晶マルトース(林原商事販売、商品名「ファイントース」)500質量部、実施例1の方法で得た粉末状のアディポネクチン産生増強剤100質量部、粉末卵黄190質量部、脱脂粉乳200質量部、L−アスコルビン酸2−グルコシド(株式会社林原商事販売、商品名「アスコフレッシュ」)2質量部、塩化ナトリウム4.4質量部、塩化カリウム1.85質量部、硫酸マグネシウム4質量部、藍抽出物(株式会社林原生物化学研究所製造)1質量部、ローヤルゼリー抽出物(株式会社林原生物化学研究所製造)1質量部、チアミン0.01質量部、アスコルビン酸ナトリウム0.1質量部、ビタミンEアセテート0.6質量部及びニコチン酸アミド0.04質量部からなる配合物を調製した。この配合物25質量部を精製水150質量部に均一に分散・溶解させ、150gずつ褐色ガラスビンに封入して、飲料形態のアディポネクチン産生増強剤を配合した経口摂取用組成物を調製した。
下記成分を練混合して、押し出し造粒し、流動層乾燥して、バスケット顆粒状のアディポネクチン産生増強剤を配合した経口摂取用組成物を調製した。この顆粒を1.5グラムずつ分包した。
実施例1乃至3で調製した粉末状のアディポネクチン
産生増強剤の何れか1種 30質量部
エリスリトール 50質量部
L−アスコルビン酸2−グルコシド(株式会社林原商
事販売、商品名「アスコフレッシュ」) 7.5質量部
ショ糖(フロストシュガー) 6質量部
コエンザイムQ10 5質量部
ビタミンB1 0.1質量部
ビタミンB2 0.1質量部
ビタミンB6 0.1質量部
パイナップルパウダー 0.5質量部
オレンジパウダー 0.2質量部
ピーチ香料 0.5質量部
下記成分を練混合後、常法により、打錠し、シェラックでコーディングして、アディポネクチン産生増強剤を配合した1錠が250mgの経口摂取用組成物を調製した。
実施例1乃至3で調製した粉末状のアディポネクチン
産生増強剤の何れか1種 45質量部
糖転移ヘスペリジン(株式会社林原商事販売、商品名「
林原ヘスペリジンS」) 25質量部
ローヤルゼリー抽出物(株式会社林原商事販売) 10質量部
鹿角霊芝抽出物 1質量部
ガラナエキス 5質量部
冬虫夏草、メシマコブ及びメカブフコダインの抽出物の混合物 5質量部
ミネラル酵母ミックス 6質量部
βカロテン 0.2質量部
ビタミンB1 0.2質量部
ビタミンB2 0.2質量部
ビタミンB6 0.2質量部
ビタミンB12 0.005質量部
ビタミンC 10質量部
ビタミンD3 0.1質量部
葉酸 0.02質量部
ナイアシン 2質量部
パントテン酸カルシウム 1質量部
ビオチン 0.5質量部
ビタミンE 2質量部
賦形剤(デキストリン) 20質量部
香料 適量
ステアリン酸カルシウム 0.5質量部
砂糖30質量部に水8質量部を加え加熱溶解し、これに水飴50質量部を加えブリックス糖度85乃至90°に煮詰めた後、80℃以下まで冷却した。次いで、この糖液に、水10質量部の水にゼラチン7質量部を加熱溶解したものを加え、さらにビーフエキス2質量部、50質量%クエン酸溶液3質量部、実施例1乃至3の方法で得たローヤルゼリー分画物の何れか1質量部、香料を適量加えて均一に混合した。得られた配合物をスターチモールドに分注し、一晩放置してグミの形態のアディポネクチン産生増強剤を配合した経口摂取用組成物を調製した。
下記配合処方に基づき、常法により、クリームの形態のアディポネクチン産生増強剤を配合した皮膚外用組成物を調製した。
スクワラン 10質量部
ステアリン酸 2質量部
水素添加パーム核油 0.5質量部
水素添加大豆リン脂質 0.1質量部
セタノール 3.6質量部
親油型モノステアリン酸グリセリン 2質量部
グリセリン 10質量部
L−アスコルビン酸2−グルコシド(株式会社
林原生物化学研究所販売、商品名「AA2G」) 2質量部
糖転移ヘスペリジン(株式会社林原生物化学研究所販
売、商品名「アルファグルコシルヘスペリジン」) 0.5質量部
パラオキシ安息香酸メチル 0.1質量部
アルギニン(20質量%水溶液) 15質量部
カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 15質量部
タモギタケ抽出物 3質量部
実施例1又は2の方法で調製した液状のアディポネク
チン産生増強剤の何れか 1質量部
精製水 34.2質量部
下記配合処方に基づき、常法により、美容液の形態のアディポネクチン産生増強剤を配合した皮膚外用組成物を調製した。
グリセリン 10質量部
ショ糖脂肪酸エステル 1.3質量部
カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 17.5質量部
アルギン酸ナトリウム(1質量%水溶液) 15質量部
モノラウリン酸ポリグリセリル 1質量部
マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 3質量部
N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ
(フィトステリル−2−オクチルドデシル) 2質量部
硬化パーム油 2質量部
スクワラン(オリーブ由来) 1質量部
ベヘニルアルコール 0.75質量部
ミツロウ 1質量部
ホホバ油 1質量部
1,3−ブチレングリコール 10質量部
L−アルギニン(10質量%水溶液) 2質量部
アンズタケ抽出物 4質量部
糖転移ヘスペリジン(株式会社林原生物化学研究所販
売、商品名「アルファグルコシルヘスペリジン」) 0.5質量部
藍抽出物(株式会社林原生物化学研究所販売、商品名
「藍ルーロス」) 1質量部
実施例1又は2の方法で調製した液状のアディポネクチン
産生増強剤の何れか 1質量部
精製水 25.95質量部
下記配合処方に基づき、常法により、水性ジェルの形態のアディポネクチン産生増強剤を配合した皮膚外用組成物を調製した。
カルボキシビニルポリマー 0.5質量部
エタノール 10質量部
パラオキシ安息香酸メチル 0.1質量部
香料 0.1質量部
鹿角霊芝抽出物 2質量部
実施例1又は2の方法で調製したアディポネク
チン産生増強剤の何れか 1質量部
糖転移ヘスペリジン(株式会社林原生物化学研究所販
売、商品名「アルファグルコシルヘスペリジン」) 0.5質量部
シクロニゲロシルニゲロース(株式会社林原生物化学
研究所製造) 0.5質量部
ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 0.1質量部
水酸化ナトリウム(10質量%水溶液) 0.5質量部
精製水 84.7質量部
Claims (3)
- プロポリス抽出物を有効成分とするアディポネクチン産生増強剤、PPAR−γ活性化剤、前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化誘導剤、インスリン抵抗性改善剤及び/又は前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化の抑制の改善剤。
- アディポネクチンの産生を増強、PPAR−γを活性化、前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化誘導、インスリン抵抗性改善及び/又は前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化の抑制の改善ができることを標榜してなる経口摂取用である請求項1に記載のアディポネクチン産生増強剤、PPAR−γを活性化剤、PPAR−γ活性化剤、前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化誘導剤、インスリン抵抗性改善剤及び/又は前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化の抑制の改善剤。
- 請求項1又は2に記載のアディポネクチン産生増強剤、PPAR−γ活性化剤、前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化誘導剤、インスリン抵抗性改善剤及び/又は前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化の抑制の改善剤の心筋梗塞や脳卒中などの心血管性疾患のリスクの低減剤としての使用。
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