JP2010035736A - 玉縁縫いミシンのコーナーメス機構 - Google Patents

玉縁縫いミシンのコーナーメス機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2010035736A
JP2010035736A JP2008200526A JP2008200526A JP2010035736A JP 2010035736 A JP2010035736 A JP 2010035736A JP 2008200526 A JP2008200526 A JP 2008200526A JP 2008200526 A JP2008200526 A JP 2008200526A JP 2010035736 A JP2010035736 A JP 2010035736A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
corner
knife
cloth
corner knife
cut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008200526A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Hirasawa
裕 平澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Juki Corp filed Critical Juki Corp
Priority to JP2008200526A priority Critical patent/JP2010035736A/ja
Priority to CN200910162122XA priority patent/CN101643978B/zh
Priority to EP09167124.8A priority patent/EP2154282B1/en
Publication of JP2010035736A publication Critical patent/JP2010035736A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B19/00Programme-controlled sewing machines
    • D05B19/02Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit
    • D05B19/12Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit characterised by control of operation of machine
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B3/00Sewing apparatus or machines with mechanism for lateral movement of the needle or the work or both for making ornamental pattern seams, for sewing buttonholes, for reinforcing openings, or for fastening articles, e.g. buttons, by sewing
    • D05B3/10Sewing apparatus or machines with mechanism for lateral movement of the needle or the work or both for making ornamental pattern seams, for sewing buttonholes, for reinforcing openings, or for fastening articles, e.g. buttons, by sewing for making piped openings
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B37/00Devices incorporated in sewing machines for slitting, grooving, or cutting
    • D05B37/04Cutting devices
    • D05B37/06Cutting devices with oscillating tools
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05DINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES D05B AND D05C, RELATING TO SEWING, EMBROIDERING AND TUFTING
    • D05D2305/00Operations on the work before or after sewing
    • D05D2305/08Cutting the workpiece

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

【課題】必要に応じたコーナーメスを容易に選択可能とする。
【解決手段】鉛直軸回りに取付角度が異なるものを含む複数のコーナーメス101〜104を有し、これらのコーナーメスを左右方向に沿って並べて保持するコーナーメス保持体105と、コーナーメス保持体を左右方向に沿って移動させるメス選択用アクチュエータ121と、各コーナーメスを昇降させる切断用アクチュエータ131,132と、各コーナーメスについて、布送り方向を基準に向きが対称で取付角度が等しいコーナーメスの組合せの中から、いずれか一つの組合せを選択してコーナー切れ目を形成する動作制御手段とを備えることを特徴としている。
【選択図】図8

Description

本発明は、斜め切れ目の形成を行う玉縁縫いミシンのコーナーメス機構に関する。
玉縁縫いミシンは、例えば、スーツのポケットの開口部等に多く施される玉縁縫いを行うためのミシンであって、身生地の上に玉布を重ねた状態で平行な二本の縫い目とそれらに平行であって二本の縫い目の間に形成される直線切れ目とを形成し、さらに、直線切れ目の両端部において、直線切れ目の端部から各縫い目の端部までの間に形成される一対の斜め切れ目からなるコーナー切れ目の形成を行う。
そして、コーナーメス機構は、上記玉縁縫いミシンに搭載され、上記コーナー切れ目の形成を行う。
従来のコーナーメス機構は、直線切れ目を挟んだ両側に形成される一対の斜め切れ目をそれぞれ形成するための一対のコーナーメスと、当該一対のコーナーメスを布送り方向に沿って移動させるベルト機構と、当該一対のコーナーメスの一方を他方に対して布送り方向に沿って移動させるアクチュエータと、一対のコーナーメスを昇降させるアクチュエータとを備え、各コーナーメスは上下方向の軸回りに取付角度を手動調節可能となっている
(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−107473号公報
ところで、上記玉縁縫いミシンでは、図15に示すように、断面逆さT字状のバインダーの立板に沿って玉布Bの両端部Brが立ち上げられた状態で直線切れ目と直線縫い目の形成が行われる。そして、直線切れ目と直線縫い目の形成後、それらの両端部において、下方から各コーナーメスを突き上げてコーナー切れ目の形成が行われることとなる。
その際、コーナーメスは、玉布の立ち上げられた両端部に刃先が接する場合があり、玉布の材質(硬さや伸縮性)によっては切断されてしまう場合があった。
かかる切断は、図16(A)に示すように、コーナーメスの取付角度θbが直線縫い目に対して大きくなれば、刃先Wの方がメス背面Gより玉布の立ち上がり部Brに近いために生じやすく、図16(B)に示すように、コーナーメスの取付角度θsが直線縫い目に対して小さくなれば(平行に近づけば)、刃先Wよりメス背面Gの方が玉布の立ち上がり部Brに近く、刃先Wと玉布の立ち上がり部Brが離れるため生じにくくなる傾向にある。
また、図17(A)に示すように、コーナーメスの刃先角度θesが小さくなれば、刃先Wの方がメス背面Gより玉布の立ち上がり部Brに近いため生じやすく、図17(B)に示すように、コーナーメスの刃先角度θebが大きくなれば、刃先Wよりメス背面Gの方が玉布の立ち上がり部Brに近く、刃先Wと玉布の立ち上がり部Brが離れるため生じにくくなる傾向にある。
従って、コーナーメスの取付角度を小さくしたり、刃先角度を大きくしたりすることで切断防止を図ることが可能である。
しかしながら、コーナー切れ目により形成される三角部分は後工程において折り返されるので、折り返されてから生地がプレスされると、生地厚などによっては三角部分に従ってふくらみを生じる。従って、コーナーメスの取付角度を直線縫い目に対して小さくすると三角部分が大きくなり、そのふくらみが目立ちやすくなり、外観を損なう場合があるので、使用する布質によっては、コーナーメスの取付角度を大きくする必要があった。
また、布質によっては(例えば、布が厚い、堅い、伸縮しやすい等)、コーナーメスの刃先角度が大きくなると切断が良好に行えなくなる場合があり、コーナーメスの刃先角度を小さくする必要があった。
このように布質によっては、玉布の立ち上げ部の保護を図る必要がある場合とそうでない場合とがあり、種々の要求に応えるために、各コーナーメスの取付角度を調節したり、刃先角度が異なるものと交換したりする必要があるが、従来のコーナーメス機構は、取付角度の調節もコーナーメスの交換も、その都度、全て手作業で行う必要があり、煩雑に過ぎるという問題があった。
本発明は、必要時に、簡易且つ迅速に玉布の立ち上げ部の切断防止に対応可能とすることをその目的とする。
請求項1記載の発明は、身生地及び玉布に布送り方向に沿って形成された二本の直線縫い目のそれぞれの端部とそれらの間の一本の直線切れ目の端部との間に形成される一対の斜め切れ目からなるコーナー切れ目を形成するコーナーメス機構において、前記一対の斜め切れ目に対応する一対のコーナーメスの各々について、前記身生地の載置面に対して垂直な軸回りに取付角度が異なるものを含む少なくとも二以上のコーナーメスを有し、全ての前記コーナーメスを前記載置面に平行であって前記布送り方向に対して垂直な方向に沿って並べて保持するコーナーメス保持体と、前記コーナーメス保持体を前記各コーナーメスの並び方向に沿って移動させるメス選択用アクチュエータと、前記作業台の上面に垂直な方向に沿って昇降させる切断用アクチュエータと、前記各コーナーメスについて、前記布送り方向を基準に向きが対称で取付角度が等しいコーナーメスの組合せの中から、いずれか一つの組合せを選択してコーナー切れ目を形成する動作制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、身生地及び玉布に布送り方向に沿って形成された二本の直線縫い目のそれぞれの端部とそれらの間の一本の直線切れ目の端部との間に形成される一対の斜め切れ目からなるコーナー切れ目を形成するコーナーメス機構において、前記一対の斜め切れ目に対応する一対のコーナーメスの各々について、刃先角度が異なるものを含む少なくとも二以上のコーナーメスを有し、全ての前記コーナーメスを前記載置面に平行であって前記布送り方向に対して垂直な方向に沿って並べて保持するコーナーメス保持体と、前記コーナーメス保持体を前記各コーナーメスの並び方向に沿って移動させるメス選択用アクチュエータと、前記作業台の上面に垂直な方向に沿って昇降させる切断用アクチュエータと、
前記各コーナーメスについて、前記布送り方向を基準に向きが対称で前記刃先角度が等しいコーナーメスの組合せの中から、いずれか一つの組合せを選択してコーナー切れ目を形成する動作制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明と同様の構成を備えると共に、前記コーナーメスの組合せの選択を設定する操作部を備えることを特徴とする。
請求項1記載の発明では、コーナー切れ目を構成する一方の斜め切れ目に対応するコーナーメスと、他方の斜め切れに対応するコーナーメスとのそれぞれについて、取付角度が異なるものを複数備え、メス選択用アクチュエータによりそれらを選択可能とすると共に、動作制御手段により、対称な取付角度となるコーナーメスを組み合わせると共に当該組合せを選択して切断を実行する。このため、玉布の切断を防止可能とする取付角度の組合せでコーナー切れ目を形成する場合と、布地の質に応じて他の取付角度の組合せでコーナー切れ目を形成する場合とを選択することが可能となる。また、それらの選択は選択用アクチュエータの制御により行われるので、角度調節の手作業を不要とし、煩雑性を解消し、用意且つ迅速に切り替えが可能となる。
請求項2記載の発明では、コーナー切れ目を構成する一方の斜め切れ目に対応するコーナーメスと、他方の斜め切れに対応するコーナーメスとのそれぞれについて、刃先角度が異なるものを複数備え、メス選択用アクチュエータによりそれらを選択可能とすると共に、動作制御手段により、同一の刃先取付角度となるコーナーメスを組み合わせると共に当該組合せを選択して切断を実行する。このため、玉布の切断を防止可能とする刃先角度の組合せでコーナー切れ目を形成する場合と、布地の質に応じて他の刃先角度の組合せでコーナー切れ目を形成する場合とを選択することが可能となる。また、それらの選択は選択用アクチュエータの制御により行われるので、コーナーメスの交換の手作業を不要とし、煩雑性を解消し、用意且つ迅速に切り替えが可能となる。
請求項3記載の発明は、コーナーメスの組合せの選択を設定する操作部を備えるので、当該操作部からの設定操作により、より用意且つ迅速にコーナーメスの組合せの切り替えが可能となる。
(玉縁縫いミシンが行う玉縁縫いに関する説明)
以下、本発明の実施の形態である玉縁縫いミシン10について図1乃至図13に基づいて説明する。図1は玉縁縫いミシン10の全体の概略構成を示す斜視図である。なお、本実施の形態においては、各図中に示したXYZ軸を基準にしてそれぞれの方向を定めるものとし、Z軸方向は後述するセンターメスの上下動方向と一致し、縫製作業を行う平面はZ軸方向と垂直となり、当該作業平面に平行であって布送りが行われる方向をX軸方向とし、作業平面に平行であってX軸方向に直交する方向をY軸方向とする。
図2は長方形形状のポケット開口部、図3は斜め形状のポケット開口部を形成する玉縁縫いにおけるセンターメスによる直線状の切れ目Sとコーナーメスによる斜め切れ目VFL,VFR,VRL,VRRと二本針による直線縫い目TL,TRの配置の関係を示す説明図であり、ポケット開口部を形成する玉縁縫いは図2と図3に示す二種類の方式で行うことができる。図示のように、縫製時における布送り方向Fの進行方向を布送り方向前側、その逆方向を布送り方向後側とし、Y軸方向に沿った一方の方向であって布送り方向を向いて左手となる方向を左側、Y軸方向に沿った他方の方向であって布送り方向を向いて右手となる方向を右側として以下の説明を行うこととする。
玉縁縫いミシン10は、二本針41,41により形成される二本の平行な直線縫い目TL,TRにより身生地Mに対して玉布Bを縫着すると共にこれらの布地の送り方向Fに沿ったポケット穴となる直線状の切れ目Sと当該切れ目Sの両端部に一対の斜め切れ目からなる略V字状のコーナー切れ目とを形成するミシンである。
長方形形状のポケット開口部を形成する玉縁縫いでは、両方の直線縫い目の前後の端部がいずれも布送り方向について揃った状態で形成される。
一方、斜め形状のポケット開口部を形成する玉縁縫いでは、いずれか一方の直線縫い目(図3では右側の縫い目TR)の前後の端部のそれぞれが他方の直線縫い目の前後の端部よりも前側に位置するように形成される。ここで、直線縫い目TRの後側端部から直線縫い目TLの後側端部までの布送り方向のズレ量を後側の偏差CRといい、直線縫い目TRの前側端部から直線縫い目TLの前側端部までの布送り方向のズレ量を前側の偏差CFというものとする。
そして、図2に示す玉縁縫いでは、直線切れ目Sの前側端部FEから右側の直線縫い目TRの前側端部にかけて斜め切れ目VFRが形成され、直線切れ目Sの前側端部FEから左側の直線縫い目TLの前側端部にかけて斜め切れ目VFLが形成される。さらに、直線切れ目Sの後側端部REから右側の直線縫い目TRの後側端部にかけて斜め切れ目VRRが形成され、直線切れ目Sの後側端部REから左側の直線縫い目TLの後側端部にかけて斜め切れ目VRLが形成される。
また、図3に示す玉縁縫いでは、直線切れ目Sの前側端部から右側の直線縫い目TRの前側端部にかけて斜め切れ目VFRが形成され、直線切れ目Sの前側端部から左側の直線縫い目TLの前側端部にかけて斜め切れ目VFLが形成される。さらに、直線切れ目Sの後側端部から右側の直線縫い目TRの後側端部にかけて斜め切れ目VRRが形成され、直線切れ目Sの後側端部から左側の直線縫い目TLの後側端部にかけて斜め切れ目VRLが形成される。なお、コーナー切れ目を構成する斜め切れ目VFR、VFLは、VFRの方が布送り方向における長さが偏差CFだけ長くなるように設定されており、コーナー切れ目を構成する斜め切れ目VRR、VRLは、VRLの方が布送り方向における長さが偏差CRだけ長くなるように設定されている。
玉縁縫いミシン10は、ポケット開口部を形成する玉縁縫いを行う際に、上記図2に示す方式と図3に示す方式の二種類を選択的に実行することを可能としている。
なお、この玉縁縫いミシン10は、前端部と後端部のいずれにも偏差を設けない縫い、つまり二本の直線縫い目が前後にズレのない長方形状の開口を形成する玉縁縫いを実行することも可能であることはいうまでもない。
(玉縁縫いミシンの全体構成)
そして、当該玉縁縫いミシン10は、縫製の作業台となるミシンテーブル11と、ミシンテーブル11に配置されたミシンフレーム12と、身生地M及び玉布Bからなる布地の送りを行う布送り機構としての大押さえ送り機構20と、身生地Mの上側で玉布Bを上方から押さえるバインダー30と、バインダー30の布送り方向Fにおける前端部近傍で切れ目Sの両側に針落ちを行う縫い目形成機構としての針上下動機構40と、各縫い針41の布送り方向Fの前側で動メスとしてのセンターメス51を昇降させて重ねて載置される身生地M及び玉布Bからなる被縫製物に切れ目Sを形成する動メス機構としてのセンターメス機構50と、直線状の切れ目S(以後、直線切れ目Sとも称する)の両端に略V字状の切れ目Vを形成するコーナーメス機構100と、上記各部の制御を行う動作制御手段80とを備えている。
以下各部を詳説する。
(ミシンテーブル及びミシンフレーム)
ミシンテーブル11はその上面がX−Y平面に平行であって、水平な状態で使用される。このミシンテーブル11の上面は布の送り方向F即ちX軸方向に沿って長い長方形状に形成され、当該上面に身生地M及び玉布Bが載置されて縫製が行われる。つまり、テーブル11の上面が載置面として機能する。
そして、かかるミシンテーブル11上に大押さえ送り機構20とバインダー30とが配置され、ミシンテーブル11の下側にコーナーメス機構100が配置されている。
また、ミシンテーブル11における二つの縫い針41,41の下方の位置には針板13が設けられている。この針板13には二本針41,41の各々に対応する針穴が設けられており、各針穴の下側には図示しない水平釜がそれぞれ設けられている。つまり、各縫い針41,41のそれぞれに挿通された縫い糸は、それぞれ針板13の下側で対応する各水平釜に捕捉され、水平釜から繰り出される下糸に絡められて縫製が行われるようになっている。
さらに、針板13の二つの針穴のほぼ中間であって布送り方向Fの前側にはセンターメス51が挿入されるスリットが形成され、当該スリットの内側にはセンターメス51との協働により布地を切断する図示しない固定メスが配置されている。
ミシンフレーム12は、ミシンテーブル11の長手方向中間位置のすぐ脇に配置されたベッド部12aとベッド部から立設された縦胴部12bと縦胴部12bの上端部からY軸方向に沿って延設されたアーム部12cとからなり、アーム部12c内に針上下動機構40とセンターメス機構50の主要構成が格納されている。また、アーム部12cの先端側下端部から二本針41,41とセンターメス51とが垂下支持されている。
(針上下動機構)
図4は針上下動機構40の斜視図である。針上下動機構40は、二本針を構成する二つの縫い針41,41と、各縫い針41を個別に下端部に保持する二本の針棒42と、各針棒42を上下動可能に支持する支持枠49と、二本の針棒42を同時に保持する針棒抱き44と、縫い針上下動の駆動源となるミシンモータとしてのミシン主軸モータ45と、ミシン主軸モータ45(図11)により回転駆動を行うミシン主軸46と、ミシン主軸46の一端部に固定連結され回転運動を行う回転錘47と、回転錘47の回転中心から偏心した位置に一端部が連結されると共に他端部が針棒抱き44に連結されたクランクロッド48とを有している。
また、ミシン主軸46も、アーム部12cの内部でY軸方向に沿って回転可能に支持されており、ミシン主軸モータ45により全回転の回転駆動力が付与される。ミシン主軸46が回転されると、回転錘47も同様に回転を行い、クランクロッド48の一端部はミシン主軸46を中心として円運動を行い、他端部では、一端部側の円運動のZ軸方向の移動成分のみが針棒抱き44に伝達されて各針棒42が往復上下動を行うようになっている。
さらに、針棒抱き44には、各針棒42,42の保持と解放を切り替え可能なラッチ機構(図示略)が内蔵されており、支持枠49の上端部には各針棒42の保持と解放を切り替え可能な図示しない保持機構が内蔵されている。また、ラッチ機構と保持機構とは外部から所定の操作を加えることで針棒42の保持と解除とを切り替えることが可能であり、各機構に切り替え操作を加える針切り替えソレノイド43(図11参照)が支持枠49に併設されている。
かかる針切り替えソレノイド43により、両針棒42,42がラッチ機構に保持された状態と、一方の針棒42がラッチ機構に保持されて他方の針棒42が保持機構に保持された状態と、一方の針棒42が保持機構に保持されて他方の針棒42がラッチ機構に保持された状態とを切り替え可能となっており、何れの状態においても針棒抱き44に保持された針棒は上下動し、ラッチ機構に保持された針棒は上死点近傍で停止するようになっている。
斜め形状の玉縁縫いを行う際には、上記三つの保持状態を所定のタイミングで切り替えることにより、左右の直線縫い目TL,TRについて、前後の端部において布送り方向に偏差を生じるように形成することを可能としている。
また、各針棒42,42は、それぞれ縫い針41,41をY軸方向に沿って位置調節可能に保持している。これにより、前述した直線縫い目TL,TRのY軸方向における間隔を調節可能としている。なお、かかる調節は、通常、直線縫い目TL,TRのそれぞれが直線切れ目Sに対して等距離となるように行われる。
(センターメス機構)
図5は針上下動機構40及びセンターメス機構50の切断可能状態の斜視図である。
センターメス機構50は、上下動により直線状の切れ目Sを形成するセンターメス51と、針板13の下に固定されると共にセンターメス51に摺接して布地B、Mの切断を促す図示しない固定メスと、センターメス51を下端部に備えると共にアーム部12c内でZ軸方向に沿って滑動可能に支持されたメス棒52と、センターメス51の上下動を行うステッピングモータであるメスモータ57と、メスモータ57の出力軸57bに対して偏心して装着された偏心カム58を介してメス棒52に上下動駆動力を伝達する複数のリンク体59と、センターメス51の切断可能状態(下位置)と切断規制状態(上位置)との切り替え動作の駆動源となるアクチュエータとしてのエアシリンダ65と、エアシリンダ65の突出時のプランジャを所定位置で停止させるストッパ68とを備えている。
上記センターメス機構50は、エアシリンダ65が後退位置(図5の状態)のときに、メスモータ57の回転駆動力をセンターメス51への上下の往復動作に変換して伝達する切断可能状態とし、エアシリンダ65が前進位置(図示略)のときに、メスモータ57の回転駆動力をセンターメス51へ伝達しない切断規制状態に切り替えることができる。
エアシリンダ65が後退した状態で上記メスモータ57が回転駆動を行うと、Y軸方向に向けられた出力軸57bに装備された偏心カム58により複数のリンク体59を介してメス棒52及びセンターメス51を上下動させて切断動作が行われる。
一方、エアシリンダ65が前進した状態にある時には、複数のリンク体59はメスモータ57の動力がメス棒52まで伝えられない配置とされ、且つセンターメス51が針板13よりも上方に待避した状態が維持される。
従って、エアシリンダ65の駆動により、センターメス51の切断可能状態と切断規制状態とが切り替えられるようになっている。
(バインダー)
バインダー30は、長尺状平板である底板部31と、底板部31の長手方向に沿ってその上面に垂直に立設された立板部32と、立板部32の布送り方向前側端部に、センターメス51を回避して玉布Bを案内する案内部材33と、玉布Bの幅方向の両端部が立板部32の両面に沿って立ち上げられた状態でそれぞれ送られるように案内する縦ガイド(図示略)とを備えている。
上記バインダー30は、エアシリンダを備える図示しない支持機構に支持されており、非使用時には図1に示すように二本針41,41の針下の位置から離れて待避されている。そして、使用時には、エアシリンダの駆動により針板位置にセットされるようになっている。
底板部31は、長方形状に形成され、使用時において、その長手方向がX軸方向に平行になるように且つ、その底面がミシンテーブル11の上面に正対して載置されるように支持されている。また、底板部31の布送り方向先端部には、二つの縫い針41,41がそれぞれ針落ちを行うための略U字状の切り欠き(図示略)が形成されている。
立板部32は、案内部材33の近傍の部分を除いてその全体が平板状であり、底板部31の上面において、当該底板部31の幅方向(Y軸方向)の中間位置に、底板部31と長手方向を揃えた状態で、垂直に立設されている。即ち、バインダー30は、底板部31と立板部32とがその長手方向から見て逆さのT字状となるように一体形成されている。
そして、玉布Bは、針板13上において身生地Mの上側に重ねてセットされると、上方からバインダー30が載置され、玉布Bの幅方向(図2における左右方向)の両端部を折り返して底板部31の幅方向両端部から上方に立ち上げ、さらに、玉布Bの幅方向両端部をそれぞれ立板部32の両側の側面にそれぞれ沿わせるようにして、後述する大押さえ21,21により保持される。即ち、立板部32の一方の側面から底板部31を介して他方の側面32まで玉布Bを沿わせた状態とされる。このように、バインダー30に玉布Bを巻き付けるようにセットした状態で、玉布B及び身生地Mを送りつつ、立板部32の両側で二本針41,41により縫製を行うと共にセンターメス51の上下動により直線状の切れ目Sを形成する。
また、バインダー30の布送り方向Fのすぐ前側には、センターメス51により切り裂かれてしまわないように、案内部材33が設けられている。かかる案内部材33は、同方向Fに向かって二又に分岐して平面視形状が略V字状となるように形成されている。そして、かかる形状により、布送りの際に玉布Bの幅方向両端部はそれぞれ立板部32から離間する方向に誘導されて、センターメス51を回避する方向に案内される。
(大押さえ送り機構)
大押さえ送り機構20は、バインダー30にセットされた玉布Bの幅方向両側で身生地Mを上方から押さえる大押さえ21,21と、これらの大押さえ21,21を支持する支持体22と、支持体22を介して大押さえ21,21を上下に移動させる図示しないエアシリンダと、各大押さえ21,21に内蔵されて互いに内側に進出することで玉布Bの幅方向両端部をそれぞれバインダー30の底板部31の上側に折り込む図示しない折り込み板と、大押さえ21,21により押さえた玉布B及び身生地Mを支持体22を介して布送り方向Fに移動させる送り駆動手段としての押さえモータ23(図11)とを備えている。
各大押さえ21,21は、それぞれ長方形状の平板であり、それぞれが長手方向をX軸方向に沿わせた状態で支持体22に支持されている。また、各大押さえ21,21はその平板面がX−Y平面に平行となるように支持されている。そして、エアシリンダの駆動により上下の二位置に切り替え可能であり、上位置の時にはミシンテーブル11の上面から離間し、下位置でミシンテーブル11の上面高さとなる。また、二つの大押さえ21,21は、その間に、少なくともバインダー30の立板部32を通すことができるようにY軸方向について離間した状態で支持されている。
支持体22は、ミシンテーブル11上においてX軸方向に沿って移動可能に支持されており、支持する二つの大押さえ21,21が二本針41,41の上下動経路の外側を通過するように配置されている。また、支持体22は、図示しないボールネジ機構を介して押さえモータ23により駆動されるようになっている。
(コーナーメス機構)
図6はコーナーメス機構100の斜視図、図7は各コーナーメス101〜104の装備状態を示す拡大斜視図、図8は上下動を行うコーナーメス101〜104の選択動作を示す説明図である。なお、図6では、後述する各コーナーメス機構100A,100Bが四つのコーナーメス101〜104の内の二つを取り外した状態を図示している。
コーナーメス機構100は、布送り方向に沿って並んで設けられた二つのコーナーメス機構100A,100Bから構成される。
そして、コーナーメス機構100A,100Bは、いずれも、ミシンテーブル11の下方であって大押さえ送り機構20による大押さえ21,21の通過経路上であってセンターメス51よりも布送り方向前側に配置されており、大押さえ送り機構20により搬送されてきた玉布B及び身生地Mを下方から一対のコーナーメスにより突き通すことで直線状の切れ目Sの両端となる位置に略V字状の切れ目を形成する。
各コーナーメス機構100A,100Bは布送り方向Fに沿って並んで配設され、コーナーメス機構100Aがコーナーメス機構100Bよりも後方に配置されている。つまり、一方のコーナーメス機構100Aは直線切れ目Sの後方端部側に一対の斜め切れ目を形成し、他方のコーナーメス機構100Bは直線切れ目Sの前方端部側に一対の斜め切れ目を形成するためのものである。そして、コーナーメス機構100Bのみがユニット移動モータ90(図11参照)により布送り方向Fに沿って移動位置決め可能にテーブル11に対して装備されている。以下、二つのコーナーメス機構を区別して説明する場合には、コーナーメス機構100Aを「固定側」といい、コーナーメス機構100Bを「移動側」と称する場合があるものとする。
なお、コーナーメス機構100Aとコーナーメス機構100Bとは、互いにY−Z平面を基準に鏡面対称となるほぼ同一の構造を採っているため、その詳細説明はコーナーメス機構100Bについてのみ行い、鏡面対称構造であるコーナーメス機構100Aの各構成については同符号を付して説明を省略することとする。
コーナーメス機構100Bは、左右で二種類ずつの四つのコーナーメス101,102,103,104と、テーブル11の下面側に配設された丸棒状の一対のガイド軸14に支持されたコーナーメス保持体としてのユニット本体105と、ユニット本体105の後方側面に形成された凹部105a内においてY軸方向に沿って移動可能に支持されると共に各コーナーメス101〜104を保持するブロック状の構造体であるインデックス106と、インデックス106をY軸方向に沿って移動位置決めするコーナーメスの選択機能を有する横送り機構としてのインデックス移動機構120と、インデックス移動機構120との協働によりコーナーメスを選択して上下動させる上下動機構130とを備えている。
ユニット本体105は枠状であって、Y軸方向の一端部で一対のガイド軸14を挿通した状態で支持されている。また、ユニット本体105の後側となる一側面に凹部105aが形成され、当該凹部105aの内側にインデックス106が配置されている。なお、コーナーメス機構100Aのユニット本体105は固定支持されているが、コーナーメス機構100Bのユニット本体105は、図示しないベルト送り機構又はボールネジ機構を介してユニット移動モータ90の駆動によりX軸方向に任意の位置に位置決め可能となっている。かかるユニット移動モータ90及びベルト送り機構又はボールネジ機構等の直動機構により縦送り機構が構成されている。なお、ユニット移動モータ90としては、リニアモータを採用しても良い。
インデックス106にはそのY軸方向の一側面上からY軸方向に沿って延出された上下二つの支持桿106aが固定装備され、これらがユニット本体105側に設けられた挿入穴に挿入されることで、インデックス106がユニット本体105に対してY軸方向に沿って移動可能に支持された状態を実現している。
インデックス106の上面には、四つのコーナーメスの取付台107,108,109,110がY軸方向に沿って一列に並んで設けられ、各取付台107〜110は、個別にコーナーメス101〜104を保持している。これら各取付台107〜110は、図示しない締結ネジを弛めることで各コーナーメス101〜104のZ軸回りの角度調節と(図9(A)参照)、歯先の向けられた傾斜角度とを手作業により調節すること(図9(B)参照)が可能となっている。各コーナーメス101〜104はZ軸回りの角度調節により直線切れ目Sに対する斜め切れ目の形成傾斜角度(取付角度)が決定され、歯先の向けられた傾斜角度の調節により斜め切れ目の切断長が決定される。
図8(B)に示すように、右側の二つのコーナーメス101,102は、直線切れ目Sに対して右側に形成される斜め切れ目を形成するためのものであり、いずれもZ軸回りで前方に向かって右寄りとなる方向に傾斜しているが、コーナーメス102の方が斜め切れ目の切断長が長くなるように傾けられている。また、各コーナーメス101,102により形成される斜め切れ目のY軸方向における幅h1とh2とは等しくなるようにZ軸回りの取付角度が調整されている。従って、コーナーメス101のZ軸回りの取付角度θ1はコーナーメス102の取付角度θ2よりも大きくなっている。
左側の二つのコーナーメス103,104は、直線切れ目Sに対して左側に形成される斜め切れ目を形成するためのものであり、いずれも前方に向かって左寄りとなる方向に傾斜しているが、コーナーメス104の方が斜め切れ目の切断長が長くなるように傾けられている。また、各コーナーメス101,102の場合と同じように、各コーナーメス103,104により形成される斜め切れ目のY軸方向における幅h1とh2とは等しくなるようにZ軸回りの傾斜角度が調整されている。従って、コーナーメス103のZ軸回りの取付角度θ3はコーナーメス104の取付角度θ4よりも大きくなっている。
なお、コーナーメス103の取付角度θ3の大きさはコーナーメス101の取付角度θ1と等しく且つその向きが左右で対称となるように設定されており、コーナーメス104の取付角度θ4の大きさはコーナーメス102の取付角度θ2と等しく且つその向きが左右で対称となるように設定されている。
また、各コーナーメス101〜104は、図10に示すように(図10では101,102のみを図示)、その上端部が尖鋭に形成されており、片側の側端部が長手方向のほぼ全長に渡って鋭利に研がれて刃部Eが形成されている。そして、各コーナーメス101〜104は、その刃部Eを外側に向けた状態(左右で対をなす他方のコーナーメスの逆側に刃部Eを向けた状態)で上方に移動して切断が行われる。なお、各コーナーメス101〜104において、刃部Eの上方から見た先端角度を刃先角度θeというものとする。各コーナーメス101〜104はいずれも刃先角度θeは等しくなっている。
コーナーメス101〜104は、その取付角度(上方からも見て布送り方向Fに対してなす角度)が0〜90°の範囲において、大きくなればなるほど切断時に刃部Eに接触することのある玉布Bの両側端の立ち上げ部の不慮の切断を生じやすくなる。従って、切れやすい布質の玉布Bを被縫製物とする場合には、取付角度が小さいコーナーメス102,104を使用することが切断防止の観点からは望ましい。従って、後述するコーナーメス機構100による切断制御の際には、玉布Bの両側端部の切断防止の際には、上記コーナーメス102,104が選択される。
さらに、各取付台107〜110は、その下側にZ軸方向に沿った摺動軸(図示略)を有しており、当該軸の摺動によりインデックス106に対して上下動可能に支持されている。そして、当該各摺動軸の下端部には前方に突出した係合突起である昇降ブラケット107a〜110aが形成されている。これら各昇降ブラケット107a〜110aは、インデックス106の前面よりも前方まで突出しており、後述する上下動機構130がこれらの昇降ブラケット107a〜110aを介して各コーナーメス101〜104を上下動させるようになっている。
インデックス移動機構120は、ユニット本体105の上部に固定装備されたメス選択用アクチュエータとしてのインデックスモータ121と、インデックスモータ121により回転駆動されるネジ軸122と、このネジ軸122にボールネジを介して接続された移動体123とを備えている。
ネジ軸122はY軸方向に沿った状態でユニット本体105の上面に回転可能に支持されており、その一端部がカップリングを介してインデックスモータ121の出力軸に連結されている。
移動体123は、インデックス106のY軸方向一端部から延出されたアーム部106bに保持されている。これにより、ネジ軸122がインデックスモータ121により回転駆動されると、移動体123がボールネジ機構の作用によってネジ軸122の長手方向(Y軸方向)に移動力を受けてインデックス106のY軸方向移動が行われる。
かかるインデックス移動機構120によるインデックス106のY軸方向移動は、後述する上下動機構130が上下動させる一対のコーナーメスを各コーナーメス101〜104の中から選択する際に使用されると共に、選択されたコーナーメスによる斜め切れ目の形成位置をY軸方向について位置調節する際にも使用される。
上下動機構130は、直線切れ目Sの右側に斜め切れ目を形成するためにコーナーメスを上昇させる切断用アクチュエータとしての第1のエアシリンダ131と、直線切れ目Sの左側に斜め切れ目を形成するためにコーナーメスを上昇させる切断用アクチュエータとしての第2のエアシリンダ132と、各エアシリンダ131,132の出力軸に設けられて前述した昇降ブラケット107a〜110aに選択的に係合可能な係合部材としてのシリンダブラケット133,134とを備えている。
各エアシリンダ131,132はその動作方向がZ軸方向に並行になるようにユニット本体105に装備されている。
各シリンダブラケット133,134は、円柱の軸方向中間部のみを小径化して形成される鼓状の部材であって、その中心線をZ軸方向に向けた状態で各エアシリンダ131,132の出力軸に装備されている。そして、インデックス106がY軸方向に沿って移動する際に、各昇降ブラケット107a〜110aの先端部が各シリンダブラケット133,134の小径化された部位の間を通過するように、各エアシリンダ131,132及び各シリンダブラケット133,134がユニット本体105に配置されている。
つまり、インデックス106がY軸方向に沿って移動を行うと、各昇降ブラケット107a〜110aはその並び順で各シリンダブラケット133,134の小径部の間を通過することとなるので、動作対象となるコーナーメスの昇降ブラケットがシリンダブラケット133又は134の小径部の間で停止するようにインデックス移動機構120のインデックスモータ121を制御することで、所定の昇降ブラケットとシリンダブラケットとが係合し、第1又は第2のエアシリンダ131,132の駆動により所定のコーナーメスを昇降動作させることが可能となる。
また、ユニット本体105の下面には、インデックス106が(1)コーナーメス101の昇降ブラケット107aがシリンダブラケット133に係合する位置にあるとともにコーナーメス103の昇降ブラケット109aがシリンダブラケット134に係合する位置にある場合、(2)102の昇降ブラケット108aがシリンダブラケット133に係合する位置にある場合、(3)コーナーメス104の昇降ブラケット110aがシリンダブラケット134に係合する位置にある場合の三つの位置にあることを検出する光学式のインデックスセンサ111(図11参照)を備えており、かかるセンサ検出によりインデックス106の位置決め制御を行っている。なお、これら(1)〜(3)の状態を各コーナーメス101〜104が作動位置にある状態というものとする。
なお、各シリンダブラケット133,134と各昇降ブラケット107a〜110aとの重合する範囲は、図8(C)に示すように、Y軸方向について幾分幅を有しているので、各シリンダブラケット133,134に対して各昇降ブラケット107a〜110aをY軸方向に幾分移動させても係合状態を維持することができる。そして、当該係合状態を維持することが可能な範囲で各コーナーメス101〜104をY軸方向に移動し、切断位置の位置調節を行うことを可能としている。
(玉縁縫いミシンの制御系)
図11は、玉縁縫いミシン10の動作制御手段80を含む制御系を示すブロック図である。
動作制御手段80には、所定の文字又は画像情報を表示すると共に各種の設定を行うための入力を行うための表示入力手段85と、縫製の開始を入力するスタートスイッチ87とが図示しない入出力回路を介して接続されている。また、動作制御手段80には、ミシン主軸モータ45の回転数を検出するエンコーダ88が入力回路88aを介して接続されており、所定の原点からの回転角度及び回転速度を検出することが可能となっている。
また、動作制御手段80には、その制御の対象となるミシン主軸モータ45,押さえモータ23,メスモータ57,ユニット移動モータ90,センターメスの作動状態と駆動状態とを切り替えるエアシリンダ65の電磁弁70がそれぞれドライバ45a,23a,57a,90a,70aを介して接続されている。
また、バインダー30の上下動を行うエアシリンダ及び大押さえ21,21の昇降を行うエアシリンダをそれぞれ駆動する電磁弁(図示略)がドライバを介して動作制御手段80に接続されている。また同様に、インデックスモータ121とコーナーメスの昇降を行う第1と第2のエアシリンダ131,132の電磁弁135,136と前述したインデックスセンサ111とがドライバ121a,135a,136a,入力回路111aを介して接続されている。
また、動作制御手段80には、縫い糸の切断を行うメスを駆動するための図示しないメス駆動シリンダ駆動用の電磁弁89と前述した針切り替えソレノイド43とがドライバ89a,43aを介して接続されている。
動作制御手段80は、各種の処理及び制御を行うCPU81と、玉縁縫いの斜め切れ目の形成時にコーナーメスの選択を行うコーナーメス選択プログラム82aと玉縁縫いにおけるミシンの動作制御を実行する縫製制御プログラム82bとが書き込まれているROM82と、CPU81の処理において各種データを格納するワークエリアとしてのRAM83と、縫製データ及び各種の設定データを記録するEEPROM71とを備えている。
上記EEPROM71には、各コーナーメス101〜104の取付時の調整により決定されるX軸方向における幅,Y軸方向における幅,Z軸回りの取付角度及び刃先角度(図8参照)、左右の直線縫い目TRの全長Lと、前側の斜め切れ目VFL,VFRの布送り方向における長さCFL,CFRと、斜め切れ目VFL,VFRにおける補正送り量HFL,HFRと、後側の斜め切れ目VRL,VRRの布送り方向における長さCRL,CRRと、斜め切れ目VRL,VRRにおける補正送り量HRL,HRR(図2及び図3参照)が表示入力手段85から入力され、これら全てが設定データとして記憶される。
(コーナーメス選択プログラムによる処理)
次に、コーナーメス選択プログラム82aによりCPU81が実行するコーナーメスの選択制御について説明する。かかる処理は、玉縁縫いの実行におけるコーナー切れ目の形成時に実行される。
コーナーメスの選択にあたっては、予めオペレータにより、縫いモードの選択が行われていることが前提となる。縫いモードは、玉布の立ち上げ両側端部の切断を生じないようにコーナー切れ目の形成を行う切断防止モードと、縫製後のプレス時にコーナー切れ目による三角部分のふくらみが目立たないようにするためのふくらみ防止モードの二種類があり、いずれを実行するかを表示入力手段85からオペレータが選択し、設定を行う必要がある。なお、かかるモード設定も設定データとしてEEPROM71内に記憶される。
コーナーメス選択プログラム82aの実行時には、CPU81は、前述したモード設定をEEPROM71から読み出し、切断防止モードが選択されている場合には、切断に使用する左右のコーナーメスとして、それぞれ取付角度が小さいものを選択する。かかる選択は、EEPROM71に記憶された各コーナーメス101〜104のZ軸回りの取付角度から判定する。ここでは、右側についてはコーナーメス102の取付角度が小さく(θ2<θ1)、左側についてはコーナーメス104の取付角度が小さく(θ4<θ3)なっているので、使用するコーナーメスとしてコーナーメス102,104を特定する。そして、コーナーメス102が取り付けられた取付台108の昇降ブラケット108aがシリンダブラケット133に係合する位置となるようにインデックスモータ121を制御して第1のエアシリンダ131を作動させてコーナーメス102による斜め切れ目の成形を行う。次いで、コーナーメス104が取り付けられた取付台110の昇降ブラケット110aがシリンダブラケット134に係合する位置となるようにインデックスモータ121を制御して第2のエアシリンダ132を作動させてコーナーメス104による斜め切れ目の成形を行う。なお、コーナーメス102と104はいずれの切断を先に行っても良い。
一方、ふくらみ防止モードが選択されている場合には、切断に使用する左右のコーナーメスとして、それぞれ取付角度が大きいものを選択する。一般に、各コーナーメス101〜104はY軸方向の幅h1,h2がいずれも等しくなるように取り付けられているので、取付角度が大きいコーナーメスは、X軸方向における幅は小さくなる(DS<DL)。
上記コーナーメスの選択は、前述の場合と同様にEEPROM71に設定データから行う。ここでは、右側についてはコーナーメス101の取付角度が大きく、左側についてはコーナーメス103の取付角度が大きくなっているので、使用するコーナーメスとしてコーナーメス101,103を選択する。そして、コーナーメス101が取り付けられた取付台107の昇降ブラケット107aがシリンダブラケット133に係合し、コーナーメス103が取り付けられた取付台109の昇降ブラケット109aがシリンダブラケット134に係合する位置となるようにインデックスモータ121を制御して第1及び第2のエアシリンダ131,132を同時に作動させてコーナーメス101,103による斜め切れ目の成形を行う。
このようにして、コーナーメス選択プログラム82aでは、コーナーメスの選択及び選択されたコーナーメスによるコーナー切れ目の形成動作制御が実行される。
なお、かかるコーナーメス選択プログラム82aによりコーナーメスの選択は、図3に例示した斜め形状のポケット開口における玉縁縫いでは、対となる一方のコーナーメスについては取付角度が小さいものが使用され、他方のコーナーメスについては取付角度が大きいものが使用されることが必須なので、コーナーメスの選択の余地がないため、実行されない。
なお、図示はしていないが、斜め形状のポケット開口における玉縁縫いの他のパターンとして、左右のコーナーメスとして取付角度が等しいものを選択し、各斜め切れ目の直線切れ目側の端部位置を布送り方向について偏差分だけずらしてコーナー切れ目の形成を行う方式があり、その場合には、取付角度が大きいの組合せと小さいものの組合せとを選択可能としても良い。
(玉縁縫いの動作制御)
玉縁縫いの動作制御について図12及び図13のフローチャートにより説明する。これらのフローチャートによる処理は、CPU81が主に縫製制御プログラム82bを実行することで行われる処理であり、図13の一部の処理はCPU81がコーナーメス選択プログラム82aを実行することで行われる処理である。
図12は玉縁縫いの動作制御の全体的な流れを示すフローチャート、図13は玉縁縫いの縫い終わり動作(コーナー切れ目形成)の制御を示すフローチャートである。
まず、縫製動作の全体的な流れを図12により説明する。
縫いが開始されると、まず、身生地Mと玉布Bのセット動作処理が行われ(ステップS20)、次いで、直線縫い目TL、TR及び直線切れ目Sの形成動作制御が行われ(ステップS50)、最後に縫い終わり動作処理としてコーナー切れ目の形成動作制御が行われ(ステップS70)、一連の玉縁縫いが完了する。このステップS20〜70の処理は繰り返し実行され、そのたびに一枚ずつ身生地及び玉布Bの玉縁縫いが行われる。
上記被縫製物のセット動作の際には、まず、オペレータにより、テーブル11の上面の所定位置に縫い開始予定位置が来るように身生地Mがセットされ、大押さえ21上に玉布Bがセットされると、大押さえ21とバインダー30が下降して玉布Bの両側端部を上方に立ち上げた状態でこれらの布地M,Bを保持する。
そして、縫製動作に移行する。まず、搬送を開始する。布地の縫い開始予定位置が所定位置に位置合わせされていることを前提として、布送り量から縫い開始予定位置が縫い針41の針落ち位置に到達したことが検知されると、ミシン主軸モータ45の駆動を開始して、直線縫い目の形成を開始する。なお、ここでは、ポケット開口が長方形状の場合を前提として動作説明を行うが、仮に斜め形状の場合には、偏差CF分だけ各縫い針について縫い開始タイミングをずらして縫いを開始する。
次いで、斜め切れ目VFRの布送り方向における長さCFRとその補正送り量HFRとから直線切れ目の切断開始位置の到達を判定し、到達したら、エアシリンダ65を駆動させて直線切れ目の切断を開始する。同様にして、縫い終了位置と切断終了位置の到達を監視し、到達により順次縫い及び切断を終了させる。
次に、縫製動作における縫い終わり動作の制御を図13により説明する。
直線縫い目TL、TR及び直線切れ目Sの形成動作の終了に伴い、コーナーメス機構100による斜め切れ目の形成位置まで被縫製物の搬送が行われる(ステップS71)。
次に、コーナーメス機構100Bのコーナーメス機構100Aに対する開き量(直線切れ目Sの長さ=L-HFR-CFR-CRR-HRR:図2参照)(ステップS72)。
次いで、算出開き量に基づいてコーナーメス機構100Bをユニット移動モータ90の駆動により目標位置に移動させる(ステップS73)。
次いで、CPU81は、モード設定を読み込み、切断防止モードであるか否かを判定する(ステップS74)。
そして、切断防止モードが選択されている場合には、双方のコーナーメス機構100A、100Bについて、左右のコーナーメスとして取付角度の小さいコーナーメス102,104を選択する。即ち、インデックスモータ121の制御により、各コーナーメス102,104を順番に切断位置に位置決めして、エアシリンダ131,132を順番に作動させて突き上げ動作を実行する(ステップS75)。
また、切断防止モードが選択されていない場合(ふくらみ防止モードが選択されている場合)には、双方のコーナーメス機構100A、100Bについて、左右のコーナーメスとして取付角度の大きなコーナーメス101,103を選択する。即ち、インデックスモータ121の制御により、各コーナーメス101,103を同時に切断位置に位置決めして、エアシリンダ131,132を同時に作動させて突き上げ動作を実行する(ステップS76)。
そして、全ての斜め切れ目の形成が完了したら、コーナーメス機構100Bを原点位置に戻すようにユニット移動90を駆動させて縫い終わり動作を完了させる(ステップS77)。
(実施形態の効果)
玉縁縫いミシン10は、そのコーナーメス機構100A、100Bが、コーナー切れ目を構成する一方の斜め切れ目に対応するコーナーメス101,102と、他方の斜め切れに対応するコーナーメス103,104とのそれぞれについて、取付角度が異なるものを二つ備え、インデックスモータ121によりそれらを選択可能とすると共に、動作制御手段80により、対称な取付角度となるコーナーメス101と103(又は102と104)を組み合わせると共に当該組合せをモード設定により選択して切断を実行する。
このため、玉布Bの切断を防止可能とする取付角度の組合せ(コーナーメス102と104の組合せ)でコーナー切れ目を形成する場合と、布地の質に応じて他の取付角度の組合せ(コーナーメス101と103の組合せ)でコーナー切れ目を形成する場合とを選択することが可能となる。また、それらの選択はインデックスモータ121の制御により行われるので、角度を切り替える際の角度調節の手作業を不要とし、煩雑性を解消し、用意且つ迅速に切り替えが可能となる。
また、他の取付角度の組合せであるコーナーメス101と103の組合せにあっては、これにより形成されるコーナー切れ目の三角部を小型化し、縫製後のプレスによる浮き上がりを抑制することが可能となり、かかる必要性が高い縫いの際に縫い品質の向上をもたらすことを可能とする。
また、玉縁縫いミシン10にあっては、コーナーメスの組合せの選択を決定するモード選択を行うための表示入力手段85を用いるので、その設定操作のみにより、用意且つ迅速にコーナーメスの組合せの切り替えが可能となる。
(その他)
上記各コーナーメス機構100A,100Bにあっては、左右ぞれぞれのコーナーメスについて二段階の取付角度で用意しているが、玉布Bの切断防止のためには、左右のコーナーメスのそれぞれについて、刃先角度θeについて大小二種類のものを用意しても良い。
即ち、図14に示すように、コーナーメス101A〜104Aのように、右側のコーナーメスとして刃先角度θe1とθe2(θe1<θe2)の各コーナーメス101A,102Aを備え、左側のコーナーメスとして刃先角度θe3とθe4(θe3<θe4)の各コーナーメス103A,104Aを備え、これらを前述と同様の構成で保持しても良い。
この場合には、玉布Bの立ち上げられた両端部の不慮の切断を防止する際には、刃先角度が大きな二つのコーナーメスθe2、θe4を組み合わせて使用し、布質が硬い等により切断し難い布地の縫製の際には、鋭利で刃先角度が小さな二つのコーナーメスθe1、θe3を組み合わせて使用することが望ましい。
また、コーナーメスの選択の設定は、表示入力手段85により、玉布Bの切断防止のための切断防止モードと切断し難い布地のコーナー切れ目形成を行うための切断促進モードを選択しEEPROM71に設定内容を記憶させることにより行う。
かかる構成とした場合、玉布Bの切断を防止可能とする取付角度の組合せ(コーナーメス102Aと104Aの組合せ)でコーナー切れ目を形成する場合と、布地の質に応じて他の取付角度の組合せ(コーナーメス101Aと103Aの組合せ)でコーナー切れ目を形成する場合とを選択することが可能となる。また、それらの選択はインデックスモータ121の制御により行われるので、角度を切り替える際の角度調節の手作業を不要とし、煩雑性を解消し、用意且つ迅速に切り替えが可能となる。
また、他の取付角度の組合せであるコーナーメス101Aと103Aの組合せにあっては、布質によって切断し難い被縫製物に対してより確実な切断を可能とし、かかる必要性が高い縫いの際に縫い品質の向上をもたらすことを可能とする。
また、この例の場合も、コーナーメスの組合せの選択を決定するモード選択を行うために表示入力手段85を用いるので、その設定操作のみによって用意且つ迅速にコーナーメスの組合せの切り替えが可能となる。
玉縁縫いミシンの全体の概略構成を示す斜視図である。 長方形状のポケット開口部を形成する玉縁縫いにおけるセンターメスによる直線状の切れ目とコーナーメスによる切れ目と二本針による縫い目の配置の関係を示す説明図である。 斜め形状のポケット開口部を形成する玉縁縫いにおけるセンターメスによる直線状の切れ目とコーナーメスによる切れ目と二本針による縫い目の配置の関係を示す説明図である。 針上下動機構の斜視図である。 針上下動機構及びセンターメス機構の切断可能状態を示す斜視図である。 各コーナーメス機構の斜視図である。 各コーナーメスの装備状態を示す拡大斜視図である。 図8(A)は上下動を行うコーナーメスの選択動作を示す説明図、図8(B)は各コーナーメスの調整例を示す説明図、図8(C)はシリンダブラケットに対する昇降ブラケットの係合状態を示す説明図である。 図9(A)は各コーナーメスのZ軸回りの角度調節状態を示し、図9(B)は切断長の調節状態を示す説明図である。 図10(A)はコーナーメスの先端側から見た平面図、図10(B)はコーナーメスの側面図である。 玉縁縫いミシンの動作制御手段を含む制御系を示すブロック図である。 玉縁縫いの動作制御の全体的な流れを示すフローチャートである。 玉縁縫いの縫い終わり動作(コーナー切れ目形成)の制御を示すフローチャートである。 複数種の刃先角度のコーナーメスを備える例の配置例を示す説明図である。 玉縁縫いの縫製時における玉布の保持状態を示す斜視図である。 図16(A)は玉布の不慮の切断が生じやすいコーナーメスの例を示し、図16(B)は玉布の不慮の切断が生じにくいコーナーメスの例を示す説明図である。 図17(A)は玉布の不慮の切断が生じやすいコーナーメスの他の例を示し、図17(B)は玉布の不慮の切断が生じにくいコーナーメスの他の例を示す説明図である。
符号の説明
10 ミシン
11 ミシンテーブル
12 ミシンフレーム
30 バインダー
31 底板部
32 立板部
40 針上下動機構
41 針
42 針棒
45 ミシン主軸モータ
50 センターメス機構
51 センターメス
80 動作制御手段
82a コーナーメス選択プログラム
82b 縫製制御プログラム
85 表示入力手段
100,100A,100B コーナーメス機構
101〜104,101A〜104A コーナーメス
107〜110 取付台
107a〜110a 昇降ブラケット
105 ユニット本体(コーナーメス保持体)
106 インデックス
121 インデックスモータ(メス選択用アクチュエータ)
131 第1のエアシリンダ(切断用アクチュエータ)
132 第2のエアシリンダ(切断用アクチュエータ)
B 玉布
Br 両端部
E 刃部
F 布送り方向
M 身生地
θ1〜θ4,θb,θs 取付角度
θe1〜θe4,θeb,θes 刃先角度

Claims (3)

  1. 身生地及び玉布に布送り方向に沿って形成された二本の直線縫い目のそれぞれの端部とそれらの間の一本の直線切れ目の端部との間に形成される一対の斜め切れ目からなるコーナー切れ目を形成するコーナーメス機構において、
    前記一対の斜め切れ目に対応する一対のコーナーメスの各々について、前記身生地の載置面に対して垂直な軸回りに取付角度が異なるものを含む少なくとも二以上のコーナーメスを有し、
    全ての前記コーナーメスを前記載置面に平行であって前記布送り方向に対して垂直な方向に沿って並べて保持するコーナーメス保持体と、
    前記コーナーメス保持体を前記各コーナーメスの並び方向に沿って移動させるメス選択用アクチュエータと、
    前記作業台の上面に垂直な方向に沿って昇降させる切断用アクチュエータと、
    前記各コーナーメスについて、前記布送り方向を基準に向きが対称で取付角度が等しいコーナーメス同士の組合せの中から、いずれか一つの組合せを選択してコーナー切れ目を形成する動作制御手段とを備えることを特徴とする玉縁縫いミシンのコーナーメス機構。
  2. 身生地及び玉布に布送り方向に沿って形成された二本の直線縫い目のそれぞれの端部とそれらの間の一本の直線切れ目の端部との間に形成される一対の斜め切れ目からなるコーナー切れ目を形成するコーナーメス機構において、
    前記一対の斜め切れ目に対応する一対のコーナーメスの各々について、刃先角度が異なるものを含む少なくとも二以上のコーナーメスを有し、
    全ての前記コーナーメスを前記載置面に平行であって前記布送り方向に対して垂直な方向に沿って並べて保持するコーナーメス保持体と、
    前記コーナーメス保持体を前記各コーナーメスの並び方向に沿って移動させるメス選択用アクチュエータと、
    前記作業台の上面に垂直な方向に沿って昇降させる切断用アクチュエータと、
    前記各コーナーメスについて、前記布送り方向を基準に向きが対称で前記刃先角度が等しいコーナーメスの組合せの中から、いずれか一つの組合せを選択してコーナー切れ目を形成する動作制御手段とを備えることを特徴とする玉縁縫いミシンのコーナーメス機構。
  3. 前記コーナーメスの組合せの選択を設定する操作部を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の玉縁縫いミシンのコーナーメス機構。
JP2008200526A 2008-08-04 2008-08-04 玉縁縫いミシンのコーナーメス機構 Pending JP2010035736A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008200526A JP2010035736A (ja) 2008-08-04 2008-08-04 玉縁縫いミシンのコーナーメス機構
CN200910162122XA CN101643978B (zh) 2008-08-04 2009-08-04 嵌条缝制缝纫机的角切刀机构
EP09167124.8A EP2154282B1 (en) 2008-08-04 2009-08-04 Corner knife mechanism of welting machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008200526A JP2010035736A (ja) 2008-08-04 2008-08-04 玉縁縫いミシンのコーナーメス機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010035736A true JP2010035736A (ja) 2010-02-18

Family

ID=41328936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008200526A Pending JP2010035736A (ja) 2008-08-04 2008-08-04 玉縁縫いミシンのコーナーメス機構

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP2154282B1 (ja)
JP (1) JP2010035736A (ja)
CN (1) CN101643978B (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2313717C3 (de) * 1973-03-20 1975-12-11 Pfaff Industriemaschinen Gmbh, 6750 Kaiserslautern Einrichtung zur Herstellung von Paspelöffnungen in Zuschnitteilen von Bekleidungsstücken
JPS62186891A (ja) * 1986-02-13 1987-08-15 佐藤精器株式会社 自動玉縁縫製機におけるコ−ナ−メスの作動機構
DE4224034C2 (de) * 1991-07-25 2001-10-04 Brother Ind Ltd Nähmaschine
DE19845624C1 (de) 1998-10-05 2000-05-11 Duerkopp Adler Ag Nähanlage zur Herstellung einer paspelierten Taschenöffnung
JP4943035B2 (ja) * 2006-03-27 2012-05-30 Juki株式会社 玉縁縫いミシン
JP5241244B2 (ja) * 2007-02-16 2013-07-17 Juki株式会社 玉縁縫いミシン
JP4903598B2 (ja) * 2007-02-16 2012-03-28 Juki株式会社 玉縁縫いミシン
JP5174423B2 (ja) * 2007-10-24 2013-04-03 Juki株式会社 玉縁縫いミシン

Also Published As

Publication number Publication date
CN101643978A (zh) 2010-02-10
EP2154282A2 (en) 2010-02-17
EP2154282A3 (en) 2015-02-11
EP2154282B1 (en) 2017-06-07
CN101643978B (zh) 2013-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5616587B2 (ja) ベルトループ付けミシン
JP5759158B2 (ja) ベルトループ付けミシン及びベルトループの折り返し方法
JP4573658B2 (ja) 玉縁縫いミシン
JP4903598B2 (ja) 玉縁縫いミシン
JP2008295742A (ja) ボタン穴かがりミシン
JP5329079B2 (ja) 玉縁縫いミシンの玉布押さえ機構
JP2000300874A (ja) ボタン孔ミシン
JP4960008B2 (ja) 玉縁縫いミシン
JP5468236B2 (ja) 玉縁縫いミシン
JP5084296B2 (ja) 玉縁縫いミシン
JP5149557B2 (ja) 玉縁縫いミシン
CN1837443B (zh) 嵌条缝纫机
JP5174423B2 (ja) 玉縁縫いミシン
JP5808969B2 (ja) ベルトループ付けミシン
JP2003154184A (ja) ボタン穴かがりミシン
JP2007029517A (ja) 鳩目穴かがりミシンの糸切り装置
JP2007089987A (ja) 玉縁縫いミシン
JP2010035736A (ja) 玉縁縫いミシンのコーナーメス機構
JP5113482B2 (ja) 玉縁縫いミシン
JP4564373B2 (ja) ミシン
JP5059688B2 (ja) 玉縁縫いミシン
JP5241244B2 (ja) 玉縁縫いミシン
JP4790456B2 (ja) 玉縁縫いミシン
JP2010035988A (ja) 玉縁縫いミシン
JP2007143860A (ja) 玉縁縫いミシン