JP2010033684A - 光ディスク - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一表面に凹部2A及び凸部2Bからなるトラックが形成された第1の基板2と、一表面上に順次積層された反射層3及び記録層4と、接着剤7により一表面側に固着された光透過性の第2の基板6とを少なくとも備え、第2の基板側6からレーザ光を照射し凸部2Bの記録層4への情報の記録又は凸部2Bの記録層4に記録された情報の再生を行う際に、プッシュプル信号の出力値が0.15以上0.21以下であり、凸部2Bにおける反射率が50%以上である。
【選択図】図3
Description
一方、パッケージメディア内の映像コンテンツを、DVD−R等の記録型の光ディスクに違法に複製する行為が行われるようになってきた。
この行為によって複製された光ディスクが市場に出回ることは、ソフトの著作権上大きな問題であり、著作権を保護するために対策が必要となった。
そのような技術として、光ディスク装置で再生専用DVD(以下、ROMディスクと称す)と記録再生可能なDVDとを判別し、ROMディスクのみを再生可能とする技術が特許文献1に記載されている。
光ディスクにレーザ光を照射し、戻り光を検出器で検出し、検出された検出信号から、差信号であるプッシュプル信号(以下、PP信号と称す)と、和信号である読出し信号(以下、RF信号と称す)とを得る。
ここで、PP信号は光ディスクの反射率に応じて振幅が異なるため、PP信号の正規化を行うことにより光ディスクの種類の判別を行う。PP信号の正規化は、低域通過フィルタによってRF信号から直流成分を抽出し、PP信号をこのRF信号の直流成分信号によって除算することによって行う。得られた信号は、正規化PP信号であり、この正規化PP信号の振幅を求め、求められた振幅を比較することによって、光ディスクの種類の判別が行われる。
記録型の光ディスクにおけるトラッキングサーボは、グルーブのウォブルからの反射レーザ光を分割された受光素子にて受光し、電流−電圧変換を行い正規化PP信号として検出し、差動信号を制御する(以下、PP法と称す)ものである。そのため、PP法による正規化PP信号の振幅は大きな値となる。
ROMディスクにおけるトラッキングサーボは、ピットと平坦部との凹凸により生じる再生レーザ光の反射光を分割された受光素子にて受光し、電流−電圧変換を行い位相差として検出し、位相差を制御する(以下、DPD法と称す)。そのため、DPD法による位相差は大きな値が検出されるが、正規化PP信号の振幅は極微弱な値しか得られない。
インターネットによる映像コンテンツのダウンロード販売の方法としては、インターネット上のホームページから所望の映像コンテンツを選択し、選択した映像コンテンツに対する対価を支払うことにより、インターネット回線を通じて光ディスク記録装置に選択した映像コンテンツをダウンロードし、その映像コンテンツをDVD−Rに記録するものである。
更に、記録型の光ディスクの溝深さを変更して、記録型の光ディスクから得られる正規化PP信号振幅の値を小さくした場合、反射率が低下してしまい、再生信号の強度が得られず安定した再生動作が行えなかった。
また、記録型の光ディスクにインターネット等を通じて購入した映像コンテンツが記録された場合において、光ディスクの種別の判別機能を有する光ディスク装置においても情報の再生が再生可能な記録型の光ディスクを提供することを目的とする。
また、上記光ディスク(1)は、凹部(2A)の底面から凸部(2B)の天面までの高さを20nm以上30nm以下としたことを特徴とする。
更に、上記光ディスク(1)は、記録層(4)が有機色素材料からなり、有機色素材料の示差熱分析から求められる発熱量が−40μV・s/mgから−340μV・s/mgの範囲であることを特徴とする。
また、光ディスクの種別の判別機能を有する光ディスク装置において、情報の再生が可能な記録型の光ディスクを提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る光ディスクを再生する光ディスク装置の構成を示すブロック図である。図2は、本発明の一実施形態に係る光ディスクを再生する光ディスク装置の信号処理回路を説明するブロック図である。図3は、本発明の一実施形態に係る光ディスクの構成を示す断面図である。図4は、本発明の一実施形態に係る光ディスクの製造方法を示す概略図である。図5は、本発明の一実施形態に係る光ディスクの製造方法を示す概略図である。図6は、本発明の一実施形態に係る光ディスクに用いる有機色素の発熱量と、光ディスクの記録再生特性を示す図である。
なお、全図において、共通な機能を有する部品には同一符号を付して示し、一度説明したものに関しては、繰り返した説明を省略する。
また、図3乃至図5は、理解を容易にするため、寸法を誇張して表している。
図1に示すように、光ディスク装置101は、レーザ駆動回路102と、光ピックアップ103と、信号生成回路104と、復調回路105と、デコーダ106と、サーボ回路107と、スピンドルモータ108と、コントローラ109とを有している。
光ディスク1は、スピンドルモータ108のスピンドル部に固定され、スピンドルモータ108によって回転駆動される。
レーザ駆動回路102は、再生時のレーザパワーである一定強度のレーザ光を光ディスク1に射出するための駆動信号を、LD110に出力する。
光ピックアップ103は、対物レンズアクチュエータ112を用いてレーザ光のフォーカス位置を所定のグルーブのトラック位置に合わせる。
LD110から射出したレーザ光は、光ディスク1の記録層に集光され、記録層で反射される。
その際、記録層で反射されたレーザ光の反射率は、記録層の記録状態に応じて異なる。
PD113では、入射したレーザ光の光強度に応じ、検出信号を信号生成回路104に出力する。
RF信号は、復調回路105で復調され再生データとしてデコーダ106に出力される。デコーダ106は、復調回路105から入力された再生データに対して誤り訂正等のデコード処理を施し、再生情報として外部に出力する。
サーボ回路107では、信号生成回路104 から入力されたFoE信号及びTrE信号から、フォーカスサーボ信号(以下、FoS信号と称す)およびトラッキングサーボ信号(以下、TrS信号と称す)を生成し、光ピックアップ103の対物レンズアクチュエータ112に出力する。
また、サーボ回路107では、信号生成回路104 から入力された同期検出信号から光ディスク1の回転制御信号であるモータサーボ信号を生成し、スピンドルモータ108に出力する。
図2に示すように、信号生成回路104は、電流電圧変換器201と、RF信号検出手段202と、PP信号検出部203と、低域通過フィルタ(以下、LPFと称す)204と、正規化PP信号検出部205と、正規化PP信号振幅算出部206とを有する。
ここでは、信号生成回路104において光ディスクの種別判別に用いないフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号等の説明は省略する。
更に、4分割されたPD113の光検出部A,B,C,Dは、光ディスクにスパイラル状に形設されたトラックのトラック(タンジェンシャル)方向に沿ってレーザ光が照射された際に、PD113に受光された光ディスク1から反射したレーザ光のスポットは、B,C側からA,D側に進むよう設けられており、A,B及びC,Dはそれぞれトラック方向に対し平行に設けられている。
一方、PP信号検出部203では、タンジェンシャル方向と平行に2分割された領域(B,A及びC,D)間の差分〔(A+B)−(C+D)〕からPP信号が求められ、出力される。
そのため、LPF204によってRF信号からRF信号の直流成分を抽出し、RF信号の直流成分であるRFdc信号を生成し、出力する。
更に、正規化PP信号検出部205において、PP信号検出部203からのPP信号をLPF204からのRFdc信号によって除算することにより正規化を行い、正規化PP信号を生成し出力する。
正規化PP信号振幅算出部206から出力された振幅値信号は、コントローラ109に送られ、振幅値信号の値に基づき光ディスクの種類が判別される。
一方、ROMディスクでは、フォトダイオードA及びCとB及びDとの位相差を比較する位相差法を用いているため、振幅値信号は小さな値となる。通常のDVD−ROMでは、振幅値信号の値は0.21以下となる。
図3に示すように、DVD−R等の記録型の光ディスク1は、記録再生用レーザ光の照射側となる凹凸部2A,2Bを有する円盤状の基板2と、基板2上に順次形成された、反射層3,記録層4及び光透過性保護層5と、両表面が平坦な透明平滑基板6と、光透過性保護層5及び透明平滑基板6を接着固定する光透過性接着剤層7とを有する。
この構成は、通常のDVD−Rと逆の積層順で形成される光ディスクの構造である。
ここで、基板2上に反射層3,記録層4及び光透過性保護層5が形成された状態を中間体Tとする。
更に、基板2の表面には、ランド2Bとグルーブ2Aが互いに隣接して交互にスパイラル状のトラックを形成している。
本実施形態では、情報の記録は、トラックのうちランド2B上にある記録層3にされる。
ここで、凹部2Aの底面から凸部2Bの天面までの高さをHとし、溝深さと呼ぶ。
塗布された記録層4は、浅いグルーブ2Aを埋め、記録層4の表面はフラットに近い形状に形成される。形成された記録層4上に屈折率の比較的大きく、且つ透明な光透過保護層5を形成すると、光透過保護層5の表面もフラットに近い形状になる。この結果、光透過保護層5と記録層4との界面で反射される再生レーザ光の位相は強めあう条件となり、反率射を高めるものになる。
一方、PP出力の大小を決める主なパラメーターである溝深さは浅いのでPP出力としては小さな値とすることが可能になる。
このため、記録層4の色素としては、記録マークの広がらない特性を持つものを用いる必要がある。
基板2は、記録再生用レーザ光の照射側に配置されていないため、必ずしも光透過性でなくても良い。
反射層3としては、高い反射率を得るために、Au,Al,Ag及びそれらの合金を用いることができる。
このためレーザ光を照射すると、焦点部分の有機色素が熱により物性が変化し、白濁や形状変化が発生し、その変化した部分が記録マークとなる。
有機色素としては、シアニン系及びアゾ系などがあるが、記録に用いるレーザ光の波長領域で適度な光吸収特性を有し、狭い温度範囲領域で急激に溶融し分解する材料が必要とされる。
このとき、光透過性保護層5に光学透過率を調整する機能を併せ持たせても良く、記録再生用のレーザ光の波長に合わせて光透過性保護層5の屈折率,吸収係数及び膜厚を適宜調整することによって、光ディスク1の反射率を要求される値に調整することができる。
光透過性接着剤層7としては、生産性、歩留りの点からアクリレート系の紫外線硬化樹脂を使用するのが好ましい。
本実施形態においては、記録型の光ディスク1として、追記型であるDVD−Rについて説明するが、同様な特性を示すものであれば、これに限るものではない。
図4(A)に示すように、円盤状のガラス基板9上にフォトレジスト10を塗布する。
図4(B)に示すように、このフォトレジスト10上からレーザ光を照射して露光した後、現像を行なって、図3を用いて説明したグルーブ2A及びランド2Bとなるフォトレジストパターン11を内周から外周に向かって、或いは外周から内周に向かって形成してガラス原盤12を作製する。
この際、グルーブ2Bに対応するフォトレジストパターン11は、連続した螺旋状の1本の凹部として形成される。またグルーブ2Aを形成するフォトレジストパターン11の両側は、トラック方向に直交する方向に対して蛇行するウォブルとされていてもよい。
図4(C)に示すように、ガラス原盤12上にスパッタリング法により厚さ50〜200nmのNi膜を形成した後、電鋳法により、厚さ100〜500μmのNiメッキ膜を形成することにより、ガラス原盤12に形成されているフォトレジストパターン11を転写してマスタスタンパ13を作製する。
マスタスタンパ13に形成されるパターンは、ガラス原盤12に形成されているフォトレジストパターン11と逆の関係になる。
次に、マスタスタンパ13をガラス原盤12から離間させた後、図4(D)に示すように、電鋳法により、マスタスタンパ13上にNiメッキ膜を形成することにより、マスタスタンパ13に形成されているパターンを転写してマザースタンパ14を作製する。
このマザースタンパ14のパターンは、ガラス原盤12と同じ関係になる。
次に、マザースタンパ14を射出成型機(図示せず)に装着して、図4(E)に示すように、射出成型法により、内周から外周に向かって、或いは外周から内周に向かってグルーブ2A及びランド2Bが螺旋状に形成された基板2を得る。
この際、基板2の螺旋状に形成された凹部を凹部が形成された面側から見ると、グルーブ2Aは凸部に、ランド2Bは凹部となっている。
得られた基板2には、トラックピッチが0.74μm、溝深さ24nm及び幅が0.3μmのグルーブ2A、幅が0.44μmのランド2Bが形成され、基板2の厚さは0.6mmである。
次に、図5(A)に示すように、スパッタリング法或いは真空蒸着法により、基板2上に厚さ70nmのAuからなる反射層3を形成する。
次に、図5(B)に示すように、スピンコート法により、反射層3上にアルコール系溶剤に溶解した有機色素を塗布して記録層4を得る。
有機色素としてはシアニン系色素を用い、アルコール系溶剤としてはテトラフルオロプロパノールを用い、シアニン系色素をテトラフルオロプロパノールで溶解することにより、溶液の濃度を1.2wt%とした。
塗布条件としては、回転数3000rpmであり、形成された記録層4の膜厚は60nmである。
次に、記録層4の乾燥後、図5(C)に示すように、スパッタリング法により、記録層4上に厚さ12nmのZnS−SiO2からなる光透過性保護層5を形成する。
このようにして中間体Tが形成される。
次に、中間体Tに貼り合せる透明平滑基板6の製造方法について説明する。
一般に光ディスク1は、光ディスク記録再生機に装着した場合、光ディスク記録再生機のシステムの動作順として先ず始めに光ディスク1の最内周に設けられているリードイン領域の情報を再生する。このリードイン領域には、様々なディスク情報が記録されている。
本実施形態の光記録媒体は、構造的に記録層又は再生層を二層有する二層型光ディスクに類似している。このため記録層4を設けた側の媒体にはリードイン領域を設けることはできない。そこで透明平滑な基板からなる透明平滑基板6の最内周付近にリードイン領域を設ける。このリードイン領域情報にはリードイン領域情報を全て再生後、記録再生用のレーザ光を記録層4側にジャンプさせるための情報を記録しておく。
透明平滑基板6にピットとして記録される情報には、リードイン領域を再生後の記録再生時に層間ジャンプを行い記録層3表面にフォーカスを合わせトラッキングがかかるようにすることも含める。
但し、露光のためレーザ光を照射する領域は、上記のように最内周部から半径23〜25mmの領域までとする。
次に、中間体Tのときと同じ方法で、マスタスタンパを形成する。
形成されたマスタスタンパを射出成形機に装着してポリカーボネート樹脂を用いて内周部に上記ピットが形成された透明平滑基板を成形する。
透明平滑基板に形成されたピットの情報を安定して再生するため、この基板のリードイン領域である半径23〜25mmの領域にAgを主成分とする合金のターゲットを用いてスパッタリング法にてAg合金膜の反射層を40nmの厚みで形成し、透明平滑基板6を得る。
次に、中間体Tと透明平滑基板6との貼り合せを行う。
図5(D)に示すように、中間体Tの光透過性保護層5上に紫外線硬化樹脂からなる光透過性接着剤層7を塗布した後、透明平滑基板6を光透過性接着剤層7に対向配置させる。
次に、透明平滑基板6を光透過性接着剤層7上に重ね合わせ、重ね合わせた状態のまま回転数2000rpmで回転させ、光透過性接着剤層7を全体に行き渡らせ、光透過性接着剤層の厚さを40μmとする。
次に、透明平滑基板6側から紫外線を照射し、光透過性接着剤層7を硬化させDVD−Rである光ディスク1を得る。
上述の方法で作製した光ディスク1を、発振波長650nmの半導体レーザ及び開口数0.65の対物レンズを搭載した光ディスク記録再生評価機を用いて、記録再生特性の評価を行った。
その結果、信号記録後の正規化PP信号の振幅値は0.19、反射率は57%であり、再生信号の時間的なずれや揺らぎであるジッタ値は、7.5%となり、良好な再生特性を示した。
更に、再生専用光ディスク装置で再生した場合も、上記再生特性により記録型の光ディスクとしては認識されず、問題なく再生動作を行うことができた。
その際の溝深さ、記録前の正規化PP信号の振幅値、記録後の正規化PP信号の振幅値、及び反射率を表1に示す。
しかしながら、記録型の光ディスク1の溝深さを20nmより浅くした場合、記録前の正規化PP信号の振幅値が0.15以下と小さくなり、記録時のトラッキングサーボが不安定になる虞がある(条件G)。そのため、記録型の光ディスク1の溝深さは、20nm〜25nmの場合がより好ましいと言える。
本実施形態の記録型の光ディスク1は、オングルーブ記録を行っている。
2つの方式の大きな違いは、記録する領域に隣接するトラックの形状にある。イングルーブ記録の場合、2つのランド2Aに挟まれたグルーブに記録するため、記録層4に用いる有機色素がその領域に溜まった状態になっており、記録時のレーザ光による熱エネルギーがランド2B部に広がるのを防いでいる。
一方、オングルーブ記録では、ランド2B部の記録層4の膜厚を一定以上にするためには、グルーブ2A領域の記録層4の膜厚が厚くなり、記録時のレーザ光による熱エネルギーがグルーブ2A部に広がり、クロストークやクロスライトを増大させる可能性がある。
記録層4を構成する有機色素としては、記録特性に優れコストも安いシアニン系色素を用いる。
使用した有機色素の最大吸収波長は、575nmである。
また、熱分解時のグルーブ2A部への熱の拡散を防ぐため、熱分解する温度領域が狭く、熱分解時の発熱量が一定の領域である必要がある。
有機色素の発熱量については、示差熱分析計にて測定を行った。
この際、検討に用いる光ディスク1には、トラックピッチが0.74μm、溝深さ24nm及び幅が0.3μmのグルーブ2A、幅が0.44μmのランド2Bの基板2を用い、記録層4の膜厚は、60nmとした。
また、記録再生特性の評価には、発振波長650nmの半導体レーザ及び開口数0.65の対物レンズを搭載した光ディスク記録再生評価機を用いた。
その際の有機色素の熱分解時の発熱量とジッタ値の関係を図6に示す。
一方、図示しないが有機色素の熱分解時の発熱量が−1000μV・s/mg以下の場合、記録時のレーザ光による熱エネルギーがグルーブ2A部に広がり、クロストークやクロスライトを増大させジッタ値が大幅に悪化した。更に、有機色素の熱分解時の発熱量が+20μV・s/mgより大きい場合、発熱量が少ないため所定の記録マークが形成できず、再生信号が得られずジッタ値も計測不能となった。
一般の記録型光ディスクが光ディスク装置101に挿入された場合、記録型光ディスクとして認識され、かつそのメディアにCSSビデオコンテンツが記録されている場合、そのような光ディスクは海賊版とみなされ、記録再生動作が禁止される。しかしながら、本発明の光ディスク1の場合、正規化PP信号振幅の値及び反射率が再生専用ディスクと同等であるため、記録型光ディスクとして認識されることはない。
一方、自宅のPCやDVDレコーダを使って、ネット経由でコンテンツディストリビュータから所望の映像コンテンツをダウンロードし、ユーザが購入してきた本発明の光ディスク1にユーザ自身が記録するものである。
リードイン領域,リードアウト領域とユーザ情報記録領域とを光ディスクの板面上で分離することにより、リードイン領域とユーザ情報記録領域で安定した情報の記録再生が可能になる。
通常のDVD−R等では基板上のグループの凸部に規格に従って楕円形の凹ピットを形成してLPPが形成されている。しかし、本実施形態の光ディスク1では、基板として凸部のランド2Bは情報記録トラックになる。
従って、本発明の光ディスク1のLPPは、凹部グループ2Aに楕円柱状に突き出た形状のLPPになる。このような形状のLPPを形成するためにはドライエッチング法を用いて作製したマザースタンパーを用いて基板2を形成する必要がある。
Claims (3)
- レーザの入射面である一表面側に、前記一表面側に突出した凸部及びレーザの入射方向に凹んだ凹部からなるトラックが形成された第1の基板の前記一表面上に少なくとも反射層及び記録層が順次積層された中間体と、
前記中間体の前記一表面側に固着された光透過性の第2の基板と、
備え、
レーザ光を照射して前記凸部の記録層に対する情報の記録又は前記凸部の記録層に記録された情報の再生を行う際に、プッシュプル検出方式で生成されたプッシュプル信号の出力値が0.15以上0.21以下であり、前記凸部における反射率が50%以上であることを特徴とする光ディスク。 - 前記凹部の底面から前記凸部の天面までの高さを20nm以上30nm以下としたことを特徴とする請求項1記載の光ディスク。
- 前記記録層が有機色素材料からなり、前記有機色素材料の示差熱分析から求められる発熱量が−40μV・s/mgから−340μV・s/mgの範囲であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光ディスク。
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