JP2010035366A - 回転電機の固定子及び回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却性に優れ、しかも小型化も実現する回転電機の固定子及び回転電機を提供すること。
【解決手段】本発明の回転電機1の固定子3は、固定子コア30と、スロット収容部44とターン部45と、を有するように複数の導線40を固定子コア30に組み付けてなる固定子巻線4と、を備えた回転電機1の固定子3であって、ターン部45は、複数の段部を持つ階段状をなすように導線40が湾曲して形成され、ターン部45の段部の端部での導線40の湾曲部の内周面には、湾曲の内周方向に突出したツバ部47を有することを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、回転電機の固定子および回転電機に関する。
近年、電動機および発電機として使用される回転電機において、小型高出力および品質の向上が求められている。
例えば、車両に搭載される回転電機においては、車両のエンジンルームで回転電機を搭載するためのスペースが小さくなってきている一方で、車両負荷の増大による発電出力の向上が求められている。
特に、回転電機の小型高出力については、各相巻線の巻線抵抗値の低減、固定子の磁気回路内に納める電気導体の占積率の向上、さらには各相巻線のターン部の整列化および高密度化が必要であった。
この要求に対して、周方向に複数のスロットを有する固定子コアと、線材により形成されスロットに設置されている固定子巻線と、を備え、固定子巻線が、周方向の異なるスロットに設置されているスロット収容部と、スロットの外部で該スロット収容部同士を接続しているターン部と、を有する回転電機の固定子を用いた回転電機が検討されている。
そして、この回転電機においては、固定子コアの端面の広がる方向に沿ってのびる段部をターン部に形成することで、ターン部を密に配置して、固定子巻線のターン部の固定子コアからの突出高さを短くすることが検討されている。
このように形成された固定子巻線の段部において、段部の内曲げRは、外曲げRよりも小さくなる。そして、ターン部を密に配置するために、ターン部の高さ方向に隣接する任意の2本の線材において、一方の線材の内曲げRの部位と、他方の線材の外曲げRの部位とが対向する位置に配置されているので、ここに隙間が発生する。固定子をATF等の冷媒で冷却する場合には、この隙間にも冷媒が通過することによって、ターン部の内部においても固定子巻線を冷却する。しかし、冷媒が通り抜けるだけでは、冷却のために冷媒を十分に有効利用しているとは言えず、また、固定子巻線の冷却面積を増やすことについても考慮されていない。
一方、線材に段部を形成する場合、内曲げR部においては、曲げ方向と垂直な方向、すなわち固定子巻線の径方向に寸法拡大部(ふくらみ)が生ずる。回転電機において、多数の線材を径方向に配置して固定子巻線を形成しており、この寸法拡大部が積算されることにより、固定子巻線のターン部の径方向寸法も拡大するので、小型化が難しくなる。
本発明は上記実状に鑑みてなされたものであり、冷却性に優れ、しかも小型化も実現する回転電機の固定子及び回転電機を提供することを課題とする。
課題を解決するための手段及び効果
上記課題を解決するために本発明者は回転電機の固定子に関して検討を重ねた結果、本発明をなすに至った。
請求項1に記載の本発明の回転電機の固定子は、深さ方向が径方向に一致するスロットを周方向に複数有する固定子コアと、周方向の異なるスロットに収容されるスロット収容部と、スロットの外部でスロット収容部同士を接続しているターン部と、を有するように複数の導線を固定子コアに組み付けてなる固定子巻線と、を備えた回転電機の固定子であって、ターン部は、複数の段部を持つ階段状をなすように導線が湾曲して形成され、ターン部の段部の端部での導線の湾曲部の内周面には、湾曲の内周方向に突出したツバ部を有することを特徴とする。
請求項1に記載の本発明の回転電機の固定子は、ターン部の湾曲部に、湾曲の内周方向に突出したツバ部を有するものとなっている。このツバ部を有することで、固定子巻線の冷却(放熱)面積が増加している。この結果、ターン部における冷却性が向上した。さらに、ツバ部を有することで、ターン部に供給された冷媒の流れが滞留を生じる。この滞留により、ターン部により多くの冷媒が接触することとなり、より冷却性が向上する。
請求項2に記載の回転電機の固定子は、請求項1において、ツバ部は、導線の幅方向の両端部に形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の回転電機の固定子は、ツバ部が湾曲部の幅方向の両端部の2カ所に設けられる。ツバ部の数が増加したことで、冷却(放熱)面積がより大きくなっている。また、二つのツバ部と、対向したターン部との間により冷媒が滞留することとなる。つまり、より冷却性が向上する。
なお、請求項2におけるツバ部が形成される導線の幅方向の端部とは、その導線ののびる方向に垂直な方向であって、固定子の軸方向の外方から導線を見たときの幅方向の端部である。
請求項3に記載の回転電機の固定子は、請求項1〜2のいずれかにおいて、導線は、断面略方形状の線状の導体部と、導体部の外周に形成された絶縁性の樹脂よりなる被膜部と、を有し、ツバ部は、被膜部を成形してなることを特徴とする。
請求項3に記載の回転電機の固定子は、断面が略方形状の導線よりなる。この導線を用いることで、ターン部をより密な状態で配することができる。また、ツバ部が被膜部よりなることで、ツバ部を簡単に形成できる。
請求項4に記載の回転電機の固定子は、請求項1〜3のいずれかにおいて、固定子巻線は、導線を成形部材に押しつけて湾曲部を形成する工程と、湾曲部の内周面の被膜部を湾曲の内周方向に突出させる工程と、を施してなることを特徴とする。
請求項4に記載の回転電機の固定子は、成形部材に押しつけて導線を湾曲させ、その後、所定の方向に伸びるツバ部を形成することで、ツバ部を持つターン部を形成することができる。ここで、導線が請求項3に記載の構成を有する場合には、成形部材に押しつけられて湾曲部を形成した時には、被膜部が湾曲の内周面にそって幅方向の端部から突出した状態で広がっている。この突出した部分を所定の方向に引き起こすことでツバ部を形成することができる。これにより、簡単にツバ部を形成できるだけでなく、固定子巻線を形成したときに、ターン部同士が干渉を生じなくなり、冷媒の流通を阻害しなくなる。
請求項5に記載の回転電機は、請求項1〜4のいずれかに記載の回転電機の固定子の内周側または外周側に、周方向に交互に異なる磁極を形成している回転子を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の回転電機は、冷却性に優れ、かつ体格の粗大化が抑えられた回転電機の固定子を用いており、固定子の冷却性に優れかつ体格の粗大化が抑えられた回転電機となっている。
請求項6に記載の回転電機は、請求項5において、回転電機の固定子に対して冷媒が供給されることを特徴とする。
請求項6に記載の回転電機は、固定子に対して冷媒が供給されることで、固定子の過熱が抑えられたものとなっている。ここで、冷媒は、少なくとも固定子巻線のターン部に供給されることが好ましい。
以下、本発明を具体的な実施の形態を用いて説明する。
本発明の実施の形態として、回転電機の固定子およびこの固定子を用いた回転電機を製造した。
(実施形態)
本実施形態の回転電機1は、略有底筒状の一対のハウジング部材100,101とが開口部同士で接合されてなるハウジング10と、ハウジング10に軸受け110,111を介して回転自在に支承される回転軸20に固定された回転子2と、ハウジング10の内部で回転子2を包囲する位置でハウジング10に固定された固定子3と、を備えている。本実施形態の回転電機1の構成を図1に示した。
また、回転電機1は、ハウジング10の内部と外部を連通し、冷却用液体が吐出する吐出口12が先端部に開口した管路13をハウジング部材101に貫通した状態で備えた冷却液供給手段を有する。吐出口12は、ハウジング10内に収容された固定子3の固定子巻線4のコイルエンドの鉛直上方に開口している。なお、吐出口12から吐出した冷却用液体を回収するための手段および回収された冷却用液体を冷却液供給手段に供給して循環させる回収手段(図示せず)がもうけられている。
回転子2は、永久磁石により周方向に交互に異なる磁極を、固定子3の内周側と向き合う外周側に複数形成している。回転子2の磁極の数は、回転電機により異なるため限定されるものではない。
固定子3は、図2に示したように、固定子コア30と、導線40から形成される三相の固定子巻線4と、を備えた構成を有している。固定子3は、固定子コア30と固定子巻線4との間に、絶縁紙を配してもよい。
固定子コア30は、図3に示したように、内周に複数のスロット31が形成された円環状を有するように形成されている。複数のスロット31は、その深さ方向が径方向と一致するように形成されている。
固定子コア30は、所定の数の分割コア32を周方向に配設して形成されている。分割コア32は、ひとつのスロット31を区画するとともに、周方向で隣接する分割コアとの間でひとつのスロットを区画する形状(径方向内方に伸びるティース部と、ティース部が形成されるバックコア部)に形成されている。
固定子コア30(を構成する分割コア32)は、電磁鋼板を複数枚積層させて形成されている。なお、積層された電磁鋼板の間には、絶縁薄膜が配置されている。なお、固定子コア30は、この電磁鋼板の積層体からだけでなく、従来公知の金属薄板および絶縁薄膜を用いて形成してもよい。
固定子巻線4は、複数の導線40を所定の巻回方法で巻回してなる。固定子巻線4を構成する導線40は、図4(A)に示したように、銅製の導体41と、導体41の外周を覆い導体41を絶縁する内層420及び外層421からなる絶縁被膜42とから形成されている。内層420および外層421を合わせた絶縁被膜42の厚みは、100μm〜200μmの間に設定されている。このように、内層420および外層421からなる絶縁被膜42の厚みが厚いので、導線40同士を絶縁するために導線40同士の間に絶縁紙等を挟み込んで絶縁する必要がなくなっているが、線材同士を絶縁するためにあるいは固定子コア30との間に絶縁紙を配してもよい。
外層421はナイロン等の絶縁材、内層420は外層よりもガラス転移温度の高い熱可塑性樹脂またはポリアミドイミド等の絶縁材で形成されている。これにより、回転電機に発生する熱により外層421は内層420よりも早く軟化するので、同じスロット31に設置されている導線40同士が外層421同士で熱接着する。その結果、同じスロット31に設置されている複数の導線40が一体化し導線40同士が剛体化するので、スロット31内の導線40の機械的強度が向上する。また、過剰な振動が発生しても、内層420と導体41の接着箇所よりも内層420と外層421との接着箇所が先に剥離するので、内層420と導体41との接着を維持し絶縁を確保できる。
さらに、固定子巻線4の導線40は、図4(B)に示したように、内層420および外層421からなる絶縁被膜42の外周をエポキシ樹脂等からなる融着材43で被覆してもよい。これにより、回転電機に発生する熱により融着材43は絶縁被膜42よりも早く溶融するので、同じスロット31に設置されている複数の導線40同士が融着材43同士により熱接着する。その結果、同じスロット31に設置されている複数の導線40が一体化し導線40同士が鋼体化することで、スロット31の導線40の機械的強度が向上する。
固定子巻線4を構成する導線40の絶縁被膜42には、ポリフェニレンサルファイド(PPS)よりなる被膜を用いても良い。
固定子巻線4は、図5に示したように、それぞれ二本の三相巻線(U1,U2,V1,V2,W1,W2)により形成されている。
また、固定子巻線4は、複数の導線40を所定の形状に巻回してなる。固定子巻線4を構成する導線40は、固定子コア30の内周側で周方向に沿って波巻きされた形状で成形されている。そして、固定子コア30に形成されたスロット31に収容される直線上のスロット収容部44と、隣り合ったスロット収容部44同士を接続するターン部45と、を備えている。スロット収容部44は、所定のスロット数(たとえば、3相×2個=6個)ごとのスロット31に収容され、ターン部45は、固定子コア30の軸方向の端面から突出して形成されている。
固定子巻線4は、複数の導線40を一方の端部がスロット31の最外周側で固定子コア30の軸方向の端面から突出した状態で、周方向に沿って波状に巻装した状態で形成されている。固定子巻線4の導線40の他方の端部は、スロット31の最内周側で固定子コア30の軸方向の端面から一方の端部と同一方向に突出している。そして、同一のスロット31には、二本の導線40が巻装される。同一スロット31に収容される二つのスロット収容部44を有する。同一のスロット31に収容される二つのスロット収容部44は、周方向で隣り合ったスロット31の深さ方向での位置が交互に位置するように設置されている。
そして、固定子巻線4は、同相(U1とU2,V1とV2,W1とW2)の巻線の端部同士が渡り部46で接合されている。渡り部46は、固定子コア30から突出したターン部45の端面より突出して形成されている。
固定子巻線4は、複数の導線40を所定の形状に巻回してなる。固定子巻線4を構成する導線40は、固定子コア30の内周側で周方向にそって波巻きされている。そして、固定子コア30に形成されたスロット31に収容される直線状のスロット収容部44と、隣り合ったスロット収容部44同士を接続するターン部45と、を備えている。スロット収容部44は、所定のスロット数(本実施形態では3相×2個=6個)ごとのスロット31に収容されている。ターン部45は、固定子コア30の軸方向の端面から突出して形成されている。
そして、固定子巻線4は、複数の導線40を一方の端部が固定子コア30の軸方向の端面から突出した状態で、周方向に沿って波状に巻装して形成されている。固定子巻線4の導線40は、径方向外方から径方向内方に向かって巻装されている。最内周面側で導線40の端部が固定子巻線4の端面から突出している。
固定子巻線4のターン部45は、固定子コア30の軸方向両側にそれぞれ形成されている。ターン部45の略中央部は、ねじりを伴わないクランク状をなすように成形されている。ターン部45のクランク形状は、固定子コア30の周方向でクランク形状をなすように形成されている。このターン部45のクランク形状によるずれ量は、導線40の略幅分である。これにより、径方向に隣接している導線40のターン部45同士が干渉しなくなり、ターン部45を密に巻回できる。その結果、固定子巻線4の固定子コア30の端面から突出したコイルエンドの径方向の幅が小さくなるので、固定子巻線4を形成した導線40が径方向外側に張り出すことが防止できる。
また、スロット31から固定子コア30の外に突出するターン部45は、固定子コア30の軸方向の端面から階段状に形成されている。すなわち、固定子コア30の端面に略平行にのびる複数の段部を有している。ターン部45が階段状に形成されたことで、導線40の階段状のターン部45が周方向に隣り合うスロットから突出する導線40と干渉することを防止できる。これにより、周方向に隣接するスロットから突出する導線40同士が互いに干渉することを避けるために、固定子巻線4の固定子コア30の端面から突出したコイルエンド(ターン部45)の高さが高くなったり、あるいはコイルエンドの径方向の幅が大きくなることを防止できる。その結果、コイルエンドの高さが低くなる。さらに、コイルエンドの径方向の幅が小さくなるので、固定子巻線4が径方向外側に張り出すことを防止できる。
階段状のターン部45は、複数段の段部をもつ形状に形成されている。そして、階段状のターン部45の段部の間の高さは、導線40の略幅(高さ方向)分である。これにより、軸方向でターン部45が重なり合ったときに、すき間を生じることなくターン部45同士を重ね合わせることができ、ターン部45を密に巻回できる。
階段状のターン部45は、その最も高い部分(階段状の頂上部)が、クランク状に形成されている。したがって、導線40のターン部45は、クランク部を挟んで両側を階段状に形成している。
階段状のターン部45は、その最も低い部分(固定子コア30に最も近接した位置で固定子コア30の端面に略平行にのびる部分)と固定子コア30の端面との間には、ギャップが存在している。このギャップは、巻線加工や固定子巻線4と固定子コア30との組み付け時に固定子導線40に加わるストレスの緩和、絶縁性能および固定子コア30の食い込みを防止する等の目的のため存在している。
階段状のターン部45は、図6に示したように、段部の端部の湾曲部を構成する導線40は、幅方向の両端部に、湾曲の内周方向に突出した一対のツバ部47を有している。このツバ部47は、図7に示したように、導線40の絶縁被膜42により形成されている。この図7は、図6中のI−I線における断面図である。
本実施形態の回転電機1は、冷却液供給手段により吐出口12から冷却用液体が吐出する。この冷却用液体は、本実施形態ではATFを用いているが、従来の回転電機において使用される液体のいずれを用いてもよい。
本実施形態の回転電機1においては、吐出口12から吐出した冷却用液体は、コイルエンド(ターン部45)にかかる。そして、ターン部45の外周面に沿って流れ、固定子巻線4の全体に行き渡る。これにより、固定子巻線4が冷却用液体により冷却される。
このとき、図8に示したように、固定子巻線4の軸方向で重なり合ったターン部45,45の湾曲部の間の隙間は、ツバ部47により、両端部における距離が狭く、中央部における距離が広くなっている。そして、冷却用液体は、幅方向の外方からこの隙間内に流入し、すぐに排出されるのではなく、この隙間内に滞留しやすくなるので、ターン部45をより冷却する。
このように、本実施形態の回転電機1は、渡り部46がコイルエンドから突出して形成されたことで、冷却用液体による固定子巻線4の冷却性に優れたものとなった。
(固定子巻線の成形)
本実施形態の固定子巻線4は、導線40を、スロット収容部44とターン部45とを有するように曲成して形成される。導線40の曲成は、折れ曲がる部分(湾曲部となる部分)を成形部材に押しつけて、曲げ加工を行うことでなされる。
この曲げ加工は、成形部材に湾曲部の内周面を押しつけて行われることから、導線40の湾曲部の内周面側は、絶縁被膜42が圧縮されて変形を生じる。絶縁被膜42が圧縮されると、図9に示したように、絶縁被膜42の幅方向の端部が導線40から突出するように変形する。
その後、この絶縁被膜42の幅方向に突出した部分を、図10の矢印にて示したように、湾曲部の内周方向に立設する方向に成形(加工)してターン部45にツバ部47が形成される。
固定子巻線4は、このスロット収容部44とターン部45とを有するように加工された導線40を所定の形状に巻回して成形される。
上記したように、本実施形態の成形部材を用いて曲げ加工を行ってツバ部を持つ固定子巻線4を形成することで、成形部材を用いて曲げ加工を行ったときに生じる絶縁被膜42の幅方向に突出した部分を無くすことにより、隣接するターン部45と干渉を生じなくなるだけでなく、冷却性に優れたものとなる。
実施形態の回転電機の断面図である。 実施形態の回転電機の固定子を示した図である。 実施形態の回転電機の固定子コアを示した図である。 実施形態の回転電機の固定子巻線を構成する巻線を示した断面図である。 実施形態の回転電機の固定子巻線の結線を示した図である。 実施形態の回転電機の固定子巻線の巻線を示した断面図である。 実施形態の回転電機の固定子巻線の巻線を示した断面図である。 実施形態の回転電機の固定子巻線の巻線を示した断面図である。 実施形態の回転電機の固定子巻線の巻線を示した断面図である。 実施形態の回転電機の固定子巻線の巻線を示した断面図である。
符号の説明
1:回転電機
2:回転子
3:固定子 30:固定子コア
31:スロット 32:分割コア
4:固定子巻線 40:導線
41:導体 42:絶縁被膜
44:スロット収容部 45:ターン部
46:渡り部 47:ツバ部

Claims (6)

  1. 深さ方向が径方向に一致するスロットを周方向に複数有する固定子コアと、
    周方向の異なる該スロットに収容されるスロット収容部と、該スロットの外部で該スロット収容部同士を接続しているターン部と、を有するように複数の導線を該固定子コアに組み付けてなる固定子巻線と、
    を備えた回転電機の固定子であって、
    該ターン部は、複数の段部を持つ階段状をなすように該導線が湾曲して形成され、
    該ターン部の該段部の端部での該導線の湾曲部の内周面には、湾曲の内周方向に突出したツバ部を有することを特徴とする回転電機の固定子。
  2. 前記ツバ部は、前記導線の幅方向の両端部に形成されている請求項1記載の回転電機の固定子。
  3. 前記導線は、断面略方形状の線状の導体部と、該導体部の外周に形成された絶縁性の樹脂よりなる被膜部と、を有し、
    前記ツバ部は、該被膜部を成形してなる請求項1〜2のいずれかに記載の回転電機の固定子。
  4. 前記固定子巻線は、
    前記導線を成形部材に押しつけて前記湾曲部を形成する工程と、
    該湾曲部の内周面の前記被膜部を湾曲の内周方向に突出させる工程と、
    を施してなる請求項1〜4のいずれかに記載の回転電機の固定子。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の回転電機の固定子の内周側または外周側に、周方向に交互に異なる磁極を形成している回転子を備えたことを特徴とする回転電機。
  6. 前記回転電機の固定子に対して冷媒が供給される請求項5記載の回転電機。
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