JP2010032156A - 熱交換器の連結装置及びそれを備えた熱交換装置 - Google Patents

熱交換器の連結装置及びそれを備えた熱交換装置 Download PDF

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哲也 後藤
Eizo Takahashi
栄三 高橋
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Abstract

【課題】振動抑制効果の高い熱交換器の連結装置及びそれを備えた熱交換装置を提供する。
【解決手段】一対のヘッダタンク140、150、240、250と、コア110、210と、一対のサイドプレート120、130、220、230とをそれぞれ備え、複数の扁平チューブ111、211の積層方向に並列して配置されるコンデンサ100及びラジエータ200を互いに連結する熱交換器の連結装置であって、コンデンサ100及びラジエータ200間に挟まれて配置され、胴体部11、31と、胴体部11、31の一方の表面に形成され、サイドプレート120に嵌合してコンデンサ100を保持する第1嵌合溝部12、32と、胴体部11、31の他方の表面に形成されて第1嵌合溝部12、32と平行に延伸し、サイドプレート230に嵌合してラジエータ200を保持する第2嵌合溝部16、36とを有するように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の熱交換器を連結する熱交換器の連結装置及びそれを備えた熱交換装置に関する。
特許文献1には、空気流れに対して並列に配置されるコンデンサ及びラジエータが互いに連結された熱交換装置が開示されている。コンデンサは、水平方向両端部に配置された一対のヘッダ部と、両ヘッダ部間を連通する複数のチューブが鉛直方向に積層されたコアと、コアの鉛直方向両端部に配設され、チューブの延伸方向に並列して延伸する一対のサイドプレートとを有している。ラジエータは、コンデンサと同様に、一対のヘッダ部、コア及び一対のサイドプレートを有しており、コンデンサの上方に配置されている。コンデンサ及びラジエータは、いずれも水平方向に長い横長平板状の外形状を有しており、空気流れ方向に対して垂直に配置されている。
コンデンサの一方のヘッダ部とラジエータの一方のヘッダ部との間は、ブラケット、ボルト及びナット等を用いて機械的に結合されている。またコンデンサの他方のヘッダ部とラジエータの他方のヘッダ部との間は、同様に機械的に結合されている。
特開2007−170776号公報
上記の熱交換装置では、横長平板状のコンデンサ及びラジエータは、長手方向両端部に配置されたヘッダ部同士のみで結合されている。したがって、空気流れ方向に平行な前後方向の振動負荷が加えられると、コンデンサ及びラジエータは長手方向両端部を支点としてそれぞれ独立して前後方向に振動してしまうため、熱交換装置の振動抑制が困難であった。
本発明の目的は、振動抑制効果の高い熱交換器の連結装置及びそれを備えた熱交換装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明は、一対のタンク(140、150、240、250)と、一対のタンク(140、150、240、250)を連通させる複数のチューブ(111、211)が積層されたコア(110、210)と、複数のチューブ(111、211)の積層方向両端部に配設され、複数のチューブ(111、211)の延伸方向に沿って延伸する一対のサイドプレート(120、130、220、230)とをそれぞれ備え、複数のチューブ(111、211)の積層方向に並列して配置される第1熱交換器(100)及び第2熱交換器(200)を互いに連結する熱交換器の連結装置であって、第1熱交換器(100)及び第2熱交換器(200)間に挟まれて配置され、第1熱交換器(100)のサイドプレート(120)に対向する一方の表面と、第2熱交換器(200)のサイドプレート(230)に対向する他方の表面とを備える胴体部(11、31)と、一方の表面に形成され、第1熱交換器(100)のサイドプレート(120)に嵌合して当該第1熱交換器(100)を保持する第1嵌合溝部(12、32)と、他方の表面に形成されて第1嵌合溝部(12、32)とほぼ平行に延伸し、第2熱交換器(200)のサイドプレート(230)に嵌合して当該第2熱交換器(200)を保持する第2嵌合溝部(16、36)とを有することを特徴とする熱交換器の連結装置である。
これにより、第1嵌合溝部(12、32)は第1熱交換器(100)のサイドプレート(120)に嵌合し、第2嵌合溝部(16、36)は第2熱交換器(200)のサイドプレート(230)に嵌合するため、両熱交換器(100、200)のサイドプレート(120、230)同士が保持固定される。したがって、両熱交換器(100、200)が独立して振動するのを防止できるため、高い振動抑制効果が得られる。
請求項2に記載の発明は、第1熱交換器(100)及び第2熱交換器(200)は、それぞれのサイドプレート(120、230)の縁部を外側に曲折して形成されたリブ(121、122、231、232)を有し、第1嵌合溝部(12、32)及び第2嵌合溝部(16、36)は、リブ(121、122、231、232)にそれぞれ嵌合することを特徴としている。
第1嵌合溝部(12、32)及び第2嵌合溝部(16、36)がリブ(121、122、231、232)にそれぞれ嵌合することにより、両熱交換器(100、200)同士をより強固に保持固定でき、より高い振動抑制効果が得られる。
請求項3に記載の発明は、第1熱交換器(100)のコア(110)又はタンク(140、150)を挟持する一対の挟持部(40、41)をさらに有していることを特徴としている。
第1熱交換器(100)のコア(110)又はタンク(140、150)を一対の挟持部(40、41)で挟持することにより、第1熱交換器(100)の振動抑制効果を向上できる。
請求項4に記載の発明は、挟持部(40、41)には、第1熱交換器(100)のコア(110)に空気を流通させる空気流通孔(42)が形成されていることを特徴としている。
これにより、挟持部(40、41)でコア(110)を挟持した場合であってもコア(110)に空気を流通させることができるため、第1熱交換器(100)の熱交換性能の低下を防止できる。
請求項5に記載の発明は、一方の表面は、第1熱交換器(100)のサイドプレート(120)に対し摺動可能であり、第1熱交換器(100)に形成されてサイドプレート(120)の延伸方向外側に向かって延伸する横穴(146)に対し摺動嵌合する突起部(43)をさらに有していることを特徴としている。
これにより、第1熱交換器(100)及び連結装置間に互いに離れる方向の力が加えられたとしても、第1熱交換器(100)の連結装置からの脱落を防止できる。
請求項6に記載の発明は、突起部(43)が横穴(146)に摺動嵌合した状態で第1熱交換器(100)に対し係止される係止爪(44)をさらに有していることを特徴としている。
これにより、突起部(43)が横穴(146)から抜けてしまうことを防止できるため、第1熱交換器(100)の連結装置からの脱落をより確実に防止できる。
請求項7に記載の発明は、第2熱交換器(200)のタンク(240、250)を抱持する抱持部(45)をさらに有していることを特徴としている。
第2熱交換器(200)のタンク(240、250)を抱持部(45)で抱持することにより、第2熱交換器(200)の振動抑制効果を向上できる。
請求項8に記載の発明は、抱持部(45)は、第2熱交換器(200)のタンク(240、250)を弾性支持する弾性支持片(46、47)を有していることを特徴としている。これにより、第2熱交換器(200)の寸法誤差を吸収することができる。
請求項9に記載の発明は、抱持部(45)は、第2熱交換器(200)のタンク(240、250)に形成された被係合部(255)に係合する係合部(48)を有していることを特徴としている。
これにより、第2熱交換器(200)及び連結装置間に互いに離れる方向の力が加えられたとしても、連結装置の第2熱交換器(200)からの脱落を防止できる。
請求項10に記載の発明は、第1嵌合溝部(12、32)及び第2嵌合溝部(16、36)は、互いにずれて配置されていることを特徴としている。
これにより、第1嵌合溝部(12、32)及び第2嵌合溝部(16、36)によって胴体部(11、31)の厚さが部分的に極端に薄くなってしまうことを防ぐことができるため、連結装置を高強度化及び薄型化できる。
請求項11に記載の発明は、樹脂製で一体成形されていることを特徴としている。これにより、連結装置を軽量化及び低コスト化できる。
請求項12に記載の発明は、上記発明の熱交換器の連結装置と、連結装置により互いに連結された2つの熱交換器(100、200)とを有することを特徴とする熱交換装置である。
これにより、2つの熱交換器(100、200)のサイドプレート(120、230)同士が連結装置を介して保持固定されるため、両熱交換器(100、200)が独立して振動するのを防止でき、高い振動抑制効果が得られる。
請求項13に記載の発明は、2つの熱交換器(100、200)は、結束部材(60)により互いに結束されていることを特徴としている。
これにより、2つの熱交換器(100、200)に対し互いに離れる方向の力が加えられたとしても、熱交換器(100、200)同士の連結が解除されてしまうのを防止できる。
請求項14に記載の発明は、連結装置は、2つの熱交換器(100、200)に対し、締結部材(70、71)によりそれぞれ締結固定されていることを特徴としている。
これにより、2つの熱交換器(100、200)に対し互いに離れる方向の力が加えられたとしても、熱交換器(100、200)同士の連結が解除されてしまうのを防止できる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係の一例を示している。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1乃至図10を用いて説明する。図1は、本実施形態における熱交換装置1の全体構成を示す斜視図である。図1の紙面手前側は、車両搭載時において車両前方側となる。図1に示すように、熱交換装置1は、コンデンサ(第1熱交換器)100、ラジエータ(第2熱交換器)200、及びこれらを互いに連結する連結装置10、30、50を有し、例えばハイブリッド自動車に搭載されるようになっている。コンデンサ100は、車両用空調装置の冷凍サイクルにおいて圧縮機から吐出された高温高圧の冷媒を空気との熱交換により放熱させて凝縮させる熱交換器である。ラジエータ200は、ハイブリッド自動車用の電動モータ、インバータ及び発電機等の電気機器部品を冷却するための冷却水回路に設けられ、冷却水を空気との熱交換により冷却する熱交換器である。コンデンサ100及びラジエータ200は、空気流れに対して並列に配置され、互いにほぼ同一平面内に位置している。ラジエータ200は、コンデンサ100よりも上方に配置されている。
熱交換装置1は、車両搭載時には、エンジンルーム内に車外の空気を導入するラジエータグリル(図示せず)の後方であって、エンジン冷却水を冷却するエンジン用ラジエータ(図示せず)よりも前方(空気流れ上流側)に配置される。エンジン用ラジエータよりも空気流れ下流側には、熱交換装置1及びエンジン用ラジエータに冷却用の空気を供給するための電動ファン(図示せず)が配置されている。
コンデンサ100は、冷媒と空気との熱交換を行う略矩形状のコア110を有している。コア110は、概ね水平方向に延伸して冷媒を流通させる複数の扁平チューブ111と、扁平チューブ111に熱的に接続され、空気に対する伝熱面積を増大させて熱交換を促進させる複数のコルゲートフィン112とが、概ね鉛直方向に交互に積層された構造を有している(図1では、扁平チューブ111及びコルゲートフィン112を右上角部のみに示している)。コア110は、扁平チューブ111の積層方向(鉛直方向)に比較して扁平チューブ111の延伸方向(水平方向)に長い長方形状の平面形状を有している。
コア110の積層方向両端部には、扁平チューブ111の延伸方向に沿って延伸し、コア110の機械的強度を補強する一対のサイドプレート(インサート)120、130が設けられている。積層方向上端側のサイドプレート120は、当該サイドプレート120の両縁部をコア110外側に向かって断面コの字状に曲折することにより形成されたリブ121、122を有している(図2参照)。積層方向下端側のサイドプレート130は、同様に形成されたリブを有している。またサイドプレート130には、熱交換装置1を車両の所定位置に固定するための2つのブラケット132が取り付けられている。
扁平チューブ111の延伸方向一端部(図中左側)には、各扁平チューブ111への冷媒の分配を行うヘッダタンク140が配置されている。ヘッダタンク140は、略平板状のコアプレート143と断面U字状のタンク部材144とが組み合わされた筒状体と、筒状体の長手方向両端部を閉塞する略平板状のタンクキャップ145とを有している(図5及び図6参照)。タンクキャップ145は、サイドプレート120側に延設されてサイドプレート120に対して接合されている。タンクキャップ145とサイドプレート120との間の間隙には、サイドプレート120の延伸方向外側に向かって延伸する横穴146が形成されている。またタンクキャップ145には、後述する角部用連結装置30の係止爪44が係止される係止穴147が形成されている。ヘッダタンク140のコアプレートには、複数の扁平チューブ111の一端部がそれぞれ嵌入される、扁平チューブ111と同数の嵌入孔が形成されている。ヘッダタンク140は、各嵌入孔を介して全ての扁平チューブ111と連通している。
扁平チューブ111の延伸方向他端部には、各扁平チューブ111からの冷媒の集合を行うヘッダタンク150が配置されている。ヘッダタンク150は、ヘッダタンク140の上記構成とほぼ同様の構成を有している。
またヘッダタンク140には、コンデンサ100内に冷媒を流入させる入口配管141と、コンデンサ100内の冷媒を外部に流出させる出口配管142とが設けられている。
ヘッダタンク150の外側(コア110の反対側)には、筒状の気液分離器(モジュレータ)151が配置されている。気液分離器151は、気相冷媒と液相冷媒とを分離して液相冷媒を貯留しておくことができるレシーバである。気液分離器151は、接合部材152を介してヘッダタンク150に接合されている。接合部材152には上下方向に並ぶ2つの貫通孔が形成されており、気液分離器151は両貫通孔を介してヘッダタンク150と連通している。
ヘッダタンク140内部の下側寄りの位置には、セパレータ(図示せず)が設けられている。ヘッダタンク150内部には、ヘッダタンク140のセパレータと同一高さにセパレータ(図示せず)が設けられている。コア110は、図1中の破線で示すように、両セパレータによって2つの熱交換部に分けられている。
両セパレータの上方側部位110aは、入口配管141から流入した気相冷媒を空気との熱交換により凝縮させる凝縮部になっている。凝縮部を通過した冷媒は、接合部材152の上方の貫通孔を介して気液分離器151に流入するようになっている。すなわち、入口配管141、及び接合部材152の上方の貫通孔は、両セパレータよりも上方に配置されている。
両セパレータの下方側部位110bは、接合部材152の下方の貫通孔を介して気液分離器151から流入した液相冷媒を空気との熱交換により冷却する過冷却部になっている。過冷却部で冷却された液相冷媒は、出口配管142から流出するようになっている。すなわち、出口配管142、及び接合部材152の下方の貫通孔は、両セパレータよりも下方に配置されている。
本実施形態では、コンデンサ100の構成部品は全てアルミニウム合金製であり、ろう接により一体的に結合されている。
ラジエータ200は、電気機器部品用の冷却水と空気との熱交換を行う略矩形状のコア210を有している。コア210は、概ね水平方向に延伸して冷却水を流通させる複数の扁平チューブ211と、扁平チューブ211に熱的に接続され、空気に対する伝熱面積を増大させて熱交換を促進させる複数のコルゲートフィン212とが、概ね鉛直方向に交互に積層された構造を有している(図1では、扁平チューブ211及びコルゲートフィン212を右上角部のみに示している)。コア210は、扁平チューブ111の積層方向に比較して延伸方向に長い長方形状の平面形状を有している。
コア210の積層方向両端部には、扁平チューブ211の延伸方向に沿って延伸し、コア210の機械的強度を補強する一対のサイドプレート220、230が設けられている。積層方向下端側のサイドプレート230は、当該サイドプレート230の両縁部をコア210外側に向かって断面コの字状に曲折することにより形成されたリブ231、232を有している(図2参照)。積層方向上端側のサイドプレート220は、同様に形成されたリブを有している。本実施形態では、サイドプレート220、230は、コンデンサ100のサイドプレート120、130とほぼ同一の断面形状を有している。
扁平チューブ211の延伸方向一端部(図中右側)には、各扁平チューブ211への冷却水の分配を行うヘッダタンク240が配置されている。ヘッダタンク240は、扁平チューブ211の一端部に接続されたコアプレート241と、コアプレート241にかしめ固定された樹脂製のタンク部材242とを有している。扁平チューブ211の他端部には、各扁平チューブ211からの冷却水の集合を行うヘッダタンク250が配置されている。ヘッダタンク250は、扁平チューブ211の他端部に接続されたコアプレート251と、コアプレート251にかしめ固定された樹脂製のタンク部材252とを有している。
コアプレート241には、複数の扁平チューブ211の一端部がそれぞれ嵌入される、扁平チューブ211と同数の嵌入孔が形成されている。ヘッダタンク240は、各嵌入孔を介して全ての扁平チューブ211と連通している。コアプレート251には、複数の扁平チューブ211の他端部がそれぞれ嵌入される、扁平チューブ211と同数の嵌入孔が形成されている。ヘッダタンク250は、各嵌入孔を介して全ての扁平チューブ211と連通している。
ヘッダタンク240のタンク部材242には、ラジエータ200内に冷却水を流入させる入口配管243が設けられている。ヘッダタンク250のタンク部材252には、ラジエータ200内の冷却水を外部に流出させる出口配管253が設けられている。タンク部材242、252の外側側面には、後述する係合穴48に係合される突起部(被係合部)245、255がそれぞれ形成されている(図3及び図7参照)。またタンク部材242、252上部には、車両の所定位置に取り付けるための取付けピン244、254がそれぞれ設けられている。
本実施形態では、ラジエータ200のうちタンク部材242、252以外の構成部品は全てアルミニウム合金製であり、ろう接により一体的に結合されている。
コンデンサ100及びラジエータ200は、中間部用連結装置10と一対の角部用連結装置30、50とにより互いに連結されている。中間部用連結装置10及び角部用連結装置30、50は、例えばいずれも樹脂製であり、それぞれ一体成形されている。中間部用連結装置10は、コンデンサ100及びラジエータ200のコア110、210の略中央部同士を連結している。2つの角部用連結装置30、50は、コンデンサ100及びラジエータ200の互いに対向する角部近傍同士を連結している。
図2は、熱交換装置1の中間部用連結装置10近傍をサイドプレート120、230の延伸方向に垂直に切断した断面図である。図2の右側は車両前方側となっている。図2に示すように、中間部用連結装置10は、コンデンサ100の上端部とラジエータ200の下端部との間に挟まれて配置された胴体部11を有している。胴体部11は、コンデンサ100のサイドプレート120及びラジエータ200のサイドプレート230に沿う方向に比較的長いブロック状の形状を有している。
胴体部11の下面には、コンデンサ100のサイドプレート120の断面形状に対応する溝形状を有し、サイドプレート120が嵌合する第1嵌合溝部12が形成されている。第1嵌合溝部12は、胴体部11の長手方向において一方の端面から他方の端面まで延伸して設けられている。第1嵌合溝部12は、比較的浅い深さに形成されてサイドプレート120底部及びコア110の上端部が嵌合する浅溝部13と、浅溝部13の両縁部に浅溝部13よりも深い深さに形成され、サイドプレート120のリブ121、122がそれぞれ嵌合する深溝部14、15とを有している。第1嵌合溝部12(浅溝部13)は、サイドプレート120及びコア110の幅とほぼ同一又はそれより若干狭い圧入可能な溝幅に形成されている。深溝部14、15は、リブ121、122の厚み(サイドプレート120の肉厚)とほぼ同一又はそれより若干狭い圧入可能な溝幅に形成されている。
見方を変えると、第1嵌合溝部12の底面部には、当該第1嵌合溝部12に沿って延伸する線状突起部20が形成されており、線状突起部20はリブ121、122間に嵌合されている。すなわち、中間部用連結装置10の第1嵌合溝部12とサイドプレート120とは、互いに嵌合し合う関係にある。これにより、サイドプレート120を第1嵌合溝部12に嵌入させると、コンデンサ100は中間部用連結装置10に比較的強固に保持されるようになっている。
胴体部11の上面には、ラジエータ200のサイドプレート230の断面形状に対応する溝形状を有し、サイドプレート230が嵌合する第2嵌合溝部16が形成されている。第2嵌合溝部16は、胴体部11の長手方向において一方の端面から他方の端面まで延伸して設けられている。第2嵌合溝部16は、第1嵌合溝部12にほぼ平行に延伸している。第1嵌合溝部12及び第2嵌合溝部16の延伸方向に平行に見ると、第2嵌合溝部16は第1嵌合溝部12の真上ではなく、第1嵌合溝部12に対して図2中の右方向(車両前方側)にずれた位置に形成されている。
第2嵌合溝部16は、比較的浅い深さに形成されてサイドプレート230底部及びコア210の下端部が嵌合する浅溝部17と、浅溝部17の両縁部に浅溝部17よりも深い深さに形成され、サイドプレート230のリブ231、232がそれぞれ嵌合する深溝部18、19とを有している。深溝部19は、第1嵌合溝部12の深溝部14、15の間に位置している。第2嵌合溝部16(浅溝部17)は、サイドプレート230及びコア210の幅とほぼ同一又はそれより若干狭い圧入可能な溝幅に形成されている。深溝部18、19は、リブ231、232の厚み(サイドプレート230の肉厚)とほぼ同一又はそれより若干狭い圧入可能な溝幅に形成されている。
見方を変えると、第2嵌合溝部16の底面部には、当該第2嵌合溝部16に沿って延伸する線状突起部21が形成されており、線状突起部21はリブ231、232間に嵌合されている。すなわち、中間部用連結装置10の第2嵌合溝部16とサイドプレート230とは、互いに嵌合し合う関係にある。これにより、サイドプレート230を第2嵌合溝部16に嵌入させると、ラジエータ200は中間部用連結装置10に比較的強固に保持されるようになっている。
図3は、一方の角部用連結装置30近傍の構成を示す斜視図である。図4は、角部用連結装置30からラジエータ200を取り外した状態を示し、図5は、さらに角部用連結装置30をコンデンサ100から取り外した状態を示している。図3乃至図5に示すように、角部用連結装置30は、コンデンサ100の上端部とラジエータ200の下端部との間に挟まれて配置されたブロック状の胴体部31を有している。
胴体部31の下面のうち一方の端面31a寄りには、コンデンサ100のサイドプレート120の断面形状に対応する溝形状を有し、サイドプレート120が嵌合する第1嵌合溝部32が形成されている。第1嵌合溝部32は、サイドプレート120のリブ121、122がそれぞれ嵌合する深溝部34、35を有している。深溝部34、35は、リブ121、122の厚みとほぼ同一又はそれより若干狭い圧入可能な溝幅に形成されている。サイドプレート120を第1嵌合溝部32に嵌入させることにより、コンデンサ100は角部用連結装置30に保持されるようになっている。また角部用連結装置30は、第1嵌合溝部32とサイドプレート120とを嵌合させた状態で、サイドプレート120の延伸方向に所定の摺動幅で摺動可能になっている。
胴体部31の下面側には、コンデンサ100のコア110の角部近傍又はヘッダタンク140を前後方向から挟持する一対の挟持部40、41が形成されている。挟持部40、41は、コア110の角部を挟持できるようにそれぞれ直角三角形状の外形状を有している。挟持部40、41には、コア110の被挟持部分に空気を流通させる空気流通孔42が形成されている。
図6は、コア110の厚み方向中央部近傍で切断した角部用連結装置30近傍の構成を示す模式的な断面図である。図6に示すように、胴体部31の下面(摺動面)には、下面に沿って外側方向に延伸する突起部43が形成されている。角部用連結装置30を矢印A1のようにサイドプレート120の延伸方向内側(コア110側)から外側(ヘッダタンク140側)に向かって摺動させると、突起部43は、サイドプレート120とタンクキャップ145との間に形成された横穴146に摺動嵌合するようになっている。突起部43を横穴146に嵌合させることにより、サイドプレート120の延伸方向外側に向かう方向への角部用連結装置30の摺動が規制される。
また胴体部31には、突起部43が横穴146に摺動嵌合したときに係止穴147に係止される係止爪44が形成されている。係止爪44が係止穴147に係止されると、サイドプレート120の延伸方向内側に向かう方向への角部用連結装置30の摺動が規制され、突起部43と横穴146との嵌合が維持される。これにより、角部用連結装置30及びコンデンサ100間に互いに離れる方向の力が加えられたとしても、角部用連結装置30はコンデンサ100から容易には外れないようになり、角部用連結装置30に対するコンデンサ100の脱落が防止されるようになっている。
胴体部31の上面のうち一方の端面31a寄りには、ラジエータ200のサイドプレート230の断面形状に対応する溝形状を有し、サイドプレート230が嵌合する第2嵌合溝部36が形成されている。第2嵌合溝36は、第1嵌合溝32にほぼ平行に延伸している。第1嵌合溝部32及び第2嵌合溝部36の延伸方向に平行に見ると、第2嵌合溝部36は第1嵌合溝部32の真上ではなく、第1嵌合溝部32に対して車両前方側にずれた位置に形成されている。第1嵌合溝部32及び第2嵌合溝部36間の相対的な位置関係は、中間部用連結装置10の第1嵌合溝部12及び第2嵌合溝部16間の相対的な位置関係とほぼ同じである。
第2嵌合溝部36は、比較的浅い深さに形成されてサイドプレート230底部及びコア210の下端部が嵌合する浅溝部37と、浅溝部37の両縁部に浅溝部37よりも深い深さに形成され、サイドプレート230のリブ231、232がそれぞれ嵌合する深溝部38、39とを有している。深溝部39は、第1嵌合溝部32の深溝部34、35の間に位置している。第2嵌合溝部36(浅溝部37)は、サイドプレート230及びコア210の幅とほぼ同一又はそれより若干狭い圧入可能な溝幅に形成されている。深溝部38、39は、リブ231、232の厚みとほぼ同一又はそれより若干狭い圧入可能な溝幅に形成されている。サイドプレート230を第2嵌合溝部36に嵌入させることにより、ラジエータ200は角部用連結装置30に保持されるようになっている。
また胴体部31の上面には、ラジエータ200のヘッダタンク250を抱持する抱持部45が形成されている。抱持部45は、胴体部31上面に形成された底面部45aと、底面部45aから上方に断面コの字状に延出して形成された抱持壁45bとを有している。ラジエータ200のヘッダタンク250は、底面部45a上に載置されると抱持壁45bによって外側の三方から抱持されるようになっている。
底面部45aには、断面逆L字状に突出してヘッダタンク250を弾性支持する弾性支持片46が形成されている。抱持壁45bのうち扁平チューブ211の延伸方向にほぼ垂直となる内壁面45cには、断面逆L字状に突出してヘッダタンク250を弾性支持する弾性支持片47が形成されている。また抱持壁45bには、ヘッダタンク250の側面に形成された突起部255に係合する係合穴(係合部)48が形成されている。係合穴48を突起部255に係合させることにより、ラジエータ200に対する角部用連結装置30の脱落が防止されるようになっている。また、抱持部45がラジエータ200のヘッダタンク250を抱持している状態では、サイドプレート120に対する角部用連結装置30の摺動が阻止される。したがって、突起部43と横穴146との嵌合がより強固に維持されるため、角部用連結装置30に対するコンデンサ100の脱落が確実に防止される。
図7は、他方の角部用連結装置50近傍の構成を示す斜視図である。図8は、角部用連結装置50からラジエータ200を取り外した状態を示し、図9は、さらに角部用連結装置50をコンデンサ100から取り外した状態を示している。図7乃至図9に示すように、角部用連結装置50は、角部用連結装置30とほぼ左右対称の構造を有している。本実施形態では、角部用連結装置50は、弾性支持片47が形成されていないことを除き、角部用連結装置30と実質的に同一の構成を有している。角部用連結装置50の構成要素のうち角部用連結装置30の構成要素と同一の機能を有するものは、同一の符号を付してその説明を省略する。
上記のような構成の熱交換装置1を車両のエンジンルーム内に搭載し、電動ファンを作動させてラジエータグリルを介して空気をエンジンルームに流入させると、流入した空気はコンデンサ100のコア110及びラジエータ200のコア210を通過する。その際、コンデンサ100では、圧縮機から吐出された高温高圧の冷媒が流入空気との熱交換により冷却されて凝縮する。またラジエータ200では、電気機器部品を冷却して温度の上昇した冷却水が流入空気との熱交換により冷却される。
本実施形態における熱交換装置1の製造方法について説明する。コンデンサ100は、構成部品同士を組み付けてろう付けすることにより作製される。またラジエータ200は、構成部品同士を組み付けてろう付けし、さらに樹脂製のタンク部材242、252を取り付けることにより作製される。
次に、コンデンサ100のサイドプレート120に対し、中間部用連結装置10及び角部用連結装置30、50を取り付ける。中間部用連結装置10は、サイドプレート120の延伸方向中央部近傍に第1嵌合溝部12を嵌合させることにより取り付けられる。
角部用連結装置30は、サイドプレート120の延伸方向端部近傍に第1嵌合溝部32を嵌合させた後、図6に示す矢印A1方向に摺動させて突起部43を横穴146に嵌合させることにより取り付けられる。突起部43が横穴146に嵌合すると、係止爪44が係止穴147に係止されるため、矢印A1方向とは逆方向への角部用連結装置30の摺動が阻止される。これにより、突起部43と横穴146との横方向の嵌合が維持されるため、コンデンサ100の角部用連結装置30からの脱落が防止される。角部用連結装置50は、角部用連結装置30と同様の手順で取り付けられる。
ここで、角部用連結装置50は、サイドプレート120の延伸方向内側から外側に摺動させることにより取り付けられるため、ヘッダタンク150の外側に配置されている気液分離器151によって取付けが困難になることはない。
次に、中間部用連結装置10及び角部用連結装置30、50に対してラジエータ200を取り付ける。ラジエータ200は、中間部用連結装置10の第2嵌合溝部16及び角部用連結装置30、50の第2嵌合溝部36に対しサイドプレート230を嵌合させることにより取り付けられる。このとき、ラジエータ200のヘッダタンク240、250は角部用連結装置30、50の抱持部45によりそれぞれ抱持され、抱持部45に形成された係合穴48は、ヘッダタンク240、250にそれぞれ形成された突起部245、255に係合される。また、抱持部45がヘッダタンク250を抱持することにより、図6に示す矢印A1方向とは逆方向への角部用連結装置30の摺動はより強固に阻止される。これにより、ラジエータ200は、角部用連結装置30、50に対し固定されるとともに、角部用連結装置30、50を介してコンデンサ100に対し固定される。ラジエータ200とコンデンサ100とが固定されることにより、中間部用連結装置10の脱落は防止される。
以上の手順により、コンデンサ100とラジエータ200とが連結装置10、30、50を介して一体化された熱交換装置1が作製される。熱交換装置1は一体化されているため、ラジエータ200側を持って取り扱ってもコンデンサ100が脱落することはない。その後、熱交換装置1は、ラジエータ200の上部に設けられた取付けピン244、254とコンデンサ100の下部に設けられたブラケット132とを用いて車両内の所定位置に取り付けられる。車両に取り付けられた状態では、熱交換装置1の上部と下部とが車両に対して固定されるため、仮に角部用連結装置30、50を設けず中間部用連結装置10のみを設けた構成であっても、中間部用連結装置10の脱落は生じない。
本実施形態では、コンデンサ100及びラジエータ200が、角部用連結装置30、50により角部同士が連結されているとともに、中間部用連結装置10により中間部同士が連結されている。このため、熱交換装置1に対して空気流れ方向に平行な前後方向の振動負荷が加えられたとしても、コンデンサ100及びラジエータ200が前後方向に独立して振動するのを抑制できる。したがって、本実施形態によれば、熱交換装置1の振動抑制効果を向上することができる。
また本実施形態では、中間部用連結装置10及び角部用連結装置30、50とサイドプレート120とは互いに嵌合し合う関係にあり、中間部用連結装置10及び角部用連結装置30、50とサイドプレート230とは互いに嵌合し合う関係にある。したがって本実施形態によれば、コンデンサ100とラジエータ200との間が中間部用連結装置10及び角部用連結装置30、50を介して強固に連結されるため、高い振動抑制効果が得られる。
さらに本実施形態では、コンデンサ100及びラジエータ200の間は、中間部用連結装置10及び角部用連結装置30、50を介した嵌合により固定されているため、連結用のブラケットやボルト及びナット等を用いる必要がない。したがって、熱交換装置1を軽量化及び低コスト化できる。また、ボルト及びナット等を用いた固定に比較すると、コンデンサ100及びラジエータ200の取り外しが容易であるため、交換作業も比較的容易になる。
また本実施形態では、角部用連結装置30、50が、コンデンサ100のコア110又はヘッダタンク140、150を挟持部40、41により挟持している。したがって、コンデンサ100の振動を抑制できる。挟持部40、41には空気流通孔42が形成されているため、挟持部40、41でコア110を挟持することによる熱交換性能の低下は抑えられる。また挟持部40、41は、角部用連結装置30、50をコンデンサ100に取り付ける際にコンデンサ100を案内するガイドとしても機能するため、角部用連結装置30、50のコンデンサ100への取付けが容易になる。
さらに本実施形態では、角部用連結装置30、50が、ラジエータ200のヘッダタンク240、250を抱持部45により外側から抱持している。したがって、ラジエータ200の振動を抑制できる。また抱持部45は、ラジエータ200を中間部用連結装置10及び角部用連結装置30、50に取り付ける際にラジエータ200を案内するガイドとしても機能するため、ラジエータ200の中間部用連結装置10及び角部用連結装置30、50への取付けが容易になる。
また本実施形態では、ラジエータ200のヘッダタンク240、250を弾性支持する弾性支持片46、47が抱持部45に設けられている。これにより、ラジエータ200のコンデンサ100に対する相対的な寸法誤差を吸収することができる。
さらに本実施形態では、中間部用連結装置10及び角部用連結装置30、50のそれぞれにおいて、第1嵌合溝部12、32と第2嵌合溝部16、36とが互いにずれて配置されている。仮に、第1嵌合溝部12、32と第2嵌合溝部16、36が重なって形成されているとすると、胴体部11、31の厚さが部分的に極端に薄くなり、その部分での強度が低下してしまうおそれがある。これに対し本実施形態によれば、胴体部11、31の厚さの変化を緩和できるため、中間部用連結装置10及び角部用連結装置30、50を高強度化できるとともに全体的に薄型化できる。
また本実施形態では、中間部用連結装置10及び角部用連結装置30、50は、いずれも樹脂製であり一体成形されている。したがって、中間部用連結装置10及び角部用連結装置30、50を軽量化及び低コスト化できる。
ここで、コンデンサ100及びラジエータ200のコア110、210の大きさは種々存在するため、コンデンサ100及びラジエータ200の組合せは数多く存在する。しかしながら、コア110、210の大きさが異なってもサイドプレートやヘッダタンクの形状は標準化されることが多いため、本実施形態の中間部用連結装置10、角部用連結装置30、50の標準化も容易になる。
図10は、本実施形態における熱交換装置の構成の変形例を示す模式図である。図10に示すように、本変形例では、中間部用連結装置10が設けられず、コンデンサ100のサイドプレート120とラジエータ200のサイドプレート230との間が角部用連結装置30、50のみを介して連結されている。本変形例のように、例えばコンデンサ100及びラジエータ200の幅方向の寸法が比較的小さい場合等には、中間部用連結装置10を省略して部品点数を削減することもできる。本変形例によっても、サイドプレート120、230同士が角部用連結装置30、50により連結されているため、高い振動抑制効果が得られる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図11を用いて説明する。図11は、本実施形態における熱交換装置2の構成を示す模式図である。図11に示すように、本実施形態では、角部用連結装置30、50が設けられず、コンデンサ100のサイドプレート120とラジエータ200のサイドプレート230との間が中間部用連結装置10のみを介して連結されている。コンデンサ100のヘッダタンク140とラジエータ200のヘッダタンク250との間は、例えばゴム製の緩衝部材61を介して接続され、コンデンサ100のヘッダタンク150とラジエータ200のヘッダタンク240との間は、緩衝部材61と同様の緩衝部材62を介して接続されている。本実施形態では、ラジエータ200に対するコンデンサ100の脱落を防止する角部用連結装置30、50が設けられていないため、コンデンサ100及びラジエータ200は例えばビニル樹脂製のバンド(結束部材)60により互いに結束されている。
本実施形態では、ヘッダタンク140、250同士及びヘッダタンク150、240同士が緩衝部材61、62を介してそれぞれ接続されているとともに、サイドプレート120、230のそれぞれほぼ中央部同士は中間部用連結装置10を介して連結されている。このため、熱交換装置2に対して空気流れ方向に平行な前後方向の振動負荷が加えられたとしても、コンデンサ100及びラジエータ200が前後方向に独立して振動するのを抑制できる。したがって、本実施形態によれば、熱交換装置2の振動抑制効果を向上することができる。
また本実施形態では、コンデンサ100及びラジエータ200がバンド60により結束されているため、ラジエータ200側を持って取り扱ってもコンデンサ100が脱落することはない。バンド60は、熱交換装置2を車両に搭載した後には取り外してもよい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図12を用いて説明する。図12は、本実施形態における熱交換装置3の構成を示す模式図である。図12に示すように、本実施形態では、第2実施形態と同様に、コンデンサ100のサイドプレート120とラジエータ200のサイドプレート230との間が中間部用連結装置10のみを介して連結されている。中間部用連結装置10は、サイドプレート120に対してリベット(締結部材)70により機械的に締結固定されており、サイドプレート230に対してリベット71により機械的に締結固定されている。
本実施形態によれば、第2実施形態と同様に熱交換装置3の振動抑制効果を向上することができる。
また本実施形態では、コンデンサ100及びラジエータ200がリベット70、71を用いて機械的に締結固定されているため、ラジエータ200側を持って取り扱ってもコンデンサ100が脱落することはない。
(その他の実施形態)
上記実施形態では1つの中間部用連結装置10が設けられているが、例えばコンデンサ100及びラジエータ200の幅方向の寸法が大きい場合には、複数個の中間部用連結装置10を設けてもよい。
また上記実施形態では、コンデンサ100と電気機器部品用のラジエータ200とが連結された例を挙げたが、連結する熱交換器の組合せはこれに限られない。
さらに上記実施形態では、コンデンサ100のヘッダタンク140、150がアルミニウム合金製であり、ラジエータ200のヘッダタンク240、250が樹脂製である例を挙げたが、各ヘッダタンクの形成材料はこれらに限られない。
また上記第2実施形態では、結束部材としてビニル樹脂製のバンド60を例に挙げたが、2つの熱交換器100、200をその他の結束部材を用いて結束してもよい。
さらに上記第3実施形態では、締結部材としてリベット70を例に挙げたが、2つの熱交換器100、200と中間部用連結装置10との間をその他の締結部材を用いて締結固定してもよい。
第1実施形態における熱交換装置の全体構成を示す斜視図である。 第1実施形態における熱交換装置の中間部用連結装置近傍をサイドプレートの延伸方向に垂直に切断した断面図である。 第1実施形態における熱交換装置の一方の角部用連結装置近傍の構成を示す斜視図である。 角部用連結装置からラジエータを取り外した状態を示す図である。 角部用連結装置をコンデンサから取り外した状態を示す図である。 コアの厚み方向中央部近傍で切断した角部用連結装置近傍の構成を示す模式的な断面図である。 第1実施形態における熱交換装置の他方の角部用連結装置近傍の構成を示す斜視図である。 角部用連結装置からラジエータを取り外した状態を示す図である。 角部用連結装置をコンデンサから取り外した状態を示す図である。 第1実施形態における熱交換装置の構成の変形例を示す模式図である。 第2実施形態における熱交換装置の構成を示す模式図である。 第3実施形態における熱交換装置の構成を示す模式図である。
符号の説明
1、2、3 熱交換装置
10 中間部用連結装置
11、31 胴体部
12、32 第1嵌合溝部
16、36 第2嵌合溝部
30、50 角部用連結装置
40、41 挟持部
42 空気流通孔
43 突起部
44 係止爪
46、47 弾性支持片
48 係合穴(係合部)
60 バンド(結束部材)
70、71 リベット(締結部材)
100 コンデンサ(第1熱交換器)
110、210 コア
120、130、220、230 サイドプレート
121、122、231、232 リブ
140、150、240、250 ヘッダタンク
146 横穴
147 係止穴
200 ラジエータ(第2熱交換器)
245、255 突起部(被係合部)

Claims (14)

  1. 一対のタンク(140、150、240、250)と、前記一対のタンク(140、150、240、250)を連通させる複数のチューブ(111、211)が積層されたコア(110、210)と、前記複数のチューブ(111、211)の積層方向両端部に配設され、前記複数のチューブ(111、211)の延伸方向に沿って延伸する一対のサイドプレート(120、130、220、230)とをそれぞれ備え、前記複数のチューブ(111、211)の積層方向に並列して配置される第1熱交換器(100)及び第2熱交換器(200)を互いに連結する熱交換器の連結装置であって、
    前記第1熱交換器(100)及び前記第2熱交換器(200)間に挟まれて配置され、前記第1熱交換器(100)のサイドプレート(120)に対向する一方の表面と、前記第2熱交換器(200)のサイドプレート(230)に対向する他方の表面とを備える胴体部(11、31)と、
    前記一方の表面に形成され、前記第1熱交換器(100)のサイドプレート(120)に嵌合して当該第1熱交換器(100)を保持する第1嵌合溝部(12、32)と、
    前記他方の表面に形成されて前記第1嵌合溝部(12、32)とほぼ平行に延伸し、前記第2熱交換器(200)のサイドプレート(230)に嵌合して当該第2熱交換器(200)を保持する第2嵌合溝部(16、36)とを有することを特徴とする熱交換器の連結装置。
  2. 前記第1熱交換器(100)及び前記第2熱交換器(200)は、それぞれのサイドプレート(120、230)の両縁部を外側に曲折して形成されたリブ(121、122、231、232)を有し、
    前記第1嵌合溝部(12、32)及び前記第2嵌合溝部(16、36)は、前記リブ(121、122、231、232)にそれぞれ嵌合することを特徴とする請求項1に記載の熱交換器の連結装置。
  3. 前記第1熱交換器(100)のコア(110)又はタンク(140、150)を挟持する一対の挟持部(40、41)をさらに有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱交換器の連結装置。
  4. 前記挟持部(40、41)には、前記第1熱交換器(100)のコア(110)に空気を流通させる空気流通孔(42)が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の熱交換器の連結装置。
  5. 前記一方の表面は、前記第1熱交換器(100)のサイドプレート(120)に対し摺動可能であり、
    前記第1熱交換器(100)に形成されてサイドプレート(120)の延伸方向外側に向かって延伸する横穴(146)に対し摺動嵌合する突起部(43)をさらに有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の熱交換器の連結装置。
  6. 前記突起部(43)が前記横穴(146)に摺動嵌合した状態で前記第1熱交換器(100)に対し係止される係止爪(44)をさらに有していることを特徴とする請求項5に記載の熱交換器の連結装置。
  7. 前記第2熱交換器(200)のタンク(240、250)を抱持する抱持部(45)をさらに有していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の熱交換器の連結装置。
  8. 前記抱持部(45)は、前記第2熱交換器(200)のタンク(240、250)を弾性支持する弾性支持片(46、47)を有していることを特徴とする請求項7に記載の熱交換器の連結装置。
  9. 前記抱持部(45)は、前記第2熱交換器(200)のタンク(240、250)に形成された被係合部(255)に係合する係合部(48)を有していることを特徴とする請求項7又は8に記載の熱交換器の連結装置。
  10. 前記第1嵌合溝部(12、32)及び前記第2嵌合溝部(16、36)は、互いにずれて配置されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の熱交換器の連結装置。
  11. 樹脂製で一体成形されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の熱交換器の連結装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の熱交換器の連結装置と、
    前記連結装置により互いに連結された2つの熱交換器(100、200)とを有することを特徴とする熱交換装置。
  13. 前記2つの熱交換器(100、200)は、結束部材(60)により互いに結束されていることを特徴とする請求項12に記載の熱交換装置。
  14. 前記連結装置は、前記2つの熱交換器(100、200)に対し、締結部材(70、71)によりそれぞれ締結固定されていることを特徴とする請求項12に記載の熱交換装置。
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