JP2010031503A - ドアロック装置の静震構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】走行時の不快音を低減できるドアロック装置の静震構造を提供する。
【解決手段】車両本体に対して開閉可能なドアを全閉状態で保持するドアロック装置において、上記ドアと車両本体の一方に固定されるベースプレート及び他方に固定されるストライカと、上記ベースプレートに、ストライカの保持位置と解放位置に回動可能に支持され、ストライカ解放位置へ付勢されたフックと、上記ベースプレートに、上記フックに設けた係合部の回動軌跡上に進出するラッチ位置と、該フックの係合部の回動軌跡上から退避するアンラッチ位置とに回動可能に支持されたラチェットレバーと、上記ベースプレートとの間に上記フックを保持するフレームとを備え、上記フックが上記ストライカ保持位置に回動したときに嵌ってフックの回動を抑止する突起と穴を、上記フックと、上記ベースプレート及び上記フレームの一方または双方に形成した。
【選択図】図12

Description

本発明は、車両に設けたドアを施解錠するドアロック装置の静震構造に関する。
車輌のドアロック装置には、ドアを閉成位置においてロックし、そのロックを、モータなどの駆動源を備えた電動装置によって解除するものがある(特許文献1)。この種のドアロック装置では、ドア閉成時に、車輌本体側のストライカと係合するフックが電動駆動機構によってストライカ保持位置(ストライカ引込方向)へ回動されると、ラチェットレバー(ポール)がフックに係合して、ストライカ解放方向へのフックの回動が規制されてロック状態となる。ドアを開くときは、電動駆動機構あるいは手動の操作系によってラチェットレバーをフックとの係合解除(アンラッチ)方向へ回動させると、ストライカ解放方向に回動付勢されたフックが回動してストライカとの係合を解除し、ドアを開くことが可能となる。
特開2003-97125号公報
以上のようなドアロック装置では、走行時にフックが上下方向(軸と平行な方向)にがたついてカタカタ音など不快な音を発生するので、フックから可撓性のヒレを突出させて、そのヒレを、フックの上下面に近接するベースプレートなどに接触させてフックの上下方向のガタを抑える構造が採用されていた。しかしながらこの従来の構造では、フックの上下方向のガタは抑えることができるが、回転方向のガタを抑えることは殆どできかなった。そのため、車輌の走行時、特に悪路走行時には車輌の振動で、フックとラッチレバーの噛み合い部分からカチカチと噛み合い音が発生し、搭乗者に不快感を与えることがあった。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、走行時の不快音を低減できるドアロック装置の静震構造を提供することを目的とする。
本発明のドアロック装置は、車両本体に対して開閉可能なドアを全閉状態で保持するドアロック装置において、上記ドアと車両本体の一方に固定されるベースプレート及び他方に固定されるストライカと、上記ベースプレートに、ストライカの保持位置と解放位置に回動可能に支持され、ストライカ解放位置へ付勢されたフックと、上記ベースプレートに、上記フックに設けた係合部の回動軌跡上に進出するラッチ位置と、該フックの係合部の回動軌跡上から退避するアンラッチ位置とに回動可能に支持されたラチェットレバーと、上記ベースプレートとの間に上記フックを保持するフレームとを備え、上記フックが上記ストライカ保持位置に回動したときに嵌ってフックの回動を抑止する突起と穴を、上記フックと、上記ベースプレート及び上記フレームの一方または双方に形成したことを特徴としている。
上記突起を上記フックに設け、上記穴を上記フレームに設けることが実際的である。
上記フックは、金属プレートが埋め込まれた樹脂によって形成されていて、上記突起は、樹脂のみによって形成することが好ましい。フックの強度、剛性を保ちつつ、突起に必要な撓み性を持たせることが容易であり、突起とプレート、穴との接離によって発生する音を軽減できる。
上記突起を支持する背面部分が撓むように形成することが好ましい。突起を支持する周辺部分が撓むので、突起のみを撓ませまたは弾性変形させる場合に比して、撓み力の設計が容易であり、撓み量を大きくとるこが可能になる。
以上の本発明によれば、ラッチが全閉位置に達したときに、フックまたはフレームに設けた、撓み性を持たせた突起がフレームまたはフックの穴に嵌るので、フックの回転方向及び上下方向(回転軸と平行な方向)のガタが抑えられ、走行時にガタの発生が無くなり、ドアロック装置からの不快音が低減される。
図示実施形態に基づき、本発明のドアロック装置を説明する。図に示すドアロック(ドアクロージャー)装置10は、後部ドア110側(アウタパネル111とインナパネル112の間)に取り付けられており、後部ドア110を開閉可能に支持する車両本体100側(フレーム101)には、ドアロック装置10に対して係脱するストライカS(図9、図13)が設けられている。なお、ドアロック装置10とストライカSの位置関係は、これと逆にすることも可能である。なお、図13において、符号102はバンパー、符号113は、車輌外からドアロック装置10をアンロック動作させるためのスイッチ、符号114はドアロック装置10と車輌本体100側に搭載された制御装置とを接続するケーブルである。
図1、図2及び図3に示すように、ドアロック装置10は、ストライカSに係合するラッチ機構10Rと、このラッチ機構10RとストライカSの係合を解除駆動する電動装置10Pとを備え、ラッチ機構10Rと電動装置10Pとが連結されている。図2には電動装置10Pの分解斜視図、図3にはラッチ機構10Rの分解斜視図を示してある。
「ラッチ機構10R」
ラッチ機構10Rは、後部ドアに対して固定的に取り付けられるベースプレート11と、ベースプレート11に対して中間フレーム21を挟んで固定されるともに、電動装置10Pに連結固定するための上部プレート31を備えている。この実施形態では、ベースプレート11及び上部プレート31は金属で形成されていて、中間フレーム21は合成樹脂で形成されている。
ベースプレート11には、ストライカSが進入可能なストライカ進入溝11aが形成され、ストライカ進入溝11aを挟んで位置する軸穴11b、11cに対して、軸ピン12と軸ピン13が挿通されている。軸ピン12は、フック14に形成した軸穴14aに挿通され、フック14は、軸ピン12を中心として回動可能に支持されている。軸ピン13はラチェットレバー15に形成した軸穴15aに挿通され、ラチェットレバー15は、軸ピン13を中心して回動可能に支持されている。
図3、図4に示すように、フック14は、軸穴14aを中心とする略半径方向に向けて形成されたストライカ保持溝14bを備えている。このストライカ保持溝14bは、一対の第1脚部14cと第2脚部14dの間に形成されている。第2脚部14dの先端部付近には、ストライカ保持溝14bに臨む側にラチェットレバー係合段部(係合部)14eが形成されている。第1脚部14cのストライカ保持溝14bを規制するとともに、開放された後ドアを閉じる際にストライカSが衝突する面に、ストライカSが衝突した際に撓んで衝撃を緩衝する緩衝アーチ部14gが形成されている。
フック14は、図9に示すロック位置(ストライカ保持位置)と図10、図11に示すロック解除位置(ストライカ解除位置)の間で回動可能であり、トーションばね16によって、ロック解除位置(ストライカ解除位置)(図9ないし図11における反時計方向)に向けて回動付勢されている。トーションばね16は、軸ピン12を囲むコイル部と、フック14のばね掛け突起14h及び中間フレーム21に係合(当接)する端部からなる一対のばね端部を備えている。
さらにフック14の表面には、球面形状の突起14iが形成されていて、フック14の表面に対向する中間フレーム21には、フック14がロック位置に回動したときに突起14iが嵌る穴21jが形成されている(図6、図12)。フック14は、突起14iが穴21jに嵌ると、軸ピン12を中心とした回動が規制され、車輌が振動しても震動しない。
また、フック14がロック位置からロック解除位置まで回動する際には、突起14iが穴21jから出て、中間フレーム21の対向平面に押圧された状態で摺動する。フック14は、突起14iが穴21jから出ても、中間フレーム21に摺接しているので、フック14が軸ピン12と平行な方向に震動するのを防止できる。
この実施形態ではフック14に突起14iを形成し、中間フレーム21に穴21jを形成したが、フック14に穴を形成し、中間フレーム21に突起を形成してもよい。他の実施形態では、ベースプレート11とフック14とに、一方に突起を、他方に穴を形成する。さらに他の実施形態では、ベースプレート11及び中間フレーム21の両方に、突起または穴を設け、ベースプレート11に対応する穴または突起を設ける。フック14を両面から挟圧することで、フック14が軸ピン12と平行な方向に震動するのを防止できる。
フック14は、金属プレート14mを心材として樹脂部分14pがモールド成型されていて、突起14i、ばね掛け突起14hは樹脂部分14pによって形成されている(図12)。また、軸穴14a、ストライカ保持溝14b、第1、第2脚部14c、14dなど、高い強度、剛性が必要な部分は金属プレート14mと樹脂部分14pとによって形成されている。一方、突起14iは、中間フレーム21と摺接させるとともに、穴21jに嵌合させるために、撓み性または弾性が必要なので、突起14iは、その表裏に亘って樹脂のみによって形成してある。さらに突起14iを支持する部分、つまり突起14iの背面部分及び周囲部分は、フック14の他の樹脂部分14pよりも薄く形成して、突起14iが押されると周辺部分が撓んで突起14iが陥没し、また突出するように形成してある。また、突起14iは、滑り摩擦抵抗が小さい材料で形成すると、滑らかにロック位置、ロック解除位置間を滑らかに回動するので好ましい。
なお、中間フレーム21の穴21jは貫通穴として示したが、凹みでもよい。
図5に示すように、ラチェットレバー15は、軸穴15aを中心として揺動自在に形成され、先端面がラチェットレバー係合段部14eに係合してフック14のストライカ解除位置方向の回転を規制してストライカ保持位置(ロック状態)に保持するフック係合突起15bと、側面がオープンレバー45の解除突部45dに押圧されてラチェットレバー係合段部14eとの係合を解除する方向に回動付勢されるオープン突起15cを備えている。
ラチェットレバー15は、軸穴15aが軸ピン13に揺動自在に嵌合され、軸穴15aの軸心を中心としてフック係合突起15bを該フック14のラチェットレバー係合段部14eの移動軌跡上に位置させる(ラチェットレバー係合段部14eと係合可能な)ラッチ位置(図9)と、フック係合突起15bをラチェットレバー係合段部14eの移動軌跡上から退避させる(ラチェットレバー係合段部14eと係合しない)アンラッチ位置(図10、図11)の間で回動可能に形成され、トーションばね(ラッチ付勢手段)17によって、アンラッチ位置からラッチ位置方向(図9ないし図11における時計方向)に回動付勢されている。トーションばね17は、軸ピン13を囲むコイル部と、ラチェットレバー15のばね掛け突起15d及び中間フレーム21に係合(当接)する一対のばね端部を備えている。
中間フレーム21には、ストライカSが進入可能な、ベースプレート11のストライカ進入溝11aに対応するストライカ進入溝21aが形成され、軸穴11b、11cと対向する位置に軸穴21b、21cが形成されていて(図6)、これらの軸穴21b、21cに軸ピン12、13が挿通される。この中間フレーム21には、ベースプレート11との間に、フック14及びラチェットレバー15を回動自在に収容する空間が形成されている。
この中間フレーム21にはさらに、ラチェットレバー15フック14のばね掛け突起14hが挿通され、フック14の揺動を許容するとともに回動範囲を規制する円弧穴21dと、ラチェットレバー15のばね掛け突起15dが挿通され、ラチェットレバー15の揺動を許容するとともに回動範囲を規制する円弧穴21eが形成されている。
円弧穴21eの外周位置に、上記穴21jが形成されている。中間フレーム21の内側面であって、穴21jから軸穴21bを中心として円弧方向に延びる領域、つまり突起14iが摺動する円弧領域部分は平坦に形成されている(図6(B))。
中間フレーム21のストライカ進入溝21aを規制する一方の側壁は、ストライカ進入口側から奥方向に延びる板ばね部21fによって規制されている。この板ばね部21fはストライカ進入溝21aの幅を狭める方向に撓んでいて、ストライカ進入溝21aにストライカSが進入したときには、ストライカSが摺接してストライカSをストライカ進入溝21aの他方の側壁との間で挟圧する。
ストライカ進入溝21aの最深部には、ストライカSの進入離脱方向と直交する横方向に広がるクッション収納凹部21gが形成されている。このクッション収納凹部21gには、ストライカ進入溝21aに進入して来たストライカSに当接して衝撃を吸収するクッションゴム23が挿入される。クッションゴム23は、クッション収納凹部21gに嵌合される第1クッション部23aと、第1クッション部23aからストライカ進入溝21a内に延びて、先端部がストライカSの当たり面となる第2クッション部23bと、第1クッション部23aから、板ばね部21fの撓みを許容する、ストライカ進入溝21aとは反対側に設けられた遊び空間21h内に延びた第3クッション部23cと、中間フレーム21に形成されたクッションゴム係合穴21iに係合されるフック部23dを有する。
トーションばね16、17は、中間フレーム21と上部プレート31との空間内に配置されている。トーションばね16の一方の端部はフック14のばね掛け突起14hに係合され、他方の端部が中間フレーム21の内壁に当接して、フック14をアンロック方向に回動付勢している。トーションばね17の一方の端部はラチェットレバー15のばね掛け突起15dに係合し、他方の端部が中間フレーム21の内壁に係合して、ラチェットレバー15をアンラッチ方向に回動付勢している。
中間フレーム21の上部には、上記クッションゴム23、トーションばね16、17を覆うように上部プレート31が固定される。ラチェットレバー15この上部プレート31にも、ベースプレート11、中間フレーム21のストライカ進入溝11a、21aと同様のストライカ進入溝31aが形成されていて、さらにベースプレート11の軸穴11b、11c、中間フレーム21の軸穴21b、11cを挿通された軸ピン12、13の先端部が嵌合する軸穴31b、31cが形成されている(図1、図3)。これらの軸穴31b、31cに、軸穴11b、21b、軸穴11c、21cを貫通した軸ピン12、13の先端が挿入されて、潰し、カシメ加工等により固定される。
さらに上部プレート31には、電動装置10Pと連結するための屈曲突片31d及び屈曲突片31dにねじ挿通穴31eが形成されている。このねじ挿通穴31eを貫通し、さらにカバー51の挿通穴51aを貫通して、ケース41のボス41aに形成されたネジ穴にねじ込まれたねじ33によって、上部プレート31がケース41、カバー51に固定される。なお、屈曲突片31dは、カバー51に形成された連結溝51b内に挿入固定される。ケース41及びカバー51は、通常、合成樹脂で形成される。
「電動装置10P」
電動装置10Pは、構造体としてのケース41内に、電動部材としてのモータ42が収納固定されている。モータ42の軸にはウォーム42aが装着されている。このウォーム42aは、ウォームホイール43に噛み合っている。ウォームホイール43は、回転軸43aがケース41に形成された軸穴41bに回動自在に挿入されている。回転軸43aはウォームホイール43の両面から延びている。このウォームホイール43の表側には、偏芯カム43bが突設されている。この偏心カム43bの外周面に、オープンレバー45の先端部に形成されたカム摺接端部45bが摺接する。
ケース41内には、ウォームホイール43よりもラッチ機構10Rとの連結部側の中央付近にボス41dが突設されている。このボス41dに、オープンレバー45の軸穴45aが嵌合され、オープンレバー45が揺動自在に軸支される。オープンレバー45の一方の先端部には、偏心カム43bに摺接するカム接触端部45bと、車両内からオープンレバー45を操作するための手動操作屈曲片45cが形成されている。オープンレバー45の他方の端部には、ラチェットレバー15のオープン突起15cに当接し、ラチェットレバー15をストライカ解除方向に回動させる解除突部45dが形成されている。このオープンレバー45は、オープン突起15cがラチェットレバー15をストライカ解除方向に回動させるようにトーションばね46によって回動付勢されている。トーションばね46はボス41cを囲むコイル部と、オープンレバー45及びケース41に係合する端部からなる一対のばね端部を備えている。
さらにケース41内には、後部ドアのカーテシスイッチを構成する、第1、第2カーテシスイッチ接片47、48を備えている。第1カーテシスイッチ接片47は、ばね部47bの端部47aがフック14の検知部14fに接触可能な位置まで延びている。第1カーテシスイッチ接片47の端部47aは、フック14がストライカ保持位置にあるときは検知部14fによって押圧され、ばね部47bが撓んで、ばね部47bが第2カーテシスイッチ接片48の接点48aから離反するように形成されている。そうして、フック14がストライカ保持位置からストライカ解放位置方向に回転すると、端部47aが検知部14fを押しながらフック14の回転に従ってばね部47bが復元方向に戻り、ばね部47bが第2カーテシスイッチ接片48の接点48aに接触し、ストライカ解放位置では接触状態を維持している。一方、フック14がストライカ解放位置からストライカ保持位置方向に回転すると、第1カーテシスイッチ接片47は端部47aが検知部14fに押圧され、ばね部47bが撓んで、途中でばね部47bが接点48aから離反し、ストライカ保持位置では完全に離反している。これらの第1、第2カーテシスイッチ接片47、48は、図示しない後部ドア開放検知回路に接続されていて、第1、第2カーテシスイッチ接片47、48の接離によって、後部ドア(フック14)のオープンが検知される。なお、図1、図2、図8において、符号41iは、電動装置10Pと車輌に搭載された制御ユニットとを接続するコネクタである。
このケース41には、カバー51がはめ込み固定される。そのカバー51には、上部プレート31とケース41をねじ33によって固定するための穴51aと、上部プレート31の屈曲突片31dが嵌る連結溝51bと、オープンレバー45の手動操作屈曲片45cが突出し、オープンレバー45のラッチ、アンラッチ方向の回動を許容する円弧状長穴51cが形成されている。穴51aは、連結溝51bの略中央位置であって、カバー51をケースにはめ込んだときに、軸穴41bと合致する位置に形成されている。
なお、ケース41の外周壁41eには複数箇所に係合穴41hが形成され、カバー51のはめ込み壁51gには係合穴41hと対応する位置にはめ込み突起51hが突設されている。ケース41とカバー51は、これらの係合穴41h及びはめ込み突起51hとの係合によって密着状態で嵌合される。
さらにこのケース41には、円弧状長穴51cの上方を覆うように、樋状または庇状のリブ51dが、連結溝51bの上方を覆うように、樋状または庇状のリブ51eが形成されている。このドアロック装置10が装着された後部ドアが完全に閉じたれた状態において、円弧状長穴51cを覆うリブ51dは、水がカバー51の表面を伝わって流れてきても、水がリブ51dとカバー51との境界部に集まり、この境界部に沿って下方に流れて、円弧状長穴51cの端部よりも外方から滴下するように形成されている。さらに下方のリブ51eは、上方のリブ51dに導かれて滴下した水や、リブ51d外からケース41の表面を伝わって流れてきた水を受けて、上部プレート31の外方まで導いて、ラッチ機構10Rの外方に滴下させるように形成されている。
以上のように本実施形態のドアロック装置は、カバー51の表面に樋状または庇状のリブ51d、51eを設けたので、ドア内に水が浸入し、カバー51表面に滴下しても、円弧状長穴51cから電動装置10P内への浸入、及びラッチ機構10R内への浸入をリブ51d、51eが防ぐので、錆の発生、漏電、可動部の動作不良を防止できる。
リブ51d、51eのカバー51からの突出量、形状は、カバー51の形状、円弧状長穴51cの位置、形状、さらにドアロック装置10が装着される後部ドアの形状等に応じて設定される。
次に、このドアロック装置10の動作を図8乃至図11を参照して説明する。図8は電動装置10Pをカバー51を取り除いて、ロック状態を示す正面図、図9乃至図11はラッチ機構10Rを上部プレート31を取り除いて、図9はロック状態、図10はロック解除動作(オープンレバー作動)状態、図11はアンロック状態を示す正面図である。
図8、図9に示したロック状態では、ストライカSを、フック14のストライカ保持溝14bの第1脚部14c側の側面と第2クッション部23bとの間に、第2クッション部23b(及び第1クッション部23a)を圧縮した状態で保持している。このフック14は、ラチェットレバー係合段部14eにラチェットレバー15のフック係合突起15bが係合して、フック14がストライカ解放方向に回動するのを阻止されている。
第1カーテシスイッチ接片47は、端部47aが検知部14fに押されてばね部47bが撓み、第2カーテシスイッチ接片48の接点48aから離反している。
このロック状態から、モータ42がロック解除方向に回動すると、ウォームホイール43が図8の時計方向に回動して、オープンレバー45のカム接触端部45bが偏心カム43bによって押され、時計方向に回動する。したがって、オープンレバー45の解除突部45dがラチェットレバー15のオープン突起15cをオープン(アンラッチ、反時計方向)に押圧してラチェットレバー15をオープン方向に回動させる。ラチェットレバー15がオープン方向に回動すると、ラチェットレバー15のフック係合突起15bがフック14のラチェットレバー係合段部14eから外れてフック14を自由状態(アンラッチ)にする。すると、ストライカSは、第1、第2クッション部23a、23bによって弾性的にオープン方向に付勢されていて、フック14はトーションばね16によってロック(ラッチ)解除方向に回動付勢されているで、フック14がオープン方向に回動して、ストライカSがストライカ保持溝14bから抜け出る(図10参照)。これによりドアロック装置10はロック解除状態となり、後部ドアは自由に開放可能になる。
モータ42はさらにロック解除方向に回動して、ウォームホイール43が1回転したときに停止する。ウォームホイール43が1回転すると、オープンレバー45はロック状態と同一の位置に戻る(図11)。しかし、フック14はオープン位置まで回転して停止しているので、ラチェットレバー15は、トーションばね17の回動付勢力によってロック方向に回動し、フック係合突起15bがフック14の第2脚部14dの外周面に当接して停止した、アンロック状態になっている。また、このアンロック状態では、フック14が第1カーテシスイッチ接片47の端部47aから離反しているので、ばね部47bは第2カーテシスイッチ接片48の接点48aに接触している。
このアンロック状態で後部ドアが閉じられると、ストライカSは、まずフック14の緩衝アーチ部14gに衝突し、フック14をロック方向に回動させながら、ストライカ保持溝14bに進入し、ストライカ進入溝21aに沿って進む。フック14はロック方向に、第2脚部14dの外周面がラチェットレバー15のフック係合突起15bと摺接しながらロック回動する。
ストライカSが第2クッション部23bに衝突し、第2クッション部23b、第1クッション部23aを圧縮するまで進むと、ラチェットレバー15のフック係合突起15bがフック14のラチェットレバー係合段部14eに係合する位置まで回動する。一方、ストライカSは第2クッション部23bに衝突して停止し、第1、第2クッション部23a、23bの弾性復元力によってストライカ進入溝21aから出る方向に押されるが、フック14はラチェットレバー係合段部14eがラチェットレバー15のフック係合突起15bに係合してロック解除方向の回転が阻止されているので、ストライカSはその位置に保持される。つまり、図9のロック状態となる。
また、このロック状態において、第1カーテシスイッチ接片47は、端部47aが検知部14fに押されてばね部47bが撓み、第2カーテシスイッチ接片48の接点48aから離反している。
図示実施形態では、突起をフック14に設け、突起が嵌る穴を中間フレーム21に設けたが、逆に、突起を中間プレート14に穴をフック14に設けてもよい。さらに、フック14の裏面にも突起を設け、その突起が嵌る穴をベースプレート11に設けてもよい。
以上、図示実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。例えば、図示実施形態はいわゆるミニバンの後部ドアロック装置に適用したものであるが、本発明はミニバン以外の車種、後部ドア以外のドアにも適用が可能である。
本発明を適用したドアロック装置の実施形態の斜視図である。 同ドアロック装置の電動装置の分解斜視図である。 同ドアロック装置のラッチ機構の分解斜視図である。 同ドアロック装置のフックを単体で示した正面図である。 同ドアロック装置のラチェットレバーを単体で示した正面図である。 同ドアロック装置の中間フレームを単体で示した(A)は正面図、(B)は背面図である。 同ドアロック装置のクッションゴムを単体で示した正面図である。 同ドアロック装置の電動装置をカバーを外して示した斜視図である。 同ドアロック装置のラッチ機構のロック状態を上部プレートを外して示した斜視図である。 同ドアロック装置のラッチ機構のロック解除動作状態を上部プレートを外して示した斜視図である。 同ドアロック装置のラッチ機構のアンロック状態を上部プレートを外して示した斜視図である。 図9の切断線XII-XIIに沿って切断して同ドアロック装置の静震構造の要部を示す断面図である。 同ドアロック装置を自動車の後部ドアに搭載した様子を示す側面図である。
符号の説明
S ストライカ
10 ドアロック装置
10P 電動装置
10R ラッチ機構
11 ベースプレート
11a ストライカ進入溝
11b 11c 軸穴
12 軸ピン
13 軸ピン
14 フック
14a 軸穴
14b ストライカ保持溝
14c 第1脚部
14d 第2脚部
14e ラチェットレバー係合段部
14f 検知部
14g 緩衝アーチ部
14h ばね掛け突起
14i 突起
15 ラチェットレバー
15a 軸穴
15b フック係合突起
15c オープン突起
16 トーションばね
17 トーションばね
21 中間フレーム
21a ストライカ進入溝
21b 21c 軸穴
21d 21e 円弧穴
21f 板ばね部
21g クッション収納凹部
21h 遊び空間
21i クッションゴム係合穴
21j 穴
23 クッションゴム
23a 第1クッション部
23b 第2クッション部
23c 第3クッション部
31 上部プレート
31a ストライカ進入溝
31b 31c 軸穴
31d 屈曲突片
33 ねじ
41 ケース
41a ボス
41b 軸穴
41c ボス
41d ボス
41e 外周壁
41h 係合穴
42 モータ
42a ウォーム
43 ウォームホイール
43a 回転軸
43b 偏芯カム
45 オープンレバー
45a 軸穴
45b カム摺接端部
45c 手動操作屈曲片
45d 解除突部
46 トーションばね
47 第1カーテシスイッチ接片
47a 端部
47b ばね部
48 第2カーテシスイッチ接片
48a 接点
51 カバー
51a 穴
51b 連結溝
51c 円弧状長穴
51d リブ
51e
51g はめ込み壁
51h 突起

Claims (4)

  1. 車両本体に対して開閉可能なドアを全閉状態で保持するドアロック装置において、
    上記ドアと車両本体の一方に固定されるベースプレート及び他方に固定されるストライカと、
    上記ベースプレートに、ストライカの保持位置と解放位置に回動可能に支持され、ストライカ解放位置へ付勢されたフックと、
    上記ベースプレートに、上記フックに設けた係合部の回動軌跡上に進出するラッチ位置と、該フックの係合部の回動軌跡上から退避するアンラッチ位置とに回動可能に支持されたラチェットレバーと、
    上記ベースプレートとの間に上記フックを保持するフレームとを備え、
    上記フックが上記ストライカ保持位置に回動したときに嵌ってフックの回動を抑止する突起と穴を、上記フックと、上記ベースプレート及び上記フレームの一方または双方に形成したこと、を特徴とするドアロック装置の静震構造。
  2. 請求項1記載のドアロック装置の静震構造において、上記突起は上記フックに設けられ、上記穴は上記フレームに設けられているドアロック装置の静震構造。
  3. 請求項2記載のドアロック装置の静震構造において、上記フックは、金属プレートが埋め込まれた樹脂によって形成されていて、上記突起は、樹脂のみによって形成されているドアロック装置の静震構造。
  4. 請求項3記載のドアロック装置の静震構造において、上記突起を支持する周辺部分が撓むように形成されているドアロック装置の静震構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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