JP2010034492A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】拡散抵抗領域の抵抗値が不安定になることを防ぐことのできる半導体装置およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】前記拡散抵抗領域3は第二トレンチ6および一導電型の不純物領域により電気的に分離される構成を有し、さらに、前記第二トレンチ6の側壁に絶縁膜7を介して設けられている導電性ポリシリコン5が、前記拡散抵抗領域3のいずれかの端部4aと短絡接続されている半導体装置とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、同一半導体基板上に拡散抵抗領域とトレンチMOS型半導体素子とを設けた半導体装置およびその製造方法に関し、特には拡散抵抗アレイの信頼性の改良に関する。
低消費電力のIC等を形成するために、半導体デバイスと同一半導体基板面内に高抵抗の複数の拡散抵抗領域からなる拡散抵抗アレイを形成することが、しばしば行われる。この拡散抵抗アレイを構成する拡散抵抗領域は、この領域の深さ方向では、この拡散抵抗領域の下部に接する逆極性の不純物領域との境界に形成されるpn接合によって容易に電気的に分離され得る点と、不純物濃度を調整することにより抵抗値を制御でき、高抵抗領域を容易に作成できる点で優れている。しかし、半導体基板の面方向に隣接する拡散抵抗領域間の分離のために必要な間隔を確保する必要があるので、この間隔が大きい面積を占有すると、集積度を高め難いという問題がある。
一方、その対策として、拡散抵抗アレイを構成する各拡散抵抗領域の外周にトレンチを形成し、トレンチに絶縁膜(体)または誘電膜(体)を埋め込んで隣接する前記拡散抵抗領域間の分離間隔を狭くする方法が知られている。この方法は、それ以前に行われていた拡散抵抗領域間をLOCOS酸化膜や厚いフィールド酸化膜で絶縁分離する方法よりも間隔をより狭く、すなわち、集積度をより高くできる点で優れている。前述したトレンチを用いた絶縁分離方法では、拡散抵抗領域間を絶縁分離するには、通常、トレンチの深さを拡散抵抗領域の深さより深くしなければならない。そのようなトレンチを用いて抵抗領域間に寄生MOSデバイスを形成することなく、かつ抵抗領域間を高密度に集積し得る抵抗領域を備えた半導体装置に関する発明が知られている(特許文献1)。この特許文献1の記載によれば、基板の面方向では絶縁膜および誘電膜が充填されるトレンチおよび抵抗領域の深さより深いトレンチで抵抗領域間が分離され、この抵抗領域の深さ方向ではpn接合で電気的に分離される拡散抵抗アレイが示されている。
また、トレンチMOSFETと拡散抵抗領域の両方のトレンチ側壁にゲート酸化膜を介してゲート電極を同時に形成する場合でも、拡散抵抗領域に形成されるゲート電極がチャージアップされて前記抵抗素子の抵抗値が不安定になることのない半導体装置について知られている(特許文献2)。
さらにまた、前述のようなトレンチによる絶縁分離方式の抵抗領域とトレンチ内部にゲート電極を設けるトレンチMOS型半導体素子とを1チップに集積する場合、工程の数を減らして製造コストを下げるために、一度のトレンチエッチングで前記抵抗領域と前記トレンチMOS型半導体素子の両方のトレンチを形成する製造方法についても知られている(特許文献3)。
一方、MOSFETに関して、チャネル密度を高め、オン抵抗の低減を図ることができ、交流信号や交流電力をオンオフできる双方向MOSFETの記述が公開されている(特許文献4)。
特公平7−112005号公報(図1、2) 特開2006−319241号公報(要約−課題) 特開2007−149933号公報(図3〜図8) 特開2007−134500号公報(要約)
しかしながら、トレンチエッチングをトレンチMOS型半導体素子と拡散抵抗領域の絶縁分離用トレンチとで共通の工程として一度で行う場合、トレンチMOS型半導体素子のゲート電極となる導電性ポリシリコン膜が拡散抵抗領域間の絶縁分離用トレンチ側壁にも同時に形成される工程とすることが効率的である。拡散抵抗領域間の絶縁分離用トレンチ側壁の前記導電性ポリシリコン膜のみ除去する場合は、新たな工程を追加しなければならないので、コストアップになるから、できれば避けたい。図13はそのような絶縁分離用トレンチ6の側壁にも、本来は必要のない、また、そのため、電位的にはフローティング状態にされている導電性ポリシリコン膜5が形成されていることを示す斜視断面図である。図13のように、p型領域で示される拡散抵抗領域3の両サイドに位置する絶縁分離用トレンチ6側壁に導電性ポリシリコン膜5があると、拡散抵抗領域3の長手方向のHL間に電界がかけられた場合、そのトレンチ6側壁部分で電界強度が高くなり、長期信頼性試験で抵抗領域の特性が大きく変動するという問題が発生することが判った。
本発明は、以上説明した問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、トレンチMOS型半導体素子と拡散抵抗領域とにそれぞれ設けられるトレンチの側壁に絶縁膜を介して導電性ポリシリコン膜を有する場合であっても、前記拡散抵抗領域の抵抗値が不安定になることを防ぐことのできる半導体装置およびその製造方法を提供することである。
特許請求の範囲の請求項1記載の発明によれば、他導電型半導体基板の表面層に設けられる一導電型ウエルに、導電性ポリシリコン膜をゲート電極として第一トレンチ内に絶縁膜を介して形成されるトレンチMOS型半導体素子領域を有し、前記一導電型ウエルとは前記表面層の異なる場所に設けられる一導電型ウエルに他導電型拡散抵抗領域を有し、該拡散抵抗領域は、第二トレンチおよび一導電型の不純物領域により電気的に分離される構成を有する半導体装置において、前記拡散抵抗領域内の表面には、それぞれ金属配線に接続される第一コンタクト部と第二コンタクト部とが、前記拡散抵抗領域内の抵抗成分を介して電気的に接続されるように離間して配設され、前記第一コンタクト部は、前記第二トレンチ内の前記拡散抵抗領域側の一方の側壁に絶縁膜を介して設けられる導電性ポリシリコン膜と短絡し、前記第二コンタクト部は前記導電性ポリシリコン膜と絶縁分離されている半導体装置とする。
特許請求の範囲の請求項2記載の発明によれば、前記第一コンタクト部が前記拡散抵抗領域の高電位側の表面に配設される特許請求の範囲の請求項1記載の半導体装置とする。
特許請求の範囲の請求項3記載の発明によれば、前記第一コンタクト部が前記拡散抵抗領域の低電位側の表面に配設される特許請求の範囲の請求項1記載の半導体装置とする。
特許請求の範囲の請求項4記載の発明によれば、前記拡散抵抗領域が、それぞれ前記第二トレンチにより囲まれる複数の領域を備え、隣接する前記拡散領域間の前記第一コンタクト部と第二コンタクト部とが金属配線により接続されて拡散抵抗アレイを構成する特許請求の範囲の請求項1記載の半導体装置とする。
特許請求の範囲の請求項5記載の発明によれば、前記拡散抵抗領域は、前記第一コンタクト部の外側に前記第二トレンチを挟んで、該第二トレンチ内の他方の側壁に絶縁膜を介して設けられる導電性ポリシリコン膜に取り囲まれる外部半導体基板表面を備え、該導電性ポリシリコン膜が前記外部半導体基板表面に延長されると共に、前記金属配線と前記導電性ポリシリコン膜との短絡接続部が前記外部半導体基板表面に配設される構成を備えている特許請求の範囲の請求項4記載の半導体装置とする。
特許請求の範囲の請求項6記載の発明によれば、前記第一コンタクト部が前記拡散抵抗領域の高電位側の表面に配設される拡散抵抗アレイと、前記第一コンタクト部が前記拡散抵抗領域の低電位側の表面に配設される拡散抵抗アレイと、前記第一、第二コンタクト部が共に、前記導電性ポリシリコン膜と絶縁分離されている拡散抵抗アレイのうち、いずれか複数の拡散抵抗アレイを備える特許請求の範囲の請求項4または5に記載の半導体装置とする。
特許請求の範囲の請求項7記載の発明によれば、前記トレンチMOS型半導体素子が双方向横型MOSFETである特許請求の範囲の請求項1記載の半導体装置とする。
特許請求の範囲の請求項8記載の発明によれば、前記第一トレンチと、前記第二トレンチとが同一深さである特許請求の範囲の請求項1記載の半導体装置とする。
特許請求の範囲の請求項9記載の発明によれば、前記特許請求の範囲の請求項2記載の半導体装置の製造工程が、同一半導体基板上に前記拡散抵抗領域と前記トレンチMOS型半導体素子領域を形成する際に、前記第一トレンチと前記第二トレンチとを同時に形成する工程を含む特許請求の範囲の請求項1記載の半導体装置の製造方法とする。
本発明によれば、トレンチMOS型半導体素子と拡散抵抗領域とにそれぞれ設けられるトレンチの側壁に絶縁膜を介して導電性ポリシリコン膜を有する場合であっても、前記拡散抵抗領域の抵抗値が不安定になることを防ぐことのできる半導体装置およびその製造方法を提供することができる。
以下、本発明の半導体装置およびその製造方法について、図面を参照して詳細に説明する。本発明はその要旨を超えない限り、以下に説明する実施例の記載に限定されるものではない。
図1は本発明の実施例1にかかる半導体装置を構成する拡散抵抗領域部分の平面図である。図2、図3はそれぞれ本発明の実施例1にかかる前記図1のA−A線およびB−B線断面図である。図4はシミュレーションによる電界強度分布を示す本発明にかかる拡散抵抗アレイの第二トレンチを模試的に示す拡大断面図である。図5は本発明の実施例2にかかる拡散抵抗アレイの平面図である。図6は本発明の実施例2にかかる前記図5のX−X線断面図である。図7は本発明の実施例2にかかる拡散抵抗アレイと横型トレンチMOSFETとが同一半導体基板に形成された半導体装置の要部断面図である。図8〜図12は本発明の実施例2にかかる半導体装置の製造方法を説明するための主要な製造工程ごとの要部断面図である。図15は本発明の実施例3にかかる半導体装置の拡散抵抗アレイの平面図と断面図である。図16は本発明の実施例3にかかる拡散抵抗アレイと横型トレンチMOSFETとが同一半導体基板に形成された半導体装置の要部断面図である。
図14は、nウエル2内に形成したp型領域(拡散抵抗領域)3をトレンチ6で取り囲む従来の拡散抵抗領域のトレンチ構造の拡大断面図を示す。図14内に示した破線は、シミュレーションにより判明した、拡散抵抗領域3にpn接合の逆方向バイアスとなる電圧を印加したとき電界強度分布を示し、便宜上太い線ほど電界強度が高いことを示している。このシミュレーション結果は20Vと高いバイアスをかけた場合の長期信頼性試験を模擬している。このシミュレーション結果から、トレンチ6底部の導電性ポリシリコン膜5の端近傍(符号11で囲まれた箇所)とトレンチ6上部側壁(符号10で囲まれた箇所)の2箇所で電界強度が特に高くなることがわかった。
トレンチ6上部側壁に電界強度の高い箇所が存在する理由は、このトレンチ6側壁に絶縁膜(MOS型半導体素子のゲート絶縁膜と同時形成の絶縁膜)7を介して形成されている導電性ポリシリコン膜5が電位的なフローティング状態にあるため、不安定であるが高い静電位がかかっていることも多く、側壁の拡散抵抗領域3に影響を及ぼし、第二トレンチ6上部側壁にまで、逆バイアス時の空乏層が広がり易いためと考えられる。
このようにトレンチ6上部側壁に電界強度の高いところがあると、この部分でホットキャリアが多く発生し、シリコン基板と導電性ポリシリコン膜5の間に介在する前記絶縁膜7にそのホットキャリアがトラップされ、電荷が固定される。この固定された電荷によって、前記拡散抵抗領域3に形成される抵抗値が変動すると考えられる。このような推論に基づき、導電性ポリシリコン膜5の電位をフローティング状態にせず、所定の低電位に固定すると、逆バイアス時にもトレンチ側壁ではホットキャリアが発生することが抑えられ、拡散抵抗領域の抵抗値の変動が抑えられることが判明し、発明をなした。この発明の具体的な実施例について、以下説明する。
図1に実施例1にかかる半導体装置を構成する拡散抵抗領域部分の平面図を示す。第二トレンチ6(点状ハッチング部分)で囲まれた直方体の拡散抵抗領域3の長手方向に抵抗記号15で示すような抵抗領域を形成している。拡散抵抗領域3内の両端部(第一コンタクト部と第二コンタクト部)間に通常流れる電流による電圧降下値は約1Vであると仮定する。実際には、電源電圧や、抵抗アレイの数によって変わる。全面に形成される導電性ポリシリコン膜5のパターンエッチング時に、図2に示すように、拡散抵抗領域3の表面端部3bの表面に選択的に導電性ポリシリコン膜5を残すことで、導電性ポリシリコン膜5と高電位(High)側金属配線8aとをコンタクト4aで容易に接触させることができる。さらに、導電性ポリシリコン膜5はHigh電位側金属配線8aに電気的に接続される第一コンタクト部(p領域)4bと容易に短絡接続させることができる。この結果、第二トレンチ6側壁を取り囲む導電性ポリシリコン膜5の電位を拡散抵抗領域3表面の第一コンタクト部(p領域)4bのHigh電位側に固定することができる。
また、図3に示すように、拡散抵抗領域3は図1の長さ方向で抵抗を形成すると共に、p型サブストレート基板1上に設けられたnウエル2によって基板1とは電気的に分離され、第二トレンチ6により抵抗領域の幅が決められている。
前述の図1と図2を参照して説明した、導電性ポリシリコン膜5を、コンタクト4aを介して繋ぐHigh電位側金属配線8aおよび拡散抵抗領域3の第一コンタクト部4bに電気的に短絡接続することによる効果について、あらためて以下詳細に説明する。図4は、pn接合に対して逆バイアスとなる電圧20Vを印加したときの、低電位側端部表面近傍の断面図であり、印加時の電界強度分布を破線の曲線(シミュレーション結果)で示す拡大断面図である。なお、便宜上電界強度が高い箇所ほど線を太くして示した。この図4で、第二トレンチ6側壁の導電性ポリシリコン膜5は拡散抵抗領域3の高電位側端部表面と短絡接続され同電位にされている。高電位側端部表面は低電位側端部表面より約1V電位が高い(前述の仮定より)。図4で示される低電位側端部の拡散抵抗領域の表面の電位は、接地電位とした。図4のように、低電位側端部表面近傍でのシミュレーション結果を示したのは、拡散抵抗領域3の表面電位と導電性ポリシリコン膜5の電位との差が1Vと最も大きく、長期信頼性で変動しやすいと考えられるからである。この図4では、前記図14で示す電界強度のシミュレーション結果と異なり、電界強度が特に高い箇所12は第二トレンチ6の底部だけである。拡散抵抗領域3内において、トレンチ側壁沿った箇所13で電界強度が強いが、図14のフローティングの場合と比較してトレンチ側壁の箇所13は電界が弱くなっていることがわかる。
電界強度が高い箇所が第二トレンチ6底部の一箇所になった理由は、第二トレンチ6側壁の導電性ポリシリコン膜5が高電位側に短絡接続されているが、導電性ポリシコン膜5の電位は拡散抵抗領域の低電位側電位より、たかだか1Vの高電位であり、フローティングの場合と比較して電界が弱くなっているためであると考えられる。従って、第二トレンチ6側壁部では空乏層もあまり広がらないのである。第二トレンチ6の底部の破線箇所12では、従来と同様に大きな電界強度によるホットキャリアが発生し、絶縁膜7に電荷がトラップされるが、拡散抵抗領域3から離れているため抵抗値には影響しない。よって、長期信頼性試験で、抵抗値の変動量を抑えることができるのである。また、第二トレンチ6側壁の導電性ポリシリコン膜5は拡散抵抗領域3の高電位側端部表面と短絡接続することにより、実施例3で示す低電位側との短絡ショートよりも、抵抗の耐圧(拡散抵抗領域3とnウェル2間耐圧)をあげることができる。
図5に実施例2にかかる拡散抵抗領域3を半導体基板の表面に複数(図5では3本)設けて拡散抵抗アレイを構成する場合の平面図を示す。これは、第二トレンチ6で相互に分離した複数の拡散抵抗領域3を平行に配置してアレイ状にし、端部間をシリーズ接続する場合の例である。第二トレンチ6側壁の内側の導電性ポリシリコン膜5は、第二トレンチ6で分離された各拡散抵抗領域3毎にその高電位側第一コンタクト部4bに接続されなければならない。その接続を容易にするために、実施例2では、図1、図2のように拡散抵抗領域3の端部表面3b(図2)の表面に引き出された表面ポリシリコン膜5a(図1)に高電位側金属配線を接続することを止める。その代わり、図5に示す実施例2では、各拡散抵抗領域3の長手方向の高電位側の端部に第二トレンチ6を挟んで、導電性ポリシリコン膜5に取り囲まれるp型表面領域3aを設け、このp型表面領域3aの表面に導電性ポリシリコン膜5の引き上げた表面ポリシリコン膜5aを形成する。図5のX−X線断面図である図6では、符号4aは高電位側金属配線8aとp型表面領域3aに形成された前記表面ポリシリコン膜5aとのコンタクトである。符号4bは各拡散抵抗領域3毎の高電位側金属配線8aが接触するコンタクトであり、第一コンタクト部となる。符号4cは各拡散抵抗領域3毎の低電位側金属配線8bが接触するコンタクトであり、第二コンタクト部となる。各拡散抵抗領域3毎の高電位側金属配線8aが接触する第一コンタクト部4aは異なる拡散抵抗領域3の低電位側金属配線8bに接続される。このような金属配線の構成とすることにより、各拡散抵抗領域3を取り囲む導電性ポリシリコン膜5を各拡散抵抗領域3の各高電位側の電位にそれぞれ短絡接続させることが容易になるメリットがある。このような短絡接続によっても、前述の実施例1と同様に、第二トレンチ6側壁の導電性ポリシリコン膜の電位を高電位側の電位に固定させることができるので、前記実施例1と同様の理由で、長期信頼性試験での抵抗値の変動量を抑えることができる。
図7は、実施例2にかかる本発明の拡散抵抗領域23を備えた半導体装置、特には拡散抵抗アレイ101と横型トレンチMOSFET100とが同一半導体基板に形成された半導体装置の要部断面図を示す。以下、この半導体装置およびその製造方法について説明する。
図7に示す半導体装置は、LOCOS酸化膜24で絶縁分離される横型トレンチMOSFET100と拡散抵抗アレイ101を備える。このLOCOS酸化膜24による絶縁分離は必ずしも本発明にとって必要な条件ではない。横型トレンチMOSFET100と拡散抵抗アレイ101との間に意図しない相互干渉が生じる惧れがなければ、無くてもよい。横型トレンチMOSFET100はp型シリコン基板21の表面層に形成したnウエル22と、nウエル22に形成したp型オフセット領域23−1と、p型オフセット領域23−1内に形成される第一トレンチ26−1を有する。拡散抵抗アレイ101はp型拡散抵抗領域23と、このp型拡散抵抗領域23を平行(図7では図面に垂直方向に平行)に分離する第二トレンチ26−2を有する。第一トレンチ26−1と第二トレンチ26−2は同じトレンチエッチング工程で形成されるので、同じ深さを有する。トレンチ幅は異なっていてもかまわない。ただし、前記第一トレンチ26−1と前記第二トレンチ26−2は前記p型オフセット領域23−1とp型拡散抵抗領域23の接合深さより浅く形成される。
第一トレンチ26−1の底面にはn型ドレイン領域27、第二トレンチ26−2の底面にはn型領域28がそれぞれnウエル22より低ドーズ量のイオン注入で形成される。第一トレンチ26−1および第二トレンチ26−2は側壁に絶縁膜24−1を介して形成される導電性ポリシリコン膜25と、第一、第二トレンチ内部を充填すると共にシリコンウエハの表面にも堆積される絶縁膜29を有する。シリコンウエハの表面に堆積される絶縁膜29は適宜に選択的に開孔されてウエハ表面に達するコンタクト孔30−1、30−2、30−3、30−4を有する。
拡散抵抗アレイ101では、コンタクト孔30−1底面のウエハ表面層に形成したp型コンタクト領域31(第二コンタクト部)と、コンタクト孔30−1および30−4の側壁および底面を覆うバリアメタル32、このバリアメタル32を介してコンタクト孔30−1を充填するタングステンなどのプラグ金属導体33と、このプラグ金属導体33上に形成したAlなどの金属配線34とを有する。
横型トレンチMOSFET100では、コンタクト孔30−2底面のウエハ表面層に形成したn型ドレイン領域27と、コンタクト孔30−3底面のウエハ表面層に形成したn型ソース領域35とを備える。前記コンタクト孔30−2および30−3の側壁および底面には、前述のコンタクト孔30−1と同様にバリアメタル32、このバリアメタル32を介してコンタクト孔30−2および30−3を充填するプラグ金属導体33と、プラグ金属導体33上に形成した金属配線34とを有する。
前述の半導体装置では、拡散抵抗アレイ101のトレンチ26−2の底部にnウエル22より低ドーズ量のn型領域28を形成するので、トレンチ26−2の深さがp型拡散抵抗領域23より浅くて隣り合うp型拡散抵抗領域23がトレンチ26−2の底部に回り込んで隣り合う領域23同志が繋がったとしても、前記n型領域28によりn型化されているためパンチスルーすることはない。
図8から図12は、それぞれ前述の半導体装置の製造方法を主要な工程順に示す要部断面図である。前記p型オフセット領域23−1とp型拡散抵抗領域23を形成するためにnウエル22の表面からボロンのイオン注入を行う。続いて、酸化膜36をマスクに前記ボロンイオン注入層よりは浅く、幅1.5μm、深さ2μmの拡散抵抗領域用のトレンチ26−2および幅3μm、深さ2μmのMOSFET用のトレンチ26−1を同時に形成した後、高温のアニール処理を行って前記ボロンイオン注入層を活性化して、前記トレンチ26−1および26−2よりは深いp型拡散抵抗領域23とp型オフセット領域23−1とする。この結果、p型拡散抵抗領域23およびp型オフセット領域23−1は前記トレンチ26−1およびトレンチ26−2の底部に両側から回り込んで広がる。または、場合によってはトレンチ26−2の底部で両側から回り込んだp型拡散抵抗領域23がトレンチ26−2の下部で繋がることもある。それを避けるために、図8に示すように、p型拡散抵抗領域23とp型オフセット領域23−1の形成後に、トレンチ26−1の底部およびトレンチ26−2の底部に、前記トレンチ形成に用いたマスク酸化膜36をそのままマスクとして選択的にn型領域28とn型ドレイン領域27を形成する。マスク酸化膜36を除去した後に、図9に示すように、MOSFET領域100とp型拡散抵抗領域101の分離のための選択酸化膜24を分離領域のみにLOCOS法により例えば600nmの厚みで形成する。
次に、図10に示すように、ゲート酸化膜24−1を例えば17nmの厚みで全面に形成し、例えば厚さ300nmの導電性ポリシリコン膜25をCVDおよびエッチバック法により第一トレンチ26−1、第二トレンチ26−2側壁に形成する。拡散抵抗領域101には前記図5の平面図に示すような平面パターンで、前記導電性ポリシリコン膜の基板表面への引き出し領域である表面ポリシリコン膜25aを設ける。図11に示すように、横型トレンチMOSFET100にnソース領域35、拡散抵抗領域の端部にpコンタクト領域31を形成した後、絶縁膜29となる第一トレンチ26−1、第二トレンチ26−2への埋め込み酸化膜29をCVDにより形成し、化学機械研磨(CMP)を用いて表面を平坦化する。そして、図12に示すように、フォトリソグラフィ工程により、横型トレンチMOSFET100のソース領域35およびドレイン領域27との電気的な接続をするために、前記領域に対応する絶縁膜29の部分にそれぞれコンタクト孔30−2、30−3をそれぞれ形成する。p型拡散抵抗アレイ101に必要な電気的接続の確保するために、p型コンタクト領域31と表面ポリシリコン膜25aを露出させるコンタクト孔30−1、30−4を形成する。その後、バリアメタル32、埋め込みプラグ33をそれぞれ形成し、Al金属配線34a、34bで必要な接続をすることにより横型トレンチMOSFET100を完成させ、p型コンタクト領域31と表面ポリシリコン膜25aとを短絡接続し、拡散抵抗アレイ101を完成させる。また、この場合、第二トレンチ26−2側壁の導電性ポリシリコン膜25を除去する工程による工数増加はないため、製造コストも従来とほとんど変わることなく、p型拡散抵抗領域23の抵抗値が不安定になるということを防ぐことができる。
図15に実施例3にかかる拡散抵抗領域110を半導体基板の表面に複数(図15では3本)設けて拡散抵抗アレイ20を構成する場合の概略図を示し、(a)は平面図を示し、同図(b)は、同図(a)のZ−Z断面図を示し、同図(c)は、同図(a)のY−Y断面図を示す。これは、第二トレンチ103aで相互に分離した複数の拡散抵抗領域110を平行に配置してアレイ状にし、金属配線で端部をシリーズ接続する場合の例である。第二トレンチ103a側壁の導電性ポリシリコン膜105aは、各拡散抵抗領域110毎にその低電位側の端部に第二トレンチ103aを挟んで配置されるp型表面領域110aの表面に延長される。このp型表面領域110a上に延長された表面ポリシリコン膜105bは、この表面ポリシリコン膜105bを覆う絶縁膜102に開口されるコンタクト孔108aを埋める金属導体と、前記拡散抵抗領域110の低電位側端部の第一コンタクト部107aに開口されるコンタクト孔108を埋める金属導体とを、Alなどの金属配線113により繋ぐことにより、前記拡散抵抗領域110の低電位側端部の電位に短絡接続される。その結果、前記拡散抵抗領域110を取り囲む前記導電性ポリシリコン膜105aは前記拡散抵抗領域110の低電位側の端部と同電位となり、固定される。
次に前記拡散抵抗領域110の高電位側の端部の第二コンタクト部107bに開口されるコンタクト孔を埋める金属導体と、隣の拡散抵抗領域の低電位側の端部の第一コンタクト部に前述と同様に配置されるp型表面領域110aの表面に設けられるコンタクト孔の金属導体とを電気的に接続する。同様にして、3つの拡散抵抗領域110の端部間を順次、電気的にシリーズ接続すると、図15に示す拡散抵抗アレイ20となる。これらの第一コンタクト部107aと第二コンタクト部107bの表面で、それぞれのコンタクト孔を埋める金属導体によって金属配線113と接触する。符号15は拡散抵抗領域の抵抗を示す記号である。前記金属導体はたとえば、公知のバリアメタル109とタングステンプラグ112などで構成される。
図15に示す拡散抵抗アレイ20は、前記図5を参照して説明した実施例2にかかる拡散抵抗アレイ101とは、各拡散抵抗領域110を取り囲む導電性ポリシリコン105aを各拡散抵抗領域110と短絡させる方法に関して、各拡散抵抗領域110の低電位側と高電位側のいずれの端部に短絡接続させるが異なる。実験によれば、図15に示すように、拡散抵抗領域110を取り囲む導電性ポリシリコン105aを該拡散抵抗領域110の低電位側の端部に短絡接続させる方が、第二トレンチ側壁に生じる高電界を緩和する効果が大きく、拡散抵抗領域の抵抗値を安定に保つ意味での長期信頼性が高いことが判明した。拡散抵抗アレイに関し、この接続方式では導電性ポリシリコン105aは拡散抵抗領域のいずれの側の端部よりも同じか低い電位に固定されるので、側壁の絶縁膜を介して拡散抵抗領域110に及ぼす影響を全く無しとすることができる。その結果、前述の実施例2の場合の1Vの電位差による拡散抵抗領域110に及ぼす影響すら、問題にしなくてもよいので、特に拡散抵抗領域の抵抗値の長期安定性に関して、優れている。
図17は、pn接合に対して逆バイアスとなる電圧20Vを印加したときの、高電位側端部表面近傍の断面図であり、印加時の電界強度分布を破線の曲線(シミュレーション結果)で示す拡大断面図である。なお、便宜上電界強度が高い箇所ほど線を太くして示した。この図17で、第二トレンチ6側壁の導電性ポリシリコン膜5は拡散抵抗領域3の低電位側端部表面と短絡接続され同電位にされている。低電位側端部表面は高電位側端部表面より約1V電位が低い(前述の仮定より)。図17で示される高電位側端部の拡散抵抗領域の表面の電位は、接地電位とした。図17のように、高電位側端部表面近傍でのシミュレーション結果を示したのは、拡散抵抗領域3の表面電位と導電性ポリシリコン膜5の電位との差が1Vと最も大きく、長期信頼性で変動しやすいと考えられるからである。この図17では、前記図4で示す電界強度のシミュレーション結果と同様に、電界強度が特に高い箇所12は第二トレンチ6の底部だけである。また、図4のトレンチ側壁の箇所13に比較してトレンチ側壁の箇所14の電界が弱くなっていることがわかる。
なお、横型トレンチMOSFETについては、図7に示す実施例2のように、トレンチ26−1底部にnドレイン領域27を設けて、トレンチ26−1中に該nドレイン領域27に接触するようなドレイン電極34bを形成する双方向横型トレンチMOSFETであってもよい。また、図16に示す実施例3のように、nウエル115aを共通のドレイン領域としてトレンチ103を挟む二つのMOSFET30a、30bを接続する双方向横型トレンチMOSFET40とすることもできる。この場合は、前記図7のMOSFET100のように、トレンチ26−1中にコンタクト孔30−2を形成する必要が無いので、トレンチ103をp型オフセット領域110c、110dやp型拡散抵抗領域110よりも深くすることができ、拡散抵抗アレイ20中のトレンチ103aの底部を拡散抵抗領域110より遠ざけることができるので、拡散抵抗領域110の抵抗値を安定に保つ意味での長期信頼性をより高くすることができる。
以上説明した本発明によれば、拡散抵抗領域を取り囲む第二トレンチ内の内側の側壁の導電性ポリシリコン膜を、高電位側、好ましくは低電位側電位となる各拡散抵抗領域の端部表面に短絡させることにより、拡散抵抗領域のpn接合への逆バイアス時に、第二トレンチ側壁上部に発生する高電界を緩和し、前記高電界が長期間繰り返し加えられることによる拡散抵抗領域の抵抗値の変動を抑制することができる。
なお、複数の拡散抵抗アレイを備える半導体装置の場合、高精度な抵抗が要求される拡散抵抗アレイには、抵抗値の経時変化が少なく長期安定性の最も高い、前記実施例3で説明したような導電性ポリシリコン膜を拡散抵抗領域の低電位側端部に短絡接続する接続方式とし、抵抗に要求される精度の程度によっては、導電性ポリシリコン膜を電位的にフローティング状態とした拡散抵抗アレイを用いることもできる。この場合は、拡散抵抗アレイのために必要なチップ面積を縮小させることができるので、好ましい。または、抵抗に要求される精度と耐圧の程度によって高電位側端部に短絡接続することもできる。この場合は、高い耐圧がありながら長期信頼性を得ることができる。以上の複数種類の抵抗を混在させることもできる。
以上述べた実施例では、拡散抵抗アレイと横型トレンチMOSFETとが同一半導体基板に形成される半導体装置について、説明したが、横型トレンチMOSFETに代えてトレンチを有する縦型MOSFETや縦型IGBTなどの他の半導体素子であっても本発明の効果は得られる。
本発明の実施例1にかかる半導体装置を構成する拡散抵抗領域部分の平面図である。 本発明の実施例1にかかる前記図1のA−A断面図である。 本発明の実施例1にかかる前記図1のB−B断面図である。 拡散抵抗アレイ内の第二トレンチ側壁のポリシリコン膜を拡散抵抗領域の高電位側の端部表面に短絡接続させる場合の、シミュレーションによる電界強度を示す本発明にかかる第二トレンチを模試的に示す拡大断面図である。 本発明の実施例2にかかる拡散抵抗アレイの平面図である。 本発明の実施例2にかかる前記図5のX−X断面図である。 本発明の実施例2にかかる拡散抵抗アレイと横型トレンチMOSFETとが同一半導体基板に形成された半導体装置の要部断面図である。 本発明の実施例2にかかる半導体装置の製造方法を説明するための主要な製造工程ごとの要部断面図(その1)である。 本発明の実施例2にかかる半導体装置の製造方法を説明するための主要な製造工程ごとの要部断面図(その2)である。 本発明の実施例2にかかる半導体装置の製造方法を説明するための主要な製造工程ごとの要部断面図(その3)である。 本発明の実施例2にかかる半導体装置の製造方法を説明するための主要な製造工程ごとの要部断面図(その4)である。 本発明の実施例2にかかる半導体装置の製造方法を説明するための主要な製造工程ごとの要部断面図(その5)である。 従来の拡散抵抗アレイの斜視断面図である。 拡散抵抗アレイ内の第二トレンチ側壁のポリシリコン膜の電位がフローティング状態の場合の、シミュレーションによる電界強度分布を示す従来の第二トレンチを模試的に示す拡大断面図である。 本発明の実施例2にかかる拡散抵抗アレイの平面図である。 本発明の実施例2にかかる拡散抵抗アレイと横型トレンチMOSFETとが同一半導体基板に形成された半導体装置の要部断面図である。 拡散抵抗アレイ内の第二トレンチ側壁のポリシリコン膜を拡散抵抗領域の低電位側の端部表面に短絡接続させる場合の、シミュレーションによる電界強度分布を示す本発明にかかる第二トレンチを模試的に示す拡大断面図である。
符号の説明
1、21 p型サブストレート基板、シリコン基板
2、22 nウエル
3、23、110 拡散抵抗領域
3a、110a p型表面領域
4a、4b、4c、108a、108 コンタクト
5、25、105a 導電性ポリシリコン膜
5a、25a、105b 表面ポリシリコン膜
6、103a、26−2 第二トレンチ
7、24−1、104a ゲート絶縁膜
8a 高電位側金属配線
8b 低電位側金属配線
10、11、12 電界強度が高い箇所(破線箇所)
15 抵抗記号
20、101、200 拡散抵抗アレイ
23−1、110c、110d p型オフセット領域
24 分離絶縁膜
26−1、10 第一トレンチ
27 n型ドレイン領域
28 n型領域
29、102 絶縁膜
30−1、30−2、30−3、30−4 コンタクト孔
31、107 pコンタクト領域
32、109 バリアメタル
33、112 プラグ金属導体、タングステンプラグ
34、113 金属配線
34a ソース電極
34b ドレイン電極
35 n型ソース領域
40、100 横型トレンチMOSFET
115b nウエル


Claims (9)

  1. 他導電型半導体基板の表面層に設けられる一導電型ウエルに、導電性ポリシリコン膜をゲート電極として第一トレンチ内に絶縁膜を介して形成されるトレンチMOS型半導体素子領域を有し、前記一導電型ウエルとは前記表面層の異なる場所に設けられる一導電型ウエルに他導電型拡散抵抗領域を有し、該拡散抵抗領域は、第二トレンチおよび一導電型の不純物領域により電気的に分離される構成を有する半導体装置において、前記拡散抵抗領域内の表面には、それぞれ金属配線に接続される第一コンタクト部と第二コンタクト部とが、前記拡散抵抗領域内の抵抗成分を介して電気的に接続されるように離間して配設され、前記第一コンタクト部は、前記第二トレンチ内の前記拡散抵抗領域側の一方の側壁に絶縁膜を介して設けられる導電性ポリシリコン膜と短絡し、前記第二コンタクト部は前記導電性ポリシリコン膜と絶縁分離されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第一コンタクト部が前記拡散抵抗領域の高電位側の表面に配設されることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記第一コンタクト部が前記拡散抵抗領域の低電位側の表面に配設されることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 前記拡散抵抗領域が、それぞれ前記第二トレンチにより囲まれる複数の領域を備え、隣接する前記拡散領域間の前記第一コンタクト部と第二コンタクト部とが金属配線により接続されて拡散抵抗アレイを構成することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 前記拡散抵抗領域は、前記第一コンタクト部の外側に前記第二トレンチを挟んで、該第二トレンチ内の他方の側壁に絶縁膜を介して設けられる導電性ポリシリコン膜に取り囲まれる外部半導体基板表面を備え、該導電性ポリシリコン膜が前記外部半導体基板表面に延長されると共に、前記金属配線と前記導電性ポリシリコン膜との短絡接続部が前記外部半導体基板表面に配設される構成を備えていることを特徴とする請求項4記載の半導体装置。
  6. 前記第一コンタクト部が前記拡散抵抗領域の高電位側の表面に配設される拡散抵抗アレイと、前記第一コンタクト部が前記拡散抵抗領域の低電位側の表面に配設される拡散抵抗アレイと、前記第一、第二コンタクト部が共に、前記導電性ポリシリコン膜と絶縁分離されている拡散抵抗アレイのうち、いずれか複数の拡散抵抗アレイを備えることを特徴とする請求項4または5に記載の半導体装置。
  7. 前記トレンチMOS型半導体素子が双方向横型MOSFETであることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  8. 前記第一トレンチと、前記第二トレンチとが同一深さであることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  9. 同一半導体基板上に前記拡散抵抗領域と前記トレンチMOS型半導体素子領域を形成する際に、前記第一トレンチと前記第二トレンチとを同時に形成する工程を含むことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
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