JP2010037098A - シート搬送装置、画像記録装置、及び画像読取装置 - Google Patents

シート搬送装置、画像記録装置、及び画像読取装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シートの斜行度合いを1つの光学センサで検出することができるシート搬送装置、このシート搬送装置を備えた画像記録装置及び画像読取装置の提供。
【解決手段】給紙ローラ25の回転力によって給紙トレイ20から搬送路23へ記録用紙が供給される。この記録用紙が第1検出子130及び第2検出子140に当接すると、検出子130,140が個別に回動する。光学センサ71によって検出子130,140が検出されると、第1検出子130の検出タイミングと第2検出子140の検出タイミングとのタイミング差である経過時間t1の値が第1閾値T1以上であるかが判断される。経過時間t1の値が第1閾値T1以上である場合、搬送ローラ対59が第2向き113へ回転される。経過時間t1の値が第1閾値T1未満である場合、搬送ローラ対64が停止される。
【選択図】図5

Description

本発明は、搬送されてきたシートの斜行度合いを判断可能なシート搬送装置、このシート搬送装置を備えた画像記録装置及び画像読取装置に関する。
プリンタやスキャナは、記録用紙や原稿などのシートを搬送するシート搬送装置を備えている。シート搬送装置としては、シートに適切な圧力で当接されたローラを回転させることによってシートを搬送するものが一般的である。シート搬送装置においては、シートの搬送時に斜行が生ずる問題が一般によく知られているが、この種のシート搬送装置では、ローラの回転力によってシートが搬送されるため、ローラの劣化、ローラの軸の偏心等が原因で、シートが斜行することがある。プリンタにおいてシート(記録用紙)が斜行して搬送された場合、シートに対して画像が斜めに記録されるといった問題が生じる。スキャナにおいてシート(原稿)が斜行して搬送された場合、原稿の画像が斜めに読み取られるといった問題が生じる。このため、従来のシート搬送装置には、シートの斜行の度合いに応じて適切な処理を行うために、シートの斜行を検出する機能が設けられている(例えば特許文献1〜4参照)。
特許文献1〜3に記載のシート搬送装置は、シートの先端を検出する複数の光学センサを備えている。複数の光学センサは、シートが搬送される搬送路において、シートの搬送向きと直交する方向に互いに離間して並べられている。シートが斜行することなく搬送された場合、複数の光学センサによってシートの先端が同時に検出される。シートが斜行して搬送された場合、複数の光学センサによってシートの先端が検出されるタイミングにズレが生じる。このタイミングのズレを測定することにより、シートの斜行の度合いが検出される。
特許文献4に記載のシート搬送装置には、2つの振動伝達フラグ及び加速度センサが設けられている。加速度センサは、振動を電気信号に変換する静電容量型のものである。2つの振動伝達フラグは、いずれも搬送路の下側に配置されており、シートの搬送向きと直交する搬送路の幅方向に離間されている。各振動伝達フラグは、上記幅方向を軸方向として回転可能な軸と、軸の一端側に設けられた突起部と、軸の他端側に設けられたハンマ部と、を備える。シートが搬送される過程において、シートの先端が突起部に衝突する。これにより、振動伝達フラグの軸が回転して、ハンマ部によって加速度センサが叩かれる。シートが斜行せず搬送された場合、2つの振動伝達フラグの各ハンマ部によって同じタイミングで加速度センサが叩かれる。このため、加速度センサから1つのピークを有する電気信号が出力される。一方、シートが斜行して搬送された場合、2つの振動伝達フラグの各ハンマ部によって異なるタイミングで加速度センサが叩かれる。このため、加速度センサから2つのピークを有する電気信号が出力される。そして、この2つのピークの時間差に応じて、シートの斜行の度合いが検出される。
特開平10−53355号公報 特開2005−263396号公報 特開2005−350155号公報 特開2007−31104号公報
ところで、特許文献1〜3に記載のシート搬送装置では、シートの斜行を検出するために複数の光学センサが使用される。また、特許文献4に記載のシート搬送装置では、シートの斜行を検出するために、光学センサに比べて高価な加速度センサが使用される。このため、従来のシート搬送装置では、シートの斜行を検出するために装置のコストが嵩むという問題点がある。すなわち、装置を安価に構成するためには、1つの光学センサでシートの斜行が検出されることが好ましい。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、シートの斜行度合いを1つの光学センサで検出することができるシート搬送装置、このシート搬送装置を備えた画像記録装置及び画像読取装置を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係るシート搬送装置は、搬送路と、第1ローラ対と、処理手段と、供給手段と、第1検出子及び第2検出子と、1つの光学センサと、判断手段と、を備える。搬送路は、シートが搬送されるものである。第1ローラ対は、上記搬送路の途中の位置に設けられており、該搬送路に沿ってシートを搬送する。処理手段は、上記第1ローラ対よりも上記シートの搬送向きの下流側に設けられている。この処理手段は、上記搬送路に沿って搬送されるシートに対して所定の処理を実行する。供給手段は、載置部から上記搬送路へシートを供給する。第1検出子及び第2検出子は、上記第1ローラ対よりも上記搬送向きの上流側において該搬送向きと交差する第1方向へ離間されて配置されている。この第1検出子及び第2検出子は、上記供給手段によって供給されたシートとの当接によりそれぞれ回動する。光学センサは、上記第1検出子の回動、及び上記第2検出子の回動をそれぞれ検出する。判断手段は、上記光学センサによる上記第1検出子の検出タイミングと上記第2検出子の検出タイミングとのタイミング差に基づいて上記シートの斜行度合いを判断する。
供給手段は、例えば、載置部上のシートに適切な圧力で当接した状態で回転される供給ローラを備えるものである。載置部上のシートは、この供給ローラの回転力を受けて搬送路へ供給される。第1ローラ対は、例えば、モータの駆動力を受けて回転する駆動ローラと、該駆動ローラに圧接されて従動する従動ローラとを備える。駆動ローラが制御手段によって第1向きへ回転されると、シートが第1ローラ対の回転力を受けて処理手段へ送られてシートに対して所定の処理が行われる。所定の処理としては、例えばシートに対して画像を記録する処理や、シートの画像を読み取る処理が挙げられる。
第1検出子及び第2検出子は、搬送路において搬送向きの同じ位置に配置されている。また、第1検出子及び第2検出子は、第1方向へ離間されている。第1検出子及び第2検出子がこのように配置されていることにより、シートが斜行した場合に、第1検出子の回動と第2検出子の回動とが光学センサによって相異なるタイミングで検出される。第1検出子の検出タイミングと第2検出子の検出タイミングとのタイミング差は、シートの斜行度合いに応じて変化する。すなわち、シートの斜行の程度が大きいほど上記タイミング差が大きくなり、シートの斜行の程度が小さいほど上記タイミング差が小さくなる。したがって、上記タイミング差からシートの斜行度合いを容易に検出することが可能となる。
なお、本明細書においては別段の定めがない限り、「方向」とは、例えば+,−のように相対する向きを有する直線で表されるものであり、「向き」とは、方向のうち例えば+又は−のように1個のアローヘッドを有する矢印で表されるものである。
(2) 上記光学センサは、光を出射する発光素子、及び該発光素子から出射された光を受光する受光素子を備え、該受光素子によって受光された光の強度に応じたレベルの電気信号を出力する。上記第1検出子は、第1被当接部と、第1遮蔽部と、を備える。第1被当接部は、上記供給手段によって供給されたシートが当接されるものである。第1遮蔽部は、上記第1被当接部にシートが当接されることによって、上記発光素子から上記受光素子へ至る光路を開放する第1位置から当該光路を遮る第2位置を介して当該光路を開放する第3位置へ移動する。上記第2検出子は、第2被当接部と、第2遮蔽部と、を備える。第2被当接部は、上記供給手段によって供給されたシートが当接されるものである。第2遮蔽部は、上記第2被当接部にシートが当接されることによって、上記光路を開放する第4位置から当該光路を遮る第5位置へ移動する。
光学センサは、例えば、LEDなどの発光素子と、フォトトランジスタなどの受光素子とが所定の間隔を隔てて対向配置されたものである。発光素子から受光素子へ至る光学センサの光路が開放された状態では、発光素子から出射された光の強度に応じたレベルの電気信号が光学センサから出力される。第1検出子又は第2検出子が上記光路上に配置されると、光学センサから出力される電気信号の信号レベルが小さくなる。すなわち、第1検出子又は第2検出子が光学センサの光路上を通過する際に、光学センサから出力される電気信号の信号レベルが変化する。
ところで、第1検出子の回動によって第1遮蔽部が上記光路上に配置されたままの状態になると、上記光学センサによって第2検出子を検出できなくなる。本発明では、シートが第1被当接部に当接して第1検出子が回動すると、第1遮蔽部が第1位置から第2位置を介して第3位置へ移動する。これにより、上記光路が第1遮蔽部によって一旦遮られた後に開放される。このため、第2遮蔽部が第4位置から第5位置へ移動したときに、この第2遮蔽部を光学センサで検出することが可能である。シートが斜行している場合には、第1遮蔽部が光路を開放してから第2遮蔽部が光路上に配置されるので、1つの光学センサで第1検出子及び第2検出子の回動を個別に検出することが可能となる。
(3) 上記載置部は、上記第1方向の中央を基準として、該第1方向の幅が相異なる複数種のシートを載置可能なものである。上記第2被当接部は、上記搬送路における上記第1方向の中央に配置されている。上記第1被当接部は、上記第2被当接部の上記第1方向の両側に配置されている。
仮に、第1検出子に先だって第2検出子が回動した場合、第2遮蔽部が第5位置へ移動して光学センサの光路が遮蔽されたままの状態となる。このため、第1検出子の回動を検出できなくなる。本発明では、第2被当接部の第1方向の両側に第1被当接部が配置されている。このため、シートが斜行した場合には、シートの斜行の向きに拘わらず、シートの先端が第2被当接部よりも先に第1被当接部に当接する。これにより、シートが斜行した場合には、第2検出子に先だって第1検出子が回動する。したがって、シートの斜行の向きに拘わらず、第1検出子の回動及び第2検出子の回動が個別に検出される。
(4) 上記載置部は、上記第1方向の一端を基準として、該第1方向の幅が相異なる複数種のシートを載置可能なものである。上記第1被当接部は、上記第2被当接部よりも上記第1方向の上記一端側に配置されている。
載置部には、シートのサイズに拘わらず、第1方向の一端を基準としてシートが載置される。このため、シートは、その先端が第1方向の一端側へ移動する向きへは斜行せず、先端が第1方向の他端側へ移動する向きへ斜行する。第1被当接部が第2被当接部よりも第1方向の一端側に配置されているので、シートが斜行した場合には、シートの先端が第2被当接部よりも先に第1被当接部に当接する。これにより、シートが斜行した場合には、第2検出子に先だって第1検出子が回動する。したがって、シートの斜行の向きに拘わらず、第1検出子の回動及び第2検出子の回動が個別に検出される。
(5) 上記タイミング差は、上記第1遮蔽部が上記第3位置へ移動してから上記第2遮蔽部が上記第5位置へ移動するまでの時間であってもよい。
これにより、上記タイミング差を容易に検出することが可能となる。
(6) 上記光学センサは、光を出射する発光素子、及び該発光素子から出射された光を受光する受光素子を備え、該受光素子によって受光された光の強度に応じたレベルの電気信号を出力するものである。上記第1検出子は、第1被当接部と、第1遮蔽部と、を備える。第1被当接部は、上記供給手段によって供給されたシートが当接されるものである。第1遮蔽部は、上記第1被当接部にシートが当接されることによって、上記発光素子から上記受光素子へ至る光路を開放する第1位置から当該光路を遮る第2位置を介して当該光路を開放する第3位置へ移動する。上記第2検出子は、第2被当接部と、第2遮蔽部と、を備える。第2被当接部は、上記供給手段によって供給されたシートが当接されるものである。第2遮蔽部は、上記第2被当接部にシートが当接されることによって、上記光路を開放する第6位置から当該光路を遮る第7位置を介して当該光路を開放する第8位置へ移動する。
光学センサは、例えば、LEDなどの発光素子と、フォトトランジスタなどの受光素子とが所定の間隔を隔てて対向配置されたものである。発光素子から受光素子へ至る光学センサの光路が開放された状態では、発光素子から出射された光の強度に応じたレベルの電気信号が光学センサから出力される。第1検出子又は第2検出子が上記光路上に配置されると、光学センサから出力される電気信号の信号レベルが小さくなる。すなわち、第1検出子又は第2検出子が光学センサの光路上を通過する際に、光学センサから出力される電気信号の信号レベルが変化する。
シートの先端が第1被当接部に当接すると、第1遮蔽部が第1位置から第2位置を介して第3位置へ移動する。これにより、上記光路が第1遮蔽部によって一旦遮られた後に開放される。シートの先端が第2被当接部に当接すると、第2遮蔽部が第6位置から第7位置を介して第8位置へ移動する。これにより、上記光路が第2遮蔽部によって一旦遮られた後に開放される。このため、どちらの検出子が先に回動したとしても光学センサの光路が開放されるので、後から回動する検出子の検出が可能である。すなわち、検出子が回動する順序に拘わらず、第1検出子の回動、及び第2検出子の回動を個別に検出される。
(7) 上記光学センサは、光を出射する発光素子、及び該発光素子から出射された光を受光する受光素子を備え、該受光素子によって受光された光の強度に応じたレベルの電気信号を出力するものである。上記第1検出子は、第1被当接部と、第1遮蔽部と、を備える。第1被当接部は、上記供給手段によって供給されたシートが当接されるものである。第1遮蔽部は、上記第1被当接部にシートが当接されることによって、上記光路を開放する第9位置から当該光路上の第10位置へ移動する。上記第2検出子は、第2被当接部とは、第2遮蔽部と、を備える。第2被当接部は、上記供給手段によって供給されたシートが当接されるものである。第2遮蔽部は、上記第2被当接部にシートが当接されることによって、上記光路を開放する第11位置から当該光路上の第12位置へ移動する。上記第1遮蔽部は、上記第10位置に配置されたときに、上記発光素子から出射された光の一部を透過させる。上記第2遮蔽部は、上記第12位置に配置されたときに、上記発光素子から出射された光の一部を透過させる。
光学センサは、例えば、LEDなどの発光素子と、フォトトランジスタなどの受光素子とが所定の間隔を隔てて対向配置されたものである。発光素子から受光素子へ至る光学センサの光路が開放された状態では、発光素子から出射された光の強度に応じたレベルの電気信号が光学センサから出力される。第1検出子又は第2検出子が上記光路上に配置されると、光学センサから出力される電気信号の信号レベルが小さくなる。すなわち、第1検出子又は第2検出子が光学センサの光路上を通過する際に、光学センサから出力される電気信号の信号レベルが変化する。
シートが第1被当接部に当接すると、第1遮蔽部は、第9位置から第10位置へ移動する。これにより、発光素子から出射された光の一部が遮断され、受光素子によって受光される光の強度が小さくなる。その結果、光学センサから出力される電気信号のレベルが小さくなる。この状態でシートが第2被当接部に当接すると、第2遮蔽部は、第11位置から第12位置へ移動する。これにより、受光素子によって受光される光の強度が更に小さくなる。その結果、光学センサから出力される電気信号のレベルが更に小さくなる。第1遮蔽部及び第2遮蔽部が同様の構成を有しているので、シートが第2被当接部に当接してから第1被当接部に当接したとしても、同じような信号変化が起こる。このように、一方の検出子が回動したときと、他方の検出子が回動したときに、それぞれ光学センサから出力される電気信号のレベルが変化する。このため、検出子が回動する順序に拘わらず、第1検出子の回動、及び第2検出子の回動を個別に検出することが可能である。
(8) 上記搬送向きにシートを送る第1向き、又は該第1向きとは反対の第2向きへ上記第1ローラ対を回転させる制御手段を更に備える。上記判断手段は、上記タイミング差が第1閾値以上であるか否かを判断する。上記制御手段は、上記第1ローラ対を上記第1向きへ回転させる前に、上記タイミング差が上記第1閾値以上であると上記判断手段によって判断されたことを条件として、上記第1ローラ対を上記第2向きへ回転させ、上記タイミング差が上記第1閾値未満であると上記判断手段によって判断されたことを条件として、上記第1ローラ対を停止させる。
光学センサによって第1検出子及び第2検出子が検出されると、上記タイミング差が第1閾値以上であるか否かが判断される。上記タイミング差が第1閾値以上である場合、シートの斜行の程度が大きいと判断することができる。この場合、供給手段によってシートが供給されつつ、第1ローラ対が第2向きへ回転される(以下、この動作を「逆転レジスト処理」ともいう。)。これにより、供給手段によって搬送されているシートの先端が搬送向きの上流側へ押し戻されるように力を受けて、シートの先端が揃えられる。
上記タイミング差が第1閾値未満である場合、シートの斜行の程度が小さいと判断することができる。この場合、第1ローラ対が停止した状態で供給手段によってシートが供給される(以下、この動作を「静止レジスト処理」ともいう。)。これにより、停止している第1ローラ対によってシートの先端側が制止されてシートの先端が揃えられる。
ところで、シートが逆転レジスト処理されることにより、静止レジスト処理が行われる場合に比べて、シートの斜行がより効果的に矯正される。しかしながら、逆転レジスト処理では、第1ローラ対が第2向きへ回転するので、第1ローラ対の回転力を受けたシートの先端が削れて、シートの質が低下するおそれがある。特に、シートが記録用紙である場合には、記録用紙の先端が削れることによって紙粉が発生し、これが原因で装置の劣化が早まることがある。一方、シートが静止レジスト処理された場合、シートの先端が削れることはない。しかしながら、シートの斜行の程度が大きい場合には、静止レジスト処理ではシートの斜行を十分に矯正できない。
本発明では、判断手段の判断結果に応じて逆転レジスト処理と静止レジスト処理とが切り換えられる。すなわち、シートの斜行の程度が大きい場合には逆転レジスト処理が行われ、シートの斜行の程度が小さい場合には静止レジスト処理が行われる。したがって、シートの斜行を十分に矯正することができ、且つ、シートの先端が削れることをできるだけ防止することが可能となる。
(9) 上記搬送路から排出されたシートが載置される排出部と、上記処理手段よりも上記搬送向きの下流側に設けられ、上記搬送路に沿ってシートを搬送する第2ローラ対と、を更に備える。上記制御手段は、上記第1向き又は上記第2向きへ上記第1ローラ対及び上記第2ローラ対を同時に回転させる。
例えば本発明のシート搬送装置が搭載された画像記録装置を薄型化するために、第2ローラ対と排出部のシート積載面との間に十分な高低差を設けられない場合がある。このため、排出部に排出されたシートが第2ローラ対とほぼ同じ高さまで積み重ねられると、逆転レジスト処理を行うために第2向きへ回転される第2ローラ対によって排出部の最上位置のシートが巻き込まれて搬送路へ逆搬送されるおそれがある。
前述のように、上記タイミング差が第1閾値未満である場合には、第1ローラ対が静止される。第1ローラ対及び第2ローラ対は同時に回転されるものであるため、第1ローラ対が静止している場合には、第2ローラ対も静止している。つまり、上記タイミング差が第1閾値未満である場合には、排出部から搬送路へシートが逆搬送されることはない。したがって、シートがその斜行の程度に拘わらず常に逆転レジスト処理される場合に比べて、シートが逆搬送される可能性を低くすることが可能となる。
(10) 上記判断手段は、上記タイミング差が上記第1閾値よりも大きい第2閾値以上であるか否かを更に判断する。上記制御手段は、上記タイミング差が上記第1閾値以上で且つ上記第2閾値未満であると上記判断手段によって判断されたことを条件として、上記第1ローラ対及び上記第2ローラ対を上記第2向きへ回転させ、上記タイミング差が上記第2閾値以上であると上記判断手段によって判断されたことを条件として、上記第1ローラ対及び上記第2ローラ対を上記第1向きへ回転させる。上記処理手段は、上記タイミング差が上記第2閾値以上であると上記判断手段によって判断されたことを条件として、上記所定の処理を中止する。
上記タイミング差が第1閾値以上で且つ第2閾値未満である場合、シートの斜行の程度が大きいので、第1ローラ対及び第2ローラ対が第2向きへ回転される。これにより、シートが逆転レジスト処理される。上記タイミング差が第2閾値以上である場合、シートの斜行の程度がより大きいので、仮に逆転レジスト処理を行ったとしてもシートの斜行を十分に矯正できないおそれがある。斜行が十分に矯正されないまま処理手段による処理が行われると、例えばシート搬送装置が画像記録装置に搭載されている場合には、シートに対して画像が斜めに記録されるといった問題が生じる。このため、上記タイミング差が第2閾値以上である場合には、第1ローラ対及び第2ローラ対が第1向きへ回転され、且つ、所定の処理が中止される。これにより、シートが所定の処理されることなく搬送路から排出部へ排出される。第1閾値及び第2閾値を適切な値に設定しておくことにより、シートに対して適切な処理を行うことが可能となる。
(11) 情報を表示する表示手段を更に備える。上記判断手段は、上記タイミング差が上記第2閾値よりも大きい第3閾値以上であるか否かを更に判断する。上記制御手段は、上記タイミング差が上記第2閾値以上で且つ上記第3閾値未満であると上記判断手段によって判断されたことを条件として、上記第1ローラ対及び上記第2ローラ対を上記第1向きへ回転させ、上記タイミング差が上記第3閾値以上であると上記判断手段によって判断されたことを条件として、上記供給手段、上記第1ローラ対及び上記第2ローラ対を停止させる。上記処理手段は、上記タイミング差が上記第2閾値以上で且つ上記第3閾値未満であると上記判断手段によって判断されたことを条件として、上記所定の処理を中止する。上記表示手段は、上記タイミング差が上記第3閾値以上であると上記判断手段によって判断されたことを条件として、上記搬送路からのシートの除去を指示する旨の情報を表示する。
上記タイミング差が第2閾値以上で且つ第3閾値未満である場合、第1ローラ対及び第2ローラ対が第1向きへ回転されて、前述のように、シートが所定の処理されることなく搬送路から排出部へ排出される。上記タイミング差が第3閾値以上である場合、シートの斜行の程度が非常に大きいので、第1ローラ対及び第2ローラ対を回転させるとシートが搬送路に詰まるおそれがある。このため、供給手段、第1ローラ対、及び第2ローラ対が停止され、搬送路にあるシートの除去を指示する旨の情報が表示手段によって表示される。第2閾値及び第3閾値を適切な値に設定しておくことにより、シートの斜行が原因で搬送路に当該シートが詰まることが未然に防止される。
(12) 上記制御手段は、上記供給手段によるシートの供給が開始されてから上記判断手段による判断が行われるまでの間、上記第1ローラ対及び上記第2ローラ対を停止させることが好ましい。
これにより、少なくとも判断手段による判断が行われるまでは、排出部から搬送路へシートが逆搬送されることはない。このため、判断手段による判断が行われてから第1ローラ対及び第2ローラ対が第2向きへ回転されて排出部から搬送路へシートが逆搬送されたとしても、供給手段によってシートが供給され始めるのと同時に第1ローラ対及び第2ローラ対が第2向きへ回転し始めるように構成されている場合に比べて、シートが逆搬送される距離は短い。したがって、排出部から搬送路へ逆搬送されたシートが第1ローラ対に衝突して折れ曲がるといった不具合が生じることが防止される。
(13) また、本発明に係る画像記録装置は、前述のシート搬送装置を備えており、上記処理手段は、上記所定の処理として、上記搬送路に沿って搬送されるシートに画像を記録する記録部である。
シートが斜行したまま記録部へ送られると、当該シートに対して画像が斜めに記録されるといった問題が生じる。本発明は、このような構成に好適である。
(14) また、本発明に係る画像読取装置は、前述のシート搬送装置を備えており、上記処理手段は、上記所定の処理として、上記搬送路に沿って搬送されるシートの画像を読み取る読取部である。
シートが斜行したまま読取部へ送られると、当該シートの画像が斜めに読み取られるといった問題が生じる。本発明は、このような構成に好適である。
本発明によれば、シートが斜行している場合に、第1検出子の回動と第2検出子の回動とが光学センサによって相異なるタイミングで検出される。この第1検出子の検出タイミングと第2検出子の検出タイミングとのタイミング差に基づいてシートの斜行度合いが判断される。したがって、シートの斜行度合いを1つの光学センサで検出することができる。
以下、適宜図面を参照して、本発明の好ましい実施形態が説明される。なお、以下に説明される各実施形態は本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更することが可能である。
[図面の説明]
図1は、本発明の実施形態に係る複合機10の外観斜視図である。図2は、本発明の実施形態におけるプリンタ部11の内部構造を示す模式図である。図3は、給紙カセット33の概略斜視図である。図4は、駆動伝達機構90を示す模式図である。図5は、検出部70の構造を示す概略斜視図である。図6は、幅方向122から見た遮蔽部136,143の概略平面図であり、遮蔽部136が第1位置に配置され且つ遮蔽部143が第4位置に配置された状態を示す。図7は、制御部100の構成を例示するブロック図である。図8は、記録用紙50と被接部132〜135,142との位置関係を示す模式図であり、(A)は、記録用紙50が斜行していない状態を示し、(B)は、記録用紙50が斜行した状態を示す。図9は、幅方向122から見た遮蔽部136,143の概略平面図であり、(A)は、遮蔽部136が第2位置に配置され且つ遮蔽部143が第5位置に配置された状態を示し、(B)及び(C)は、遮蔽部136が第3位置に配置され且つ遮蔽部143が第5位置に配置された状態を示す。図10は、幅方向122から見た遮蔽部136,143の概略斜視図であり、(A)は、遮蔽部136が第2位置に配置され且つ遮蔽部143が第4位置に配置された状態を示し、(B)は、遮蔽部136が第3位置に配置され且つ遮蔽部143が第4位置に配置された状態を示し、(C)及び(D)は、遮蔽部136が第3位置に配置され且つ遮蔽部143が第5位置に配置された状態を示す。図11は、光学センサ71から出力される電気信号を示すタイミングチャートであり、(A)は、記録用紙50が斜行せず搬送された場合に光学センサ71から出力される電気信号を示し、(B)は、記録用紙50が斜行して搬送された場合に光学センサ71から出力される電気信号を示す。図12及び図13は、記録開始が指示された場合にプリンタ部11で行われる処理の手順の一例を示すフローチャートである。図14は、幅方向122から見た遮蔽部136,145の概略斜視図であり、(A)は、遮蔽部136が第1位置に配置され且つ遮蔽部145が第6位置に配置された状態を示し、(B)は、遮蔽部136が第2位置に配置され且つ遮蔽部145が第6位置に配置された状態を示し、(C)は、遮蔽部136が第3位置に配置され且つ遮蔽部145が第6位置に配置された状態を示し、(D)は、遮蔽部136が第3位置に配置され且つ遮蔽部145が第7位置に配置された状態を示し、(E)は、遮蔽部136が第3位置に配置され且つ遮蔽部145が第8位置に配置された状態を示す。図15は、記録用紙50が斜行して搬送された場合に光学センサ71から出力される電気信号を示すタイミングチャートである。図16は、幅方向122から見た遮蔽部147,149の概略斜視図であり、(A)は、遮蔽部147が第9位置に配置され且つ遮蔽部149が第11位置に配置された状態を示し、(B)は、遮蔽部147が第10位置に配置され且つ遮蔽部149が第11位置に配置された状態を示し、(C)及び(D)は、遮蔽部147が第10位置に配置され且つ遮蔽部149が第12位置に配置された状態を示す。図17は、記録用紙50が斜行して搬送された場合に光学センサ71から出力される電気信号を示すタイミングチャートである。図18は、ADF29の概略構成を示す模式図である。なお、図2においては、給紙トレイ20の一部及び排紙トレイ21の一部が省略されている。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。第1の実施形態では、本発明に係るシート搬送装置が複合機10のプリンタ部11(本発明の画像記録装置の一例)に適用された場合について説明する。
[複合機10の概略構成]
図1に示されるように、複合機10は、高さ方向121よりも幅方向122及び奥行き方向123に長い幅広薄型の概ね直方体形状に構成されている。複合機10は、プリンタ部11とスキャナ部12とを一体的に備え、プリント機能、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能等を有する。
複合機10の下部にプリンタ部11が設けられている。プリンタ部11は、パーソナルコンピュータなどの外部情報機器(不図示)と通信可能に接続されている。プリンタ部11は、外部情報機器から受信した印刷データやスキャナ部12で読み取られた原稿の画像データに基づいて、記録用紙50(本発明のシートの一例、図2参照)に画像を記録するものである。後述するが、プリンタ部11では、給紙トレイ20(本発明の載置部の一例)に収容されている記録用紙50がプリンタ部11の内部へ供給される。この記録用紙50は、プリンタ部11に設けられた記録部24(本発明の処理手段の一例、図2参照)によって画像が記録された後に排紙トレイ21(本発明の排出部の一例)上に排出される。
複合機10の上部にスキャナ部12が設けられている。スキャナ部12は、原稿台19及び原稿カバー15を備えている。原稿台19は、いわゆるフラットベッドスキャナとして機能するものである。原稿カバー15は、複合機10の背面側の蝶番(不図示)を介して原稿台19に対して開閉可能に構成されている。図には示されていないが、原稿台19の上面にコンタクトガラスが設けられている。コンタクトガラスは、原稿が載置される透明な板状部材である。原稿台19の内部には、奥行き方向123へ延出されたラインセンサ(不図示)が配置されている。このラインセンサは、コンタクトガラスの裏面に沿って幅方向122へ往復移動が可能に構成されている。コンタクトガラスに載置された原稿は、このラインセンサによって画像が読み取られる。
原稿カバー15は、複合機10の天板として機能するものである。原稿カバー15にはADF(Auto Document Feeder:自動原稿搬送装置)29が設けられている。ADF29は、原稿トレイ30に載置された原稿を搬送路151(図18参照)を経て原稿排出トレイ31へ搬送するものである。原稿トレイ30には、一対の原稿ガイド34が設けられている。原稿ガイド34は、複合機10の奥行き方向123へスライド可能に構成されている。一対の原稿ガイド34は、周知の連動機構により連動する。すなわち、いずれか一方の原稿ガイド34がスライドされることにより、他方の原稿ガイド34が相反する方向へスライドされる。これにより、一対の原稿ガイド34が原稿トレイ30上の原稿の両側縁に当接される。その結果、原稿はその幅方向の中央が原稿トレイ30の奥行き方向123の略中央に位置決めされる。ADF29による原稿の搬送過程において、原稿がコンタクトガラス153(図18参照)上を通過する。その際、コンタクトガラス153の下方に静止状態で配置されたラインセンサ160(図18参照)によって原稿の画像が読み取られる。画像が読み取られた原稿は、原稿排出トレイ31によって奥行き方向123の両側が担持され、原稿トレイ30上の原稿と分離した状態で保持される。
複合機10の正面上部に操作パネル14が設けられている。操作パネル14には、各種情報を表示するディスプレイや情報の入力を受け付けるボタンが設けられている。この操作パネル14が本発明の表示手段として機能する。複合機10は、操作パネル14から入力された指示情報に基づいて動作する。なお、複合機10が外部情報機器と接続されている場合には、複合機10は、外部情報機器からプリンタドライバやスキャナドライバなどを通じて送信される指示情報に基づいても動作する。
[プリンタ部11]
プリンタ部11は、大別して、給紙カセット33、搬送路23(本発明の搬送路の一例)、供給部32(本発明の供給手段の一例)、搬送部55、記録部24、及び検出部70を備えている。プリンタ部11において、搬送路23、供給部32、搬送部55、記録部24、検出部70、及び後述する制御部100(図7参照)によって本発明のシート搬送装置及び画像記録装置が構成されている。
[給紙カセット33]
図1に示されるように、プリンタ部11の正面側に開口13が形成されている。プリンタ部11には、この開口13を通じて給紙カセット33が装着される。給紙カセット33は、給紙トレイ20及び排紙トレイ21を備えている。給紙トレイ20及び排紙トレイ21は、排紙トレイ21を給紙トレイ20の上側として上下二段に配置されている。
排紙トレイ21は、後述する搬送路23から排出された記録用紙50が載置されるものである。図3に示されるように、排紙トレイ21は、給紙トレイ20と比べて、幅方向122の長さがほぼ同じで、奥行き方向123の長さが短い板状のものである。この排紙トレイ21は、複合機10の正面側(図2における左側)に設けられている。このため、図3に示されるように、給紙トレイ20は、複合機10の背面側の一部が開口されている。この開口部分に、後述する供給部32が配置される。
図2及び図3に示されるように、給紙トレイ20は、記録用紙50を積載状態で収容可能な容器形状のものである。なお、図2及び図3に記載の給紙トレイ20や排紙トレイ21は、実際の形状を概念的に簡略化して記載したものであり、実際の形状とは異なっている。給紙トレイ20の内部空間には、定形サイズの矩形の記録用紙50が載置される。給紙トレイ20には、例えばA4サイズ、B5サイズ、はがきサイズ等の各種サイズの記録用紙50を収容可能である。すなわち、給紙トレイ20には、幅方向122の幅が相異なる複数種の記録用紙50を載置可能である。なお、記録用紙50の種類としては、普通紙、写真画像等の記録が可能な光沢紙、インクジェット専用紙、樹脂フィルムなどが挙げられる。
給紙トレイ20は、一対のサイドガイド36(図3参照)を備えている。サイドガイド36は、奥行き方向123を長手方向とする板状部材であって、幅方向122における縦断面が略L字形に形成されている。各サイドガイド36は、給紙トレイ20の本体に対して幅方向122へスライド可能に構成されている。2つのサイドガイド36のいずれか一方が幅方向122へスライドされると、他方が連動して相反する方向へスライドされる。サイドガイド36は、記録用紙50の幅方向の両側に当接するように幅方向122へスライドされる。これにより、給紙トレイ20に載置された記録用紙50の幅方向の中央が給紙トレイ20の幅方向122の中央に略一致する。このように、幅方向122の中央を基準として記録用紙50を給紙トレイ20に載置することは、一般にセンターレジと呼ばれている。なお、図3には、サイドガイド36が幅方向122の内側へ移動されて記録用紙50の幅方向122における側縁部をガイド可能な状態が示されている。
給紙トレイ20の奥側(図2における右側)に傾斜板22が設けられている。傾斜板22は、装置背面側(図2における右側)へ所定の角度を持って傾斜している。給紙トレイ20がプリンタ部11に装着されると、傾斜板22が搬送路23の下方に配置される。給紙トレイ20に収容されている記録用紙50は、傾斜板22に沿って搬送路23へ案内される。なお、傾斜板22は、図3では簡略化のために直立した状態で示されているが、実際には、上述のように装置背面側へ傾斜されている。
[搬送路23]
搬送路23は、給紙トレイ20から供給された記録用紙50が搬送される経路である。搬送路23は、傾斜板22から上方へ向かった後、複合機10の正面側(図2における左側)へ曲げられ、その後は記録部24を経て排紙トレイ21まで直線的にまっすぐ延設されている。
[供給部32]
図2に示されるように、供給部32は、給紙トレイ20の開口部分の上側に配置されている。この供給部32は、給紙ローラ25、アーム26、及び軸28を備えている。軸28は、幅方向122(図2の紙面に垂直な方向)を軸線方向としてプリンタ部11のフレーム(不図示)に支持されている。アーム26は、軸28に回動可能に設けられている。給紙ローラ25は、このアーム26の先端側に回転可能に支持されている。アーム26は、自重によって或いはバネ等による弾性力を受けて給紙トレイ20側へ回動付勢されている。このため、給紙ローラ25が給紙トレイ20における最上位置の記録用紙50に適切な圧力で当接される。この状態で軸28、及びアーム26に設けられた動力伝達機構(不図示)を介してモータ84(図7参照)の駆動力が給紙ローラ25に伝達され、給紙ローラ25が回転する。給紙トレイ20上の最上位置の記録用紙50は、給紙ローラ25の回転力を受けて傾斜板22に沿って給紙トレイ20から搬送路23へ送り出される。これにより、給紙トレイ20から搬送路23へ記録用紙50が供給される。
搬送路23の直線領域にプラテン42が設けられている。プラテン42は、搬送路23に沿って搬送される記録用紙50を下から支持するものである。プラテン42の上側に記録部24が設けられている。記録部24は、プラテン42と所定間隔を隔てて対向して配置されている。搬送路23に沿ってプラテン42上を搬送される記録用紙50は、この記録部24によって画像が記録される。記録部24については後述される。
[搬送部55]
搬送路23の直線領域に搬送部55が設けられている。搬送部55は、搬送路23に沿って記録用紙50を搬送するものである。搬送部55は、搬送ローラ対59(本発明の第1ローラ対の一例)、及び排出ローラ対64(本発明の第2ローラ対の一例)を備えている。
搬送ローラ対59は、搬送路23の途中の位置に設けられている。具体的には、搬送ローラ対59は、記録部24よりも搬送向き17の上流側の位置に設けられている。搬送ローラ対59は、搬送ローラ60及びピンチローラ61からなる。搬送ローラ60は、搬送路23の上側に配置されている。搬送ローラ60は、駆動伝達機構90(図4参照)を介してモータ85(図7参照)から駆動伝達されて回転する。ピンチローラ61は、搬送ローラ60の下側に回転自在に配置されており、搬送ローラ60へ向けてバネによって付勢されている。すなわち、ピンチローラ61は、搬送ローラ60に圧接している。搬送ローラ60とピンチローラ61との間に記録用紙50が進入すると、ピンチローラ61が搬送ローラ60から離れる方向へ移動する。ピンチローラ61がバネによって搬送ローラ60側へ付勢されているので、搬送ローラ60の回転力が記録用紙50へ確実に伝達される。記録用紙50は、搬送ローラ60とピンチローラ61とに挟持された状態で、搬送ローラ60の回転力を受けて搬送路23に沿って搬送される。
排出ローラ対64は、搬送路23における記録部24よりも搬送向き17の下流側の排紙トレイ21と近接する位置に設けられている。排出ローラ対64は、排紙ローラ62及び拍車63からなる。排紙ローラ62は、搬送路23の下側に配置されている。すなわち、排紙ローラ62は、搬送路23を挟んで搬送ローラ60とは反対側に配置されている。排紙ローラ62は、駆動伝達機構90(図4参照)を介してモータ85(図7参照)から駆動伝達されて回転する。拍車63は、排紙ローラ62の上側に回転自在に配置されており、排紙ローラ62へ向けてバネによって付勢されている。すなわち、拍車63は、排紙ローラ62に圧接している。排紙ローラ62と拍車63との間に記録用紙50が進入すると、拍車63が排紙ローラ62から離れる方向へ移動する。拍車63がバネによって排紙ローラ62側へ付勢されているので、排紙ローラ62の回転力が記録用紙50へ確実に伝達される。記録用紙50は、排紙ローラ62と拍車63とに挟持された状態で、排紙ローラ62の回転力を受けて搬送路23に沿って搬送される。
駆動伝達機構90(図4参照)は、モータ85(図7参照)の駆動力を搬送ローラ60及び排紙ローラ62へ伝達するものである。図4に示されるように、駆動伝達機構90は、モータギヤ91、ギヤ92、連結ギヤ95、プーリ94、ベルト98、及びプーリ93を有して構成されている。なお、図3においては、搬送ローラ60及び排紙ローラ62が省略され、モータギヤ91、ギヤ92、連結ギヤ95、プーリ94、ベルト98、及びプーリ93に形成されている歯が省略されている。
モータギヤ91は、モータ85に連結されている。ギヤ92は、搬送ローラ60の軸76(図2参照)に固定されており、搬送ローラ60とともに軸76周りに回転する。ギヤ92は、モータギヤ91と噛合されている。ギヤ92と近接する位置には、連結ギヤ95が設けられている。連結ギヤ95は、軸77周りに回転可能である。ギヤ92は、この連結ギヤ95とも噛合されている。排紙ローラ62の軸78(図2参照)には、プーリ93が固定されている。プーリ93は、排紙ローラ62とともに軸78周りに回転する。このプーリ93と、連結ギヤ95の軸77に固定されたプーリ94との間には、ベルト98が張り渡されている。ベルト98は、内側に歯が設けられた無端環状のものである。
モータ85からモータギヤ91へ所定の駆動力が伝達されると、その駆動力はギヤ92へ伝達される。これにより、搬送ローラ60(図2参照)が回転する。また、ギヤ92へ伝達された駆動力は、連結ギヤ95、プーリ94、ベルト98を介してプーリ93へ伝達される。これにより、排紙ローラ62(図2参照)が回転する。これにより、搬送ローラ60の回転と排紙ローラ62の回転とが同期されているので、排紙ローラ62及び拍車63は、搬送ローラ60及びピンチローラ61と同時に回転する。
図4には、記録用紙50を搬送向き17へ搬送する場合のモータギヤ91、軸76〜78の回転向きが矢印で示されている。図4から明らかなように、モータ85の駆動力が駆動伝達機構90を介して軸76,78へ伝達されることにより、搬送ローラ60の軸76と排紙ローラ62の軸78とが逆方向に回転する。前述したとおり、排紙ローラ62は、搬送路23を挟んで搬送ローラ60とは反対側に配置されているので、搬送ローラ60の軸76と排紙ローラ62の軸78とが逆方向に回転することにより、搬送ローラ対59によって記録用紙50が送り出される方向と、排出ローラ対64によって記録用紙50が送り出される方向とが一致する。また、モータ85へ供給される電力の極性が反転されることにより、モータギヤ91、軸76〜78は、図4に示されている矢印とは反対の方向へ回転することになる。
モータ85の回転力を受けた軸76〜78が、図4に示される矢印の向きへ回転されると、搬送路23に供給された記録用紙50は、搬送ローラ60及びピンチローラ61に挟持されてプラテン42上へ送り出される。この記録用紙50の先端が排紙ローラ62及び拍車63の間に到達すると、記録用紙50は、排紙ローラ62及び拍車63に挟持されて排紙トレイ21の上方へ送り出される。このように搬送路23から排出された記録用紙50は、排紙トレイ21上に載置される。
なお、排紙トレイ21の上面と、排紙ローラ62及び拍車63の圧接位置との高低差は、排紙トレイ21に積載可能とする記録用紙50の枚数に応じて設定される。本実施形態では、複合機10を薄型とするために、排紙トレイ21に数十枚程度の記録用紙50を載置できる程度にしか設計されていないので、排紙トレイ21の上面と、排紙ローラ62及び拍車63の圧接位置との高低差が小さく設定されている。
[記録部24]
図2に示されるように、記録部24は、搬送ローラ対59よりも搬送向き17の下流側で、且つ排出ローラ対64よりも搬送向き17の上流側に配置されている。記録部24は、キャリッジ38及びインクジェット記録方式の記録ヘッド39を備えている。記録ヘッド39は、そのノズルがキャリッジ38の底面から下方へ露出されるようにキャリッジ38に搭載されている。キャリッジ38は、幅方向122へ往復移動が可能に構成されている。プリンタ部11の内部に配置されたインクカートリッジ(不図示)から記録ヘッド39に対してインクが供給される。キャリッジ38が移動される間に、記録ヘッド39のノズルから微小なインク滴がプラテン42へ向けて選択的に噴出される。これにより、プラテン42上を搬送される記録用紙50に画像が記録される。すなわち、本発明の所定の処理は、本実施形態では、搬送路23に沿って搬送される記録用紙50に画像を記録する処理である。
[検出部70]
検出部70は、給紙トレイ20から搬送路23へ供給された記録用紙50の斜行の度合いを検出するためのものである。検出部70は、図5に示されるように、第1検出子130(本発明の第1検出子の一例)、第2検出子140(本発明の第2検出子の一例)、及び光学センサ71(本発明の光学センサの一例)を備えている。
第1検出子130及び第2検出子140は、搬送ローラ対59よりも搬送向き17の上流側において、搬送路23を挟んで同じ位置に設けられている(図2参照)。図2に示されるように、搬送路23の上側に第1検出子130が配置され、搬送路23の下側に第2検出子140が配置されている。記録用紙50は、搬送路23に沿って搬送される過程で第1検出子130と第2検出子140との間を通過する。
[第1検出子130]
第1検出子130は、回転軸131、被接部132〜135(本発明の第1被当接部の一例)、及び遮蔽部136(本発明の第1遮蔽部の一例)を備えている。回転軸131は、幅方向122に長い円柱形状のものであって、幅方向122を軸方向として回転向き116へ回転可能に支持されている。
回転軸131の外周面には、4つの被接部132〜135が設けられている。被接部132〜135は、回転向き116における位置が同じで、且つ搬送向き17と交差する幅方向122(本発明の第1方向の一例)の位置が異なるように設けられている。前述したように、本実施形態では、給紙トレイ20に収容された定形サイズの記録用紙50がいわゆるセンターレジで位置合わせされている。このため、搬送路23へ供給された記録用紙50の先端の幅方向122の略中央が、後述する第2検出子140の被接部142(本発明の第2被当接部の一例)に当接する。給紙トレイ20には、A4サイズ、B5サイズ、はがきサイズ等の定形サイズの記録用紙50が収容される。本実施形態では、B5サイズ又ははがきサイズの記録用紙50の幅方向122の両端部と対応する位置に、一対の被接部133,134が設けられている。また、A4サイズの記録用紙50の幅方向122の両端部と対応する位置に、一対の被接部132,135が設けられている。このように、回転軸131には、定形サイズの記録用紙50のサイズに応じて複数(本実施形態では4つ)の第1被接部が設けられている。このため、記録用紙50のサイズに拘わらず、記録用紙50の斜行の度合いを正確に検出することができる。
被接部132〜135は、回転軸131の外周面から径方向外側へ突出するように設けられている。回転軸131の外周面からこれら被接部132〜135の先端までの長さは、回転軸131が回転していない状態(図5に示される状態)において、被接部132〜135の先端が搬送路23の下側で且つ回転軸141の上側に位置するように設定されている。このため、記録用紙50が供給部32によって搬送される過程において、記録用紙50の先端部がまず被接部132〜135のいずれかに当接することになる。これにより、回転軸131が回転向き116へ回転するとともに、遮蔽部136も回転する。
前述したように、給紙トレイ20には、幅方向122の長さが相異なる複数種の定形サイズの記録用紙50を収容することができる。このため、給紙トレイ20から搬送路23へ供給される記録用紙50のサイズの種類(幅方向122の幅)に拘わらず回転軸131が回転するように、回転軸131の外周面に4つの被接部132〜135が設けられている。ただし、本発明の第1被当接部の数は4つに限定されるものではない。すなわち、記録用紙50との当接によって回転軸131が回転するならば、本発明の第1被当接部の数は例えば2つであってもよい。
回転軸131の幅方向122の他端側に遮蔽部136が設けられている。遮蔽部136は、回転軸131が回転していない状態(図5参照)において、搬送向き17の上流側へ突出するように設けられている(図6参照)。遮蔽部136は、幅方向122及び高さ方向121よりも奥行き方向123に長い概ね平板形状に形成されている。後述するが、遮蔽部136は、回転軸131の回転向き116への回転に伴って光学センサ71の空間66(図5参照)内へ進入した後に空間66から退出する。このため、遮蔽部136の寸法は、遮蔽部136が空間66内へ進入できるように、空間66の広さに応じて適切な値に設定されている。遮蔽部136は、光学センサ71の空間66内へ進入することにより、光学センサ71の光路69上に配置される。遮蔽部136は、光学センサ71の発光素子67から出射された光を透過しないように、黒色に形成されている。このため、遮蔽部136は、光路69上に配置された状態において発光素子67から出射された光を遮断する。
[第2検出子140]
第2検出子140は、回転軸141、被接部142、及び遮蔽部143(本発明の第2遮蔽部の一例)を備えている。回転軸141は、幅方向122に長い円柱形状のものであって、幅方向122を軸方向として回転向き117へ回転可能に支持されている。すなわち、回転軸141は、回転軸131と平行配置されており、回転軸131と逆向きに回転する。
回転軸141の外周面には、被接部142が設けられている。被接部142は、回転軸141の幅方向122の中央に配置されている。このため、第2検出子140の被接部142と、第1検出子130の被接部132〜135とは、幅方向122へ離間されて配置されている。なお、被接部142は、回転軸131,141が回転していない状態において、図5に示されるように、被接部132〜135と搬送向き17の同じ位置に配置されている。
被接部142は、回転軸141の外周面から径方向外側へ突出するように設けられている。回転軸141の外周面から被接部142の先端までの長さは、回転軸141が回転していない状態(図5に示される状態)において、被接部142の先端が搬送路23の上側で且つ回転軸131の下側に位置するように設定されている。このため、記録用紙50は、供給部32によって搬送される過程において、被接部142に当接する。これにより、回転軸141が回転向き117へ回転するとともに、遮蔽部143が変位する。
回転軸141の幅方向122の他端側に遮蔽部143が設けられている。遮蔽部143は、回転軸141が回転していない状態(図5参照)において、搬送向き17の上流側へ突出するように設けられている。図6に示されるように、遮蔽部143は、回転軸141の外周面から径方向外側へ向けて回転向き117の幅が広がるような略扇形に形成されている。後述するが、遮蔽部143は、回転軸141の回転向き117への回転に伴って光学センサ71の空間66内へ進入する。このため、遮蔽部143の寸法は、遮蔽部143が空間66内へ進入できるように、空間66の広さに応じて適切な値に設定されている。また、遮蔽部143は、遮蔽部136に接触しないように、遮蔽部136とは幅方向122にずらして配置されている。遮蔽部143は、光学センサ71の空間66内へ進入することにより、光学センサ71の光路69上に配置される。遮蔽部143は、光学センサ71の発光素子67から出射された光を透過しないように、黒色に形成されている。このため、遮蔽部143は、光路69上に配置された状態において発光素子67から出射された光を遮断する。
第1検出子130及び第2検出子140は、以上説明したように構成されているので、供給部32によって供給された記録用紙50との当接によりそれぞれ回動する。また、第1検出子130の被接部132〜135と第2検出子140の被接部142とが幅方向122に離間するように配置されているので、記録用紙50が斜行している場合に、第1検出子130の回動と第2検出子140の回動とが光学センサ71によって相異なるタイミングで検出される。すなわち、記録用紙50が斜行している場合には、第1検出子130の遮蔽部136と、第2検出子140の遮蔽部143とが相異なるタイミングで光路69上に配置される。
[光学センサ71]
回転軸131,141の他端側に1つの光学センサ71が設けられている。光学センサ71は、第1検出子130の回動、及び第2検出子140の回動をそれぞれ検出するものである。光学センサ71は、LEDなどの発光素子67と、フォトトランジスタなどの受光素子68と、樹脂製の筐体65とを有する。筐体65は、複数の樹脂部材が略U字形状に組み立てられたものである。筐体65は、2つの突出部45,46を有している。これら2つの突出部45,46は、筐体65の基端部47の両側から突出している。2つの突出部45,46のうち、突出部45内に発光素子67が内蔵され、突出部46内に受光素子68が内蔵されている。これにより、発光素子67及び受光素子68は、空間66を隔てて互いに対向して配置されている。
発光素子67から出射された光は、空間66に面した突出部45の開口を通じて突出部45の外側へと進む。そして、この光は、空間66に面した突出部46の開口(不図示)を通じて突出部46内へ進入し、受光素子68によって受光される。このように発光素子67から出射された光が受光素子68に受光されるため、発光素子67と受光素子68との間の空間66に光が通過する光路69が形成される。受光素子68によって光が受光されると、受光した光の強度に応じた電気信号が光学センサ71で生成される。すなわち、光路69が開放されている状態では、発光素子67から出射された光の強度に応じたHIレベルの電気信号(以下、「OFF信号」という。)が生成される。遮蔽部136又は遮蔽部143が光路69上に配置された状態では、OFF信号に比べて信号レベルが小さいLOWレベルの電気信号(以下、「ON信号」という。)が生成される。このため、遮蔽部136又は遮蔽部143が光路69を遮る際に、或いは光路69を開放する際に、光学センサ71で生成される電気信号の信号レベルが変化する。光学センサ71で生成された電気信号は、制御部100(図7参照)へ出力される。制御部100は、この光学センサ71から出力される電気信号に基づいて、記録用紙50の斜行状態(斜行の度合い)を判断する。
[制御部100]
制御部100(図7参照)は、複合機10の全体動作を統括的に制御するものである。図7に示されるように、制御部100は、CPU101、ROM102、RAM103、EEPROM104、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)109を主とするマイクロコンピュータとして構成されている。この制御部100が本発明の判断手段として機能する。なお、制御部100により、モータ84,85、プリンタ部11、及びスキャナ部12の各駆動機器などが制御される。
ROM102には、CPU101がモータ84,85や複合機10を制御するためのプログラムなどが格納されている。このROM102には、後述する所定時間T0、第1閾値T1、第2閾値T2、及び第3閾値T3が格納されている。なお、第2閾値T2は、第1閾値T1よりも大きい値に設定されている。第3閾値T3は、第2閾値T2よりも大きい値に設定されている。RAM103は、CPU101が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域又はデータ処理などの作業領域として使用される。RAM103には、制御部100によって計測された経過時間t0、本発明のタイミング差として制御部100によって計測された経過時間t1が一時的に格納される。経過時間t0,t1については後述する。EEPROM104には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
ASIC109には、駆動回路80、駆動回路81、光学センサ71、及び操作パネル14が接続されている。なお、図7には示されていないが、ASIC109には、記録ヘッド39を制御するヘッド制御回路、スキャナ部12なども接続されている。しかし、図示されていないこれらの構成要素については、第1の実施形態においては、本発明の趣旨とは直接関係がないので、ここでは説明が省略される。
駆動回路80は、モータ84を駆動させるものである。モータ84には、軸28、及びアーム26の動力伝達機構を介して給紙ローラ25が連結されている。駆動回路80は、ASIC109からの出力信号を受けてモータ84を駆動させる。モータ84の駆動力は、軸28、及びアーム26の動力伝達機構を介して給紙ローラ25へ伝達される。これにより、給紙トレイ20上の記録用紙50が搬送路23へ供給される。以下、この動作を「供給動作」ともいう。
駆動回路81は、モータ85を駆動させるものである。モータ85には、駆動伝達機構90(図4参照)を介して搬送ローラ60の軸76及び排紙ローラ62の軸78が連結されている。駆動回路81は、ASIC109からの出力信号を受けてモータ85を駆動させる。モータ85の駆動力は、駆動伝達機構90を介して軸76,78へ伝達される。これにより、搬送ローラ60と排紙ローラ62とが同時に回転する。本実施形態では、搬送向き17に記録用紙50を搬送するために、搬送ローラ60及び排紙ローラ62が第1向き111,112(本発明の第1向きの一例、図2参照)に回転される。また、記録用紙50に対して逆転レジスト処理を行うために、搬送ローラ60及び排紙ローラ62が第1向き111,112とは反対の第2向き113,114(本発明の第2向きの一例、図2参照)に回転される。本実施形態では、制御部100、駆動回路81、モータ85、及び駆動伝達機構90が本発明の制御手段として機能する。
[記録用紙50の斜行検出]
記録用紙50が被接部132〜135及び被接部142に当接していない状態では、遮蔽部136が第1位置に配置され、遮蔽部143が第4位置に配置されている(図6参照)。ここで、第1位置は、遮蔽部136が光学センサ71の光路69の上側に配置されて光路69を開放する位置である。第4位置は、遮蔽部143が光学センサ71の光路69の下側に配置されて光路69を開放する位置である。
モータ84の駆動力が給紙ローラ25へ伝達されることにより、給紙トレイ20から搬送路23へ記録用紙50が供給される。図8(A)に示されるように、記録用紙50が斜行することなく搬送された場合、記録用紙50の先端部が被接部132〜135及び被接部142に同時に当接する。このため、回転軸131,141が同時に回転し始める。具体的には、回転軸131が回転向き116へ回転し始めるのと同時に、回転軸141が回転向き117へ回転し始める。この回転軸131,141の回転に伴って、遮蔽部136が第1位置から第2位置へ移動すると同時に、遮蔽部143が第4位置から第5位置へ移動する(図6及び図9(A)参照)。ここで、第2位置は、遮蔽部136が光路69上に配置されて光路69を遮る位置である。第5位置は、遮蔽部143が光路69上に配置されて光路69を遮る位置である。すなわち、図9(A)に示されるように、光路69は、遮蔽部136と遮蔽部143との両方によって遮られる。
記録用紙50がさらに搬送されると、回転軸131,141がさらに回転する。これに伴って、遮蔽部136が第2位置から第3位置へ移動する(図9(A)及び(B)参照)。ここで、第3位置は、遮蔽部136が光学センサ71の光路69の下側に配置されて光路69を開放する位置である。なお、遮蔽部143が前述のように扇形に形成されているので、回転軸141がさらに回転したとしても、遮蔽部143が第5位置に配置された状態が維持される。すなわち、光路69が遮蔽部143によって遮られた状態が維持される(図9(A)〜(C)参照)。
遮蔽部143が第4位置に配置された状態のまま遮蔽部136が第1位置から第2位置を介して第3位置へ移動したと仮定すると、図11(A)に示される信号EAが光学センサ71から出力される。遮蔽部136が第1位置から第2位置へ移動する際に光路69が遮蔽部136によって遮られるので、光学センサ71から出力される電気信号がOFF信号からON信号へと変化する。そして、遮蔽部136が第2位置から第3位置へと移動する際に光路69が開放されるので、光学センサ71から出力される電気信号がON信号からOFF信号へと変化する。
遮蔽部136が光路69を開放した状態のまま遮蔽部143が第4位置から第5位置へ移動したと仮定すると、図11(A)に示される信号CAが光学センサ71から出力される。遮蔽部143が第4位置から第5位置へ移動する際に光路69が遮蔽部143によって遮られるので、光学センサ71から出力される電気信号がOFF信号からON信号へと変化する。
記録用紙50が斜行していない場合には、遮蔽部136が第1位置から第2位置へ移動すると同時に、遮蔽部143が第4位置から第5位置へ移動する。このため、信号EAと信号CAとを合わせた信号EA+CA(図11(A)参照)が光学センサ71から出力される。
モータ84の駆動力が給紙ローラ25へ伝達されることにより、給紙トレイ20から搬送路23へ記録用紙50が供給される。図8(B)に示されるように、記録用紙50が斜行したまま搬送された場合、記録用紙50の先端部は、まず被接部132に当接してから被接部142に当接する。すなわち、第1検出子130がまず回動してから第2検出子140が遅れて回動する。
このとき、遮蔽部143が第4位置に配置された状態のまま遮蔽部136が第1位置から第2位置へ移動する(図6及び図10(A)参照)。これにより、光路69が遮蔽部136によって遮られる。記録用紙50がさらに搬送されると、遮蔽部143が第4位置に配置された状態のまま遮蔽部136が第2位置から第3位置へ移動する(図10(A)及び(B)参照)。これにより、光路69が開放される。記録用紙50がさらに搬送されると、記録用紙50の先端部が被接部142に当接する。これにより、遮蔽部136が第3位置に配置された状態のまま遮蔽部143が第4位置から第5位置へ移動する(図10(B)〜(D)参照)。これにより、光路69が遮蔽部143によって遮られてその状態が維持される。
遮蔽部143が光路69を開放した状態のまま遮蔽部136が第1位置から第2位置を介して第3位置へ移動したと仮定すると、図11(B)に示される信号EAが光学センサ71から出力される。遮蔽部136が光路69を開放した状態のまま遮蔽部143が第4位置から第5位置へ移動したと仮定すると、図11(B)に示される信号CAが光学センサ71から出力される。前述のように記録用紙50が斜行している場合、遮蔽部136が第2位置から第3位置へ移動した後に、遮蔽部143が遅れて第4位置から第5位置へと移動する。このため、図11(B)に示されるように、信号EAがON信号からOFF信号へと変化した後に、若干遅れて信号CAがOFF信号からON信号へと変化する。実際には、これらの信号EAと信号CAとを合わせた信号EA+CA(図11(B)参照)が光学センサ71から出力される。信号EA+CAで示されるように、光学センサ71から出力される電気信号がON信号からOFF信号へと変化した後に再びON信号へと変化する。すなわち、遮蔽部136が第3位置へ移動してから遮蔽部143が第5位置へ移動するまでの経過時間t1の間、光学センサ71からOFF信号が出力される。この経過時間t1は、光学センサ71による第1検出子130の検出タイミングと第2検出子140の検出タイミングとのタイミング差に相当する時間である。経過時間t1は、記録用紙50の斜行の程度(度合い)に応じて変化する。すなわち、記録用紙50の斜行の程度(度合い)が大きいほど経過時間t1が大きくなり、記録用紙50の斜行の程度(度合い)が小さいほど経過時間t1が小さくなる。このため、本実施形態では、この経過時間t1に基づいて記録用紙50の斜行の程度(度合い)が判断され、その判断結果に応じてモータ85の回転が制御される。
[記録用紙50の搬送処理]
以下、記録開始が指示された場合にプリンタ部11において行われる記録用紙50の搬送処理の手順について、図12及び図13のフローチャートに基づいて説明する。なお、図12及び図13のフローチャートに基づいて説明する各処理は、ROM102に記憶されているプログラムに基づいて制御部100が発する指令に従って行われる。図12及び図13のフローチャートは、制御部100が常に実行しているものである。
図12のフローチャートが開始されると、制御部100は、まず記録開始命令があったか否かを判断する(S1)。具体的には、制御部100は、外部情報機器から記録開始を指示するコマンド及び印刷データを受信したか否か、或いは、操作パネル14から記録開始を指示する操作入力が行われたか否かを判断する。記録開始命令がないと制御部100が判断した場合(S1:NO)、制御部100はこのフローチャートを終了する。一方、記録開始命令があったと制御部100が判断した場合(S1:YES)、経過時間t0,t1がリセットされる(S2)。具体的には、制御部100は、RAM103に格納されている経過時間t0,t1を消去(ゼロクリア)する。
次に、制御部100は、モータ84の駆動を制御して給紙ローラ25の回転を開始させる(S3)。これにより、給紙トレイ20から搬送路23への記録用紙50の供給動作が開始される。更に制御部100は、光学センサ71から出力される電気信号がOFF信号からON信号に変化したか否かを判断する(S4)。光学センサ71からOFF信号が出力され続けている場合(S4:NO)、ステップS4の処理が繰り返される。制御部100は、光学センサ71から出力される電気信号がOFF信号からON信号に変化したと判断した場合(S4:YES)、その信号変化の時点からの経過時間t0のカウントを開始する(S5)。そして、制御部100は、光学センサ71から出力される電気信号がON信号からOFF信号に変化したか否かを判断する(S6)。
ところで、記録用紙50が斜行しなかった場合、記録用紙50の先端との当接により第1検出子130及び第2検出子140が同時に回動し始める。このため、第1検出子130の遮蔽部136と第2検出子140の遮蔽部143とが同時に光路69上に配置される。遮蔽部143が前述のように扇形に形成されているので、第1検出子130及び第2検出子140がさらに回動したとしても、光路69が遮蔽部143によって遮られた状態が続く。つまり、記録用紙50が斜行しなかった場合、記録用紙50の後端が第1検出子130及び第2検出子140から離間するまで、光学センサ71からはON信号が出力され続ける。そこで、制御部100は、光学センサ71から出力される電気信号がON信号のままであると判断した場合(S6:NO)、光学センサ71からON信号が出力され始めてからの経過時間t0が所定時間T0を経過したか否かを判断する(S7)。具体的には、制御部100は、ROM102から所定時間T0を読み出し、ステップS4で「YES」と判断してからの経過時間t0の値が所定時間T0以上になったか否かを判断する。この所定時間T0は、給紙ローラ25の回転によって搬送される記録用紙50の先端が、第1検出子130又は第2検出子140と当接して光路69が遮蔽されたときから、すなわち光学センサ71からON信号が出力され始めてから、記録用紙50の先端が搬送ローラ60とピンチローラ61との間に到達するのに十分な時間を設定すればよい。経過時間t0が所定時間T0を経過していないと制御部100が判断した場合(S7:NO)、ステップS6の処理が繰り返される。経過時間t0が所定時間T0を経過したと制御部100が判断した場合(S7:YES)、光学センサ71からON信号が出力され続けている、すなわち記録用紙50が斜行していないと判断することができる。このように、記録用紙50が斜行していない場合にはレジスト処理が不要であるため、後述するステップS15の処理が即実行される。
制御部100は、経過時間t0が所定時間T0を経過する前に光学センサ71から出力される電気信号がON信号からOFF信号に変化したと判断した場合(S6:YES)、経過時間t0のカウントを停止する(S8)。そして、制御部100は、経過時間t1のカウントを開始する(S9)。この経過時間t1のカウントは、光学センサ71から出力される電気信号がON信号からOFF信号へと変化したときに開始される。続いて、制御部100は、光学センサ71から出力される電気信号がOFF信号からON信号に変化したか否かを判断する(S10)。光学センサ71からOFF信号が出力され続けている場合(S10:NO)、ステップS10の処理が繰り返される。
制御部100は、光学センサ71から出力される電気信号がOFF信号からON信号に変化した判断した場合(S10:YES)、経過時間t1のカウントを停止する(S11)。そして、制御部100は、経過時間t1の値が第1閾値T1以上であるか否かを判断する(S12)。具体的には、制御部100は、ROM102から第1閾値T1を読み出し、経過時間t1の値が第1閾値T1以上であるか否かを判断する。
ところで、経過時間t1は、記録用紙50の斜行の程度に応じて変化する。すなわち、記録用紙50の斜行の程度が大きいほど経過時間t1が長くなり、記録用紙50の斜行の程度が小さいほど経過時間t1が短くなる。また、前述したとおり、記録用紙50に斜行が生じていない場合、経過時間t1は0になる。したがって、ステップS12の判断処理によって、記録用紙50の斜行の程度が大きいか否かが判断される。このため、第1閾値T1は、記録用紙50の斜行の大小を適切に判断するために好適な値に設定されている。
制御部100は、経過時間t1の値が第1閾値T1未満であると判断した場合(S12:NO)、記録用紙50が光学センサ71によって検出されてから所定量搬送されたか否かを判断する(S13)。具体的には、制御部100は、ステップS4で「YES」と判断してからの記録用紙50の搬送量が所定量に達したか否かを判断する。ここで、所定量は、光学センサ71によって検出された記録用紙50の先端が搬送ローラ60とピンチローラ61との間に到達した後、記録用紙50が給紙ローラ25によってさらにわずかに送り出される程度の量に設定されている。換言すれば、所定量は、第1検出子130と第2検出子140との間から、搬送ローラ60とピンチローラ61との間までの記録用紙50の搬送経路の長さよりもわずかに長く設定されている。このため、記録用紙50は、給紙ローラ25によって所定量搬送されるまでに搬送ローラ60とピンチローラ61との間に到達し、給紙ローラ25によってさらに送られることになる。なお、ステップS13の判断処理は、例えば、ステップS4で「YES」と判断してから記録用紙50が給紙ローラ25によって所定量搬送されるだけの時間が経過したか否かを判断することにより行われる。また、ステップS13の判断処理は、モータ84の回転量を検出することによって行われてもよい。
光学センサ71によって検出された記録用紙50が所定量搬送されていないと制御部100が判断した場合(S13:NO)、ステップS13の処理が繰り返される。制御部100は、記録用紙50が所定量搬送されたと判断した場合(S13:YES)、モータ84を制御して給紙ローラ25を停止させる(S14)。具体的には、制御部100は、駆動回路80を制御してモータ84への給電を中止してモータ84を停止させる。
ステップS3の処理が実行されてから後述するステップS15の処理が行われる前に、制御部100によってモータ85が停止されている。すなわち、搬送ローラ60及び排紙ローラ62が停止した状態で給紙ローラ25によって記録用紙50が供給される。このため、記録用紙50は、光学センサ71によって検出されてから所定量搬送されるまでの間に、停止している搬送ローラ対59によって先端側が制止されて先端が揃えられる。すなわち、記録用紙50は静止レジスト処理される。静止レジスト処理では、記録用紙50の先端が搬送ローラ対59によって制止されるものの、逆転レジスト処理のように搬送方向17の上流側へ押し戻されるような力を受けることはない。すなわち、逆転レジスト処理に比べて記録用紙50の先端が搬送ローラ対59から受ける力が小さい。このため、記録用紙50の斜行の程度が大きい場合には、その斜行が十分に矯正されないことが考えられる。しかしながら、ステップS12の処理において、経過時間t1の値が第1閾値T1未満である、すなわち記録用紙50の斜行の程度が小さいと判断されているので、静止レジスト処理であっても記録用紙50の斜行は十分に矯正される。
このように記録用紙50の斜行が矯正された後、制御部100は、駆動回路81によりモータ85を正回転させて、搬送ローラ60及び排紙ローラ62を第1向き111,112へ回転させる(S15)。これにより、記録用紙50は、搬送ローラ対59と排出ローラ対64とに挟持されて、搬送向き17へ搬送される。この記録用紙50は、プラテン42上を通過する際に、記録部24によって画像が記録されて排紙トレイ21へ排出される。
制御部100は、ステップS15の処理を行った後、次ページの印刷データがあるか否かを判断する(S16)。具体的には、制御部100は、次ページの印刷データがRAM103に格納されているか否かを判断する。次ページの印刷データがあると制御部100が判断した場合(S16:YES)、ステップS2以降の処理が繰り返される。次ページの印刷データがないと制御部100が判断した場合(S16:NO)、一連の処理が完了する。
制御部100は、経過時間t1の値が第1閾値T1以上であると判断した場合(S12:YES)、ROM102から第2閾値T2を読み出し、経過時間t1の値が第2閾値T2以上であるか否かを更に判断する(S17)。経過時間t1の値が第2閾値T2以上であると制御部100が判断した場合(S17:YES)、処理がステップS21へ進められる。制御部100は、経過時間t1の値が第2閾値T2未満であると判断した場合(S17:NO)、すなわち経過時間t1の値が第1閾値T1以上で且つ第2閾値T2未満である場合、モータ85を制御して第2向き113,114への搬送ローラ60及び排紙ローラ62の回転を開始させる(S18)。
制御部100は、ステップS4で「YES」と判断されてから記録用紙50が所定量搬送されたか否かを判断する(S19)。ここで、所定量は、上記ステップS13の判断処理で用いられる所定量と同じ量に設定されており、また、ステップS19の判断処理はステップS13の判断処理と同様に行われる。記録用紙50が所定量搬送されていないと制御部100が判断した場合(S19:NO)、ステップS19の処理が繰り返される。制御部100は、記録用紙50が所定量搬送されたと判断した場合(S19:YES)、給紙ローラ25、搬送ローラ60、及び排紙ローラ62を停止させる(S20)。具体的には、制御部100は、モータ84,85を停止させる。
ステップS17で「NO」と判断されてからこのステップS20の処理が行われるまでは、給紙ローラ25によって記録用紙50が供給されつつ、搬送ローラ60及び排紙ローラ62が第2向き113,114へ回転されている。このため、給紙トレイ20から供給された記録用紙50は、光学センサ71によって検出されてから(ステップS4で「YES」と判断されてから)所定量搬送されるまでの間に、搬送ローラ対59から搬送向き17の上流側へ押し戻すように力を受ける。すなわち、記録用紙50の逆転レジスト処理が行われる。この逆転レジスト処理は、ステップS17の処理において、経過時間t1の値が第1閾値T1以上且つ第2閾値T2未満である場合、すなわち記録用紙50の斜行の程度が大きいと判断された場合に行われる。前述したとおり、逆転レジスト処理は静止レジスト処理に比べて記録用紙50の先端が搬送ローラ対59から受ける力が大きい。このため、記録用紙50の斜行の程度が比較的大きい場合であっても、逆転レジスト処理を行うことにより、記録用紙50の斜行が十分に矯正される。なお、ステップS20の処理が行われた後、ステップS15へ処理が進められる。
制御部100は、経過時間t1の値が第2閾値T2以上であると判断した場合(S17:YES)、ROM102から第3閾値T3を読み出し、経過時間t1の値が第3閾値T3以上であるか否かを更に判断する(S21)。制御部100は、経過時間t1の値が第3閾値T3未満であると判断した場合(S21:NO)、すなわち経過時間t1の値が第2閾値T2以上で且つ第3閾値T3未満である場合、搬送ローラ60及び排紙ローラ62を第1向き111,112へ回転させる(S22)。これにより、記録用紙50が搬送向き17へ搬送される。制御部100は、搬送路23から排紙トレイ21へ記録用紙50が排出されたか否かを判断する(S23)。このステップS23の判断処理は、例えばモータ85の回転量が所定の回転量に到達したか否かを判断することによって行われる。記録用紙50が排出されていないと制御部100が判断した場合(S23:NO)、ステップS22の処理が繰り返される。すなわち、ステップS22の処理によって、記録用紙50が搬送路23から排紙トレイ21に排出される。
ステップS22の処理が行われた場合には、制御部100は、記録部24に対して画像記録を中止させる。このため、記録用紙50は、記録部24によって画像記録されることなく搬送路23から排紙トレイ21へ排出される。すなわち、画像が記録されていない白紙の記録用紙50が排紙トレイ21に排出される。このため、制御部100は、記録用紙50が排出されたと判断した場合(S23:YES)、モータ84,85を停止させることによって給紙ローラ25、搬送ローラ60、及び排紙ローラ62を停止させる(S24)。そして、制御部100は、白紙の記録用紙50が排出されたことを通知する旨の情報を操作パネル14に表示させる(S25)。具体的には、制御部100は、例えば「記録用紙が白紙のまま排出されました」などのメッセージを操作パネル14に表示させる。このステップS25の処理が行われた後に、ステップS2以降の処理行われる。
制御部100は、経過時間t1の値が第3閾値T3以上であると判断した場合(S21:YES)、モータ85を制御して給紙ローラ25を停止させる(S26)。なお、搬送ローラ60及び排紙ローラ62は回転していないので、ステップS26の処理が行われることにより給紙ローラ25、搬送ローラ60、及び排紙ローラ62が全て停止した状態となる。制御部100は、ステップS26の処理を行った後、記録用紙50の除去を指示する旨の情報を操作パネル14に表示させる(S27)。具体的には、制御部100は、例えば「カバーを開けて記録用紙を取り出して下さい」などのメッセージを操作パネル14に表示させる。
制御部100は、記録用紙50が取り除かれたか否かを判断する(S28)。記録用紙50が光学センサ71に検出されている状態では、光学センサ71からON信号が出力される。このため、光学センサ71から出力される電気信号がON信号からOFF信号に変化したか否かを判断することにより、ステップS28の判断を行うことができる。搬送路23から記録用紙50が取り除かれていないと制御部100が判断した場合(S28:NO)、ステップS28の処理が繰り返される。搬送路23から記録用紙50が取り除かれたと制御部100が判断した場合(S28:YES)、ステップS2以降の処理が行われる。
[第1の実施形態の作用効果]
以上説明したように、記録用紙50が斜行した場合に、第1検出子130の回動と第2検出子140の回動とが光学センサ71によって相異なるタイミングで検出される。このタイミング差を表す経過時間t1は、記録用紙50の斜行度合いに応じて変化する。すなわち、記録用紙50の斜行の程度が大きいほど経過時間t1が大きくなり、記録用紙50の斜行の程度が小さいほど経過時間t1が小さくなる。したがって、1つの光学センサ71から出力される電気信号から得られた経過時間t1の値に基づいて、記録用紙50の斜行度合いを検出することができる。
ところで、仮に第1検出子130の回動によって遮蔽部136が光路69上に配置されたままの状態になると、光学センサ71によって第2検出子140の回動を検出できなくなる。すなわち、第2検出子140の回動を検出するために、光学センサ71とは別のセンサが必要になる。本実施形態では、遮蔽部136が第1位置から第2位置を介して第3位置へ移動するように構成されているので、光路69が遮蔽部136によって一旦遮られた後に開放される。記録用紙50が斜行している場合には、遮蔽部136が光路69を開放してから遮蔽部143が光路69上へ移動するので、1つの光学センサ71によって2つの検出子130,140の回動を個別に検出することができる。
また、本実施形態では、被接部142の幅方向122の両側に被接部132〜135が配置されている。このため、記録用紙50が斜行して搬送された場合には、幅方向122における記録用紙50の斜行の向きに拘わらず、記録用紙50の先端が被接部142よりも先に被接部132〜135のいずれかに当接する。これにより、記録用紙50が斜行した場合には、第2検出子140に先だって第1検出子130が回動する。したがって、記録用紙50の斜行の向きに拘わらず第1検出子130の回動及び第2検出子140の回動が個別に検出される。
ところで、記録用紙50が逆転レジスト処理されることにより、静止レジスト処理が行われる場合に比べて、記録用紙50の斜行がより効果的に矯正される。しかしながら、逆転レジスト処理では、搬送ローラ対59が第2向き113,114へ回転するので、搬送ローラ対59の回転力を受けた記録用紙50の先端が削れて紙粉が発生し、これが原因で複合機10の劣化が早まる虞がある。一方、記録用紙50が静止レジスト処理された場合、記録用紙50の先端が削れることはない。しかしながら、記録用紙50の斜行の程度が大きい場合には、静止レジスト処理では記録用紙50の斜行を十分に矯正できない。
本実施形態では、制御部100の判断結果に応じて逆転レジスト処理と静止レジスト処理とが切り換えられる。すなわち、経過時間t1の値が第1閾値T1以上で且つ第2閾値T2未満である場合(記録用紙50の斜行の程度が大きい場合)、記録用紙50が逆転レジスト処理される。また、経過時間t1の値が第1閾値T1未満である場合(記録用紙50の斜行の程度が小さい場合)、記録用紙50が静止レジスト処理される。したがって、記録用紙50の斜行を十分に矯正することができ、且つ、記録用紙50の先端が削れることをできるだけ防止することが可能である。
経過時間t1の値が第2閾値T2以上で且つ第3閾値T3未満である場合、記録用紙50の斜行の程度がより大きいので、逆転レジスト処理を行ったとしても記録用紙50の斜行を十分に矯正できないおそれがある。斜行が十分に矯正されないまま記録部24による画像記録が行われると、記録用紙50に対して画像が斜めに記録されるといった問題が生じる。本実施形態では、経過時間t1の値が第2閾値T2以上で且つ第3閾値T3未満であることを条件として、搬送ローラ対59及び排出ローラ対64が第1向き111,112へ回転されて、記録用紙50が画像記録されることなく排紙トレイ21へ排出される。第1閾値T1及び第2閾値T2を適切な値に設定しておくことにより、記録用紙50に対して好適な処理を行うことができる。
経過時間t1の値が第3閾値T3以上である場合、記録用紙50の斜行の程度が非常に大きいので、搬送ローラ対59及び排出ローラ対64を回転させると記録用紙50が搬送路23に詰まるおそれがある。本実施形態では、経過時間t1の値が第3閾値T3以上であることを条件として、給紙ローラ25、搬送ローラ60、及び排紙ローラ62が停止され、搬送路23にある記録用紙50の除去を指示する旨の情報が操作パネル14に表示される。第2閾値T2及び第3閾値T3を適切な値に設定しておくことにより、記録用紙50の斜行が原因で搬送路23に記録用紙50が詰まることが未然に防止される。
前述のように、本実施形態では、複合機10を薄型にするために、排紙トレイ21の上面と、排紙ローラ62及び拍車63の圧接位置との高低差が小さく設定されている。このため、排紙トレイ21に排出された記録用紙50が排出ローラ対64とほぼ同じ高さまで積み重ねられると、逆転レジスト処理のために搬送ローラ対59及び排出ローラ対64が第2向き113,114へ回転されたときに、排紙トレイ21の最上位置の記録用紙が排出ローラ対64に巻き込まれて、搬送路23へ逆搬送される虞がある。
本実施形態では、給紙ローラ25による記録用紙50の供給が開始されてから制御部100による判断(ステップS12の処理)が行われるまでの間、搬送ローラ対59及び排出ローラ対64が停止されている。このため、少なくともステップS12の処理が行われるまでは、排紙トレイ21から搬送路23へ記録用紙が逆搬送されることはない。このため、仮に記録用紙が逆搬送されたとしても、給紙ローラ25によって記録用紙50が供給され始めるのと同時に搬送ローラ対59及び排出ローラ対64が第2向き113,114へ回転し始めるように構成されている場合に比べて、記録用紙が逆搬送される距離は短い。したがって、排紙トレイ21から搬送路23へ逆搬送された記録用紙が搬送ローラ対59に衝突して折れ曲がるといった不具合が生じることを防止することができる。
また、本実施形態では、経過時間t1の値が第1閾値T1未満である場合には、搬送ローラ対59とともに排出ローラ対64が静止されるので記録用紙が逆搬送されることはない。したがって、記録用紙50がその斜行の程度に拘わらず常に逆転レジスト処理される場合に比べて、記録用紙が逆搬送される可能性を低くすることができる。
なお、本実施形態では、幅方向122の中央を基準として記録用紙50が給紙トレイ20に載置される形態について説明したが、給紙トレイ20は、幅方向122の一端を基準として、幅方向122の幅が相異なる複数種の記録用紙50を載置可能に構成されていてもよい。この場合、第1被当接部(本実施形態では被接部132〜135)を第2被当接部(本実施形態では被接部142)よりも幅方向122の上記一端側に配置すればよい。この構成では、記録用紙50は、その先端が幅方向122の一端側へ移動する向きへは斜行せず、先端が幅方向122の他端側へ移動する向きへ斜行する。第1被当接部が第2被当接部よりも幅方向122の一端側に配置されているので、記録用紙50が斜行した場合には、第2検出子140に先だって第1検出子130が回動する。このため、記録用紙50が斜行した場合に、第1検出子130の回動と第2検出子140の回動とを個別に検出することができる。
[第1変形例]
以下、図14及び図15を参照しつつ、本実施形態の第1変形例について説明する。なお、本第1変形例では、遮蔽部143に代えて遮蔽部145(本発明の第2遮蔽部の一例)が回転軸141に設けられている以外は、前述の本実施形態と同様の構成を有する。このため、本第1変形例では、本実施形態と共通する構成要素については、本実施形態で用いた符号と同じ符号を付して表すことにより、その説明を省略する。
第2検出子140の回転軸141の幅方向122の他端側には、遮蔽部145が設けられている。遮蔽部145は、回転軸141が回転していない状態(図14(A)参照)において、搬送向き17の上流側へ突出するように設けられている。遮蔽部145は、遮蔽部136と同様の平板形状に形成されている。遮蔽部145は、光学センサ71の空間66内へ進入することにより、光学センサ71の光路69上に配置される。遮蔽部145は、光学センサ71の発光素子67から出射された光を透過しないように、黒色に形成されている。このため、遮蔽部145は、光路69上に配置された状態において発光素子67から出射された光を遮断する。
モータ84の駆動力が給紙ローラ25へ伝達されることにより、給紙トレイ20から搬送路23へ記録用紙50が供給される。これにより、記録用紙50が斜行した状態で搬送された場合、第2検出子140に先だって第1検出子130が回動する。すなわち、遮蔽部145が第6位置に配置された状態のまま遮蔽部136が第1位置から第2位置へ移動する(図14(A)及び(B)参照)。これにより、光路69が遮蔽部136によって遮られる。ここで、第6位置は、遮蔽部145が光学センサ71の光路69の下側に配置されて光路69を開放する位置である。記録用紙50がさらに搬送されると、遮蔽部145が第6位置に配置された状態のまま遮蔽部136が第2位置から第3位置へ移動する(図14(B)及び(C)参照)。これにより、光路69が開放される。
記録用紙50がさらに搬送されると、第2検出子140が回動される。これにより、遮蔽部136が第3位置に配置された状態のまま遮蔽部145が第6位置から第7位置へ移動する(図14(C)及び(D)参照)。ここで、第7位置は、遮蔽部145が光学センサ71の光路69上に配置されて光路69を遮る位置である。このため、光路69は、遮蔽部145によって遮られる。記録用紙50がさらに搬送されると、遮蔽部136が第3位置に配置された状態のまま遮蔽部145が第7位置から第8位置へ移動する(図14(D)及び(E)参照)。ここで、第8位置は、遮蔽部145が光学センサ71の光路69の上側に配置されて光路69を開放する位置である。このため、光路69が開放される。
遮蔽部145が空間69を開放した状態のまま遮蔽部136が第1位置から第2位置を介して第3位置へ移動したと仮定すると、図15に示される信号EAが光学センサ71から出力される。また、遮蔽部136が空間69を開放した状態のまま遮蔽部145が第6位置から第7位置を介して第8位置へ移動したと仮定すると、図15に示される信号CAが光学センサ71から出力される。記録用紙50が斜行している場合、遮蔽部136が第2位置から第3位置へ移動した後に、遮蔽部145が遅れて第6位置から第7位置を介して第8位置へと移動する。このため、実際には、信号EAと信号CAとを合わせた信号EA+CAが光学センサ71から出力される。信号EA+CAで示されるように、記録用紙50が斜行している場合には、ON信号が出力されてから再びON信号が出力されるまでの間に、経過時間t2の間だけOFF信号が出力される。経過時間t2は、第1検出子130の検出タイミングと第2検出子140の検出タイミングとのタイミング差を表しているので、前述の経過時間t1に代えて、経過時間t2の値に基づいて記録用紙50の斜行の程度を判断するようにしてもよい。
本第1変形例の構成によれば、第1検出子130及び第2検出子140のいずれの検出子が先に回動したとしても光学センサ71の光路69が開放される。したがって、第1検出子130及び第2検出子140が回動する順序に拘わらず、第1検出子130の回動、及び第2検出子140の回動を個別に検出することができる。このため、必ずしも被接部142の幅方向122の両側に被接部132〜135を設ける必要はなく、例えば回転軸131に被接部132,133のみが設けられていてもよい。
[第2変形例]
以下、図16及び図17を参照しつつ、本実施形態の第2変形例について説明する。なお、本第2変形例では、遮蔽部136に代えて遮蔽部147(本発明の第1遮蔽部の一例)が回転軸131に設けられ、遮蔽部143に代えて遮蔽部149(本発明の第2遮蔽部の一例)が回転軸141に設けられている以外は、前述の本実施形態と同様の構成を有する。このため、本第2変形例では、本実施形態と共通する構成要素については、本実施形態で用いた符号と同じ符号を付して表すことにより、その説明を省略する。
回転軸131の幅方向122の他端側に遮蔽部147が設けられている。遮蔽部147は、回転軸131が回転していない状態(図16(A)参照)において、搬送向き17の上流側へ突出するように設けられている。遮蔽部147は、遮蔽部143(図5及び図6参照)と同形状の扇形に形成されている。この遮蔽部147は、遮蔽部143とは光の透過率が異なっている。すなわち、光路69上に配置された状態において、遮蔽部143が発光素子67から出射された光を100%遮るのに対し、遮蔽部147は、光学センサ71の発光素子67から出射された光の一部(ここでは50%)を透過させる。このため、遮蔽部147が光路69上に配置された状態では、発光素子67から出射された光の50%が受光素子68によって受光される。したがって、光学センサ71から出力される電気信号の信号レベルは、光路69が開放されているときの半分となる。
回転軸141の幅方向122の他端側に遮蔽部149が設けられている。遮蔽部149は、回転軸141が回転していない状態(図16(A)参照)において、搬送向き17の上流側へ突出するように設けられている。この遮蔽部149は、遮蔽部147と同様のものであるため、ここでの詳細な説明は省略する。
モータ84の駆動力が給紙ローラ25へ伝達されることにより、給紙トレイ20から搬送路23へ記録用紙50が供給される。これにより、記録用紙50が斜行した状態で搬送された場合、第2検出子140に先だって第1検出子130が回動する。すなわち、遮蔽部149が第11位置に配置された状態のまま遮蔽部147が第9位置から第10位置へと移動する(図16(A)及び(B)参照)。これにより、遮蔽部147が光路69上に配置される。ここで、第11位置は、遮蔽部149が光路69の下側に配置されて光路69を開放する位置である。第9位置は、遮蔽部147が光路69の上側に配置されて光路69を開放する位置である。第10位置は、遮蔽部147が光路69上に配置されて光路69を通過する光の一部(ここでは50%)を遮る位置である。遮蔽部147が第10位置に配置されているので、発光素子67から出射された光の50%が遮蔽部147によって遮られ、残りの50%が遮蔽部147を透過して受光素子68によって受光される。
記録用紙50がさらに搬送されると、遮蔽部147が第10位置に配置された状態のまま遮蔽部149が第11位置から第12位置へと移動する(図16(B)〜(D)参照)。ここで、第12位置は、遮蔽部149が光路69上に配置されて光路69を通過する光の一部(ここでは50%)を透過させる位置である。光路69上には、遮蔽部147及び遮蔽部149の両方が配置されているので、発光素子67から出射された光は、2つの遮蔽部147,149によって完全に遮断される。
遮蔽部149が光路69を開放した状態のまま遮蔽部147が第9位置から第10位置へ移動したと仮定すると、図17に示される信号EAが光学センサ71から出力される。また、遮蔽部147が光路69を開放した状態のまま遮蔽部149が第11位置から第12位置へ移動したと仮定すると、図17に示される信号CAが光学センサ71から出力される。記録用紙50が斜行している場合、遮蔽部147が第9位置から第10位置へ移動した後に、遮蔽部149が遅れて第11位置から第12位置へと移動する。このため、実際に光学センサ71から出力される電気信号EA+CAは、信号レベルが100%から50%へと変化し、経過時間t3を経過してから25%へと変化する。この経過時間t3は、第1検出子130の検出タイミングと第2検出子140の検出タイミングとのタイミング差を表しているので、前述の経過時間t1に代えて、経過時間t3の値に基づいて記録用紙50の斜行の程度を判断するようにしてもよい。
本第2変形例においては、一方の検出子が回動したときと、他方の検出子が回動したときに、光路69上に片方の検出子が配置されていたとしても光学センサ71から出力される電気信号の信号レベルが変化する。したがって、第1検出子130及び第2検出子140が回動する順序に拘わらず、第1検出子130の回動、及び第2検出子140の回動を個別に検出することができる。このため、必ずしも被接部142の幅方向122の両側に被接部132〜135を設ける必要はなく、例えば回転軸131に被接部132,133のみが設けられていてもよい。
なお、本実施形態では、第1検出子130が搬送路23の上側に配置され、第2検出子が搬送路23の下側に配置されているが、第1検出子130が搬送路23の下側に配置され、第2検出子140が搬送路23の上側に配置されていてもよい。また、本実施形態で説明した第1被当接部(本実施形態では被接部132〜135)及び第2被当接部(本実施形態では被接部142)の数及び幅方向122の位置は一例であって、例えば記録用紙50の幅に応じて適宜変更されてもよい。
[第2の実施形態]
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、本発明に係るシート搬送装置が複合機10のスキャナ部12(本発明の画像読取装置の一例)に適用された場合について説明する。なお、本第2の実施形態では、第1の実施形態と共通する構成要素については、第1の実施形態で用いた符号と同じ符号を付して表すことにより、その説明を省略する。
図1に示されるように、原稿カバー15の上側に、原稿トレイ30(本発明の載置部の一例)及び原稿排出トレイ31(本発明の排出部の一例)が設けられている。原稿トレイ30及び原稿排出トレイ31は、原稿排出トレイ31を原稿トレイ30の上側として上下二段に設けられている。原稿トレイ30は、原稿カバー15と一体に構成されている。原稿トレイ30に載置された原稿(本発明のシートの一例)は、原稿ガイド34によってセンターレジで位置合わせされる。
ADF29の搬送路151(本発明の搬送路の一例)には、供給部155(本発明の供給手段の一例)及び搬送部156が設けられている。供給部155は、原稿トレイ30に載置された原稿を搬送路151へ供給するものである。搬送部156は、搬送路151へ供給された原稿を搬送路151に沿って原稿排出トレイ31へ搬送するものである。
供給部155は、吸入ローラ167、吸入ニップ片168、分離ローラ169、及び分離ニップ片170を備えている。吸入ローラ167は、搬送路151の下側に回転可能に設けられている。搬送路151を挟んで吸入ローラ167の上側に吸入ニップ片168が設けられている。吸入ニップ片168は、吸入ローラ167に対して接離可能に構成されており、吸入ローラ167へ向けてバネで付勢されている。分離ローラ169は、搬送路151の下側に回転可能に設けられている。分離ローラ169は、吸入ローラ167よりも原稿の搬送向き177(本発明の搬送向きの一例)の下流側に設けられている。搬送路151を挟んで分離ローラ169の上側に分離ニップ片170が配置されている。分離ニップ片170は、分離ローラ169に対して接離可能に構成されており、分離ローラ169へ向けてバネで付勢されている。
搬送部156は、第1搬送ローラ対161(本発明の第1ローラ対の一例)、第2搬送ローラ対162(本発明の第2ローラ対の一例)、及び第3搬送ローラ対162(本発明の第2ローラ対の一例)を備えている。
第1搬送ローラ対161は、ラインセンサ160(本発明の処理手段の一例、本発明の読取部に相当)よりも原稿の搬送向き177の上流側に設けられている。第1搬送ローラ対161は、搬送ローラ181及びピンチローラ184からなる。搬送ローラ181は、搬送路151の上側に設けられている。ピンチローラ184は、搬送路151を挟んで搬送ローラ181の下側に回転自在に配置されており、搬送ローラ181へ向けてバネによって付勢されている。
第2搬送ローラ対162は、ラインセンサ160よりも搬送向き177の下流側に設けられている。第2搬送ローラ対162は、搬送ローラ182及びピンチローラ185からなる。搬送ローラ182は、搬送路151の上側に設けられている。ピンチローラ185は、搬送路151を挟んで搬送ローラ182の下側に回転自在に配置されており、搬送ローラ182へ向けてバネによって付勢されている。
第3搬送ローラ対163は、搬送路151における原稿排出トレイ31と近接する位置に設けられている。第3搬送ローラ対163は、搬送ローラ183及びピンチローラ186からなる。搬送ローラ183は、搬送路151の下側に設けられている。ピンチローラ186は、搬送ローラ183の上側に回転自在に配置されており、搬送ローラ183へ向けてバネによって付勢されている。
図には示されていないが、搬送ローラ181〜183の軸は、駆動伝達機構を介してモータと連結されている。ここでの駆動伝達機構及びモータは、第1の実施形態における駆動伝達機構90及びモータ85と同様のものである。モータの駆動力は、駆動伝達機構を介して搬送ローラ181〜183の軸へ伝達される。これにより、搬送ローラ181〜183が同時に回転する。ピンチローラ184〜186がバネによって搬送ローラ181〜183側へ付勢されているので、搬送ローラ181〜183の回転力は原稿へ確実に伝達される。原稿は、搬送ローラ181〜183の回転力を受けて搬送路151に沿って搬送される。原稿は、搬送路151に沿って搬送される過程において、コンタクトガラス153の下方に静止状態で配置されたラインセンサ160によって画像が読み取られる。
制御部100は、原稿を搬送向き177へ搬送するために、搬送ローラ181〜183を第1向き190〜192(本発明の第1向きの一例)に回転させる。また、制御部100は、原稿に対して逆転レジスト処理を行うために、搬送ローラ181〜183を第1向き190〜192とは反対の第2向き194〜196に回転させる。本第2の実施形態では、制御部100、モータ(不図示)、及び駆動伝達機構(不図示)が本発明の制御手段として機能する。
搬送路151における搬送ローラ対161よりも搬送向き177の上流側に、光学センサ171(本発明の光学センサの一例)が設けられている。光学センサ171は、光学センサ71(図5参照)と同様のものである。この光学センサ171と近接する位置には、第1検出子130及び第2検出子140が配置されている。第1検出子130及び第2検出子140は、第1の実施形態で説明したものと同様のものである。これらの第1検出子130及び第2検出子140は、原稿トレイ30から供給された原稿との当接により回動する。すなわち、本第2の実施形態では、光学センサ171によって第1検出子130の回動、及び第2検出子140の回動がそれぞれ検出され、その検出結果に基づいて原稿の斜行の度合いが判断される。
制御部100(本発明の判断手段の一例)は、光学センサ171から出力される電気信号に基づいて、原稿の斜行の度合いを判断する。この判断処理は、第1の実施形態における記録用紙50の斜行の度合いの判断と同じ要領で行われる。制御部100は、光学センサ171から出力される電気信号に基づいて斜行の度合いを判断した後、その判断結果に基づいて搬送ローラ181〜183の回転を制御する。具体的には、制御部100は、原稿の斜行の度合いが小さいと判断した場合、搬送ローラ181を静止させたまま供給部155に原稿を搬送させる。これにより、原稿が静止レジスト処理される。この場合、第1搬送ローラ対161が静止されているので、搬送ローラ181の回転力によって原稿の先端が削れることはない。制御部100は、原稿の斜行の度合いが大きいと判断した場合、搬送ローラ181を第2向き194へ回転させながら供給部155に原稿を搬送させる。これにより、原稿が逆転レジスト処理される。
したがって、原稿の斜行を十分に矯正することができ、且つ、原稿の先端が削れることをできるだけ防止することができる。原稿の斜行が十分に矯正されてから当該原稿がコンタクトガラス153上へ送られるので、原稿の画像が斜めに読み取られるといった問題の発生が防止される。
図1は、本発明の実施形態に係る複合機10の外観斜視図である。 図2は、本発明の実施形態におけるプリンタ部11の内部構造を示す模式図である。 図3は、給紙カセット33の概略斜視図である。 図4は、駆動伝達機構90を示す模式図である。 図5は、検出部70の構造を示す概略斜視図である。 図6は、幅方向122から見た遮蔽部136,143の概略平面図であり、遮蔽部136が第1位置に配置され且つ遮蔽部143が第4位置に配置された状態を示す。 図7は、制御部100の構成を例示するブロック図である。 図8は、記録用紙50と被接部132〜135,142との位置関係を示す模式図であり、(A)は、記録用紙50が斜行していない状態を示し、(B)は、記録用紙50が斜行した状態を示す。 図9は、幅方向122から見た遮蔽部136,143の概略平面図であり、(A)は、遮蔽部136が第2位置に配置され且つ遮蔽部143が第5位置に配置された状態を示し、(B)及び(C)は、遮蔽部136が第3位置に配置され且つ遮蔽部143が第5位置に配置された状態を示す。 図10は、幅方向122から見た遮蔽部136,143の概略斜視図であり、(A)は、遮蔽部136が第2位置に配置され且つ遮蔽部143が第4位置に配置された状態を示し、(B)は、遮蔽部136が第3位置に配置され且つ遮蔽部143が第4位置に配置された状態を示し、(C)及び(D)は、遮蔽部136が第3位置に配置され且つ遮蔽部143が第5位置に配置された状態を示す。 図11は、光学センサ71から出力される電気信号を示すタイミングチャートであり、(A)は、記録用紙50が斜行せず搬送された場合に光学センサ71から出力される電気信号を示し、(B)は、記録用紙50が斜行して搬送された場合に光学センサ71から出力される電気信号を示す。 図12は、記録開始が指示された場合にプリンタ部11で行われる処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図13は、記録開始が指示された場合にプリンタ部11で行われる処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図14は、幅方向122から見た遮蔽部136,145の概略斜視図であり、(A)は、遮蔽部136が第1位置に配置され且つ遮蔽部145が第6位置に配置された状態を示し、(B)は、遮蔽部136が第2位置に配置され且つ遮蔽部145が第6位置に配置された状態を示し、(C)は、遮蔽部136が第3位置に配置され且つ遮蔽部145が第6位置に配置された状態を示し、(D)は、遮蔽部136が第3位置に配置され且つ遮蔽部145が第7位置に配置された状態を示し、(E)は、遮蔽部136が第3位置に配置され且つ遮蔽部145が第8位置に配置された状態を示す。 図15は、記録用紙50が斜行して搬送された場合に光学センサ71から出力される電気信号を示すタイミングチャートである。 図16は、幅方向122から見た遮蔽部147,149の概略斜視図であり、(A)は、遮蔽部147が第9位置に配置され且つ遮蔽部149が第11位置に配置された状態を示し、(B)は、遮蔽部147が第10位置に配置され且つ遮蔽部149が第11位置に配置された状態を示し、(C)及び(D)は、遮蔽部147が第10位置に配置され且つ遮蔽部149が第12位置に配置された状態を示す。 図17は、記録用紙50が斜行して搬送された場合に光学センサ71から出力される電気信号を示すタイミングチャートである。 図18は、ADF29の概略構成を示す模式図である。
符号の説明
11・・・プリンタ部(本発明の画像記録装置の一例)
14・・・操作パネル(本発明の表示手段の一例)
17,177・・・搬送向き
20・・・給紙トレイ(本発明の載置部の一例)
21・・・排紙トレイ(本発明の排出部の一例)
23,151・・・搬送路
24・・・記録部(本発明の処理手段の一例、本発明の記録部に相当)
32,155・・・供給部(本発明の供給手段の一例)
50・・・記録用紙(本発明のシートの一例)
59・・・搬送ローラ対(本発明の第1ローラ対の一例)
64・・・排出ローラ対(本発明の第2ローラ対の一例)
67・・・発光素子
68・・・受光素子
69・・・光路
71,171・・・光学センサ
81・・・駆動回路
85・・・モータ
90・・・駆動伝達機構
100・・・制御部(本発明の制御手段の一部、本発明の判断手段の一例)
111,112・・・第1向き
113,114・・・第2向き
122・・・幅方向(本発明の第1方向の一例)
130・・・第1検出子
132,133,134,135・・・被接部(本発明の第1被当接部の一例)
136,147・・・遮蔽部(本発明の第1遮蔽部の一例)
140・・・第2検出子
142・・・被接部(本発明の第2被当接部の一例)
143,145,149・・・遮蔽部(本発明の第2遮蔽部の一例)
160・・・ラインセンサ(本発明の処理手段の一例、本発明の読取部に相当)
161・・・第1搬送ローラ対(本発明の第1ローラ対の一例)
162・・・第2搬送ローラ対(本発明の第2ローラ対の一例)
163・・・第3搬送ローラ対(本発明の第2ローラ対の一例)
190,191,192・・・第1向き
194,195,196・・・第2向き

Claims (14)

  1. シートが搬送される搬送路と、
    上記搬送路の途中の位置に設けられ、該搬送路に沿ってシートを搬送する第1ローラ対と、
    上記第1ローラ対よりも上記シートの搬送向きの下流側に設けられ、上記搬送路に沿って搬送されるシートに対して所定の処理を実行する処理手段と、
    載置部から上記搬送路へシートを供給する供給手段と、
    上記第1ローラ対よりも上記搬送向きの上流側において該搬送向きと交差する第1方向へ離間されて配置され、上記供給手段によって供給されたシートとの当接によりそれぞれ回動する第1検出子及び第2検出子と、
    上記第1検出子の回動、及び上記第2検出子の回動をそれぞれ検出し得る1つの光学センサと、
    上記光学センサによる上記第1検出子の検出タイミングと上記第2検出子の検出タイミングとのタイミング差に基づいて上記シートの斜行度合いを判断する判断手段と、を備えるシート搬送装置。
  2. 上記光学センサは、光を出射する発光素子、及び該発光素子から出射された光を受光する受光素子を備え、該受光素子によって受光された光の強度に応じたレベルの電気信号を出力するものであって、
    上記第1検出子は、
    上記供給手段によって供給されたシートが当接される第1被当接部と、
    上記第1被当接部にシートが当接されることによって、上記発光素子から上記受光素子へ至る光路を開放する第1位置から当該光路を遮る第2位置を介して当該光路を開放する第3位置へ移動する第1遮蔽部と、を備え、
    上記第2検出子は、
    上記供給手段によって供給されたシートが当接される第2被当接部と、
    上記第2被当接部にシートが当接されることによって、上記光路を開放する第4位置から当該光路を遮る第5位置へ移動する第2遮蔽部と、を備える請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 上記載置部は、上記第1方向の中央を基準として、該第1方向の幅が相異なる複数種のシートを載置可能なものであって、
    上記第2被当接部は、上記搬送路における上記第1方向の中央に配置されており、
    上記第1被当接部は、上記第2被当接部の上記第1方向の両側に配置されている請求項2に記載のシート搬送装置。
  4. 上記載置部は、上記第1方向の一端を基準として、該第1方向の幅が相異なる複数種のシートを載置可能なものであって、
    上記第1被当接部は、上記第2被当接部よりも上記第1方向の上記一端側に配置されている請求項2に記載のシート搬送装置。
  5. 上記タイミング差は、上記第1遮蔽部が上記第3位置へ移動してから上記第2遮蔽部が上記第5位置へ移動するまでの時間である請求項3又は4に記載のシート搬送装置。
  6. 上記光学センサは、光を出射する発光素子、及び該発光素子から出射された光を受光する受光素子を備え、該受光素子によって受光された光の強度に応じたレベルの電気信号を出力するものであって、
    上記第1検出子は、
    上記供給手段によって供給されたシートが当接される第1被当接部と、
    上記第1被当接部にシートが当接されることによって、上記発光素子から上記受光素子へ至る光路を開放する第1位置から当該光路を遮る第2位置を介して当該光路を開放する第3位置へ移動する第1遮蔽部と、を備え、
    上記第2検出子は、
    上記供給手段によって供給されたシートが当接される第2被当接部と、
    上記第2被当接部にシートが当接されることによって、上記光路を開放する第6位置から当該光路を遮る第7位置を介して当該光路を開放する第8位置へ移動する第2遮蔽部と、を備える請求項1に記載のシート搬送装置。
  7. 上記光学センサは、光を出射する発光素子、及び該発光素子から出射された光を受光する受光素子を備え、該受光素子によって受光された光の強度に応じたレベルの電気信号を出力するものであって、
    上記第1検出子は、
    上記供給手段によって供給されたシートが当接される第1被当接部と、
    上記第1被当接部にシートが当接されることによって、上記光路を開放する第9位置から当該光路上の第10位置へ移動する第1遮蔽部と、を備え、
    上記第2検出子は、
    上記供給手段によって供給されたシートが当接される第2被当接部と、
    上記第2被当接部にシートが当接されることによって、上記光路を開放する第11位置から当該光路上の第12位置へ移動する第2遮蔽部と、を備え、
    上記第1遮蔽部は、上記第10位置に配置されたときに、上記発光素子から出射された光の一部を透過させ、
    上記第2遮蔽部は、上記第12位置に配置されたときに、上記発光素子から出射された光の一部を透過させる請求項1に記載のシート搬送装置。
  8. 上記搬送向きにシートを送る第1向き、又は該第1向きとは反対の第2向きへ上記第1ローラ対を回転させる制御手段を更に備え、
    上記判断手段は、上記タイミング差が第1閾値以上であるか否かを判断し、
    上記制御手段は、上記第1ローラ対を上記第1向きへ回転させる前に、上記タイミング差が上記第1閾値以上であると上記判断手段によって判断されたことを条件として、上記第1ローラ対を上記第2向きへ回転させ、上記タイミング差が上記第1閾値未満であると上記判断手段によって判断されたことを条件として、上記第1ローラ対を停止させる請求項1から7のいずれかに記載のシート搬送装置。
  9. 上記搬送路から排出されたシートが載置される排出部と、
    上記処理手段よりも上記搬送向きの下流側に設けられ、上記搬送路に沿ってシートを搬送する第2ローラ対と、を更に備え、
    上記制御手段は、上記第1向き又は上記第2向きへ上記第1ローラ対及び上記第2ローラ対を同時に回転させる請求項8に記載のシート搬送装置。
  10. 上記判断手段は、上記タイミング差が上記第1閾値よりも大きい第2閾値以上であるか否かを更に判断し、
    上記制御手段は、上記タイミング差が上記第1閾値以上で且つ上記第2閾値未満であると上記判断手段によって判断されたことを条件として、上記第1ローラ対及び上記第2ローラ対を上記第2向きへ回転させ、上記タイミング差が上記第2閾値以上であると上記判断手段によって判断されたことを条件として、上記第1ローラ対及び上記第2ローラ対を上記第1向きへ回転させ、
    上記処理手段は、上記タイミング差が上記第2閾値以上であると上記判断手段によって判断されたことを条件として、上記所定の処理を中止する請求項9に記載のシート搬送装置。
  11. 情報を表示する表示手段を更に備え、
    上記判断手段は、上記タイミング差が上記第2閾値よりも大きい第3閾値以上であるか否かを更に判断し、
    上記制御手段は、上記タイミング差が上記第2閾値以上で且つ上記第3閾値未満であると上記判断手段によって判断されたことを条件として、上記第1ローラ対及び上記第2ローラ対を上記第1向きへ回転させ、上記タイミング差が上記第3閾値以上であると上記判断手段によって判断されたことを条件として、上記供給手段、上記第1ローラ対及び上記第2ローラ対を停止させ、
    上記処理手段は、上記タイミング差が上記第2閾値以上で且つ上記第3閾値未満であると上記判断手段によって判断されたことを条件として、上記所定の処理を中止し、
    上記表示手段は、上記タイミング差が上記第3閾値以上であると上記判断手段によって判断されたことを条件として、上記搬送路からのシートの除去を指示する旨の情報を表示する請求項10に記載のシート搬送装置。
  12. 上記制御手段は、上記供給手段によるシートの供給が開始されてから上記判断手段による判断が行われるまでの間、上記第1ローラ対及び上記第2ローラ対を停止させる請求項8から11のいずれかに記載のシート搬送装置。
  13. 請求項1から12のいずれかに記載のシート搬送装置を備え、
    上記処理手段は、上記所定の処理として、上記搬送路に沿って搬送されるシートに画像を記録する記録部である画像記録装置。
  14. 請求項1から12のいずれかに記載のシート搬送装置を備え、
    上記処理手段は、上記所定の処理として、上記搬送路に沿って搬送されるシートの画像を読み取る読取部である画像読取装置。
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